JP3549306B2 - 空気調和機の最適起動制御装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、事務所ビルおよび一般住宅に冷房および暖房をおこなう空気調和機に対して、室内温度を室使用開始時刻までに設定値に加熱あるいは冷却しておく空気調和機の最適起動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、事務所ビルおよび一般住宅の空気調和に対しては快適性と省エネに関するニーズが高まり、なるべく少ないエネルギー消費量で室内温度を室使用開始時刻までに設定値に加熱あるいは冷却しておく空気調和機の最適起動制御装置が重要となってきている。
【0003】
従来、この種の空気調和機の最適起動制御装置は、図7に示すような構成のものが一般的であった。以下、その構成について図7を参照しながら説明する。
【0004】
図に示すように、空気調和機101には冷温水コイル102と、冷温水コイル102により熱交換された空気を室内103に送る送風機104を有しており、給気ダクト105を介して室内103へ送風され、室内103の空気は、還気ダクト106を介して空気調和機101に戻り冷温水コイル102を通過し再び送風機104により室内103に送風されていた。
【0005】
そして、室内103には室内の温度を計測する室内温度センサ107が設置されており、給気ダクト105内には給気温度を計測する給気温度センサ108が設置され、最適起動制御装置109は、室内温度センサ107および給気温度センサ108の信号を取り込み室使用開始時刻までに室内温度センサ107の値が室内温度設定値になるように冷温水コイル102に流れる温水あるいは冷水の量を変化させるバルブ110の開度、送風機104の送風量を変化させるインバータ111の周波数を変化させていた。
【0006】
また、特開昭62−9137号公報に示すように、室内温度計測値と室内温度設定値の偏差、室内外の温度差、部屋の特性および空気調和機運転能力から空気調和機の起動時刻、運転周波数を演算する方法あるいは、特開平3−260537号公報等に示すように平日と休日明けの前だおし時間を別に設定して空気調和機を運転する方法があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の空気調和機の最適起動制御装置では、前者においては室使用開始時刻に室内温度が設定値になるようにするには複雑な学習同定が必要であるという問題があった。
【0008】
また、後者においては室使用開始時刻に室内温度が設定値になるようにするには操作者がパラメータの調整を行う必要があると同時に室使用開始時刻に室内温度が設定値になるまでに必要な空気調和機の消費エネルギー量に対する考慮がなされていないので過大な消費エネルギーを必要とするという問題があった。
【0009】
本発明は上記課題を解決するもので、一定の水搬送動力量で室使用開始時刻に室内温度を設定値にするような空気調和機の最適起動制御装置を提供することを第1の目的としている。
【0010】
また、第2の目的は一定のファン搬送動力量で室使用開始時刻に室内温度を設定値にすることにある。
【0011】
また、第3の目的は簡単な学習同定で一定の水搬送動力でしかも一定範囲内のファン搬送動力量で室使用開始時刻に室内温度を設定値にすることにある。
【0012】
また、第4の目的は簡単な学習同定で一定のファン搬送動力量でしかも一定範囲内の水搬送動力で室使用開始時刻に室内温度を設定値にすることにある。
【0013】
また、第5の目的は室使用開始時刻に室内温度だけでなく給気温度も設定値にすることにある。
【0014】
また、第6の目的は熱源機器の負荷を平均化し大容量の熱源機器を必要としないようにすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の空気調和機の最適起動制御装置は、上記第1の目的を達成するために、第1の手段は、室内温度設定値を設定する室内温度設定手段と、室内温度を計測する室内温度センサと、空気調和機のファン回転数を調整するインバータと、空気調和機の冷温水コイル流量を調整するバルブと、現在時刻を表す時計と、部屋の使用開始時刻を設定する使用開始時刻設定手段と、前記室内温度設定手段に設定された室内温度設定値と前記室内温度センサの計測値との温度偏差を演算する温度偏差演算手段と、前記時計の示す現在時刻と前記使用開始時刻設定手段に設定された使用開始時刻との時刻偏差を演算する時刻偏差演算手段と、前記室内温度設定手段に設定された室内温度設定値と前記室内温度センサの計測値とから前記インバータを適応制御するインバータ適応制御手段と、前記バルブの開度を一定開度に保つバルブ開度固定手段と、前記バルブ開度固定手段に固定バルブ開度信号を送る起動指令手段とを備え、前記起動指令手段は前記温度偏差演算手段で演算された温度偏差と前記時刻偏差演算手段で演算された時刻偏差とから空気調和機の起動時刻を決定するとともに前記インバータ適応制御手段に整定時間を送り、前記バルブ開度固定手段に固定バルブ開度の信号を送る構成とする。
【0016】
また、第2の目的を達成するために、第2の手段は、室内温度設定値を設定する室内温度設定手段と、室内温度を計測する室内温度センサと、空気調和機のファン回転数を調整するインバータと、空気調和機の冷温水コイル流量を調整するバルブと、現在時刻を表す時計と、部屋の使用開始時刻を設定する使用開始時刻設定手段と、前記室内温度設定手段に設定された室内温度設定値と前記室内温度センサの計測値との温度偏差を演算する温度偏差演算手段と、前記時計の示す現在時刻と前記使用開始時刻設定手段に設定された使用開始時刻との時刻偏差を演算する時刻偏差演算手段と、前記室内温度設定手段に設定された室内温度設定値と前記室内温度センサの計測値とから前記バルブを適応制御するバルブ適応制御手段と、前記インバータ回転数を一定回転数に保つインバータ回転数固定手段と、前記インバータ回転数固定手段に固定インバータ回転数の信号を送る起動指令手段とを備え、前記起動指令手段は、前記温度偏差演算手段で演算された温度偏差と前記時刻偏差演算手段で演算された時刻偏差とから空気調和機の起動時刻を決定するとともに前記バルブ適応制御手段に整定時間を送り前記インバータ回転数固定手段に固定インバータ回転数の信号を送る構成とする。
【0017】
また、第3の目的を達成するために、第3の手段は、第1の手段に加えインバータの回転数を監視し起動指令手段のパラメータを変更するインバータ監視手段を設けた構成とする。
【0018】
