JP3547026B2 - 結束・集束用蛍光性ポリ塩化ビニルテープ。 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用電線等の結束・集束に用いる蛍光性ポリ塩化ビニルテープに関するものである
【0002】
【従来の技術】
特開平5−308865号公報には、ポリ塩化ビニルの透明原料樹脂に蛍光顔料を添加した材料で蛍光性筒状体を形成し、これを海苔養殖の支柱等に用いて夜間の作業の効率化を計ることが開示されている。
ところで、自動車用電線等の端末の絶縁・結束にポリ塩化ビニル粘着テープが使用されているが、作業の効率化の上でこれに蛍光性を付与することが望まれている。
【0003】
そこで、上述のように蛍光顔料のみをポリ塩化ビニル粘着テープに使用すると暗中における照明時の視認性は良いが、暗中で照明を使用しない場合は、見えなくなる。また、蓄光顔料のみをテープに添加すると照明を落とした時は暗中で発光し、視認性は良いが、照明時には蛍光性を発しない為に好ましくない。従って、照明時には蛍光性を、非照明時(暗中)には蓄光性を発揮できるポリ塩化ビニル粘着テープが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題に鑑み成されたもので、蛍光性および蓄光性を共に有し、照明時および暗中において良い視認性を有した結束・集束用蛍光性ポリ塩化ビニルテープを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の構成からなる。
(1)ポリ塩化ビニル100重量部に対し、可塑剤40〜70重量部、安定剤2〜6重量部及び充填剤0〜10重量部を含む樹脂組成物100重量部に対し、蛍光顔料を1〜10重量部かつ蓄光顔料を1〜10重量部含有することを特徴とする結束・集束用蛍光性ポリ塩化ビニルテープ。
(2)粘着性を有することを特徴とする前記(1)記載の結束・集束用蛍光性ポリ塩化ビニルテープ。
(3)粘着剤を担持させてなることを特徴とする前記(1)記載の結束・集束用蛍光性ポリ塩化ビニル粘着テープ。
【0006】
本発明の結束・集束用蛍光性ポリ塩化ビニルテープは、ポリ塩化ビニル100重量部に対し、可塑剤40〜70重量部、安定剤2〜6重量部及び充填剤0〜10重量部を含む樹脂組成物(以下、PVC組成物という)に蛍光顔料および蓄光顔料を各々特定量を同時に配合したことを特徴とし、これにより照明時と暗中で共に視認性に優れた蛍光性を発現し、特に照明の落ちた場所でも端末を明確に認識できるという効果を有する。
【0007】
本発明において、蛍光顔料とは光照射に対して蛍光を発するが、光照射を絶つと直ちにあるいは短時間で蛍光が止んでしまう顔料を指し、蓄光顔料とは光等のあるエネルギーを受けた後に蛍光を長時間発するものを言い、好ましくは、蛍光顔料は励起後10−5秒以内の間、光を発するものであり、蓄光顔料は励起後10−5秒以上の間、光を発するものである。
【0008】
蛍光顔料としては、特に制限はないが、染料系化合物が好ましい。染料系化合物としては、オーラミン、ローダミンB、フルオレッセン、チオフラビン、ローダミン6G、ベーシックイエローHG、Brilliantsulf of lavine等が挙げられるが、オーラミンが特に好ましい。
蓄光顔料としては、特に制限はないが、好ましくは無機系化合物であり、具体的には硫化物、または硫化カルシウムと金属単体との併用が挙げられ、例えば、Zn−Cu系(例えば、硫化亜鉛と銅、ZnCdS/Cu等が好ましい。
【0009】
硫化亜鉛と銅との組合せを使用する場合、銅は硫化亜鉛100重量部に対し 通常、0.01〜0.1重量部使用される。
本発明はPVC組成物100重量部に対し、蛍光顔料および蓄光顔料を各々1〜10重量部配合するが、好ましくは、蛍光顔料は3〜8重量部、蓄光顔料は5〜10重量部である。
【0011】
PVCとしては、通常、平均重合度p=800〜2000のものが挙げられる。
【0012】
可塑剤としては、フタル酸エステル系{例えば、ジオクチルフタレート(DOP)、ジイソノニルフタレート(DINP)、ジイソデシルフタレート(DIDP)、ジウンデシルフタレート(DUP)等}、トリメリット酸エステル系{例えば、トリオクチルトリメリテート(TOTM)、トリノルマルオクチルトリメリテート(TnOTM)等}、ポリエステル系等の高分子量可塑剤、例えば、アジピン酸系ポリエステル〔商品名:PN−350(旭電化(株)製)、PN−250(旭電化(株)製)等〕)、エポキシ系(例えば、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油〔商品名:O−130P(旭電化(株)製)、O−180A(旭電化(株)製)等〕)等が挙げられる。
