JP2001249615A - 蓄光シート - Google Patents

蓄光シート

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JP2001249615A
JP2001249615A JP2000062767A JP2000062767A JP2001249615A JP 2001249615 A JP2001249615 A JP 2001249615A JP 2000062767 A JP2000062767 A JP 2000062767A JP 2000062767 A JP2000062767 A JP 2000062767A JP 2001249615 A JP2001249615 A JP 2001249615A
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Shigeyuki Yokoyama
茂幸 横山
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Tomoegawa Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐候性及び蓄光持続性に優れ、十分な輝度を
有する蓄光シートを提供する。 【解決手段】 蓄光シートは、光不透過性フィルムの少
なくとも一面に、シリコン酸塩ストロンチウム系蓄光剤
を20〜80重量%含有する蓄光層を積層した。粘着性
蓄光シートは、該蓄光シートの光不透過性フィルム面に
粘着剤層を積層した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、シリコン酸塩スト
ロンチウム系蓄光剤を有する蓄光シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、暗闇でも表示可能な蓄光剤を
印刷した表示板、印刷物が使用されてきた。蓄光剤には
硫化亜鉛系蓄光剤が従来から使用されているが、蓄光持
続時間が短い上に耐水性及び耐候性も低いものであっ
た。最近では硫化亜鉛系蓄光剤に代わってアルミン酸塩
系蓄光剤が使用されてきている。アルミン酸塩系蓄光剤
は、硫化亜鉛系蓄光剤に比べて蓄光持続時間が長いが、
まだ蓄光持続時間は不十分であるうえに耐候性も弱い問
題点を有していた。当該アルミン酸塩系蓄光剤の応用例
として、特開平11−291607号公報には、紙、樹
脂シート等の被印刷物に、シルク印刷で塗着した蓄光性
印刷層、カラー印刷層を設ける技術が開示され、蓄光剤
として硫化亜鉛及びSrAl24で示されるアルミン酸
塩系の蓄光剤が用いられているが、該蓄光剤の変質、変
色、輝度の低下等を防ぐための手段として、透明な保護
層を設けることが開示されている。すなわち、従来の蓄
光剤では耐候性を維持するために保護層を用いる手段し
かなかった。しかしながら、保護層を積層したのでは安
価な蓄光シートが得られず、保護層を必要としないで劣
化を防止したいという要求は高いものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した諸
問題を解決することを目的とするものである。すなわ
ち、本発明の目的は、長時間の蓄光が可能で、保護層を
必要とすることなく耐候性に優れた蓄光シートを提供す
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の蓄光シートは、
光不透過性フィルムの少なくとも一面に、シリコン酸塩
ストロンチウム系蓄光剤を20〜80重量%含有する蓄
光層を積層したことを特徴とする。本発明の粘着性蓄光
シートは、前記蓄光シートの光不透過性フィルム面に粘
着剤層を積層したことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の蓄光シートの蓄光層は、
シリコン酸塩ストロンチウム系蓄光剤を20〜80重量
%含有することを必要とする。該シリコン酸塩ストロン
チウム系蓄光剤は、例えば、Sr2MgSi27で示さ
れるシリコン酸ストロンチウムの金属塩で、該金属塩
は、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩が好ましく、
具体的にはナトリウム塩、マグネシウム塩、カリウム
塩、カルシウム塩、リチウム塩、ベリリウム塩及びこれ
らを主とする複塩が好ましく用いられ、より好ましくは
ナトリウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩、カルシウ
ム塩及びこれらを主とする複塩である。該シリコン酸ス
