JPH1110769A - 蓄光性蛍光シート - Google Patents
蓄光性蛍光シートInfo
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- JPH1110769A JPH1110769A JP9164558A JP16455897A JPH1110769A JP H1110769 A JPH1110769 A JP H1110769A JP 9164558 A JP9164558 A JP 9164558A JP 16455897 A JP16455897 A JP 16455897A JP H1110769 A JPH1110769 A JP H1110769A
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- fluorescent
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- resin
- ink
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Abstract
(57)【要約】
【課題】蓄光性を低下させずに耐候性、耐水性、加工性
に優れるシ−ト。 【解決手段】クリヤーシ−ト層の表面に蓄光性蛍光イン
キを印刷し、インキ被膜を形成させた後、その表面に印
刷又はラミネートフィルムで被覆してなる残光輝度減少
率の小さい着色被膜層を有するシートであって、表面か
らクリヤーシート層、蓄光性蛍光インキ被膜層及び残光
輝度減少率の小さい着色被膜層を順次積層してなること
を特徴とする蓄光性蛍光シ−ト。
に優れるシ−ト。 【解決手段】クリヤーシ−ト層の表面に蓄光性蛍光イン
キを印刷し、インキ被膜を形成させた後、その表面に印
刷又はラミネートフィルムで被覆してなる残光輝度減少
率の小さい着色被膜層を有するシートであって、表面か
らクリヤーシート層、蓄光性蛍光インキ被膜層及び残光
輝度減少率の小さい着色被膜層を順次積層してなること
を特徴とする蓄光性蛍光シ−ト。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な蓄光性蛍光シ
−トに係わる。
−トに係わる。
【0002】
【従来の技術】従来、蓄光性蛍光材料は、紫外線で励起
させることにより長時間にわたって可視光線(蛍光)を
発するものとして知られており、夜間表示用として使用
されている。このような蓄光性蛍光材料として、従来の
硫化亜鉛系化合物に代えて耐久性に優れたストロンチウ
ムアルミネ−トなどの複数の金属元素からなる化合物を
母結晶とする粉末材料が開発されている。このような粉
末材料は、樹脂溶液と混合分散して蛍光インキを製造し
たのち、このものをベ−スシ−ト表面に印刷して蛍光シ
−トとして使用できる。
させることにより長時間にわたって可視光線(蛍光)を
発するものとして知られており、夜間表示用として使用
されている。このような蓄光性蛍光材料として、従来の
硫化亜鉛系化合物に代えて耐久性に優れたストロンチウ
ムアルミネ−トなどの複数の金属元素からなる化合物を
母結晶とする粉末材料が開発されている。このような粉
末材料は、樹脂溶液と混合分散して蛍光インキを製造し
たのち、このものをベ−スシ−ト表面に印刷して蛍光シ
−トとして使用できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】蛍光シ−トの蓄光性を
向上させるためには蛍光インキ中の蓄光性蛍光材料の含
有量を高濃度にする必要がある。このために蓄光性蛍光
材料の表面が完全に被覆できない蛍光インキ被膜が形成
される、このために該シ−トが屋外に晒された際に、雨
(水)、太陽光線などにより蛍光インキ被膜が劣化して
蓄光性が低下したり、また、蛍光インキ被膜自体脆いた
めに物が擦れたりぶつかったり(加工性)した際に、簡
単にインキ被膜がワレたり剥離したりしてしまうといっ
た問題点がある。
向上させるためには蛍光インキ中の蓄光性蛍光材料の含
有量を高濃度にする必要がある。このために蓄光性蛍光
材料の表面が完全に被覆できない蛍光インキ被膜が形成
される、このために該シ−トが屋外に晒された際に、雨
(水)、太陽光線などにより蛍光インキ被膜が劣化して
蓄光性が低下したり、また、蛍光インキ被膜自体脆いた
めに物が擦れたりぶつかったり(加工性)した際に、簡
単にインキ被膜がワレたり剥離したりしてしまうといっ
た問題点がある。
【0004】また、一般的に蓄光性蛍光材料は隠蔽力が
