JP3547889B2 - 複合映像信号処理ic用垂直同期信号再生回路 - Google Patents
複合映像信号処理ic用垂直同期信号再生回路 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばTV信号処理ICの垂直同期信号の分離に係り、僅かな素子数で実現でき、IC化に適した複合映像信号処理IC用垂直同期信号再生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の同期信号再生回路を図3に示し、図4のタイミングチャートとともに説明する。
【0003】
電圧制御電流出力回路(gmアンプ)1には、図4に示す入力映像信号の水平および垂直同期信号H,Vsyncを入力する。電圧制御電流出力回路(gmアンプ)3に入力するAとインバータ9に入力するBは、図示しないテレビジョン信号の水平同期処理系で生成した基準パルスである。よって、水平同期信号Hsyncに同期したパルスである。ここで、gmアンプ1がコンデンサ2を充電する電流をIとしたとき、その放電電流は3Iに設定してあり、gmアンプ1とコンデンサ2で構成する積分回路の出力aは、図4に示す信号波形となる。
【0004】
gmアンプ1の充放電電流の比を1:3に設定している理由は、水平および垂直同期信号H,Vsyncに重畳するノイズ、ゴースト信号並びにVTRのコピーガード信号の影響を避け、再生垂直同期信号Vsyncの幅を少なくても3H以上確保するためである。
【0005】
一方、基準パルスAが入力されるgmアンプ3とコンデンサ5は、gmアンプ1とコンデンサ2で決まる積分時定数と同じになるように構成している。ここで、スイッチ4はインバータ9を介した基準パルスBで開放となる。その結果、gmアンプ3、コンデンサ5及びスイッチ4で構成される積分回路の出力bは、図4に示すような信号波形となる。その後、ボルテージ・フォロワ6とスイッチ7で構成するサンプル・ホールド回路で、パルスBの期間積分出力bをホールドし、基準レベルVsを得る。この基準レベルVsの積分出力aを入力としたコンパレータ回路10により、図4に示す再生垂直同期信号Vsyncを得る。
【0006】
ここで、図4のa,bの実線波形は、それぞれの積分時定数をセンターに設定した場合であり、点線は2倍、鎖線は1/2倍になった場合を示している。図に示すように、時定数がばらついた場合でもそれに合わせて、コンパレータ回路10の基準レベルVsが変わるので、再生垂直同期信号Vsyncの開始位相は、常に一定の位置から始まる。また、その幅は最悪でも3Hの幅を確保できる。
【0007】
また、リミッタ回路11は、それぞれの積分回路の積分出力の振幅の上限を制限するものであると同時に、積分波形の開始電圧を決めるものである。そのため、図4の積分波形a,bを得ることができ、時定数ばらつきよらず、所望の再生垂直同期信号Vsyncの開始位相と終了位相を得ることができる。
【0008】
以上説明したとおり、従来の垂直同期信号再生回路は積分効果により、再生垂直同期信号Vsyncを得るために、gmアンプ3やサンプルホールド回路等で構成する積分時定数を調整するための回路と回路を駆動するためのパルスや図示してはないが該パルスを生成するための回路が必要となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、従来回路ではその時定数ばらつきを抑制するために多数の回路を必要とした。また、内蔵化に伴う充放電電流及びコンデンサの微小化により回路自体が発生するノイズの影響と、時定数調整回路と水平・垂直同期信号H,Vsyncを積分するための回路との間の相対ばらつき、さらに水平・垂直同期信号H,Vsyncの積分回路と時定数調整回路に、それぞれ入力されるリミッタ回路の出力間の電圧差により、必ずしも所望の再生垂直同期信号Vsyncの開始位相及びその幅の安定したものが得られない。
【0010】
この発明は、時定数のばらつきの影響を受けずに、安定した垂直同期信号を得る複合映像信号処理IC用垂直同期信号再生回路を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、この発明の複合映像信号処理IC用垂直同期信号再生回路は、映像信号に含まれる水平・垂直の同期信号のうち、垂直同期信号を分離する垂直同期分離回路において、前記水平同期信号に同期した信号を出力する水平発振回路の出力を、分周比の異なる信号に分周して出力する分周回路に入力し、該分周された出力に基づいて7ビットのカウント値を出力するアップ・ダウンカウンタを動作させて、前記アップ・ダウンカウンタでカウントされるカウント値の最上位ビットを垂直同期信号として抽出することことを特徴とする。