トロンチウムの金属塩は賦活剤を含有することが好まし
い。賦活剤としては希土類が好ましく、特にユーロビウ
ム及び/又はジスプロジウムは蓄光後の発光性が高まる
のでより好ましい。
【0006】本発明の蓄光シートの蓄光層には、バイン
ダーとして前記蓄光剤を担持できる樹脂を用いることが
望ましく、該樹脂は、粘着性を有する樹脂又は硬化性を
有する樹脂であることが好ましい。該樹脂の好ましい組
成はウレタン系、ポリエステル系又はアクリル系樹脂で
ある。硬化性を有する樹脂の場合は官能基を有すること
が好ましく、官能基としては水酸基、アミノ基、グリシ
ジル基又はカルボキシル基を有することが好ましい。ま
た、該樹脂のゲルパーミュエーションクロマトグラフィ
ーによる重量平均分子量は5,000〜5,000,0
00が好ましい。前記官能基を有する樹脂を用いる場合
は、硬化剤を併用することが好ましい。硬化剤としては
イソシアネート類、アミン類、イミダゾール類、エポキ
シ、フェノール、アルミキレート、アジリジニル化合物
等が用いられる。また、必要に応じて平均粒径0.01
〜10μmのフィラーを用いることもできる。
【0007】前記蓄光層に占めるシリコン酸塩ストロン
チウム系蓄光剤の含有量は、20〜80重量%が必要
で、好ましくは30〜70重量%である。含有量が20
重量%未満では輝度が低く、80重量%を超えると蓄光
層の強度及び光不透過性フィルムとの結着強度が低下す
る。本発明の蓄光シートを製造するには、上記材料を結
着樹脂に分散又は溶解させて後述する光不透過性フィル
ムに層形成することにより行うことができる。例えば、
溶剤に結着樹脂を溶解し、シリコン酸塩ストロンチウム
系蓄光剤などを分散させた後、塗工などの手段を用いて
光不透過性フィルムに層形成し、乾燥工程等を経て、本
発明の蓄光シートが得られる。該蓄光シートは必要に応
じて蓄光層の結着剤を加熱などにより硬化させる。ま
た、本発明で特定する蓄光剤をビヒクルに分散して蓄光
性印刷インキを作製し、シルク印刷及びオフセット印刷
等の印刷手段によって光不透過性フィルムの一面に画像
状の印刷物として蓄光層を形成してもよい。このように
して層形成した蓄光層の厚さは、5〜200μmが好ま
しく、10〜100μmがより好ましく、最適には15
〜60μmである。蓄光層の厚さ5μm未満では蓄光層
の輝度が低く、200μmより厚いと層形成が困難であ
る。このようにして得られた本発明の蓄光層は、従来の
蓄光剤を用いた蓄光層より耐候性に優れるが、過酷な条
件下で使用する場合は蓄光層に保護層を設けることが好
ましい。
【0008】本発明の蓄光シートに使用する光不透過性
フィルムの材料は、好ましくはポリエチレンテレフタレ
ート(以下、PETと略す)等のポリエステル類、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、エチ
レンビニルアセテート共重合体(EVA)、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン等のビニル系
樹脂、アクリル樹脂(共重合体を含む)、トリアセチル
セルロース(以下、TACと略す)、ポリエーテルサル
フォン、ポリカーボネート、ポリイミド等があげられ
る。とりわけ、PET、TAC、ポリオレフィン及びポ
リカーボネートが好ましく、最適にはPET,TAC及
びポリオレフィンである。該フィルムの厚さは10μm
〜1mmが好ましく、より好ましくは25〜200μm
である。10μmより薄いとフィルムの腰がないので取
り扱い性が悪いうえに光透過性が強まる、1mmより厚
いと蓄光剤層を所望の厚さに層形成しにくくなる。
【0009】前記光不透過性フィルムは、有色フィルム
及び反射層付きフィルムが好ましく使用される。光不透
過性フィルムとして有色フィルムを使用する場合はフィ
ルム自身が着色したものでもよく、上記フィルムに顔
料、染料等の着色剤、シリカ、アルミナ、酸化チタン、
樹脂粉等のフィラーを溶解、分散させたものでもよい。
着色は蓄光剤が蓄光した光を反射しやすい白色、水色、
ピンク、青緑色等の淡色系、特に白色系が好ましい。最
適にはシリカ、アルミナ、酸化チタン等のフィラーをP
ETフィルム等に分散させた白色系フィルムである。分
散させる着色剤及びフィラーの平均径は0.01〜10
μmが好ましく、より好ましくは0.1〜5μmであ
る。フィルムの所望の光不透過性を形成するようフィラ
ーの平均径と添加量を決定する。
【0010】また、光不透過性フィルムとして反射層付
きフィルムを使用する場合は、ベースフィルムにアルミ
ニウム蒸着等を施して光反射層を設けたものである。具