また、第4の目的を達成するために、第4の手段は、第2の手段に加えバルブの開度を監視し起動指令手段のパラメータを変更するバルブ開度監視手段を設けた構成とする。
【0019】
また、第5の目的を達成するために、第5の手段は、第1の手段に加え給気温度設定値を設定する給気温度設定手段と、給気温度を計測する給気温度センサと、前記給気温度設定手段に設定された給気温度設定値と前記給気温度センサの計測値とからバルブを適応制御するバルブ適応制御手段を備え、インバータ適応制御手段に整定時間をバルブ適応制御手段に起動指令を送る起動指令手段を設けた構成とする。
【0020】
また、第6の目的を達成するために、第6の手段は、複数の空気調和機のそれぞれのインバータを適応制御する複数インバータ適応制御手段と、前記複数のインバータ適応制御手段に異なる整定時間を送る整定時間決定手段を設けた構成とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明は上記した第1の手段の構成により、起動制御手段で空気調和機の起動時刻、インバータ適応制御手段の整定時間が演算され、バルブ開度固定手段でバルブ開度が一定に保たれインバータ適応制御手段でインバータの制御が行われ室使用開始時刻までに室内温度を設定値にすることができる。
【0022】
また、第2の手段の構成により、起動制御手段で空気調和機の起動時刻、バルブ適応制御手段の整定時間が演算され、インバータ回転数固定手段でインバータ回転数が一定に保たれバルブ適応制御手段でバルブの制御が行われ室使用開始時刻までに室内温度を設定値にすることができる。
【0023】
また、第3の手段の構成により、インバータ監視手段でインバータ回転数の監視が行われ起動指令手段のパラメータを最適化することができる。
【0024】
また、第4の手段の構成により、バルブ監視手段でバルブ開度の監視が行われ起動指令手段のパラメータを最適化することができる。
【0025】
また、第5の手段の構成により、バルブ適応制御手段でバルブの制御が行われ室使用開始時刻までに給気温度を設定値にすることができる。
【0026】
また、第6の手段の構成により、整定時間決定手段で各インバータ適応制御手段の整定時間を異なった値に設定することができる。
【0027】
(実施の形態1)
以下、本発明の第1実施例について、図1を参照しながら説明する。なお、従来例と同一の部分については同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0028】
図に示すように、室内温度設定手段1には室内温度設定値が設定されており、温度偏差演算手段2で室内温度センサ107の計測値と室内温度設定値との温度偏差を演算するように設け、使用開始時刻設定手段3には、空気調和機101が空調する室内103の使用開始時刻が設定されており、時刻偏差演算手段4は使用開始時刻と時計5の現在時刻との時刻偏差を演算するように設ける。
【0029】
そして、起動指令手段6は温度偏差演算手段2で演算された温度偏差と時刻偏差演算手段4で演算された時刻偏差を常時監視し、インバータ適応制御手段7とバルブ開度固定手段8に信号を送るように設け、インバータ適応制御手段7は室内温度設定手段1に設定された室内温度設定値と室内温度センサ107の計測値から適応制御によりインバータ回転数を演算し、インバータ111を制御する。バルブ開度固定手段8はバルブ110を決められた開度に保つように設ける。
【0030】
上記構成により、温度偏差演算手段2では、室内温度設定手段1に設定された室内温度設定値Ts と室内温度センサ107の計測値Ta の偏差eTを以下のように演算する。
【0031】
eT=abs(Ts−Ta)
ただし、absは絶対値をとることを意味する。
【0032】
また、時刻偏差演算手段4では、使用開始時刻設定手段3に設定された室使用開始時刻ts と時計5の現在時刻to の偏差etを以下のように演算する。
【0033】
et=ts−to
起動指令手段6は、eTとetを常に監視しておき
eT>α*et
の関係が成立したときにインバータ適応制御手段7に起動信号と整定時間tseをバルブ開度固定手段8に固定開度Vを送る。ただし、整定時間tseは以下ようにして演算された値である。
【0034】
tse=et
また、αおよびVの値は、操作者により予め設定された値である。
【0035】
そして、インバータ適応制御手段7には、規範モデルとして2次遅れ系モデル
ω2/(s2+2ωs+ω2)
が設定されており、
ω=4/tse
の演算により規範モデルの定数を決定し室内温度設定値Ts と室内温度計測値Ta の値をもとに適応制御を行いインバータ回転数を演算し、インバータ111を制御する。
【0036】
バルブ開度固定手段8はバルブ110の開度を一定開度Vに固定する。
このように本発明の第1実施例の空気調和機の最適起動制御装置によれば、室内温度設定値と計測値との温度偏差と使用開始時刻と現在時刻との時刻偏差を常に監視し空気調和機の起動時刻を決定し、時刻偏差を整定時間としてインバータ適応制御手段7でインバータ111を制御するので使用開始時刻までに確実に室内温度が設定値に到達する。また、バルブ開度固定手段8でバルブ110の開度を固定するので冷水あるいは温水の搬送動力が一定値となる。
【0037】
(実施の形態2)
以下、本発明の第2実施例について、図2を参照しながら説明する。
【0038】
なお、第1実施例と同一部分については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0039】
図に示すように、起動指令手段9は温度偏差演算手段2で演算された温度偏差と時刻偏差演算手段4で演算された時刻偏差を常時監視し、バルブ適応制御手段10とインバータ回転数固定手段11に信号を送るように設ける。
【0040】
そして、バルブ適応制御手段10は室内温度設定手段1の室内温度設定値と室内温度センサ107の計測値から適応制御によりバルブ開度を演算し、バルブ110を制御するように設け、インバータ回転数固定手段11はインバータ111を決められた回転数に保つように設けられる。
【0041】
上記構成により、起動指令手段9は、室内温度設定手段1に設定された室内温度設定値Tsと室内温度センサ107の計測値Taの偏差eTと使用開始時刻設定手段3に設定された室使用開始時刻tsと時計5の現在時刻toの偏差etを常に監視しておき
eT>α*et
の関係が成立したときにバルブ適応制御手段10に起動信号と整定時間tseをインバータ回転数固定手段11に固定回転数Fを送る。ただし、整定時間tseは以下ようにして演算された値である。
【0042】
tse=et
