JP3547421B2 - 検水中に含まれる成分の計測装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は検水中に含まれる成分の計測装置に係り、特に、燃焼釜内にエアにて同伴される検水を滴下状態で供給し、その供給検水を燃焼釜内で燃焼させ、その燃焼により発生した二酸化炭素ガスなどを燃焼釜内から取り出し、有機性炭素(TOC)または総炭素(TC)等の数値を調べる際に利用される検水中に含まれる成分の計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5に示される、従来の二酸化炭素ガス計測装置100においては、検水を供給ポンプ101で供給管102に導き、さらにこの検水を供給ノズル103に導き、供給ノズル103の先端103aから燃焼釜105内に検水を水滴106状態にして送り込むものである。
【0003】
燃焼釜105は、リアクター107内や筒体108内の複数のアルミナボール109がヒータ110で過熱されるようになっており、燃焼釜105の内部は略850℃に保たれている。このため、燃焼釜105の筒体108内部に滴下された水滴106は確実に燃焼され、水滴106中に含有されていた二酸化炭素のような成分はガス状態で抽出されていた。
【0004】
一方、燃焼釜105内にはエア供給管113からエア導入管114を経由してエア(以下、「キャリアエア」という)が導入され、このキャリアエアはエア導入管114の先端114aから燃焼釜105の内部に矢印で示されるように供給されている。
このキャリアエアは、水滴106の燃焼で発生したガスを、ガス導入管115を経由して燃焼釜105の外部に矢印で示されるように移送させる目的と、さらには燃焼のための酸素を供給する目的を有する。
【0005】
このキャリアエアでガス導入管115に導入されたガスは、キャリアエアに同伴されて赤外線分析計(図示しない)等の分析機に導かれ、その分析機でガス中に含まれている目的のガスの濃度を計測し、その計測結果を信号として出力している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、検水の供給ノズル103は、燃焼釜105内に設置され高温の雰囲気下で使用されるため、耐熱性に優れた石英ガラスで形成されることが多く、これにより熱で変形することを抑えていた。
【0007】
しかしながら、石英ガラス製の供給ノズル103は、撥水性(すなわち、水切り性)が十分でなく、供給ノズル103の先端103aに検水が付着した状態で検水が燃焼されると、検水中の蒸発残渣物が供給ノズル103の先端103aに付着しやすく、それで供給ノズル103が詰まってしまうという問題があった。
【0008】
また、検水中の無機炭素を除去するために、検水中に塩酸を添加する場合、燃焼釜105内は塩酸雰囲気となることがある。さらにエア導入管114は燃焼釜105の比較的低温部位に設置される上、エア導入管の内部を通過するエアにて冷却される傾向にあるので、エア導入管114の先端114a付近には塩酸混じりの露滴が付着しやすくなり、特にエア導入管114の材質がステンレスであるような場合には、付着した露滴によりエア導入管の腐食が発生するという問題もあった。
【0009】
さらに、検水は供給ポンプ101で供給ノズル103から燃焼釜105内に滴下されるように送り込まれるが、供給ポンプ101からノズル滴下口103aに至る迄の検水は、エアの同伴がない箇所が多いため、その移送時間が多くかかるという問題もあった(本件発明のタイプのものより、4〜10分程度余分にかかっていた)。
【0010】
