JPH103276A - 蓄光性蛍光シ−ト - Google Patents
蓄光性蛍光シ−トInfo
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- JPH103276A JPH103276A JP15577296A JP15577296A JPH103276A JP H103276 A JPH103276 A JP H103276A JP 15577296 A JP15577296 A JP 15577296A JP 15577296 A JP15577296 A JP 15577296A JP H103276 A JPH103276 A JP H103276A
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-
- G—PHYSICS
- G09—EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
- G09F—DISPLAYING; ADVERTISING; SIGNS; LABELS OR NAME-PLATES; SEALS
- G09F13/00—Illuminated signs; Luminous advertising
- G09F13/20—Illuminated signs; Luminous advertising with luminescent surfaces or parts
- G09F13/22—Illuminated signs; Luminous advertising with luminescent surfaces or parts electroluminescent
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Luminescent Compositions (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】蓄光性を低下させずに耐候性、耐水性、加工性
に優れるシ−ト。 【解決手段】ベ−スシ−ト層の表面に蓄光性蛍光インキ
を印刷し、次いで乾燥させた後、その表面をクリヤ−塗
料を被覆することにより得られる、ベ−スシ−ト層、蓄
光性蛍光インキ被膜層、及びクリヤ−被膜層を順次積層
してなる蓄光性蛍光シ−ト。
に優れるシ−ト。 【解決手段】ベ−スシ−ト層の表面に蓄光性蛍光インキ
を印刷し、次いで乾燥させた後、その表面をクリヤ−塗
料を被覆することにより得られる、ベ−スシ−ト層、蓄
光性蛍光インキ被膜層、及びクリヤ−被膜層を順次積層
してなる蓄光性蛍光シ−ト。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な蓄光性蛍光シ
−トに係わる。
−トに係わる。
【0002】
【従来の技術】従来、蓄光性蛍光材料は、紫外線で励起
させることにより長時間にわたって可視光線(蛍光)を
発するものとして知られており、夜間表示用として使用
されている。このような蓄光性蛍光材料として、従来の
硫化亜鉛系化合物に代えて耐久性に優れたストロンチウ
ムアルミネ−トなどの複数の金属元素からなる化合物を
母結晶とする粉末材料が開発されている。このような粉
末材料は、樹脂溶液と混合分散して蛍光インキを製造し
たのち、このものをベ−スシ−ト表面に印刷して蛍光シ
−トとして使用できる。
させることにより長時間にわたって可視光線(蛍光)を
発するものとして知られており、夜間表示用として使用
されている。このような蓄光性蛍光材料として、従来の
硫化亜鉛系化合物に代えて耐久性に優れたストロンチウ
ムアルミネ−トなどの複数の金属元素からなる化合物を
母結晶とする粉末材料が開発されている。このような粉
末材料は、樹脂溶液と混合分散して蛍光インキを製造し
たのち、このものをベ−スシ−ト表面に印刷して蛍光シ
−トとして使用できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】蛍光シ−トの蓄光性を
向上させるためには蛍光インキ中の蓄光性蛍光材料の含
有量を高濃度にする必要がある。このために蓄光性蛍光
材料の表面が完全に被覆できない蛍光インキ被膜が形成
される、このために該シ−トが屋外に晒された際に、雨
(水)、太陽光線などにより蛍光インキ被膜が劣化して
蓄光性が低下したり、また、蛍光インキ被膜自体脆いた
めに物が擦れたりぶつかったり(加工性)した際に、簡
単にインキ被膜がワレたり剥離したりしてしまうといっ
た問題点がある。
向上させるためには蛍光インキ中の蓄光性蛍光材料の含
有量を高濃度にする必要がある。このために蓄光性蛍光
材料の表面が完全に被覆できない蛍光インキ被膜が形成
される、このために該シ−トが屋外に晒された際に、雨
(水)、太陽光線などにより蛍光インキ被膜が劣化して
蓄光性が低下したり、また、蛍光インキ被膜自体脆いた
めに物が擦れたりぶつかったり(加工性)した際に、簡
単にインキ被膜がワレたり剥離したりしてしまうといっ
た問題点がある。
【0004】本発明は蓄光性を低下させずに耐候性、耐
水性、加工性に優れた蓄光性蛍光シ−トを開発すること
を目的としてなされたものである。
水性、加工性に優れた蓄光性蛍光シ−トを開発すること
を目的としてなされたものである。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明者等は上記した問
題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ベ−スシ
−ト層、蓄光性蛍光インキ被膜層、及びクリヤ−被膜層
を積層してなるシ−トが、従来からの欠点を全て解消す
ることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本
発明は、ベ−スシ−ト層の表面に蓄光性蛍光インキを印
刷し、インキ被膜を形成させた後、その表面をクリヤ−
塗料で被覆することにより得られる、ベ−スシ−ト層、
蓄光性蛍光インキ被膜層、及びクリヤ−被膜層を順次積
層してなる蓄光性蛍光シ−トに係わる。
題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ベ−スシ
