JP3061600U - 夜光性フィルム - Google Patents

夜光性フィルム

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勝朗 久世
重光 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 夜光材料を所望の物品に組み込む際の
下地塗り、塗布、塗布後の乾燥を不要にして取扱いや施
工性を改善し、かつ溶剤を不要にして環境汚染を解消す
る。 【解決手段】 基材フィルム11と夜光剤を配合した
ゴムフィルム12の積層体からなる夜光性フィルム10
であり、夜光剤の配合量を1〜50重量%、ゴムフィル
ム12の厚みを0.01〜1mmとし、ゴムフィルム12
の表面に粘着性を付与し、所望の物品に貼付けることに
より、この物品に夜光性を与える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、夜光性フィルムに関し、所望の大きさと形状に裁断して各種の物品 に貼り付けて使用することを可能にし、従来の夜光性塗料の塗布を不要にし、取 扱性や施工性を改善するものである。
【0002】
【従来の技術】
自発光性や蓄光性の夜光材料は、建物非常口の案内板、誘導表示、道路標識、路 面表示、スイッチやコンセントの位置表示、電子機器のディスプレイ材料、衣類 、キーホルダー、ネックレス、ペンダント等、各種の物品に組み込まれ、暗所で の識別を可能にし、また装飾のために使用されている。しかしながら、従来は、 上記の夜光材料を塗料に加工し、この塗料を所望の物品の必要箇所に塗布し、乾 燥することにより、物品に組み込んでいたので、塗装に際して下地塗り等の前処 理および塗装後の乾燥を必要とし、また塗料に使用した溶剤が環境を汚染する等 の問題があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、自発光性や蓄光性の夜光材料を所望の物品に組み込む際の下地塗り 、塗布、塗布後の乾燥を不要にして取扱いや施工性を改善し、かつ溶剤を不要に して環境汚染を解消するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案の夜光性フィルムは、請求項1に記載のように、夜光剤を配合したゴム からなるフィルムであり、夜光剤の配合量が1〜50重量%、厚みが0.01〜 1mmであり、ゴムフィルムの少なくとも片面が粘着性を備えていることを特徴と する。
【0005】 上記の夜光性フィルムは、所望の形状に裁断し、所望の物品の表面に貼付けるこ とにより、この物品に夜光性を付与することができる。この場合、上記のフィル ムがゴム製で、厚みが薄く、柔軟であるため、布帛や紙の表に夜光性塗料を、裏 に接着剤をそれぞれ塗布したものに比べ、物品の表面に対する追従性に優れてお り、物品の表面が湾曲している場合にも容易に貼付けることができる。また、弾 性を備えているため、物品の表面に対しクッション性を与え、物品表面の感触を ソフトに改良することができる。
【0006】 上記のゴムは、天然ゴムおよび合成ゴム例えばQ、EPDM、NBR、SBR、 CR、ACM、FKR等のいずれでもよく、また2種以上のゴムを混合して用い ることができる。また、ゴムには必要に応じて補強性充填剤、顔料、染料、老化 防止剤、酸化防止剤、その他任意の配合剤を加えることができるが、夜光剤の発 光効率を良好にするため、ゴムフィルムの透明性を高める配合処方が好ましい。 ただし、上記ゴムフィルムの厚みは、0.01〜1mmであり、0.01mm未満で は強度が不足して取扱いが困難になり、反対に1mmを超えると夜光剤の発光度が 飽和し、かつ物品に対する施工性が悪くなる。
【0007】 夜光剤は、蛍光体に放射性物質を付加し、その放射エネルギーで常時一定の発光 をさせる自然発光性夜光剤または太陽光や蛍光灯の光を吸収して発光と吸収を繰 り返す蓄光性夜光剤のいずれでも使用可能であるが、後者は人体や環境に対して 安全な点で好ましい。そして、後者の蓄光性夜光剤は、硫化亜鉛系、アルカリ土 類アルミン酸系等のいずれでもよいが、特にアルカリ土類アルミン酸系の夜光剤 は、輝度が高く、残光時間が長い点で好ましい。
【0008】 上記夜光剤の配合量は、ゴムフィルム全量に対し1〜50重量%、好ましくは3 〜30重量%、特に好ましくは5〜20重量%であり、1重量%未満では発光度 が不足して実用的でなく、反対に50重量%を超えると、発光度が飽和し、経済 的でない。