【0012】
このように構成することにより、映像信号から垂直同期信号を分離するために、入力される垂直同期信号を積分するために、水平発振回路の出力を基準として動作するアップ・ダウンカウンタを用いたことにより、時定数ばらつきのない回路を実現できるので、IC化に適した安定した再生垂直同期信号を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、この発明の一実施の形態を説明するための回路構成図である。図1において、水平同期信号Hsyncに同期した水平発振回路12の出力を、分周回路13により分周し、パルスaaおよびパルスbbを得る。このパルスaa,bbは、アップ制御用、ダウン制御用のパルスであり、それぞれ2MHz,500kHzとしている。このパルスaa,bbをランダムロジックを構成するNAND回路14およびNAND回路15の第1の入力に入力する。また、水平・垂直同期信号H,Vsyncのパルスをインバータ16で反転し、NAND回路14の第2の入力に入力するとともに、水平・垂直同期信号H,VsyncをNAND回路15の第2の入力に入力する。
【0014】
一方、NAND回路14の第3の入力およびNAND回路15の第3の入力には、アップ・ダウンカウンタ17の出力をデコード回路18でデコードしたcc,ddをそれぞれ入力する。アップ・ダウンカウンタ17は7bitとしている。これは、従来とほぼ同じ時定数を実現するためである。ただし、デジタル回路で従来と同様の1:3の時定数比を持たせるには、回路規模が大きくなるので、1:4とした。
【0015】
ここで、初期条件としてパルスcc,ddをともにHiとする。水平・垂直同期信号H,VsyncがHiのとき、NAND回路14の出力はHiの状態を維持するため、アップ・ダウンカウンタ17はアップ制御しない。一方、NAND回路15の出力はパルスbbの反転信号を出力する。そのためアップ・ダウンカウンタ17は、パルスbbを基準としてダウンカウントし、同時にデコード回路18に7bitのカウント結果を出力する。デコード回路18は、カウント結果がある値になったときにパルスddをLowにする。そのためNAND回路15の出力は、水平・垂直同期信号H,Vsyncおよびパルスbbに関係なくHiとなり、ダウンカウントが停止する。
【0016】
逆に、水平・垂直同期信号H,VsyncがLowのとき、NAND回路15の出力はHiの状態を維持し、NAND回路14はパルスaaの反転信号を出力するので、アップ・ダウンカウンタ17はアップ制御状態となる。その後、アップ・ダウンカウンタ17がある値となったときに、デコード回路18はパルスccをLowとし、アップ制御が停止する。
【0017】
この実施の形態において、パルスcc,ddがそれぞれLowになる条件は、アップ・ダウンカウンタ17の出力が全てHiになったときと、全てLowになったときである。このデコード回路18の出力パルスcc,ddは、従来のリミッタ回路11の出力電圧に相当する。ただし、従来と違うのは、上記説明から明らかなように、リミッタレベルは変動しないし、たとえ変動しても、時定数に何等影響を与えない。逆に、所望の再生垂直同期信号Vsyncを得ることさえできれば、どのようなレベルであっても良いことになる。そのため、この実施の形態ではデコード回路18を簡単に構成するため、上記リミッタレベルとした。
【0018】
次に図2を用いて、再生垂直同期信号Vsyncを得るための動作についてさらに説明する。
【0019】
アップ・ダウンカウンタ17がダウン制御をしている期間以外の1フィールドのほとんどの期間、パルスddはLowである。そのため水平同期信号期間は、アップ制御する。しかし、アップ制御が始まると、すぐにパルスddはHiになるので、水平同期信号期間をはずれるとダウン制御となり、すぐにパルスddはLowとなる。次に垂直同期信号期間になると、アップ制御期間が長くなるため、パルスccがLowになるまで等価パルス期間を除きアップ・ダウンカウンタ17はアップカウントし続ける。その後、垂直同期信号期間が終わると、ダウン制御へと移行する。この動作を図2の信号波形19に示す。この波形は、デジタルのアップ・ダウン制御をリニアなイメージで描いたものであり、図4のaの信号波形に相当する。
【0020】
この実施の形態では、再生垂直同期信号Vsyncを取り出す従来の基準レベルVsに相当するタイミングを図2に記述した値とした。この基準レベルVsの値で再生垂直同期信号Vsyncを取り出すスレッショルドとするとデコード回路18を通さず、アップ・ダウンカウンタ17の最上位ビットを直接、再生垂直同期信号Vsyncとして出力することが可能である。
