JP2002068451A - 粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置 - Google Patents

粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置

Info

Publication number
JP2002068451A
JP2002068451A JP2000260084A JP2000260084A JP2002068451A JP 2002068451 A JP2002068451 A JP 2002068451A JP 2000260084 A JP2000260084 A JP 2000260084A JP 2000260084 A JP2000260084 A JP 2000260084A JP 2002068451 A JP2002068451 A JP 2002068451A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chain pulley
chain
conveyor
prevention plate
pulley
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000260084A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3546377B2 (ja
Inventor
Mitsuyuki Yumiba
満幸 弓場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PACIFIC GRAIN TERMINAL Ltd
Original Assignee
PACIFIC GRAIN TERMINAL Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PACIFIC GRAIN TERMINAL Ltd filed Critical PACIFIC GRAIN TERMINAL Ltd
Priority to JP2000260084A priority Critical patent/JP3546377B2/ja
Publication of JP2002068451A publication Critical patent/JP2002068451A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3546377B2 publication Critical patent/JP3546377B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pusher Or Impeller Conveyors (AREA)
  • Drives For Endless Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チェーンプーリの弛緩、緊張状態における作
業時に簡単な構造で短時間に適正な残留防止板とチェー
ンプーリとの間隔保持状態を得て復帰させる。 【解決手段】 搬送ダクト内に投入される粉粒状物を横
方向に搬送するコンベアチェーンを含む搬送コンベアに
おいて、コンベアチェーンの周回端部となる搬送コンベ
アの末端部近傍に設置されその軸支部が相互に近接、離
間方向に移動可能にチェーンプーリ20が設けられる。
チェーンプーリに調帯されたコンベアチェーンの外周形
状に沿ってその外周輪郭と所要の間隔を置いて縦方向に
近接配置された、湾曲部を有する残留防止板24が設け
られ、間隙保持移動機構により、チェーンプーリと残留
防止板との間隔を一定に保持しつつチェーンプーリの軸
支部の近接、離間移動に同期して残留防止板を同方向に
移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、閉鎖型の搬送路内
で粉状物や粒状物を押送させて搬送する搬送コンベアの
末端部における被搬送物の残留防止板とチェーンプーリ
の移動調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、需要供給バランスと狭小農地の点
からとうもろこし、マイロ、大豆、菜種、大麦等の食料
や動物飼料用等の穀類の確保は大部分が外国からの輸入
に依存しており、例えば数万トンの積載能力を有する大