−ト層、蓄光性蛍光インキ被膜層、及びクリヤ−被膜層
を積層してなるシ−トが、従来からの欠点を全て解消す
ることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本
発明は、ベ−スシ−ト層の表面に蓄光性蛍光インキを印
刷し、インキ被膜を形成させた後、その表面をクリヤ−
塗料で被覆することにより得られる、ベ−スシ−ト層、
蓄光性蛍光インキ被膜層、及びクリヤ−被膜層を順次積
層してなる蓄光性蛍光シ−トに係わる。
【0006】本発明のベ−スシ−ト層は、蓄光性蛍光イ
ンキ層を固定化するとともに、必要によっては貼付けを
可能とするものである。ベ−スシ−ト層としては、特に
制限なしに使用することができる。具体的には、例え
ば、アルミニウム、鉄、ステンレス、ブリキ、銅等の金
属類、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレ−
ト樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、弗素樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカ−
ボネ−ト樹脂、ポリブチレンテレフタレ−ト樹脂等のプ
ラスチック類、及び繊維類等が挙げられる。これらのべ
−スシ−ト層としては単独であっても組合せたもの、例
えば、金属蒸着、ラミネ−ト等であってもさしつかえな
い。更にこれらのベ−スシ−ト層には下地処理や塗装が
施してあっても構わない。ベ−スシ−ト層の膜厚は、金
属類では、約10〜200ミクロン、特に約20〜80
ミクロンが好ましく、プラスチック類では約30〜10
00ミクロン、特に40〜500ミクロンが好ましく、
また、繊維類では、約50〜2000ミクロン、約80
〜1000ミクロンが好ましい。
ンキ層を固定化するとともに、必要によっては貼付けを
可能とするものである。ベ−スシ−ト層としては、特に
制限なしに使用することができる。具体的には、例え
ば、アルミニウム、鉄、ステンレス、ブリキ、銅等の金
属類、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレ−
ト樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、弗素樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカ−
ボネ−ト樹脂、ポリブチレンテレフタレ−ト樹脂等のプ
ラスチック類、及び繊維類等が挙げられる。これらのべ
−スシ−ト層としては単独であっても組合せたもの、例
えば、金属蒸着、ラミネ−ト等であってもさしつかえな
い。更にこれらのベ−スシ−ト層には下地処理や塗装が
施してあっても構わない。ベ−スシ−ト層の膜厚は、金
属類では、約10〜200ミクロン、特に約20〜80
ミクロンが好ましく、プラスチック類では約30〜10
00ミクロン、特に40〜500ミクロンが好ましく、
また、繊維類では、約50〜2000ミクロン、約80
〜1000ミクロンが好ましい。
【0007】本発明の蓄光性蛍光インキ被膜層は太陽光
線、蛍光灯などの光線があたることによりエネルギ−を
吸収、蓄積しそのエネルギ−を可視光線として発光して
いるものである。蓄光性蛍光インキ被膜層は、式MAl
2 O4 (Mはストロンチウム、カルシウム、またはバリ
ウムである)で表わされる化合物を母結晶とする蓄光性
蛍光粉末材料を樹脂溶液に混合分散させてなる蓄光性蛍
光インキを印刷、乾燥させて形成したものである。蓄光
性蛍光粉末材料は、約5〜100ミクロン、特に約10
〜50ミクロンの粒子径を有することが好ましい。粒子
径が約5ミクロンを下回ると蓄光性(光を蓄えておく性
質、残光性とも呼ばれる。)などが悪くなり、一方、約
100ミクロンを上回ると、塗料貯蔵安定性(特に、沈
降性など)、塗面状態(特に、塗面平滑性など)などが
悪くなるので好ましくない。また、蓄光性蛍光粉末材料
の粒子形状は、特に制限されないが、通常、不定形のも
のである。
線、蛍光灯などの光線があたることによりエネルギ−を
吸収、蓄積しそのエネルギ−を可視光線として発光して
いるものである。蓄光性蛍光インキ被膜層は、式MAl
2 O4 (Mはストロンチウム、カルシウム、またはバリ
ウムである)で表わされる化合物を母結晶とする蓄光性
蛍光粉末材料を樹脂溶液に混合分散させてなる蓄光性蛍
光インキを印刷、乾燥させて形成したものである。蓄光
性蛍光粉末材料は、約5〜100ミクロン、特に約10
〜50ミクロンの粒子径を有することが好ましい。粒子
径が約5ミクロンを下回ると蓄光性(光を蓄えておく性
質、残光性とも呼ばれる。)などが悪くなり、一方、約
100ミクロンを上回ると、塗料貯蔵安定性(特に、沈
降性など)、塗面状態(特に、塗面平滑性など)などが
悪くなるので好ましくない。また、蓄光性蛍光粉末材料
の粒子形状は、特に制限されないが、通常、不定形のも
のである。
【0008】蓄光性蛍光粉末材料を分散する樹脂溶液と
しては、塗料、インキ等の分野で使用されている従来か
ら公知のものが使用できる。具体的には、ポリエステル
系樹脂、アルキド系樹脂、エポキシ系樹脂、酢酸ビニル
系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル/塩化ビニル共
重合樹脂、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアミド
系樹脂、シリコン系樹脂、ゴム系、及びアクリル系樹脂
等の樹脂を有機溶剤に溶解もしくは分散させたものが挙
げられる。これらは熱可塑性(非硬化型)、常温硬化性
及び熱硬化性のいずれのタイプであっても構わない。架
橋硬化させるのに、必要に応じて、例えば、メラミン樹
脂、ポリイソシアネ−ト化合物、ポリカルボン酸、アル
コキシシラン化合物、及びポリエポキシド等を配合する
ことができる。これらの樹脂の中でも、特に熱可塑性樹
脂を使用することが好ましい。有機溶剤としては、上記
した樹脂を溶解もしくは分散できるとともに蓄光性蛍光
粉末材料を実質的に変質や溶解などをおこさない不活性
