JP3547785B2 - 工作機の光線式安全装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、工作機の光線式安全装置に関し、特に、プレス機械等の工作機の少なくとも前面に設けられた投・受光器の光軸によって画定された保護区域に作業者が誤って手等を入れた場合に、前記光軸の遮断により危険を検知して工作機の運転を停止させることができる工作機の光線式安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プレス機械等の工作機では、その危険性に鑑み、作業者が被工作物のセット等の作業のため、もしくは誤って工作機の保護区域に手を入れたような場合に、これを検知して工作機の運転を停止させるようにした安全装置が付設されている。このような安全装置として、工作機の少なくとも前面に、光線によって画定された保護区域を設け、この光線が作業者または被工作物等によって遮断されたときに工作機の運転を停止させるようにしたものがある(例えば、特開平2−236098号公報記載の装置)。
【0003】
また、工作機の非常停止回路の異常を診断するため、始動スイッチの動作に連動して作動するチェック機構を含んだ安全装置も提案されている(特開昭60−37300号公報)。この安全装置では、投光器から送出された光が受光部で検出された場合にはリレーの常開接点を閉じて工作機を運転可能にし、前記光が検出されなかった場合には前記リレーが励磁されずその接点を開状態に維持して運転を停止させるようにしている。そして、受光時にのみ前記リレーを励磁るための増幅回路に異常が発生して光線の遮断時にリレーを消磁できないようなことがないように、該増幅回路のチェックを行う点検回路および始動無効回路を設けている。
【0004】
すなわち、前記点検回路では、工作機の始動スイッチの動作に連動して擬似遮断信号(以下、「オフパルス」という)を出力する。このオフパルスの持続時間は閉成された前記リレー接点の開放に必要な時間よりも短く設定してある。したがって、このオフパルスによって前記リレーは消磁されるが、オフパルスのパルス幅では接点は開かないため運転が停止されたり不能になったりすることはない。
【0005】
一方、前記オフパルス発生と同じタイミングで該オフパルスの反転信号をチェックパルスとして前記始動無効回路に出力する。該始動無効回路は前記リレーの接点と直列に接続された「常閉」型の第2の接点を開放する第2のリレーを動作させる回路であり、前記増幅回路の正常時は前記チェックパルスを供給されても第2のリレーは励磁されない。ところが、前記増幅回路の異常時にはチェックパルスによって第2のリレーが励磁され、第2の接点が開いて工作機の運転を不能または停止させるように動作する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の安全装置には次のような問題点があった。すなわち、前記チェックパルスはオフパルスの反転信号によって形成しているためオフパルス信号の終了とチェックパルス信号のスタートのタイミングは同一である。ところが、オフパルスによって実際に受光部が擬似的に非受光になるまでの時間と、チェックパルスによって前記始動無効回路を動作させるまでの時間とでは回路構成上不可避のずれが生じる。そのずれ時間の誤差やパルス幅の変化で、オフパルス発生時間以外のタイミングでチェックパルスによる自己診断が行われることがあり、正確な自己診断を行えないという問題点があった。また、前記両パルス信号がずれたタイミングすなわちチェック可能なタイミング以外で外部からノイズが侵入すると、該ノイズがチェックパルス類似の作用をし、その影響で正確な自己診断を行えないというおそれもある。
【0007】
本発明は、上記問題点を解消し、オフパルスが発生している時間(以下、「オフパルス時間」という)内でオフパルスとチェックパルスとがすれ違うことなく確実にチェックパルスを発生させて自己診断を行えるようにするとともに、外部からのノイズの影響を受けずに正確な自己診断を行うことができる工作機の光線式安全装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決し、目的を達成するための本発明は、工作機の保護区域を画定するための光線を発する投光手段と、前記投光手段から発せられた光線を受光する受光手段と、前記受光手段が非受光状態のときに異常信号を出力する点検手段と、前記受光手段を擬似的に非受光状態にするためのオフパルスを発生するパルス発生手段と、前記オフパルスの持続中に予定幅のチェックパルスを発生するチェックパルス発生手段と、前記チェックパルスが発生されたときに前記点検手段から回路異常信号が出力されなかった場合に無効信号を出力する無効手段と、前記異常信号または無効信号に応答して工作機を動作不能にさせる停止手段とを具備するとともに、前記オフパルス時間は前記停止手段が工作機を実際に動作不能にさせるまでの応答時間より短く設定してある点に特徴がある。
【0009】
【作用】
