JP3546611B2 - 田植機の苗植付部昇降制御装置 - Google Patents

田植機の苗植付部昇降制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、田植機の苗植付部の昇降制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、苗植付部の下部に備えられた整地フロ−トの姿勢変化により走行車体に対する苗植付部の昇降を制御する田植機の苗植付部昇降制御装置がある。この田植機の苗植付部昇降制御装置においては、圃場の土壌が硬いときには前記整地フロ−トが圃場面の凹凸により頻繁に姿勢変化を繰り返しそれに伴って頻繁に苗植付部が昇降されるような苗植付部の昇降制御におけるハンチング現象が生じることがある。逆に、土壌が軟らかいときには前記整地フロ−トが土壌内へ沈み込み苗植付部の昇降制御において適正に圃場面に追従しないことがある。そこで、該昇降制御の制御感度を調整できるようにした手動調整手段が設けられたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術においては、苗植付部の昇降制御の制御感度を調整可能な手動調整手段をオペレ−タが操作する必要があり、オペレ−タが圃場の土壌の硬軟や苗植付部による植付状態を監視しなければならず、作業性の優れるものではない。また、上記従来技術においては、オペレ−タが該手動調整手段の操作を忘れたり該手動調整手段の操作を適正に行わなかったりすることがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決すべく次の技術的手段を講じた。
すなわち、左右方向の回動軸71回りに回動する整地フロ−ト65を苗植付部3の下部に備え、該整地フロ−ト65の迎い角αを検出する姿勢検出機構73を設け、該姿勢検出機構73の検出に基づいて走行車体2に対して苗植付部3を昇降制御する田植機の苗植付部昇降制御装置において、整地フロ−ト65,65,66,66の接地圧を検出する接地圧検出装置81を設け、前記回動軸71を上下方向へ移動させる上下移動機構79を設け、整地フロ−ト65,65,66,66の接地状態において上下移動機構79を作動させて整地フロ−ト65,65,66,66を上下方向に移動させたときの前記接地圧検出装置81の検出値の変化に基づいて苗植付部3の昇降制御の制御感度を補正する補正手段を設けたことを特徴とする田植機の苗植付部昇降制御装置とした。
【0005】
【作用】
本発明における田植機は、苗植付部により圃場に苗を植え付けていく。また、この田植機は、前記苗植付部の下部に備えられた整地フロ−トの姿勢を姿勢検出機構73で検出し、該姿勢検出機構73の検出に基づいて走行車体に対して苗植付部を昇降させる。そして、上記補正手段により上下移動機構79を作動させて整地フロ−トを上下方向に移動させたときの該整地フロ−トの接地圧を検出する接地圧検出装置の検出による接地圧の変化に基づいて苗植付部の昇降制御の制御感度を補正して、苗植付部を昇降制御させる。
【0006】
【発明の効果】
本発明の田植機の苗植付部昇降制御装置は、上下移動機構79の作動により苗植付部の下部に備えられた整地フロ−トを上下方向に移動させたときの該整地フロ−トの接地圧の変化により圃場の土壌の硬軟を判別し、その結果に基づいて苗植付部の昇降制御の制御感度を補正するので、圃場の土壌の硬軟に拘らず適正な苗植付部の昇降制御が行え、圃場の土壌の硬軟によりオペレ−タが苗植付部の昇降制御の制御感度を調整する必要がなく、田植作業の作業性が向上する。
【0007】
【実施例】
この発明の田植機における一実施例を図面に基づき説明する。
図1は、乗用型の田植機1を示したものであり、この田植機1は、走行車体2と8条植えの苗植付部3及び施肥装置4とを備えている。
前記走行車体2の略中央に駆動源であるエンジン5が備えられ、該エンジン5から副変速装置6を介してミッションケ−ス7内へ伝動され、前記ミッションケ−ス7からの伝動で左右一対の前輪8,8及び左右の後輪伝動ケ−ス9,9を介して左右一対の後輪10,10が駆動される。尚、前記副変速装置6は、ベルト式の無断変速装置である。
【0008】