なものが使用される。上記した有機溶剤としては、樹脂
や蓄光性蛍光粉末材料の種類によって異なるが、例え
ば、キシレン、トルエン等の芳香族系溶剤、クロロホル
ム、四塩化炭素、クロロベンゼン等の塩素系溶剤、テト
ラヒドロフラン等のフラン系溶剤、ジオキサン等のエ−
テル系溶剤、メチルエチルケトン等のケトン系溶剤等を
使用することができる。樹脂溶液の固形分は約1〜50
重量%、特に約2〜30重量%が好ましい。固形分が約
1重量%を下回ると蓄光性蛍光粉末材料の被覆コ−テン
グ量が少なくなるので耐水性、耐候性などが劣り、一
方、約50重量%を上回ると蓄光性蛍光粉末材料を十分
に被覆することが困難となるためシ−トの耐水性、耐候
性などが劣るので好ましくない。
しては、塗料、インキ等の分野で使用されている従来か
ら公知のものが使用できる。具体的には、ポリエステル
系樹脂、アルキド系樹脂、エポキシ系樹脂、酢酸ビニル
系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル/塩化ビニル共
重合樹脂、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアミド
系樹脂、シリコン系樹脂、ゴム系、及びアクリル系樹脂
等の樹脂を有機溶剤に溶解もしくは分散させたものが挙
げられる。これらは熱可塑性(非硬化型)、常温硬化性
及び熱硬化性のいずれのタイプであっても構わない。架
橋硬化させるのに、必要に応じて、例えば、メラミン樹
脂、ポリイソシアネ−ト化合物、ポリカルボン酸、アル
コキシシラン化合物、及びポリエポキシド等を配合する
ことができる。これらの樹脂の中でも、特に熱可塑性樹
脂を使用することが好ましい。有機溶剤としては、上記
した樹脂を溶解もしくは分散できるとともに蓄光性蛍光
粉末材料を実質的に変質や溶解などをおこさない不活性
なものが使用される。上記した有機溶剤としては、樹脂
や蓄光性蛍光粉末材料の種類によって異なるが、例え
ば、キシレン、トルエン等の芳香族系溶剤、クロロホル
ム、四塩化炭素、クロロベンゼン等の塩素系溶剤、テト
ラヒドロフラン等のフラン系溶剤、ジオキサン等のエ−
テル系溶剤、メチルエチルケトン等のケトン系溶剤等を
使用することができる。樹脂溶液の固形分は約1〜50
重量%、特に約2〜30重量%が好ましい。固形分が約
1重量%を下回ると蓄光性蛍光粉末材料の被覆コ−テン
グ量が少なくなるので耐水性、耐候性などが劣り、一
方、約50重量%を上回ると蓄光性蛍光粉末材料を十分
に被覆することが困難となるためシ−トの耐水性、耐候
性などが劣るので好ましくない。
【0009】上記した蓄光性蛍光粉末材料、及び樹脂溶
液との配合割合は、樹脂溶液の樹脂固形分100重量部
に対して蓄光性蛍光粉末材料が約50〜2000重量
部、特に約100〜1500重量部が好ましい。蓄光性
蛍光粉末材料の配合割合が約50重量部を下回ると蓄光
性が劣り、一方、約2000重量部を上回ると蓄光性蛍
光インキ被膜層とクリヤ−被膜層との付着性が低下する
ので好ましくない。
液との配合割合は、樹脂溶液の樹脂固形分100重量部
に対して蓄光性蛍光粉末材料が約50〜2000重量
部、特に約100〜1500重量部が好ましい。蓄光性
蛍光粉末材料の配合割合が約50重量部を下回ると蓄光
性が劣り、一方、約2000重量部を上回ると蓄光性蛍
光インキ被膜層とクリヤ−被膜層との付着性が低下する
ので好ましくない。
【0010】蓄光性蛍光インキには、上記した成分以外
に共賦活剤を配合して蓄光性を向上させることができ
る。共賦活剤(共賦活性助剤も含む)としては、例え
ば、ユウロビウム、ランタン、セリウム、プラセオジ
ム、ネオジウム、サマリウム、カドリニウム、テルビウ
ム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウ
ム、イッテルビウム、ルテチウム、マンガン、スズ、ビ
スマスなどの元素が挙げられる。元素は1種もしくは2
種以上組合わせて使用することができる。元素の配合割
合は、蓄光性蛍光粉末材料の式においてMの金属元素に
対して、特に約0.001〜10モル%の範囲が好まし
い。
に共賦活剤を配合して蓄光性を向上させることができ
る。共賦活剤(共賦活性助剤も含む)としては、例え
ば、ユウロビウム、ランタン、セリウム、プラセオジ
ム、ネオジウム、サマリウム、カドリニウム、テルビウ
ム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウ
ム、イッテルビウム、ルテチウム、マンガン、スズ、ビ
スマスなどの元素が挙げられる。元素は1種もしくは2
種以上組合わせて使用することができる。元素の配合割
合は、蓄光性蛍光粉末材料の式においてMの金属元素に
対して、特に約0.001〜10モル%の範囲が好まし
い。
【0011】蓄光性蛍光インキには、蓄光性や加工性な
どの性能を低下させないものであれば、例えば、着色顔
料、染料、体質顔料、分散剤、湿潤剤などの添加剤を配
合することができる。
どの性能を低下させないものであれば、例えば、着色顔
料、染料、体質顔料、分散剤、湿潤剤などの添加剤を配
合することができる。
【0012】ベ−スシ−ト層表面に蓄光性蛍光インキを
印刷(塗装も含む)させるには、例えば、グラビアコ−
タ−、シルクスクリ−ン、オフセット印刷、ナイフコ−
タ−、ロ−ルコ−タ−、エア−スプレ−等の手段によっ
て行うことができる。印刷の膜厚は、約20〜1000
ミクロン、特に約30〜500ミクロンの範囲が好まし
い。膜厚が約20ミクロンを下回ると蓄光性が悪く、一
方、約1000ミクロンを上回っても格段に蓄光性が良
くならない。
印刷(塗装も含む)させるには、例えば、グラビアコ−
タ−、シルクスクリ−ン、オフセット印刷、ナイフコ−
タ−、ロ−ルコ−タ−、エア−スプレ−等の手段によっ
て行うことができる。印刷の膜厚は、約20〜1000
ミクロン、特に約30〜500ミクロンの範囲が好まし
い。膜厚が約20ミクロンを下回ると蓄光性が悪く、一
方、約1000ミクロンを上回っても格段に蓄光性が良
くならない。
【0013】蓄光性蛍光インキは、使用する有機溶剤や
樹脂組成物の種類に応じて室温放置、加熱によって乾燥
もしくは硬化させることができる。加熱をおこなう際に