上記の特徴を有する本発明では、受光手段はオフパルスによって擬似的に非受光状態にされ、点検手段が正常な場合はこの非受光状態に応答して異常信号が出力される。ところが、点検手段が異常の場合は、前記非受光状態においても異常信号が出力されない。そこで、前記オフパルスの持続中にチェックパルスを発生させ、このチェックパルス発生中に前記異常信号が出力されなかったときには回路異常と判断し、無効手段によって工作機を強制的に動作不能にさせる。前記オフパルスの持続時間は停止手段が工作機を実際に動作不能にさせるまでの応答時間より短時間であり、前記オフパルスによっては工作機が実際に動作不能状態になることはない。
【0010】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図4は、光線式安全装置の一例を示す斜視図である。同図において、プレス機械5の前面左右両側には、それぞれ投光器1および受光器2が配置されている。前記投光器1には複数の発光素子が縦方向に配列され、前記受光器2には前記発光素子と同数の受光素子が該発光素子と対向して配列されている。この発光素子としては、例えば発光ダイオードが使用でき、受光素子としては、例えばフォトトランジスタが使用できる。また、前記投光器1から受光器2に向けて照射される光線によって形成される複数の光軸4でプレス機械5の全幅がカバーされるように、該投光器1および受光器2はプレス機械5の幅と略同一の間隔をあけて配置されている。このような構成により、プレス機械5の運転中に前記光軸4が遮られると、制御装置3はこれを検知して停止信号が出力される。なお、前記停止信号によってプレス機械を急停止させるためには、プレス機械に原動機の動力を伝達するためのクラッチを切り離すとか、動力を供給している原動機への給電を絶つとかの方策を取り得る。また、前記クラッチの切り離しに伴ってブレーキを作動させるようにしてもよい。
【0011】
次に、前記光軸が遮断されたときにプレス機械の動作を停止させるための制御装置3について、特にその自己診断回路について説明する。図1は自己診断のための回路図である。この自己診断回路は、回路異常を検出してプレス機械を動作不能にするように構成されている。
【0012】
同図(b)において、端子XおよびY間の一方には電源が接続され、他方にはプレス機械の起動制御装置(図示せず)を介して前記原動機が接続される。したがって、端子XおよびY間に設けられている第1リレーRY1および第2リレーRY2の接点6,7の状態によってプレス機械が動作可能になったり動作不能になったりする。すなわち、両接点6,7が共に「閉」のときに起動制御装置によるプレス機械の起動が可能となり、両接点6,7の少なくとも一方が「開」になると、端子XおよびY間の接続が絶たれてプレス機械が動作不能となる。つまり動作中のプレス機械は停止されることになる。接点6は前記受光素子で光が検出されている場合に「閉」となる常時開接点であり、接点7は自己診断動作によって異常が検出された場合に限って「開」となる常時閉接点である。
【0013】
図1(a)において、受光素子8は前記受光器2に複数設けられている受光素子の1つであり、該受光素子8は図示しない発光素子からの光を受けると導通し、点aの電位が高レベル「H」に変化する。高レベルの電位は増幅器9で増幅され、トランジスタ10のベース電圧が上昇して該トランジスタ10は導通する。該トランジスタ10のコレクタには第1リレーRY1のコイル11が接続されており、該コイル11はトランジスタ10の導通によって励磁される。コイル11が励磁されている間は、前記接点6が閉じてプレス機械は動作可能な状態になっている。
【0014】
一方、光軸が絶たれて前記受光素子8が光を受けなくなると点aの電位は低レベル「L」に変化してトランジスタ10のベース電圧も下がり、該トランジスタ10は非導通となる。その結果、第1リレーRY1は消磁されて前記接点6が開かれ、プレス機械は動作不能になる。
【0015】
続いて、図2のタイミングチャートを参照しつつ、図1に示した自己診断回路の動作を説明する。図2のタイミングチャートにおいて、波形C1は発振回路12から出力される信号、波形C2,C3は第1のモノマルチ(単安定発信器)13の出力端子QおよびQバーの電位、波形C4は第2のモノマルチ16の出力端子Qバーの電位、波形C5,C6は第3のモノマルチ17の出力端子QおよびQバーの電位をそれぞれ示す。また、波形C7はインバータ23の出力信号つまりアンドゲート19の一方の入力信号、C8は第2のフォトカプラ18の出力信号つまりアンドゲート19の他方の入力信号を示す。さらに、波形C9,C10はそれぞれトランジスタ10,21のベースに印加される信号を示す。
【0016】
該自己診断回路は予定のオフパルス時間tだけ擬似的に光軸の遮断状態を作る。つまりオフパルスによって前記受光素子8を擬似的に非受光状態にする。そして、この光軸擬似遮断中にチェックパルスを発生させ、回路の故障について自己診断を行う。なお、オフパルス時間tは前記第1リレーRY1の接点6の開放に要する時間Tよりも短く設定される。
【0017】