型船舶や貨物航空機にこれらを積載させて大量の穀類を
陸揚げさせる。例えば船舶輸送における陸揚げに際して
は岸壁等に横づけした船舶からアンローダ装置を介して
閉鎖ケース内に配置されたベルトコンベア上に穀類を投
入させ、周縁に設置させた大型サイロ内にこれを収納さ
せ、需要者の引き合い時にサイロから必要量の穀類を取
り出しながら供給するようになっている。ところで、陸
揚げされた穀類をサイロ内に導入し、あるいはサイロか
ら必要量を取り出して供給するような場合や事業者側の
保管、管理運営等の必要から他の貯蔵室や保管場所等に
穀類を移動させるような場合には建物内に横長の閉鎖空
間を有するダクトを配設させ、このダクト内に穀類を投
入し、ダクトの排出口方向に向けて穀類全体を押送する
ことによりそれらの移動搬送を行なわせる。
【0003】図7は、一般的な粉粒状物搬送コンベアの
概略構成を示しており、図において、例えば50メート
ル程度の長さの断面矩形搬送ダクト10内に長手方向略
全長にわたって周回移動する無端コンベアチェーン12
を配置させ、このコンベアチェーン12から進行方向に
対して横方向に張り出すように長手方向について所要の
間隙ごとに複数の羽根板14を固定させ、搬送ダクト1
0の上面に開口させた開口からシュータ16を介して穀
類をダクト内に導入させ、コンベアチェーンを周回駆動
させることによりその下動部側に位置する羽根板14に
より穀類全体を排出口18側に向けて押送させるように
している。コンベアチェーン12は、その走行方向の両
端側に設置された駆動側及び従動側のチェーンプーリ2
0に調帯されて周回移動するようになっており、搬送ダ
クト内に投入される穀類等を横方向に搬送させる。
【0004】上記のような従来の穀類の搬送装置におい
て、図10に示すようにコンベアチェーン12の周回端
部となる搬送ダクト10の両端部側にチェーンプーリ2
0が設置され、このチェーンプーリに調帯されたコンベ
アチェーン12が上動または下動を反転させるように移
動する。このとき、搬送ダクト10の端部閉鎖壁22と
チェーンプーリとの中間の空間部S1にバラの状態で搬
送される被搬送物としての粉、粒状物Mがコンベアチェ
ーンの周回方向にかかわらずしだいに堆積し、大豆、大
麦、菜種その他種々の穀類等について異種類の穀類の混
入が生じる可能性があった。このため、図11に示すよ
うにチェーンプーリ20に調帯されたコンベアチェーン
12の外周形状に沿った湾曲部を有し、その外周輪郭と
所要の間隔を置いて縦方向に残留防止板24を配置した
ものが知られている。ところで、コンベアチェーン12
はチェーン連結したものであっても稼働中にしだいに中
間部に弛みが生じ、これを放置すると羽根板と搬送ダク
トの内壁とが強く摩擦する部分が生じ、羽根板の損傷、
曲り、摩耗、折損等を生じやすくなるとともに粉粒状物
の搬送能力を低下させる。したがって、これを常時管理
しておいてたとえば1月に1回程度このチェーンを張ら
せて適正な張力の状態で周回駆動させるようにする必要
がある。ちなみにチェーンプーリの軸はたとえば200
mm程度の移動しろが確保されている。このような場合
にはまず、最適な間隔で保持された残留防止板24を端
部閉鎖壁22側に後退移動させ、その後コンベアチェー
ンを巻き掛けたチェーンプーリ20を同じ方向に後退さ
せて弛みをとるように移動させて適正な緊張状態とさ
せ、その後、再び残留保持板24を前進移動させて最適
な間隔位置にセットし、固定させる作業が必要であり、
この作業が煩雑でまた、適正間隔に再設定するのに時間
がかかり、これらのメンテナンス作業の効率を劣るもの
としていた。また、粉粒状物の押送時の圧力により羽根
板が湾曲したり折損する場合があり、これの保守を常時
行なって羽根板を修繕、交換する場合があり、このよう
な場合には、上記と逆に、チェーンプーリ20を対向す
るチェーンプーリ側に近接する方向に移動させてコンベ
アチェーンを十分に弛緩させ、この状態で適宜の搬送ダ
クトの長手方向位置に設けられた上壁の開口を開いて、
そこからチェーンを手繰り上げて外部に露出させ、その
状態でチェーンの連結用ピンを叩打して抜脱させ、新規
の羽根板を取り付け、その作業後、再びチェーンを開口
から戻してチェーンプーリ20を緊張させ、残留防止板
との適正間隙位置を形成するように調節しながら復帰さ
せる作業が必要であり、この場合にも上記同様に調整作
業が煩雑でしかも時間がかかり保守のための作業効率を