は、例えば、インキ樹脂として熱可塑性樹脂を使用した
場合には約50〜100℃で約20〜120分間で乾燥
を行うことができる。
樹脂組成物の種類に応じて室温放置、加熱によって乾燥
もしくは硬化させることができる。加熱をおこなう際に
は、例えば、インキ樹脂として熱可塑性樹脂を使用した
場合には約50〜100℃で約20〜120分間で乾燥
を行うことができる。
【0014】本発明のクリヤ−被膜層は、蓄光性蛍光イ
ンキ被膜の蓄光性を低下させないで、蓄光性蛍光インキ
被膜から摩擦や振動により蓄光性蛍光粉末材料が脱離し
たり傷がついたりするのを防止することができる。ま
た、蓄光性蛍光インキ被膜は屋外暴露により該インキ被
膜中に雨水など浸透し、更に太陽熱も相俟って蓄光性蛍
光粉末材料及び樹脂が変質、分解、剥離などを起こすの
で、これらの欠点を防止するためにクリヤ−被膜が使用
される。
ンキ被膜の蓄光性を低下させないで、蓄光性蛍光インキ
被膜から摩擦や振動により蓄光性蛍光粉末材料が脱離し
たり傷がついたりするのを防止することができる。ま
た、蓄光性蛍光インキ被膜は屋外暴露により該インキ被
膜中に雨水など浸透し、更に太陽熱も相俟って蓄光性蛍
光粉末材料及び樹脂が変質、分解、剥離などを起こすの
で、これらの欠点を防止するためにクリヤ−被膜が使用
される。
【0015】クリヤ−被膜層は蓄光性蛍光インキ被膜表
面にクリヤ−塗料を塗装、印刷をおこなったのち、乾燥
もしくは硬化させることにより形成できる。クリヤ−塗
料としては、上記した条件を満たすものであれば特に制
限なしに従来から塗料、印刷の分野で使用されている塗
料やインキを使用することができる。
面にクリヤ−塗料を塗装、印刷をおこなったのち、乾燥
もしくは硬化させることにより形成できる。クリヤ−塗
料としては、上記した条件を満たすものであれば特に制
限なしに従来から塗料、印刷の分野で使用されている塗
料やインキを使用することができる。
【0016】クリア−塗料としては、例えば、熱可塑性
(非硬化型)の有機溶剤蒸発型塗料、常温もしくは加熱
もしくは電子線照射による硬化型の塗料のものが使用で
きる。有機溶剤蒸発型塗料は、有機溶剤が蒸発するだけ
で乾燥塗膜を形成する組成物であり、例えば、ニトロセ
ルロ−ス、アセチルセルロ−ス、ベンジルセルロ−スな
どのような溶剤に可溶なセルロ−ス誘導体を主成分とし
て含有するラッカ−が挙げられる。また、常温硬化型の
塗料としては、例えば、酸化重合型樹脂(アルキド樹脂
などのように酸化重合性不飽和基を含有する樹脂な
ど)、湿気硬化型樹脂(イソシアネ−ト基含有アクリル
樹脂やアルコキシシリル基含有アクリル樹脂など)、多
液反応硬化型樹脂(ポリエ−テルポリオ−ル、ポリエス
テルポリオ−ル、アクリルポリオ−ル、弗素ポリオ−ル
などの水酸基含有樹脂にポリイソシアネ−ト硬化剤を配
合してなる硬化型樹脂、不飽和ポリエステル樹脂に過酸
化物を配合してなるラジカル反応硬化型樹脂など)、及
びこれらの硬化型樹脂を組合わせてなる樹脂を主成分と
して含有する塗料;加熱硬化型の塗料としては、好まし
くは140℃程度以下の加熱により架橋硬化するもので
あり、例えば、自己硬化型樹脂(N−メチロ−ル基を含
有するアクリル樹脂など)、硬化型樹脂(ポリエ−テル
ポリオ−ル、ポリエステルポリオ−ル、アクリルポリオ
−ル、弗素ポリオ−ル、シリコンポリオ−ルなどの水酸
基含有樹脂にアミノ樹脂、ブロック化ポリイソシアネ−
トなどの硬化剤を配合してなる塗料、アクリルポリカル
ボン酸樹脂、ポリエステルポリカルボン酸樹脂、弗素ポ
リカルボン酸などのポリカルボン酸樹脂にポリエポキシ
ド硬化剤を配合してなる塗料など)、及びこれらの硬化
型樹脂を組合わせてなる樹脂を主成分として含有する塗
料;電子線照射硬化型塗料としては、アクリル樹脂、ポ
リエステル樹脂、シリコン樹脂、ポリエ−テル樹脂、弗
素樹脂などの樹脂に電子線硬化型不飽和基が結合した樹
脂を含有する塗料などを挙げることができる。これらの
塗料には、必要に応じてハジキ防止剤、表面調整剤、硬
化触媒、透明顔料、透明充填剤などを配合することがで
きる。
(非硬化型)の有機溶剤蒸発型塗料、常温もしくは加熱
もしくは電子線照射による硬化型の塗料のものが使用で
きる。有機溶剤蒸発型塗料は、有機溶剤が蒸発するだけ
で乾燥塗膜を形成する組成物であり、例えば、ニトロセ
ルロ−ス、アセチルセルロ−ス、ベンジルセルロ−スな
どのような溶剤に可溶なセルロ−ス誘導体を主成分とし
て含有するラッカ−が挙げられる。また、常温硬化型の
塗料としては、例えば、酸化重合型樹脂(アルキド樹脂
などのように酸化重合性不飽和基を含有する樹脂な
ど)、湿気硬化型樹脂(イソシアネ−ト基含有アクリル
樹脂やアルコキシシリル基含有アクリル樹脂など)、多
液反応硬化型樹脂(ポリエ−テルポリオ−ル、ポリエス
テルポリオ−ル、アクリルポリオ−ル、弗素ポリオ−ル
などの水酸基含有樹脂にポリイソシアネ−ト硬化剤を配
合してなる硬化型樹脂、不飽和ポリエステル樹脂に過酸
化物を配合してなるラジカル反応硬化型樹脂など)、及
びこれらの硬化型樹脂を組合わせてなる樹脂を主成分と
して含有する塗料;加熱硬化型の塗料としては、好まし
くは140℃程度以下の加熱により架橋硬化するもので
あり、例えば、自己硬化型樹脂(N−メチロ−ル基を含
有するアクリル樹脂など)、硬化型樹脂(ポリエ−テル
ポリオ−ル、ポリエステルポリオ−ル、アクリルポリオ
−ル、弗素ポリオ−ル、シリコンポリオ−ルなどの水酸
基含有樹脂にアミノ樹脂、ブロック化ポリイソシアネ−
トなどの硬化剤を配合してなる塗料、アクリルポリカル
ボン酸樹脂、ポリエステルポリカルボン酸樹脂、弗素ポ
リカルボン酸などのポリカルボン酸樹脂にポリエポキシ
ド硬化剤を配合してなる塗料など)、及びこれらの硬化
型樹脂を組合わせてなる樹脂を主成分として含有する塗
料;電子線照射硬化型塗料としては、アクリル樹脂、ポ
リエステル樹脂、シリコン樹脂、ポリエ−テル樹脂、弗
素樹脂などの樹脂に電子線硬化型不飽和基が結合した樹
脂を含有する塗料などを挙げることができる。これらの
塗料には、必要に応じてハジキ防止剤、表面調整剤、硬
化触媒、透明顔料、透明充填剤などを配合することがで
きる。
【0017】これらの中でも、特にアクリルポリオ−ル
