JP2783376B2 - 自動化学分析装置 - Google Patents

自動化学分析装置

Info

Publication number
JP2783376B2
JP2783376B2 JP5350293A JP5350293A JP2783376B2 JP 2783376 B2 JP2783376 B2 JP 2783376B2 JP 5350293 A JP5350293 A JP 5350293A JP 5350293 A JP5350293 A JP 5350293A JP 2783376 B2 JP2783376 B2 JP 2783376B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pure water
unit
chemical analyzer
automatic chemical
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5350293A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06265555A (ja
Inventor
英昭 大楽
克明 高橋
克昭 荒木
健 高倉
直也 小野
広 梅津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Science Systems Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Science Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Science Systems Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP5350293A priority Critical patent/JP2783376B2/ja
Publication of JPH06265555A publication Critical patent/JPH06265555A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2783376B2 publication Critical patent/JP2783376B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動化学分析装置に係
り、原水の状態、必要な純水の目的に応じ、自動化、一
体化、小型化された、純水精製機能を有する給水システ
ムを備えた自動化学分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の分析技術の一方法である湿式分析
方法は、分析反応の温度や反応物質の湿度などの分析条
件を正確に規定できるため再現性、定量精度に優れ、こ
れを自動化した装置、いわゆる、自動化学分析装置は、
病院や臨床検査センタ−において、病気の診断や早期発
見に不可決の装置として広く使用されている。
【0003】これらの自動化学分析装置に使用される純
水には、試料や試薬を定量移注するための送液用,ノズ
ル等装置各部の洗浄,反応槽の給水用等の多くの用途が
ある。上記の純水は、配管系に使用されているピペッ
タ,ポンプや開閉弁を損傷させないようにするため、微
粒子,塵埃等が少なくピユアでなければならない。さら
に、分析動作中、サンプリング系のピペッタ,ノズル等
において使用される純水は、装置の機能の面からも塵埃
等を含まずピユアでなければならない。例えば試薬の液
面検知をノズルが静電容量の変化を感知する場合には、
純水の比抵抗が十分必要となる。特に生菌、かびなどに
よる生物学的汚染等に関して厳しい管理が必要である。
【0004】しかしながら、従来の自動化学分析装置に
おいては、その給水系の純水を精製する純水製造部は、
既製の市販品を使用し、自動化学分析装置本体から別置
され大型化して構築されており、自動化学分析装置全体
を含めたシステム的見地に立って、例えば水質、圧力、
漏水などの純水制御を検討されていない。さらに、前記
純水製造部と自動化学分析装置本体との接続配管状況か
ら接続配管部における生菌などの雑菌の発生、気泡の発
生、水質の変化について配慮されていないという欠点が
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の湿式分析方
法においては、必要な試料や試薬を定量移注するための
送液用の純水と、ノズル等装置各部の洗浄,反応槽給水
用の純水とを精製する純水製造部は、上述の如く自動化
学分析装置本体から別置して大型化して構築されている
