JPH10160701A - Bod計測器 - Google Patents

Bod計測器

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JPH10160701A
JPH10160701A JP8318035A JP31803596A JPH10160701A JP H10160701 A JPH10160701 A JP H10160701A JP 8318035 A JP8318035 A JP 8318035A JP 31803596 A JP31803596 A JP 31803596A JP H10160701 A JPH10160701 A JP H10160701A
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JP
Japan
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water
tank
test
water sample
liquid
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JP8318035A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Nagashio
尚之 長塩
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検水源から微生物電極部に至る検水の導入管
路の流路長が長い場合でも、以前の検水によるコンタミ
ネーションを防止可能なBOD計測器を提供する。 【解決手段】 BOD計測器10は、微生物電極部2
と、液入口31及び液出口32を有しかつそれらの間を
通過する液体が微生物電極2に接するよう配置されたフ
ローセル3と、検水源Sからフローセル部の液入口31
まで検水を導く検水導出部8とを備え、検水導出部8
は、検水を貯留する検水槽83と、この検水槽83に接
続された検水流路84と、この検水流路84に介接され
検水源Sから検水流路84を介して検水槽83まで検水
を移送する検水ポンプ82と、検水槽83の検水を分取
してフローセル部3の液入口31に導入する分取手段8
5とからなり、検水槽83、検水流路84及び検水ポン
プ82は、検水ポンプ82の駆動により検水源Sから送
られる新しい検水で、とも洗い可能である。検水槽83
はオーバーフロー槽で形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は微生物電極法によ
るBOD計測器に関し、さらに詳しくは、微生物電極に
導入される検水のコンタミネーションを防止可能なBO
D計測器に関する。
【0002】
【従来の技術】微生物電極による生物化学的酸素消費量
(BOD)計測器においては、通常、微生物電極部と、
液入口及び液出口を有しかつそれらの間を通過する液体
が前記微生物電極部に接するよう配置されたフローセル
部と、このフローセル部の液入口に接続され標準液、検
水及び洗浄水をフローセル部に選択導入する液体導入部
とを備え、検水中の微生物の代謝によって消費される溶
存酸素量を電極の出力として検出して測定する。
【0003】検水のBOD値は、洗浄液(通常、水)を
供給した際の出力をベース出力とし、これに対してBO
D既知の有機物含有液からなる1または2以上の標準液
を供給した際の出力から出力−濃度変換の校正をおこな
い、この後検水を供給することにより行われている。そ
してこれら標準液や検水の供給は、必ず微生物電極を備
えたフローセルに至るこれら各液体導入部の管路に洗浄
液を供給する洗浄工程を介して行われている。
【0004】検水を供給する流路は、その概略を図4の
一例で示すように、標準液、検水源及び洗浄水にそれぞ
れ切り換えバルブV及び切り換え管路rを介して接続さ
れた液体導入管路Rと、この液体導入管路Rに介接され
たポンプPからなり、それぞれの切り換えバルブVを切
り換え、ポンプPを駆動して所定量の洗浄水を供給する
ことにより液体導入管路を洗浄する。一方、多検体(検
水)を測定するために、ターンテーブル上に複数の検水
容器、洗浄水容器、標準液容器を収納するラックを配置
し、このラックに収納された複数の検水及び各液体を可
動式のサンプルチェンジャーで吸引してフローセル部に