や弗素ポリオ−ルなどの水酸基含有樹脂にポリイソシア
ネ−ト硬化剤を配合してなる多液反応硬化型樹脂が仕上
がり外観、低温硬化性、耐候性、蓄光性、耐水性、加工
性などに優れることからこのものを使用することが好ま
しい。
や弗素ポリオ−ルなどの水酸基含有樹脂にポリイソシア
ネ−ト硬化剤を配合してなる多液反応硬化型樹脂が仕上
がり外観、低温硬化性、耐候性、蓄光性、耐水性、加工
性などに優れることからこのものを使用することが好ま
しい。
【0018】また、クリア−塗料のタイプとしては、そ
れぞれの樹脂のタイプに応じて、例えば、無溶剤型、有
機溶液型、有機溶剤分散型などのタイプのものを使用す
ることができる。また、水溶性や水分散性などの水を媒
体とするタイプのものは乾燥時の水分が蓄光性蛍光粉末
材料に悪影響を与えるので好ましくない。また、使用で
きる有機溶剤としては、上記蓄光性蛍光インキに記載し
たと同様のものが使用できる。
れぞれの樹脂のタイプに応じて、例えば、無溶剤型、有
機溶液型、有機溶剤分散型などのタイプのものを使用す
ることができる。また、水溶性や水分散性などの水を媒
体とするタイプのものは乾燥時の水分が蓄光性蛍光粉末
材料に悪影響を与えるので好ましくない。また、使用で
きる有機溶剤としては、上記蓄光性蛍光インキに記載し
たと同様のものが使用できる。
【0019】塗装、印刷は蓄光性蛍光インキに記載と同
様の手段でおこなうことができる。クリヤ−被膜の膜厚
は約20〜80ミクロン、特に約30〜70ミクロンの
範囲が好ましい。膜厚が約20ミクロンを下回ると耐久
性が悪くなり、一方、約80ミクロンを上回ると蓄光性
が低下するので好ましくない。クリヤ−塗料の乾燥、硬
化は、使用する有機溶剤や樹脂組成物の種類に応じて適
宜、室温放置、加熱によって乾燥もしくは硬化させるこ
とができる。例えば、水酸基含有樹脂にポリイソシアネ
−ト硬化剤を配合してなる多液反応硬化型樹脂は、常温
で硬化できるが、約60〜100℃の加熱では、約20
〜100分間の条件で硬化させることができる。
様の手段でおこなうことができる。クリヤ−被膜の膜厚
は約20〜80ミクロン、特に約30〜70ミクロンの
範囲が好ましい。膜厚が約20ミクロンを下回ると耐久
性が悪くなり、一方、約80ミクロンを上回ると蓄光性
が低下するので好ましくない。クリヤ−塗料の乾燥、硬
化は、使用する有機溶剤や樹脂組成物の種類に応じて適
宜、室温放置、加熱によって乾燥もしくは硬化させるこ
とができる。例えば、水酸基含有樹脂にポリイソシアネ
−ト硬化剤を配合してなる多液反応硬化型樹脂は、常温
で硬化できるが、約60〜100℃の加熱では、約20
〜100分間の条件で硬化させることができる。
【0020】本発明はベ−スシ−ト層、蓄光性蛍光イン
キ被膜層、及びクリヤ−被膜層を順次積層してなる蓄光
性蛍光シ−トであるが、必要に応じてベ−スシ−ト層の
片面(蓄光性蛍光インキ被膜層と反対の面)に従来から
マ−キングフィルムの分野で公知の感圧性、感熱性など
の接着剤層を設けることができる。
キ被膜層、及びクリヤ−被膜層を順次積層してなる蓄光
性蛍光シ−トであるが、必要に応じてベ−スシ−ト層の
片面(蓄光性蛍光インキ被膜層と反対の面)に従来から
マ−キングフィルムの分野で公知の感圧性、感熱性など
の接着剤層を設けることができる。
【0021】これらの接着剤層としては、例えば、天然
ゴム、アクリル樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合体、
ポリウレタン、ポリエステル、シリコンゴム、弗素ゴ
ム、ポリビニルブチラ−ルなどの従来から公知の感圧性
や感熱性の接着剤で形成された層である。接着剤には、
例えば、粘着付与剤、粘着調整剤、老化防止剤、安定
剤、着色剤などを含むことができる。また、接着剤層の
片面(ベ−スシ−ト層と反対の面)に、例えば、シリコ
ン、ワックス、弗素樹脂などの離型剤で処理した紙、フ
ィルムあるいはそれ自体離型性を示すフィルムなどの離
型性シ−トを積層することができる。該フィルムの厚み
は、約10〜100ミクロン、好ましくは約20〜50
ミクロンの範囲である。
ゴム、アクリル樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合体、
ポリウレタン、ポリエステル、シリコンゴム、弗素ゴ
ム、ポリビニルブチラ−ルなどの従来から公知の感圧性
や感熱性の接着剤で形成された層である。接着剤には、
例えば、粘着付与剤、粘着調整剤、老化防止剤、安定
剤、着色剤などを含むことができる。また、接着剤層の
片面(ベ−スシ−ト層と反対の面)に、例えば、シリコ
ン、ワックス、弗素樹脂などの離型剤で処理した紙、フ
ィルムあるいはそれ自体離型性を示すフィルムなどの離
型性シ−トを積層することができる。該フィルムの厚み
は、約10〜100ミクロン、好ましくは約20〜50
ミクロンの範囲である。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に具体的に
説明する。
説明する。
【0023】実施例1 UKメジュ−ム(商品名、帝国インキ製造株式会社製、
酢酸ビニル/塩化ビニル共重合体、固形分25重量%)
303g、蓄光性蛍光顔料 N−夜光G−300C(商
品名、根本特殊化学株式会社製、粒子径約10〜20ミ
クロン、粒子径はJIS−R5201に記載のブレ−ン
法に基づいて測定した、以下同様の意味を示す)606
g、イソホロン91gの配合物をデスパ−で分散してイ
ンキAを製造した。
酢酸ビニル/塩化ビニル共重合体、固形分25重量%)
303g、蓄光性蛍光顔料 N−夜光G−300C(商
品名、根本特殊化学株式会社製、粒子径約10〜20ミ
クロン、粒子径はJIS−R5201に記載のブレ−ン
法に基づいて測定した、以下同様の意味を示す)606
g、イソホロン91gの配合物をデスパ−で分散してイ
ンキAを製造した。
【0024】ファンタック FD−1010(商品名、
関西ペイント株式会社製、ポリ塩化ビニル樹脂ベ−スシ
−ト層50ミクロン/感圧性粘着剤30ミクロン/離型
性シ−ト50ミクロン)のベ−スシ−ト層表面に上記イ
ンキAを90メッシュのシルクスクリ−ンで2回印刷し