のみならず、精製時において特に自動化学分析装置の各
部の動作を制御するコントロ−ラへ測定デ−タを演算す
るデ−タ処理部からの必要な信号を供給せず、また純水
製造部から自動化学分析装置への信号も供給せず、互い
に、ばらばらに独立して動作させていた。
【0006】そのため、原水の大量消費や純水の純度低
下、雑菌の発生、微粒子の混入など流路の詰り、汚れ等
により電気伝導度が低下し、Ca,Mg,Naなどのス
ケ−ル成分の残留による影響により分析デ−タの異常と
なり、十分な電気伝導度が得られなかった。これらの水
質が直接的原因となり発生する液面検知電気系誤動作に
よる誤った検体の認識などの問題があった。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためなされたもので、自動化学分析装置は、その本体
と純水製造部とを一体化、かつ、小型化して構築し、使
用する純水の使用量および水質等も含めたシステム設計
を行うことにより、分析性能や装置の機能を高め、全シ
ステムが経済的であり、かつ、使い易く、分析デ−タの
信頼性が高い自動化学分析装置を提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の一実施例に係る自動化学分析装置の構成
は、試料容器が保持されている試料テ−ブルと、反応容
器列を保持,移送する反応ラインを有する反応テ−ブル
と、試薬が保持されている試薬テ−ブルと、前記試料テ
−ブル上の試料容器中の試料の一部および前記試薬テ−
ブルの試薬容器中の試薬の一部を吸入し、前記反応容器
に吐出,移注するサンプリング部と、前記各部に純水を
供給する純水製造部と、前記反応容器において反応処理
された試料を光学的に測定する測光部と、前記各部の動
作を制御するコントロ−ラと、前記コントロ−ラと接続
され、前記測光部からの測定デ−タを演算処理するデ−
タ処理部とから構成し、前記純水製造部は、複数種の純
水精製モジュ−ルにより構成してユニット化し、この自
動化学分析装置の筐体内に収納され、純水水質の監視,
制御を行なうと共に、原水条件,分析条件に応じて前記
複数種の純水精製モジュ−ルの組合せ構成を決定し、当
該自動化学分析装置を一体システムとして制御する制御
手段とを具備したものである。
【0009】すなわち、原水、例えば上水道水の成分の
Ca,Mgの硬度成分に応じたモジュ−ル化された各種
の純水精製ユニットの構成を決定する。例えばイオン交
換樹脂ユニット,逆浸透膜ユニットの組み合わせからな
る純水製造部を自動化学分析装置本体と同一筐体内に収
納し、かつ、機能を一体化し、一体システムとして前記
純水製造部の制御を自動化学分析装置各部の動作を制御
するコントロ−ラと、前記コントロ−ラと接続された測
定デ−タを演算処理するデ−タ処理部とにより行わせる
ようにしたものである。
【0010】
【作用】上記各技術的手段の働きは次のとおりである。
本発明の構成によれば、純水製造部を目的に応じ、複数
の純水精製モジュ−ルの組合わせを決定し、当該自動化
学分析装置本体と同一筐体内に収納したので、一体化、
小型化した自動化学分析装置を構築することができる。
また、コントロ−ラとデ−タ処理部とからなる制御部と
により、原水,自動化学分析装置の用途に応じた純水を
供給する一体システムとして制御するので、質,量とも
に充足した純水を経済的に得ることができる。
【0011】具体的に説明すると、送水ポンプから送る
原水の圧力,流量、例えばMPa,l/hを規定する。
送水ポンプから送られる原水は、純水精製モジュ−ルユ
ニットを透過する際、例えばアニオン系,カチオン系イ
オン交換樹脂と原水に含まれる負イオン、正イオンとの
吸着作用により比抵抗、MΩ−cmが上昇する。また、
逆浸透膜モジュ−ルの逆浸透膜による圧力差により微粒
子が除去された清浄な純水を得る。
【0012】また、前記純水製造部を前記の水質計,圧
力スイッチ、流路開閉弁からの信号により、前記コント
ロ−ラとデ−タ処理部との階層システムが一体のシステ
ムとして制御を行わせるようにしたので、原水の成分,
原水の使用量,得られる純水の水質,圧力が制御され、
この自動化学分析装置に最適動作をさせる。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1ないし図3を参
照して説明する。図1は、本発明の一実施例に係る自動
化学分析装置の一部ブロック図を含む略示説明図、図2
は、図1の実施例に係る自動化学分析装置における純水
精製ユニットモジュ−ルの構成を示すブロック図、図2
は、図1の実施例に係る自動化学分析装置の正面図およ
び側面図である。