選択導入する液体導入管路を備えたBOD計測器があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者の液体導入管路R
では、液体導入管路Rを洗浄しても検水の切り換え管路
r1 、r2(図中A−B間) には以前の検水が付着あるい
は滞留することになる。このA−B間が十分に短くかつ
新しい検水との間でBOD濃度の変化が少ない場合には
計測誤差は問題にならないが、下水処理場等のフィール
ドではA−B間の距離が長くなり数メートルに達する場
合もあるので、計測値の信頼性を確保し難い。一方、後
者の液体導入管路では、検水の滞留はなく多検体(検
水)を短時間で処理できるが、検水をターンテーブル上
にセットするのに手間がかかるため検水源が分散したフ
ィールドでの使用は困難である。
【0006】この発明の課題は、検水源から微生物電極
部に至る検水の導入管路の流路長が長い場合でも、以前
の検水によるコンタミネーションを防止可能なBOD計
測器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、図1
に示すように、微生物電極部2と、液入口31及び液出
口32を有しかつそれらの間を通過する液体が微生物電
極部2に接するよう配置されたフローセル部3と、検水
源Sからフローセル部3の液入口31まで検水を導く検
水導出部8とを備え、検水導出部8は、検水を貯留する
検水槽83と、この検水槽83に接続された検水流路8
4と、この検水流路84に介接され検水源Sから検水流
路84を介して検水槽83まで検水を移送する検水ポン
プ82と、検水槽83の検水を分取してフローセル部3
の液入口31に導入する分取手段85とからなり、検水
槽83、検水流路84及び検水ポンプ82は、検水ポン
プ82の駆動により検水源Sから送られる新しい検水
で、とも洗い可能に構成されてなるBOD計測器10が
提供される。
【0008】この発明におけるBOD計測器とは例え
ば、JIS K 3602に準拠した計測器であって、微生物電極
部を備えたフローセル中に、中性緩衝液を流しておいて
中性条件に保つとともに空気を吹き込んで実質的に空気
飽和の条件に保ち、この条件下で検水を導入して検水中
のBOD成分に対応するセル中の溶存酸素低下量すなわ
ち微生物の代謝によって消費される溶存酸素量(BO
D)を隔膜式酸素電極の出力として検出して測定する計
測器である。BOD計測器の計測対象としては、下水処
理場、食品工場、薬品工場等の原水、中間処理水、放流
水が挙げられる。この発明における検水源は、採取した
検水を収納する検水容器中の検水であってもよいし、処
理槽等に投入されたチューブから直接採取される検水で
あってもよい。
【0009】この発明における検水導出部8は、図中に
示すように、1または2以上の検水源Sに切り換えバル
ブV及び切り換え管路84rを介して検水流路84に接
続されている。この発明のBOD計測器を使用する際に
は、まず、洗浄水をフローセル部に導入し通過する洗浄
水が微生物電極部に接する際の出力をベース出力として
設定する。次に、BOD既知の有機物含有液からなる1
または2以上の標準液をフローセル部に導入し通過する
標準液が微生物電極部に接する際の出力から出力−BO
D濃度変換の校正をおこなう。次に、検水導入部から検
水をフローセル部に導入し通過する検水が微生物電極部
に接する際の出力をBOD濃度として検出し測定する。
【0010】検水をフローセル部に導入する際は、切り
換えバルブVを切り換え、検水ポンプ82の駆動により
検水源Sから新しい検水を検水流路84、検水ポンプ8
2を介して検水槽83に送る。検水槽83、検水流路8
4及び検水ポンプ82が、送られる新しい検水で、とも
洗い可能に構成されておれば、切り換え管路84rに付
着あるいは滞留した以前の検水を新しい検水で入れ換え
ることができる。したがって、検水槽83、検水流路8
4及び検水ポンプ82あるいは切り換え管路84rに洗
浄水を導入してこれらを洗浄する洗浄水流路を別途設け
る必要がない。
【0011】検水槽83が、オーバーフロー槽で形成さ
れておれば、検水槽83、検水流路84及び検水ポンプ
82あるいは切り換え管路84rに所定量の新しい検水
を導入して検水槽83槽からオーバーフローさせること
により以前の検水を新しい検水で入れ換えることができ
る。したがって、検水槽83から検水を排出する手段を
別途設けることも不要であり、流路構成を簡略化でき