低下させる要因とさせるものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な
構造で搬送コンベアの末端部に配置されたチェーンプー
リの緊張、弛緩作業時にそのつど残留防止板との間隙を
調整する必要がなく、簡易な操作でかつ短時間にチェー
ンプーリの弛緩、緊張状態における作業とともに適正な
残留防止板とチェーンプーリとの間隔保持状態を得るこ
とのできる粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェー
ンプーリの移動調整装置を提供することである。
【0006】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明は、所要の長さの閉鎖空間を有する搬送ダ
クト内10において間隔を置いて対向する少なくとも2
個のチェーンプーリ20A、20Bに調帯されて周回移
動するように設置され搬送ダクト内に投入される粉粒状
物Mを横方向に搬送するコンベアチェーン12を含む搬
送コンベア100において、コンベアチェーン12の周
回端部となる搬送コンベアのいずれか又は両方の末端部
近傍に設置されその軸支部(34)が相互に近接、離間
方向に移動可能に設けられたチェーンプーリ20A(2
0B)と、該チェーンプーリに調帯されたコンベアチェ
ーン12の外周形状に沿ってその外周輪郭と所要の間隔
を置いて縦方向に近接配置された、湾曲部50を有する
残留防止板24と、チェーンプーリ20A(20B)と
残留防止板24との間隔を一定に保持しつつチェーンプ
ーリの軸支部(34)の近接、離間移動に同期して残留
防止板24を同方向に移動させる間隙保持移動機構52
と、を備えてなる粉粒状物搬送コンベアの残留防止板と
チェーンプーリの移動調整装置から構成される。
【0007】また、間隙保持移動機構52は、残留防止
板24とチェーンプーリ20A(20B)に調帯された
コンベアチェーン外周とが所要の間隔Hを保持した状態
で残留防止板を支持しつつチェーンプーリの軸支部に連
結された連結支持部材54と、連結支持部材をチェーン
プーリの軸支部の近接、離間移動方向に駆動させる駆動
機構56と、を備えてなることとしてもよい。
【0008】また、間隙保持移動機構52は、チェーン
プーリの軸支部(34)に連係して同チェーンプーリの
軸支部を横方向に進退移動させる軸支部進退移動機構9
6と、残留防止板24を横方向に進退移動させる残留防
止板進退移動機構98と、軸支部進退移動機構と残留防
止板進退移動機構とを1つの入力操作で同期して駆動さ
せる入力同期装置200と、を備えてなることとしても
よい。
【0009】また、搬送ダクト10にはチェーンプーリ
20A(20B)の軸支部の移動用長孔28が設けら
れ、この長孔を外面から閉鎖させかつ外面に密着しつつ
スライドし、さらにチェーンプーリの支軸を受ける軸受
が固定された閉鎖板30が設けられ、連結支持部材54
は、該閉鎖板30に連結固定され残留防止板24を背面
側から支持した状態で搬送ダクトに架設されてチェーン
プーリの軸支部の近接、離間移動方向に横移動する支持
杆60を備えてなることとしてもよい。
【0010】また、支持杆60は搬送ダクトに設けられ
た該横長孔58を貫通した状態で横移動自在に支持さ
れ、前記支持杆の両端側に前記駆動機構56が連係され
てなることとしてもよい。
【0011】また、搬送ダクト10にはチェーンプーリ
20A(20B)の軸支部の移動用長孔28が設けら
れ、この長孔を外面から閉鎖させかつ外面に密着しつつ
スライドし、さらにチェーンプーリの支軸を受ける軸受
が固定された閉鎖板30が設けられ、軸支部進退移動機
構96は、閉鎖板30と、閉鎖板に連係され回転により
該閉鎖板を横方向に進退駆動させるスピンドル軸80
と、を含むこととしてもよい。
【0012】また、残留防止板24の湾曲部50の湾曲
内面24aに沿って下方に向けて空気を噴射させる噴射
ノズル76を含む残留物除去装置を備えてなることとし
てもよい。
【0013】また、残留防止板24のチェーンプーリ側
に対向する面には合成樹脂製の防爆部材(25)が被着
されてなることとしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の好適な実施の形態について説明するが、前記した従
来の穀類の搬送装置と同一構成部材には同一の符号を付