【0009】 上記ゴムフィルムの片面に粘着性を付与するには、公知の粘着剤を塗布してもよ く、また請求項4に記載のごとく、ゴムフィルム表面の平均表面粗度(Ra )を 0.12μm以下の平滑面に形成することにより、自己粘着力(タック力)を発 現させてもよい。後者の自己粘着力は、粘着剤その他の接着剤が不要で、経済的 であると共に、接着剤や粘着剤を使用した際に生じる耐熱性の低下がない点で好 ましい。また、自己粘着力を利用した際は、貼付け後に容易に剥離することがで き、また剥離した跡に接着剤が残って物品を汚すことがなく、また表示板等に用 いて用途が変わった際に容易に張り替えすることができる。
【0010】 ゴムフィルム表面を上記の表面粗度に形成する手段は任意であるが、未架橋ゴム フィルムの表面に平均表面粗度(Ra )が0.12μm以下のカバーフィルムを 積層し、架橋処理の前後に剥離する方法が有利である。特にゴムフィルム表面の 保護を考慮すると、剥離を架橋処理後の使用直前に行うことが好ましい。上記の カバーフィルムは、ポリエステル系、ポリオレフィン系、ポリアクリル系、ポリ アミド系等の任意の合成樹脂フィルムを用いることができる。ただし、架橋処理 によりゴムフィルムとカバーフィルムとが接着して剥離不能になるのを防ぐため 、シリコーン系やフッ素系の被膜を形成することが好ましく、また易剥離性のフ ィルム、例えばポリメチルペンテンやエチレンメタクリレート系共重合体からな るフィルムを選択することが好ましい。なお、厚みは10〜200μmが好まし い。
【0011】 この考案の夜光性フィルムは、ゴムフィルムと基材フィルムの複合体とすること ができる。すなわち、請求項2に記載のとおり、ゴムフィルムおよび基材フィル ムを複合し、ゴムフィルムおよび基材フィルムの少なくとも一方に夜光剤を配合 することができる。この場合、夜光剤の配合量は複合体全量の1〜50重量%に 設定される。そして、ゴムフィルム表面に前記同様の粘着性が付与される。
【0012】 上記の複合フィルムは、ゴムフィルム表面が粘着性を有するため、所望の形状に 裁断してゴムフィルム側を所望の物品に圧着することにより、この物品に夜光性 を与えることができる。この場合、ゴムフィルムにゴムフィルムよりも高剛性の 基材フィルムが複合されているため、ゴムフィルム単体に比べて取扱性と加工性 が向上し、施工の自動化が容易になる。なお、粘着性は、前記同様に粘着剤の塗 布で付与してもよく、また請求項4に記載のごとく、ゴムフィルム表面を表面平 均粗度(Ra )が0.12μm以下の平滑面に形成して発現させてもよいが、後 者の平滑面形成による自己粘着力が好ましい。
【0013】 上記の基材フィルムは、ゴムフィルムよりも高剛性の合成樹脂フィルムであれば よく、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリカーボネート、アクリ ル樹脂系、フッ素樹脂系等のフィルムが例示されるが、中でもポリエステル系フ ィルムは、透明性、寸法安定性および剛性の点で最も好適である。なお、上記の 基材フィルムは、必要に応じてハード加工、帯電防止加工、防汚加工および防眩 加工等を施すことができ、これらの加工を施したフィルムを用いることにより、 夜光性フィルムに他の機能を付与することができる。
【0014】 この基材フィルムをゴムフィルムに積層する場合、夜光剤はゴムフィルムおよび 基材フィルムのいずれか一方に配合してもよく、また両者に配合してもよい。そ して、夜光剤の配合量は、複合フィルムの全量に対して1〜50重量%、好まし くは3〜30重量%、特に好ましくは5〜20重量%であるが、ゴムフィルムお よび基材フィルムに対する配合量は、等または不等のいずれでもよい。
【0015】 この複合形態の夜光性フィルムにおけるゴムフィルムの厚みは、請求項3に記載 のとおり、また前記ゴムフィルム単体の夜光性フィルムと同様に0.01〜1mm が好ましい。一方、上記基材フィルムの好ましい厚みは0.005〜0.5mmで あり、特に好ましい厚みは0.01〜0.3mm、最も好ましい厚みは0.02〜 0.2mmである。基材フィルムの厚みが0.005mm未満ではゴムフィルムに対 する補強効果が得られず、反対に0.5mmを超えると貼付けに際し曲面に対する 追従性が不足して施工性が低下する。