る。検水源Sが、検水流路84に検水を選択移送可能に
構成された複数の検水源であっても以前の検水を各検水
源からの新しい検水で入れ換えることにより、とも洗い
できる。
【0012】分取手段が、検水槽83に隣接して配置さ
れ洗浄水を入れ換え可能に貯留する洗浄水槽94と、検
水槽83及び洗浄水槽94の双方から各液体を選択分取
する選択分取装置(サンプラー85)と、この選択分取
装置85により分取された各液体をフローセル部3の液
入口31に移送する液体導入流路73と、この液体導入
流路73に接続されこの液体導入流路73を介して標準
液をフローセル部3の液入口31に選択移送する標準液
導入部7とから構成されておれば、検水及び標準液が付
着あるいは滞留した液体導入流路73を、選択分取装置
85により洗浄水槽94から分取する洗浄水で、洗浄す
ることができる。したがって、標準液の流路と検水の流
路とを1本の流路で共用させることができ、流路構成を
簡略化できる。
【0013】選択分取装置85が、図3に示したよう
に、隣接する検水槽83及び洗浄水槽94の隔壁122
近傍に配設された基台130と、この基台130の上下
に取り付けられたプーリ対131と、このプーリ対13
1に掛け渡されたベルト132と、それぞれのプーリ1
31の主面に形成されたピボット軸133と、各ピボッ
ト軸133で上下両端が支持された移動子134と、こ
の移動子134の下端より下方に延出して移動子134
に固着された分取管135と、プーリ131のいずれか
一方に接続されベルト132を介してプーリ対131を
双方向に連動回転させるモータ136とからなり、移動
子134は、モータ136を駆動してプーリ対131を
双方向に回転させるとき、その長手方向の軸を鉛直方向
に保持した状態で、検水槽83及び洗浄水槽94のそれ
ぞれの上方の間で円弧を軌跡とする往復円運動をおこな
い、それによって分取管135は、その下端135aが
隔壁122を跨いで両槽の各内部に挿抜され検水槽83
と洗浄槽94の各液体を選択的にフローセル部3の液入
口31に移送可能に構成されておれば、従来の分取管の
移動手段、例えば、分取管とこの分取管を上下移動させ
る昇降用モータとを取り付けた基台からなる昇降部と、
この昇降部全体を水平移動させる水平移動用のモータを
備えた水平移動部とからなる構成に比べ、分取管の移動
機構を簡略化し、かつ略最短距離で両槽間を移動でき
る。さらに、この場合、使用するモータは1基のみでよ
い。
【0014】検水槽83が、検水流路84に接続された
沈査用の一次槽110と、この一次槽110にろ過部
(スクリーン101)を介して接続され分取管135が
挿抜可能に構成された二次槽120とから構成されてお
れば、検水の上澄みのみを採取できるので、分取管13
5の目詰まりが防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図2は、この発明の一つの実施形
態によるBOD計測器を示す。BOD計測器10は、基
本的に、微生物電極2と、液入口31と液出口32とを
有するフローセル3と、液入口31に接続された集合管
4と、集合管4の各入口41、42、43にそれぞれ接
続された曝気用空気供給部5、緩衝液供給部6、標準液
供給部7と、標準液供給部7の流路73に接続された検
水供給部8及び洗浄水供給部9とからなる。
【0016】微生物電極2、フローセル3及び集合管4
は、恒温ユニット44とともに恒温室11に収納されて
いる。曝気用空気供給部5は、エアポンプ51と、エア
ポンプ51から恒温ユニット44を経て集合管4まで空
気を供給する空気流路52とからなる。緩衝液供給部6
は、緩衝液タンク61と、ローラーポンプ62と、これ
らに接続され恒温ユニット44を経て集合管4まで緩衝
液を供給する緩衝液流路63とからなる。標準液供給部
7は、BOD既知の有機物含有液からなる3つの標準液
を収容する標準液タンク71と、ローラーポンプ72
と、これらを接続し恒温ユニット44を経て集合管4ま
でそれぞれの標準液を選択供給する液体導入流路73と
からなる。3本の標準液タンク71には、例えば、グル
タミン酸、グルコースの等濃度混合液をBOD濃度25
mg/L、50mg/L及び100mg/Lに調製した混合液
がそれぞれ収容される。
【0017】供給部8は、検水容器81、ポンプ82、
検水槽83及びこれらを接続する検水流路84で構成さ
