JP3064319U - 夜間表示用標識 - Google Patents

夜間表示用標識

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JP3064319U JP1999003335U JP333599U JP3064319U JP 3064319 U JP3064319 U JP 3064319U JP 1999003335 U JP1999003335 U JP 1999003335U JP 333599 U JP333599 U JP 333599U JP 3064319 U JP3064319 U JP 3064319U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、夜間標示に優れた標識を提供する。 【解決手段】 標識基材表面に順次感圧性粘着剤層、再
帰反射性シート層、該再帰反射性シート層表面の一部に
蓄光性蛍光インキ被膜層、及び未被覆の再帰反射性シー
ト層表面と蓄光性蛍光インキ被膜層との表面にクリヤー
被膜層を積層してなることを特徴とする夜間表示用標
識。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は夜間表示用標識に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、道路側縁に立設された支柱や支柱に設置された板状 の道路標識基材には、再帰性反射シートが貼付けられ、そして該反射シート表面 に文字、図柄、記号等のマーキングが施され、車両等のヘッドライトが反射シー トにあたることによりマーキングを明確に視認させるように工夫されている。 しかしながら、このような再帰性反射シートは道路用として使用する分には差 し支えないが、例えば建物の内部で避難誘導用ステッカーとして使用した場合に はこのステッカー表面を照射するための装置が必要になったり、また災害等で停 電した際には全く役に立たないといった欠点がある。 また、上記した再帰反射シート以外にベースシート表面に蛍光材料を含有する インキをマーキングした蛍光性シートは、太陽光や蛍光燈等の紫外線で励起され ることにより可視光線(蛍光)を発するので、この性質を利用して夜間表示用と して使用することができる。 このような蛍光性シートは、樹脂溶液と蛍光性粉末顔料とを混合分散して蛍光 インキを製造したのち、このものをベ−スシ−ト表面に印刷して蛍光性シ−トが 製造される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】 蛍光シ−トの蓄光性を向上させるために は蛍光インキ中の蛍光材料の含有量を高濃度にする必要がある。このために蛍光 材料の表面が完全に被覆できない蛍光インキ被膜が形成される、このために該シ −トが、劣化因子、例えば、水、湿気、空気、蛍光燈、太陽光線などにより蛍光 インキ被膜が劣化して蛍光性が低下したり、また、蛍光インキ被膜自体脆いため に物が擦れたりぶつかったり(加工性)した際に、簡単にインキ被膜がワレたり 剥離したりしてしまうといった問題点がある。また、屋外では使用できないとい った欠点もあった。
【問題を解決するための手段】 本考案は、標識基材表面に順次感圧性粘着剤層 、再帰反射性シート層、該再帰反射性シート層表面の一部に蓄光性蛍光インキ被 膜層、及び未被覆の再帰反射性シート層表面と蓄光性蛍光インキ被膜層との表面 にクリヤー被膜層を積層してなることを最も主要な特徴とする。
【0004】