【0013】
安定剤としては、Pb系(例えば、ステアリン酸鉛)、Ba−Zn系(例えば、商品名:MARK RAP−14(旭電化(株)製)、MARK AC−186(旭電化(株)製)等〕)、Ca−Zn系(例えば、〔商品名:MARK 593(旭電化(株)製)、MARK SP−70(旭電化(株)製)、シナカレッドNLC(品川化工(株)製)等〕)、Ca系(例えば、ステアリン酸カルシウム)、Zn系(例えば、ステアリン酸亜鉛)、Sn系(例えば、ジノルマルオクチル錫メルカプト、メチル錫メルカプト〔商品名:MARK 465(旭電化(株)製)、MARK 1920(旭電化(株)製)等〕)等が挙げられる。
【0014】
充填剤としては、炭酸カルシウム、焼成クレー、タルク、シリカ等が挙げられる。
本発明に使用されるポリ塩化ビニルテープは、PVC組成物に蛍光顔料および蓄光顔料が必須に添加されるが、必要に応じて上記成分以外の任意の添加剤をPVCに対し、10重量%以下で使用することができる。このような添加剤としては、難燃剤として、例えば、三酸化アンチモン、三酸化モリブデン、三酸化ケイ素等が挙げられる。
【0015】
本発明のポリ塩化ビニルテープは、PVC組成物の組成成分を適宜選定することによりそのテープ自体の表面に粘着性を付与することもできる。この場合は、ポリ塩化ビニルテープ表面に粘着剤を担持させることなく粘着テープとして用いることもできる。そして、粘着力の程度は使用目的に応じて適宜選定できる。例えば、単なるマーカー等は着脱が容易なように粘着力を調整することもできる。
【0016】
本発明のポリ塩化ビニルテープは、上記各組成成分を混練、分散し、次いでテープ化するという従来公知の方法で製造することができる。
また、上記ポリ塩化ビニルテープに粘着剤を担持させるという従来公知の方法を適用することにより本発明の蛍光性ポリ塩化ビニル粘着テープを製造することができる。
【0017】
具体的には、粘着剤のみをポリ塩化ビニルテープ表面に保持させたもの、あるいはプライマーをポリ塩化ビニルテープ上に設けた後このプライマー上に粘着剤を保持させたもの等が例示される。粘着剤、プライマーは公知ものが使用される。
粘着剤としては、天然ゴム系または合成ゴム系、例えば、SBR100重量部に対し、粘着付与剤、例えば、ロジンエステル、テルペンフェノール等を1〜100重量部用いたもの等が好ましい。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の具体的実施例について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、「部」は「重量部」を指す。
実施例1
PVC組成物100部〔PVC(p=1300)100部、可塑剤(DOP)50部、安定剤(Ba−Zn系)3部、充填剤(炭酸カルシウム)5部〕、蛍光顔料(有機染料系)10部、蓄光顔料(Zn−Cu系)10部を混練配合し、次いでテープ化し、表面に乾燥厚が20μmの天然ゴム系からなる粘着剤を担持させて、本発明の蛍光性ポリ塩化ビニル粘着テープを作製した。
【0019】
実施例2〜5、比較例1〜2
実施例1において、蛍光顔料と蓄光顔料の配合量を表1に記載のように変更した他は、実施例1と同様にして粘着テープを作成した。
上記得られた試料の下記昼間視認性と夜間視認性について評価し、その結果を表1に示した。
【0020】
昼間視認性:蛍光灯下1mの所で一般色シートとの比較である。ここで一般色シートとは、主に黒色であり、カーボンにて着色している。用途は結束、集束を目的としているものである。
◎:反射率100%以上
○:反射率80%以上
△:反射率60%以上
×:反射率50%未満(一般色と同等)
ここで、反射率とは、分光反射率曲線における特定波長の反射率(この時、蛍光成分は約600nm)を意味する。
【0021】
夜間視認性:蛍光灯下1mの所で1時間光を当てた後、暗所に置き続け、発光している時間。
◎:1ヶ月後においても視認性を保持している。
○:やや劣るが1ヵ月〜2週間の間は視認性を保持できる。
△:視認性においてかなり劣る。
【0022】
×:視認性がない。
【0023】
【表1】
【0024】
表1より、PVC組成物に蓄光顔料を配合しない比較例1は夜間視認性がなく、PVC組成物に蛍光顔料を配合しない比較例2は昼間視認性に劣るが、蛍光顔料および蓄光顔料を所定量配合した本発明の実施例は夜間視認性および昼間視認性を有し、特に実施例1、3ではそれら両者が共に優れていることが分かる。
【0025】
【発明の効果】