れた一次供給部8aと、検水槽83の上方に配置された
サンプラー85及びこのサンプラー85から液体導入流
路73までを接続する検水流路86で構成された二次供
給部8bとからなる。一次供給部8aには、多数の検水
源Sからの検水を検水流路84に選択導入するための切
り換え管路84rをそれぞれ具備する。
【0018】洗浄水供給部9は、洗浄水(水)タンク9
1、洗剤タンク92、ポンプ93、洗浄水槽94及びこ
れらを接続する洗浄水流路95からなる。さらに、洗浄
水タンク91からは、ベースライン作成用の洗浄水を供
給する洗浄水流路96が検水二次流路86に接続されて
いる。洗浄水タンク91には水道水源が接続され水道水
を入れ換え可能に供給できる。分取機構としてのサンプ
ラー85は、検水槽83の検水及び洗浄水槽94の洗浄
水を切り換え可能に採取して検水二次流路86に送出す
る。このため、検水二次流路86は洗剤が混入された洗
浄水で洗浄可能である。
【0019】さらにBOD計測器10は、廃液タンク1
2を備え、検水槽83及び洗浄水槽94からの廃液が廃
液流路13で、フローセル3の液出口32からの廃液が
廃液流路14で、恒温室11からの廃液が廃液流路15
でそれぞれ廃液タンク12に排出される。なお、上記し
た流路には、電磁バルブV1〜16が配設されており、
図示しない制御部により各ポンプに連動してそれぞれの
開閉動作が制御される。図3に検水槽83及びサンプラ
ー85の構成の一例を示す。
【0020】検水槽83は、沈査用の一次槽110と、
この一次槽110にろ過部としてのスクリーン101を
介して接続された二次槽120とからなる。一次槽11
0は検水流路84の流入ポート111及び底部の排出ポ
ート112を備え、二次槽120は底部の排出ポート1
21及び上部のオーバーフローポート123を備えてい
る。スクリーン101は、流入ポート111の下端と同
じ高さの上端を有して形成され、流入ポート111から
一次槽110に流入した検水中のスラッジが二次槽12
0に流出するのを防止する。さらに二次槽120には隔
壁122を介して二次槽120に隣接する洗浄水槽94
が接続されている。洗浄水槽94は洗浄水流路95の流
入ポート96及び底部の排出ポート97を備え、5〜6
回/分の洗浄水の入れ換えが可能である。
【0021】オーバーフローポート123は、二次槽1
20の側壁を水平方向に貫通する貫通孔で形成され、オ
ーバーフローポート123の上端は隔壁122の上端よ
り下方に位置し、オーバーフローポート123の下端は
流入ポート111の下端より下方に位置しかつ後述する
分取管135が二次槽120において検水採取位置に位
置する際のその下部先端135aの位置より上方に位置
する。このようなオーバーフローポート123の構成に
より、流入ポート111から導入された新しい検水は、
検水槽83に貯留した以前の検水をオーバーフローポー
ト123から追い出し、所定の液量を導入することによ
り以前の検水に入れ替わって検水槽83を満たすことが
できる。隔壁122の上方には、選択分取装置としての
サンプラー85が配置されている。
【0022】サンプラー85は、基台130に取り付け
られた上下一対のプーリ131と、このプーリ131に
掛け渡されたベルト132と、各プーリ131の主面に
形成されたピボット軸133と、それぞれのピボット軸
133により上下両端が支持された移動子134と、移
動子134に固着された分取管135と、上側の主動プ
ーリ131を回転駆動するステップモータ136とから
なる。ピボット軸133は、図示しないローラベアリン
グを介して移動子134の孔部134aに挿通されてい
る。図示しないフォトスイッチによりステップモータ1
36を制御して主動プーリ131が図中矢印の角度範囲
を双方向に回転するとき、移動子134を、その長手方
向の軸を鉛直方向に保持した状態で、二次槽120の上
方(図中実線)から隔壁122の上方(図中破線)を経
て洗浄水槽94の上方(図中一点鎖線)までの間を往復
できるよう位置決めされている。
【0023】分取管135は軸線が鉛直方向にあって下
部先端135aが移動子134下端より下方に延出して
配置され、移動子134が上記した往復動作を行うと
き、先端135aが二次槽120の内部と洗浄水槽94
の内部との間で円弧を軌跡とする往復円運動をおこな
う。分取管135の上部先端135bは検水二次流路8