【0014】まず、本発明の一実施例に係る自動化学分
析装置全体について説明する。図1において、自動化学
分析装置は、複数試料、例えば400/1h個の試料間
の自動測定をする分析ユニットUと、前記分析ユニット
Uを制御し測定デ−タを印字するデ−タ処理部Dとによ
り構成されている。前記両者は、電源の供給および信号
伝達のため接続ケ−ブル40によって接続されている。
【0015】前記分析ユニットUは、試料容器16が載
置されている円形上の試料テ−ブル12と、前記試料テ
−ブル12の近傍に位置し反応容器3を保持する円形上
の反応テ−ブル1と、前記両テ−ブルの隣接して試薬容
器17が備えられている第一試薬テ−ブル9,第二試薬
テ−ブル10と、前記各テ−ブルの試料,試薬を前記反
応容器3に吐出,移送するサンブリング部111,1
2,113と、前記サンブリング部111,112,11
3の動作を支援するピペッタ部6と、前記反応容器3で
反応処理された試料を測定する光源部4と光度計5から
なる測光部と、前記各部に純水を供給しコントロ−ラ3
3を有する純水製造部18と、前記純水製造部18の給
水動作を支援するタンク14,給水ポンプ15等の付属
機器と、これらの各部の動作を制御するコントロ−ラ3
8と、前記各部を接続する配管,配線類とからなってい
る。
【0016】試料テ−ブル12には、試料測定に際し遠
心分離などにより血液全体より分離した患者毎の血清が
一定量注入されている試料容器16が円形状に載置さ
れ、該試料テ−ブル12は駆動装置(図示せず)により
回転させられる。
【0017】前記反応テ−ブル1には、試料と試薬との
反応を処理させる反応容器3が円形上に列設され反応ラ
イン2により保持されている。該反応テ−ブル1は駆動
装置(図示せず)により回転させられる。前記反応容器
3は、前記反応テ−ブル1に設けられている恒温槽(図
示せず)により一定の温度で保持されている。
【0018】前記試料の分析に対応する種々の試薬は、
第一試薬テ−ブル9、第二試薬テ−ブル10のそれぞれ
試薬容器17a,17bに備えられ、それぞれ恒温槽
(図示せず)により一定の温度に保持されている。
【0019】試料,試薬を移送するサンプリング部は1
1,112,113の三式あり、ピペッタ部6と接続さ
れている。前記ピペッタ部6はシリンジ構造(図示せ
ず)となっている。前記サンプリング部111,サンプ
リング部112,113は全く同様の構造であるので、前
記サンプリング部111を説明し、他のサンプリング部
112,113については省略する。
【0020】前記サンプリング部111はその内部に中
空部を有するア−ム11aとその先端部にはノズル8a
と中空の軸管8rとを有し、中空の軸管8rを中心とし
て前記ア−ム11aが回転し、それに伴って前記ノズル
8aも回転する。また、前記中空の軸管8rが上下に移
動することにより、前記ノズル8aも昇降する。前記の
ノズル8aとア−ム11aと中空の軸管8rとは、ピペ
ッタ部6と該ピペッタ部6を介して純水の給水ポンプ1
5とに配管接続されている。
【0021】前記ノズル8aの直下の所定の位置には、
一定容積のオ−バ−フロ−の機能を備えた洗浄槽7が設
けられ、前記ノズル8aを前述の昇降運動により、その
先端を前記洗浄槽7中に没入させ、該ノズル8aの内面
と外壁とを洗浄する。この洗浄より試料間のキャリオ−
バによるクロスコンタミネ−シヨンが防止される。
【0022】サンプリング部111は、ア−ム11aの
回転運動と中空の軸管8rの上下運動により、前記試料
テ−ブル上に載置された所定の前記試料容器16内に前
記ノズル8aが挿入され、前記ピペッタ部6のシリンジ
ピストンの往復運動により前記試料容器16内の試料を
前記ノズル8aより所定量吸引する。再度ア−ム11a
の回転運動と中空の軸管8rの上下運動とを行ない、前
記反応テ−ブル1上にある所定の前記反応容器3内に給
水ポンプ15を経た前記純水製造部18からの純水と共
に試料を吐出する。
【0023】同様にして、サンプリング部112は前記
第一試薬テ−ブル9上の試薬容器17aから、サンプリ
ング部113は第二試薬テ−ブル10上の試薬容器17
bからそれぞれ所望の試薬を一定量前記反応容器3内に
吐出するようになっている。このようにして前記反応容
器3内には、所定の試料,試薬が純水製造部18からの
純水と共に注入される。
【0024】所定の試料,試薬が純水とともに注入され
ている前記反応容器3は、恒温槽により一定温度に保た
れ、一定時間経過して反応が完了する。反応が完了した
前記反応容器3は、そのまま光源部4と光度計5とによ
り測光され測定値を得る。
【0025】前記コントロ−ラ38は、上記各部の動作
