JP3549703B2 - 割り込み処理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置や各種のコンピュータ制御装置等における割り込み処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、情報処理装置や各種のコンピュータ制御装置等の割り込み処理システムでは、システム全体をプログラム制御する中央処理装置(以下、「MPU」と呼ぶ)と、該MPUにより制御される入出力装置等の装置とを備えている。MPUにより制御される入出力装置等の装置は、該MPUへ処理を要求するために割り込みを発生するので、この明細書では割り込み発生装置と呼ぶことにする。MPUには、割り込みを受け付けることが可能な割り込み発生装置(以下、「IU」と呼ぶ)の数に制限があるため、1つの割り込み処理システムに接続できるIUの数は制限される。
MPUの割り込み処理について、該MPUは割り込み発生時に処理すべきプログラムの先頭アドレスを格納したテーブル(以下、「ベクタテーブル」と呼ぶ)を持っている。IUはMPUへ割り込む際、そのベクタテーブルの何番目で示されるプログラムが自身に対応しているかの番号(これを「ベクタ番号」と呼ぶ)を該MPUへ通知することにより、適切なプログラムの実行をMPUに要求できる。
【0003】
IUの数が少ない場合、MPUと各IUとを1対1で信号線で接続し、該MPUはどの線から割り込みが来たかにより、ベクタ番号を認識することが可能である。しかし、IUの数が増えると信号線の本数も多くなるため、バスコマンド割り込みと言われる方式により、IUからMPUに割り込みを通知することが行われている。バスコマンド割り込み方式とは、IUからMPU内のある特定番地へのライトアクセス等のバスコマンドを行うと割り込みが発生する方式である。その際、ベクタ番号は、ライトアクセス時のデータ部分等で指定する。
このようなバスコマンド割り込み方式を採用している割り込み処理システムにおいて、MPUが割り込みを受け付けることが可能なIUの制限数以上のIUを接続する(即ち、IU数がベクタ番号より多くなる)場合のハードウェア構成方式として、従来、例えば図2のようなものがある。
【0004】
図2は、従来の割り込み処理システムの一例を示す構成図である。
この割り込み処理システムは、システムバス1を有し、このシステムバス1に、同一のベクタ番号で割り込みを発生するIU11,12が接続されている。なお、図2ではIU11,12の数が2台のみ示されているが、一般には数十台以上のIUが接続される。システムバス1には、IU11,12をプログラム制御するMPU20が接続されている。
MPU20は、ソフトウェアが走行するプロセッサ(以下、「PR」と呼ぶ)21、及び割り込み要因レジスタ(以下、「IRR」と呼ぶ)24を有している。IRR24は、PR21でサポートするIU用のベクタ番号の数だけフラグ24−1,24−2を備えている。図2では、ベクタ番号1用の割り込み要因フラグ24−1、及びベクタ番号2用の割り込み要因フラグ24−2のみが示されている。PR21及びIRR24は、MPU内部バス22によってシステムバス1に接続され、さらに該PR21とIRR24とが、割り込み線23によって接続されている。
【0005】
IU11またはIU12からMPU20に対する割り込みは、システムバス1及びMPU内部バス22を経由したIRR24へのライトアクセスとして実現される。IRR24には、該当するベクタ番号に対応するフラグ24−1,24−2をセットすると共に、PR21に対して割り込み線23をオンにすることによって割り込み処理を要求する。割り込みを受信したPR21は、MPU内部バス22を通してIRR24よりベクタ番号を読み、ソフトウェア(以下、単に「ソフト」と呼ぶ)に対して割り込み処理を要求する。ソフトは、MPU内部バス22からシステムバス1を経由して、IU11,12を制御する。
図3は、図2の割り込み処理システムにおいて、同一ベクタ番号でIU11と12よりMPU20に対する割り込みが発生した場合の割り込み処理を示すフローチャートである。なお、説明を簡単にするために、IRR24は2つのフラグ24−1,24−2のみが示されている。
【0006】
この割り込み処理は、次のステップS1〜S9の順に実行されていく。
ステップS1; IU11よりMPU20(IRR24)に対して割り込みバスコマンド発生