6に接続され電磁バルブV1、ローラーポンプ72及び
ステップモータ136の駆動制御により二次槽120と
洗浄水槽94の液体を選択的に恒温室11まで導入でき
る。また、検水及び標準液が流通する液体導入流路73
を洗浄水槽94の液体で洗浄できる。サンプラー85及
び各ポンプの動作は制御部により制御される。なお、上
記したすべての液体の流路及び容器(槽)は、液体との
接触面が銅または銀で形成されておれば銅または銀の抗
菌作用により液体との接触面における汚れが抑制され、
それによって流路の目詰まりを防止し、管路の交換頻度
が低減され、洗浄水に添加する塩素系の抗菌剤を大幅に
減らすことができる。また、計測の精度を高レベルで維
持することができる。特に、検水及び標準液が流通する
液体導入流路73、検水流路84・86、分取管135
を銅管あるいは銀管で構成するのが好ましい。
【0024】BOD計測器10の動作を以下に説明す
る。まず、ローラーポンプ72を駆動し洗浄水タンク9
1から洗浄水流路96及び液体導入流路73を介してフ
ローセル3の液入口31に洗浄水を供給する。この洗浄
水はフローセル3に導入され通過する洗浄水が微生物電
極2に接する際の出力をベース出力として設定する。
【0025】次に、3本の標準液タンク71のうちから
所定濃度の標準液を収容する少なくとも1本のタンクを
選択し、ローラーポンプ72を駆動し液体導入流路73
を介してフローセル3の液入口31にBOD標準液を供
給する。このとき、ローラーポンプ62を駆動し緩衝液
タンク61から流路63を介してフローセル3の液入口
31にリン酸緩衝液を供給し前記BOD標準液と混合す
る。リン酸緩衝液と混合されたBOD標準液はフローセ
ル3に導入され通過する液が微生物電極2に接する際の
出力から出力−BOD濃度変換の校正をおこなう。
【0026】次に、ローラーポンプ82を駆動し検水タ
ンク81あるいは切り換え管路84rを介して検水源S
から検水流路84を介して一次槽110の流入ポート1
11に検水を供給する。流入ポート111から導入され
た新しい検水は、検水槽83に貯留した以前の検水をオ
ーバーフローポート123から追い出し、所定の液量を
導入することにより以前の検水に入れ替わって検水槽8
3を満たす。オーバーフローポート123から追い出さ
れた以前の検水は、廃液流路13を介して廃液タンク1
2に排出される。一次槽110に供給された検水は、ス
ラッジが除去された後、スクリーン101を通過して二
次槽120に流出する。
【0027】次に、サンプラー85を駆動し、予め洗浄
水槽94に挿入されていた分取管135を移動させて二
次槽120に挿入する。このときのサンプラー85の動
作は、まず、ステップモータ136を駆動してプーリ対
131を図中矢印左方向に回転させる。このとき、移動
子134は、ベルト132で連動回転するプーリ対13
1のピボット軸133により上下両端を支持されその長
手方向の軸を鉛直方向に保持した状態で、洗浄水槽94
の上方位置(図中一点鎖線)から隔壁122の上方位置
(図中破線)を経て二次槽120の上方位置(図中実
線)まで、略半円を軌跡とする円運動をおこない、それ
によって移動子134の下端134aから延出した分取
管135は、下端135aが隔壁122を跨いで二次槽
120の内部に挿入される。次に、ローラーポンプ72
を駆動し分取管135、検水流路86及び液体導入流路
73を介してフローセル3の液入口31に検水を供給
し、フローセル3を通過する検水が微生物電極2に接す
る際の出力をBOD濃度として検出し測定する。
【0028】次に、サンプラー85を駆動し、二次槽1
20に挿入された分取管135を移動させて洗浄水槽9
4に挿入する。このときのサンプラー85の動作は、ス
テップモータ136を駆動してプーリ対131を図中矢
印右方向に回転させる。このとき、移動子134は、二
次槽120の上方位置(図中実線)から隔壁122の上
方位置(図中破線)を経て洗浄水槽94の上方位置(図
中一点鎖線)まで、略半円を軌跡とする円運動をおこな
い、それによって移動子134の下端134aから延出
した分取管135は、下端135aが隔壁122を跨い
で洗浄水槽94の内部に挿入される。次に、ローラーポ
ンプ72を駆動し分取管135、検水流路86及び液体
導入流路73を介してフローセル3の液入口31に洗浄
水を供給してこれらの流路を通過した検水を洗い流す。
【0029】以下、前記同様、洗浄水タンク91からフ