【考案の実施の形態】 本考案を構成する基材及び各層について以下に説明す る。 本考案の夜間標示用標識は、必要に応じて離型シート、感圧性粘着剤層、再帰 反射性シート層、該再帰反射性シート層表面の一部に蓄光性蛍光インキ被膜層、 及び未被覆の再帰反射性シート層表面と蓄光性蛍光インキ被膜層との表面にクリ ヤー被膜層を積層してなる夜間標示用粘着シートを、離型シートを設けた場合に は離型シートを剥離した後、該粘着シートの感圧性粘着剤層面と必要とされる標 識基材表面とを面接し圧着することにより得られる。 標識基材としては、粘着シートが基材に付着するものであれば特に制限なしに 従来から公知のものを使用することができる。具体的には、例えば、プラスチッ ク、金属、ガラス、セラミック、コンクリート、塗膜、繊維、木等の材質が挙げ られる。 必要に応じて設けることができる離型シートは、例えば、シリコン、ワックス 、弗素樹脂などの離型剤で処理した紙、フィルムあるいはそれ自体離型性を示す フィルムなどが挙げられる。 感圧性粘着剤層としては、例えば、天然ゴム、アクリル樹脂、エチレン/酢酸 ビニル共重合体、ポリウレタン、ポリエステル、シリコンゴム、弗素ゴム、ポリ ビニルブチラ−ルなどの従来から公知の感圧性の粘着剤で形成された層である。 接着剤には、例えば、粘着付与剤、粘着調整剤、老化防止剤、安定剤、着色剤な どを含むことができる。該粘着剤層の膜厚は通常5〜200μm、好ましくは1 0〜100μmの範囲内である。 再帰反射性シート層としては、例えば、オープンレンズ型再帰反射シートは米 国特許第2,326,634号明細書、特開昭57−189839号公報等に;例えばカプセルレ ンズ型再帰反射シートは特開昭60−194405号公報(=米国特許第4,653,854号明 細書)等に;例えば封入レンズ型再帰反射シートは特公昭56−2921号公報(=米 国特許第4,025,674号明細書)等に;例えばカプセルキューブコーナー型再帰反 射シートは米国特許第3,417,959号明細書等に;例えば金属蒸着キューブコーナ ー型再帰反射シートは特開昭49−106839号公報(=米国特許第3,712,706号明細 書)等に;記載されており、ここではこれらの文献の引用をもってそれらの具体 的記述に代える。また、上記以外に高輝度反射フィルム(ハニカム構造)も反射 ふぃるむとして包含される。 また、再帰反射シート膜厚は用途等に応じて広い範囲にわたり変えることがで きるが、通常、20〜200μm、好ましくは40〜150μm、特に好ましくは50〜100μm の範囲内に設定するのがよい。 蓄光性蛍光インキ被膜層は、太陽光線、蛍光灯などの光線があたることにより エネルギ−を吸収、蓄積しそのエネルギ−を可視光線として発光しているもので ある。蓄光性蛍光インキ被膜層は、式MAl24 (Mはストロンチウム、カル シウム、またはバリウムである)で表わされる化合物を母結晶とする蓄光性蛍光 粉末材料を樹脂溶液に混合分散させてなる蓄光性蛍光インキを印刷、乾燥させて 形成したものである。蓄光性蛍光粉末材料は、約5〜100ミクロン、特に約1 0〜50ミクロンの粒子径を有することが好ましい。粒子径が約5ミクロンを下 回ると蓄光性(光を蓄えておく性質、残光性とも呼ばれる。)などが悪くなり、 一方、約100ミクロンを上回ると、塗料貯蔵安定性(特に、沈降性など)、塗 面状態(特に、塗面平滑性など)などが悪くなるので好ましくない。また、蓄光 性蛍光粉末材料の粒子形状は、特に制限されないが、通常、不定形のものである 。 蓄光性蛍光粉末材料を分散する樹脂溶液としては、塗料、インキ等の分野で使 用されている従来から公知のものが使用できる。具体的には、ポリエステル系樹 脂、アルキド系樹脂、エポキシ系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、 酢酸ビニル/塩化ビニル共重合樹脂、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアミ ド系樹脂、シリコン系樹脂、ゴム系、及びアクリル系樹脂等の樹脂を有機溶剤に 溶解もしくは分散させたものが挙げられる。これらは熱可塑性(非硬化型)、常 温硬化性及び熱硬化性のいずれのタイプであっても構わない。