小さいため下地の色によって蛍光能が低下するといった
問題点があった。
小さいため下地の色によって蛍光能が低下するといった
問題点があった。
【0005】本発明は蓄光性を低下させずに耐候性、耐
水性、加工性に優れた蓄光性蛍光シ−トを開発すること
を目的としてなされたものである。
水性、加工性に優れた蓄光性蛍光シ−トを開発すること
を目的としてなされたものである。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明者等は上記した問
題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特に耐候
性、耐水性、加工性等の性能を改善するために表面にク
リヤーシート層を設け、更に蓄光性を向上させるために
蓄光性蛍光インキ層の下層に残光輝度減少率の小さい着
色被覆層を設けることにより、従来からの欠点を解消す
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特に耐候
性、耐水性、加工性等の性能を改善するために表面にク
リヤーシート層を設け、更に蓄光性を向上させるために
蓄光性蛍光インキ層の下層に残光輝度減少率の小さい着
色被覆層を設けることにより、従来からの欠点を解消す
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、 1、クリヤーシ−ト層の表面に蓄光性蛍光インキを印刷
し、インキ被膜を形成させた後、その表面に印刷又はラ
ミネートフィルムで被覆してなる残光輝度減少率の小さ
い着色被膜層を有するシートであって、表面からクリヤ
ーシート層、蓄光性蛍光インキ被膜層及び残光輝度減少
率の小さい着色被膜層を順次積層してなることを特徴と
する蓄光性蛍光シ−ト、 2、残光輝度減少率の小さい着色被膜層の片面(蓄光性
蛍光インキ被膜層を有さない面)に粘着剤層を設けてな
る上記の蓄光性蛍光シ−トに係わる。
し、インキ被膜を形成させた後、その表面に印刷又はラ
ミネートフィルムで被覆してなる残光輝度減少率の小さ
い着色被膜層を有するシートであって、表面からクリヤ
ーシート層、蓄光性蛍光インキ被膜層及び残光輝度減少
率の小さい着色被膜層を順次積層してなることを特徴と
する蓄光性蛍光シ−ト、 2、残光輝度減少率の小さい着色被膜層の片面(蓄光性
蛍光インキ被膜層を有さない面)に粘着剤層を設けてな
る上記の蓄光性蛍光シ−トに係わる。
【0008】本発明で使用するクリヤーシ−ト層は、蓄
光性蛍光インキ層を固定化するとともに、耐候性、耐水
性、加工性等の性能を付与するために設けられる層であ
る。また、粘着剤層を設けたものは貼付けを可能とする
ものである。該シートは蓄光性蛍光インキ層が完全に隠
蔽しない程度に着色することも可能である。
光性蛍光インキ層を固定化するとともに、耐候性、耐水
性、加工性等の性能を付与するために設けられる層であ
る。また、粘着剤層を設けたものは貼付けを可能とする
ものである。該シートは蓄光性蛍光インキ層が完全に隠
蔽しない程度に着色することも可能である。
【0009】クリヤーシート層としては、室内や屋外で
使用した際に、太陽光線によりシートが変色したり、ま
た水や雨が掛かった場合に濁りなどを発生しないものを
使用することが好ましい。また、該シートは切断、折り
曲げなどの加工によりワレなどのない加工性の良いもの
を使用することが好ましい。該シートとしては、上記し
た条件を満たすものであれば従来から公知のものを適宜
選択して使用することができる。具体的には、例えばア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂、弗素樹脂、シリコーン
樹脂、ポリウレタン樹脂、弗素樹脂、シリコーン樹脂、
ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂及びこれらの2
種以上の変性樹脂などが挙げられる。
使用した際に、太陽光線によりシートが変色したり、ま
た水や雨が掛かった場合に濁りなどを発生しないものを
使用することが好ましい。また、該シートは切断、折り
曲げなどの加工によりワレなどのない加工性の良いもの
を使用することが好ましい。該シートとしては、上記し
た条件を満たすものであれば従来から公知のものを適宜
選択して使用することができる。具体的には、例えばア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂、弗素樹脂、シリコーン