ローセル3に洗浄水を供給してベース出力を設定し、さ
らに標準液タンク71から所定濃度のBOD標準液をフ
ローセル3に供給して微生物電極2の出力から出力−B
OD濃度変換の校正をおこなった後、検水源Sから新し
い検水をフローセル3の液入口31に検水を供給し、フ
ローセル3を通過する検水が微生物電極2に接する際の
出力をBOD濃度として検出し測定する。
【0030】上記の実施形態によるBOD計測器10で
は、検水槽83がオーバーフローポート123を有し、
流入ポート111から導入された新しい検水が、検水槽
83に貯留した以前の検水をオーバーフローポート12
3から追い出し、以前の検水に入れ替わって検水槽83
を満たすので、検水槽83、検水流路84及び検水ポン
プ82が、送られる新しい検水で、とも洗いされる。し
たがって、切り換え管路84rに付着あるいは滞留した
以前の検水をも新しい検水で入れ換えることができ、こ
れら流路に洗浄水を導入して洗浄する洗浄水流路を別途
設ける必要がない。
【0031】検水ポンプ82が検水を送る際の送液速度
あるいは送液時間を、前後の検水のBOD濃度によって
調節すれば、送液時間を節減したり、低濃度の検水を高
精度で計測する際に十分なとも洗いをおこなうことがで
きる。このような流路洗浄のためのとも洗いは、検水源
が、検水流路84に検水を選択移送可能に構成された複
数の検水源であるような場合に、流路構成の簡略化の点
から特に有効である。
【0032】サンプラー85は、プーリ対131を双方
向に回転させることにより分取管135の下端135a
が隔壁122を跨いで検水槽83及び洗浄槽94の両槽
の各内部に挿抜され、検水及び洗浄水を選択的にフロー
セル部3の液入口31に移送可能に構成されているの
で、分取管の移動機構が簡略化される。また、分取管1
35が略最短距離で両槽間を移動できるので、移動時間
が節減されBOD計測の迅速化を図ることができる。
【0033】検水槽83が、検水流路84に接続された
沈査用の一次槽110と、この一次槽110にスクリー
ン101を介して接続され分取管135が挿抜可能に構
成された二次槽120とから構成されているので、一次
槽110でスラッジが除去された検水の上澄みのみを採
取できるので、分取管135の目詰まりを防止してBO
D計測の信頼性を維持できる。
【0034】
【発明の効果】この発明にかかるBOD計測器では、検
水槽に導入された新しい検水が、検水槽に貯留した以前
の検水を、例えばオーバーフローにより、追い出し、以
前の検水に入れ替わって検水槽を満たすので、検水槽、
検水流路及び検水ポンプを、送られる新しい検水で、と
も洗いすることができる。このため、検水流路に付着あ
るいは滞留した以前の検水を新しい検水で入れ換えるこ
とができ、これら流路に洗浄水を導入して洗浄する洗浄
水流路を別途設ける必要がない。この発明は、検水源
が、検水流路に検水を選択移送可能に構成された複数の
検水源であるような場合に、流路構成の簡略化の点から
特に有効である。
【0035】分取手段が、検水槽に隣接して配置され洗
浄水を入れ換え可能に貯留する洗浄水槽と、前記検水槽
及び洗浄水槽の双方から各液体を選択分取する選択分取
装置と、この選択分取装置により分取された各液体をフ
ローセル部の液入口に移送する液体導入流路と、この液
体導入流路に接続されこの液体導入流路を介して標準液
をフローセル部の液入口に選択移送する標準液導入部と
から構成されておれば、検水及び標準液が付着あるいは
滞留した液体導入流路を、選択分取装置により洗浄水槽
から分取する洗浄水で、洗浄することができる。したが
って、標準液の流路と検水の流路とを1本の流路で共用
させることができ、流路構成を簡略化できる。
【0036】選択分取装置が、プーリ対を双方向に回転
させることにより分取管が隔壁を跨いで検水槽及び洗浄
槽の両槽の各内部に挿抜され、検水及び洗浄水を選択的
にフローセル部の液入口に移送可能に構成されておれ
ば、分取管の移動機構が簡略化される。また、分取管が
略最短距離で両槽間を移動できるので、移動時間が節減
されBOD計測の高速化を図ることができる。
【0037】検水槽が、検水流路に接続された沈査用の
一次槽と、この一次槽にろ過部を介して接続され分取管
が挿抜可能に構成された二次槽とから構成されておれ
ば、分取管の目詰まりを防止してBOD計測の信頼性を
維持できる。この発明により検水源から微生物電極部に