この発明は、検水供給用ノズルの詰まりをなくし、エア導入管の先端付近の腐食を防止し、さらには供給ポンプ位置からノズル滴下口に至る迄の検水の移送時間を短縮させることができる成分の計測装置を提供して、上述の全ての問題点を解消しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、燃焼釜内にエアにて同伴される検水を滴下状態で供給し、その供給検水を燃焼釜内で燃焼させ、その燃焼により生じたガスを燃焼釜内から取り出して成分を計測する検水中に含まれる成分の計測装置において、前記燃焼釜内に検水を滴下させるための検水用滴下ノズルを燃焼釜の頂部に設け、この検水用滴下ノズルの外側に保護管を配設し、この保護管の先端を検水用滴下ノズルより下方まで延設するととともに鋭角に形成し、この保護管の内周面に検水用滴下ノズルの先端が当接される状態で配設されていることを特徴とする。
【0012】
上記した本発明に係る検水中に含まれる成分の計測装置は、検水用滴下ノズルの外側に保護管を設け、この保護管で検水用滴下ノズルを保護し、さらに保護管の先端を検水用滴下ノズルより下方まで延設し、保護管の内周面に検水用滴下ノズルの先端を当接させた。
【0013】
このため、検水用滴下ノズルの先端から滴下する検水を保護管の内周面に導き、内周面に導かれた検水を保護管の先端に流下させ、保護管の先端から燃焼釜内にこの検水を滴下させながら燃焼させる。長く使用していると、この保護管の先端周囲に、検水から発生した蒸発残渣物が付着することになるが、保護管は検水用滴下ノズルを収容する構成であるため比較的太く形成されており、検水の燃焼により検水から発生した蒸発残渣物が保護管の先端に付着したとしても、保護管が詰まるという事態にはならない。
【0014】
請求項2は、前記保護管の外周壁の下部付近に、燃焼釜内部の上部と下部を仕切る円板状の仕切り部材を取付けたことを特徴とする。
【0015】
このような仕切り部材を設けたため、燃焼釜内部の上部付近の温度の低い部分が燃焼釜の下部の温度の高い部分と仕切られることになり、その結果燃焼釜内の温度ムラが減少して、検水の燃焼効率を向上させる結果となった。
【0016】
請求項3は、前記エアは、前記検水用滴下ノズルを通して前記燃焼釜内に供給されることを特徴とする。
【0017】
検水用滴下ノズルを通して燃焼釜内にエアを供給することにより、検水用滴下ノズル内の検水をエアで検水用滴下ノズルの先端まで迅速に流すことができるようになった。よって、検水を検水用滴下ノズルの先端から保護管の内周面に効率よく導くことができ、検水を燃焼釜内に滴下させる際に、小さな水滴の粒にして滴下させることができるようになった。
このため、滴下した検水の水滴を効率よく完全燃焼させることができるので、検水中のガスの計測に必要なガス量を比較的短い時間で確保可能となった。
【0018】
請求項4は、前記検水用滴下ノズルはテフロンで形成され、前記保護管は石英ガラスで形成されていることを特徴とする。
【0019】
検水用滴下ノズルを撥水性に優れるテフロンで形成したので、検水用滴下ノズルの先端から検水を確実に水切りでき、検水用滴下ノズルの先端に検水が付着しにくくなった。
このため、検水の水滴を燃焼する際に、検水用滴下ノズルの先端に蒸発残渣物が付着しなくなり、検水用滴下ノズルの先端が詰まることを防止できる。
【0020】
また、保護管を耐熱性に優れる石英ガラスで形成したので、保護管が燃焼釜内で高温に加熱されても、例えば保護管の先端が熱で溶けてしまうことを防ぎ、保護管の先端から検水を効率よく滴下することができ、燃焼釜内に検水を効率よく供給することができる。
【0021】
請求項5は、前記検水用滴下ノズルにゼロ水を供給するためのゼロ水給水管を、前記検水を供給するための検水給水管に連通したことを特徴とする。
【0022】
ここで、検水用滴下ノズルや保護管を洗浄したり、計測装置のゼロ点調整(初期値設定)をおこなうために、検水用滴下ノズルや保護管にゼロ水を供給する必要がある。従来は、ゼロ水を供給する手段として、検水を供給する検水給水管を兼用していたが、検水給水管を兼用すると、検水給水管全体にゼロ水を流す必要があるので、ゼロ水は必要以上に長い流路を流れることになる。
これにより、検水用滴下ノズル及び保護管の洗浄や、成分の計測装置のゼロ点調整(初期値設定)に時間がかかっていた。
【0023】