たのち、70℃で60分間加熱して200ミクロンのイ
ンキ被膜を得た。次いで、得られたインキ被膜表面にレ
タン PG−60クリヤ−(商品名、関西ペイント株式
会社製、アクリルポリオ−ルにポリイソシアネ−ト硬化
剤を配合した2液型クリヤ−塗料)を90メッシュのシ
ルクスクリ−ンで印刷したのち、80℃で30分間加熱
して25ミクロンのインキ被膜を形成して実施例1の蛍
光シ−トを得た。
関西ペイント株式会社製、ポリ塩化ビニル樹脂ベ−スシ
−ト層50ミクロン/感圧性粘着剤30ミクロン/離型
性シ−ト50ミクロン)のベ−スシ−ト層表面に上記イ
ンキAを90メッシュのシルクスクリ−ンで2回印刷し
たのち、70℃で60分間加熱して200ミクロンのイ
ンキ被膜を得た。次いで、得られたインキ被膜表面にレ
タン PG−60クリヤ−(商品名、関西ペイント株式
会社製、アクリルポリオ−ルにポリイソシアネ−ト硬化
剤を配合した2液型クリヤ−塗料)を90メッシュのシ
ルクスクリ−ンで印刷したのち、80℃で30分間加熱
して25ミクロンのインキ被膜を形成して実施例1の蛍
光シ−トを得た。
【0025】実施例1の蛍光シ−トについて、次ぎの試
験を行った。その結果、10分後の残光輝度(注1)は
200mrd/m2 、300分後の残光輝度は30mr
d/m2 で良好であった。残光時間(注2)は500分
間以上で良好であった。耐光性(注3)は1000時間
で良好であった。耐水性(注4)後の外観(注4−1)
は良好、付着性(注4−2)は25/25個で良好、残
光輝度変化(注4−3)はなく良好であった。促進耐候
性試験(注5)後の付着性(注4−2)は25/25個
で良好であった、退色性(注5−1)は基の色(黄緑
色)を保持して良好であった、残光輝度変化(注4−
3)はなく良好であった。また、耐衝撃性(注6)はワ
レ、剥がれがなく良好であった。
験を行った。その結果、10分後の残光輝度(注1)は
200mrd/m2 、300分後の残光輝度は30mr
d/m2 で良好であった。残光時間(注2)は500分
間以上で良好であった。耐光性(注3)は1000時間
で良好であった。耐水性(注4)後の外観(注4−1)
は良好、付着性(注4−2)は25/25個で良好、残
光輝度変化(注4−3)はなく良好であった。促進耐候
性試験(注5)後の付着性(注4−2)は25/25個
で良好であった、退色性(注5−1)は基の色(黄緑
色)を保持して良好であった、残光輝度変化(注4−
3)はなく良好であった。また、耐衝撃性(注6)はワ
レ、剥がれがなく良好であった。
【0026】実施例2 実施例1において、PG−60クリヤ−に代えてルミフ
ロンLF200(商品名、旭硝子株式会社製、弗素ポリ
オ−ル、水酸基価31、弗素原子含有量27%、平均分
子量5万、固形分60重量%)167gにイソホロンジ
イソシアネ−ト硬化剤を6g配合した以外は実施例1と
同様にしてインキ被膜を形成して実施例2の蛍光シ−ト
を得た。
ロンLF200(商品名、旭硝子株式会社製、弗素ポリ
オ−ル、水酸基価31、弗素原子含有量27%、平均分
子量5万、固形分60重量%)167gにイソホロンジ
イソシアネ−ト硬化剤を6g配合した以外は実施例1と
同様にしてインキ被膜を形成して実施例2の蛍光シ−ト
を得た。
【0027】実施例2の蛍光シ−トについて、次ぎの試
験を行った。その結果、10分後の残光輝度(注1)は
250mrd/m2 、300分後の残光輝度は35mr
d/m2 で良好であった。残光時間(注2)は500分
間以上で良好であった。耐光性(注3)は1000時間
で良好であった。耐水性(注4)後の外観(注4−1)
は良好、付着性(注4−2)は25/25個で良好、残
光輝度変化(注4−3)はなく良好であった。促進耐候
性試験(注5)後の付着性(注4−2)は25/25個
で良好であった、退色性(注5−1)は基の色(黄緑
色)を保持して良好であった、残光輝度変化(注4−
3)はなく良好であった。また、耐衝撃性(注6)はワ
レ、剥がれがなく良好であった。
験を行った。その結果、10分後の残光輝度(注1)は
250mrd/m2 、300分後の残光輝度は35mr
d/m2 で良好であった。残光時間(注2)は500分
間以上で良好であった。耐光性(注3)は1000時間
で良好であった。耐水性(注4)後の外観(注4−1)
は良好、付着性(注4−2)は25/25個で良好、残
光輝度変化(注4−3)はなく良好であった。促進耐候
性試験(注5)後の付着性(注4−2)は25/25個
で良好であった、退色性(注5−1)は基の色(黄緑
色)を保持して良好であった、残光輝度変化(注4−
3)はなく良好であった。また、耐衝撃性(注6)はワ
レ、剥がれがなく良好であった。
【0028】実施例3 実施例1において、蓄光性蛍光顔料 N−夜光G−30
0Cに代えて蓄光性蛍光顔料 N−夜光G−300M
(商品名、根本特殊化学株式会社製、粒子径約10〜1
5ミクロン)を使用した以外は実施例1と同様にして実
施例3の蛍光シ−トを得た。
0Cに代えて蓄光性蛍光顔料 N−夜光G−300M
(商品名、根本特殊化学株式会社製、粒子径約10〜1
5ミクロン)を使用した以外は実施例1と同様にして実
施例3の蛍光シ−トを得た。
【0029】実施例3の蛍光シ−トについて、次ぎの試
験を行った。その結果、10分後の残光輝度(注1)は
約190mrd/m2 、300分後の残光輝度は約28
mrd/m2 で良好であった。残光時間(注2)は50
0分間以上で良好であった。耐光性(注3)は1000
時間で良好であった。耐水性(注4)後の外観(注4−
1)は良好、付着性(注4−2)は25/25個で良
好、残光輝度変化(注4−3)はなく良好であった。促
進耐候性試験(注5)後の付着性(注4−2)は25/
25個で良好であった、退色性(注5−1)は基の色
(黄緑色)を保持して良好であった、残光輝度変化(注
4−3)はなく良好であった。また、耐衝撃性(注6)
はワレ、剥がれがなく良好であった。
験を行った。その結果、10分後の残光輝度(注1)は
約190mrd/m2 、300分後の残光輝度は約28
mrd/m2 で良好であった。残光時間(注2)は50
0分間以上で良好であった。耐光性(注3)は1000
時間で良好であった。耐水性(注4)後の外観(注4−