樹脂、ポリウレタン樹脂、弗素樹脂、シリコーン樹脂、
ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂及びこれらの2
種以上の変性樹脂などが挙げられる。
【0010】クリヤーシート層の膜厚は、約0.01〜
10mm、特に約0.02〜3 mmの範囲が好適であ
る。膜厚が約0.01mmを下回ると貼り付け作業性、
耐水性、耐候性、耐擦り傷性などが低下し、膜厚が約1
0mmを上回ると加工性や貼り付け作業性などが低下す
るので好ましくない。
10mm、特に約0.02〜3 mmの範囲が好適であ
る。膜厚が約0.01mmを下回ると貼り付け作業性、
耐水性、耐候性、耐擦り傷性などが低下し、膜厚が約1
0mmを上回ると加工性や貼り付け作業性などが低下す
るので好ましくない。
【0011】本発明で使用する蓄光性蛍光インキ被膜層
は太陽光線、蛍光灯などの光線があたることによりエネ
ルギ−を吸収、蓄積しそのエネルギ−を可視光線として
発光しているものである。蓄光性蛍光インキ被膜層は、
式MAl2 O4 (Mはストロンチウム、カルシウム、ま
たはバリウムである)で表わされる化合物を母結晶とす
る蓄光性蛍光粉末材料を樹脂溶液に混合分散させてなる
蓄光性蛍光インキを印刷、乾燥させて形成したものであ
る。
は太陽光線、蛍光灯などの光線があたることによりエネ
ルギ−を吸収、蓄積しそのエネルギ−を可視光線として
発光しているものである。蓄光性蛍光インキ被膜層は、
式MAl2 O4 (Mはストロンチウム、カルシウム、ま
たはバリウムである)で表わされる化合物を母結晶とす
る蓄光性蛍光粉末材料を樹脂溶液に混合分散させてなる
蓄光性蛍光インキを印刷、乾燥させて形成したものであ
る。
【0012】蓄光性蛍光粉末材料は、約5〜100ミク
ロン、特に約10〜50ミクロンの粒子径を有すること
が好ましい。粒子径が約5ミクロンを下回ると蓄光性
(光を蓄えておく性質、残光性とも呼ばれる。)などが
悪くなり、一方、約100ミクロンを上回ると、塗料貯
蔵安定性(特に、沈降性など)、塗面状態(特に、塗面
平滑性など)などが悪くなるので好ましくない。また、
蓄光性蛍光粉末材料の粒子形状は、特に制限されない
が、通常不定形のものである。
ロン、特に約10〜50ミクロンの粒子径を有すること
が好ましい。粒子径が約5ミクロンを下回ると蓄光性
(光を蓄えておく性質、残光性とも呼ばれる。)などが
悪くなり、一方、約100ミクロンを上回ると、塗料貯
蔵安定性(特に、沈降性など)、塗面状態(特に、塗面
平滑性など)などが悪くなるので好ましくない。また、
蓄光性蛍光粉末材料の粒子形状は、特に制限されない
が、通常不定形のものである。
【0013】蓄光性蛍光粉末材料を分散する樹脂溶液と
しては、塗料、インキ等の分野で使用されている従来か
ら公知のものが使用できる。具体的には、例えばポリエ
ステル系樹脂、アルキド系樹脂、エポキシ系樹脂、酢酸
ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル/塩化ビ
ニル共重合樹脂、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、シリコン系樹脂、ゴム系及びアクリル系
樹脂等の樹脂を有機溶剤に溶解もしくは分散させたもの
が挙げられる。これらは熱可塑性(非硬化型)、常温硬
化性及び熱硬化性のいずれのタイプであっても構わな
い。
しては、塗料、インキ等の分野で使用されている従来か
ら公知のものが使用できる。具体的には、例えばポリエ
ステル系樹脂、アルキド系樹脂、エポキシ系樹脂、酢酸
ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル/塩化ビ
ニル共重合樹脂、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、シリコン系樹脂、ゴム系及びアクリル系
樹脂等の樹脂を有機溶剤に溶解もしくは分散させたもの
が挙げられる。これらは熱可塑性(非硬化型)、常温硬
化性及び熱硬化性のいずれのタイプであっても構わな
い。
【0014】架橋硬化させるのに、必要に応じて、例え
ばメラミン樹脂、ポリイソシアネ−ト化合物、ポリカル
ボン酸、アルコキシシラン化合物及びポリエポキシド等
を配合することができる。これらの樹脂の中でも、特に
熱可塑性樹脂を使用することが好ましい。
ばメラミン樹脂、ポリイソシアネ−ト化合物、ポリカル
ボン酸、アルコキシシラン化合物及びポリエポキシド等