本発明の蛍光性ポリ塩化ビニル粘着テープは、PVC組成物に蛍光顔料と蓄光顔料を所定量含有せしめるだけで容易に製造でき、蛍光性、蓄光性を共に有し、照明時及び暗中において良い視認性を発揮できるので、特に暗中での作業の効率化を図ることができると共にテープに美観を付与することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用電線等の結束・集束に用いる蛍光性ポリ塩化ビニルテープに関するものである
【0002】
【従来の技術】
特開平5−308865号公報には、ポリ塩化ビニルの透明原料樹脂に蛍光顔料を添加した材料で蛍光性筒状体を形成し、これを海苔養殖の支柱等に用いて夜間の作業の効率化を計ることが開示されている。
ところで、自動車用電線等の端末の絶縁・結束にポリ塩化ビニル粘着テープが使用されているが、作業の効率化の上でこれに蛍光性を付与することが望まれている。
【0003】
そこで、上述のように蛍光顔料のみをポリ塩化ビニル粘着テープに使用すると暗中における照明時の視認性は良いが、暗中で照明を使用しない場合は、見えなくなる。また、蓄光顔料のみをテープに添加すると照明を落とした時は暗中で発光し、視認性は良いが、照明時には蛍光性を発しない為に好ましくない。従って、照明時には蛍光性を、非照明時(暗中)には蓄光性を発揮できるポリ塩化ビニル粘着テープが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題に鑑み成されたもので、蛍光性および蓄光性を共に有し、照明時および暗中において良い視認性を有した結束・集束用蛍光性ポリ塩化ビニルテープを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の構成からなる。
(1)ポリ塩化ビニル100重量部に対し、可塑剤40〜70重量部、安定剤2〜6重量部及び充填剤0〜10重量部を含む樹脂組成物100重量部に対し、蛍光顔料を1〜10重量部かつ蓄光顔料を1〜10重量部含有することを特徴とする結束・集束用蛍光性ポリ塩化ビニルテープ。
(2)粘着性を有することを特徴とする前記(1)記載の結束・集束用蛍光性ポリ塩化ビニルテープ。
(3)粘着剤を担持させてなることを特徴とする前記(1)記載の結束・集束用蛍光性ポリ塩化ビニル粘着テープ。
【0006】
本発明の結束・集束用蛍光性ポリ塩化ビニルテープは、ポリ塩化ビニル100重量部に対し、可塑剤40〜70重量部、安定剤2〜6重量部及び充填剤0〜10重量部を含む樹脂組成物(以下、PVC組成物という)に蛍光顔料および蓄光顔料を各々特定量を同時に配合したことを特徴とし、これにより照明時と暗中で共に視認性に優れた蛍光性を発現し、特に照明の落ちた場所でも端末を明確に認識できるという効果を有する。
【0007】
本発明において、蛍光顔料とは光照射に対して蛍光を発するが、光照射を絶つと直ちにあるいは短時間で蛍光が止んでしまう顔料を指し、蓄光顔料とは光等のあるエネルギーを受けた後に蛍光を長時間発するものを言い、好ましくは、蛍光顔料は励起後10−5秒以内の間、光を発するものであり、蓄光顔料は励起後10−5秒以上の間、光を発するものである。
【0008】
蛍光顔料としては、特に制限はないが、染料系化合物が好ましい。染料系化合物としては、オーラミン、ローダミンB、フルオレッセン、チオフラビン、ローダミン6G、ベーシックイエローHG、Brilliantsulf of lavine等が挙げられるが、オーラミンが特に好ましい。
蓄光顔料としては、特に制限はないが、好ましくは無機系化合物であり、具体的には硫化物、または硫化カルシウムと金属単体との併用が挙げられ、例えば、Zn−Cu系(例えば、硫化亜鉛と銅、ZnCdS/Cu等が好ましい。
【0009】
硫化亜鉛と銅との組合せを使用する場合、銅は硫化亜鉛100重量部に対し 通常、0.01〜0.1重量部使用される。
本発明はPVC組成物100重量部に対し、蛍光顔料および蓄光顔料を各々1〜10重量部配合するが、好ましくは、蛍光顔料は3〜8重量部、蓄光顔料は5〜10重量部である。
【0011】
PVCとしては、通常、平均重合度p=800〜2000のものが挙げられる。
【0012】
可塑剤としては、フタル酸エステル系{例えば、ジオクチルフタレート(DOP)、ジイソノニルフタレート(DINP)、ジイソデシルフタレート(DIDP)、ジウンデシルフタレート(DUP)等}、トリメリット酸エステル系{例えば、トリオクチルトリメリテート(TOTM)、トリノルマルオクチルトリメリテート(TnOTM)等}、ポリエステル系等の高分子量可塑剤、例えば、アジピン酸系ポリエステル〔商品名:PN−350(旭電化(株)製)、PN−250(旭電化(株)製)等〕)、エポキシ系(例えば、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油〔商品名:O−130P(旭電化(株)製)、O−180A(旭電化(株)製)等〕)等が挙げられる。