IU11よりIRR24へのライトアクセスとして伝わる。このライトアクセスのデータとして、ベクタ番号1が転送される。
ステップS2; ベクタ番号1用IRRセット及びPR21に対して割り込みIU11よりベクタ番号1の割り込みバスコマンドを受信したIRR24は、ベクタ番号1に対応するIRR24のフラグ24−1を“0”から“1”にセットすると共に、該IRR24からPR21に対する割り込み線23をオンにし、PR21に通知する。
ステップS3; PRソフトのベクタ番号1用割り込み処理開始
割り込まれたPR21は、IRR24より割り込みベクタ番号1を入手し、ベクタ番号1用割り込み処理を開始する。
ステップS4; IU12よりMPU20(IRR24)に対して割り込みバスコマンド発生
PR21が上記ステップS2及びS3の処理を行っている間に、IU12よりベクタ番号1の割り込みが発生した場合が図3に示されている。この場合、IRR24は、同じベクタ番号1であるため、同じフラグ24−1が“1”から“1”にセットされるだけで値が変わらない。
【0007】
ステップS5; PRソフトによるIRRクリア
PR21のソフトは、IU11の割り込みを受け付けたため、現在処理中のベクタ番号1に対応するIRR24のフラグ24−1を“1”から“0”にクリアする。
ステップS6; PRソフトによる割り込み発生元確認
PR21上のソフトは、今の割り込みがIU11または12から来たかを確認するために、ベクタ番号1を持っているIU11,12を検索する。
ステップS7; PRソフトによるIU11用割り込み処理
IU11に割り込み発生要因があるため、PRソフトはIU11用割り込み処理を実行する。
ステップS8; PRソフトによるIU12用割り込み処理
IU12にも割り込み発生要因があるため、PRソフトはIU12用割り込み処理を実行する。
ステップS9; PRソフトの割り込み処理の終了
PRソフトは、リターン命令(RET)により、割り込み処理を終了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の割り込み処理システムでは、次の(1)〜(4)のような課題があった。
(1) ステップS4のIU12からの割り込みバスコマンドと、ステップS5のPR21からのIRRクリアの順序が逆転した場合、ステップS9の割り込み処理終了後にもIRR24のフラグ24−1が“1”にセットされている状態となっているため、もう一度PR21の割り込み処理が実行されることになる。この結果、割り込み発生要因は処理済みとなっているため、ソフトの処理とハードの状態との矛盾が発生する。
(2) 前記課題(1)の解決のため、ステップS8のIU12用割り込み処理を行わなくすると、図3においてステップS4とS5の順序が逆転した場合にはうまくいくが、ステップS4,S5の順番が図3のフローチャートの通りであると、IU12に対する割り込みがなくなることとなる。
このような矛盾は、ソフトの処理をIRR24のクリアと割り込み処理の順序を変えても発生する。例えば、ステップS5のIRRクリア処理をステップS9の処理の直前に行ったとすると、ステップS4のIU12からのバスコマンド割り込みがステップS6の割り込み発生元IU確認以降に発生すると、矛盾が発生する。
【0009】
(3) 図3のフローチャートの手順では、1回の割り込み処理の中でIU11用とIU12用の複数のIU11,12に対する割り込みを実行する必要があり、ソフト処理が統一できない。ある時には割り込み開始からリターン処理までの間に1つのIU11に対する割り込み処理を行い、ある時には同じ処理中に複数のIU11,12に対する割り込み処理を行うこととなる。
(4) 図3のフローチャートでは、ステップS6で示すように、同一ベクタ番号1を持った全IU11,12を検索する必要があり、割り込み処理時間が長くなる。
本発明は、前記従来技術が持っていた課題(1)〜(4)を解決し、ソフトの処理とハードの状態との矛盾をなくし、ソフト処理を統一し、及び割り込み処理時間を短くした割り込み処理システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明のうちの請求項1の発明は、割り込み処理システムにおいて、同一ベクタ番号で割り込みバスコマンドを発生する複数のIUが接続されたシステムバスと、前記システムバスに接続され、前記同一ベクタ番号で前記割り込みバスコマンドを発生する前記IUの数だけ第1のフラグを有する割り込み集約手段(以下、「INTU」と呼ぶ)と、前記システムバスに接続され、割り込み処理するIU用の前記ベクタ番号の数だけ第2のフラグを有し、前記IU及びINTUをプログラム制御するMPUとを備えている。
【0011】
前記INTUは、前記IUから前記システムバスへ前記割り込みバスコマンドが出力された場合には、該システムバス上の割り込みバスコマンドを取り込んで該IUに対応する前記第1のフラグをセットすると共に、前記同一ベクタ番号の他の前記IUに対応する他の前記第1のフラグがセットされていないときには、割り込みバスコマンドを新たに発生して前記システムバスへ出力した後に前記プログラム制御によって該セットされた第1のフラグがクリアされ、他の前記第1のフラグがセットされているときには、新たな割り込みバスコマンドを発生せず、さらに前記プログラム制御によって該セットされた第1のフラグがクリアされてもまだセットされている同一ベクタ番号の他の前記第1のフラグが存在する場合には、新たな割り込みバスコマンドを前記システムバスへ出力する構成にしている。
前記MPUは、前記INTUから前記システムバスへ新たな割り込みバスコマンドが出力された場合には、該システムバス上の新たな割り込みバスコマンドを取り込み、該当するベクタ番号に対応する前記第2のフラグをセットして割り込み処理を行い、前記プログラム制御によって該当する前記第1及び第2のフラグをクリアする構成にしている。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1のシステムバス及びMPUと、複数のIUが接続された拡張システムバスと前記システムバスとの間に接続され、これら両システムバス間のインタフェース制御を行うバス拡張制御装置(以下、「BEXU」と呼ぶ)とを、備えたシステムにおいて、請求項1のINTUを前記BEXUに設けている。
請求項3の発明は、請求項1または2の割り込み処理システムにおいて、前記MPUの制御にとって前記INTU内の第1のフラグをセットするフラグセット手段を設けている
【0013】
本発明によれば、以上のように割り込み処理システムを構成したので、同一ベクタ番号を有する複数のIUのうちの1つまたは複数から割り込みが発生した場合には、INTUで割り込みを受信して割り込みが発生したIUに対応する該INTU内の第1のフラグをセットすると共に、他のIUに対応する第1のフラグがセットされていない場合には、MPUに対する割り込みを実行し、他のIUに対応する第1のフラグがセットされている場合には、MPUに対する割り込みを実行しない。また、MPUのプログラム制御により第1のフラグをクリアする命令が実行された際に、クリアしてもまだセットされている同一ベクタ番号の他の第1のフラグが存在する場合には、INTUからMPUに対して新たな割り込みを発生する。
【0014】
【発明の実施の形態】
第1の実施形態
図1は、本発明の第1の実施形態を示す割り込み処理システムの構成図である。
この割り込み処理システムは、データ線、アドレス線及び制御線を有する基本のシステムバス30を有し、このシステムバス30に、同一ベクタ番号で割り込みを発生する複数のIU41,42(一般には数十台以上のIUが接続されるが、説明を簡単にするために2台のみ示されている)、INTU50、及びMPU60が接続されている。なお、INTU50とMPU60は、同一ボード上で構成してもよい。 INTU50は、補助割り込み要因レジスタ(以下、「SIRR」と呼ぶ)51を有している。SIRR51には、同一ベクタ番号で割り込む個々のIU41,42に対応して第1のフラグが設けられている。図1では説明を簡単にするために、第1のフラグとして、IU41用割り込み要因フラグ51−1と、IU42用割り込み要因フラグ51−2とが示されている。一般に、IU41,42から出力される割り込みバスコマンドの中には、送り元と送り先の番号が付与されている。この番号は割り込み処理システムの中でMPU60、IU41、IU42といった装置を区別するために付与された番号である。SIRR51のどのフラグ51−1,51−2にセットするかは、この送り主番号により区別する。
【0015】
MPU60は、IU41,42及びINTU50をプログラム制御するもので、ソフトが走行するPR61とIRR64とを有し、これらのPR61及びIRR64がMPU内部バス62によってシステムバス30に接続され、さらに該PR61とIRR64とが割り込み線63によって接続されている。IRR64は、PR61でサポートするIU用のベクタ番号の数だけ第2のフラグを有している。図1では説明を簡単にするために、第2のフラグとして、ベクタ番号1用割り込み要因フラグ64−1と、ベクタ番号2用割り込み要因フラグ64−2とが示されている。PRソフトは、MPU内部バス62及びシステムバス30を経由して、IU41,42及びINTU50を制御するようになっている。
【0016】
ここで、INTU50及びMPU60の機能を説明する。
IU41または42からMPU60に対する割り込みは、システムバス30を経由した該MPU60内のIRR64へのライトアクセスとして実現されるが、INTU50はそのライトアクセスを横取りし、SIRR51をセットすると共に、IU41または42からの割り込みのライトアクセスをMPU60に伝えることを禁止する働きを持つ。INTU50は、SIRR51のフラグ(例えば、51−1)がセットされた際に、もし他のSIRR51のフラグ51−2がセットされていなければ、該INTU50からMPU60に対してベクタ番号1の割り込みバスコマンドを発生し、もし他のSIRR51のフラグ51−2がセットされていれば、MPU60に対する割り込みサイクルを発生しない機能を持つ。
また、INTU50は、MPU60の制御によってSIRR51をフラグ51−1,51−2毎にクリアする機能を持ち、該MPU60の制御によってクリアされた時、クリアされてもSIRR51の他のフラグ51−2がセットされていれば、該INTU50からMPU60に対して新たなバスコマンド割り込みサイクルを発生する機能を持つ。
【0017】
MPU60内のIRR64は、システムバス30からの割り込みバスコマンドを受信すると、該当するベクタ番号に対応するフラグ64−1または64−2をセットすると共に、PR61に対して割り込み線63をオンにすることによって割り込み処理を要求する。割り込みを受信したPR61は、MPU内部バス62を通してIRR64よりベクタ番号を読み、PRソフトに対して割り込み処理を要求する。これにより、PRソフトは、MPU内部バス62及びシステムバス30を経由して、IU41,42及びINTU50を制御する。
【0018】
図4は、図1の割り込み処理システムにおいて、同一ベクタ番号でIU41と42よりMPU60に対する割り込みが発生した場合の割り込み処理を示すフローチャートである。
この割り込み処理は、次のステップS11〜S24の順に実行されていく。
ステップS11; IU41より割り込み発生
IU41よりの割り込み要求は、IRR64へのライトアクセスとしてシステムバス30上を伝送される。INTU50は、このシステムバス30上の割り込みライトコマンドを取り込み、SIRR51のIU41に対応するフラグ51−1を“0”から“1”にセットする。また、INTU50は、この割り込みバスコマンドがMPU60に伝わるのを禁止する。
INTU50は、SIRR51の他のフラグ51−2がセットされていないため、MPU60に対する割り込みバスコマンドを新たに発生する。これにより、MPU60内のIRR64のベクタ番号1に対応するフラグ64−1が“0”から“1”にセットされる。
【0019】
ステップS12; ベクタ番号1用割り込み要因フラグセットとPR61に対する割り込み
IRR64からPR61に対する割り込み線63をオンにし、該PR61に通知する。
ステップS13; ベクタ番号1用割り込み処理開始
割り込まれたPR61は、IRR64より割り込みベクタ番号1を入手し、このベクタ番号1用割り込み処理を開始する。
ステップS14; IU42よりの割り込み
図4では、PR61が上記ステップS12及びS13の処理を行っている間に、IU42よりベクタ番号1の割り込みが発生した場合が示されている。
ステップS11と同様に、INTU50はIU42からMPU60への割り込みコマンドを取り込み、SIRR51のIU42に対応するフラグ51−2を“0”から“1”にセットする。また、MPU60に、この割り込みバスコマンドが伝わるのを禁止する。
INTU50は、SIRR51の他のフラグ51−1がセットされているため、MPU60に対する新たな割り込みバスコマンドを発生しない。
【0020】
ステップS15; PRソフトによるIRRクリア