発振回路12は前記オフパルスを発生させるためのトリガを発生するものである。つまり該発振回路12から送出される信号に基づいて予定時間tの幅を有するオフパルスが作り出される。該オフパルスは任意の時に発生させることができる。すなわち繰り返して発生させてもよいし、プレス機械の起動スイッチ等と連動して起動時のみ発生させるようにしてもよい。また、プレス機械を起動後、適宜のタイマ手段で設定された予定時間経過毎に発生させるようにしてもよい。
【0018】
発振回路12の出力信号C1は第1のモノマルチ13に入力される。第1のモノマルチ13はこの信号C1をトリガにして出力端子Qの電位C2が高レベルに、出力端子Qバーの電位C3が低レベルにそれぞれ変化される。これらの出力状態は第1のモノマルチ13の時定数により前記オフパルス時間tだけ維持される。第1のモノマルチ13の出力端子Qバーの電位C3が低レベルに変化することによってトランジスタ14は導通し、その結果、受光素子8の動作電圧が遮断されて点aの電位が低レベルに変化する。
【0019】
これによってトランジスタ10のベース電圧C9は低レベルに変化し、該トランジスタ10は前記時間tの間だけ非導通となる。その後はトランジスタ14が非導通となるので受光素子8が受光している限りトランジスタ10は導通状態に復帰する。このため、第1リレーRY1の接点6は「開」とはならない。前記トランジスタ10のコレクタには第1のフォトカプラ15が接続されており、該トランジスタ10が非導通の間つまり時間tの間は該第1のフォトカプラ15のフォトトランジスタも非導通となっている。
【0020】
一方、前記第1のモノマルチ13の出力端子Qが高電位になると、第2のモノマルチ16がトリガされ、該第2のモノマルチ16の出力端子Qバーの電位C4が低レベルに変化する。該第2のモノマルチ16の出力端子Qバーの電位C4は該第2のモノマルチ16の時定数で決定される時間t2(t2<t)だけ低レベルに維持され、その後、高レベルに復旧する。
【0021】
この第2のモノマルチ16の出力端子Qバーの電位C4が高レベルに変化することによって第3のモノマルチ17がトリガされ、その出力端子Qの電位C5の電位は高レベルになり、出力端子Qバーの電位C6の電位は低レベルになる。第3のモノマルチ17の出力状態はその時定数で決定される時間t1(t1+t2<t)だけ維持される。
【0022】
第3モノマルチ17の出力期間中は、第2のフォトカプラ18の発光ダイオード18aに高電位が与えられ、該発光ダイオード18aは発光する。このように発光ダイオード18aを発光させるため時間t1だけ予定レベルに維持されている信号C5が自己診断のためのチェックパルスである。
【0023】
ところが、前記第1のフォトカプラ15のフォトトランジスタが非導通の間は、該第2のフォトカプラ18の動作電圧は遮断されている。したがって、発光ダイオード18aが発光したとしても、アンドゲート19の一方の入力端子に対する信号つまり第2のフォトカプラ18の出力信号C8は低レベルのままであり、フリップフロップ20はセットされない。このために、トランジスタ21のベース電圧C10は低レベルのままであり、該トランジスタ21は導通状態とならない。したがって第2のリレーRY2のコイル22は励磁されず、接点7も開かない。
【0024】
これに対して、前記トランジスタ10が故障していると、前記オフパルスが発生したにもかかわらず該トランジスタ10が導通状態に維持されることが起こり得る。したがって、この場合は、第2のフォトカプラ18には動作電圧が供給され、チェックパルスC5によってアンドゲート19の一方の入力信号C8は点線で示すように高レベルとなる。そして、他方の入力信号つまりインバータ23の出力信号C7もチェックパルス出力時は高レベルであるため該アンドゲート19の出力信号は高レベルとなる。その結果、フリップフロップ20はセットされ、トランジスタ21のベース電圧C10は点線で示すように高レベルとなって該トランジスタ21は導通する。こうして第2のリレーRY2のコイル22が励磁されて接点7が開き、プレス機械の原動機への電源の供給が絶たれる。
【0025】
なお、前記アンドゲート19の一方の入力信号として、インバータ23による第3のモノマルチ17の出力端子Qバーの反転信号C7が供給されているため、該アンドゲート19は第3のモノマルチ17がトリガされて出力状態となっていない限り開かれることはない。したがって、第3のモノマルチ17が出力状態にいない時、つまりチェックパルス発生タイミング以外にノイズ等の外乱が発生して第2のフォトカプラ18が導通するようなことがあったとしても、アンドゲート19が開かれないので第2のリレーRY2の常閉接点7が開かれることもない。すなわち、チェックパルス発生時間だけを、実質的な自己診断時間とすることができ、誤った自己診断動作が行われるのを回避できる。
【0026】