を制御すると共に前記デ−タ処理装置Dと接続されデ−
タ処理装置Dからの制御指令をうけると共に、前記純水
製造部18の純水精製コントロ−ラ33とも接続され制
御指令を発信している。
【0026】前記デ−タ処理部Dは、電源の供給および
信号伝達のため接続ケ−ブル40により前記分析ユニッ
トUの前記コントロ−ラ38と接続され、該コントロ−
ラ38を介して前記純水製造部18のコントロ−ラ33
とも接続され、共に前記分析ユニットU全体を制御す
る。そして、このデ−タ処理部Dは、前記試料を指定さ
れた項目のみ分析しその結果を打ちだすランダムアクセ
ス機能,緊急試料の割込み測定,無人で動作する自動立
上げ機能などを備えており、上記の光源部4と光度計5
とにより得られた測定値を病気診断のため最終デ−タと
して打ち出す。
【0027】次に、純水製造部18について説明する。
前記純水製造部18は分析ユニットU装置内に配設さ
れ、上記の送液用と洗浄用との純水を精製している。図
1において、前記純水製造部18は、水源20、例えば
上水道水管と、給水の通水,遮断をする流路開開弁21
と、原水中の赤さび,粒子等を取除く繊維状フィルタ1
9と、前記繊維状フィルタ19と接続された加圧水を送
水する高圧ポンプ23と、前記高圧ポンプ23の送水側
と接続された逆浸透原理により残留塩素を除去する逆浸
透膜モジュ−ル27と、この逆浸透膜モジュ−ル27と
接続された脱イオン化作用のあるイオン交換樹脂モジュ
−ル36と、純水精製コントロ−ラ33等から構成され
ている。
【0028】また、前記イオン交換樹脂モジュ−ル36
の送水口が、フロ−トスイッチ13を有する別体となっ
ている貯水タンク14に配管接続され、続いて給水ポン
プ15,ピペッタ部6と配管接続されている。
【0029】上記構成機器の各部には、前記繊維状フィ
ルタ19の出口には圧力スイッチ22、前記逆浸透膜モ
ジュ−ル27の入口には圧力モニタ24,出口には圧力
スイッチ30と水質計28、前記イオン交換樹脂モジュ
−ル36の入口には圧力モニタ29,出口には水質計3
2等が設けられている。
【0030】前記逆浸透膜モジュ−ル27の中間段に
は、加圧上水道水の圧力調節用のしぼり弁26とフラッ
シング洗浄用に開閉弁25とが設けられおり、前記開閉
弁25の他端には、廃水口31が設けられている。
【0031】純水精製コントロ−ラ33は、前記純水製
造部18の前記各構成機器と配線接続され制御すると共
に前記コントロ−ラ38と接続され、さらに前記コント
ロ−ラ38を介して前記デ−タ処理装置Dとも接続さ
れ、いわゆる階層システムが構成されている。
【0032】次いで、純水製造部18の純水製造プロセ
スについて説明する。純水精製モジュ−ルは、図1の如
く逆浸透膜モジュ−ル27とイオン交換樹脂モジュ−ル
36とにより構成されている場合について説明する。原
水流路を開閉する流路開閉弁21は、貯水タンク14に
備えられたフロ−トスイッチ13により常に純水を必要
とするタイミングで開閉する。上記流路開閉弁21を通
過した水道水は、繊維状フィルタ19に通水され、原水
に含まれる赤さび,粒子などが取除かれる。
【0033】次いで、高圧ポンプ23が逆浸透膜モジュ
−ル27へ加圧状態、例えば圧力0.7MPaにて送水
する。逆浸透膜モジュ−ル27においては、逆浸透の原
理により残留塩素、蒸発残留物が取除かれ純水となる。
さらにこの純水は、イオン交換樹脂モジュ−ル36によ
り脱イオン化され比抵抗の高い、例えば1MΩcm〜1
8MΩcmの純水となり、貯水タンク14に貯水され
る。
【0034】前記タンク14に貯水される純水の水質
は、前記の純水を精製する各モジュ−ル27,36へ供
給する圧力および流量に大きく左右される。このため、
上記圧力モニタ24は前記逆浸透膜モジュ−ル27の入
口圧力,上記圧力モニタ29は、前記イオン交換樹脂モ
ジュ−ル36の入口圧力をそれぞれ計測し、純水精製コ
ントロ−ラ33に入力され、前記純水精製コントロ−ラ
33により前記圧力および流量が制御されている。
【0035】上記圧力スイッチ22は、前記繊維状フィ
ルタ19の詰まりによる圧力低下を検知し、上記圧力ス
イッチ30は、前記逆浸透膜モジュ−ル27の出口に設
けられ、異常加圧を検知してそれぞれ誤動作を防止す
る。
【0036】純水の比抵抗値は、上記水質計28が前記
逆浸透膜モジュ−ル27により得られた純水の比抵抗値
を測定し、上記水質計32は、前記イオン交換樹脂モジ
ュ−ル36により得られた純水の比抵抗値をそれぞれ測
定し、純水精製コントロ−ラ33に入力され、それぞれ
制御されている。
【0037】上水道水の流量調節は上記純水の水質値に
より行なわれ、前記逆浸透膜モジュ−ル27中間段の前