を配合することができる。これらの樹脂の中でも、特に
熱可塑性樹脂を使用することが好ましい。
【0015】有機溶剤としては、上記した樹脂を溶解も
しくは分散できるとともに蓄光性蛍光粉末材料を実質的
に変質や溶解などをおこさない不活性なものが使用され
る。上記した有機溶剤としては、樹脂や蓄光性蛍光粉末
材料の種類によって異なるが、例えばキシレン、トルエ
ン等の芳香族系溶剤、クロロホルム、四塩化炭素、クロ
ロベンゼン等の塩素系溶剤、テトラヒドロフラン等のフ
ラン系溶剤、ジオキサン等のエ−テル系溶剤、メチルエ
チルケトン等のケトン系溶剤等を使用することができ
る。樹脂溶液の固形分は約1〜50重量%、特に約2〜
30重量%が好ましい。固形分が約1重量%を下回ると
蓄光性蛍光粉末材料の被覆コ−テング量が少なくなるの
で耐水性、耐候性などが劣り、一方、約50重量%を上
回ると蓄光性蛍光粉末材料を十分に被覆することが困難
となるためシ−トの耐水性、耐候性などが劣るので好ま
しくない。
しくは分散できるとともに蓄光性蛍光粉末材料を実質的
に変質や溶解などをおこさない不活性なものが使用され
る。上記した有機溶剤としては、樹脂や蓄光性蛍光粉末
材料の種類によって異なるが、例えばキシレン、トルエ
ン等の芳香族系溶剤、クロロホルム、四塩化炭素、クロ
ロベンゼン等の塩素系溶剤、テトラヒドロフラン等のフ
ラン系溶剤、ジオキサン等のエ−テル系溶剤、メチルエ
チルケトン等のケトン系溶剤等を使用することができ
る。樹脂溶液の固形分は約1〜50重量%、特に約2〜
30重量%が好ましい。固形分が約1重量%を下回ると
蓄光性蛍光粉末材料の被覆コ−テング量が少なくなるの
で耐水性、耐候性などが劣り、一方、約50重量%を上
回ると蓄光性蛍光粉末材料を十分に被覆することが困難
となるためシ−トの耐水性、耐候性などが劣るので好ま
しくない。
【0016】上記した蓄光性蛍光粉末材料及び樹脂溶液
との配合割合は、樹脂溶液の樹脂固形分100重量部に
対して蓄光性蛍光粉末材料が約50〜2000重量部、
特に約100〜1500重量部が好ましい。蓄光性蛍光
粉末材料の配合割合が約50重量部を下回ると蓄光性が
劣り、一方、約2000重量部を上回ると蓄光性蛍光イ
ンキ被膜層とクリヤ−被膜層との付着性が低下するので
好ましくない。
との配合割合は、樹脂溶液の樹脂固形分100重量部に
対して蓄光性蛍光粉末材料が約50〜2000重量部、
特に約100〜1500重量部が好ましい。蓄光性蛍光
粉末材料の配合割合が約50重量部を下回ると蓄光性が
劣り、一方、約2000重量部を上回ると蓄光性蛍光イ
ンキ被膜層とクリヤ−被膜層との付着性が低下するので
好ましくない。
【0017】蓄光性蛍光インキには、上記した成分以外
に共賦活剤を配合して蓄光性を向上させることができ
る。共賦活剤(共賦活性助剤も含む)としては、例えば
ユウロビウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネ
オジウム、サマリウム、カドリニウム、テルビウム、ジ
スプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イ
ッテルビウム、ルテチウム、マンガン、スズ、ビスマス
などの元素が挙げられる。元素は1種もしくは2種以上
組合わせて使用することができる。元素の配合割合は、
蓄光性蛍光粉末材料の式においてMの金属元素に対し
て、特に約0.001〜10モル%の範囲が好ましい。
に共賦活剤を配合して蓄光性を向上させることができ
る。共賦活剤(共賦活性助剤も含む)としては、例えば
ユウロビウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネ
オジウム、サマリウム、カドリニウム、テルビウム、ジ
スプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イ
ッテルビウム、ルテチウム、マンガン、スズ、ビスマス
などの元素が挙げられる。元素は1種もしくは2種以上
組合わせて使用することができる。元素の配合割合は、
蓄光性蛍光粉末材料の式においてMの金属元素に対し
て、特に約0.001〜10モル%の範囲が好ましい。
【0018】蓄光性蛍光インキには、蓄光性や加工性な
どの性能を低下させないものであれば、例えば着色顔
料、染料、体質顔料、分散剤、湿潤剤などの添加剤を配
合することができる。
どの性能を低下させないものであれば、例えば着色顔
料、染料、体質顔料、分散剤、湿潤剤などの添加剤を配
合することができる。