また、αおよびFの値は、操作者により予め設定された値である。
【0043】
そして、バルブ適応制御手段10には、規範モデルとして2次遅れ系モデル
ω2/(s2+2ωs+ω2)
が設定されており、
ω=4/tse
の演算により規範モデルの定数を決定し室内温度設定値Ts と室内温度計測値Ta の値をもとに適応制御を行いバルブ開度を演算し、バルブ110を制御する。
【0044】
また、インバータ回転数固定手段11はインバータ111の回転数を一定開度Fに固定する。
【0045】
このように本発明の第2実施例の空気調和機の最適起動制御装置によれば、室内温度設定値と計測値の偏差と使用開始時刻と現在時刻の偏差を常に監視し空気調和機の起動時刻を決定し、時刻偏差を整定時間としてバルブ適応制御手段10でバルブ110を制御するので使用開始時刻までに確実に室内温度が設定値に到達する。また、インバータ回転数固定手段11でインバータ111の回転数を固定するので空気調和機のファン搬送動力が一定値となる。
【0046】
(実施の形態3)
以下、本発明の第3実施例について、図3を参照しながら説明する。
【0047】
なお、第1実施例と同一部分については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0048】
図に示すように、インバータ監視手段12はインバータ111の回転数を常時監視し起動指令手段6Aのパラメータの変更を行う。
【0049】
上記構成により、インバータ監視手段12はインバータ111の回転数fを常時監視し、
f>Fmax
の関係が1度でも成立したとき起動指令手段6Aのパラメータであるαを0.1 減少させ、
f<Fmin
の関係が常に成立したとき起動指令手段6Aのパラメータであるαを0.1 増加させる。ただし、Fmax、Fminは操作者が予め設定する定数である。
【0050】
このように本発明の第3実施例の空気調和機の最適起動制御装置によれば、インバータ監視手段12でインバータ111の回転数を常に監視し、起動指令手段6Aのパラメータであるαの値の修正を行うのでインバータ回転数を一定範囲内に抑えることができ空気調和機のファン搬送動力を一定範囲内に抑えることができる。
【0051】
(実施の形態4)
以下、本発明の第4実施例について、図4を参照しながら説明する。
【0052】
なお、第2実施例と同一部分については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0053】
図に示すように、バルブ監視手段13はバルブ110の開度を常時監視し起動指令手段9Aのパラメータの変更を行う。
【0054】
上記構成により、バルブ監視手段13はバルブ110の開度vを常時監視し、
v>Vmax
の関係が1度でも成立したとき起動指令手段9Aのパラメータであるαを0.1 減少させ、
v<Vmin
の関係が常に成立したとき起動指令手段9Aのパラメータであるαを0.1 増加させる。ただし、Vmax、Vminは操作者が予め設定する定数である。
【0055】
このように本発明の第4実施例の空気調和機の最適起動制御装置によれば、バルブ監視手段13でバルブ110の開度を常に監視し、起動指令手段9Aのパラメータであるαの値の修正を行うのでバルブ開度を一定範囲内に抑えることができ空気調和機の冷水および温水搬送動力を一定範囲内に抑えることができる。
【0056】
(実施の形態5)
以下、本発明の第5実施例について、図5を参照しながら説明する。
【0057】
なお、第1実施例と同一部分については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0058】
図に示すように、給気温度設定手段14には給気温度設定値が設定され、バルブ適応制御手段15は給気温度設定手段14の給気温度設定値と給気温度センサ108の計測値から適応制御によりバルブ開度を演算し、バルブ110を制御するように設ける。
【0059】
上記構成により、バルブ適応制御手段15には、規範モデルとして整定時間を10分とした2次遅れ系モデル
1.16/(s2+0.8s+0.16)
が設定されており、給気温度設定値Tssと室内温度計測値Tasの値をもとに適応制御を行いバルブ開度を演算し、バルブ110を制御する。
【0060】
このように本発明の第5実施例の空気調和機の最適起動制御装置によれば、給気温度設定値と給気温度計測値をもとに整定時間を10分としてバルブ適応制御手段15でバルブ110を制御するので使用開始時刻までに確実に室内温度と給気温度が設定値に到達する。
【0061】
(実施の形態6)
以下、本発明の第6実施例について、図6を参照しながら説明する。
【0062】
図に示すように、整定時間決定手段16はインバータ適応制御手段7−1、7−2...7−nに対して起動信号と整定時間を送る。インバータ適応制御手段7−1、7−2...7−nは送られた整定時間に従ってインバータ111−1、111−2...111−nの回転数を適応制御する。
【0063】
上記構成により、整定時間決定手段16はインバータ適応制御手段7−1、7−2...7−nに対して起動信号と整定時間(tse1、tse2...tsen)を送る。ただし、tse1、tse2...tsenはtse1<tse2<...<tsenの関係が成り立つように値を操作者があらかじめ定める。インバータ適応制御手段7−1、7−2...7−nは送られた整定時間に従って、各空気調和機が空調を担当する部屋の室内温度がそれぞれtse1、tse2...tsenで整定するようにインバータ111−1、111−2...111−nの回転数を適応制御する。
【0064】
このように本発明の第6実施例の空気調和機の最適起動制御装置によれば、各空気調和機のファン風量を制御するインバータを異なった整定時間で適応制御するので各インバータが最大回転になる時刻をずらすことができ熱源機器の負荷を平均化することができる。
【0065】
なお、第6実施例では、複数のインバータ適応制御手段にそれぞれ異なる整定時間を与えているが、複数のバルブ開度適応制御手段に対して同様のことを行っても同様の効果が得られるのは言うまでもない。
【0066】
なお、第1実施例〜第6実施例では空気調和機として水配管を用いるシステムエアコンを例にして説明を示したが、冷媒配管を用いる空気調和機に対して本発明を用いても同様の効果が得られるのはいうまでもない。