1)は良好、付着性(注4−2)は25/25個で良
好、残光輝度変化(注4−3)はなく良好であった。促
進耐候性試験(注5)後の付着性(注4−2)は25/
25個で良好であった、退色性(注5−1)は基の色
(黄緑色)を保持して良好であった、残光輝度変化(注
4−3)はなく良好であった。また、耐衝撃性(注6)
はワレ、剥がれがなく良好であった。
【0030】実施例4 実施例1において、蓄光性蛍光顔料 N−夜光G−30
0Cに代えて蓄光性蛍光顔料(商品名、根本特殊化学株
式会社製、粒子径約7〜11ミクロン)を使用した以外
は実施例1と同様にして実施例4の蛍光シ−トを得た。
0Cに代えて蓄光性蛍光顔料(商品名、根本特殊化学株
式会社製、粒子径約7〜11ミクロン)を使用した以外
は実施例1と同様にして実施例4の蛍光シ−トを得た。
【0031】実施例4の蛍光シ−トについて、次ぎの試
験を行った。その結果、10分後の残光輝度(注1)は
180mrd/m2 、300分後の残光輝度は26mr
d/m2 で良好であった。残光時間(注2)は500分
間以上で良好であった。耐光性(注3)は1000時間
で良好であった。耐水性(注4)後の外観(注4−1)
は良好、付着性(注4−2)は25/25個で良好、残
光輝度変化(注4−3)はなく良好であった。促進耐候
性試験(注5)後の付着性(注4−2)は25/25個
で良好であった、退色性(注5−1)は基の色(黄緑
色)を保持して良好であった、残光輝度変化(注4−
3)はなく良好であった。また、耐衝撃性(注6)はワ
レ、剥がれがなく良好であった。
験を行った。その結果、10分後の残光輝度(注1)は
180mrd/m2 、300分後の残光輝度は26mr
d/m2 で良好であった。残光時間(注2)は500分
間以上で良好であった。耐光性(注3)は1000時間
で良好であった。耐水性(注4)後の外観(注4−1)
は良好、付着性(注4−2)は25/25個で良好、残
光輝度変化(注4−3)はなく良好であった。促進耐候
性試験(注5)後の付着性(注4−2)は25/25個
で良好であった、退色性(注5−1)は基の色(黄緑
色)を保持して良好であった、残光輝度変化(注4−
3)はなく良好であった。また、耐衝撃性(注6)はワ
レ、剥がれがなく良好であった。
【0032】比較例1 実施例1において、インキ表面にクリヤ−被膜を形成し
ないものを比較例1とした。
ないものを比較例1とした。
【0033】比較例1の蛍光シ−トについて、次ぎの試
験を行った。その結果、10分後の残光輝度(注1)は
300mrd/m2 、300分後の残光輝度は40mr
d/m2 で良好であった。残光時間(注2)は500分
間以上で良好であった。耐光性(注3)は1000時間
で良好であった。耐水性(注4)後の外観(注4−1)
はインキ被膜層が白化して悪かった、付着性(注4−
2)は0/25個で悪かった、残光輝度変化(注4−
3)は1mrd/m2 以下となり悪かった。促進耐候性
試験(注5)後の付着性(注4−2)は0/25個で悪
かった、退色性(注5−1)は基の色(黄緑色)から白
色に変化して悪かった、残光輝度変化(注4−3)は1
mrd/m2 以下となり悪かった。また、耐衝撃性(注
6)はワレ、剥がれが認められ悪かった。
験を行った。その結果、10分後の残光輝度(注1)は
300mrd/m2 、300分後の残光輝度は40mr
d/m2 で良好であった。残光時間(注2)は500分
間以上で良好であった。耐光性(注3)は1000時間
で良好であった。耐水性(注4)後の外観(注4−1)
はインキ被膜層が白化して悪かった、付着性(注4−
2)は0/25個で悪かった、残光輝度変化(注4−
3)は1mrd/m2 以下となり悪かった。促進耐候性
試験(注5)後の付着性(注4−2)は0/25個で悪
かった、退色性(注5−1)は基の色(黄緑色)から白
色に変化して悪かった、残光輝度変化(注4−3)は1
mrd/m2 以下となり悪かった。また、耐衝撃性(注
6)はワレ、剥がれが認められ悪かった。
【0034】上記実施例及び比較例において試験、及び
評価は次ぎのようにして行った。
評価は次ぎのようにして行った。
【0035】(注1)残光輝度:シ−トを約15時間暗
室に保管して残光を消去したのち、D65標準光源により
200ルックスの明るさで4分間照らし、10分間後、
及び300分間後の残光を光電子倍増管を使用した輝度
測定装置で測定した。
室に保管して残光を消去したのち、D65標準光源により
200ルックスの明るさで4分間照らし、10分間後、
及び300分間後の残光を光電子倍増管を使用した輝度
測定装置で測定した。
【0036】(注2)残光時間:上記した残光輝度が
0.32mrd/m2 に達する時間を示す。
0.32mrd/m2 に達する時間を示す。
【0037】(注3)耐光性:シ−トを300Wの水銀
灯で1000時間照射した後、10分後の残光輝度を測
定した。
灯で1000時間照射した後、10分後の残光輝度を測
定した。
【0038】(注4)耐水性:40℃の温水に168時
間浸漬した後、下記した外観、付着性、残光輝度変化を
調べた。
間浸漬した後、下記した外観、付着性、残光輝度変化を
調べた。
【0039】(注4−1)外観:シ−ト表面を肉眼で観
察して白化、フクレなどの異常の有無を評価した。
察して白化、フクレなどの異常の有無を評価した。
【0040】(注4−2)付着性:カッタ−ナイフで1
mmの碁盤目を25個の切れ目を入れ、粘着テ−プで剥
離試験を行った。評価は(碁盤目の数/全部の碁盤目の
数)を示す。
mmの碁盤目を25個の切れ目を入れ、粘着テ−プで剥
離試験を行った。評価は(碁盤目の数/全部の碁盤目の
数)を示す。
【0041】(注4−3)残光輝度変化:10分後の残
光輝度を測定して、耐水試験を行わない10分後の残光
輝度と比較した。
光輝度を測定して、耐水試験を行わない10分後の残光
輝度と比較した。
【0042】(注5)促進耐候性:JIS K−540
0のサンシャインウエザオメ−タ−に1000時間試験
した。
0のサンシャインウエザオメ−タ−に1000時間試験
した。
【0043】(注5−1)退色性:促進耐候試験前の基
の色(黄緑色)と比較して色の退色性を観察した。