以上説明した自己診断回路を機能ブロック図に従って説明する。図3において、接点6および7はプレス機械を非常停止させるためのリレー接点である。前記増幅器9、トランジスタ10、第1のリレーRY1、ならびに第1のフォトカプラ15等からなる点検部24は受光素子8で検出された受光信号s1に応答して常開接点6を閉じる。したがって、点検部24が正常であれば、受光信号s1が検出されなかった場合に該信号s1に基づく異常信号s2により接点6が開かれる。ところが、点検部24に異常が発生すると、受光信号s1が検出されなかった場合でも接点6が開かれないことがある。そこで、以下に述べるように、受光信号s1を擬似的にオフ状態にして点検部24の自己診断を行い、点検部24が異常ならば無効部25から無効信号C10を出力して常閉接点7を開くようにしている。
【0027】
前記発振回路12、第1のモノマルチ13、ならびにトランジスタ14等からなるオフパルス発生部26は受光素子8の受光信号s1を擬似的に無効にするためのオフパルスC3を発生する。該オフパルス発生部26はオフパルスC3の持続時間を設定する機能を有する。前記オフパルスC3と同時に出力されるパルスC2は、前記第2のモノマルチ16を含む遅延部27で予定時間遅延され、第3のモノマルチ17を含むチェックパルス発生部28に入力される。チェックパルス発生部28は遅延されたパルス信号C2に応答してチェックパルスC5を発生する。
【0028】
アンドゲート19、フリップフロップ20、トランジスタ21、第2のリレーRY2等を含む無効部25は、回路が正常であることを示す信号C8がチェックパルスC5、C6、C7の出力タイミングであるにもかかわらず点検部24から供給されなかったときに無効信号C10を出力して接点7を開く。ここに、信号C8は信号s2とは相反する信号であり、信号s2が出力されているときには信号C8は出力されず、信号s2が出力されないときには信号C8は出力されるものとする。したがって、受光信号s1が無効になっているのにもかかわらず信号C8が出力されない場合は無効部25の機能により接点7が開かれる。ここで、上述のように、オフパルスは接点6の動作時間よりも短時間であるため、オフパルスによって実際に接点6が開くことはない。
【0029】
このように、本実施例では、自己診断のためのオフパルス発生から予定時間t2だけ経過した時点で時間t1だけチェックパルスを発生させるようにした。そして、このチェックパルス発生時に回路の異常が検出されるとリレー接点7が「開」状態となりプレス機械の動作を不能とするようにした。そして、前記チェックパルスの発生位置は、第2のモノマルチ17の時定数の設定によって確実にオフパルスの中間に設定できる。
【0030】
なお、本発明は、投光器と受光器とを工作機の両側に分離して配置した安全装置に限定されず、投光器と受光器とを一体化したセンサを工作機の片側に配置し、このセンサに対向させて配置した反射ミラーに投光器の光を照射し、この反射ミラーの反射光を検出するように構成された安全装置にも適用できる。また、本発明は、プレス機械以外の工作機に適用できることはもちろんである。
【0031】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、オフパルス発生位置の中間にチェックパルスを発生させることができるので、両パルスのずれによる自己診断の誤りが生じることがなくなる。
【0032】
また、チェックパルスの発生時だけを実質的な自己診断のタイミングとすることができるので、そのタイミング以外で侵入する外部のノイズの影響による自己診断の誤りが生じなくなる。
【0033】
自己診断の誤りが生じなくなる結果、故障を確実に検出でき、安全装置の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す自己診断の回路図である。
【図2】実施例の動作を示すタイミングチャートである。
【図3】自己診断回路の機能ブロック図である。
【図4】光線式安全装置の斜視図である。
【符号の説明】
8…受光素子、 11…第1のリレー、 12…発振回路、 13…第1のモノマルチ、 15…第1のフォトカプラ、 16…第2のモノマルチ、 17…第3のモノマルチ、 18…第2のフォトカプラ、 22…第2のリレー
【産業上の利用分野】
本発明は、工作機の光線式安全装置に関し、特に、プレス機械等の工作機の少なくとも前面に設けられた投・受光器の光軸によって画定された保護区域に作業者が誤って手等を入れた場合に、前記光軸の遮断により危険を検知して工作機の運転を停止させることができる工作機の光線式安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プレス機械等の工作機では、その危険性に鑑み、作業者が被工作物のセット等の作業のため、もしくは誤って工作機の保護区域に手を入れたような場合に、これを検知して工作機の運転を停止させるようにした安全装置が付設されている。このような安全装置として、工作機の少なくとも前面に、光線によって画定された保護区域を設け、この光線が作業者または被工作物等によって遮断されたときに工作機の運転を停止させるようにしたものがある(例えば、特開平2−236098号公報記載の装置)。
【0003】