【0019】ベ−スシ−ト層表面に蓄光性蛍光インキを
印刷(塗装も含む)させるには、例えばグラビアコ−タ
−、シルクスクリ−ン、オフセット印刷、ナイフコ−タ
−、ロ−ルコ−タ−、エア−スプレ−等の手段によって
行うことができる。印刷の膜厚は、約20〜1000ミ
クロン、特に約30〜500ミクロンの範囲が好まし
い。膜厚が約20ミクロンを下回ると蓄光性が悪く、一
方、約1000ミクロンを上回っても格段に蓄光性が良
くならない。
印刷(塗装も含む)させるには、例えばグラビアコ−タ
−、シルクスクリ−ン、オフセット印刷、ナイフコ−タ
−、ロ−ルコ−タ−、エア−スプレ−等の手段によって
行うことができる。印刷の膜厚は、約20〜1000ミ
クロン、特に約30〜500ミクロンの範囲が好まし
い。膜厚が約20ミクロンを下回ると蓄光性が悪く、一
方、約1000ミクロンを上回っても格段に蓄光性が良
くならない。
【0020】蓄光性蛍光インキは、使用する有機溶剤や
樹脂組成物の種類に応じて室温放置、加熱によって乾燥
もしくは硬化させることができる。加熱をおこなう際に
は、例えばインキ樹脂として熱可塑性樹脂を使用した場
合には約50〜100℃で約20〜120分間で乾燥を
行うことができる。
樹脂組成物の種類に応じて室温放置、加熱によって乾燥
もしくは硬化させることができる。加熱をおこなう際に
は、例えばインキ樹脂として熱可塑性樹脂を使用した場
合には約50〜100℃で約20〜120分間で乾燥を
行うことができる。
【0021】本発明で使用する残光輝度減少率の小さい
着色被膜層は、蓄光性蛍光インキ被膜の表面に印刷又は
ラミネートフィルムで被覆してなるものである。該着色
被膜層は、上記した蛍光顔料から発する蛍光に対して輝
度減少率が小さいものであれば特に制限されずに使用す
ることができる。
着色被膜層は、蓄光性蛍光インキ被膜の表面に印刷又は
ラミネートフィルムで被覆してなるものである。該着色
被膜層は、上記した蛍光顔料から発する蛍光に対して輝
度減少率が小さいものであれば特に制限されずに使用す
ることができる。
【0022】該着色被膜層は、例えば残光輝度減少率の
小さい着色顔料(a)を含む着色被覆塗料を塗装する方
法、着色顔料(a)を含有するシートをラミネートする
方法により得ることができる。該着色顔料(a)として
は、特に白色顔料、アルミニウム鱗片状顔料などを主成
分として含有することが好ましい。また金属蒸着された
シートを使用することも可能である。
小さい着色顔料(a)を含む着色被覆塗料を塗装する方
法、着色顔料(a)を含有するシートをラミネートする
方法により得ることができる。該着色顔料(a)として
は、特に白色顔料、アルミニウム鱗片状顔料などを主成
分として含有することが好ましい。また金属蒸着された
シートを使用することも可能である。
【0023】残光輝度減少率は、常用標準白色面(JIS
Z-8722)を本願の着色被膜層の白色標準板として使用
し、このものの表面に蓄光性蛍光インキ被膜層20〜1
000ミクロンのときの残光輝度を測定した値をXmc
d/m2とし、測定用着色被膜層の表面に蓄光性蛍光イ
ンキ被膜層20〜1000ミクロンのときの残光輝度を
測定した値をYmcd/m2とした時に、式(Y/X)
×100で求めた値(%)示す。残光輝度減少率が約4
0%以下、特に約20%以下、更に約10以下が好まし
い。残光輝度減少率が約40%を越えると蛍光が目立ち
難くなるため好ましくない。
Z-8722)を本願の着色被膜層の白色標準板として使用
し、このものの表面に蓄光性蛍光インキ被膜層20〜1
000ミクロンのときの残光輝度を測定した値をXmc
d/m2とし、測定用着色被膜層の表面に蓄光性蛍光イ
ンキ被膜層20〜1000ミクロンのときの残光輝度を
測定した値をYmcd/m2とした時に、式(Y/X)
×100で求めた値(%)示す。残光輝度減少率が約4
0%以下、特に約20%以下、更に約10以下が好まし
い。残光輝度減少率が約40%を越えると蛍光が目立ち
難くなるため好ましくない。
【0024】本発明において、上記によって得られるシ
ートの残光輝度減少率の小さい着色被膜層の片面(蓄光
性蛍光インキ被膜層を有さない面)に粘着剤層を設ける
ことが出来る。該粘着剤を設けることにより金属、塗
膜、プラスチック、木材、紙、ガラスなどの被着体に容
易に貼り付けが可能となる。粘着剤としては、従来から
マ−キングフィルムの分野で公知の感圧性、感熱性など
の粘着剤を使用することができる。
ートの残光輝度減少率の小さい着色被膜層の片面(蓄光