前記エンジン5の上方に操縦席11を備え、該操縦席11の前側にステアリングハンドル12、右側に制御部13aを備える制御ボックス13が設けられている。前記エンジン5の上方、前方及び左右側方を覆うようにエンジンカバ−14が設けられ、このエンジンカバ−14により前記操縦席11とエンジン5とを遮蔽している。また、前記エンジンカバ−14の左右側方及び前方には該エンジンカバ−14に当接するように作業ステップ15L,15R,15Fが設けられている。前記作業ステップ15L,15R,15Fの左右両側方には、該作業ステップ15L,15R,15Fと略同高さの拡張ステップ16L,16Rが設けられている。この拡張ステップ16L,16Rは、左右方向に延びるスリット16a…を備えて構成されている。
【0009】
前記走行車体2の後部に昇降リンク機構17が設けられ、該昇降リンク機構17を介して前記苗植付部3が装着され、該苗植付部3が油圧切替バルブ18により作動する油圧昇
降シリンダ19の伸縮により上下に昇降するように設けられている。
また、操縦席11の右側には植付ポジションレバ−20が設けられており、苗植付部3の駆動の入切や昇降操作を行えるようになっている。尚、苗植付部3の駆動の入切は、ミッションケ−ス7から苗植付部3へ動力を伝達する植付伝動軸21の中途部に設けられた植付クラッチケ−ス22に内蔵される植付クラッチを操作する植付クラッチ用ソレノイド22aを制御部13aが制御することにより行う構成である。
【0010】
また、ステアリングハンドル近傍には、上下方向に操作可能な植付・昇降操作スイッチ23が設けられており、上記の植付ポジションレバ−20の「自動」位置で、苗植付部3の駆動の入切や昇降操作を行えるようになっている。苗植付部3が上昇状態で植付・昇降操作スイッチ23を下方向に操作すると苗植付部3が下降し、再度下方向に操作すると苗植付部3の駆動が入になる。その後、植付・昇降操作スイッチ23を下方向に操作すると苗植付部3の駆動が切になり、上方向に操作すると苗植付部3が上昇する。これにより、頻繁に操作する旋回時の苗植付部3の駆動の入切や昇降操作を簡単に行えるようになっている。
【0011】
前記ステアリングハンドル12の左側には、有段変速操作される主変速レバ−24があり、路上走行等で走行車体2を前進させる「移動」位置、走行車体2、苗植付部3共に動力の伝動を断つ「中立」位置、通常植付作業等で走行車体2、苗植付部3共に駆動する「植付」位置、苗植付部3のみ駆動する「PTO」位置、走行車体2を後進させる「後進」位置を設け、ミッションケ−ス内の伝動を切り替えるようになっている。
【0012】
また、ステアリングハンドル12の右側には無断変速操作される副変速レバ−25があり、この副変速レバ−25の操作により前記副変速装置6の変速比を変更し、「高速」位置から「低速」位置まで無断変速できるようになっている。
ステアリングハンドル12の下方には前記エンジン5の回転数を調節できるスロットルレバ−26が設けられ、該レバ−26を前後方向に操作してエンジン5の回転数を調節できるようになっている。
【0013】
また、副変速装置6からミッションケ−ス内への動力の伝達を断つ主クラッチを操作可能な主クラッチペダル27、左右の後輪10、10をそれぞれ制動するためのブレ−キペダル28,28が設けられている。
前記エンジン5は、水冷2気筒のエンジンであって、左右両側に左右方向の出力軸31、32が設けられた構成となっている。また、エンジン5の上方にはエアクリ−ナ33、右方にはラジエ−タ34、左下方となる左側の作業ステップ15Lの下方にはマフラ−35が設けられている。前記マフラ−35はエンジンカバ−14内に配置されず、マフラ−35の熱がエンジンカバ−内にこもりにくいように構成されている。
【0014】
前記ラジエ−タ34はエンジン5と低温冷却水パイプ36及び高温冷却水パイプ37によって接続され、エンジン5とラジエ−タ34の間を冷却水が循環するようになっている。ラジエ−タ34の左側方には冷却ファン38が設けられ、この冷却フアン38の駆動により風が発生する。ラジエ−タ34と冷却フアン38との間にはラジエ−タ34に当接する風洞39が設けられ、ラジエ−タ34の冷却効率を向上させるために前記冷却ファン38により発生する風がラジエ−タ34を通過するように構成されている。尚、前記冷却ファン38は、エンジン5の右側方に突出する出力軸32に取り付けられ、該出力軸32により駆動回転される。また、ラジエ−タ34は、右側の作業ステップ15Rの底面の高さにまたがるような高さに配置されており、前記冷却ファン38の駆動により、右側の作業ステップ15Rの下方とエンジンカバ−14の右側部に設けられたスリット14aとを介して冷却風が流れるようになっている。