記しぼり弁26から抽水され、該逆浸透膜モジュ−ル2
7への加圧上水道水の圧力調節が行われ流量が調節され
る。また、前記逆浸透膜モジュ−ル27のフラッシング
洗浄は、前記開閉弁25により行われる。
【0038】前記純水精製コントロ−ラ33は、前記し
ぼり弁26、前記開閉弁25、前記各圧力スィツチ2
2,24,29,30、前記各水質計28,32、前記
高圧ポンプ23と接続され、これらからの入力信号をう
け、必要な出力信号を前記分析ユニットUを制御するコ
ントロ−ラ38,前記デ−タ処理部Dとにより構成する
階層システムに送り、自動化学分析装置全体を制御す
る。
【0039】このように全体を一システムとして、純水
製造部18を上水道水の圧力と純水精製モジュ−ルを透
過して得られる純水の比抵抗値とを純水精製コントロ−
ラ33,コントロ−ラ38,デ−タ処理部Dによりフィ
−ドバック制御を行ない、所定水質の純水が確実に得ら
れる。
【0040】次に、純水製造部18の純水精製モジュ−
ルによるユニット化を説明する。図2(a),(b),
(c),(d)は、本発明の一実施例に係る自動化学分
析装置における純水精製モジュ−ルによるユニットの構
成を示すブロック図である。図中、図1と同一符号は同
等部分であるので、詳細な説明を省略する。
【0041】図2において、37は、イオン交換機能有
する繊維を用いたイオン交換繊維モジュ−ル、42は、
膜の電解質透析作用を利用した電気透析モジュ−ルであ
る。これらの4種類の純水精製モジュ−ルの構成を筐体
にそれぞれ収納し、4種類のユニット化された純水製造
部18を形成する。
【0042】図2(a)のユニットは、逆浸透膜モジュ
−ル27とイオン交換樹脂モジュ−ル36とを接続して
構成する。図2(b)のユニットは、イオン交換樹脂モ
ジュ−ル36とイオン交換繊維モジュ−ル37、図2
(c)のユニットは、電気透析モジュ−ル42とイオン
交換繊維モジュ−ル37、図2(d)のユニットは、直
列に接続された二個の前記逆浸透膜モジュ−ル27とイ
オン交換繊維モジュ−ル37とにより構成されている。
【0043】次に、本発明の一実施例に係る純水精製モ
ジュ−ルを使用しユニット化された純水製造部を組み込
んだ自動化学分析装置の構造について説明する。図3
は、本発明の一実施例に係る自動化学分析装置の正面図
および側面図であり、図中、図1と同一符号は同等部分
であるので詳細な説明を省略する。新たな符号のみを説
明する。
【0044】図3において、Aは、試料テ−ブル,試薬
テ−ブル,反応テ−ブル等が組み込まれている分析部、
34は、純水製造部18を滑動させるロ−ラ、35は、
前記ロ−ラ34を滑走させるレ−ルである。筐体に収納
された純水製造部18は、ロ−ラ34とレ−ル35とに
より滑動させ分析部Aの下方部に押し込まれ、自動化学
分析装置へ組込まれる。
【0045】このようにして、純水製造部をユニット化
し、一体化することにより、自動化学分析装置の省スペ
−ス化をはかることができると共に、汚れの著しい純水
製造部18から分析ユニットUの他の部分への配管が最
短となる配管流路系を形成することが可能である。ま
た、純水精製コントロ−ラ33,コントロ−ラ38,デ
−タ処理部Dとにより階層システムを構成し、全体装置
をフィ−ドバック制御することにより、ランニングコス
トの低減を図り、所定水質の純水が確実に得られる。
【0046】また、自動化学分析装置に供給される原水
は地域性を有しており、水温、PH値、硬度、例えばm
g/lの他、Fe、Caなど様々な金属イオンの含有率
も異なり、加えて比較的大規模の病院、臨床検査センタ
−では、貯水タンクに一旦貯溜してから使用するため沈
殿物や蒸発残留物などの影響が大きくなってくる。小規
模の病院では、やむをえず地下水を使用している場合も
ある。また、病院や臨床検査センタなどの規模によって
も必要な純水の水質が異なる場合がある。
【0047】このような場合、原水の水質,流量および
その変化、使用する純水の水質、量等を前記階層システ
ムを構成する機器のいずれかに入力すると、前記階層シ
ステムにより図2(a)から図2(d)に示す如く4種
類のユニット化された純水製造部をランニングコスト,
経済性の点を判断し、前記階層システムの構成する機器
のいずれかから選択指令を出力する。この選択指令にし
たがい4種類のユニットのいずれかを手動にて自動化学
分析装置へ組み込むものである。
【0048】以下、4種類のユニット化された純水製造
部の適用について説明する。市水道水と工業用回収水を
並列的に使用している施設については、工業用水が多量
の浮遊物等を含んでいるために図2(a)のユニット構