【0013】
安定剤としては、Pb系(例えば、ステアリン酸鉛)、Ba−Zn系(例えば、商品名:MARK RAP−14(旭電化(株)製)、MARK AC−186(旭電化(株)製)等〕)、Ca−Zn系(例えば、〔商品名:MARK 593(旭電化(株)製)、MARK SP−70(旭電化(株)製)、シナカレッドNLC(品川化工(株)製)等〕)、Ca系(例えば、ステアリン酸カルシウム)、Zn系(例えば、ステアリン酸亜鉛)、Sn系(例えば、ジノルマルオクチル錫メルカプト、メチル錫メルカプト〔商品名:MARK 465(旭電化(株)製)、MARK 1920(旭電化(株)製)等〕)等が挙げられる。
【0014】
充填剤としては、炭酸カルシウム、焼成クレー、タルク、シリカ等が挙げられる。
本発明に使用されるポリ塩化ビニルテープは、PVC組成物に蛍光顔料および蓄光顔料が必須に添加されるが、必要に応じて上記成分以外の任意の添加剤をPVCに対し、10重量%以下で使用することができる。このような添加剤としては、難燃剤として、例えば、三酸化アンチモン、三酸化モリブデン、三酸化ケイ素等が挙げられる。
【0015】
本発明のポリ塩化ビニルテープは、PVC組成物の組成成分を適宜選定することによりそのテープ自体の表面に粘着性を付与することもできる。この場合は、ポリ塩化ビニルテープ表面に粘着剤を担持させることなく粘着テープとして用いることもできる。そして、粘着力の程度は使用目的に応じて適宜選定できる。例えば、単なるマーカー等は着脱が容易なように粘着力を調整することもできる。
【0016】
本発明のポリ塩化ビニルテープは、上記各組成成分を混練、分散し、次いでテープ化するという従来公知の方法で製造することができる。
また、上記ポリ塩化ビニルテープに粘着剤を担持させるという従来公知の方法を適用することにより本発明の蛍光性ポリ塩化ビニル粘着テープを製造することができる。
【0017】
具体的には、粘着剤のみをポリ塩化ビニルテープ表面に保持させたもの、あるいはプライマーをポリ塩化ビニルテープ上に設けた後このプライマー上に粘着剤を保持させたもの等が例示される。粘着剤、プライマーは公知ものが使用される。
粘着剤としては、天然ゴム系または合成ゴム系、例えば、SBR100重量部に対し、粘着付与剤、例えば、ロジンエステル、テルペンフェノール等を1〜100重量部用いたもの等が好ましい。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の具体的実施例について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、「部」は「重量部」を指す。
実施例1
PVC組成物100部〔PVC(p=1300)100部、可塑剤(DOP)50部、安定剤(Ba−Zn系)3部、充填剤(炭酸カルシウム)5部〕、蛍光顔料(有機染料系)10部、蓄光顔料(Zn−Cu系)10部を混練配合し、次いでテープ化し、表面に乾燥厚が20μmの天然ゴム系からなる粘着剤を担持させて、本発明の蛍光性ポリ塩化ビニル粘着テープを作製した。
【0019】
実施例2〜5、比較例1〜2
実施例1において、蛍光顔料と蓄光顔料の配合量を表1に記載のように変更した他は、実施例1と同様にして粘着テープを作成した。
上記得られた試料の下記昼間視認性と夜間視認性について評価し、その結果を表1に示した。
【0020】
昼間視認性:蛍光灯下1mの所で一般色シートとの比較である。ここで一般色シートとは、主に黒色であり、カーボンにて着色している。用途は結束、集束を目的としているものである。
◎:反射率100%以上
○:反射率80%以上
△:反射率60%以上
×:反射率50%未満(一般色と同等)
ここで、反射率とは、分光反射率曲線における特定波長の反射率(この時、蛍光成分は約600nm)を意味する。
【0021】
夜間視認性:蛍光灯下1mの所で1時間光を当てた後、暗所に置き続け、発光している時間。
◎:1ヶ月後においても視認性を保持している。
○:やや劣るが1ヵ月〜2週間の間は視認性を保持できる。
△:視認性においてかなり劣る。
【0022】
×:視認性がない。
【0023】
【表1】
【0024】
表1より、PVC組成物に蓄光顔料を配合しない比較例1は夜間視認性がなく、PVC組成物に蛍光顔料を配合しない比較例2は昼間視認性に劣るが、蛍光顔料および蓄光顔料を所定量配合した本発明の実施例は夜間視認性および昼間視認性を有し、特に実施例1、3ではそれら両者が共に優れていることが分かる。
【0025】
【発明の効果】