至る検水の導入管路の流路長が長い場合、あるいは検水
源が多数に分散している場合でも、以前の検水によるコ
ンタミネーションを容易に防止し、かつ流路構成が簡略
化され迅速な測定が可能なBOD計測器を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のBOD計測器の概略構成図。
【図2】この発明の一つの実施形態によるBOD計測器
の配管構成図。
【図3】図2のオーバーフロー槽及びサンプラーの正面
図。
【図4】従来のBOD計測器の概略構成図。
【符号の説明】
2 微生物電極 3 フローセル 7 標準液導入部 8 検水導入部 9 洗浄水導入部 31 液入口 32 液出口 73 液体導入流路 82 検水ポンプ 83 検水槽 84 検水(一次)流路 84r 切り換え管路 85 サンプラー(選択分取手段) 86 検水(二次)流路 94 洗浄水槽 101 スクリーン(ろ過部) 110 一次槽 120 二次槽 122 隔壁 123 オーバーフローポート 139 基台 131 プーリ対 132 ベルト 133 ピボット軸 134 移動子 135 分取管

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物電極部と、液入口及び液出口を有
    しかつそれらの間を通過する液体が前記微生物電極部に
    接するよう配置されたフローセル部と、検水源から前記
    フローセル部の液入口まで検水を導く検水導出部とを備
    え、 前記検水導出部は、検水を貯留する検水槽と、この検水
    槽に接続された検水流路と、この検水流路に介接され検
    水源から検水流路を介して前記検水槽まで検水を移送す
    る検水ポンプと、前記検水槽の検水を分取して前記フロ
    ーセル部の液入口に導入する分取手段とからなり、 前記検水槽、検水流路及び検水ポンプは、検水ポンプの
    駆動により検水源から送られる新しい検水で、とも洗い
    可能に構成されてなるBOD計測器。
  2. 【請求項2】 検水槽が、オーバーフロー槽で形成され
    てなる請求項1に記載したBOD計測器。
  3. 【請求項3】 検水源が、検水流路に検水を選択移送可
    能に構成された複数の検水源である請求項1または2に
    記載したBOD計測器。
  4. 【請求項4】 分取手段が、検水槽に隣接して配置され
    洗浄水を入れ換え可能に貯留する洗浄水槽と、前記検水
    槽及び洗浄水槽の双方から各液体を選択分取する選択分
    取装置と、この選択分取装置により分取された各液体を
    フローセル部の液入口に移送する液体導入流路と、この
    液体導入流路に接続されこの液体導入流路を介して標準
    液をフローセル部の液入口に選択移送する標準液導入部
    とからなる請求項1に記載したBOD計測器。
  5. 【請求項5】 選択分取装置が、隣接する検水槽及び洗
    浄水槽の隔壁近傍に配設された基台と、この基台の上下
    に取り付けられたプーリ対と、このプーリ対に掛け渡さ
    れたベルトと、それぞれのプーリの主面に形成されたピ
    ボット軸と、前記各ピボット軸で上下両端が支持された
    移動子と、この移動子の下端より下方に延出して移動子
    に固着された分取管と、前記プーリのいずれか一方に接
    続されベルトを介してプーリ対を双方向に連動回転させ
    るモータとからなり、 前記移動子は、モータを駆動してプーリ対を双方向に回
    転させるとき、その長手方向の軸を鉛直方向に保持した
    状態で、検水槽及び洗浄水槽のそれぞれの上方の間で円
    弧を軌跡とする往復円運動をおこない、それによって前
    記分取管は、その下端が前記隔壁を跨いで両槽の各内部
    に挿抜され検水槽と洗浄槽の各液体を選択的にフローセ
    ル部の液入口に移送可能な請求項4に記載したBOD計
    測器。
  6. 【請求項6】 検水槽が、検水流路に接続された沈査用
    の一次槽と、この一次槽にろ過部を介して接続され分取
    管が挿抜可能に構成された二次槽とからなる請求項5に
    記載したBOD計測器。
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Effective date: 20040622