また、工作機の非常停止回路の異常を診断するため、始動スイッチの動作に連動して作動するチェック機構を含んだ安全装置も提案されている(特開昭60−37300号公報)。この安全装置では、投光器から送出された光が受光部で検出された場合にはリレーの常開接点を閉じて工作機を運転可能にし、前記光が検出されなかった場合には前記リレーが励磁されずその接点を開状態に維持して運転を停止させるようにしている。そして、受光時にのみ前記リレーを励磁るための増幅回路に異常が発生して光線の遮断時にリレーを消磁できないようなことがないように、該増幅回路のチェックを行う点検回路および始動無効回路を設けている。
【0004】
すなわち、前記点検回路では、工作機の始動スイッチの動作に連動して擬似遮断信号(以下、「オフパルス」という)を出力する。このオフパルスの持続時間は閉成された前記リレー接点の開放に必要な時間よりも短く設定してある。したがって、このオフパルスによって前記リレーは消磁されるが、オフパルスのパルス幅では接点は開かないため運転が停止されたり不能になったりすることはない。
【0005】
一方、前記オフパルス発生と同じタイミングで該オフパルスの反転信号をチェックパルスとして前記始動無効回路に出力する。該始動無効回路は前記リレーの接点と直列に接続された「常閉」型の第2の接点を開放する第2のリレーを動作させる回路であり、前記増幅回路の正常時は前記チェックパルスを供給されても第2のリレーは励磁されない。ところが、前記増幅回路の異常時にはチェックパルスによって第2のリレーが励磁され、第2の接点が開いて工作機の運転を不能または停止させるように動作する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の安全装置には次のような問題点があった。すなわち、前記チェックパルスはオフパルスの反転信号によって形成しているためオフパルス信号の終了とチェックパルス信号のスタートのタイミングは同一である。ところが、オフパルスによって実際に受光部が擬似的に非受光になるまでの時間と、チェックパルスによって前記始動無効回路を動作させるまでの時間とでは回路構成上不可避のずれが生じる。そのずれ時間の誤差やパルス幅の変化で、オフパルス発生時間以外のタイミングでチェックパルスによる自己診断が行われることがあり、正確な自己診断を行えないという問題点があった。また、前記両パルス信号がずれたタイミングすなわちチェック可能なタイミング以外で外部からノイズが侵入すると、該ノイズがチェックパルス類似の作用をし、その影響で正確な自己診断を行えないというおそれもある。
【0007】
本発明は、上記問題点を解消し、オフパルスが発生している時間(以下、「オフパルス時間」という)内でオフパルスとチェックパルスとがすれ違うことなく確実にチェックパルスを発生させて自己診断を行えるようにするとともに、外部からのノイズの影響を受けずに正確な自己診断を行うことができる工作機の光線式安全装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決し、目的を達成するための本発明は、工作機の保護区域を画定するための光線を発する投光手段と、前記投光手段から発せられた光線を受光する受光手段と、前記受光手段が非受光状態のときに異常信号を出力する点検手段と、前記受光手段を擬似的に非受光状態にするためのオフパルスを発生するパルス発生手段と、前記オフパルスの持続中に予定幅のチェックパルスを発生するチェックパルス発生手段と、前記チェックパルスが発生されたときに前記点検手段から回路異常信号が出力されなかった場合に無効信号を出力する無効手段と、前記異常信号または無効信号に応答して工作機を動作不能にさせる停止手段とを具備するとともに、前記オフパルス時間は前記停止手段が工作機を実際に動作不能にさせるまでの応答時間より短く設定してある点に特徴がある。
【0009】
【作用】
上記の特徴を有する本発明では、受光手段はオフパルスによって擬似的に非受光状態にされ、点検手段が正常な場合はこの非受光状態に応答して異常信号が出力される。ところが、点検手段が異常の場合は、前記非受光状態においても異常信号が出力されない。そこで、前記オフパルスの持続中にチェックパルスを発生させ、このチェックパルス発生中に前記異常信号が出力されなかったときには回路異常と判断し、無効手段によって工作機を強制的に動作不能にさせる。前記オフパルスの持続時間は停止手段が工作機を実際に動作不能にさせるまでの応答時間より短時間であり、前記オフパルスによっては工作機が実際に動作不能状態になることはない。
【0010】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図4は、光線式安全装置の一例を示す斜視図である。同図において、プレス機械5の前面左右両側には、それぞれ投光器1および受光器2が配置されている。前記投光器1には複数の発光素子が縦方向に配列され、前記受光器2には前記発光素子と同数の受光素子が該発光素子と対向して配列されている。この発光素子としては、例えば発光ダイオードが使用でき、受光素子としては、例えばフォトトランジスタが使用できる。また、前記投光器1から受光器2に向けて照射される光線によって形成される複数の光軸4でプレス機械5の全幅がカバーされるように、該投光器1および受光器2はプレス機械5の幅と略同一の間隔をあけて配置されている。このような構成により、プレス機械5の運転中に前記光軸4が遮られると、制御装置3はこれを検知して停止信号が出力される。なお、前記停止信号によってプレス機械を急停止させるためには、プレス機械に原動機の動力を伝達するためのクラッチを切り離すとか、動力を供給している原動機への給電を絶つとかの方策を取り得る。また、前記クラッチの切り離しに伴ってブレーキを作動させるようにしてもよい。
