JP3546377B2 - 粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置 - Google Patents

粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、閉鎖型の搬送路内で粉状物や粒状物を押送させて搬送する搬送コンベアの末端部における被搬送物の残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、需要供給バランスと狭小農地の点からとうもろこし、マイロ、大豆、菜種、大麦等の食料や動物飼料用等の穀類の確保は大部分が外国からの輸入に依存しており、例えば数万トンの積載能力を有する大型船舶や貨物航空機にこれらを積載させて大量の穀類を陸揚げさせる。例えば船舶輸送における陸揚げに際しては岸壁等に横づけした船舶からアンローダ装置を介して閉鎖ケース内に配置されたベルトコンベア上に穀類を投入させ、周縁に設置させた大型サイロ内にこれを収納させ、需要者の引き合い時にサイロから必要量の穀類を取り出しながら供給するようになっている。ところで、陸揚げされた穀類をサイロ内に導入し、あるいはサイロから必要量を取り出して供給するような場合や事業者側の保管、管理運営等の必要から他の貯蔵室や保管場所等に穀類を移動させるような場合には建物内に横長の閉鎖空間を有するダクトを配設させ、このダクト内に穀類を投入し、ダクトの排出口方向に向けて穀類全体を押送することによりそれらの移動搬送を行なわせる。
【0003】
図7は、一般的な粉粒状物搬送コンベアの概略構成を示しており、図において、例えば50メートル程度の長さの断面矩形搬送ダクト10内に長手方向略全長にわたって周回移動する無端コンベアチェーン12を配置させ、このコンベアチェーン12から進行方向に対して横方向に張り出すように長手方向について所要の間隙ごとに複数の羽根板14を固定させ、搬送ダクト10の上面に開口させた開口からシュータ16を介して穀類をダクト内に導入させ、コンベアチェーンを周回駆動させることによりその下動部側に位置する羽根板14により穀類全体を排出口18側に向けて押送させるようにしている。コンベアチェーン12は、その走行方向の両端側に設置された駆動側及び従動側のチェーンプーリ20に調帯されて周回移動するようになっており、搬送ダクト内に投入される穀類等を横方向に搬送させる。
【0004】
上記のような従来の穀類の搬送装置において、図10に示すようにコンベアチェーン12の周回端部となる搬送ダクト10の両端部側にチェーンプーリ20が設置され、このチェーンプーリに調帯されたコンベアチェーン12が上動または下動を反転させるように移動する。このとき、搬送ダクト10の端部閉鎖壁22とチェーンプーリとの中間の空間部S1にバラの状態で搬送される被搬送物としての粉、粒状物Mがコンベアチェーンの周回方向にかかわらずしだいに堆積し、大豆、大麦、菜種その他種々の穀類等について異種類の穀類の混入が生じる可能性があった。このため、図11に示すようにチェーンプーリ20に調帯されたコンベアチェーン12の外周形状に沿った湾曲部を有し、その外周輪郭と所要の間隔を置いて縦方向に残留防止板24を配置したものが知られている。ところで、コンベアチェーン12はチェーン連結したものであっても稼働中にしだいに中間部に弛みが生じ、これを放置すると羽根板と搬送ダクトの内壁とが強く摩擦する部分が生じ、羽根板の損傷、曲り、摩耗、折損等を生じやすくなるとともに粉粒状物の搬送能力を低下させる。したがって、これを常時管理しておいてたとえば1月に1回程度このチェーンを張らせて適正な張力の状態で周回駆動させるようにする必要がある。ちなみにチェーンプーリの軸はたとえば200mm程度の移動しろが確保されている。このような場合にはまず、最適な間隔で保持された残留防止板24を端部閉鎖壁22側に後退移動させ、その後コンベアチェーンを巻き掛けたチェーンプーリ20を同じ方向に後退させて弛みをとるように移動させて適正な緊張状態とさせ、その後、再び残留保持板24を前進移動させて最適な間隔位置にセットし、固定させる作業が必要であり、この作業が煩雑でまた、適正間隔に再設定するのに時間がかかり、これらのメンテナンス作業の効率を劣るものとしていた。