【0015】
エンジン5の左側方に突出する左出力軸31には2連プーリ40が取り付けられ、この
2連プーリ40に副変速装置6に動力を伝達する伝動ベルト52とエンジン5の左方にあるオルタネータ41を駆動するオルタネータ駆動ベルト42とが巻き掛けられている。前記オルタネータ41の入力軸43に入力プーリ44が取り付けられ、この入力プーリ44に前記オルタネータ駆動ベルト42が巻き掛けられた構成となっている。また、オルタネ−タ41の入力軸43には該入力軸43と一体回転する小型冷却ファン45が設けられている。この小型冷却ファン45は、エンジン5からの熱を受けるオルタネ−タ41を冷却すると共に、ラジエ−タ34の冷却ファン38からの送風がエンジンカバ−14の左側部に設けられたスリット14bからエンジンカバ−14の外へ排出されるように促している。これにより、エンジン5の熱がエンジンカバ−内にこもりにくいようにしている。
【0016】
また、前記ラジエ−タ34の右方には2個の燃料タンク46L,46Rが設けられている。この2個の燃料タンク46L,46Rは左右に並べられており、左側の燃料タンク46Lが右側の作業ステップ15Rの下方に配設され、右側の燃料タンク46Rが右側の拡張ステップ16Rの下方に配設されている。この右側の燃料タンク46Rと左側の燃料タンク46Lとは連通管47により連通されると共に、左側の燃料タンク46Lから燃料供給管48により燃料ポンプ49を介してエンジン5に燃料が供給される構成となっている。右側の燃料タンク46Rの上面部には、燃料給油口46aが設けられている。また、該燃料給油口46aの上方には燃料給油口46aを覆うように燃料給油口カバー50が設けられ、この燃料給油口カバー50により右側の拡張ステップ16Rのスリット16a…から落ちてくる泥等が前記燃料給油口46aにかからないようにしている。この燃料給油口カバー50は、右側の拡張ステップ16Rの底部に固着されており、該拡張ステップ16Rの一部を回動軸51回りに上方に回動させることにより前記燃料給油口46aの上方から逃避するようになっている。
【0017】
前記施肥装置4は、走行車体2の後部に設けられ、肥料ホッパ61,61から各条の肥料繰出部62…により繰り出された肥料が送風ブロア63の送風により各条の肥料移送管64…を介して苗植付部3の整地フロート65,65,66,66に取り付けられた各条の施肥口67…から排出され圃場に供給される構成となっている。前記送風ブロア63は、前記オルタネータ41からの電力により駆動される。
【0018】
前記苗植付部3は、苗載置台68と植付伝動部69及び各条の植付装置70…とを備えて構成され、植付伝動軸21からの伝動により駆動する。また、苗植付部3の下部には、中央部に2枚のセンタ−フロ−ト65,65及び両側部にサイドフロ−ト66,66が設けられており、該フロ−ト65,65,66,66が圃場面を滑走する構成となっている。各フロ−ト65,65,66,66は、左右方向の回動軸71…回りに回動し姿勢変化自在な構成となっている。前記2枚のセンターフロート65,65は、該フロート65,65の前部を連結フレーム72により連結され、迎い角が同一になるように構成されている。このセンタ−フロ−ト65,65の圃場面に対する迎い角αを検出すべく、該フロ−ト65,65の前部の上方に姿勢検出機構73が設けられ、この圃場面感知機構内のポテンショメ−タであるフロ−ト迎い角センサ73aからの信号が制御部13aに入力されるようになっている。そして、苗植付部3を下降させての植付状態で、制御部13aにおいて前記フロ−ト迎い角センサ73aの検出値が制御目標値となるように油圧切替バルブ18を制御して、苗植付部3を圃場面に対して所定の高さに維持させるようになっている。尚、フロ−ト65,65が前上がりの状態となるようフロ−ト65,65の迎い角の制御目標値を設定すると苗植付部3の昇降制御における制御感度が鈍感となり、逆にフロ−ト65,65が前下がりの状態となるようフロ−ト65,65の迎い角の制御目標値を設定すると苗植付部3の昇降制御における制御感度が敏感となる。