【0016】 上記複合形態の夜光性フィルムにおけるゴムフィルムおよび基材フィルムは、接 着剤または両面接着テープ等を用いて接着剤接着により一体化することができる が、架橋処理による一体化も可能である。例えば、基材フィルムにあらかじめ接 着性改良剤を配合したゴム組成物を積層し、次いで架橋処理を施す方法である。 上記の接着性改良剤は任意に選択できるが、ラジカル反応に対して活性な反応基 を有する化合物が好ましい。例えば、アクリル酸誘導体、メタクリル酸誘導体お よびアリル酸誘導体、中でも不飽和結合を2個以上、特に3個以上有する誘導体 が好ましく、ゴムの共架橋剤として広く使用されている多価アルコールのアクリ ル酸エステルやメタクリル酸エステル、多価カルボン酸のアリルエステル、トリ アリルイソシアヌレート、トリアリルヌレート等があげられる。なお、上記ゴム の接着性改良剤は、いずれか一種を単独で用いてもよく、また二種以上を併用し てもよい。
【0017】 上記接着性改良剤の配合量は、全ゴム成分100重量部に対して0.2〜20重 量部、好ましくは0.5〜10重量部であり、0.2重量部未満では基材フィル ムとの接着強度が不十分となり、反対に20重量部を超えると上記接着強度の向 上効果が飽和に達し、かつゴムの物性が低下する。また、上記の接着性改良剤に よる接着性向上効果を促進させるための接着性向上剤として、過酸化物を配合す ることができる。
【0018】
【考案の実施の形態】
実施形態1 透明なゴム組成物に対し夜光性顔料を前記の割合で配合して混練し、次いでトル エンに溶解し、接着性改良剤を添加、攪拌し、得られたゴム溶液を図1の基材フ ィルム(ポリエステルフィルム)11のコロナ放電処理面に塗布し、乾燥して厚 みが0.1〜1mmのゴムフィルム12とする。次いで、この未加硫のゴムフィル ム12の表面に平均表面粗度(Ra )が0.12μm以下で易剥離性のカバーフ ィルム13を重ねて電子線照射装置に導入し、基材フィルム11側から電子線を 照射することにより、上記ゴムフィルム12を架橋し、かつゴムフィルム12と 基材フィルム11とを架橋により一体化する。そして、易剥離性のカバーフィル ム13を剥離することにより、ゴムフィルム12と基材フィルム11とからなり 、ゴムフィルム12表面の平均表面粗度(Ra )が0.12μm以下で自己粘着 力を備えた複合形態の夜光性フィルム10を得る。
【0019】 実施形態2 上記の実施形態1において、接着性改良剤の添加を省略する以外は、実施形態1 と同様にしてゴムフィルム12と基材フィルム11の積層体を得る。この積層体 は、ゴムフィルム12と基材フィルム11間の接着が弱いため、基材フィルム1 1を容易に剥離することができ、この剥離によってゴムフィルム12単体の夜光 性フィルムを得る。しかも、基材フィルム11を用いてゴムフィルム12を作る ため、ゴムフィルム12の厚みが均一になる。
【0020】 実施形態3 透明なゴム組成物に対し夜光性顔料および接着性改良剤をそれぞれ前記の割合で 配合して混練し、基材フィルム(ポリエステルフィルム)11のプラズマ処理面 にカレンダー法で積層する以外は実施形態1と同様にしてゴムフィルム12と基 材フィルム11とからなり、かつゴムフィルム表面が自己粘着力を備えた複合形 態の夜光性フィルム10を得る。
【0021】 実施形態4 上記の実施形態3において、接着性改良剤の添加を省略する以外は、実施形態3 と同様にしてゴムフィルム12と基材フィルム11の積層体を得、基材フィルム 11を剥離してゴムフィルム12単体からなる夜光性フィルムを得る。
【0022】 実施形態5 実施形態1において、夜光性顔料を含むゴム溶液および含まないゴム溶液の2種 類のゴム溶液を作り、それぞれに接着性改良剤を配合し、基材フィルム上に夜光 性顔料を含むゴム溶液および含まないゴム溶液の順に塗布し、その他は実施形態 1と同様にして基材フィルム11(図2参照)上に夜光性顔料を含むゴムフィル ム12および含まないゴムフィルム14が順に積層され、一体化され、最上層の ゴムフィルム14表面が自己粘着力を備えた複合形態の夜光性フィルム15を得 る。この夜光性フィルム15は、最上層のゴムフィルム14が夜光顔料を含まな いため、自己粘着力が特に優れている。
