JP3550221B2

JP3550221B2 - 液体石けん用分配器

Info

Publication number: JP3550221B2
Application number: JP15386795A
Authority: JP
Inventors: 徹男志水
Original assignee: 株式会社フタバ化学
Priority date: 1995-05-29
Filing date: 1995-05-29
Publication date: 2004-08-04
Anticipated expiration: 2019-08-04
Also published as: JPH08322757A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
この発明は、液体石けん、その他リンス等の液体・半流動体を所定量ずつ注出することができる液体石けん用分配器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来より液体石けん・リンス等の分配器としては、図５に示す様に容器本体１′の上部に、開口部６′を有する口頚部４′を設け、該口頚部４′の外周に設けた雄螺子部に、ポンプ１１′を取付けたキャップ１２′を螺着し、容器本体１′の開口部６′を密封すると共にポンプ１１′を容器本体１′に固定する構成とし、ポンプ１１′の押圧部１３′を押し下げることにより容器本体１′内に入っている液体石けん又はリンスをノズル１４′より注出して使用し、容器本体１′内の液体石けん又はリンスが少なくなったり、無くなったときはキャップ１２′を口頚部４′から取外すと共に開口部６′よりポンプ１１′を引き抜き、開口部６′から液体石けん又はリンスを補給し、再び開口部６′にポンプ１１′を挿入しキャップ１２′を口頚部４′に螺着して使用するものが提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例においては、開口部が小さいため、容器本体内に液体石けんを補給する作業がしづらく、開口部からこぼれたりし、また、やかん、漏斗等の道具を使用する必要があった。
特に環境保護の立場から液体石けんが無くなり液体石けん用分配器が空になっても棄てず、簡単なビニール袋に封入した液体石けんを詰替え用として使用し、これを再充填して液体石けん用分配器を再利用することが多くなったため、開口部が小さいとビニール袋に封入した液体石けんを補給する作業が非常に困難であるという問題点があった。
【０００４】
この発明は、従来技術の有する上記の問題点に鑑み、ポンプを挿通しキャップで密封する開口部とは別に、もう一つ液体石けん補給用の注入口を容器本体に設け、該注入口を閉蓋具で簡単に開閉できる構成とし、液体石けんを補給する場合に、この閉蓋具を取外し注入口を開けて液体石けんの補給作業が容易にできる液体石けん用分配器を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の液体石けん用分配器は、上部に液体石けん補給用注入口（２）を有し、係止凹条（３）を備えた口頚部（４）を形成し、かつ該口頚部（４）の一端に把手（１６）を連設した容器本体（１）と、ポンプ（１１）を取付けたキャップ（１２）を螺着する螺筒部（７）と、下面に前記注入口（２）の内周に嵌入する環状の中栓部（８）を形成し、下部周縁には前記係止凹条（３）に係止する係止凸条（９）と前記把手（１６）に嵌め込む切欠部（１７）を形成した閉蓋具（５）とを設け、前記閉蓋具（５）の中栓部（８）を容器本体の注入口（２）に嵌入すると共に切欠部（１７）を前記把手（１６）に嵌め、前記係止凸条（９）を前記係止凹条（３）に係止可能としたものである。
【０００６】
【作用】
上記のように構成した液体石けん用分配器は、容器本体１内に注入口２より液体石けんを充填し、口頚部４に閉蓋具５を被せ押圧すると閉蓋具５の下部周縁に形成した係止凸条９が口頚部４の外周面に当たり若干押し開かれる形で口頚部４に嵌合され、口頚部４の係止凹条に係止凸条９が係止し、同時に中栓部８が注入口２の内周に嵌入し注入口２が閉蓋具５により塞がれる。
次に、螺筒部７の開口部６にポンプ１１を挿通して後、ポンプ１１を取付けたキャップ１２を螺着すると、開口部６が密封され、かつポンプ１１が閉蓋具５に固定される。