また、粉粒状物の押送時の圧力により羽根板が湾曲したり折損する場合があり、これの保守を常時行なって羽根板を修繕、交換する場合があり、このような場合には、上記と逆に、チェーンプーリ20を対向するチェーンプーリ側に近接する方向に移動させてコンベアチェーンを十分に弛緩させ、この状態で適宜の搬送ダクトの長手方向位置に設けられた上壁の開口を開いて、そこからチェーンを手繰り上げて外部に露出させ、その状態でチェーンの連結用ピンを叩打して抜脱させ、新規の羽根板を取り付け、その作業後、再びチェーンを開口から戻してチェーンプーリ20を緊張させ、残留防止板との適正間隙位置を形成するように調節しながら復帰させる作業が必要であり、この場合にも上記同様に調整作業が煩雑でしかも時間がかかり保守のための作業効率を低下させる要因とさせるものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構造で搬送コンベアの末端部に配置されたチェーンプーリの緊張、弛緩作業時にそのつど残留防止板との間隙を調整する必要がなく、簡易な操作でかつ短時間にチェーンプーリの弛緩、緊張状態における作業とともに適正な残留防止板とチェーンプーリとの間隔保持状態を得ることのできる粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置を提供することである。
【0006】
【問題点を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、所要の長さの閉鎖空間を有する搬送ダクト内10において間隔を置いて対向する少なくとも2個のチェーンプーリ20A、20Bに調帯されて周回移動するように設置され搬送ダクト内に投入される粉粒状物Mを横方向に搬送するコンベアチェーン12を含む搬送コンベア100において、コンベアチェーン12の周回端部となる搬送コンベアのいずれか又は両方の末端部近傍に設置されその軸支部(34)が相互に近接、離間方向に移動可能に設けられたチェーンプーリ20A(20B)と、該チェーンプーリに調帯されたコンベアチェーン12の外周形状に沿ってその外周輪郭と所要の間隔を置いて縦方向に近接配置された、湾曲部50を有する残留防止板24と、チェーンプーリ20A(20B)と残留防止板24との間隔を一定に保持しつつチェーンプーリの軸支部(34)の近接、離間移動に同期して残留防止板24を同方向に移動させる間隙保持移動機構52と、を備え、残留防止板24の湾曲部の湾曲上部内面に密着し同残留防止板の幅方向に細長いスリット孔を有し、フレキシブル管72を介して残留防止板24の移動の際にも外部空気圧源からの空気圧送を受けて空気を噴射させる空気噴射ノズル76を含む残留物除去装置を備えたことを特徴とする粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置から構成される。
【0007】
また、その際、空気圧源に接続される空気噴射ノズルは、一端を搬送ダクト10の側壁に係止して側面側から搬送ダクトの中央側に入り、他端を空気噴射ノズル76に接続するその間の空気供給部分にはフレキシブル管72を設けるとよい。
【0008】
また、空気噴射ノズル76は、空気噴射枠64の噴出しノズル部分であり、
該空気噴射枠64は、空気噴射ノズル部分を下方噴出しの一辺とする略立体二等辺三角形箱体からなるようにしてもよい。
【0009】
また、残留防止板24の湾曲面には合成樹脂製の防爆部材(25)が被着されたこととしてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施の形態について説明するが、前記した従来の穀類の搬送装置と同一構成部材には同一の符号を付して説明する。図1ないし図6は、本発明の第1の実施の形態に係る粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置を示しており、この移動調整装置は、図7に示すように、所要の長さの閉鎖空間を有する搬送ダクト10内において間隔を置いて対向する少なくとも2個のチェーンプーリ20A、20Bに調帯されて周回移動するように設置され搬送ダクト内に投入される粉粒状物Mを横方向に搬送するコンベアチェーン12を含む搬送コンベア100に適用されて簡易な操作でかつ短時間にチェーンプーリの弛緩、緊張状態における作業とともに適正な残留防止板とチェーンプーリとの間隔保持状態を得るようにさせるものである。搬送コンベア100は、搬送ダクト10と、搬送ダクト内に配置されたコンベアチェーン12を含む搬送装置であり、種々の穀類、コーヒー、ココア、香料原料その他食品原料あるいはそれらの副原料、飼料原料、その他の粉、粒状体の搬送装置である。
【0011】
図1は、搬送ダクト10内におけるコンベアチェーン12の周回端部となる搬送コンベアの1つの末端部26Aを示しており、この末端部の搬送ダクト10内に、たとえば従動側のチェーンプーリ20Aが配置されている。本実施形態において搬送ダクト10は、所要の長さの閉鎖空間を有しておりチェーンプーリ20に調帯されてコンベアチェーン12が周回移動し、この搬送ダクト内に投入された粉粒状物Mをたとえば従動チェーンプーリ側に搬送する。
【0012】
この実施形態において、搬送ダクト10は断面矩形形状の例えば数十メートルないし100メートル程度の長さの金属製中空ダクトであり、同ダクトの天面板を一部切り欠いて設けられた開口にシュータ16を取り付けこのシュータ16からダクトの内部に投入される種々の穀物や粉体をコンベアチェーン12により押送させる。被搬送物である例えば穀類は、上方側の穀類貯蔵部から穀類を指示されるロットごとに順次投入されて搬送ダクト10の中空内部に投下される。搬送ダクト10の端部の縦面は端部閉鎖壁22により閉鎖されている。この実施形態においては搬送ダクトの周壁に溶接固定されて端部縦面を閉鎖して構成されているが、この閉鎖壁22はヒンジ機構やスライド機構を用いて開閉蓋とし、開閉可能状態で閉鎖させておくようにしてもよい。
【0013】
実施形態において、コンベアチェーン12は単列チェーンからなり、搬送ダクト10の幅方向中央部を上動部及び下動部を形成するように周回駆動される。搬送コンベア100の末端部内にはこのコンベアチェーン12を巻き掛けたチェーンプーリ20が回転自在に軸支されている。図1、3において、搬送ダクト10の末端部26A側の両側壁中央部には横方向に長い長孔28が開けられており、さらに、この長孔28を外面側からあてがって該長孔28を閉鎖させさらに搬送ダクト10の長手方向、すなわち横方向にスライドし得るように閉鎖板30が設けられている。閉鎖板30は横長形状の金属製矩形板からなり、その上下側となる幅方向の両端に横方向に向けて案内ガイド板32が搬送ダクト10の側壁にそれぞれ固定され、これら案内ガイド板32に挟まれた中間位置に閉鎖板30が配置されて同案内ガイド板に案内されて閉鎖板30は円滑に横移動案内される。図において、閉鎖板30の外面側において軸受34を有する軸受ブラケット36がボルト固定されている。そして、軸受34に軸支されて回転軸38が搬送ダクト10の長孔28を貫通し、かつ同搬送ダクトを側方から貫通するように配置されている。この回転軸の幅方向中央部にチェーンプーリ20がその中心部を固定されており、これによって、同チェーンプーリの回転に伴って、これに巻き掛けられたコンベアチェーン12が周回移動する。閉鎖板30の端部閉鎖壁22寄り側端部にはL字状に起立して連結板39が閉鎖板と一体的に設けられている。
【0014】
前述したように、閉鎖板30は横方向に移動可能となっており、したがって、この閉鎖板30に固定された軸受34を有する軸受ブラケット36とチェーンプーリ20は一体的に横移動する。すなわち、チェーンプーリ20は、その軸支部とともに対向するチェーンプーリに対して相互に近接、離間方向に移動可能に設けられている。
【0015】
コンベアチェーン12は、搬送ダクトの幅方向中央部において走行方向に長く上下に設けられたレール部材(上レール部材は図示せず)40に案内されつつ周回移動するものであり、図5に示すように短辺側の横幅長が異なる鎖子42をそれぞれ縦列状に交互にピン44によりチェーン連結させた無端チェーン本体と、無端チェーン本体の長手方向の適宜位置に所要の間隔をおいて横方向(搬送ダクトの幅方向)に張り出して複数個固定された羽根板14と、からなり、コンベアチェーン12を周回駆動させることにより例えば下側を横移動する無端チェーン本体部分の各羽根板14によりダクト内に投入された穀類を排出口18に向けて掃引押送させる。なお、実施形態において、たとえば羽根板14の数本おきには、可撓性、柔軟性を有する密着面を備えたクリーニング部材46が固定的、あるいは脱着自在に取り付けられている。このクリーニング部材としては、少なくとも搬送ダクトの底壁とダクトの幅方向の内壁側となる側壁に略密着する密着面を有しており、かつこの密着面が可撓性、柔軟性を有する素材から形成されて構成されているとより好適である。これによって、クリーニング部材の密着面で搬送ダクトの底壁及び側壁において密着状態となりダクト内部を遮蔽した状態で投入された穀類を一掃するように押送する。
【0016】
クリーニング部材は、例えば、羽根板14のそれぞれに対して着脱自在に装着し得る構成とするほうが好適である。例えば、径の太い繊維や糸を織成したキャンバス生地等で羽根板14に巻き付ける巻き付け装着部を形成し、この巻き付け装着部に厚みのあるフェルト様生地体を固定させ、このフェルト用生地体を押し付けるように搬送ダクトの底壁や側壁に密着させた状態とすることにより、クリーニング部材を形成させることができる。このクリーニング部材では搬送ダクト内を遮蔽状態として穀類等を押送するから側壁と底壁との隅部や、レール部材部分での穀類の押送残しがなくなり、異種穀類混入を防止し得る。
【0017】
一方、図1、2、3において、チェーンプーリ20に調帯されたコンベアチェーン12の外周形状に沿ってその外周輪郭と所要の間隔を置いて縦方向に残留防止板24が配置されている。搬送コンベア100の末端部において、搬送ダクト端部の端部閉鎖壁22とチェーンプーリ20に調帯されたコンベアチェーン12との間には、構造上、製造上あるいは保守の上で中間空間部S1が存在するが、この中間空間部S1において、調帯されたコンベアチェーン12の円形の外周形状に沿う湾曲面24aを有する残留防止板24が縦方向に配置されている。
【0018】
実施形態において、残留防止板24は、チェーンプーリ20に調帯された半円形部分の縦方向の接線に沿うように上端が搬送ダクト10の天壁側に近接して位置し、それから垂下された縦平板部48と、この縦平板部48に連続しコンベアチェーン12の周回端部の下動側に延長する湾曲部分に対応する湾曲部50と、からなっており、その湾曲部50の下端部は搬送ダクト10の底壁に傾斜状に接して配置されている。実施形態において残留防止板24は、コンベアチェーン12との間に羽根板14が周回する際に接摺しない程度でかつ粉粒状物が残留しない程度の適度の離隔間隙Hを設けつつその周回端部形状に沿ってあてがうようにして配置されており、かつ、搬送ダクトの断面全体を遮蔽するように設けられている。バラの状態の穀類等は搬送ダクト内で粉状、あるいは粒子状の粉片等を含んでいたり、あるいは、搬送ダクト内での搬送の際にダクト内壁との摩擦で粉片を生じさせるものであり、これらが搬送残りとしてダクト内の隅部等に滞留すると湿気等により塊として固化し、しだいに大きな粒塊となってこれらを除去することが困難となる。残留防止板24を設けることにより、被搬送物は端部閉鎖壁22との間の中間空間部S1側に浸入することなくその部分への穀類等の残留を防止する。
【0019】
図2、3において、残留防止板24のチェーンプーリ20側に対向する面、すなわち内面側には合成樹脂製の防爆部材が被着されている。実施形態において例えば数ミリメートル程度の厚さのネオプレン合成ゴムシート25を残留防止板の内面に接着させて防爆部材としており、これによってコンベアチェーン12の周回作動時に特にその周回反転部としてのダクト末端部における羽根板と搬送ダクトの内壁との摩擦により火花が生じ、これを原因とする粉体の爆発を未然に防止することができる。防爆部材としては、単に残留防止板24の内面側に耐熱、対摩耗性の高い合成樹脂をコ−ティングして形成させてもよい。
【0020】
本発明において1つの特徴的なことは、搬送コンベア100の末端部側の搬送ダクト内に設けられ軸支部が他のチェーンプーリに対して近接、離間移動可能に設けられたチェーンプーリ20と、該チェーンプーリ20に調帯されたコンベアチェーン12の外周に沿って配置された残留防止板24と、チェーンプーリ20と残留防止板24との間隙Hを一定に保持しつつチェーンプーリの軸支部の近接、離間移動に同期して残留防止板24を同方向に移動させる間隙保持移動機構52と、を備えたことであり、これによって、簡易な操作でかつ短時間にチェーンプーリの弛緩、緊張状態における作業とともに適正な残留防止板とチェーンプーリとの間隔保持状態を得ることができる。
【0021】
実施形態において、間隔保持移動機構52は残留防止板24とチェーンプーリ20とが所要の間隙を保持した状態で残留防止板を支持するとともにチェーンプーリ20の軸支部に連結された連結支持部材54と、該連結支持部材を横方向すなわち他のチェーンプーリに対して近接、離間方向に駆動させる駆動機構56と、を備えている。
【0022】
図1、3に示すように、残留防止板24の搬送ダクト10内における設置位置よりも背面側、すなわち端部閉鎖壁22側における同搬送ダクトの両側壁には横長孔58が設けられており、この横長孔58を貫挿して両端を搬送ダクトの側壁から突設させ該横長孔58に架設されて横移動自在に支持杆60が設けられている。この支持杆60の搬送ダクト内における中間位置の離間した2個所に1端側を残留防止板24の背面側(すなわち湾曲内面に対する裏面側)に固定させた管部材62が挿嵌されて固定されており、これによって、支持杆60により残留防止板24が搬送ダクトの断面を閉鎖するように支持されている。そして、支持杆60の両端突設部と前述した閉鎖板24のL字状連結板39とがビス64により固定されている。実施形態において、連結支持部材54は閉鎖板30と、支持杆60と、を含んでいる。ここにおいて、それぞれ回転軸38の軸支部としての軸受34と、支持杆60とが一体連結状態で横移動することにより残留防止板24とチェーンプーリ20がそれらの離隔間隙を保持した状態で同期して横移動する。
【0023】
この実施形態においては、残留防止板24の湾曲部50の湾曲内面に沿って下方に向けて空気を噴射させる空気噴射枠64が設けられている。空気噴射枠64は、残留防止板24の湾曲部50の湾曲内面に沿って下方に向けて空気を噴射させる残留物除去装置であり、図5に示すように搬送ダクト10の外部に配置されたコンプレッサ66、圧縮タンク68、空気供給管70、フレキシブル管72、取付管74により残留防止板の上端寄り位置から下方に向けて垂下状に固定されて設けられている。空気噴射枠64は図6に見られるように下側を下辺とした立体二等辺三角形箱状のたとえば金属製の空気噴射箱からなる。フレキシブル管72に連通されコンプレッサからの圧縮空気を通流させる取付管74は、残留防止板24の上端寄り位置を貫通してL字状に下方に曲げられており屈曲下端側は二等辺三角形の頂部に連設されて圧縮空気を空気噴射枠64内に圧送する。空気噴射枠64は、三角形の一面側を残留防止板の縦平板部48の内面側に密着して沿わせて取り付けられている。該空気噴射枠64は、二等辺三角形の下辺側に細長いスリット孔からなら空気噴射ノズル76を有しており、この空気噴射ノズル76から圧縮空気を下方に向けて噴射させることにより残留防止板32のチェーンプーリ20側に臨む内面側に被搬送物の粉片や、穀片が付着している場合にそれらの粉片や穀片、あるいは穀粒等を搬送路側に吹き戻しコンベアチェーン12の羽根板14やそれらに取り付けたクリーニング部材により穀類全体とともに排出口18側に向けて押送させる。したがって、被搬送物が搬送コンベアの末端部において残留するのを完全に防止でき、異種穀類の混入防止の万全を期すことができる。なお、残留留防止板24は中間空間部S1内に配置させ、空気噴射ノズル76部分のみを湾曲部50の内面に沿って空気吹き出しを行なうように斜め下方に向けて取り付けてもよい。
【0024】
フレキシブル管72は、残留防止板24が横移動する際に芯ずれを吸収するものであり、特にこの実施形態では搬送ダクト10の側壁に設けた孔から内部に延長され取付管74に連通接続されている。したがって、端部閉鎖壁22の背面側に設置されるのと異なり、構築物や設置スペース、点検作業時等の邪魔にならないようにしている。
【0025】
図1ないし図4において、間隙保持移動機構52は、連結支持部材54をチェーンプーリ20の軸支部の近接、離間移動方向に駆動させる駆動機構を備えており、実施形態において、この駆動機構は支持杆60の両端側を同期して横移動させる同期横移動装置から構成されている。図1、2において、端部閉鎖壁22の両側に取付板78が横方向に突設され、この取付板78にそれぞれ一端をチェーンプーリの軸受ブラケット36方向に延長したスピンドル軸80が連結されるとともにその裏面側にスプロケット82を固定させた軸受部材84が軸受85の内輪に嵌合固定されている。両側のスプロケット82には連動チェーン86が調帯されており、1つの軸受部材84の中心軸部に設けられた入力角穴にハンドル88の一端を差し込んで回動させることにより両スプロケット82が同期回転する。一方、閉鎖板30の一端側にL字状に起立して突設された連結板39にはスピンドル軸80の螺旋溝に咬合する螺旋突条を有する受部材90が取り付けられており、これによって、スピンドル軸80の回転にともない横方向、すなわち、チェーンプーリ20の回転軸を案内する長孔28の長手方向に沿って移動する。これによって、ハンドル88を回動させるとスプロケット82が同期回転し、両スピンドル軸80を同期して同方向に回転させることにより、連結板39を横移動させ、残留防止板24及びチェーンプーリ20をそれらの間隙を保持した状態で同期移動させる。なお、図上92は搬送ダクトの末端部近傍の天壁に開口された点検口、94はその蓋である。
【0026】
次に、図を参照して実施形態の移動調整装置の作用を説明すると、図1においてチェーンコンベアの緊張状態から、例えば羽根板の交換が必要となった場合にハンドル88を軸受部材84に差し込んで例えば左回転させると、スプロケット82、軸受部材84を介してスピンドル軸80を同期回転させる。スピンドル軸80に咬合する連結板39を介して同連結板39に固定された支持杆60を前方側、すなわち対向する駆動チェーンプーリ側に向けて移動させるとともに、連結板39を含む閉鎖板30が同方向に移動しさらに閉鎖板30を介して軸支された回転軸に固定されるチェーンプーリ20を同方向に横移動させる。このとき、残留防止板24とプーリあるいはプーリに調帯されたコンベアチェーンの外周形状と設定された離隔間隙を保持した状態で両方ともに同期移動させるので、例えば、50メートル程の長さの搬送ダクトの適宜中間位置に設けられた天壁開口から弛緩状態のコンベアチェーン12を手繰り上げ、固定ピン44を打抜いて交換作業等を行なう。作業後、チェーンを元に戻し、ハンドルを逆方向に回動させることにより、設定された元の適正離隔間隙を保持した状態で残留防止板24とチェーンプーリ20とが元の位置に短時間で復帰する。また、コンベアチェーンに緩みが生じているときには、単に、ハンドルを右回転させるだけで適正離隔間隙を保持した状態で残留防止板24とチェーンプーリ20とを適正位置に設定し直すことができる。
【0027】
次に、図8、図9に基づいて本発明の第2の実施の形態に係る粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置を説明するが、第1実施形態と同一の構成部材には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。この実施形態では間隙保持移動機構52は、チェーンプーリ20の軸支部(34)に連係して同チェーンプーリの軸支部を横方向に進退移動させる軸支部進退移動機構と、残留防止板24を横方向に進退移動させる残留防止板進退移動機構98と、軸支部進退移動機構と残留防止板進退移動機構とを1つの入力操作で同期して駆動させる入力同期装置200と、を備えている点が第1実施形態と異なる主な点である。
【0028】
図8において、この実施形態ではチェーンプーリの軸支部と残留防止板24とは直接に連結されておらず、軸支部進退移動機構96と、残留防止板進退移動機構98を介してチェーンプーリ20と残留防止板24がそれぞれ別個に横方向に移動させる機構を有し、さらにこれら軸支部進退移動機構と残留防止板進退移動機構を1つの入力操作で同期して駆動させるようにしている。図において、軸支部進退移動機構96は、搬送ダクト端部から両側に直角方向に突設した取付板78に取り付けた軸受部材84と、軸受部材84に固定され一端側をチェーンプーリ20の軸受ブラケット36側に延長させたスピンドル軸80と、閉鎖板30の連結板39に取り付けられスピンドル軸80の螺旋溝に咬合する螺旋突条を有する受部材90と、を備えている。スピンドル軸80が回転することにより、受部材90との螺旋状の咬合により閉鎖板30が横方向に移動する。
【0029】
また、図8において、残留防止板24の下部位置には先端がL字状に曲折された取付補助板102が端部閉鎖壁22方向に突設されており、このL字状曲折部に内側に螺旋突条を有する受部材104が固定されている。そして、図9にも示すように、端部閉鎖壁22の中央下部寄り位置にスプロケット82と同様のスプロケット106と一体固定された軸受部材108が同閉鎖壁22を貫通状に固定されており、該軸受部材108からチェーンプーリ20の軸支部方向に先端を延長してスピンドル軸110が突設固定されている。そして、このスピンドル軸110が受部材104の螺旋突条に螺旋咬合しており、これによって、スピンドル軸10を回転させると残留防止板が単独で横方向に移動する。さらに、図9において、これらチェーンプーリの軸支部の横方向進退移動機構に対応する2個のスプロケット82、82と、残留防止板24の横方向進退移動機構に対応する1個のスプロケット106とが1個のチェーン112により周回されてそれぞれ調帯されている。そして、たとえば、そのうちの1つのスプロケット、たとえばスプロケット82の中心軸の設けられた各穴内にハンドル88の一端が差し込まれ、これによって、1つの入力操作で同期して軸支部進退移動機構96と残留防止板進退移動機構98を駆動させることができる。この場合においても残留防止板24とプーリあるいはプーリに調帯されたコンベアチェーンの外周形状と設定された間隔Hを保持した状態で両方ともに同期移動させるので、長尺の搬送ダクトから弛緩状態のコンベアチェーン12を手繰り上げ、固定ピン44を打抜いて交換作業を行なったり、コンベアチェーンに緩みが生じているときに作業前、及び作業後におけるチェーンプーリと残留防止板の移動を適正間隙を保持しつつ簡単に行なえ、この種の作業時間短縮、作業効率の向上を図れる。特に、この実施形態では、チェーンプーリと残留防止板の進退移動用スピンドル軸端部を搬送ダクトの外部に配置させ、外部で同期駆動させる構成とすることができるから製造、組み立てが簡単で、製作コストを低減し得る。
【0030】
本発明の粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置は、上記した実施形態に限られるものではない。例えば、支持杆60に対して残留防止板24を固定させているが、伸縮可能なシリンダ機構のロッド端部を残留防止板の背面側に固定させて移動調整し得るようにしてもよい。また、支持杆60と連結板39とを固定とせずに、シリンダ機構、歯車機構、ラック・ピニオン等により移動調整し得るようにしてもよい。実施形態では閉鎖板30に支持杆60を連結させているが必ずしもこれによらず、閉鎖板30とは別の軸受ブラケット36との連結構成によりチェーンプーリと残留防止板が同期移動し得るようにしてもよい。また、駆動機構の入力ハンドルはモータ駆動としてもよい。また、噴射ノズルを含む空気噴射枠は必ずしも設けなくともよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置によれば、所要の長さの閉鎖空間を有する搬送ダクト内において間隔を置いて対向する少なくとも2個のチェーンプーリに調帯されて周回移動するように設置され搬送ダクト内に投入される粉粒状物を横方向に搬送するコンベアチェーンを含む搬送コンベアにおいて、コンベアチェーンの周回端部となる搬送コンベアのいずれか又は両方の末端部近傍に設置されその軸支部が相互に近接、離間方向に移動可能に設けられたチェーンプーリと、該チェーンプーリに調帯されたコンベアチェーンの外周形状に沿ってその外周輪郭と所要の間隔を置いて縦方向に近接配置された、湾曲部を有する残留防止板と、チェーンプーリと残留防止板との間隔を一定に保持しつつチェーンプーリの軸支部の近接、離間移動に同期して残留防止板を同方向に移動させる間隙保持移動機構と、を備えてなる構成としているから、簡単な構造で搬送コンベアの末端部に配置されたチェーンプーリの緊張、弛緩作業時にそのつど残留防止板との間隙を調整する必要がなく、簡易な操作でかつ短時間にチェーンプーリの弛緩、緊張状態における作業とともに適正な残留防止板とチェーンプーリとの間隔保持状態を得ることができ、チェーンプーリの調整作業に伴う作業時間の大幅短縮により作業効率を向上させることが可能である。
【0032】
また、間隙保持移動機構は、残留防止板とチェーンプーリに調帯されたコンベアチェ−ン外周とが所要の間隙を保持した状態で残留防止板を支持しつつチェーンプーリの軸支部に連結された連結支持部材と、連結支持部材をチェーンプーリの軸支部の近接、離間移動方向に駆動させる駆動機構と、を備えた構成とすることにより、連結支持部材を介してチェーンプーリと残留防止板との間隙を保持しつつこれらを同期して移動させる構成を実現し得る。
【0033】
また、間隙保持移動機構は、チェーンプーリの軸支部に連係して同チェーンプーリの軸支部を横方向に進退移動させる軸支部進退移動機構と、残留防止板を横方向に進退移動させる残留防止板進退移動機構と、軸支部進退移動機構と残留防止板進退移動機構とを1つの入力操作で同期して駆動させる入力同期装置と、を備えてなる構成とすることにより、たとえば1つの手動ハンドル操作だけで所要の適正間隔を保持させた状態で残留防止板とチェーンプーリを同期して横方向に進退移動でき、羽根板の保守、点検、交換、コンベアチェーンの張り状態の管理作業を短時間に行なえる。特に、この場合にはチェーンプーリと残留防止板の進退移動用スピンドル軸端部を搬送ダクトの外部に配置させ、外部で同期駆動させる構成とすることができるから製造、組み立てが簡単で、製作コストを低減し得る。
【0034】
また、搬送ダクトにはチェーンプーリの軸支部の移動用長孔が設けられ、この長孔を外面から閉鎖させかつ外面に密着しつつスライドし、さらにチェーンプーリの支軸を受ける軸受が固定された閉鎖板が設けられ、連結支持部材は、該閉鎖板に連結固定され残留防止板を背面側から支持した状態で搬送ダクトに架設されてチェーンプーリの軸支部の近接、離間移動方向に横移動する支持杆を備えた構成とすることにより、チェーンプーリの軸支部の移動用長孔から外部に粉体が吹き出て周辺を汚したり機器に付着して悪影響を与えないための閉鎖板を利用してチェーンプーリの軸受部分と残留防止板を支持する支持杆とを連結でき、粉体の吹出防止を行ないつつチェーンプーリと残留防止板との同期移動構成を簡単な構造で安価に実現させることができる。
【0035】
また、支持杆は搬送ダクトに設けられた横長孔を貫通した状態で横移動自在に支持され、前記支持杆の両端側に前記駆動機構が連係されてなる構成とすることにより、残留防止板を支持する支持杆を搬送ダクトに対して横移動自在とさせ、チェーンプーリとともにそれと所要間隙で設定された残留防止板を同期して移動させることができる。
【0036】
また、搬送ダクトにはチェーンプーリの軸支部の移動用長孔が設けられ、この長孔を外面から閉鎖させかつ外面に密着しつつスライドし、さらにチェーンプーリの支軸を受ける軸受が固定された閉鎖板が設けられ、軸支部進退移動機構は、閉鎖板と、閉鎖板に連係され回転により該閉鎖板を横方向に進退駆動させるスピンドル軸と、を含む構成とすることにより、チェーンプーリの軸支部の移動用長孔から外部に粉体が吹き出て周辺を汚したり機器に付着して悪影響を与えないための閉鎖板を利用してチェーンプーリの軸受部分を横方向に移動させるから、粉体の外部への吹き出しを防止しつつ適正間隙を保持したチェーンプーリと残留防止板との同期移動構成を簡単な構造で安価に実現させることができる。
【0037】