【0019】
また、前記植付装置70…は、植付伝動部69の後部に取り付けられ、該植付伝動部6
9からの動力により作動する構成となっている。前記苗載置台68は、上部を苗載置台支持ロ−ラ74,74、下部を左右移動ガイド板75により左右移動可能に支持されると共に、植付伝動部69からの動力で苗載置台左右移動棒76を左右移動させることにより左右移動する。尚、前記苗載置台支持ロ−ラ74,74は、植付伝動部69の植付伝動ケ−ス69aに固着された支持フレ−ム77,77の上部に取り付けられた構成となっている。苗載置台68の左右移動により、マット状の苗を植付装置70…により一株づつ掻き取る構成となっている。尚、前記左右移動ガイド板75には、植付装置70…が苗を取り出す苗取出部となっている苗掻き取り口75a…が設けられている。また、前記苗載置台68は、左右移動終端においてマット状の苗を各条の苗送りベルト78…により苗載置台68に沿って苗植付装置側に順次移送する公知の構成である。
【0020】
前記植付装置70は、ロータリー式の植付装置であって、ロータリーケース70aと苗植付具70b,70bとを備えて構成される。前記植付伝動部69からの動力により前記ロータリーケース70aが回動し、該ロータリーケース70aに設けられた苗植付具70b,70bがル−プ軌跡Tを描きながら前記苗掻き取り口上の苗を掻き取って圃場へ植え付ける構成となっている。
【0021】
前記フロ−ト65,65,66,66の左右方向の回動軸71…は、前後方向で前記植付装置70の近傍で側面視において略同位置に設けられている。この回動軸71…は、上下移動機構79により上下方向に移動可能に設けられている。前記上下移動機構79は、植付伝動部69の植付伝動ケ−ス69aに対して軸回りに回動可能に設けられた植付深さ調節軸79aと該軸に固着されたフロ−ト上下移動ア−ム79b…とを備えて構成され、前記フロ−ト上下移動ア−ム79b…の先端部に前記回動軸71…が取り付けられ、このフロ−ト上下移動ア−ム79b…の前記植付深さ調節軸回りの回動によりフロ−ト65,65,66,66の左右方向の回動軸71…が植付伝動ケ−ス69aひいては植付装置70…に対して上下調節される構成となっている。前記植付深さ調節軸79aには該軸79aと一体回転する植付深さ調節ア−ム79cが設けられ、この植付深さ調節ア−ム79cにより植付深さ調節軸79aの回動位置を決定し植付深さを決定するようになっている。前記植付深さ調節ア−ム79cは、苗載置台68の支持フレ−ム77,77に固着された植付深さ調節モ−タ79dのピニオン79eに該ア−ム79cに固着された扇型のギヤ79fが噛み合って、前記植付深さ調節モ−タ79dにより回動位置が調節される構成となっている。また、植付深さ調節ア−ム79cの回動位置を検出すべく、ポテンショメ−タである植付深さセンサ79gが設けられている。尚、制御ボックス13には植付深さ調節ダイヤル80が設けられ、この植付深さ調節ダイヤル80からの入力で制御部13aにより前記植付深さセンサ79gの検出値が所定の検出値となるよう前記植付深さ調節モ−タ79dが駆動制御されるようになっている。
【0022】
また、接地圧検出装置81として、前記植付深さ調節モ−タ79dに流れる電流値を検出する電流計81aが設けられ、該電流値81aの大小で植付深さ調節モ−タ79dにかかる負荷を検出してフロ−ト65,65,66,66の接地反力を検出して、該フロ−ト65,65,66,66の総和の接地圧を検出できるようになっている。尚、この電流計81aからの信号が制御部13aに入力されるようになっている。
【0023】