して説明する。図1ないし図6は、本発明の第1の実施
の形態に係る粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェ
ーンプーリの移動調整装置を示しており、この移動調整
装置は、図7に示すように、所要の長さの閉鎖空間を有
する搬送ダクト10内において間隔を置いて対向する少
なくとも2個のチェーンプーリ20A、20Bに調帯さ
れて周回移動するように設置され搬送ダクト内に投入さ
れる粉粒状物Mを横方向に搬送するコンベアチェーン1
2を含む搬送コンベア100に適用されて簡易な操作で
かつ短時間にチェーンプーリの弛緩、緊張状態における
作業とともに適正な残留防止板とチェーンプーリとの間
隔保持状態を得るようにさせるものである。搬送コンベ
ア100は、搬送ダクト10と、搬送ダクト内に配置さ
れたコンベアチェーン12を含む搬送装置であり、種々
の穀類、コーヒー、ココア、香料原料その他食品原料あ
るいはそれらの副原料、飼料原料、その他の粉、粒状体
の搬送装置である。
【0015】図1は、搬送ダクト10内におけるコンベ
アチェーン12の周回端部となる搬送コンベアの1つの
末端部26Aを示しており、この末端部の搬送ダクト1
0内に、たとえば従動側のチェーンプーリ20Aが配置
されている。本実施形態において搬送ダクト10は、所
要の長さの閉鎖空間を有しておりチェーンプーリ20に
調帯されてコンベアチェーン12が周回移動し、この搬
送ダクト内に投入された粉粒状物Mをたとえば従動チェ
ーンプーリ側に搬送する。
【0016】この実施形態において、搬送ダクト10は
断面矩形形状の例えば数十メートルないし100メート
ル程度の長さの金属製中空ダクトであり、同ダクトの天
面板を一部切り欠いて設けられた開口にシュータ16を
取り付けこのシュータ16からダクトの内部に投入され
る種々の穀物や粉体をコンベアチェーン12により押送
させる。被搬送物である例えば穀類は、上方側の穀類貯
蔵部から穀類を指示されるロットごとに順次投入されて
搬送ダクト10の中空内部に投下される。搬送ダクト1
0の端部の縦面は端部閉鎖壁22により閉鎖されてい
る。この実施形態においては搬送ダクトの周壁に溶接固
定されて端部縦面を閉鎖して構成されているが、この閉
鎖壁22はヒンジ機構やスライド機構を用いて開閉蓋と
し、開閉可能状態で閉鎖させておくようにしてもよい。
【0017】実施形態において、コンベアチェーン12
は単列チェーンからなり、搬送ダクト10の幅方向中央
部を上動部及び下動部を形成するように周回駆動され
る。搬送コンベア100の末端部内にはこのコンベアチ
ェーン12を巻き掛けたチェーンプーリ20が回転自在
に軸支されている。図1、3において、搬送ダクト10
の末端部26A側の両側壁中央部には横方向に長い長孔
28が開けられており、さらに、この長孔28を外面側
からあてがって該長孔28を閉鎖させさらに搬送ダクト
10の長手方向、すなわち横方向にスライドし得るよう
に閉鎖板30が設けられている。閉鎖板30は横長形状
の金属製矩形板からなり、その上下側となる幅方向の両
端に横方向に向けて案内ガイド板32が搬送ダクト10
の側壁にそれぞれ固定され、これら案内ガイド板32に
挟まれた中間位置に閉鎖板30が配置されて同案内ガイ
ド板に案内されて閉鎖板30は円滑に横移動案内され
る。図において、閉鎖板30の外面側において軸受34
を有する軸受ブラケット36がボルト固定されている。
そして、軸受34に軸支されて回転軸38が搬送ダクト
10の長孔28を貫通し、かつ同搬送ダクトを側方から
貫通するように配置されている。この回転軸の幅方向中
央部にチェーンプーリ20がその中心部を固定されてお
り、これによって、同チェーンプーリの回転に伴って、
これに巻き掛けられたコンベアチェーン12が周回移動
する。閉鎖板30の端部閉鎖壁22寄り側端部にはL字
状に起立して連結板39が閉鎖板と一体的に設けられて
いる。
【0018】前述したように、閉鎖板30は横方向に移
動可能となっており、したがって、この閉鎖板30に固
定された軸受34を有する軸受ブラケット36とチェー
ンプーリ20は一体的に横移動する。すなわち、チェー
ンプーリ20は、その軸支部とともに対向するチェーン
プーリに対して相互に近接、離間方向に移動可能に設け
られている。
【0019】コンベアチェーン12は、搬送ダクトの幅
方向中央部において走行方向に長く上下に設けられたレ
ール部材(上レール部材は図示せず)40に案内されつ