架橋硬化させるの に、必要に応じて、例えば、メラミン樹脂、ポリイソシアネ−ト化合物、ポリカ ルボン酸、アルコキシシラン化合物、及びポリエポキシド等を配合することがで きる。これらの樹脂の中でも、特に熱可塑性樹脂を使用することが好ましい。有 機溶剤としては、上記した樹脂を溶解もしくは分散できるとともに蓄光性蛍光粉 末材料を実質的に変質や溶解などをおこさない不活性なものが使用される。上記 した有機溶剤としては、樹脂や蓄光性蛍光粉末材料の種類によって異なるが、例 えば、キシレン、トルエン等の芳香族系溶剤、クロロホルム、四塩化炭素、クロ ロベンゼン等の塩素系溶剤、テトラヒドロフラン等のフラン系溶剤、ジオキサン 等のエ−テル系溶剤、メチルエチルケトン等のケトン系溶剤等を使用することが できる。樹脂溶液の固形分は約1〜50重量%、特に約2〜30重量%が好まし い。固形分が約1重量%を下回ると蓄光性蛍光粉末材料の被覆コ−テング量が少 なくなるので耐水性、耐候性などが劣り、一方、約50重量%を上回ると蓄光性 蛍光粉末材料を十分に被覆することが困難となるためシ−トの耐水性、耐候性な どが劣るので好ましくない。 上記した蓄光性蛍光粉末材料、及び樹脂溶液との配合割合は、樹脂溶液の樹脂 固形分100重量部に対して蓄光性蛍光粉末材料が約50〜2000重量部、特 に約100〜1500重量部が好ましい。蓄光性蛍光粉末材料の配合割合が約5 0重量部を下回ると蓄光性が劣り、一方、約2000重量部を上回ると蓄光性蛍 光インキ被膜層とクリヤ−被膜層との付着性が低下するので好ましくない。 蓄光性蛍光インキには、上記した成分以外に共賦活剤を配合して蓄光性を向上 させることができる。共賦活剤(共賦活性助剤も含む)としては、例えば、ユウ ロビウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジウム、サマリウム、カド リニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、 イッテルビウム、ルテチウム、マンガン、スズ、ビスマスなどの元素が挙げられ る。元素は1種もしくは2種以上組合わせて使用することができる。元素の配合 割合は、蓄光性蛍光粉末材料の式においてMの金属元素に対して、特に約0.0 01〜10モル%の範囲が好ましい。 蓄光性蛍光インキには、蓄光性や加工性などの性能を低下させないものであれ ば、例えば、着色顔料、染料、体質顔料、分散剤、湿潤剤などの添加剤を配合す ることができる。 再帰性反射シ−ト層表面に蓄光性蛍光インキを印刷(塗装も含む)させるには 、例えば、グラビアコ−タ−、シルクスクリ−ン、オフセット印刷、ナイフコ− タ−、ロ−ルコ−タ−、エア−スプレ−等の手段によって行うことができる。印 刷の膜厚は、約20〜1000ミクロン、特に約30〜500ミクロンの範囲が 好ましい。膜厚が約20ミクロンを下回ると蓄光性が悪く、一方、約1000ミ クロンを上回っても格段に蓄光性が良くならない。 蓄光性蛍光インキは、使用する有機溶剤や樹脂組成物の種類に応じて室温放置 、加熱によって乾燥もしくは硬化させることができる。加熱をおこなう際には、 例えば、インキ樹脂として熱可塑性樹脂を使用した場合には約50〜100℃で 約20〜120分間で乾燥を行うことができる。 クリヤ−被膜層は、蓄光性蛍光インキ被膜の蓄光性を低下させないで、蓄光性 蛍光インキ被膜から摩擦や振動により蓄光性蛍光粉末材料が脱離したり傷がつい たりするのを防止することができる。また、蓄光性蛍光インキ被膜は屋外暴露に より該インキ被膜中に雨水など浸透し、更に太陽熱も相俟って蓄光性蛍光粉末材 料及び樹脂が変質、分解、剥離などを起こすので、これらの欠点を防止するため にクリヤ−被膜が使用される。 クリヤ−被膜層は蓄光性蛍光インキ被膜表面にクリヤ−塗料を塗装、印刷を おこなったのち、乾燥もしくは硬化させることにより形成できる。クリヤ−塗料 としては、上記した条件を満たすものであれば特に制限なしに従来から塗料、印 刷の分野で使用されている塗料やインキを使用することができる。