本発明の蛍光性ポリ塩化ビニル粘着テープは、PVC組成物に蛍光顔料と蓄光顔料を所定量含有せしめるだけで容易に製造でき、蛍光性、蓄光性を共に有し、照明時及び暗中において良い視認性を発揮できるので、特に暗中での作業の効率化を図ることができると共にテープに美観を付与することができる。
Claims (3)
- ポリ塩化ビニル100重量部に対し、可塑剤40〜70重量部、安定剤2〜6重量部及び充填剤0〜10重量部を含む樹脂組成物100重量部に対し、蛍光顔料を1〜10重量部かつ蓄光顔料を1〜10重量部含有することを特徴とする結束・集束用蛍光性ポリ塩化ビニルテープ。
- 粘着性を有することを特徴とする請求項1記載の結束・集束用蛍光性ポリ塩化ビニルテープ。
- 粘着剤を担持させてなることを特徴とする請求項1記載の結束・集束用蛍光性ポリ塩化ビニル粘着テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP01785296A JP3547026B2 (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | 結束・集束用蛍光性ポリ塩化ビニルテープ。 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP01785296A JP3547026B2 (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | 結束・集束用蛍光性ポリ塩化ビニルテープ。 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09208774A JPH09208774A (ja) | 1997-08-12 |
JP3547026B2 true JP3547026B2 (ja) | 2004-07-28 |
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ID=11955202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP01785296A Expired - Fee Related JP3547026B2 (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | 結束・集束用蛍光性ポリ塩化ビニルテープ。 |
Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20210002250A (ko) * | 2019-06-28 | 2021-01-07 | 대명테크 주식회사 | 배관 보호용 자가 점착테이프 및 그 제조방법 |
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JP5550815B2 (ja) * | 2008-03-12 | 2014-07-16 | リンテック株式会社 | 両面粘着シート |
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CN113045838B (zh) * | 2021-01-28 | 2022-12-20 | 陕西联塑科技实业有限公司 | 一种复合荧光材料及其制备方法、制备得到的荧光pvc材料 |
CN114292422B (zh) * | 2021-12-30 | 2023-06-02 | 南京大学 | 一种荧光性聚氯乙烯微塑料及其合成方法与应用 |
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1996
- 1996-02-02 JP JP01785296A patent/JP3547026B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20210002250A (ko) * | 2019-06-28 | 2021-01-07 | 대명테크 주식회사 | 배관 보호용 자가 점착테이프 및 그 제조방법 |
KR102224282B1 (ko) | 2019-06-28 | 2021-03-09 | 대명테크 주식회사 | 배관 보호용 자가 점착테이프 및 그 제조방법 |
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JPH09208774A (ja) | 1997-08-12 |
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JP2008195064A (ja) | マーキングシート及び表示体 |
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