姿勢検出機構73は、植付伝動部69の植付伝動ケ−ス69aに枢着された上リンク73b,73bと下リンク73cとのそれぞれの他端を連結した縦リンクプレート73dの上端部に前記フロート迎い角センサ73aが取り付けられた構成となっている。前記センターフロート65,65の連結フレーム72と枢着するフロートリンク73eの他端が前記縦リンクプレート73dと前記上リンク73b,73bとの枢支軸73f回りに回動する感知アーム73gに枢着されると共に、該感知アーム73gとフロート迎い角センサ73aの入力アーム73hとが連結ロッド73iにより連結され、フロート迎い角センサ73aによりセンターフロート65,65の迎い角αを検出できるようになっている。前記感知ア−ム73gにはセンタ−フロ−ト65,65の前部を下方に付勢する下方付勢スプリング82か設けられ、操縦席11の左側に設けられた下方付勢力調節レバ−83の操作で前記下方付勢スプリング82の他端を係止した操作ワイヤ84を引いたり戻したりして該スプリング82の付勢力を調節できるようになっている。すなわち、苗植付部3の昇降制御における制御感度を鈍感にしたいときには前記操作ワイヤ84を引いて下方付勢スプリング82の付勢力が大きくなるように調節し、逆に敏感にしたいときには前記操作ワイヤ84を下方付勢スプリング側に戻して該スプリング82の付勢力が小さくなるように調節する構成となっている。
【0024】
尚、前記上リンク73b,73bと下リンク73cとにより平行リンク機構が構成されており、フロート迎い角センサ73aは植付伝動ケース69aに対して姿勢を同一にして上下方向に移動できるようになっている。また、前記上リンク73b,73bと植付伝動ケース69aに設けられた回動軸85回りに一体回転する植深修正用アーム86と前記植付深さ調節ア−ム79cとが植深修正用ロッド87により連結され、前記植付深さ調節ア−ム79cによるフロ−ト65,65,66,66の左右方向の回動軸71…の上下位置に対してフロート迎い角センサ73aの上下位置が決定される構成となっており、フロート迎い角センサ73aによりフロ−ト65,65,66,66の左右方向の回動軸71…の上下位置に関係なくセンターフロート65,65の迎い角を検出できるようになっている。尚、前記植深修正用ロッド87は、ロッド長が調整可能な構成となっている。
【0025】
この乗用型の田植機1における制御部13a内の苗植付部3の昇降制御の制御感度を補正する補正手段の作用について説明する。前記補正手段は、フロート迎い角センサ73aからの入力によりフロ−ト65,65,66,66の接地状態を検出する。そして、フロ−ト65,65,66,66の接地状態において、所定時間ごとに前記植付深さ調節モ−タ79dの駆動により一時的にフロ−ト65,65,66,66の回動軸71…を所定量下動させて元の上下位置に戻す。このとき、植付深さ調節モ−タ79dの電流値を検出する電流計81aからの入力によりフロ−ト65,65,66,66の接地荷重の総和の変化量を演算し、その変化量が大きいときは圃場の土壌が硬い状態と判断し、逆に小さいときには圃場の土壌が軟らかい状態と判断する。そして、その変化量による圃場の土壌の硬軟の判断に基づいて、硬いときには苗植付部3の昇降制御の制御感度が鈍感となるようフロ−ト迎い角センサ73aの制御目標値をフロ−ト65,65の前上がり側に補正し、軟らかいときには苗植付部3の昇降制御の制御感度が敏感となるようフロ−ト迎い角センサ73aの制御目標値をフロ−ト65,65の前下がり側に補正する。フロ−ト迎い角センサ73aが制御目標値となるよう、制御部13aからの出力により油圧切替バルブ18を作動させる。
【0026】
よって、植付深さ調節モ−タ79dにより整地フロ−ト65,65,66,66を上下方向に移動させたときの整地フロ−ト65,65,66,66の接地圧の変化により圃場の土壌の硬軟を判別し、その結果に基づいて苗植付部3の昇降制御の制御感度を補正するので、圃場の土壌の硬軟に拘らず適正な苗植付部3の昇降制御が行え、圃場の土壌の硬軟によりオペレ−タが苗植付部3の昇降制御の制御感度を調整する必要がないので、田植作業の作業性が向上する。また、圃場の土壌の硬軟を検出すべく硬軟検出具を圃場面を滑走する整地フロ−トとは格別に設け該硬軟検出具により圃場の土壌の硬軟を判断し苗植付部の昇降制御の制御感度を補正するものと比較して、前記硬軟検出具で圃場面を荒らすことがなく整地性が向上する。
【0027】
尚、この実施例は、4枚の整地フロ−ト65,65,66,66の総和の接地圧の変化に基づいて苗植付部3の昇降制御の制御感度を補正するようにしたが、サイドフロ−ト66,66のみの接地圧の変化に基づいて前記制御感度を補正するものであってもよい。また、センタ−フロ−ト65,65のみの接地圧の変化に基づいて前記制御感度を補正するものであってもよい。