【0011】
次に、前記光軸が遮断されたときにプレス機械の動作を停止させるための制御装置3について、特にその自己診断回路について説明する。図1は自己診断のための回路図である。この自己診断回路は、回路異常を検出してプレス機械を動作不能にするように構成されている。
【0012】
同図(b)において、端子XおよびY間の一方には電源が接続され、他方にはプレス機械の起動制御装置(図示せず)を介して前記原動機が接続される。したがって、端子XおよびY間に設けられている第1リレーRY1および第2リレーRY2の接点6,7の状態によってプレス機械が動作可能になったり動作不能になったりする。すなわち、両接点6,7が共に「閉」のときに起動制御装置によるプレス機械の起動が可能となり、両接点6,7の少なくとも一方が「開」になると、端子XおよびY間の接続が絶たれてプレス機械が動作不能となる。つまり動作中のプレス機械は停止されることになる。接点6は前記受光素子で光が検出されている場合に「閉」となる常時開接点であり、接点7は自己診断動作によって異常が検出された場合に限って「開」となる常時閉接点である。
【0013】
図1(a)において、受光素子8は前記受光器2に複数設けられている受光素子の1つであり、該受光素子8は図示しない発光素子からの光を受けると導通し、点aの電位が高レベル「H」に変化する。高レベルの電位は増幅器9で増幅され、トランジスタ10のベース電圧が上昇して該トランジスタ10は導通する。該トランジスタ10のコレクタには第1リレーRY1のコイル11が接続されており、該コイル11はトランジスタ10の導通によって励磁される。コイル11が励磁されている間は、前記接点6が閉じてプレス機械は動作可能な状態になっている。
【0014】
一方、光軸が絶たれて前記受光素子8が光を受けなくなると点aの電位は低レベル「L」に変化してトランジスタ10のベース電圧も下がり、該トランジスタ10は非導通となる。その結果、第1リレーRY1は消磁されて前記接点6が開かれ、プレス機械は動作不能になる。
【0015】
続いて、図2のタイミングチャートを参照しつつ、図1に示した自己診断回路の動作を説明する。図2のタイミングチャートにおいて、波形C1は発振回路12から出力される信号、波形C2,C3は第1のモノマルチ(単安定発信器)13の出力端子QおよびQバーの電位、波形C4は第2のモノマルチ16の出力端子Qバーの電位、波形C5,C6は第3のモノマルチ17の出力端子QおよびQバーの電位をそれぞれ示す。また、波形C7はインバータ23の出力信号つまりアンドゲート19の一方の入力信号、C8は第2のフォトカプラ18の出力信号つまりアンドゲート19の他方の入力信号を示す。さらに、波形C9,C10はそれぞれトランジスタ10,21のベースに印加される信号を示す。
【0016】
該自己診断回路は予定のオフパルス時間tだけ擬似的に光軸の遮断状態を作る。つまりオフパルスによって前記受光素子8を擬似的に非受光状態にする。そして、この光軸擬似遮断中にチェックパルスを発生させ、回路の故障について自己診断を行う。なお、オフパルス時間tは前記第1リレーRY1の接点6の開放に要する時間Tよりも短く設定される。
【0017】
発振回路12は前記オフパルスを発生させるためのトリガを発生するものである。つまり該発振回路12から送出される信号に基づいて予定時間tの幅を有するオフパルスが作り出される。該オフパルスは任意の時に発生させることができる。すなわち繰り返して発生させてもよいし、プレス機械の起動スイッチ等と連動して起動時のみ発生させるようにしてもよい。また、プレス機械を起動後、適宜のタイマ手段で設定された予定時間経過毎に発生させるようにしてもよい。
【0018】
発振回路12の出力信号C1は第1のモノマルチ13に入力される。第1のモノマルチ13はこの信号C1をトリガにして出力端子Qの電位C2が高レベルに、出力端子Qバーの電位C3が低レベルにそれぞれ変化される。これらの出力状態は第1のモノマルチ13の時定数により前記オフパルス時間tだけ維持される。第1のモノマルチ13の出力端子Qバーの電位C3が低レベルに変化することによってトランジスタ14は導通し、その結果、受光素子8の動作電圧が遮断されて点aの電位が低レベルに変化する。
【0019】
これによってトランジスタ10のベース電圧C9は低レベルに変化し、該トランジスタ10は前記時間tの間だけ非導通となる。その後はトランジスタ14が非導通となるので受光素子8が受光している限りトランジスタ10は導通状態に復帰する。このため、第1リレーRY1の接点6は「開」とはならない。前記トランジスタ10のコレクタには第1のフォトカプラ15が接続されており、該トランジスタ10が非導通の間つまり時間tの間は該第1のフォトカプラ15のフォトトランジスタも非導通となっている。