成を選定する。図2(a)のユニットは、逆浸透膜モジ
ュ−ル27とイオン交換樹脂モジュ−ル36とにより構
成し、前記逆浸透膜モジュ−ル27へ加圧する上水道水
の圧力と前記イオン交換樹脂モジュ−ル36とを透過し
て得られる純水の比抵抗値とより純水製造部18を制御
することにより、必要な純水を得られる。
【0049】イオン交換樹脂モジュ−ル36,イオン交
換繊維モジュ−ル37は、原水の全てを純水として使用
することができ、捨て水が無いため効率的に給水システ
ムを構築できる。したがって、渇水期等において、原水
の回収率をあげたい場合には図2(b)のユニット構成
を選定する。反面、寿命が短く、例えば透過水量は原水
200l程度にて交換しなければならず、その頻度が多
くなり、メンテナンス,ランニングコスト必ずしも好ま
しくない場合がある。
【0050】一方、逆浸透膜モジュ−ル27および電気
透析モジュ−ル42は、自己洗浄機能を有しているため
に寿命が長く、例えば透過水量は原水で120,000
l程度あるが、反面、50%以上捨て水として廃水口3
1より廃棄させるため原水の消費量も多くなる。
【0051】Ca,Na分析においては、特に、純水の
水質が分析値に大きく影響するために、図2(d)に示
す如く、直列に接続された二個の逆浸透膜モジュ−ル2
7を使用した構成のユニットにより純水を精製する。図
2(d)の構成のユニットは、図2(a)の構成のユニ
ットをさらに発展させ、ランニングコストが安価となり
雑菌をより少なくする利点がある。さらに、図2(c)
に示す如く、電気透析モジュ−ル42とイオン交換繊維
モジュ−ル37も採用することもできる。
【0052】なお、本実施例においては、4種類のユニ
ット化された純水製造部をそれぞれ別体としたが、各種
純水精製モジュ−ルを配管と切り替え弁とにより接続
し、前記コントロ−ラ33の選択指令により切り替え弁
を切り替え、任意の各種純水製造モジュ−ルの組合せを
構成しても差し支えない。また、本実施例においては、
純水精製コントロ−ラ33,コントロ−ラ38,デ−タ
処理部Dは、それぞれ別体とし階層システムを構成した
が、これらの機能を統合し、一台の制御装置または二台
の制御装置としても差し支えない。
【0053】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、湿式分析方法における自動化学分析装置におい
て、純水製造部を純水精製モジュ−ルによりユニット化
し、かつ、分析部へ組み込み一体化したので、小型化し
た自動化学分析装置を提供することができる。また、純
水製造部を純水精製モジュ−ル構成によりユニット化に
際し、自動化学分析装置において使用される原水の量,
水質、純水の量,水質等も含めてその機能が最適となる
ようにシステム設計を行い、自動化学分析装置全体を一
体システムとしてコントロ−ラ、デ−タ処理部等により
制御することにより、その性能,機能を高め、全システ
ムとして経済的、かつ、使い易く、分析デ−タの信頼性
の高い自動化学分析装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動化学分析装置の一
部ブロック線図を含む略示説明図である。
【図2】図1の一実施例に係る自動化学分析装置におけ
る純水精製モジュ−ルによるユニットの構成を示すブロ
ック線図である。
【図3】図1の一実施例に係る自動化学分析装置の正面
図および側面図である。
【符号の説明】
U 分析ユニット D デ−タ処理部 A 分析部 1 反応テ−ブル 2 反応ライン 3 反応容器 4 光源部 5 光度計 6 ピペッタ部 7 洗浄槽 8 ノズル 9 第一試薬テ−ブル 10 第二試薬テ−ブル 111,112,113 サンプリング部 12 試料テ−ブル 13 フロ−トスイッチ 14 給水タンク 15 給水ポンプ 16 試料容器 18 純水製造部 19 繊維状フィルタ 20 水源 21 流路開閉弁 22 圧力スイッチ 23 高圧ポンプ 24 圧力モニタ 25 開閉弁 26 しぼり弁 27 逆浸透膜モジュ−ル 28 水質計 29 圧力モニタ 30 圧力スイッチ 31 廃水口 32 水質計 33 純水精製コントロ−ラ 34 ロ−ラ 35 レ−ル 36 イオン交換樹脂モジュ−ル 37 イオン交換繊維モジュ−ル 38 コントロ−ラ 40 接続ケ−ブル 42 電気透析モジュ−ル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒木 克昭 茨城県勝田市大字市毛1040番地 株式会 社日立サイエンスシステムズ内 (72)発明者 高倉 健 茨城県勝田市大字市毛1040番地 株式会 社日立サイエンスシステムズ内 (72)発明者 小野 直也 茨城県勝田市大字市毛1040番地 株式会 社日立サイエンスシステムズ内 (72)発明者 梅津 広 茨城県勝田市大字市毛1040番地 株式会 社日立サイエンスシステムズ内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 35/00 - 35/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料容器が保持されている試料テ−ブル