性蛍光インキ被膜層を有さない面)に粘着剤層を設ける
ことが出来る。該粘着剤を設けることにより金属、塗
膜、プラスチック、木材、紙、ガラスなどの被着体に容
易に貼り付けが可能となる。粘着剤としては、従来から
マ−キングフィルムの分野で公知の感圧性、感熱性など
の粘着剤を使用することができる。
【0025】これらの粘着剤としては、例えば天然ゴ
ム、アクリル樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポ
リウレタン、ポリエステル、シリコンゴム、弗素ゴム、
ポリビニルブチラ−ルなどを挙げることができる。粘着
剤には、例えば粘着付与剤、粘着調整剤、老化防止剤、
安定剤、着色剤などを含むことができる。また、粘着剤
層の片面(着色被膜層と反対の面)に、例えばシリコ
ン、ワックス、弗素樹脂などの離型剤で処理した紙、フ
ィルムあるいはそれ自体離型性を示すフィルムなどの離
型性シ−トを積層することができる。該フィルムの厚み
は、通常約10〜1000ミクロン、好ましくは約20
〜500ミクロンの範囲である。
ム、アクリル樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポ
リウレタン、ポリエステル、シリコンゴム、弗素ゴム、
ポリビニルブチラ−ルなどを挙げることができる。粘着
剤には、例えば粘着付与剤、粘着調整剤、老化防止剤、
安定剤、着色剤などを含むことができる。また、粘着剤
層の片面(着色被膜層と反対の面)に、例えばシリコ
ン、ワックス、弗素樹脂などの離型剤で処理した紙、フ
ィルムあるいはそれ自体離型性を示すフィルムなどの離
型性シ−トを積層することができる。該フィルムの厚み
は、通常約10〜1000ミクロン、好ましくは約20
〜500ミクロンの範囲である。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に具体的に
説明する。
説明する。
【0027】実施例1 UKメジュ−ム(商品名、帝国インキ製造株式会社製、
酢酸ビニル/塩化ビニル共重合体、固形分25重量%)
303g、蓄光性蛍光顔料 N−夜光G−300C(商
品名、根本特殊化学株式会社製、粒子径約10〜20ミ
クロン、粒子径はJIS−R5201に記載のブレ−ン
法に基づいて測定した、以下同様の意味を示す)606
g、イソホロン91gの配合物をデスパ−で分散してイ
ンキAを製造した。
酢酸ビニル/塩化ビニル共重合体、固形分25重量%)
303g、蓄光性蛍光顔料 N−夜光G−300C(商
品名、根本特殊化学株式会社製、粒子径約10〜20ミ
クロン、粒子径はJIS−R5201に記載のブレ−ン
法に基づいて測定した、以下同様の意味を示す)606
g、イソホロン91gの配合物をデスパ−で分散してイ
ンキAを製造した。
【0028】クリヤーシート(大日本インキ化学工業株
式会社製、商品名、FDー1300、塩ビ系樹脂シー
ト、膜厚50μmのものを使用)層表面に上記インキA
を90メッシュのシルクスクリ−ンで2回印刷したの
ち、70℃で60分間加熱して200ミクロンのインキ
被膜を得た。次いで、得られたインキ被膜表面にレタン
PG−60白(商品名、関西ペイント株式会社製、アク
リルポリオ−ルにポリイソシアネ−ト硬化剤を配合した
2液型ホワイト塗料)を90メッシュのシルクスクリ−
ンで印刷したのち、80℃で30分間加熱して25ミク
ロンの着色被膜層を形成し、次いでアクリル樹脂系感圧
性粘着剤層50ミクロン、離型性シート50ミクロンを
設けてなる実施例1の蛍光シ−トを得た。
式会社製、商品名、FDー1300、塩ビ系樹脂シー
ト、膜厚50μmのものを使用)層表面に上記インキA
を90メッシュのシルクスクリ−ンで2回印刷したの
ち、70℃で60分間加熱して200ミクロンのインキ
被膜を得た。次いで、得られたインキ被膜表面にレタン
PG−60白(商品名、関西ペイント株式会社製、アク
リルポリオ−ルにポリイソシアネ−ト硬化剤を配合した
2液型ホワイト塗料)を90メッシュのシルクスクリ−
ンで印刷したのち、80℃で30分間加熱して25ミク
ロンの着色被膜層を形成し、次いでアクリル樹脂系感圧
性粘着剤層50ミクロン、離型性シート50ミクロンを
設けてなる実施例1の蛍光シ−トを得た。
【0029】実施例1の蛍光シ−トについて、次ぎの試
験を行った。その結果残光輝度減少率(注1)は0%
で良好であった。耐水性(注2)後の外観(注2ー
1)、付着性(注2ー2)は25/25個で良好であっ