そこで、請求項5において、ゼロ水給水管を検水給水管に連通するように構成した。これにより、ゼロ水を流すための専用流路を得ることができるので、ゼロ水給水管の長さを短く抑えることができ、検水用滴下ノズル及び保護管の洗浄や、成分の計測装置のゼロ点調整(初期値設定)に要する時間を短くすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下添付図に基づいて本発明に係る検水中に含まれる成分の計測装置の一実施の形態を詳説する。
図1は本発明に係る検水中に含まれる成分の計測装置の全体概略図、図2は同計測装置の燃焼釜及び検水用滴下手段の縦断面図、図3は同計測装置の要部の縦断面図、図4は他の実施例に係る同計測装置の要部の縦断面図、図5は従来の二酸化炭素ガス計測装置の要部の縦断面図である。
【0025】
図1に示す検水中に含まれる成分の計測装置10は、第一供給ポンプ11で検水を第一検水給水管12に導くとともに、第二供給ポンプ13で塩酸槽14から塩酸を第一検水給水管12に導き、この第一検水給水管12に導かれた検水及び塩酸を無機炭素除去槽15に流入させ、同時にエアをエア供給管16から無機炭素除去槽15に流入させている。この無機炭素除去槽15で検水から無機炭素を除去した後、その検水を第三供給ポンプ17で第二検水給水管(検水給水管)18を経由して検水用滴下手段20に導き、この検水用滴下手段20の先端から燃焼釜30に滴下し、燃焼釜30に滴下された検水を燃焼釜30内で燃焼する。
【0026】
検水用滴下ノズル21を通して燃焼釜30の内部に導いたキャリアエアで、燃焼により発生したガスを、ガス導入管40を経由してガス流入管41に導き、コンデンサー42、電子クーラー43、及びフィルタ44を経て赤外線分析計45に導き、この赤外線分析計45でガス中に含まれている二酸化炭素ガスの濃度を計測し、その計測結果を信号として出力している。
【0027】
以下、この計測装置10の検水用滴下手段20及び燃焼釜30について図2〜図4に基づいて詳しく説明する。
図2に示すように、燃焼釜30には、筒状に形成された燃焼釜本体31が備えられ、この燃焼釜本体31の上端31aに検水用滴下ノズル21が配設され、燃焼釜本体31の底部31bにリアクター32が備えられ、燃焼釜本体31の底部開口31cがメッシュ33を介してリアクター32に連通されている。
燃焼釜本体31の底部31b及びリアクター32の内部には蓄熱球としてアルミナボール35(一例として5.5kg)が収容され、リアクター32の外周にはヒータ36が配設されている。
【0028】
リアクター32内及び燃焼釜本体31の底部31bに蓄熱球としてアルミナボール35を収容することで、リアクター32内部及び燃焼釜本体31の底部31bの蓄熱量を大きくすることができ、リアクター32内に検水の水滴が滴下した際に、リアクター32内の温度及び燃焼釜本体31の底部31aの温度が下がることはなく、設計温度に維持することができる。
【0029】
さらに、燃焼釜30は、RA−333(米国規格 ASTM B718、米軍規格 AMS 5717)という特殊合金で形成されているため、リアクター32の容量を、一例として約5. 5リットルと大型に形成することができる。
ここで、一般に使用されている通常の燃焼釜の容量は、200〜300ミリリットルである。よって、通常の燃焼釜と比較すると、測定検水量は、通常の燃焼釜の場合には1〜50μml/回であるが、本発明の燃焼釜30によれば1〜4mlと、20〜4,000倍と大きくすることができ、けん濁物入りの検水に対しても計測することができる。
【0030】
図2及び図3に示すように、検水用滴下手段20は、燃焼釜30内に検水を滴下させるための検水用滴下ノズル21が、燃焼釜30の上端31a(すなわち、燃焼釜本体31の上端31a)に設けられ、この検水用滴下ノズル21を収容するために検水用滴下ノズル21の外側に保護管23が設けられ、この保護管23の下端23aが検水用滴下ノズル21より下方まで延設されるとともに鋭角に形成され、この保護管23の内周面24に検水用滴下ノズル21の先端21aが当接されている。
【0031】