また、残留防止板の湾曲部の湾曲内面に沿って下方に向けて空気を噴射させる噴射ノズルを含む残留物除去装置を備えた構成とすることにより、残留防止板のチェーンプーリ側に臨む内面側に被搬送物の粉片や、穀片が付着している場合にそれらの粉片や穀片、あるいは穀粒等を搬送路側に吹き戻しコンベアチェーンの羽根板やそれらに取り付けたクリーニング部材により穀類全体とともに排出口側に向けて確実に押送させて被搬送物としての粉粒状物の搬送ダクト内への残留を確実になくし、異種穀類の混入防止の万全を期すことができる。
【0038】
また、残留防止板のチェーンプーリ側に対向する面には合成樹脂製の防爆部材が被着されてなる構成とすることにより、コンベアチェーンの周回作動時に特にその周回反転部としてのダクト末端部における羽根板と搬送ダクトの内壁との摩擦により火花が生じ、これを原因とする粉体の爆発を未然に防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置の末端部の一部省略正面図である。
【図2】図1の横断面説明図である。
【図3】図1の縦断面説明図である。
【図4】実施形態の搬送ダクトの端部閉鎖壁の外面側から見た図である。
【図5】搬送ダクトの末端部の天壁の点検口の蓋を開けた状態の一部省略平面説明図で
ある。
【図6】図2のA−A線矢示図である。
【図7】本発明の実施形態に係る粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置を提供した搬送コンベアの一部省略全体構成説明図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置の末端部の一部省略正面図である。
【図9】図8の第2実施形態の端部閉鎖壁側から見た入力同期装置の概略構成を示す図である。
【図10】従来の搬送ダクトの末端部の粉粒状物の滞留状態を示す一部省略断面説明図である。
【図11】従来のチェーンプーリに近接して残留防止板を取り付けた一部省略断面説明図である。
【符号の説明】
10 搬送ダクト
12 コンベアチェーン
20 チェーンプーリ
22 端部閉鎖壁
24 残留防止板
24a 湾曲面
26 末端部
28 長孔
30 閉鎖板
34 軸受
36 軸受ブラケット
38 回転軸
39 連結板
40 レール部材
50 湾曲部
52 間隙保持移動機構
54 連結支持部材
56 駆動機構
58 横長孔
60 支持杆
64 空気噴射枠
76 空気噴射ノズル
96 軸支部進退移動機構
98 残留防止板進退移動機構
H 離隔間隙
S1 中間空管部
M 分粒状物
100 搬送コンベア
200 入力同期装置

Claims (4)

  1. 所要の長さの閉鎖空間を有する搬送ダクト内において間隔を置いて対向する少なくとも2個のチェーンプーリに調帯されて周回移動するように設置され搬送ダクト内に投入される粉粒状物を横方向に搬送するコンベアチェーンを含む搬送コンベアにおいて、
    コンベアチェーンの周回端部となる搬送コンベアのいずれか又は両方の末端部近傍に設置されその軸支部が相互に近接、離間方向に移動可能に設けられたチェーンプーリと、
    該チェーンプーリに調帯されたコンベアチェーンの外周形状に沿ってその外周輪郭と所要の間隔を置いて縦方向に近接配置された、湾曲部を有する残留防止板と、
    チェーンプーリと残留防止板との間隔を一定に保持しつつチェーンプーリの軸支部の近接、離間移動に同期して残留防止板を同方向に移動させる間隙保持移動機構と、を備え、
    残留防止板の湾曲部の湾曲上部内面に密着し同残留防止板の幅方向に細長いスリット孔を有しフレキシブル管を介して残留防止板の移動の際にも外部空気圧源からの空気圧送を受けて空気を噴射させる空気噴射ノズルを含む残留物除去装置を備えたことを特徴とする粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置。
  2. 空気圧源に接続される空気噴射ノズルは一端を搬送ダクトの側壁に係止して側面側から搬送ダクトの中央側に入り、他端を空気噴射ノズルに接続するその間の空気供給部分にフレキシブル管が設けられたことを特徴とする請求項1記載の粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置。
  3. 空気噴射ノズルは、空気噴射枠の噴出しノズル部分であり、
    該空気噴射枠は、空気噴射ノズル部分を下方噴出しの一辺とする略立体二等辺三角形箱体からなることを特徴とする請求項1または2記載の粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置。
  4. 残留防止板の湾曲面には合成樹脂製の防爆部材が被着されてなる請求項1ないし3のいずれかに記載の粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置。
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