【０００７】
そして、ポンプ１１を操作することにより液体石けんがノズル１４から注出され、容器本体１内の液体石けんが少なくなったり、無くなった場合には、閉蓋具５を容器本体１の口頚部４から上方に又は若干回動するようにして上方に引張ると、係止凸条９が口頚部４の係止凹条３から外れ、そのまま引き上げるとポンプ１１が注入口２から引き抜かれるので、該注入口２より液体石けんを補給し、再び閉蓋具５を口頚部４に嵌合係止し注入口２を塞いで使用する。
【０００８】
【実施例】
以下、この発明の実施例を図１〜図４を参照して説明する。
【０００９】
図１〜図４において、１は液体石けん、その他リンス等の液体、半流動体を入れる容器本体で、その上部には液体石けん補給用の大きな注入口２を穿った口頚部４が形成され、かつ、口頚部４の下部には係止凹条３が形成されている。５は口頚部４の外周面に嵌合係止し、注入口２を開閉する閉蓋具で、天板部１０に開口部６を有する螺筒部７を立設し、天板部１０の下面には前記注入口２の内周に嵌合する環状の突壁からなる中栓部８を設けている。また、閉蓋具５の下部周縁には前記係止凹条３に係止するように、内方に狭窄して成形した係止凸条９が設けられ、かつ、口頚部４の一端に連設した把手１６が嵌り込む切欠部１７が形成されている。
１２はポンプ１１を取付けたキャップで内周面に雌螺子が設けられ、前記螺筒部７の外周に設けた雄螺子に螺着することにより、開口部６を密封し、かつ、閉蓋具５にポンプ１１を固定するものである。
そして、容器本体１の口頚部４に閉蓋具５を嵌合係止し、開口部６にポンプ１１を挿通しキャップ１２を螺筒部７に螺着して使用する。
【００１０】
使用する場合には、ポンプ１１の押圧部１３を押し下げるとポンプ１１の働きで容器本体１内の液体石けん、リンス等をポンプ１１の吸入管１５から吸い上げてノズル１４から所定量を注出できる。
容器本体１内の液体石けん、リンス等が少なくなり、又は無くなった場合は、ポンプ１１を取付けたキャップ１２を閉蓋具５に螺着したままの状態で、閉蓋具５を上方に又は若干回動するようにして上方に引張り、口頚部４から閉蓋具５を取外しポンプ１１を引き抜き注入口２を開け、この注入口２より液体石けん、リンス等を補給し、再び閉蓋具５を口頚部４に被せ下方に押圧するとワンタッチで嵌合係止でき注入口２が塞がれ、液体石けん用分配器を傾けても容器本体１内に入っている液体石けん又はリンスが漏れることなく使用することができる。
【００１１】
【発明の効果】
この発明は上述のとおり構成されているので、容器本体内に入っている液体石けんが少なくなったり、無くなった場合には、ポンプを取付けたキャップごと閉蓋具を口頚部から取外すことにより、大きな注入口が開けられる。それ故、容器本体内に液体石けんを補給する作業において、やかん、漏斗等の道具を使用する必要がなく、容易に補給することができ、補給する液体石けんがこぼれることもほとんどない。
また、液体石けんの補給作業は、閉蓋具の脱着により注入口の開閉が簡単にできるので、作業が行ない易い。さらに、構造も簡単であるから安価に製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明に係る液体石けん用分配器の分解斜視図である。
【図２】この発明に係る液体石けん用分配器の断面図である。
【図３】閉蓋具の正面図である。
【図４】閉蓋具の右側面図である。
【図５】従来の液体石けん用分配器の断面図である。
【符号の説明】
１容器本体
２注入口
３係止凹条
４口頚部
５閉蓋具
６開口部
７螺筒部
８中栓部
９係止凸条
１１ポンプ
１２キャップ

Claims

上部に液体石けん補給用注入口（２）を有し、係止凹条（３）を備えた口頚部（４）を形成し、かつ該口頚部（４）の一端に把手（１６）を連設した容器本体（１）と、
ポンプ（１１）を取付けたキャップ（１２）を螺着する螺筒部（７）と、下面に前記注入口（２）の内周に嵌入する環状の中栓部（８）を形成し、下部周縁には前記係止凹条（３）に係止する係止凸条（９）と前記把手（１６）に嵌め込む切欠部（１７）を形成した閉蓋具（５）とを設け、
前記閉蓋具（５）の中栓部（８）を容器本体の注入口（２）に嵌入すると共に切欠部（１７）を前記把手（１６）に嵌め、前記係止凸条（９）を前記係止凹条（３）に係止可能としたことを特徴とする液体石けん用分配器。