た。残光輝度変化(注2ー3)はなく良好であった。
験を行った。その結果残光輝度減少率(注1)は0%
で良好であった。耐水性(注2)後の外観(注2ー
1)、付着性(注2ー2)は25/25個で良好であっ
た。残光輝度変化(注2ー3)はなく良好であった。
【0030】実施例2 実施例1において、レタンPG−60白に代えてアクリ
ック2202シルバー(商品名、関西ペイント株式会社
製、常乾アクリル系塗料)を使用した以外は実施例1と
同様にして実施例2の蛍光シートを得た。
ック2202シルバー(商品名、関西ペイント株式会社
製、常乾アクリル系塗料)を使用した以外は実施例1と
同様にして実施例2の蛍光シートを得た。
【0031】実施例2の蛍光シートについて、実施例1
と同様の試験を行った。その結果残光輝度減少率(注
1)は0% で良好であった。耐水性(注2)後の外観
(注2ー1)、付着性(注2ー2)は25/25個で良
好であった。残光輝度変化(注2ー3)はなく良好であ
った。
と同様の試験を行った。その結果残光輝度減少率(注
1)は0% で良好であった。耐水性(注2)後の外観
(注2ー1)、付着性(注2ー2)は25/25個で良
好であった。残光輝度変化(注2ー3)はなく良好であ
った。
【0032】実施例3 実施例1において、レタンPG−60白に代えて軟質塩
ビ白ラミネートフィルム(大日本インキ化学工業(株)
製、商品名、FD1010、塩ビ系樹脂フィルムのもの
を使用)を貼り付けた以外は実施例1と同様にして実施
例3の蛍光シートを得た。
ビ白ラミネートフィルム(大日本インキ化学工業(株)
製、商品名、FD1010、塩ビ系樹脂フィルムのもの
を使用)を貼り付けた以外は実施例1と同様にして実施
例3の蛍光シートを得た。
【0033】実施例3の蛍光シートについて、実施例1
と同様の試験を行った。その結果残光輝度減少率(注
1)は0% で良好であった。耐水性(注2)後の外観
(注2ー1)、付着性(注2ー2)は25/25個で良
好であった。残光輝度変化(注2ー3)はなく良好であ
った。
と同様の試験を行った。その結果残光輝度減少率(注
1)は0% で良好であった。耐水性(注2)後の外観
(注2ー1)、付着性(注2ー2)は25/25個で良
好であった。残光輝度変化(注2ー3)はなく良好であ
った。
【0034】比較例1 実施例1において、レタンPG−60白に代えてレタン
PGー60黒(商品名、関西ペイント株式会社製、アク
リルポリオ−ルにポリイソシアネ−ト硬化剤を配合した
2液型ブラック塗料)を使用した以外は実施例1と同様
にして比較例1の蛍光シートを得た。
PGー60黒(商品名、関西ペイント株式会社製、アク
リルポリオ−ルにポリイソシアネ−ト硬化剤を配合した
2液型ブラック塗料)を使用した以外は実施例1と同様
にして比較例1の蛍光シートを得た。
【0035】比較例1の蛍光シートについて、実施例1
と同様の試験を行った。その結果残光輝度減少率(注
1)は40% で暗かった。耐水性(注2)後の外観
(注2ー1)、付着性(注2ー2)は25/25個で良
好であった。残光輝度変化(注2ー3)はなく良好であ
った。
と同様の試験を行った。その結果残光輝度減少率(注
1)は40% で暗かった。耐水性(注2)後の外観
(注2ー1)、付着性(注2ー2)は25/25個で良
好であった。残光輝度変化(注2ー3)はなく良好であ
った。
【0036】上記実施例及び比較例において試験、及び
評価は次ぎのようにして行った。
評価は次ぎのようにして行った。
【0037】(注1)残光輝度減少率:常用標準白色面
(JIS Z-8722)を使用した時の残光輝度をXmcd/m
2とし、実施例及び比較例の着色被膜層を使用した時の
残光輝度をYmcd/m2とした時に、式(Y/X)×
100で求めた値(%)示す。D65標準光源により20
0ルックスの明るさで4分間照らした。その後の残光を
光電子倍増管を使用した輝度測定装置(色彩輝度計BM
ー5A、トプコン社製)で測定した。
(JIS Z-8722)を使用した時の残光輝度をXmcd/m
2とし、実施例及び比較例の着色被膜層を使用した時の
残光輝度をYmcd/m2とした時に、式(Y/X)×
100で求めた値(%)示す。D65標準光源により20
0ルックスの明るさで4分間照らした。その後の残光を
光電子倍増管を使用した輝度測定装置(色彩輝度計BM
ー5A、トプコン社製)で測定した。
【0038】(注2)耐水性:40℃の温水に168時
間浸漬した後、下記した外観、付着性、残光輝度変化を
調べた。
間浸漬した後、下記した外観、付着性、残光輝度変化を