【0067】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明によれば室内温度設定値を設定する室内温度設定手段と、室内温度を計測する室内温度センサと、空気調和機のファン回転数を調整するインバータと、空気調和機の冷温水コイル流量を調整するバルブと、現在時刻を表す時計と、部屋の使用開始時刻を設定する使用開始時刻設定手段と、前記室内温度設定手段に設定された室内温度設定値と前記室内温度センサの計測値との温度偏差を演算する温度偏差演算手段と、前記時計の示す現在時刻と前記使用開始時刻設定手段に設定された使用開始時刻との時刻偏差を演算する時刻偏差演算手段と、前記室内温度設定手段に設定された室内温度設定値と前記室内温度センサの計測値とから前記インバータを適応制御するインバータ適応制御手段と、前記バルブの開度を一定開度に保つバルブ開度固定手段と、前記バルブ開度固定手段に固定バルブ開度の信号を送る起動指令手段とを備え、前記起動指令手段は前記温度偏差演算手段で演算された温度偏差と前記時刻偏差演算手段で演算された時刻偏差とから空気調和機の起動時刻を決定するとともに、前記インバータ適応制御手段に整定時間を送り、前記バルブ開度固定手段に固定バルブ開度の信号を送る構成としたので、水搬送動力を一定値にして室内温度を室使用開始時刻までに設定値にすることのできる空気調和機の最適起動制御装置を提供できる。
【0068】
また、室内温度設定値を設定する室内温度設定手段と、室内温度を計測する室内温度センサと、空気調和機のファン回転数を調整するインバータと、空気調和機の冷温水コイル流量を調整するバルブと、現在時刻を表す時計と、部屋の使用開始時刻を設定する使用開始時刻設定手段と、前記室内温度設定手段に設定された室内温度設定値と前記室内温度センサの計測値との温度偏差を演算する温度偏差演算手段と、前記時計の示す現在時刻と前記使用開始時刻設定手段に設定された使用開始時刻との時刻偏差を演算する時刻偏差演算手段と、前記室内温度設定手段に設定された室内温度設定値と前記室内温度センサの計測値とから前記バルブを適応制御するバルブ適応制御手段と、前記インバータ回転数を一定回転数に保つインバータ回転数固定手段と、前記インバータ回転数固定手段に固定インバータ回転数の信号を送る起動指令手段とを備え、前記起動指令手段は、前記温度偏差演算手段で演算された温度偏差と前記時刻偏差演算手段で演算された時刻偏差とから空気調和機の起動時刻を決定するとともに前記バルブ適応制御手段に整定時間を送り、前記インバータ回転数固定手段に固定インバータ回転数の信号を送る構成としたので空気搬送動力を一定値にして室内温度を室使用開始時刻までに設定値にすることができる。
【0069】
また、インバータの回転数を監視し起動指令手段のパラメータを変更するインバータ監視手段を設けたので、水搬送動力を一定値にするだけでなく空気搬送動力も一定範囲内にすることができる。
【0070】
また、バルブ開度を監視し起動指令手段のパラメータを変更するバルブ開度監視手段を設けたので空気搬送動力を一定値にするだけでなく水搬送動力も一定範囲内にすることができる。
【0071】
また、給気温度設定値を設定する給気温度設定手段と、給気温度を計測する給気温度センサと、前記給気温度設定手段に設定された給気温度設定値と前記給気温度センサの計測値とからバルブを適応制御するバルブ適応制御手段を備え、起動指令手段は、インバータ適応制御手段に整定時間をバルブ適応制御手段に起動指令を送る構成としたので、室内温度だけでなく給気温度も室使用時刻までに設定値にすることができる。
【0072】
また、複数のインバータを適応制御する複数のインバータ適応制御手段と、前記複数のインバータ適応制御手段に異なる整定時間を送る整定時間決定手段を設けたので、各インバータが最大回転数となる時刻をずらし、熱源機器の負荷を平均化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の空気調和機の最適起動制御装置の構成を示すブロック図
【図2】同第2実施例の空気調和機の最適起動制御装置の構成を示すブロック図
【図3】同第3実施例の空気調和機の最適起動制御装置の構成を示すブロック図
【図4】同第4実施例の空気調和機の最適起動制御装置の構成を示すブロック図
【図5】同第5実施例の空気調和機の最適起動制御装置の構成を示すブロック図
【図6】同第6実施例の空気調和機の最適起動制御装置の構成を示すブロック図
【図7】従来の空気調和機と最適起動制御装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 室内温度設定手段
2 温度偏差演算手段
3 使用開始時刻設定手段
4 時刻偏差演算手段
5 時計
6 起動指令手段
6A 起動指令手段
7 インバータ適応制御手段
8 バルブ開度固定手段
9 起動指令手段
9A 起動指令手段
10 バルブ適応制御手段
11 インバータ回転数固定手段
12 インバータ監視手段
13 バルブ監視手段
14 給気温度設定手段
15 バルブ適応制御手段
16 整定時間決定手段
107 室内温度センサ
108 給気温度センサ
110 バルブ
111 インバータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、事務所ビルおよび一般住宅に冷房および暖房をおこなう空気調和機に対して、室内温度を室使用開始時刻までに設定値に加熱あるいは冷却しておく空気調和機の最適起動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、事務所ビルおよび一般住宅の空気調和に対しては快適性と省エネに関するニーズが高まり、なるべく少ないエネルギー消費量で室内温度を室使用開始時刻までに設定値に加熱あるいは冷却しておく空気調和機の最適起動制御装置が重要となってきている。
【0003】
従来、この種の空気調和機の最適起動制御装置は、図7に示すような構成のものが一般的であった。以下、その構成について図7を参照しながら説明する。
【0004】
図に示すように、空気調和機101には冷温水コイル102と、冷温水コイル102により熱交換された空気を室内103に送る送風機104を有しており、給気ダクト105を介して室内103へ送風され、室内103の空気は、還気ダクト106を介して空気調和機101に戻り冷温水コイル102を通過し再び送風機104により室内103に送風されていた。
【0005】
そして、室内103には室内の温度を計測する室内温度センサ107が設置されており、給気ダクト105内には給気温度を計測する給気温度センサ108が設置され、最適起動制御装置109は、室内温度センサ107および給気温度センサ108の信号を取り込み室使用開始時刻までに室内温度センサ107の値が室内温度設定値になるように冷温水コイル102に流れる温水あるいは冷水の量を変化させるバルブ110の開度、送風機104の送風量を変化させるインバータ111の周波数を変化させていた。