体的には、フィルムに蒸着、スパッタリング、メッキ等
によりアルミニウム、金、白金、銀、銅等の金属薄膜層
を形成したものが好ましい。特にアルミニウム蒸着は反
射性がよく反射層を薄層にできるので好ましい。前記光
不透過性フィルムの有色フィルムは積分球反射率が65
%以上であることが好ましく、該反射率は75%以上で
あることがより好ましい。この場合、積分球反射率が6
5%未満であると蓄光剤が蓄光した光がフィルムを透過
しやすくなるので、蓄光層からなる印刷物の輝度が減少
し印刷画像の視認性が低下するので好ましくない。な
お、積分球反射率は直径60mm積分球付属装置(IS
R−240型)付きの島津製作所製分光光度計UV−2
400(PC)Sにて測定した。該積分球反射率は直径
60mmの積分球を用いて入射角0°、スリット20m
m、波長550nm、硫酸バリウム標準白板の条件で測
定した。また、前記反射層付きフィルムは、積分球絶対
反射率が65%以上であることが好ましく、該反射率は
75%以上であることがより好ましい。この場合、積分
球絶対反射率が65%未満であると蓄光剤が蓄光した光
がフィルムを透過しやすくなるので、蓄光層からなる印
刷物の輝度が減少し印刷画像の視認性が低下するので好
ましくない。なお、積分球絶対反射率は上記分光光度計
にて測定し、該積分球絶対反射率は直径60mmの積分
球を用いて入射角5°、スリット20mm、波長550
nm、硫酸バリウム標準白板の条件で測定した。前記蓄
光層は光不透過性フィルムの何れの面に形成してもよい
が、該反射層付きフィルムを用いる場合は反射層の面に
蓄光層を形成することで、経時後の輝度の大幅低下を防
ぐことができるので好ましい。
【0011】本発明の粘着性蓄光シートは、前記蓄光シ
ートの光透過性フィルム面に粘着剤層を形成してなる。
粘着剤層は常温でタック性を示すものであれば使用でき
るが、アクリル系粘着剤が耐候性に優れるので好まし
い。該アクリル系粘着剤は、アルキル(メタ)アクリル
酸エステル、共重合性ビニルモノマー、重合性不飽和カ
ルボン酸又は水酸基含有エチレン性モノマー等を適宜配
合し、共重合して得られる。該アルキル(メタ)アクリ
ル酸エステルとしては炭素数1〜12のアルキル基を有
し、メチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アク
リレート、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシルアクリレートなどがあげられる。該共重合性ビ
ニルモノマーとしては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、酪酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル等があげ
られる。該重合性不飽和カルボン酸としては、(メタ)
アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フ
マル酸等があげられる。該水酸基含有エチレン性モノマ
ーとしては、ヒドロキシメチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、N−メチ
ロールアクリルアミド等があげられる。
【0012】前記粘着剤は、これらの重合性単量体(モ
ノマー)を水系溶媒又は有機溶剤中で、重合開始剤を用
いて重合して得られる。該粘着剤のGPCによる重量平
均分子量は10,000〜5,000,000が好まし
く、より好ましくは100,000〜2,000,00
0である。該粘着剤に重合性不飽和カルボン酸又は水酸
基含有エチレン性モノマーを用いて重合した場合は、イ
ソシアネート類、イミダゾール類、アルミキレート、ア
ジリジニル化合物、エポキシ類、フェノール類を架橋剤
として添加、併用することで硬化性を付与できるので好
ましい。
【0013】該粘着剤には、平均粒径0.01〜10μ
mのフィラーを用いることができる。フィラーを用いる
ことで粘度調整が容易になる。該粘着剤は有機溶剤に溶
解して塗料とし、前記本発明の蓄光シートの一面に塗工
などの手段を用いて粘着剤層を形成する。該粘着剤層の
好ましい厚さは10〜100μm、より好ましくは15
〜60μmである。該層厚さが10μm未満では、被着
体表面の凹凸が吸収できないので粘着力不良になりやす
い。また、100μmより厚いと粘着剤層形成が多工程
を要することになり好ましくない。
【0014】該粘着剤層表面には剥離性の保護フィルム
を用いることが好ましい。なお、本発明の粘着性蓄光シ
ートを使用する際には、保護フィルムを剥がして該シー