調べた。
【0039】(注2−1)外観:シ−ト表面を肉眼で観
察して白化、フクレなどの異常の有無を評価した。
察して白化、フクレなどの異常の有無を評価した。
【0040】(注2−2)付着性:カッタ−ナイフで1
mmの碁盤目を25個の切れ目を入れ、粘着テ−プで剥
離試験を行った。評価は(碁盤目の数/全部の碁盤目の
数)を示す。
mmの碁盤目を25個の切れ目を入れ、粘着テ−プで剥
離試験を行った。評価は(碁盤目の数/全部の碁盤目の
数)を示す。
【0041】(注2−3)残光輝度変化:10分後の残
光輝度を測定して、耐水試験を行わない10分後の残光
輝度と比較した。
光輝度を測定して、耐水試験を行わない10分後の残光
輝度と比較した。
【0042】
【発明の効果】本発明は蓄光性を低下させずに耐水性、
加工性に優れた蓄光性蛍光シ−トが得られるといった優
れた効果を発揮する。
加工性に優れた蓄光性蛍光シ−トが得られるといった優
れた効果を発揮する。
Claims (2)
- 【請求項1】クリヤーシート層の表面に蓄光性蛍光イン
キを印刷し、インキ被膜を形成させた後、その表面に印
刷又はラミネートフィルムで被覆してなる残光輝度減少
率の小さい着色被膜層を有するシートであって、表面か
らクリヤーシート層、蓄光性蛍光インキ被膜層及び残光
輝度減少率の小さい着色被膜層を順次積層してなること
を特徴とする蓄光性蛍光シ−ト。 - 【請求項2】残光輝度減少率の小さい着色被膜層の片面
(蓄光性蛍光インキ被膜層を有さない面)に粘着剤層を
設けてなる請求項1に記載の蓄光性蛍光シ−ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9164558A JPH1110769A (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 蓄光性蛍光シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9164558A JPH1110769A (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 蓄光性蛍光シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1110769A true JPH1110769A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=15795456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9164558A Pending JPH1110769A (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 蓄光性蛍光シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1110769A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004230689A (ja) * | 2003-01-30 | 2004-08-19 | Tsutsunaka Plast Ind Co Ltd | 蓄光性合成樹脂シート |
KR20050088897A (ko) * | 2004-03-05 | 2005-09-07 | 박광석 | 투명필름을 이용한 고휘도 장시간축광필름 |
-
1997
- 1997-06-20 JP JP9164558A patent/JPH1110769A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004230689A (ja) * | 2003-01-30 | 2004-08-19 | Tsutsunaka Plast Ind Co Ltd | 蓄光性合成樹脂シート |
KR20050088897A (ko) * | 2004-03-05 | 2005-09-07 | 박광석 | 투명필름을 이용한 고휘도 장시간축광필름 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050413 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050510 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050927 |