【0028】
尚、この実施例における整地フロ−ト65,65,66,66は左右方向の回動軸71…回りに回動して姿勢変化自在なものとしたが、本発明はこの構成のものに限定されるものではない。
また、この実施例は整地フロ−ト65,65,66,66を一時的に下動させて元の上下位置に戻したときの該フロ−ト65,65,66,66の接地荷重の変化に基づいて苗植付部3の昇降制御の制御感度を補正するようにしたが、前記整地フロ−ト65,65,66,66を一時的に上動させて元の上下位置に戻したときの該フロ−ト65,65,66,66の接地圧の変化に基づいて前記制御感度を補正するものとしてもよい。
【0029】
また、この実施例は上下移動機構79により整地フロ−ト65,65,66,66を上下動させて該整地フロ−ト65,65,66,66の接地圧の変化に基づいて苗植付部3の昇降制御の制御感度を補正するようにしたが、一時的にフロ−ト迎い角センサ73aからの信号を無視して油圧昇降シリンダ19を作動させることにより前記整地フロ−ト65,65,66,66を上下動させる構成としてもよい。
【0030】
また、この実施例はフロ−ト65,65,66,66の接地状態において所定時間ごとに前記植付深さ調節モ−タ79dの作動させて圃場の土壌の硬軟を検出するものとしたが、本発明はこれに限定されるものでなく、圃場内での機体の旋回終了後植付が開始されてから所定時間後に前記植付深さ調節モ−タ79dの作動させて圃場の土壌の硬軟を検出するものとしてもよい。また、植付状態において車速が所定値以上のときに前記植付深さ調節モ−タ79d作動させて圃場の土壌の硬軟を検出するものとしてもよい。
【0031】
また、この実施例はフロ−ト迎い角センサ73aの制御目標値を補正して苗植付部3の昇降制御の制御感度を補正するようにしたが、圃場の土壌の硬軟に応じてセンタ−フロ−ト65,65の前部を下方に付勢する下方付勢スプリング82の付勢力をモ−タ等で自動的に調節し前記制御感度を補正するものとしてもよい。また、圃場の土壌の硬軟に応じて油圧昇降シリンダ19の作動スピ−ドを変化させて前記制御感度を補正するものとしてもよい。
【0032】
また、この実施例は植付深さ調節モ−タ79dに流れる電流値を電流計81aにより検出することによってフロ−ト65,65,66,66の接地圧を検出する構成としたが、本発明はこの構成に限定されるものではない。
また、この田植機1は、制御ボックス13にオペレ−タがフロ−ト迎い角センサ73aの制御目標値を補正可能なフロ−ト迎い角調節ダイヤルが設けられたものであってもよい。
【0033】
尚、以上の実施例は8条植えの田植機について詳述したが、本発明は8条植えの田植機に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型の田植機の側面図
【図2】乗用型の田植機の平面図
【図3】エンジンとその周辺の構成を示す背面図
【図4】エンジンとその周辺の構成を示す側面図
【図5】姿勢検出機構及びフロ−ト上下移動機構を示す側面図
【図6】ブロック図
【符号の説明】
1…乗用型の田植機、2…走行車体、3…苗植付部、65,65,66,66…整地フ
ロ−ト、71…左右方向の回動軸、73…姿勢検出機構、79…上下移動機構、81…接地圧検出装置、α…迎い角

Claims (1)

  1. 左右方向の回動軸71回りに回動する整地フロ−ト65を苗植付部3の下部に備え、該整地フロ−ト65の迎い角αを検出する姿勢検出機構73を設け、該姿勢検出機構73の検出に基づいて走行車体2に対して苗植付部3を昇降制御する田植機の苗植付部昇降制御装置において、整地フロ−ト65,65,66,66の接地圧を検出する接地圧検出装置81を設け、前記回動軸71を上下方向へ移動させる上下移動機構79を設け、整地フロ−ト65,65,66,66の接地状態において上下移動機構79を作動させて整地フロ−ト65,65,66,66を上下方向に移動させたときの前記接地圧検出装置81の検出値の変化に基づいて苗植付部3の昇降制御の制御感度を補正する補正手段を設けたことを特徴とする田植機の苗植付部昇降制御装置。
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