該クリヤー被 膜層は蓄光性蛍光インキ被膜層の表面とその周辺(反射シート部)に被覆、もし くは蓄光性蛍光インキ被膜層の表面とそれ以外の反射シート表面全体に被覆する ことができる。 クリア−塗料としては、例えば、熱可塑性(非硬化型)の有機溶剤蒸発型塗 料、常温もしくは加熱もしくは電子線照射による硬化型の塗料のものが使用でき る。有機溶剤蒸発型塗料は、有機溶剤が蒸発するだけで乾燥塗膜を形成する組成 物であり、例えば、ニトロセルロ−ス、アセチルセルロ−ス、ベンジルセルロ− スなどのような溶剤に可溶なセルロ−ス誘導体を主成分として含有するラッカ− が挙げられる。また、常温硬化型の塗料としては、例えば、酸化重合型樹脂(ア ルキド樹脂などのように酸化重合性不飽和基を含有する樹脂など)、湿気硬化型 樹脂(イソシアネ−ト基含有アクリル樹脂やアルコキシシリル基含有アクリル樹 脂など)、多液反応硬化型樹脂(ポリエ−テルポリオ−ル、ポリエステルポリオ −ル、アクリルポリオ−ル、弗素ポリオ−ルなどの水酸基含有樹脂にポリイソシ アネ−ト硬化剤を配合してなる硬化型樹脂、不飽和ポリエステル樹脂に過酸化物 を配合してなるラジカル反応硬化型樹脂など)、及びこれらの硬化型樹脂を組合 わせてなる樹脂を主成分として含有する塗料;加熱硬化型の塗料としては、好ま しくは140℃程度以下の加熱により架橋硬化するものであり、例えば、自己硬 化型樹脂(N−メチロ−ル基を含有するアクリル樹脂など)、硬化型樹脂(ポリ エ−テルポリオ−ル、ポリエステルポリオ−ル、アクリルポリオ−ル、弗素ポリ オ−ル、シリコンポリオ−ルなどの水酸基含有樹脂にアミノ樹脂、ブロック化ポ リイソシアネ−トなどの硬化剤を配合してなる塗料、アクリルポリカルボン酸樹 脂、ポリエステルポリカルボン酸樹脂、弗素ポリカルボン酸などのポリカルボン 酸樹脂にポリエポキシド硬化剤を配合してなる塗料など)、及びこれらの硬化型 樹脂を組合わせてなる樹脂を主成分として含有する塗料;電子線照射硬化型塗料 としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、シリコン樹脂、ポリエ−テル樹脂 、弗素樹脂などの樹脂に電子線硬化型不飽和基が結合した樹脂を含有する塗料な どを挙げることができる。これらの塗料には、必要に応じてハジキ防止剤、表面 調整剤、硬化触媒、透明顔料、透明充填剤などを配合することができる。 これらの中でも、特にアクリルポリオ−ルや弗素ポリオ−ルなどの水酸基含有 樹脂にポリイソシアネ−ト硬化剤を配合してなる多液反応硬化型樹脂が仕上がり 外観、低温硬化性、耐候性、蓄光性、耐水性、加工性などに優れることからこの ものを使用することが好ましい。 また、クリア−塗料のタイプとしては、それぞれの樹脂のタイプに応じて、 例えば、無溶剤型、有機溶液型、有機溶剤分散型などのタイプのものを使用する ことができる。また、水溶性や水分散性などの水を媒体とするタイプのものは乾 燥時の水分が蓄光性蛍光粉末材料に悪影響を与えるので好ましくない。また、使 用できる有機溶剤としては、上記蓄光性蛍光インキに記載したと同様のものが使 用できる。 塗装、印刷は蓄光性蛍光インキに記載と同様の手段でおこなうことができる 。クリヤ−被膜の膜厚は約20〜80ミクロン、特に約30〜70ミクロンの範 囲が好ましい。膜厚が約20ミクロンを下回ると耐久性が悪くなり、一方、約8 0ミクロンを上回ると蓄光性が低下するので好ましくない。クリヤ−塗料の乾燥 、硬化は、使用する有機溶剤や樹脂組成物の種類に応じて適宜、室温放置、加熱 によって乾燥もしくは硬化させることができる。例えば、水酸基含有樹脂にポリ イソシアネ−ト硬化剤を配合してなる多液反応硬化型樹脂は、常温で硬化できる が、約60〜100℃の加熱では、約20〜100分間の条件で硬化させること ができる。 本考案で使用できる標示(マーキング)は、従来から公知の避難用標識、例え ば、文字(非常口、消火器、非常階段、非難用具、階段注意、足元注意、頭上注 意、行き止まり、通行禁止、階段注意、開口部注意、落下注意、この先行き止ま り、落下物注意、リフトにのるな、立ち入り禁止、足もと注意、危険、EXIT 等)、図柄(矢印、階段、人、車等)等が挙げられる。これらのマーキングは蓄 光性蛍光インキによって形成することができる。