    と、反応容器列を保持する反応ラインを有する反応テ−
    ブルと、試薬が保持されている試薬テ−ブルと、前記試
    料テ−ブル上の試料容器中の試料および前記試薬テ−ブ
    ルの試薬容器中の試薬を吸入し、前記反応容器に移注す
    るサンプリング部と、前記各部に純水を供給する純水製
    造部と、前記反応容器において反応処理された試料を光
    学的に測定する測光部と、前記各部の動作を制御するコ
    ントロ−ラと、前記測光部からの測定デ−タを演算処理
    するデ−タ処理部とから構成される自動化学分析装置に
    おいて、 前記純水製造部は、複数種の純水精製モジュ−ルにより
    ユニット化し、当該自動化学分析装置内に収納され、 前記コントロ−ラは、純水水質の監視,制御を実施し、
    原水条件,分析条件に応じて前記純水製造部の前記複数
    種の純水精製モジュ−ルの組合せを決定し、前記デ−タ
    処理部とともに当該自動化学分析装置を一体システムと
    して制御するように構成されていることを特徴とする自
    動化学分析装置。
  2. 【請求項2】 純水製造部は、イオン交換樹脂モジュ−
    ル,逆浸透膜モジュ−ル,電気透析モジュ−ル,イオン
    交換繊維モジュ−ルの純水精製ユニットのいづれかを少
    なくとも一つ以上使用しまたは組合せて構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の自動化学分析装置。
  3. 【請求項3】 コントロ−ラは、デ−タ処理部と一体化
    して構成されていることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載のいずれかの自動化学分析装置。
  4. 【請求項4】 コントロ−ラは、純水製造部の純水水質
    の監視,制御を実施する手段と、原水条件,分析条件に
    応じて前記純水製造部の前記複数種の純水精製モジュ−
    ルの組合せを決定し、デ−タ処理部とともに当該自動化
    学分析装置を一体システムとして制御する手段とに分離
    されて構成されていることを特徴とする請求項1または
    請求項2記載のいずれかの自動化学分析装置。
JP5350293A 1993-03-15 1993-03-15 自動化学分析装置 Expired - Fee Related JP2783376B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5350293A JP2783376B2 (ja) 1993-03-15 1993-03-15 自動化学分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5350293A JP2783376B2 (ja) 1993-03-15 1993-03-15 自動化学分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06265555A JPH06265555A (ja) 1994-09-22
JP2783376B2 true JP2783376B2 (ja) 1998-08-06

Family

ID=12944605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5350293A Expired - Fee Related JP2783376B2 (ja) 1993-03-15 1993-03-15 自動化学分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2783376B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2857753B1 (fr) * 2003-07-18 2006-05-05 Millipore Corp Appareil analyseur equipe de moyens de purification d'eau