【0006】
また、特開昭62−9137号公報に示すように、室内温度計測値と室内温度設定値の偏差、室内外の温度差、部屋の特性および空気調和機運転能力から空気調和機の起動時刻、運転周波数を演算する方法あるいは、特開平3−260537号公報等に示すように平日と休日明けの前だおし時間を別に設定して空気調和機を運転する方法があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の空気調和機の最適起動制御装置では、前者においては室使用開始時刻に室内温度が設定値になるようにするには複雑な学習同定が必要であるという問題があった。
【0008】
また、後者においては室使用開始時刻に室内温度が設定値になるようにするには操作者がパラメータの調整を行う必要があると同時に室使用開始時刻に室内温度が設定値になるまでに必要な空気調和機の消費エネルギー量に対する考慮がなされていないので過大な消費エネルギーを必要とするという問題があった。
【0009】
本発明は上記課題を解決するもので、一定の水搬送動力量で室使用開始時刻に室内温度を設定値にするような空気調和機の最適起動制御装置を提供することを第1の目的としている。
【0010】
また、第2の目的は一定のファン搬送動力量で室使用開始時刻に室内温度を設定値にすることにある。
【0011】
また、第3の目的は簡単な学習同定で一定の水搬送動力でしかも一定範囲内のファン搬送動力量で室使用開始時刻に室内温度を設定値にすることにある。
【0012】
また、第4の目的は簡単な学習同定で一定のファン搬送動力量でしかも一定範囲内の水搬送動力で室使用開始時刻に室内温度を設定値にすることにある。
【0013】
また、第5の目的は室使用開始時刻に室内温度だけでなく給気温度も設定値にすることにある。
【0014】
また、第6の目的は熱源機器の負荷を平均化し大容量の熱源機器を必要としないようにすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の空気調和機の最適起動制御装置は、上記第1の目的を達成するために、第1の手段は、室内温度設定値を設定する室内温度設定手段と、室内温度を計測する室内温度センサと、空気調和機のファン回転数を調整するインバータと、空気調和機の冷温水コイル流量を調整するバルブと、現在時刻を表す時計と、部屋の使用開始時刻を設定する使用開始時刻設定手段と、前記室内温度設定手段に設定された室内温度設定値と前記室内温度センサの計測値との温度偏差を演算する温度偏差演算手段と、前記時計の示す現在時刻と前記使用開始時刻設定手段に設定された使用開始時刻との時刻偏差を演算する時刻偏差演算手段と、前記室内温度設定手段に設定された室内温度設定値と前記室内温度センサの計測値とから前記インバータを適応制御するインバータ適応制御手段と、前記バルブの開度を一定開度に保つバルブ開度固定手段と、前記バルブ開度固定手段に固定バルブ開度信号を送る起動指令手段とを備え、前記起動指令手段は前記温度偏差演算手段で演算された温度偏差と前記時刻偏差演算手段で演算された時刻偏差とから空気調和機の起動時刻を決定するとともに前記インバータ適応制御手段に整定時間を送り、前記バルブ開度固定手段に固定バルブ開度の信号を送る構成とする。
【0016】
また、第2の目的を達成するために、第2の手段は、室内温度設定値を設定する室内温度設定手段と、室内温度を計測する室内温度センサと、空気調和機のファン回転数を調整するインバータと、空気調和機の冷温水コイル流量を調整するバルブと、現在時刻を表す時計と、部屋の使用開始時刻を設定する使用開始時刻設定手段と、前記室内温度設定手段に設定された室内温度設定値と前記室内温度センサの計測値との温度偏差を演算する温度偏差演算手段と、前記時計の示す現在時刻と前記使用開始時刻設定手段に設定された使用開始時刻との時刻偏差を演算する時刻偏差演算手段と、前記室内温度設定手段に設定された室内温度設定値と前記室内温度センサの計測値とから前記バルブを適応制御するバルブ適応制御手段と、前記インバータ回転数を一定回転数に保つインバータ回転数固定手段と、前記インバータ回転数固定手段に固定インバータ回転数の信号を送る起動指令手段とを備え、前記起動指令手段は、前記温度偏差演算手段で演算された温度偏差と前記時刻偏差演算手段で演算された時刻偏差とから空気調和機の起動時刻を決定するとともに前記バルブ適応制御手段に整定時間を送り前記インバータ回転数固定手段に固定インバータ回転数の信号を送る構成とする。
【0017】
また、第3の目的を達成するために、第3の手段は、第1の手段に加えインバータの回転数を監視し起動指令手段のパラメータを変更するインバータ監視手段を設けた構成とする。
【0018】
また、第4の目的を達成するために、第4の手段は、第2の手段に加えバルブの開度を監視し起動指令手段のパラメータを変更するバルブ開度監視手段を設けた構成とする。
【0019】
また、第5の目的を達成するために、第5の手段は、第1の手段に加え給気温度設定値を設定する給気温度設定手段と、給気温度を計測する給気温度センサと、前記給気温度設定手段に設定された給気温度設定値と前記給気温度センサの計測値とからバルブを適応制御するバルブ適応制御手段を備え、インバータ適応制御手段に整定時間をバルブ適応制御手段に起動指令を送る起動指令手段を設けた構成とする。
【0020】
また、第6の目的を達成するために、第6の手段は、複数の空気調和機のそれぞれのインバータを適応制御する複数インバータ適応制御手段と、前記複数のインバータ適応制御手段に異なる整定時間を送る整定時間決定手段を設けた構成とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明は上記した第1の手段の構成により、起動制御手段で空気調和機の起動時刻、インバータ適応制御手段の整定時間が演算され、バルブ開度固定手段でバルブ開度が一定に保たれインバータ適応制御手段でインバータの制御が行われ室使用開始時刻までに室内温度を設定値にすることができる。
【0022】
また、第2の手段の構成により、起動制御手段で空気調和機の起動時刻、バルブ適応制御手段の整定時間が演算され、インバータ回転数固定手段でインバータ回転数が一定に保たれバルブ適応制御手段でバルブの制御が行われ室使用開始時刻までに室内温度を設定値にすることができる。
【0023】
また、第3の手段の構成により、インバータ監視手段でインバータ回転数の監視が行われ起動指令手段のパラメータを最適化することができる。
【0024】
また、第4の手段の構成により、バルブ監視手段でバルブ開度の監視が行われ起動指令手段のパラメータを最適化することができる。
【0025】
また、第5の手段の構成により、バルブ適応制御手段でバルブの制御が行われ室使用開始時刻までに給気温度を設定値にすることができる。
【0026】
また、第6の手段の構成により、整定時間決定手段で各インバータ適応制御手段の整定時間を異なった値に設定することができる。
【0027】
(実施の形態1)
以下、本発明の第1実施例について、図1を参照しながら説明する。なお、従来例と同一の部分については同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0028】
図に示すように、室内温度設定手段1には室内温度設定値が設定されており、温度偏差演算手段2で室内温度センサ107の計測値と室内温度設定値との温度偏差を演算するように設け、使用開始時刻設定手段3には、空気調和機101が空調する室内103の使用開始時刻が設定されており、時刻偏差演算手段4は使用開始時刻と時計5の現在時刻との時刻偏差を演算するように設ける。
【0029】
そして、起動指令手段6は温度偏差演算手段2で演算された温度偏差と時刻偏差演算手段4で演算された時刻偏差を常時監視し、インバータ適応制御手段7とバルブ開度固定手段8に信号を送るように設け、インバータ適応制御手段7は室内温度設定手段1に設定された室内温度設定値と室内温度センサ107の計測値から適応制御によりインバータ回転数を演算し、インバータ111を制御する。バルブ開度固定手段8はバルブ110を決められた開度に保つように設ける。
【0030】
上記構成により、温度偏差演算手段2では、室内温度設定手段1に設定された室内温度設定値Ts と室内温度センサ107の計測値Ta の偏差eTを以下のように演算する。
【0031】
eT=abs(Ts−Ta)
ただし、absは絶対値をとることを意味する。
【0032】
また、時刻偏差演算手段4では、使用開始時刻設定手段3に設定された室使用開始時刻ts と時計5の現在時刻to の偏差etを以下のように演算する。
【0033】
et=ts−to
起動指令手段6は、eTとetを常に監視しておき
eT>α*et
の関係が成立したときにインバータ適応制御手段7に起動信号と整定時間tseをバルブ開度固定手段8に固定開度Vを送る。ただし、整定時間tseは以下ようにして演算された値である。
【0034】
tse=et
また、αおよびVの値は、操作者により予め設定された値である。
【0035】
そして、インバータ適応制御手段7には、規範モデルとして2次遅れ系モデル
ω2/(s2+2ωs+ω2)
が設定されており、
ω=4/tse
の演算により規範モデルの定数を決定し室内温度設定値Ts と室内温度計測値Ta の値をもとに適応制御を行いインバータ回転数を演算し、インバータ111を制御する。
【0036】
バルブ開度固定手段8はバルブ110の開度を一定開度Vに固定する。
このように本発明の第1実施例の空気調和機の最適起動制御装置によれば、室内温度設定値と計測値との温度偏差と使用開始時刻と現在時刻との時刻偏差を常に監視し空気調和機の起動時刻を決定し、時刻偏差を整定時間としてインバータ適応制御手段7でインバータ111を制御するので使用開始時刻までに確実に室内温度が設定値に到達する。また、バルブ開度固定手段8でバルブ110の開度を固定するので冷水あるいは温水の搬送動力が一定値となる。
【0037】
(実施の形態2)
以下、本発明の第2実施例について、図2を参照しながら説明する。
【0038】
なお、第1実施例と同一部分については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0039】
図に示すように、起動指令手段9は温度偏差演算手段2で演算された温度偏差と時刻偏差演算手段4で演算された時刻偏差を常時監視し、バルブ適応制御手段10とインバータ回転数固定手段11に信号を送るように設ける。
【0040】
そして、バルブ適応制御手段10は室内温度設定手段1の室内温度設定値と室内温度センサ107の計測値から適応制御によりバルブ開度を演算し、バルブ110を制御するように設け、インバータ回転数固定手段11はインバータ111を決められた回転数に保つように設けられる。
【0041】
上記構成により、起動指令手段9は、室内温度設定手段1に設定された室内温度設定値Tsと室内温度センサ107の計測値Taの偏差eTと使用開始時刻設定手段3に設定された室使用開始時刻tsと時計5の現在時刻toの偏差etを常に監視しておき
eT>α*et
の関係が成立したときにバルブ適応制御手段10に起動信号と整定時間tseをインバータ回転数固定手段11に固定回転数Fを送る。ただし、整定時間tseは以下ようにして演算された値である。
【0042】
tse=et
また、αおよびFの値は、操作者により予め設定された値である。
【0043】
そして、バルブ適応制御手段10には、規範モデルとして2次遅れ系モデル
ω2/(s2+2ωs+ω2)
が設定されており、
ω=4/tse
の演算により規範モデルの定数を決定し室内温度設定値Ts と室内温度計測値Ta の値をもとに適応制御を行いバルブ開度を演算し、バルブ110を制御する。
【0044】
また、インバータ回転数固定手段11はインバータ111の回転数を一定開度Fに固定する。
【0045】
このように本発明の第2実施例の空気調和機の最適起動制御装置によれば、室内温度設定値と計測値の偏差と使用開始時刻と現在時刻の偏差を常に監視し空気調和機の起動時刻を決定し、時刻偏差を整定時間としてバルブ適応制御手段10でバルブ110を制御するので使用開始時刻までに確実に室内温度が設定値に到達する。また、インバータ回転数固定手段11でインバータ111の回転数を固定するので空気調和機のファン搬送動力が一定値となる。
【0046】
(実施の形態3)
以下、本発明の第3実施例について、図3を参照しながら説明する。
【0047】
なお、第1実施例と同一部分については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0048】
図に示すように、インバータ監視手段12はインバータ111の回転数を常時監視し起動指令手段6Aのパラメータの変更を行う。
【0049】
上記構成により、インバータ監視手段12はインバータ111の回転数fを常時監視し、
f>Fmax
の関係が1度でも成立したとき起動指令手段6Aのパラメータであるαを0.1 減少させ、
f<Fmin
の関係が常に成立したとき起動指令手段6Aのパラメータであるαを0.1 増加させる。ただし、Fmax、Fminは操作者が予め設定する定数である。
【0050】
このように本発明の第3実施例の空気調和機の最適起動制御装置によれば、インバータ監視手段12でインバータ111の回転数を常に監視し、起動指令手段6Aのパラメータであるαの値の修正を行うのでインバータ回転数を一定範囲内に抑えることができ空気調和機のファン搬送動力を一定範囲内に抑えることができる。
【0051】
(実施の形態4)
以下、本発明の第4実施例について、図4を参照しながら説明する。
【0052】
なお、第2実施例と同一部分については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0053】
図に示すように、バルブ監視手段13はバルブ110の開度を常時監視し起動指令手段9Aのパラメータの変更を行う。
【0054】
上記構成により、バルブ監視手段13はバルブ110の開度vを常時監視し、
v>Vmax
の関係が1度でも成立したとき起動指令手段9Aのパラメータであるαを0.1 減少させ、
v<Vmin
の関係が常に成立したとき起動指令手段9Aのパラメータであるαを0.1 増加させる。ただし、Vmax、Vminは操作者が予め設定する定数である。
【0055】
このように本発明の第4実施例の空気調和機の最適起動制御装置によれば、バルブ監視手段13でバルブ110の開度を常に監視し、起動指令手段9Aのパラメータであるαの値の修正を行うのでバルブ開度を一定範囲内に抑えることができ空気調和機の冷水および温水搬送動力を一定範囲内に抑えることができる。
【0056】
(実施の形態5)
以下、本発明の第5実施例について、図5を参照しながら説明する。
【0057】
なお、第1実施例と同一部分については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0058】
図に示すように、給気温度設定手段14には給気温度設定値が設定され、バルブ適応制御手段15は給気温度設定手段14の給気温度設定値と給気温度センサ108の計測値から適応制御によりバルブ開度を演算し、バルブ110を制御するように設ける。
【0059】
上記構成により、バルブ適応制御手段15には、規範モデルとして整定時間を10分とした2次遅れ系モデル
1.16/(s2+0.8s+0.16)
が設定されており、給気温度設定値Tssと室内温度計測値Tasの値をもとに適応制御を行いバルブ開度を演算し、バルブ110を制御する。
【0060】
このように本発明の第5実施例の空気調和機の最適起動制御装置によれば、給気温度設定値と給気温度計測値をもとに整定時間を10分としてバルブ適応制御手段15でバルブ110を制御するので使用開始時刻までに確実に室内温度と給気温度が設定値に到達する。
【0061】
(実施の形態6)
以下、本発明の第6実施例について、図6を参照しながら説明する。
【0062】
図に示すように、整定時間決定手段16はインバータ適応制御手段7−1、7−2...7−nに対して起動信号と整定時間を送る。インバータ適応制御手段7−1、7−2...7−nは送られた整定時間に従ってインバータ111−1、111−2...111−nの回転数を適応制御する。
【0063】
上記構成により、整定時間決定手段16はインバータ適応制御手段7−1、7−2...7−nに対して起動信号と整定時間(tse1、tse2...tsen)を送る。ただし、tse1、tse2...tsenはtse1<tse2<...<tsenの関係が成り立つように値を操作者があらかじめ定める。インバータ適応制御手段7−1、7−2...7−nは送られた整定時間に従って、各空気調和機が空調を担当する部屋の室内温度がそれぞれtse1、tse2...tsenで整定するようにインバータ111−1、111−2...111−nの回転数を適応制御する。
【0064】
このように本発明の第6実施例の空気調和機の最適起動制御装置によれば、各空気調和機のファン風量を制御するインバータを異なった整定時間で適応制御するので各インバータが最大回転になる時刻をずらすことができ熱源機器の負荷を平均化することができる。
【0065】
なお、第6実施例では、複数のインバータ適応制御手段にそれぞれ異なる整定時間を与えているが、複数のバルブ開度適応制御手段に対して同様のことを行っても同様の効果が得られるのは言うまでもない。
【0066】
なお、第1実施例〜第6実施例では空気調和機として水配管を用いるシステムエアコンを例にして説明を示したが、冷媒配管を用いる空気調和機に対して本発明を用いても同様の効果が得られるのはいうまでもない。
【0067】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明によれば室内温度設定値を設定する室内温度設定手段と、室内温度を計測する室内温度センサと、空気調和機のファン回転数を調整するインバータと、空気調和機の冷温水コイル流量を調整するバルブと、現在時刻を表す時計と、部屋の使用開始時刻を設定する使用開始時刻設定手段と、前記室内温度設定手段に設定された室内温度設定値と前記室内温度センサの計測値との温度偏差を演算する温度偏差演算手段と、前記時計の示す現在時刻と前記使用開始時刻設定手段に設定された使用開始時刻との時刻偏差を演算する時刻偏差演算手段と、前記室内温度設定手段に設定された室内温度設定値と前記室内温度センサの計測値とから前記インバータを適応制御するインバータ適応制御手段と、前記バルブの開度を一定開度に保つバルブ開度固定手段と、前記バルブ開度固定手段に固定バルブ開度の信号を送る起動指令手段とを備え、前記起動指令手段は前記温度偏差演算手段で演算された温度偏差と前記時刻偏差演算手段で演算された時刻偏差とから空気調和機の起動時刻を決定するとともに、前記インバータ適応制御手段に整定時間を送り、前記バルブ開度固定手段に固定バルブ開度の信号を送る構成としたので、水搬送動力を一定値にして室内温度を室使用開始時刻までに設定値にすることのできる空気調和機の最適起動制御装置を提供できる。
【0068】