PR61のソフトは、ベクタ番号1の割り込みを受け付けたため、現在処理中のベクタ番号1に対応するIRR64のフラグ64−1を“1”から“0”にクリアする。
ステップS16; PRソフトによる割り込み発生元確認
PR61上のソフトは、今の割り込みがどのIU41または42から来たかを確認するために、INTU50内のSIRR51を読み、どのIU41または42からの割り込みが発生しているかを確認する。図4では、IU41に対応するフラグ51−1と、IU42に対応するフラグ51−2とが共にセットされているが、この場合、IU41からの割り込みが発生したものと判断する。即ち、複数のフラグ51−1,51−2がセットされている場合には、最初のフラグを有効とし、それ以降のフラグを無視する。
PR61のソフトは、IU41からの割り込み要求が発生しているものと認識し、SIRR51のIU41に対応するフラグ51−1を“1”から“0”にクリアする。
【0021】
ステップS17; INTU50によるSIRRリセット処理
INTU50は、SIRR51のフラグ51−1がクリアされた時、他にセットされているフラグ51−2が存在するため、MPU60に対する割り込みバスコマンドを発生する。
ステップS18; PRソフトによるIU41用割り込み処理
PR61のソフトは、IU41に割り込み発生要因があるため、IU41用割り込み処理を実行する。
ステップS19; PRソフトのIU41用割り込み処理の終了
PR61のソフトは、リターン命令(RET)によって割り込み処理を終了する。
ステップS20; ベクタ番号1用割り込みの再発生
IU41用の割り込み処理の終了後、ステップS17によってIRR64のフラグ64−1が再セットされているため、PR61に対して再度割り込みが発生する。
ステップS21〜S24; IU42に対する割り込み処理
IU42に対する割り込み処理のソフト処理理論は、上記ステップS15,S16,S18,S19と同一の処理により、今度はIU42に対する割り込み処理が実行される。
【0022】
以上のように、この第1の実施形態では、次の(i)〜(iii)のような効果がある。
(i) 1つのIU41または42からの割り込みに対して必ず1回の割り込みが発生する。そのため、IU41または42からの割り込み発生と、PR61からの割り込み発生要因フラグIRR64のクリアのタイミングとが、どのようになっても矛盾が発生しない。即ち、割り込み要求のIU41または42があるにもかかわらず、PR61に割り込みが発生しない状態や、割り込み要求のIU41または42がないにもかかわらず、該PR61に割り込みが発生するといった矛盾が発生しない。
(ii) 図4のフローチャートに示すように、PR61上のソフトは、必ず1回の割り込みに対して1つのIU41または42に対する処理を行うだけでよく、ソフト処理を同一のものとすることができる。
(iii) INTU50のSIRR51を設けたので、どのIU41または42から割り込みが発生しているかを検索する時間が短くなる。
【0023】
第2の実施形態
図5は、本発明の第2の実施形態を示す割り込み処理システムの構成図であり、第1の実施形態を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
一般に、図1のMPU60でサポートするIU用のベクタ番号は100程度である。この数が不足するぐらいIU41,42を物理的に接続するには、1つのユニットでは不可能である。そのため、基本のシステムバス30を拡張する装置を設けるのが一般的である。
この第2の実施形態では、図1の基本のシステムバス30に対し、BEXU70を設けて拡張システムバス31を接続することにより、基本のシステムバス30を拡張している。そして、BEXU70内に図1のINTU50を設けている。
基本のシステムバス30にはIU41及び42が接続され、さらに拡張システムバス31にはIU43及び44が接続されている。基本のシステムバス30に接続されているIU41及び42には、それぞれベクタ番号1及びベクタ番号2と独立にベクタ番号を割り付け、拡張システムバス31に接続されているIU43と44には同一のベクタ番号3が割り付けられている。なお、一般にはIUの数は数十台以上であるが、説明を簡単にするために、図5では4台のIU41〜44のみが示されている。
【0024】