【0023】 実施形態6 実施形態5において、接着性改良剤の添加を省略する以外は、実施形態5と同様 にしてゴムフィルムと基材フィルムの積層体を得る。しかるのち、図2において 基材フィルム11を剥離し、夜光性顔料を含むゴムフィルム12および含まない ゴムフィルム14からなり、夜光性顔料を含まないゴムフィルム14表面が自己 粘着力を有する夜光性フィルムを得る。
【0024】
【実施例】
種々のゴム、夜光顔料、接着性改良剤、基材フィルムおよびカバーフィルムを用 いて実施例1〜6の夜光性フィルムを製造し、その性能試験を下記の方法で行っ た。なお、以下の記載で「部」は重量部を示す。 (1)層間剥離強度:ゴムフィルムと基材フィルムとの界面にナイフをいれ、そ の部分に力を加えるか、その部分をトルエンに浸漬するかして界面剥離を発生さ せ、JIS K6854に準じてT型剥離法で測定した。 (2)平均表面粗度:小坂研究所製作のSF−200型表面粗さ計を用い、「縦 倍率:1000、横倍率:20、カットオフ:0.08mm、測定長:8mm、測定 速度:0.1mm/分」の条件で測定した。 (3)ゴム面のタック力:東洋精機社製のピックマタックテスターを用い、加重 500gで測定した。
【0025】 実施例1 市販の透明なシリコーンゴム組成物(ゴム硬度:20度)100部に対し市販の 蓄光顔料(アルカリ土類アルミン酸塩蛍光体、発光色:緑、平均粒径:1.5μ m)15部を配合、混練し、トルエンに溶解し、接着性改良剤としてトリメチロ ールプロパントリアクリレートを3部添加し、実施形態1の方法で基材フィルム (厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム)11と厚み200μm のシリコーンゴムフィルム12とからなる総厚みが250μmの複合形態の夜光 性フィルム10を得た。
【0026】 上記の夜光性フィルム10は、蓄光性を有しており、光源をきると、緑色に強く 発光した。そして、基材フィルム11とゴムフィルム12の層間剥離強度は、測 定時にゴムフィルムが破壊する程度に強く、10N/20mm以上と判定された。 また、ゴムフィルム12表面の平均表面粗度(Ra )は0.035μmで平滑性 に優れており、表面タック力は300gと高く、物品の平滑表面に対する粘着力 が強く、接着剤を用いないで物品表面に貼付けることができた。しかも、基材フ ィルム11で補強されているため、打抜き加工等の加工性に優れており、また上 記のとおり層間剥離強度に優れているため、加工や使用の際に剥離が生じること はなく、非常口案内板や道路標識等の標識類、電気のスイッチ、コンセント等の 位置表示用、衣服の装飾用その他各種の用途に使用可能であった。
【0027】 実施例2 上記の実施例1において、接着性改良剤の配合を省略する以外は実施例1と同様 にして基材フィルム11とゴムフィルム12の積層体を得た。この積層体は、基 材フィルム11とゴムフィルム12の層間剥離強度が低く、0.2N/20mmで あったので、基材フィルム11の剥離が容易であり、その剥離により厚み200 μmのゴムフィルム12のみからなる夜光性フィルムが得られた。得られた夜光 性フィルムは、実施例1と同様の夜光性と自己粘着力を備えていた。そして、ゴ ムフィルムのみで構成されるため、実施例1に比べて柔軟性と物品の表面形状に 対する追従性に優れ、湾曲面に対しても容易に貼付けることができた。
【0028】 実施例3 シリカ系補強充填剤を配合した高透明型エチレン・プロピレンゴム組成物(ゴム 硬度:50度)100部に対し、市販の蓄光顔料(アルカリ土類アルミン酸塩蛍 光体、発光色:オレンジ、平均粒径:1.5μm)20部およびペンタエリスリ トールテトラメタクリレート3部を配合、混練し、前記実施形態3の方法で厚み 50μmの基材フィルム(ポリエチレンテレフタレート)11と厚み350μm のゴムフィルム12とかなる総厚みが400μmの複合形態の夜光性フィルム1 0を得た。この夜光性フィルムは、蓄光性を有しており、光源をきると、オレン ジ色に強く発光した。そして、基材フィルムとゴムフィルムの層間剥離強度は、 12N/20mm、ゴムフィルム表面の平均表面粗度(Ra )は0.041μm、 表面タック力は450gであり、実施例1と同様に有用であった。
【0029】 実施例4 上記の実施例3において、接着性改良剤の配合を省略する以外は実施例3と同様 にして基材フィルム11とゴムフィルム12の積層体を得、実施例2と同様に基 材フィルム11を剥離して厚み350μmのゴムフィルム12のみからなる夜光 性フィルムを得た。得られた夜光性フィルムは、実施例3と同様の夜光性と自己 粘着力を備え、かつ実施例2と同様の追従性を備えていた。