また、室内温度設定値を設定する室内温度設定手段と、室内温度を計測する室内温度センサと、空気調和機のファン回転数を調整するインバータと、空気調和機の冷温水コイル流量を調整するバルブと、現在時刻を表す時計と、部屋の使用開始時刻を設定する使用開始時刻設定手段と、前記室内温度設定手段に設定された室内温度設定値と前記室内温度センサの計測値との温度偏差を演算する温度偏差演算手段と、前記時計の示す現在時刻と前記使用開始時刻設定手段に設定された使用開始時刻との時刻偏差を演算する時刻偏差演算手段と、前記室内温度設定手段に設定された室内温度設定値と前記室内温度センサの計測値とから前記バルブを適応制御するバルブ適応制御手段と、前記インバータ回転数を一定回転数に保つインバータ回転数固定手段と、前記インバータ回転数固定手段に固定インバータ回転数の信号を送る起動指令手段とを備え、前記起動指令手段は、前記温度偏差演算手段で演算された温度偏差と前記時刻偏差演算手段で演算された時刻偏差とから空気調和機の起動時刻を決定するとともに前記バルブ適応制御手段に整定時間を送り、前記インバータ回転数固定手段に固定インバータ回転数の信号を送る構成としたので空気搬送動力を一定値にして室内温度を室使用開始時刻までに設定値にすることができる。
【0069】
また、インバータの回転数を監視し起動指令手段のパラメータを変更するインバータ監視手段を設けたので、水搬送動力を一定値にするだけでなく空気搬送動力も一定範囲内にすることができる。
【0070】
また、バルブ開度を監視し起動指令手段のパラメータを変更するバルブ開度監視手段を設けたので空気搬送動力を一定値にするだけでなく水搬送動力も一定範囲内にすることができる。
【0071】
また、給気温度設定値を設定する給気温度設定手段と、給気温度を計測する給気温度センサと、前記給気温度設定手段に設定された給気温度設定値と前記給気温度センサの計測値とからバルブを適応制御するバルブ適応制御手段を備え、起動指令手段は、インバータ適応制御手段に整定時間をバルブ適応制御手段に起動指令を送る構成としたので、室内温度だけでなく給気温度も室使用時刻までに設定値にすることができる。
【0072】
また、複数のインバータを適応制御する複数のインバータ適応制御手段と、前記複数のインバータ適応制御手段に異なる整定時間を送る整定時間決定手段を設けたので、各インバータが最大回転数となる時刻をずらし、熱源機器の負荷を平均化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の空気調和機の最適起動制御装置の構成を示すブロック図
【図2】同第2実施例の空気調和機の最適起動制御装置の構成を示すブロック図
【図3】同第3実施例の空気調和機の最適起動制御装置の構成を示すブロック図
【図4】同第4実施例の空気調和機の最適起動制御装置の構成を示すブロック図
【図5】同第5実施例の空気調和機の最適起動制御装置の構成を示すブロック図
【図6】同第6実施例の空気調和機の最適起動制御装置の構成を示すブロック図
【図7】従来の空気調和機と最適起動制御装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 室内温度設定手段
2 温度偏差演算手段
3 使用開始時刻設定手段
4 時刻偏差演算手段
5 時計
6 起動指令手段
6A 起動指令手段
7 インバータ適応制御手段
8 バルブ開度固定手段
9 起動指令手段
9A 起動指令手段
10 バルブ適応制御手段
11 インバータ回転数固定手段
12 インバータ監視手段
13 バルブ監視手段
14 給気温度設定手段
15 バルブ適応制御手段
16 整定時間決定手段
107 室内温度センサ
108 給気温度センサ
110 バルブ
111 インバータ
Claims (6)
- 室内温度設定値を設定する室内温度設定手段と、室内温度を計測する室内温度センサと、空気調和機のファン回転数を調整するインバータと、空気調和機の冷温水コイル流量を調整するバルブと、現在時刻を表す時計と、部屋の使用開始時刻を設定する使用開始時刻設定手段と、前記室内温度設定手段に設定された室内温度設定値と前記室内温度センサの計測値との温度偏差を演算する温度偏差演算手段と、前記時計の示す現在時刻と前記使用開始時刻設定手段に設定された使用開始時刻との時刻偏差を演算する時刻偏差演算手段と、前記室内温度設定手段に設定された室内温度設定値と前記室内温度センサの計測値とから前記インバータを適応制御するインバータ適応制御手段と、前記バルブの開度を一定開度に保つバルブ開度固定手段と、前記バルブ開度固定手段に固定バルブ開度の信号を送る起動指令手段とを備え、前記起動指令手段は前記温度偏差演算手段で演算された温度偏差と前記時刻偏差演算手段で演算された時刻偏差とから空気調和機の起動時刻を決定するとともに前記インバータ適応制御手段に整定時間を送り、前記バルブ開度固定手段に固定バルブ開度の信号を送る構成とした空気調和機の最適起動制御装置。
- 室内温度設定値を設定する室内温度設定手段と、室内温度を計測する室内温度センサと、空気調和機のファン回転数を調整するインバータと、空気調和機の冷温水コイル流量を調整するバルブと、現在時刻を表す時計と、部屋の使用開始時刻を設定する使用開始時刻設定手段と、前記室内温度設定手段に設定された室内温度設定値と前記室内温度センサの計測値との温度偏差を演算する温度偏差演算手段と、前記時計の示す現在時刻と前記使用開始時刻設定手段に設定された使用開始時刻との時刻偏差を演算する時刻偏差演算手段と、前記室内温度設定手段に設定された室内温度設定値と前記室内温度センサの計測値とから前記バルブを適応制御するバルブ適応制御手段と、前記インバータ回転数を一定回転数に保つインバータ回転数固定手段と、前記インバータ回転数固定手段に固定インバータ回転数の信号を送る起動指令手段とを備え、前記起動指令手段は前記温度偏差演算手段で演算された温度偏差と前記時刻偏差演算手段で演算された時刻偏差とから空気調和機の起動時刻を決定するとともに前記バルブ適応制御手段に整定時間を送り、前記インバータ回転数固定手段に固定インバータ回転数の信号を送る構成とした空気調和機の最適起動制御装置。
- インバータの回転数を監視し起動指令手段のパラメータを変更するインバータ監視手段を設けた請求項1記載の空気調和機の最適起動制御装置。
- バルブの開度を監視し起動指令手段のパラメータを変更するバルブ開度監視手段を設けた請求項2記載の空気調和機の最適起動制御装置。
- 給気温度設定値を設定する給気温度設定手段と、給気温度を計測する給気温度センサと、前記給気温度設定手段に設定された給気温度設定値と前記給気温度センサの計測値とからバルブを適応制御するバルブ適応制御手段を備え、起動指令手段は、インバータ適応制御手段に整定時間をバルブ適応制御手段に起動指令を送る構成とした請求項1記載の空気調和機の最適起動制御装置。
- 複数のインバータを適応制御する複数のインバータ適応制御手段と、前記複数のインバータ適応制御手段に異なる整定時間を送る整定時間決定手段を設けた空気調和機の最適起動制御装置。
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