BEXU70は、バス拡張制御手段71及びINTU50を有している。バス拡張制御手段71は、MPU60が搭載されている基本のシステムバス30と、該MPU60が搭載されていない側の拡張システムバス31とのシステムバスコマンドの中継機能を持つ。これにより、構造的または電気的に1つのシステムバス30内に収容できない装置をシステムに収容することが可能となる。
BEXU70内に設けられたINTU50は、SIRR51を有し、このSIRR51内に、同一ベクタ番号3で割り込む各々のIU43,44に対応して第1のフラグが設けられている。図5では第1のフラグとして、IU43用割り込み要因フラグ51−3と、IU44用割り込み要因フラグ51−4とが示されている。また、バスの拡張により、図5のIRR64には、ベクタ番号1用割り込み要因フラグ64−1と、ベクタ番号2用割り込み要因フラグ64−2と、ベクタ番号3用割り込み要因フラグ64−3とが示されている。
【0025】
このような構成の割り込み処理システムでは、IU41,42からの割り込み発生に対しては直接MPU60で割り込み処理が行われる。IU43,44からの割り込み発生に対しては、BEXU70内のINTU50を介して、MPU60へ伝えられ、割り込み処理が実行される。これにより、拡張システムバス31配下のIU43,44は、BEXU70内のINTU50によって同一ベクタ番号3での割り込みを矛盾なく行うことができる。しかも、基本のシステムバス30上のIU41,42は、IU43,44とはベクタ番号が異なることにより、MPU60内のPR61での割り込み処理を矛盾なく行うことができる。
以上のように、この第2の実施形態の割り込みシステムでは、第1の実施形態とほぼ同様の効果を有する上に、次のような効果がある。
図1のようにINTU50用に新たに回路基板を設けることに比べれば、BEXU70内にINTU50を設けるので、INTU50用に新たな回路基板の設置の必要がなく、ハード量を削減できる。さらに、ベクタ番号1,2,3の割り付けが物理的な配置にあったものとなり、管理が容易となる。
【0026】
第3の実施形態
図1または図5の割り込み処理システムにおいて、MPU60内のPR61からINTU50内のSIRR51のフラグ51−1〜51−4をセットするフラグセット手段を設けてもよい。このフラグセット手段は、PR61のソフトとSIRR51のセット機構とによって構成される。
このようなフラグセット手段を設ければ、PR61からSIRR51のフラグ51−1〜51−4をセットした場合にも、IU41,…からSIRR51にセットした場合と同様に、論理判定を行ってMPU60に対する割り込み発生を行う。
そのため、例えば、INTU50の回路の試験を行う場合、この試験時にIU41,…をSIRR51のフラグ51−1,…の数だけ用意することなく、ソフトによるPR61からのアクセスだけで、INTU50の回路試験が可能となる。また、PR61のソフトの処理上、疑似的に割り込みを発生させたい場合が生じた時には、PRソフトによってSIRR51をセットすることにより可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、例えば、図4の割り込み処理の手順を他の処理手順に変える等、種々の変形が可能である。
【0027】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1の発明によれば、IUから割り込みを処理するMPUとの間にINTUを設けたので、次の(a)〜(c)のような効果がある。
(a) 1つのIUからの割り込みに対して必ず1回の割り込みが発生する。そのため、IUからの割り込み発生と第2のフラグクリアのタイミングとがどのようになっても、割り込み要求IUがあるにもかかわらず、MPUに割り込みが発生しない状態や、割り込み要求IUがないにもかかわらず、MPUに割り込みが発生する状態等の矛盾が発生しない。
(b) MPU内のソフトは必ず1回の割り込みに対して1つのIUに対する処理を行うだけでよく、ソフト処理を同一のものとすることができる。
(c) 第1のフラグを有するINTUを設けたので、どのIUから割り込みが発生しているかを検索する時間を短くできる。
【0028】