【0005】
【実施例】 図1は、本考案の1実施例の断面図であり、そして図2はクリ ヤー層表面から見た正面図である。 実施例1 試験用夜間標示用シートは次のようにして製造した。 UKメジュ−ム(商品名、帝国インキ製造株式会社製、酢酸ビニル/塩化ビニ ル共重合体、固形分25重量%)303g、蓄光性蛍光顔料 N−夜光G−30 0C(商品名、根本特殊化学株式会社製、粒子径約10〜20ミクロン、粒子径 はJIS−R5201に記載のブレ−ン法に基づいて測定した、以下同様の意味 を示す)606g、イソホロン91gの配合物をデスパ−で分散してインキAを 製造した。 ファンタックフィルム(商品名、関西ペイント株式会社製、反射ベ−スシ− ト層100ミクロン/感圧性粘着剤30ミクロン/離型性シ−ト150ミクロン 、再帰性反射シート)のベ−スシ−ト層表面に上記インキAを90メッシュのシ ルクスクリ−ンで2回印刷したのち、70℃で60分間加熱して200ミクロン のインキ被膜を得た。次いで、得られたインキ被膜表面にレタン PG−60ク リヤ−(商品名、関西ペイント株式会社製、アクリルポリオ−ルにポリイソシア ネ−ト硬化剤を配合した2液型クリヤ−塗料)を90メッシュのシルクスクリ− ンで印刷したのち、80℃で30分間加熱して25ミクロンのインキ被膜を形成 して蓄光性蛍光シ−トを得た。 蓄光蛍光シ−トについて、次ぎの試験を行った。その結果、10分後の残光輝 度(注1)は200mrd/m2 、300分後の残光輝度は30mrd/m2 で 良好であった。残光時間(注2)は500分間以上で良好であった。耐光性(注 3)は1000時間で良好であった。耐水性(注4)後の外観(注4−1)は良 好、付着性(注4−2)は25/25個で良好、残光輝度変化(注4−3)はな く良好であった。促進耐候性試験(注5)後の付着性(注4−2)は25/25 個で良好であった、退色性(注5−1)は基の色(黄緑色)を保持して良好であ った、残光輝度変化(注4−3)はなく良好であった。 該蓄光蛍光シートにおいて、図1及び図2になるように印刷して得られるシー トを標示基材表面に貼り付けることにより図1の夜間標示用標識が得られた。 実施例2 実施例1において、 ファンタックフィルムに代えて高輝度反射フィルム(ハニ カム構造)を使用した以外は実施例1と同様にしてフィルム及び試験を行った。 その結果、10分後の残光輝度(注1)は200mrd/m2 、300分後の残 光輝度は30mrd/m2 で良好であった。残光時間(注2)は500分間以上 で良好であった。耐光性(注3)は1000時間で良好であった。耐水性(注4 )後の外観(注4−1)は良好、付着性(注4−2)は25/25個で良好、残 光輝度変化(注4−3)はなく良好であった。促進耐候性試験(注5)後の付着 性(注4−2)は25/25個で良好であった、退色性(注5−1)は基の色( 黄緑色)を保持して良好であった、残光輝度変化(注4−3)はなく良好であっ た。 比較例1 上記実施例において、インキ表面にクリヤ−被膜を形成しないものを比較例1 とした。 比較例1の蛍光シ−トについて、次ぎの試験を行った。その結果、10分後 の残光輝度(注1)は300mrd/m2 、300分後の残光輝度は40mrd /m2 で良好であった。残光時間(注2)は500分間以上で良好であった。耐 光性(注3)は1000時間で良好であった。耐水性(注4)後の外観(注4− 1)はインキ被膜層が白化して悪かった、付着性(注4−2)は0/25個で悪 かった、残光輝度変化(注4−3)は1mrd/m2 以下となり悪かった。