【0020】
一方、前記第1のモノマルチ13の出力端子Qが高電位になると、第2のモノマルチ16がトリガされ、該第2のモノマルチ16の出力端子Qバーの電位C4が低レベルに変化する。該第2のモノマルチ16の出力端子Qバーの電位C4は該第2のモノマルチ16の時定数で決定される時間t2(t2<t)だけ低レベルに維持され、その後、高レベルに復旧する。
【0021】
この第2のモノマルチ16の出力端子Qバーの電位C4が高レベルに変化することによって第3のモノマルチ17がトリガされ、その出力端子Qの電位C5の電位は高レベルになり、出力端子Qバーの電位C6の電位は低レベルになる。第3のモノマルチ17の出力状態はその時定数で決定される時間t1(t1+t2<t)だけ維持される。
【0022】
第3モノマルチ17の出力期間中は、第2のフォトカプラ18の発光ダイオード18aに高電位が与えられ、該発光ダイオード18aは発光する。このように発光ダイオード18aを発光させるため時間t1だけ予定レベルに維持されている信号C5が自己診断のためのチェックパルスである。
【0023】
ところが、前記第1のフォトカプラ15のフォトトランジスタが非導通の間は、該第2のフォトカプラ18の動作電圧は遮断されている。したがって、発光ダイオード18aが発光したとしても、アンドゲート19の一方の入力端子に対する信号つまり第2のフォトカプラ18の出力信号C8は低レベルのままであり、フリップフロップ20はセットされない。このために、トランジスタ21のベース電圧C10は低レベルのままであり、該トランジスタ21は導通状態とならない。したがって第2のリレーRY2のコイル22は励磁されず、接点7も開かない。
【0024】
これに対して、前記トランジスタ10が故障していると、前記オフパルスが発生したにもかかわらず該トランジスタ10が導通状態に維持されることが起こり得る。したがって、この場合は、第2のフォトカプラ18には動作電圧が供給され、チェックパルスC5によってアンドゲート19の一方の入力信号C8は点線で示すように高レベルとなる。そして、他方の入力信号つまりインバータ23の出力信号C7もチェックパルス出力時は高レベルであるため該アンドゲート19の出力信号は高レベルとなる。その結果、フリップフロップ20はセットされ、トランジスタ21のベース電圧C10は点線で示すように高レベルとなって該トランジスタ21は導通する。こうして第2のリレーRY2のコイル22が励磁されて接点7が開き、プレス機械の原動機への電源の供給が絶たれる。
【0025】
なお、前記アンドゲート19の一方の入力信号として、インバータ23による第3のモノマルチ17の出力端子Qバーの反転信号C7が供給されているため、該アンドゲート19は第3のモノマルチ17がトリガされて出力状態となっていない限り開かれることはない。したがって、第3のモノマルチ17が出力状態にいない時、つまりチェックパルス発生タイミング以外にノイズ等の外乱が発生して第2のフォトカプラ18が導通するようなことがあったとしても、アンドゲート19が開かれないので第2のリレーRY2の常閉接点7が開かれることもない。すなわち、チェックパルス発生時間だけを、実質的な自己診断時間とすることができ、誤った自己診断動作が行われるのを回避できる。
【0026】
以上説明した自己診断回路を機能ブロック図に従って説明する。図3において、接点6および7はプレス機械を非常停止させるためのリレー接点である。前記増幅器9、トランジスタ10、第1のリレーRY1、ならびに第1のフォトカプラ15等からなる点検部24は受光素子8で検出された受光信号s1に応答して常開接点6を閉じる。したがって、点検部24が正常であれば、受光信号s1が検出されなかった場合に該信号s1に基づく異常信号s2により接点6が開かれる。ところが、点検部24に異常が発生すると、受光信号s1が検出されなかった場合でも接点6が開かれないことがある。そこで、以下に述べるように、受光信号s1を擬似的にオフ状態にして点検部24の自己診断を行い、点検部24が異常ならば無効部25から無効信号C10を出力して常閉接点7を開くようにしている。
【0027】
前記発振回路12、第1のモノマルチ13、ならびにトランジスタ14等からなるオフパルス発生部26は受光素子8の受光信号s1を擬似的に無効にするためのオフパルスC3を発生する。該オフパルス発生部26はオフパルスC3の持続時間を設定する機能を有する。前記オフパルスC3と同時に出力されるパルスC2は、前記第2のモノマルチ16を含む遅延部27で予定時間遅延され、第3のモノマルチ17を含むチェックパルス発生部28に入力される。チェックパルス発生部28は遅延されたパルス信号C2に応答してチェックパルスC5を発生する。
【0028】