TWI245163B (en) * 2003-08-29 2005-12-11 Asml Netherlands Bv Lithographic apparatus and device manufacturing method
JP4618001B2 (ja) * 2005-05-25 2011-01-26 株式会社安川電機 自動化学分析装置
CA2527287A1 (en) * 2005-11-17 2007-05-17 Alberta Research Council Inc. Light measurement automated zeroing and referencing system
JP4948020B2 (ja) * 2006-04-12 2012-06-06 ベックマン コールター, インコーポレイテッド 自動分析装置の分析支援用液体の品質管理方法および自動分析装置
JP5114489B2 (ja) * 2007-09-03 2013-01-09 シスメックス株式会社 検体分析システム、試薬調製装置および検体処理装置
JP2010190681A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Beckman Coulter Inc 自動分析装置とその純水管理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06265555A (ja) 1994-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105980550B (zh) 用于处理和分析通过切向过滤提取的颗粒的方法和装置
EP2010901B1 (en) The ultra filtration system for on-line analyzer
CN2928203Y (zh) 水质监测样品的预处理装置
US4955992A (en) Liquid degassing system
EP1498733B1 (en) A system equipped with water purification means
CN103163308A (zh) 用于确定液态样本的测量变量的分析系统的样本制备系统
CN211904845U (zh) 一种用于在线监测设备的全自动水样预处理系统
JP2783376B2 (ja) 自動化学分析装置
WO2006043900A1 (en) A water quality testing system
CN214750211U (zh) 一种水质自动监测系统
CN207623217U (zh) 一种水质自动检测设备
JPH1090134A (ja) 水中の微量揮発性有機化合物の分析方法およびその 装置
JPH10160701A (ja) Bod計測器
CN102936069A (zh) 一种实验室用超纯水机
CN112798807A (zh) 一种序批式污水进样装置及水质智慧监测系统
JP2996827B2 (ja) 自動分析装置
CN202968287U (zh) 一种实验室用超纯水机
CN220618888U (zh) 核酸提纯及pcr扩增仪及其液路系统
JP7474524B2 (ja) フミン物質の回収方法及び回収装置
CN217535631U (zh) 一种废水水质在线分析的预处理装置
JP4250700B2 (ja) 分析装置
Wigfield et al. Automation of the Magos mercury determination
CN211688653U (zh) 一种生化分析仪用清洗液生产用水处理装置
CN117571946A (zh) 多参数水质在线监测系统及方法
AU601061B2 (en) Liquid degassing system

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080522

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090522

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100522

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110522

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110522

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120522

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees