JP3546484B2 - 工具マガジン装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、マガジン部材よりソケット毎工具を取り出せるようにした工具マガジン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にマシニングセンタ等の工作機械においては、工具マガジンに工具を水平状態で支持し、工具取出位置において工具軸線が主軸軸線と平行になるように工具を保持したソケットを90°旋回させ、主軸との間で工具を交換するようになっている。
【0003】
ところで、この種の工作機械の多くは、工具マガジンに収納される工具の固定番地化を図るために、ソケットを旋回した状態で工具マガジンの割出しが行えるようになっている。
従来の工具マガジン装置を図9に基づいて説明すると、31は図略のベッド上に立設された固定基板であり、この固定基板31に水平軸線回りに回転割出し可能に軸承され、円周上等角度間隔に工具13の工具ホルダ13aを着脱可能に保持するソケット35を放射方向に離脱可能に保持するマガジン円板32と、このマガジン円板32を回転割出しする割出しモータ33と、前記マガジン円板32を取り巻くように設けられ、前記ソケット35が前記マガジン円板32から脱落するのを防止し、工具取出位置P0において前記ソケット35の取り出しを可能にすべく切欠かれたガイドレール36と、工具取出位置P0から工具交換位置P1にソケット35を搬送するソケット搬送装置40とから構成されている。
【0004】
前記ソケット搬送装置40は、前記固定基板31に図略のブラケットを介して鉛直軸線回りに回転可能に支承された回転軸42と、前記工具取出位置P0に対応して配置され、基部44を介して回転軸42の一端に固定されるとともにソケット35を保持する一対のフック43と、前記回転軸42を回転させ、前記フック43を工具取出位置P0から工具交換位置P1まで90°旋回させる図略の旋回駆動装置と、前記ガイドレール36の切欠き部に設けられ、前記ソケット35を工具取出位置P0から工具交換位置P1まで案内する上下一対のガイドプレート51、前記フック43の異なる角度位置にフック43と一体的に設けられ、前記フック43の旋回時に工具取出位置P0に旋回され、工具取出位置P0を通過するソケット35を両側から挟み込むようにして案内支持する案内部材60とから構成されている。
【0005】
ここで、前記フック43は、工具取出位置P0においてはソケット35を両側から挟み込むようにソケット35の外周に係合し、前記マガジン円板32の回転によるソケット35の移動を案内するようになっている。
なお、10は図略のベッド上にX軸方向に移動可能に載置されたコラムであり、このコラム10には主軸12をZ軸(前後方向)と平行な軸線回りに回転可能に支承した主軸ヘッド11が上下方向に移動可能に支持され、前記主軸12の先端に工具13の工具ホルダ13aが着脱可能に装着されるようになっている。また、21は、Z軸と平行な軸線H回りで正逆回転運動及び前進後退し、前記主軸12と前記工具マガジン装置30との間で工具交換を行う工具交換アームである。
【0006】
上記の構成により、割出しモータ33によってソケット35が工具取出位置P0に割出しされ、図略の旋回駆動装置によってフック43が旋回され、ソケット35が工具交換位置P1まで搬送される。この状態で、ソケット35に保持された工具13は、工具交換アーム21によって主軸12との間で工具交換が行われる。一方、工具取出位置P0側においてはフック43の旋回によって案内部材60が旋回されており、主軸12に装着されていた工具13の収納位置が割出される。
【0007】
この際、他のソケット35は工具取出位置P0において、案内部材60によって案内支持される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した工具マガジン装置30においては、フック43に案内部材60が一体的に設けられているため、案内部材60の旋回半径はフック43の旋回半径と同じとなり、案内部材60はフック43の旋回のために必要なスペースと同じだけのスペースが必要となるため、上記のように工具交換時、コラム10が工具マガジン装置30側に接近する場合、コラム10は案内部材60と干渉しない位置(図9に示す位置)までしか移動できないため、工具交換アーム21の旋回半径が大きくなり、工具交換時間の短縮を図ることができないという問題があった。
【0009】
また、フック43の旋回半径を大きくするに伴い、案内部材60の旋回半径が大きくなるため、さらに周辺装置との干渉が懸念されるという問題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の工具マガジン装置は、上述した問題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明においては、工具を着脱可能に装着した複数のソケットを工具取出位置において取外し可能に収納する複数のソケット収納部を有するマガジン部材を割出し可能に備え、前記マガジン部材の割出しにより前記工具取出位置を通過するソケットを案内する案内部を有するフックを工具取出位置に旋回可能に設けるとともに、前記フックに設けられ前記フックの旋回時に前記工具取出位置を通過するソケットを案内支持する案内部材を設けた工具マガジン装置において、前記案内部材を前記フックに揺動可能に枢支された可動案内部にて構成し、前記可動案内部にカムフォロワを設けるとともに、このカムフォロワを案内するカム溝を有するカムプレートを設け、前記可動案内部を前記フックの旋回に連動して旋回されるようにしたことを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項2に記載の発明においては、工具を着脱可能に装着した複数のソケットを工具取出位置において取外し可能に収納する複数のソケット収納部を有するマガジン部材を割出し可能に備え、前記マガジン部材の割出しにより前記工具取出位置を通過するソケットを案内する案内部を有するフックを工具取出位置に旋回可能に設けるとともに、前記フックに設けられ、前記フックの旋回時に前記工具取出位置を通過するソケットを案内支持する案内部材を設けた工具マガジン装置において、前記案内部材を前記フックの旋回中心とは別の旋回中心にて回動可能に独立して設け、前記フックの旋回に連動して前記案内部材を旋回させるべく前記フックと前記案内部材とを作動リンクにて連繋したことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】
上記の構成により、請求項1に記載の発明においては、マガジン部材が割出しされると、ソケット収納部に収納されたソケットが工具取出位置に順次割出しされる。工具取出位置に割出されたソケットはフックの案内部に案内されながら通過する。
【0013】
必要な工具を装着したソケットが工具取出位置に割出されると、マガジン部材の割出しが停止され、フックが90°旋回される。かかるフックの旋回に連動してカムフォロワがカムプレートのカム溝に案内されて移動し、案内部材の可動案内部はカム溝上を移動するカムフォロワの描く軌跡によって動作され、フックが旋回端まで旋回されると、可動案内部はフックが抜けた工具取出位置の空間部を通過するソケットを案内支持可能な位置に位置決めされる。
【0014】
従って、フックを90°旋回した状態でマガジン部材が割出しされると、工具取出位置を通過するソケットは可動案内部に案内支持されて割出しされる。
また、請求項2に記載の発明においては、マガジン部材が割出しされると、ソケット収納部に収納されたソケットが工具取出位置に順次割出しされる。工具取出位置に割出されたソケットはフックの案内部に案内されながら通過する。
【0015】
必要な工具を装着したソケットが工具取出位置に割出されると、マガジン部材の割出しが停止され、フックが90°旋回される。かかるフックの旋回に連動して作動リンクが揺動し、案内部材が旋回される。
フックが旋回端まで旋回されると、案内部材はフックが抜けた工具取出位置の空間部を通過するソケットを案内支持可能な位置に位置決めされる。
【0016】
従って、フックを90°旋回した状態でマガジン部材が割出しされると、工具取出位置を通過するソケットは案内部材に案内支持されて割出しされる。
【0017】
【実施例】
本発明の第1実施例を図1〜図6に基づいて説明する。
図1において、図略のベッド上には、X軸方向(左右方向)にコラム10が摺動可能に案内支持され、このコラム10は図略のコラム駆動用モータによってX軸方向に進退駆動されるようになっており、このコラム10の前面には主軸ヘッド11が上下方向に摺動可能に案内支持されている。ここで、コラム10は図略の加工原位置から図1に示す工具交換位置P2まで移動可能となっている。
【0018】
主軸ヘッド11には主軸12がZ軸(前後方向)と平行な軸心回りに回転可能に支承され、この主軸12は図略の主軸回転駆動モータによって回転駆動されるようになっており、主軸12の先端には、工具13の工具ホルダ13aが着脱可能に装着されている。
図略のベッド上において、前記コラム10と後述する工具マガジン装置30との間には工具交換装置20が設けられ、この工具交換装置20は、両端に工具13の工具ホルダ13aを把持する把持爪21aを有し、前記主軸12と平行な軸線回りで所定角度で正逆回転運動するとともに、前進後退する工具交換アーム21と、この工具交換アーム21を前記主軸12と平行な軸線H回りで所定角度で正逆回転運動させるとともに、前進後退させる図略のカム機構を備えた駆動装置22とから構成されている。なお、このカム機構は例えば特開昭62−282840号で公知のものである。
【0019】
図略のベッド上には、前記コラム10に隣接して本発明の工具マガジン装置30が設けられている。
図1〜図3において、31は図略のベッド上に立設された固定基板であり、この固定基板31上にマガジン円板32がX軸と平行な水平軸線回りに回転割出し可能に軸承され、割出しモータ33によって回転割出しされるようになっている。マカジン円板32の円周上には矩形状をなす複数のソケット収納部34が等間隔に開設され、これらソケット収納部34に工具13を着脱可能に装着した角形のソケット35の両面に形成した係合溝35aが係合され、ソケット35は各々放射方向に離脱可能となっている。
【0020】
前記固定基板31にはマガジン円板32のソケット収納部34を取り巻くように固定のガイドレール36が設置され、このガイドレール36によってソケット収納部34からのソケット35の脱落を防止している。しかしてガイドレール36及び前記固定基板31は工具取出位置P0においてソケット35の取り出しを可能にすべく切欠かれている。ここで、マガジン円板32及びガイドレール36はマガジン部材に相当する。
【0021】
前記固定基板31にはソケット35を工具取出位置P0から工具交換位置P1へ搬送するソケット搬送装置40が設けられている。
このソケット搬送装置40においては、前記固定基板31にブラケット41を介して回転軸42が鉛直軸線回りに回転可能に軸承され、この回転軸42の一端に、前記ガイドレール36の切欠き部(工具取出位置P0)に対応して配置された一対のフック43が基部44を介して固定されている。回転軸42の他端には回転板45が固着され、この回転板45に前記固定基板31に一端がY軸と平行な軸心回りに回動可能に設置されたフック旋回用シリンダ50のロッド50aの先端が支持ピン52を介して枢支され、このフック旋回用シリンダ50の作動によって前記回転軸42とともにフック43を90°旋回するようになっている。
【0022】
なお、前記ソケット35は工具取出位置P0から工具交換位置P1まで搬送される際に前記ガイドレール36の切欠き部に設けられた上下一対のガイドプレート51によって案内支持されるようになっている。
前記フック43には図3に示すように工具取出位置P0を通過するソケット35を両側から挟み込むようにソケット35に形成された係合溝35bに係合する案内部43aが各々設けられている。
【0023】
フック43にはこれら案内部43aと90°異なる角度位置に案内部材60が設けられている。
案内部材60は、図4及び図5に示すように前記フック43に固定の固定案内部61と、前記フック43に設けられた支持ピン46によって回動可能に支持された可動案内部62とで構成されている。可動案内部62は、フック43が工具取出位置P0に位置した状態では、支持ピン46を中心として反時計回りに所定角度回転された状態となっており、即ち、可動案内部62の先端が基部44に対して接近した状態となっており、可動案内部62の旋回に必要なスペースは最小となっている。
【0024】
可動案内部62の下側には前記固定基板31に固定のカムプレート70が設けられ、このカムプレート70には前記可動案内部62の下面に設けられたカムフォロワ63に係合するカム溝71が形成されている。カム溝71は前記回転軸42を軸心とした円弧状の円弧溝部71aと、この円弧溝部71aに連続し、X軸方向に伸びる直線溝部71bとから構成されている。
【0025】
従って、可動案内部62のカムフォロワ63がフック43の旋回に連動してカム溝71に案内され、カム溝71上を移動するカムフォロワ63の描く軌跡によって可動案内部62の動きが制御される。
つまり、フック43の旋回に伴って、可動案内部62は、先ず、前記円弧溝部71aによって制御されるため、フック43に対して相対移動せずにフック43と一体的に移動される。カムフォロワ63が前記直線溝部71bに差し係ると、可動案内部62はフック43に対して相対移動され、フック43が完全に90°旋回された時には、前記直線溝部71bによってX軸と平行な状態となるとともに、可動案内部62の後端部62aが基部44に当接することによりX軸と平行な状態に位置決めされる。そして、工具取出位置P0において、固定案内部61と可動案内部62とによって、工具取出位置P0を通過するソケット35の後部を両側から挟み込むように案内するようになっている。
【0026】
次に上記した構成における動作について説明する。
主軸12に装着した工具13の工具交換をする際、コラム10は図略の加工原位置から図1に示す工具交換位置P2まで移動され、一方、工具マガジン装置30側においては、次に使用する工具13が工具交換位置P1に搬出される。
通常、フック43は図4に示す原位置(工具取出位置P0)に位置しており、案内部材60の固定案内部61はフック43の案内部43aと90°異なる角度位置に位置されている。一方、案内部材60の可動案内部62は支持ピン63を中心として反時計回りに所定角度旋回した状態で保持されている。
【0027】
この状態で、マガジン円板32が回転割出しされると、ソケット収納部34に収納されたソケット35が固定のガイドレール36に案内されながら工具取出位置P0に順次割出され、工具取出位置P0に位置するフック43の案内部43aに案内されながら通過する。
必要な工具13を装着したソケット35が工具取出位置P0に割出されると、マガジン円板32の回転割出しが停止され、続いてフック43がフック旋回用シリンダ50によって90°旋回される。かかるフック43の旋回によりソケット35がマガジン円板32のソケット収納部34より離脱され、ガイドレール51に案内されながら旋回される。同時にフック43の旋回に伴い可動案内部62に設けられたカムフォロワ63はカムプレート70に形成されたカム溝71に案内されて移動する。ここで、カムフォロワ63は先ず回転軸42を軸心とした円弧状の円弧溝部71aに案内されるため、可動案内部62はフック43に対して相対移動されない。そして、フック43が所定角度旋回され、カムフォロワ63が直線溝部71bに差し係ると、可動案内部62はフック43に対して徐々に相対移動され、つまり支持ピン46を中心として時計回りに相対的に回動され、フック43が90°旋回され、工具交換位置P1に位置されると、可動案内部62は図6に示すようにX軸と平行な状態となり、可動案内部62及び固定案内部61は工具取出位置P0に位置される。
【0028】
従って、フック43を90°旋回した状態でマガジン円板32が回転割出しされると、工具取出位置P0を通過するソケット35は案内部材60によって案内支持される。
そして、工具交換位置P1に搬送された次に使用する工具13と、主軸12に装着されていた工具13とが工具交換装置20の工具交換アーム21によって主軸12とソケット35との間で交換され、一方、マガジン円板32側では主軸12に装着されていた工具13を収納するソケット収納部34を工具取出位置P0に割出し、工具交換完了後、コラム10は加工原位置に移動され、主軸12に装着されていた工具13を保持したソケット35は上述した逆動作によって工具交換位置P1から工具取出位置P0に搬送され、所定のソケット収納部34に収納される。
【0029】
以上のように、案内部材60をフック43の旋回中心とは別の旋回中心で旋回する可動案内部62と固定の固定案内部61とで構成するとともに、可動案内部62に設けたカムフォロワ63をカムプレート70に形成したカム溝71に案内させるようにし、可動案内部62の旋回振りを小さくしたので、案内部材60の旋回に必要なスペースが縮小され、コラム10が工具マガジン装置30側により接近することができる。つまり主軸12の工具交換位置P2と工具マガジン装置30側の工具交換位置P1との距離が短縮でき、これに伴って工具交換アーム21の旋回半径を小さくでき、工具交換時間の短縮に寄与することができる。
【0030】
さらに、コラム10の移動スペースが確保されることにより、装置全体の小型化を図ることができる。
なお、上記実施例においては、フック43は90°旋回され、この動作に伴って案内部材60も90°旋回されるようになっているが、各々の旋回角度は、上記のものに限定されるものではなく、前記カム溝71の形状を変更することにより各々個別の旋回角度を持たせることが可能である。
【0031】
さらに、上記実施例においては、案内部材60を固定案内部61と可動案内部62とによって構成したが、本発明はフックの旋回に連動してカムフォロワがカム溝に案内され、カム溝を移動するカムフォロワの描く軌跡によって可動案内部の動き(角度位置)を制御するという技術思想に逸脱しない限り種々の変形が可能である。
【0032】
次に、本発明の第2実施例を図7及び図8に基づいて説明する。
本実施例は第1実施例と比較して案内部材60をフック43の旋回中心とは別の旋回中心で旋回させる点で一致し、フック43の旋回に連動して案内部材60を旋回させるのにリンク機構を用いた点で相違するものである。
なお、第1実施例と相違する部分について詳述し、第1実施例と同一もしくは均等構成と考えられる部分には同符号を付して重複する説明は省略する。
【0033】
図7は工具マガジン装置の上面図を示しており、31は図略のベッド上に立設された固定基板であり、この固定基板31には図略の駆動用スプロケットと、この駆動用スプロケットから離間して図略の従動ホイールとが各々軸着されており、駆動用スプロケットと従動ホイール間に無端状のチェーン37が懸架されている。なお、駆動用スプロケットは図略の割出しモータに連結され、割出し駆動されるようになっている。
【0034】
チェーン37を構成するチェーンリンク38には等間隔に複数のソケット収納部34が一体的に設けられ、これらソケット収納部34に工具13の工具ホルダ13aを着脱可能に装着した角形のソケット35の両面に形成した係合溝35aが係合され、ソケット35は各々放射方向に離脱可能となっており、さらに前記ソケット収納部34にはソケット35の後端部に当接する当接板39が前記チェーンリンク38に一体的に設けられている。
【0035】
前記固定基板31にはソケット収納部34を取り巻くように固定のガイドレール36が設置され、このガイドレール36によってソケット収納部34からのソケット35の脱落を防止するようになっており、また、前記ソケット収納部34内には図略の補助スプリングが内挿され、この補助スプリングはソケット35に対して挟み込むように押圧するようになっており、これによって、ソケット収納部34においてソケット35が補助的に保持されるようになっている。ここで、チェーン37,ガイドレール36及び当接板39はマガジン部材に相当する。
【0036】
そして、上記ガイドレール36及び前記固定基板31は工具取出位置P0においてソケット35の取り出しを可能にすべく切欠かれており、この切欠き部にソケット35を工具取出位置P0から工具交換位置P1へ搬送するソケット搬送装置40が設けられている。
このソケット搬送装置40においては、前記固定基板31に支持板47が設けられ、この支持板47に回転軸42が鉛直軸線回りに回転可能に軸承され、この回転軸42に、前記ガイドレール31の切欠き部(工具取出位置P0)に対応して配置されたフック43が固定されている。このフック43には、前記固定基板31に一端が鉛直軸線と平行な軸心回りに回動可能に設置されたフック旋回用シリンダ50のロッド50aの先端が支持ピン52を介して枢支され、このフック旋回用シリンダ50の作動によってフック43を90°旋回するようになっている。
【0037】
なお、前記ソケット35は工具取出位置P0から工具交換位置P1まで搬送される際に前記ガイドレール36の切欠き部に設けられた上下一対のガイドプレート51によって案内支持されるようになっている。
前記フック43には工具取出位置P0を通過するソケット35を両側から挟み込むようにソケット35に形成された係合溝35bに係合する案内部43aが各々設けられている。
【0038】
これら案内部43aと90°異なる角度位置にソケット35を案内する案内部64が形成された案内部材60が設けられている。
この案内部材60は、前記回転軸42とX軸方向に離間して前記支持板47に回転可能に設けられた支持ピン46によって回動可能に支持されている。この案内部材60の一端は作動リンク80の一端と支持ピン81によって回動自在に枢支され、作動リンク80の他端は支持ピン82によって前記フック43の一端と回動自在に枢支されている。
【0039】
従って、案内部材60は、上記のリンク機構によってフック43の旋回に伴って90°旋回されるようになっている。
そして、工具取出位置P0において、案内部材60の案内部64によってソケット35がソケット収納部34から脱落しないように案内するようになっている。なお、第1実施例と異なり、案内部64が1つであるのは、ソケット35がソケット収納部34において補助スプリングによって補助的に保持されているからである。即ち、この補助スプリングを用いない場合は、第1実施例のように案内部64を一対とし、ソケット35を両側から挟み込むようにしても良い。
【0040】
上記の構成によると、フック43がフック旋回用シリンダ50によって90°旋回されると、それに伴って作動リンク80が揺動され案内部材60が90°旋回される。従って、フック43を90°旋回した状態でソケット収納部34が回転割出しされると、工具取出位置P0を通過するソケット35は案内部材60によって案内支持される。
【0041】
以上のように、第2実施例においても案内部材60の旋回中心をフック43の旋回中心とは別の位置としたため、フック43の旋回半径の増長に伴って1対1で案内部材60の旋回半径が増長することがなく、案内部材60の旋回に必要なスペースを縮小することができる。
さらに、フック43の動作に連動して案内部材60を旋回作動させるリンク機構がフック43と案内部材60とを作動リンク80で連繋した簡易な構成であるため、作動リンク80の長さを変更するだけでフック43の旋回半径の増長に対応できるため、コスト低減に寄与することができる。
【0042】
なお、第2実施例においても、フック43の90°旋回動作に伴って案内部材60も90°旋回されるようになっているが、各々の旋回角度は、上記のものに限定されるものではなく、作動リンク80の長さを変更することにより各々個別の旋回角度を持たせることが可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によると、請求項1の発明では、案内部材をフックの旋回中心とは別の旋回中心で旋回する可動案内部にて構成するとともに、可動案内部に設けたカムフォロワをカムプレートに形成したカム溝に案内させるようにしたので、可動案内部の旋回振りを小さくでき、案内部材の旋回に必要なスペースを縮小することができ、周辺装置との干渉を回避することができる。よって、周辺装置が工具マガジン側により接近可能となり、装置全体の小型化に寄与することができる。
【0044】
また、請求項2の発明においても、案内部材の旋回中心をフックの旋回中心とは別の位置としたため、フックの旋回半径の増長に伴って1対1で案内部材の旋回半径が増長することがなく、案内部材の旋回に必要なスペースを縮小することができる。
さらに、フックの動作に連動して案内部材を旋回作動させるリンク機構がフックと案内部材とを作動リンクで連繋した簡易な構成であるため、作動リンクの長さを変更するだけでフックの旋回半径の増長に対応できるため、コスト低減に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の工具マガジン装置の上面図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】図1のB矢視図である。
【図4】図1の一部断面図である。
【図5】図4のC矢視図である。
【図6】図4の作動状態図である。
【図7】本発明の第2実施例の工具マガジン装置の上面図である。
【図8】図7のD矢視一部断面図である。
【図9】従来の工具マガジン装置を示す一部断面図である。
【符号の説明】
13 工具
32 マガジン円板
34 ソケット収納部
35 ソケット
36 ガイドレール
37 チェーン
38 チェーンリンク
39 当接板
43 フック
43a 案内部
60 案内部材
61 固定案内部
62 可動案内部
63 カムフォロワ
70 カムプレート
71 カム溝
80 作動リンク
P0 工具取出位置

Claims (2)

  1. 工具を着脱可能に装着した複数のソケットを工具取出位置において取外し可能に収納する複数のソケット収納部を有するマガジン部材を割出し可能に備え、前記マガジン部材の割出しにより前記工具取出位置を通過するソケットを案内する案内部を有するフックを工具取出位置に旋回可能に設けるとともに、前記フックに設けられ前記フックの旋回時に前記工具取出位置を通過するソケットを案内支持する案内部材を設けた工具マガジン装置において、前記案内部材を前記フックに揺動可能に枢支された可動案内部にて構成し、前記可動案内部にカムフォロワを設けるとともに、このカムフォロワを案内するカム溝を有するカムプレートを設け、前記可動案内部を前記フックの旋回に連動して旋回されるようにしたことを特徴とする工具マガジン装置。
  2. 工具を着脱可能に装着した複数のソケットを工具取出位置において取外し可能に収納する複数のソケット収納部を有するマガジン部材を割出し可能に備え、前記マガジン部材の割出しにより前記工具取出位置を通過するソケットを案内する案内部を有するフックを工具取出位置に旋回可能に設けるとともに、前記フックに設けられ前記フックの旋回時に前記工具取出位置を通過するソケットを案内支持する案内部材を設けた工具マガジン装置において、前記案内部材を前記フックの旋回中心とは別の旋回中心にて回動可能に独立して設け、前記フックの旋回に連動して前記案内部材を旋回させるべく前記フックと前記案内部材とを作動リンクにて連繋したことを特徴とする工具マガジン装置。
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