トを使用する。保護フィルムの材質としては前記した光
不透過性フィルムと同じ材質のフィルムが使用でき、該
フィルム表面をシリコーン等で処理した剥離性のフィル
ムが好ましく使用される。
【0015】以下、本発明を実施例に基づいてより詳細
に説明する。
【実施例】実施例1 厚さ50μmの白色PETフィルム(積分球反射率84
%)に、下記処方の蓄光層用塗料を乾燥後の厚さが20
μmになるよう塗工し、110℃で2分間乾燥して蓄光
層を形成して本発明の蓄光シートを得た。 (蓄光層用塗料) ・シリコン酸ストロンチウムのマグネシウム塩系青色蓄光剤 (大日本インキ化学工業社製、商品名:EVER400) 60 重量部 ・結着樹脂 塩酢ビ・ビニルアルコール共重合体(日信化学社製、商品名:ソルバインA) 20 重量部 ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタン工業社製、商品名:N−2304) 20 重量部 ・ポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL) 5 重量部 ・シクロヘキサノン 60 重量部 剥離処理を施したPETフィルムに、下記アクリル系粘
着剤層用塗料を乾燥後の厚さが25μmになるよう塗工
し、100℃で5分間乾燥して粘着剤層を形成し粘着フ
ィルムを得た。得られた蓄光シートのPETフィルム面
と粘着フィルムの粘着剤層とを貼り合わせて本発明の粘
着性蓄光シートを得た。 (粘着剤塗料) ・アクリル系粘着剤(ブチルアクリレート/2−エチルヘキシルアクリレート/ 2−ヒドロキシエチルアクリレート(70/25/5)、Mw50万) 100 重量部 ・ポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL) 5 重量部 ・メチルエチルケトン 120 重量部
【0016】実施例2 蓄光層用塗料を下記処方に代えた以外は実施例1と同様
にして、本発明の蓄光シート及び粘着性蓄光シートを得
た。 (蓄光層用塗料) ・シリコン酸ストロンチウムのマグネシウム塩系青緑色蓄光剤 (大日本インキ化学工業社製、商品名:EVER410) 60 重量部 ・結着樹脂 ポリエステル樹脂(東洋紡績製、商品名:バイロン200) 40 重量部 ・ポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL) 5 重量部 ・トルエン/メチルエチルケトン混合(1:1)溶剤 60 重量部
【0017】実施例3 蓄光層用塗料を下記処方に代えた以外は実施例1と同様
にして、本発明の蓄光シート及び粘着性蓄光シートを得
た。 (蓄光層用塗料) ・シリコン酸ストロンチウムのマグネシウム/カルシウム塩系黄緑色蓄光剤 (大日本インキ化学工業社製、商品名:EVER430) 70 重量部 ・結着樹脂 アクリル系樹脂(ブチルアクリレート/2−エチルヘキシルアクリレート/メ チルメタクリレート/2−ヒドロキシエチルアクリレート(30/35/33/ 2)、Mw5万) 25 重量部 塩酢ビ・ビニルアルコール共重合体(日信化学社製、商品名:ソルバインA) 15 重量部 ・ポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL) 3 重量部 ・トルエン/メチルエチルケトン混合(1:1)溶剤 60 重量部
【0018】実施例4 白色PETフィルムを、片面アルミ蒸着処理を施した厚
さ100μmのPETフィルム(積分球絶対反射率87
%)に代え、その蒸着面に蓄光顔料塗料を塗工した以外
は実施例1と同様にして本発明の蓄光シート及び粘着性
蓄光シートを得た。
【0019】実施例5 白色PETフィルムを、実施例4で用いた片面アルミ蒸
着処理を施した厚さ100μmのPETフィルムに代
え、その蒸着面に蓄光層用塗料を塗工した以外は実施例
2と同様にして本発明の蓄光シート及び粘着性蓄光シー
トを得た。
【0020】実施例6 白色PETフィルムを、片面アルミ蒸着処理を施した厚
さ75μmのPETフィルム(積分球絶対反射率88
%)に代え、その蒸着面に蓄光層用塗料を塗工した以外
は実施例3と同様にして本発明の蓄光シート及び粘着性
蓄光シートを得た。
【0021】比較例1 蓄光剤をアルミン酸塩ストロンチウム系(SrAl
24)に代えた以外は実施例1と同様にして比較用の蓄
光シート及び粘着性蓄光シートを得た。
【0022】比較例2 白色PETフィルムを、厚さ100μmの透明PETフ
ィルム(積分球式反射率5%)に代えた以外は実施例1
と同様にして比較用の蓄光シート及び粘着性蓄光シート
を得た。
【0023】(蓄光シート及び粘着性蓄光シートの評
価) 1)蛍光灯光照射後の輝度 実施例1〜6及び比較例1、2の蓄光シートに中心波長
555nmの蛍光灯光を10分照射した後、輝度計(ミ
ノルタ社製、形式:LS−100)を用いて蛍光灯光照
射6分後及び1時間後の輝度を測定し、結果を表1に示
した。なお、蛍光灯光の照度は1100ルックスであっ
た。 2)耐候性試験後の輝度 実施例1〜6及び比較例1、2の粘着性蓄光シートをガ
ラス板に貼着し、80℃1時間で粘着剤層を硬化させた
後、サンシャインカーボンアーク灯式スーパーロングラ
イフウエザーメーター(スガ試験機社製、形式:WEL
−SUN−HCH)にて500時間の環境試験を行った
後、上記蛍光灯を10分間照射し、その後6分後の輝度
を測定し、表1に示した。なお、ウエザーメーター試験
条件を下記に示す。 ブラックパネル温度計:63℃ 水噴射条件:圧力0.1MPa、水量2100ml/m
in、噴射時間18分(カーボンアーク灯120分照射
中に)、pH6.0〜8.0、水温16±5℃
【0024】
【表1】
【0025】表1の結果から明らかなとおり、実施例1
〜6の蓄光シートは6分後の輝度が118(mcd/m2)以
上と明るく、1時間後の輝度も15(mcd/m2)以上で輝
度の低下が少なく持続性に優れていた。それに対して、
比較例1は6分後の輝度は118(mcd/m2)と同等であ
ったが、1時間後には12(mcd/m2)まで低下した。比
較例2は6分後の輝度が98(mcd/m2)、1時間後には
12(mcd/m2)と低かった。また、実施例1〜6の蓄光
粘着シートの耐候性試験後における6分後の輝度は11
3〜130(mcd/m2)であって、蓄光剤を有する印刷物
に必要な実用上十分な明るさを維持していた。これに対
して、比較例1及び比較例2の粘着性蓄光シートの耐候
性試験後の輝度は82(mcd/m2)及び97(mcd/m2)に
まで低下し、実用上支障をきたすものであった。
【0026】
【発明の効果】本発明の蓄光シートは輝度の持続性に優
れ、長時間の蓄光が可能である。また、保護層を必要と
することなく水噴射を含む高温高湿環境を経ても輝度が
維持され耐候性に優れた蓄光シートが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 13/16 G09F 13/16 Z 13/20 13/20 D Fターム(参考) 4F100 AA33B AK25B AK41B AK42A AK51B AK68 AK69 AR00A AR00B AR00C AR00D AS00B BA02 BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C BA10D GB07 GB90 JJ03 JL00 JL10A JL13D JN02A JN06A JN06C JN13 JN13B YY00A YY00B 4H001 XA08 XA12 XA14 XA38 5C096 AA02 AA29 BA04 BB34 CA02 CA26 CA29 CB01 CC37 CE12 EA03 EA08 FA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光不透過性フィルムの少なくとも一面
    に、シリコン酸塩ストロンチウム系蓄光剤を20〜80
    重量%含有する蓄光層を積層したことを特徴とする蓄光
    シート。
  2. 【請求項2】 前記光不透過性フィルムの積分球反射率
    が65%以上又は積分球絶対反射率が65%以上である
    ことを特徴とする請求項1記載の蓄光シート。
  3. 【請求項3】 前記光不透過性フィルムが反射層付きフ
    ィルム又は淡色フィルムであることを特徴とする請求項
    1記載の蓄光シート。
  4. 【請求項4】 前記蓄光層に、少なくともウレタン系、
    ポリエステル系又はアクリル系樹脂からなる結着樹脂を
    含有することを特徴とする請求項1記載の蓄光シート。
  5. 【請求項5】 前記請求項1に記載の蓄光シートの光不
    透過性フィルム面に粘着剤層を積層したことを特徴とす
    る粘着性蓄光シート。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010240596A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Kansai Paint Co Ltd 塗膜形成方法及び粘着シート

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