請求項2の発明によれば、BEXU内にINTUを設けたので、拡張システムバス配下のIUはBEXU内のINTUによって同一ベクタ番号での割り込みを矛盾なく行うことができ、基本のシステムバス上のIUはベクタ番号が異なることにより、MPUでの割り込み処理を矛盾なく行うことができる。従って、請求項1の発明とほぼ同様の効果がある上に、請求項1のようにINTU用に新たに回路基板を設けることに比べ、新たな回路基板の設置の必要がなく、ハード量を削減できる。しかも、ベクタ番号の割り付けが物理的な配置にあったものとなり、管理が容易となる。
請求項3の発明によれば、MPUの制御によってINTU内の第1のフラグをセットするフラグセット手段を設けたので、INTUの回路の試験を行うため、この試験時にIUを第1のフラグの数だけ用意することなく、ソフトによってMPUからのアクセスだけで、INTUの回路試験が容易に行える。しかも、MPUのソフトの処理上、疑似的に割り込みを発生させたい場合が生じた時には、該MPUのソフトによって第1のフラグをセットすることにより容易に可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す割り込み処理システムの構成図である。
【図2】従来の割り込み処理システムの構成図である。
【図3】図2の割り込み処理のフローチャートである。
【図4】図1の割り込み処理のフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す割り込み処理システムの構成図である。
【符号の説明】
30 基本のシステムバス
31 拡張システムバス
41〜44 IU(割り込み発生装置)
50 INTU(割り込み集約手段)
51 SIRR(補助割り込み要因レジスタ)
51−1〜51−4 割り込み要因フラグ
60 MPU(中央処理装置)
61 PR(プロセッサ)
64 IRR(割り込み要因レジスタ)
64−1〜64−3 割り込み要因フラグ
70 BEXU(バス拡張制御装置)
71 バス拡張制御手段

Claims (3)

  1. 同一ベクタ番号で割り込みバスコマンドを発生する複数の割り込み発生装置が接続されたシステムバスと、
    前記システムバスに接続され、前記同一ベクタ番号で前記割り込みバスコマンドを発生する前記割り込み発生装置の数だけ第1のフラグを有する割り込み集約手段と、
    前記システムバスに接続され、割り込み処理する割り込み発生装置用の前記ベクタ番号の数だけ第2のフラグを有し、前記割り込み発生装置及び前記割り込み集約手段をプログラム制御する中央処理装置とを備え、
    前記割り込み集約手段は、前記割り込み発生装置から前記システムバスへ前記割り込みバスコマンドが出力された場合には、該システムバス上の割り込みバスコマンドを取り込んで該割り込み発生装置に対応する前記第1のフラグをセットすると共に、前記同一ベクタ番号の他の前記割り込み発生装置に対応する他の前記第1のフラグがセットされていないときには、割り込みバスコマンドを新たに発生して前記システムバスへ出力した後に前記プログラム制御によって該セットされた第1のフラグがクリアされ、他の前記第1のフラグがセットされているときには、新たな割り込みバスコマンドを発生せず、さらに前記プログラム制御によって該セットされた第1のフラグがクリアされてもまだセットされている同一ベクタ番号の他の前記第1のフラグが存在する場合には、新たな割り込みバスコマンドを前記システムバスへ出力する構成にし、
    前記中央処理装置は、前記割り込み集約手段から前記システムバスへ新たな割り込みバスコマンドが出力された場合には、該システムバス上の新たな割り込みバスコマンドを取り込み、該当するベクタ番号に対応する前記第2のフラグをセットして割り込み処理を行い、前記プログラム制御によって該当する前記第1及び第2のフラグをクリアする構成にしたことを特徴とする割り込み処理システム。
  2. 請求項1のシステムバス及び中央処理装置と、
    複数の割り込み発生装置が接続された拡張システムバスと前記システムバスとの間に接続され、これら両システムバス間のインタフェース制御を行うバス拡張制御装置とを、備えたシステムにおいて、
    請求項1の割り込み集約手段を前記バス拡張制御装置に設けたことを特徴とする割り込み処理システム。
  3. 請求項1または2記載の割り込み処理システムにおいて、前記中央処理装置の制御によって前記割り込み集約手段内の第1のフラグをセットするフラグセット手段を設けたことを特徴とする割り込み処理システム。
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