【0030】 実施例5 市販の透明なシリコーンゴム組成物(ゴム硬度:14度)を混練して厚み3mmの ゴムシートを成形した。また、上記のシリコーンゴム組成物100部に対し市販 の蓄光顔料(アルカリ土類アルミン酸塩蛍光体、発光色:青、平均粒径:25μ m)17部を添加、混練して厚み3mmのゴムシートを成形した。上記2種のゴム 組成物を用い、前記実施形態5の方法で(図2参照)基材フィルム(厚み50μ m)11、蓄光顔料を含むゴムフィルム(厚み200μm)12および含まない ゴムフィルム(厚み50μm)14からなる複合形態の夜光性フィルム15を得 た。この夜光性ゴムフィルムは、蓄光性を有しており、光源をきると、青色に強 く発光した。そして、基材フィルム11とゴムフィルム12の層間剥離強度は、 測定時にゴムフィルムが破損する程度に強く、かつゴムフィルム表面の平均表面 粗度(Ra )は0.020μm、表面タック力は450gであり、実施例1と同 様に実用性に優れていた。
【0031】 実施例6 上記の実施例5において、接着性改良剤の配合を省略する以外は実施例5と同様 にして積層体を得、最後に基材フィルム11を剥離して蓄光顔料を含むゴムフィ ルム12および含まないゴムフィルム14からなる厚み300μmの夜光性ゴム フィルムを得た。この夜光性ゴムフィルムは、実施例2および4の夜光性ゴムフ ィルムと同様に柔軟性と自己タック力に優れ、実用的であった。
【0032】
【考案の効果】
請求項1〜4記載の考案は、所望の形状に裁断し、所望の物品に貼付けることに より、上記物品に夜光性を付与することができ、従来の夜光塗料を塗布する場合 に必要であった下地塗り、塗布および塗布後の乾燥が不要であり、取扱いや施工 性が改善され、また紙や布帛に夜光性塗料を塗布し、接着剤で物品表面に接着す る場合に比べ、物品表面に対する追従性に優れている。特に請求項1記載の考案 は、ゴムフィルムのみで構成されるので、柔軟性と物品の表面形状に対する追従 性に優れ、湾曲面等に対する貼付けが容易である。
【0033】 また、請求項2に記載の考案は、ゴムフィルムが基材フィルムで補強されるので 、取扱い性および施工性が向上する。また、請求項3記載の考案は、ゴムフィル ムの厚みおよび基材フィルムの厚みを限定したものであるから、取扱い性および 施工性が更に改善される。また、請求項4記載の考案は、ゴムフィルムの表面に 自己粘着力を付与したものであるから、接着剤の塗布が不要で、経済的であり、 また物品に貼付けた後の剥離が接着剤接着に比べて容易であるため、必要に応じ て張り替えすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の断面図である。
【図2】実施形態5の断面図である。
【符号の説明】
10、15:夜光性フィルム 11:基材フィルム 12:夜光性顔料を含むゴムフィルム 13:カバーフィルム 14:夜光性顔料を含まないゴムフィルム

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夜光剤を配合したゴムからなるフィルム
    であり、夜光剤の配合量が1〜50重量%、厚みが0.
    01〜1mmであり、ゴムフィルムの少なくとも片面が粘
    着性を備えていることを特徴とする夜光性フィルム。
  2. 【請求項2】 ゴムフィルムおよび基材フィルムの複合
    フィルムであり、上記ゴムフィルムおよび基材フィルム
    の少なくとも一方に夜光剤が配合され、夜光剤の配合量
    が1〜50重量%であり、上記ゴムフィルム表面が粘着
    性を備えていることを特徴とする夜光性フィルム。
  3. 【請求項3】 ゴムフィルムの厚みが0.01〜1mmで
    あり、基材フィルムの厚みが0.005〜0.5mmであ
    る請求項2記載の夜光性フィルム。
  4. 【請求項4】 粘着性がゴムフィルム表面を平均表面粗
    度(Ra )0.12μm以下の平滑面に形成して発現さ
    せたものである請求項1〜3のいずれかに記載の夜光性
    フィルム。
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