の色(黄緑色)と比較して色の退色性を観察した。
【0044】(注6)耐衝撃性:JIS K−5400
のデュポン衝撃性試験に基づいて行った。加重500
g、撃芯1/2インチ、高さ30cmの条件で行った。
シ−トのワレ、剥がれなどを評価した。
のデュポン衝撃性試験に基づいて行った。加重500
g、撃芯1/2インチ、高さ30cmの条件で行った。
シ−トのワレ、剥がれなどを評価した。
【0045】
【発明の効果】本発明による蓄光性蛍光シ−トによれ
ば、ベ−スシ−ト層の表面に蓄光性蛍光インキを印刷
し、次いで乾燥させた後、その表面をクリヤ−塗料を被
覆することにより得られる、ベ−スシ−ト層、蓄光性蛍
光インキ被膜層、及びクリヤ−被膜層を順次積層してな
るシ−トであることから、蓄光性を低下させずに耐候
性、耐水性、加工性などに優れた効果を発揮する。
ば、ベ−スシ−ト層の表面に蓄光性蛍光インキを印刷
し、次いで乾燥させた後、その表面をクリヤ−塗料を被
覆することにより得られる、ベ−スシ−ト層、蓄光性蛍
光インキ被膜層、及びクリヤ−被膜層を順次積層してな
るシ−トであることから、蓄光性を低下させずに耐候
性、耐水性、加工性などに優れた効果を発揮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 11/00 C09K 11/00 Z G09F 3/02 G09F 3/02 W
Claims (3)
- 【請求項1】ベ−スシ−ト層の表面に蓄光性蛍光インキ
を印刷し、インキ被膜を形成させた後、その表面をクリ
ヤ−塗料で被覆することにより得られる、ベ−スシ−ト
層、蓄光性蛍光インキ被膜層、及びクリヤ−被膜層を順
次積層してなることを特徴とする蓄光性蛍光シ−ト。 - 【請求項2】ベ−スシ−ト層の片面(蓄光性蛍光インキ
被膜層を有さない面)に粘着剤層を設けてなる請求項1
に記載の蓄光性蛍光シ−ト。 - 【請求項3】クリヤ−塗料が水酸基含有基体樹脂にポリ
イソシアネ−ト硬化剤を配合してなる請求項1に記載の
蓄光性蛍光シ−ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15577296A JPH103276A (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | 蓄光性蛍光シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15577296A JPH103276A (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | 蓄光性蛍光シ−ト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH103276A true JPH103276A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15613080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15577296A Pending JPH103276A (ja) | 1996-06-17 | 1996-06-17 | 蓄光性蛍光シ−ト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH103276A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004230689A (ja) * | 2003-01-30 | 2004-08-19 | Tsutsunaka Plast Ind Co Ltd | 蓄光性合成樹脂シート |
JP2007119539A (ja) * | 2005-10-26 | 2007-05-17 | Pacral:Kk | 蓄光塗料保護皮膜の接着方法及び蓄光塗料板 |
JP2010535347A (ja) * | 2007-05-04 | 2010-11-18 | ルフトハンザ・テッヒニク・アクチェンゲゼルシャフト | 航空機の脱出経路標識 |
JP2011504520A (ja) * | 2007-10-26 | 2011-02-10 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 機密保護要素 |
JP2021046482A (ja) * | 2019-09-18 | 2021-03-25 | Dicグラフィックス株式会社 | リキッド印刷インキ、印刷物、及び積層体 |
-
1996
- 1996-06-17 JP JP15577296A patent/JPH103276A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004230689A (ja) * | 2003-01-30 | 2004-08-19 | Tsutsunaka Plast Ind Co Ltd | 蓄光性合成樹脂シート |
JP2007119539A (ja) * | 2005-10-26 | 2007-05-17 | Pacral:Kk | 蓄光塗料保護皮膜の接着方法及び蓄光塗料板 |
JP2010535347A (ja) * | 2007-05-04 | 2010-11-18 | ルフトハンザ・テッヒニク・アクチェンゲゼルシャフト | 航空機の脱出経路標識 |
US8393744B2 (en) | 2007-05-04 | 2013-03-12 | Lufthansa Technik Ag | Escape route marking for an airplane |
JP2011504520A (ja) * | 2007-10-26 | 2011-02-10 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 機密保護要素 |
JP2021046482A (ja) * | 2019-09-18 | 2021-03-25 | Dicグラフィックス株式会社 | リキッド印刷インキ、印刷物、及び積層体 |
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