アンドゲート19、フリップフロップ20、トランジスタ21、第2のリレーRY2等を含む無効部25は、回路が正常であることを示す信号C8がチェックパルスC5、C6、C7の出力タイミングであるにもかかわらず点検部24から供給されなかったときに無効信号C10を出力して接点7を開く。ここに、信号C8は信号s2とは相反する信号であり、信号s2が出力されているときには信号C8は出力されず、信号s2が出力されないときには信号C8は出力されるものとする。したがって、受光信号s1が無効になっているのにもかかわらず信号C8が出力されない場合は無効部25の機能により接点7が開かれる。ここで、上述のように、オフパルスは接点6の動作時間よりも短時間であるため、オフパルスによって実際に接点6が開くことはない。
【0029】
このように、本実施例では、自己診断のためのオフパルス発生から予定時間t2だけ経過した時点で時間t1だけチェックパルスを発生させるようにした。そして、このチェックパルス発生時に回路の異常が検出されるとリレー接点7が「開」状態となりプレス機械の動作を不能とするようにした。そして、前記チェックパルスの発生位置は、第2のモノマルチ17の時定数の設定によって確実にオフパルスの中間に設定できる。
【0030】
なお、本発明は、投光器と受光器とを工作機の両側に分離して配置した安全装置に限定されず、投光器と受光器とを一体化したセンサを工作機の片側に配置し、このセンサに対向させて配置した反射ミラーに投光器の光を照射し、この反射ミラーの反射光を検出するように構成された安全装置にも適用できる。また、本発明は、プレス機械以外の工作機に適用できることはもちろんである。
【0031】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、オフパルス発生位置の中間にチェックパルスを発生させることができるので、両パルスのずれによる自己診断の誤りが生じることがなくなる。
【0032】
また、チェックパルスの発生時だけを実質的な自己診断のタイミングとすることができるので、そのタイミング以外で侵入する外部のノイズの影響による自己診断の誤りが生じなくなる。
【0033】
自己診断の誤りが生じなくなる結果、故障を確実に検出でき、安全装置の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す自己診断の回路図である。
【図2】実施例の動作を示すタイミングチャートである。
【図3】自己診断回路の機能ブロック図である。
【図4】光線式安全装置の斜視図である。
【符号の説明】
8…受光素子、 11…第1のリレー、 12…発振回路、 13…第1のモノマルチ、 15…第1のフォトカプラ、 16…第2のモノマルチ、 17…第3のモノマルチ、 18…第2のフォトカプラ、 22…第2のリレー
Claims (2)
- 工作機の少なくとも前面に、複数本の光線によって画定された保護区域を形成するために設けられた投光手段および該投光手段から発せられた光線を受光する受光手段と、前記受光手段が非受光状態のときに工作機への電源ラインを切断する第1リレー手段とを具備した工作機の光線式安全装置において、
前記受光手段が非受光状態のときに前記第1リレー手段の付勢に対応して異常信号を出力する点検手段と、
前記受光手段を擬似的に非受光状態にするためのオフパルスを発生するオフパルス発生手段と、
前記オフパルスの持続中に予定幅のチェックパルスを発生するチェックパルス発生手段と、
前記チェックパルスが発生されたときに前記点検手段から異常信号が出力されなかった場合に無効信号を出力する無効手段と、
前記無効信号に応答して工作機への電源供給ラインを切断する第2リレー手段とをさらに具備し、
前記オフパルスの持続時間は、前記第1リレー手段が付勢されてから前記工作機を停止させるために切り替わるのに要する応答時間より短く設定してあることを特徴とする工作機の光線式安全装置。 - 前記チェックパルス発生手段が、前記オフパルス発生時から遅延させて前記予定幅のチェックパルスを発生するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の工作機の光線式安全装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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JPH07208689A JPH07208689A (ja) | 1995-08-11 |
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JP (1) | JP3547785B2 (ja) |
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1994
- 1994-01-17 JP JP01571394A patent/JP3547785B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07208689A (ja) | 1995-08-11 |
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