促進 耐候性試験(注5)後の付着性(注4−2)は0/25個で悪かった、退色性( 注5−1)は基の色(黄緑色)から白色に変化して悪かった、残光輝度変化(注 4−3)は1mrd/m2 以下となり悪かった。 上記実施例及び比較例において試験、及び評価は次ぎのようにして行った。 (注1)残光輝度:シ−トを約15時間暗室に保管して残光を消去したのち、 D65標準光源により200ルックスの明るさで4分間照らし、10分間後、及び 300分間後の残光を光電子倍増管を使用した輝度測定装置で測定した。 (注2)残光時間:上記した残光輝度が0.32mrd/m2 に達する時間を 示す。 (注3)耐光性:シ−トを300Wの水銀灯で1000時間照射した後、10 分後の残光輝度を測定した。 (注4)耐水性:40℃の温水に168時間浸漬した後、下記した外観、付着 性、残光輝度変化を調べた。 (注4−1)外観:シ−ト表面を肉眼で観察して白化、フクレなどの異常の有 無を評価した。 (注4−2)付着性:カッタ−ナイフで1mmの碁盤目を25個の切れ目を入 れ、粘着テ−プで剥離試験を行った。評価は(碁盤目の数/全部の碁盤目の数) を示す。 (注4−3)残光輝度変化:10分後の残光輝度を測定して、耐水試験を行わ ない10分後の残光輝度と比較した。 (注5)促進耐候性:JIS K−5400のサンシャインウエザオメ−タ− に1000時間試験した。 (注5−1)退色性:促進耐候試験前の基の色(黄緑色)と比較して色の退色 性を観察した。
【0006】
【発明の効果】 本考案による標識によれば、特に屋内外で長期耐久性に優れ る、短時間で光りを吸収して長時間発光する、シートを貼るだけの作業で安 全に且つ確実に得られる、シートが柔軟であり曲面にも貼ることができる、 接着力が強く、寸法安定性に優れる、従来のようにシートが貼付けられる標識 用基材の内側(シートと反対方向)に蛍光燈等の照明装置を必要としないので経 済的であり停電等の非常時においても標示することができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案標識を非常口に適用した概略傾斜図であ
る。本考案標識の断面図である。
【図2】図1をX軸に切断した概略断面図である。
【符号の説明】
1 感圧性粘着剤層 2 再帰反射シート層 3 蓄光性蛍光インキ層 4 クリヤー被膜層

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標識基材表面に順次感圧性粘着剤層、再
    帰反射性シート層、該再帰反射性シート層表面の一部に
    蓄光性蛍光インキ被膜層、及び未被覆の再帰反射性シー
    ト層表面と蓄光性蛍光インキ被膜層との表面にクリヤー
    被膜層を積層してなることを特徴とする夜間表示用標
    識。
  2. 【請求項2】 クリヤー被膜層が水酸基含有基体樹脂に
    ポリイソシアネ−ト硬化剤を配合してなる硬化型クリヤ
    ー塗料で形成されてなる請求項1記載の夜間表示用標
    識。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007112006A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Lintec Corp 蓄光性シート
JP2011504520A (ja) * 2007-10-26 2011-02-10 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 機密保護要素
JP2015017384A (ja) * 2013-07-09 2015-01-29 世紀東急工業株式会社 蓄光層構造およびその施工方法

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