これにより、図3に示すように検水用滴下ノズル21の先端21aから滴下した検水を保護管23の内周面24に導き、この内周面24に導いた検水を保護管23の下端23aに流下させ、この下端23aから燃焼釜30内のアルミナボール35上に水滴26として検水を滴下させ、その水滴26を完全に燃焼させることができる。
【0032】
この際、保護管23の下端23aに検水が付着した状態で、検水が燃焼されることも起こり得るが、保護管23は検水用滴下ノズル21を収容するので比較的太く形成されており、燃焼により蒸発残渣物が保護管23の下端23aに付着しても保護管23が詰まることはない。
【0033】
検水用滴下ノズル21の上端に連通される第二検水給水管18は、検水用滴下ノズル21の上流側でエア給気管50と連通している。このエア給気管50には逆止弁51、フローメータ52、流量制御弁53及びフィルタ54が備えられている。
従って、エア給気管50にエアを矢印に示すように供給すると、エアはフィルタ54、流量制御弁53、フローメータ52及び逆止弁51を経て検水用滴下ノズル21内に導かれ、検水用滴下ノズル21の先端21aから燃焼釜30内に供給されることとなる。
【0034】
このように、検水用滴下ノズル21を通して燃焼釜30内にエアを供給することにより、検水用滴下ノズル21内の検水をエアで検水用滴下ノズル21の先端21aまで迅速に移送させることができ、また検水を検水用滴下ノズル21の先端21aから保護管23の内周面24に効率よく導くことができる。
【0035】
これにより、検水を燃焼釜30内に滴下させる際に、図3に示すように検水を小さな水滴26の粒の状態にして滴下させることができ、滴下された検水の水滴26を効率よく完全燃焼させることができ、二酸化炭素ガスの計測に必要なガス量を短い時間で確実に確保することができる。
具体的には、従来技術で説明したように、通常の二酸化炭素ガス計測装置では二酸化炭素ガスの計測に10〜15分必要であったが、本発明の計測装置10によれば計測時間を4〜6分に抑えることができる。
【0036】
また、第二検水給水管18には第三供給ポンプ17の下流側に、ゼロ水(一例として、水道水)を供給するゼロ水給水管56が連通され、このゼロ水給水管56にはゼロ水ポンプ57が設けられている。
【0037】
これにより、ゼロ水ポンプ57を駆動させると、ゼロ水給水管56にゼロ水を導入することができ、さらにゼロ水給水管56から第二検水給水管18にゼロ水が導入される。よって、ゼロ水を第二検水給水管18を経由して検水用滴下ノズル21内に導き、さらにこのゼロ水を検水用滴下ノズル21の先端21aから燃焼釜30内に滴下させることができる。
【0038】
このように、ゼロ水給水管56を第二検水給水管18に連通させることで、検水用滴下ノズルや保護管を洗浄したり、計測装置のゼロ点調整(初期値設定)を行う際に、ゼロ水を第一、第二の検水給水管12、18を経由させる必要がなくなる。
【0039】
このため、ゼロ水を必要以上に長い流路に流す必要がなくなり、検水用滴下ノズル21及び保護管23の洗浄や、計測装置のゼロ点調整(初期値設定)に要する時間を短くすることができる。
【0040】
本発明では、図4に示す通り保護管23の外周壁25の下端23a付近に、燃焼釜30の上部と下部を仕切る円板状の仕切り部材27を取付けることができ、この仕切り部材を取付けることで燃焼釜内の温度の低い部分(燃焼釜の上部付近)を、温度の高い部分(燃焼釜の下部付近)と仕切ることができ、これにより燃焼釜内の温度ムラが少なくなり、検水の水滴26を効率的に燃焼できるようになり、燃焼ムラによる炭酸ガス発生状況のムラや、計測装置の測定値のバラツキを排除できるようになる。
【0041】
この仕切り部材27は、ステンレス、インコネル、白金、石英板等どのような材質でも良く、バネピン等を介して簡単に取りつけられるようになっている。
またその厚さは1〜2mm程度の薄板であることが好ましく、薄板に形成することで、検水用滴下ノズル21に高温を伝達させない効果を達成できる。
【0042】