【0021】
また、この基準レベルVsは、水平・垂直同期信号H,Vsyncを基準としたパルスで生成することと等価であるから、時定数ばらつきによる変動を防止できるので、常に安定な再生垂直同期信号Vsyncを得ることができる。また、デジタル構成にしたことにより、回路が発生するノイズの影響を全く受けない。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明における複合映像信号処理IC用垂直同期再生回路は、垂直同期信号を取り出すために必要な時定数を、アップ・ダウンカウンタを用いたデジタル回路で構成したので、時定数ばらつきがなく、回路が発生するノイズや回路間の相対ばらつきもないので、極めて簡単な構成で、非常に安定度の高い垂直同期信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を説明するための回路構成図。
【図2】図1の動作を説明するためのタイミングチャート。
【図3】従来の垂直同期信号再生回路の回路図。
【図4】図3の動作を説明するためのタイミングチャート。
【符号の説明】
12…H−VCO、13…分周回路、14,15…NAND回路、16…インバータ、17…アップ・ダウンカウンタ、18…デコード回路。
Claims (3)
- 映像信号に含まれる水平・垂直の同期信号のうち、垂直同期信号を分離する垂直同期分離回路において、
前記水平同期信号に同期した信号を出力する水平発振回路の出力を、分周比の異なる信号に分周して出力する分周回路に入力し、該分周された出力に基づいて7ビットのカウント値を出力するアップ・ダウンカウンタを動作させて、前記アップ・ダウンカウンタでカウントされるカウント値の最上位ビットを再生垂直同期信号として抽出することを特徴とする複合映像信号処理IC用垂直同期信号再生回路。 - 前記アップ・ダウンカウンタに入力する前記分周回路の出力を、アップとダウンで切り換え、この切り換え状態でそれぞれ時定数の異なる積分効果を持たせたことを特徴とする請求項1記載の複合映像信号処理IC用垂直同期信号再生回路。
- 映像信号に含まれる水平・垂直の同期信号のうち、垂直同期信号を分離する垂直同期分離回路において、
前記水平同期信号に同期した信号を出力する水平発振回路と、
前記水平発振回路の発振信号に基づいて互いに異なる分周比で分周された第1および第2の信号を出力する分周回路と、
前記第1および第2の信号と前記水平・垂直同期信号を入力し、前記第1の信号に基づいてアップカウントを実行し、前記第2の信号に基づいてダウンカウントを実行して7ビットのカウント値を出力するアップ・ダウンカウンタと、
前記アップ・ダウンカウンタの出力データに基づいて、前記カウント値が最大値の時に前記アップ・ダウンカウンタのアップカウントを停止する第3の信号を出力し、前記カウント値が0の時に前記アップ・ダウンカウンタのダウンカウントを停止する第4の信号を出力するデコード回路とを備え、
前記アップ・ダウンカウンタのカウント値の最上位ビットを再生垂直同期信号として出力すること
を特徴とする複合映像信号処理IC用垂直同期信号再生回路。
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JP03461696A JP3547889B2 (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | 複合映像信号処理ic用垂直同期信号再生回路 |
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JPH09233364A JPH09233364A (ja) | 1997-09-05 |
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JP2011157487A (ja) * | 2010-02-01 | 2011-08-18 | Ube Industries Ltd | ポリウレタン樹脂、及びポリウレタン樹脂組成物 |
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1996
- 1996-02-22 JP JP03461696A patent/JP3547889B2/ja not_active Expired - Fee Related
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