検水用滴下ノズル21は、撥水性に優れたテフロン製のノズルであるから、検水用滴下ノズル21の先端21aから検水を確実に水切りでき、検水用滴下ノズル21の先端21aに検水が付着しないようできる。
このため、検水の水滴を燃焼させる際に、検水用滴下ノズル21の先端21aに蒸発残渣物が付着するのを防ぎ、検水用滴下ノズル21の先端21aが詰まることを防止できる。
【0043】
また、保護管23は耐熱性に優れた石英ガラス製のチューブであるので、保護管23が燃焼釜30内で高温に加熱されても、例えば保護管23の下端23aが熱で溶けてしまうことはなく、保護管23の下端23aから検水を効率よく滴下させることができ、燃焼釜30内に検水を効率よく供給することができる。
【0044】
さらに、赤外線分析計45の代わりに、化学発光方式の窒素計を用いれば、全窒素計としても使用できる(検水量が多くとれるので、測定に充分な濃度が得られるため)。
【0045】
また、前記実施の形態では、計測装置10に塩酸槽14及び塩酸から無機炭素を除去する無機炭素除去槽15を備え、塩酸槽14及び無機炭素除去槽15に検水を通すことにより無機炭素を除去した二酸化炭素ガスの濃度を計測する例について説明したが、これに限られることなく、塩酸槽14及び無機炭素除去槽15を備えないで、無機炭素を除去しない状態の二酸化炭素ガスの濃度の計測をすることも可能である。
【0046】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1による成分の計測装置によれば、検水用滴下ノズルの外側に保護管を設け、この保護管で検水用滴下ノズルを保護し、さらに保護管の先端を検水用滴下ノズルより下方まで延設して、保護管の内周面に検水用滴下ノズルの先端を当接させた。
このため、検水用滴下ノズルの先端から滴下させた検水を保護管の内周面に導き、内周面に導いた検水を保護管の先端に流下させ、その先端から燃焼釜内に滴下させて検水を燃焼させることとなる。
【0047】
その際、保護管の先端に検水を付着させた状態で燃焼することになるが、保護管は検水用滴下ノズルを収容するため比較的太く形成されており、検水の燃焼により検水中の蒸発残渣物が保護管の先端内周壁に付着しても保護管が詰まることはない。
このように、保護管が詰まることを防止し、検水を燃焼釜内に好適に供給することができ、検水中の炭酸ガスを精度よく計測することができる効果がある。
【0048】
したがって、滴下した検水の水滴中の有機物を効率よく完全燃焼させることができ、その結果100%炭酸ガスに変化させることができ、比較的短時間で最大濃度の炭酸ガスを赤外線分析計に移送することができるため、短い時間で正確な計測ができるという効果もある。
【0049】
また請求項2記載の成分の計測装置によれば、仕切り部材の存在により、燃焼釜内の温度ムラが少なくなり、検水の水滴26を効率的に燃焼できるようになり、燃焼ムラによる炭酸ガス発生状況のムラや、計測装置の測定値のバラツキを排除できる効果がある。
【0050】
請求項3は、検水用滴下ノズルを通して燃焼釜内にエアを供給することにより、検水用滴下ノズル内の検水をエアで検水用滴下ノズルの先端まで迅速に送ることができる。このため、検水を検水用滴下ノズルの先端から保護管の内周面に効率よく導くことができ、検水を燃焼釜内に滴下させる際に、検水を小さな水滴の粒にして滴下することができる。
【0051】
従って、滴下した検水の水滴を効率よく完全燃焼させることができ、検水中の炭酸ガスの計測に必要なガス量を比較的短い時間で確保することができるので、検水中の炭酸ガスを短時間で正確に計測できるという効果がある。
【0052】
請求項4は、検水用滴下ノズルをテフロンで形成した。テフロンは撥水性に優れているので、検水用滴下ノズルの先端から検水を確実に水切りすることができ、検水用滴下ノズルの先端に検水が付着しないようにできる。
このため、検水の水滴を燃焼する際に、検水用滴下ノズルの先端に検水中の蒸発残渣物が付着することを防ぐことができ、検水用滴下ノズルの先端が詰まることを防止できる効果がある。
このように、保護管が詰まることを防ぐことができるので、検水を好適に燃焼釜内に供給することができ、検水中の炭酸ガスを精度よく計測することができる効果もある。
【0053】
また、保護管を石英ガラスで形成し、この石英ガラスは耐熱性に優れているので、保護管が燃焼釜内で高温に加熱されても、例えば保護管の先端が熱で溶けてしまうことを防ぐことができ、保護管の先端から検水を効率よく滴下させることができ、燃焼釜内に検水を効率よく供給できるようになる。
このように、燃焼釜内に検水を効率よく供給することができるので、検水中の炭酸ガスを精度よく計測することができる効果がある。
【0054】
請求項5は、ゼロ水給水管を検水給水管に連通することにより、ゼロ水を流すための専用流路を得ることができ、ゼロ水給水管の長さを短く抑え、検水用滴下ノズル及び保護管の洗浄や、検水中に含まれる成分の計測装置のゼロ点調整(初期値設定)に要する時間を短縮できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る検水中に含まれる成分の計測装置の全体概略図である。
【図2】同計測装置の燃焼釜及び検水用滴下手段の縦断面図である。
【図3】同計測装置の要部の縦断面図である。
【図4】他の実施例に係る同計測装置の要部の縦断面図である。
【図5】従来の二酸化炭素ガス計測装置の要部の縦断面図である。
【符号の説明】
10…成分の計測装置
11…第一供給ポンプ
12…第一検水給水管(検水給水管)
13…第二供給ポンプ
14…塩酸槽
15…無機炭素除去槽
17…第三供給ポンプ
18…第二検水給水管(検水給水管)
20…検水用滴下手段
21…検水用滴下ノズル
21a…検水用滴下ノズルの先端
23…保護管
23a…保護管の下端
24…保護管の内周面
25…保護管の外周壁
26…水滴
27…仕切り部材
30…燃焼釜
31…燃焼釜本体
31a…燃焼釜本体の上端
31b…燃焼釜本体の底部
31c…燃焼釜本体の底部開口
32…リアクター
33…メッシュ
35…アルミナボール
36…ヒーター
40…ガス導入管
41…ガス流入管
42…コンデンサー
43…電子クーラー
44…フィルタ
45…赤外線分析計
50…エア給気管
51…逆止弁
52…フローメーター
53…流量制御弁
54…フィルタ
56…ゼロ水供給管
57…ゼロ水ポンプ

Claims (5)

  1. 燃焼釜内にエアにて同伴される検水を滴下状態で供給し、その供給検水を燃焼釜内で燃焼させ、その燃焼により生じたガスを燃焼釜内から取り出して成分を計測する検水中に含まれる成分の計測装置において、
    前記燃焼釜内に検水を滴下させるための検水用滴下ノズルを燃焼釜の頂部に設け、この検水用滴下ノズルの外側に保護管を配設し、この保護管の先端を検水用滴下ノズルより下方まで延設するととともに鋭角に形成し、この保護管の内周面に検水用滴下ノズルの先端が当接される状態で配設されていることを特徴とする検水中に含まれる成分の計測装置。
  2. 前記保護管の外周壁の下部付近に、燃焼釜内部の上部と下部を仕切る円板状の仕切り部材を取付けたことを特徴とする請求項1記載の検水中に含まれる成分の計測装置。
  3. 前記エアは、前記検水用滴下ノズルを通して前記燃焼釜内に供給されることを特徴とする請求項1又は2記載の検水中に含まれる成分の計測装置。
  4. 前記検水用滴下ノズルはテフロンで形成され、前記保護管は石英ガラスで形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の検水中に含まれる成分の計測装置。
  5. 前記検水用滴下ノズルにゼロ水を供給するためのゼロ水給水管を、前記検水を供給するための検水給水管に連通したことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の検水中に含まれる成分の計測装置。
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