つ周回移動するものであり、図5に示すように短辺側の
横幅長が異なる鎖子42をそれぞれ縦列状に交互にピン
44によりチェーン連結させた無端チェーン本体と、無
端チェーン本体の長手方向の適宜位置に所要の間隔をお
いて横方向(搬送ダクトの幅方向)に張り出して複数個
固定された羽根板14と、からなり、コンベアチェーン
12を周回駆動させることにより例えば下側を横移動す
る無端チェーン本体部分の各羽根板14によりダクト内
に投入された穀類を排出口18に向けて掃引押送させ
る。なお、実施形態において、たとえば羽根板14の数
本おきには、可撓性、柔軟性を有する密着面を備えたク
リーニング部材46が固定的、あるいは脱着自在に取り
付けられている。このクリーニング部材としては、少な
くとも搬送ダクトの底壁とダクトの幅方向の内壁側とな
る側壁に略密着する密着面を有しており、かつこの密着
面が可撓性、柔軟性を有する素材から形成されて構成さ
れているとより好適である。これによって、クリーニン
グ部材の密着面で搬送ダクトの底壁及び側壁において密
着状態となりダクト内部を遮蔽した状態で投入された穀
類を一掃するように押送する。
【0020】クリーニング部材は、例えば、羽根板14
のそれぞれに対して着脱自在に装着し得る構成とするほ
うが好適である。例えば、径の太い繊維や糸を織成した
キャンバス生地等で羽根板14に巻き付ける巻き付け装
着部を形成し、この巻き付け装着部に厚みのあるフェル
ト様生地体を固定させ、このフェルト用生地体を押し付
けるように搬送ダクトの底壁や側壁に密着させた状態と
することにより、クリーニング部材を形成させることが
できる。このクリーニング部材では搬送ダクト内を遮蔽
状態として穀類等を押送するから側壁と底壁との隅部
や、レール部材部分での穀類の押送残しがなくなり、異
種穀類混入を防止し得る。
【0021】一方、図1、2、3において、チェーンプ
ーリ20に調帯されたコンベアチェーン12の外周形状
に沿ってその外周輪郭と所要の間隔を置いて縦方向に残
留防止板24が配置されている。搬送コンベア100の
末端部において、搬送ダクト端部の端部閉鎖壁22とチ
ェーンプーリ20に調帯されたコンベアチェーン12と
の間には、構造上、製造上あるいは保守の上で中間空間
部S1が存在するが、この中間空間部S1において、調
帯されたコンベアチェーン12の円形の外周形状に沿う
湾曲面24aを有する残留防止板24が縦方向に配置さ
れている。
【0022】実施形態において、残留防止板24は、チ
ェーンプーリ20に調帯された半円形部分の縦方向の接
線に沿うように上端が搬送ダクト10の天壁側に近接し
て位置し、それから垂下された縦平板部48と、この縦
平板部48に連続しコンベアチェーン12の周回端部の
下動側に延長する湾曲部分に対応する湾曲部50と、か
らなっており、その湾曲部50の下端部は搬送ダクト1
0の底壁に傾斜状に接して配置されている。実施形態に
おいて残留防止板24は、コンベアチェーン12との間
に羽根板14が周回する際に接摺しない程度でかつ粉粒
状物が残留しない程度の適度の離隔間隙Hを設けつつそ
の周回端部形状に沿ってあてがうようにして配置されて
おり、かつ、搬送ダクトの断面全体を遮蔽するように設
けられている。バラの状態の穀類等は搬送ダクト内で粉
状、あるいは粒子状の粉片等を含んでいたり、あるい
は、搬送ダクト内での搬送の際にダクト内壁との摩擦で
粉片を生じさせるものであり、これらが搬送残りとして
ダクト内の隅部等に滞留すると湿気等により塊として固
化し、しだいに大きな粒塊となってこれらを除去するこ
とが困難となる。残留防止板24を設けることにより、
被搬送物は端部閉鎖壁22との間の中間空間部S1側に
浸入することなくその部分への穀類等の残留を防止す
る。
【0023】図2、3において、残留防止板24のチェ
ーンプーリ20側に対向する面、すなわち内面側には合
成樹脂製の防爆部材が被着されている。実施形態におい
て例えば数ミリメートル程度の厚さのネオプレン(登録
商標)合成ゴムシート25を残留防止板の内面に接着さ
せて防爆部材としており、これによってコンベアチェー
ン12の周回作動時に特にその周回反転部としてのダク
ト末端部における羽根板と搬送ダクトの内壁との摩擦に
より火花が生じ、これを原因とする粉体の爆発を未然に
防止することができる。防爆部材としては、単に残留防
止板24の内面側に耐熱、対摩耗性の高い合成樹脂をコ
−ティングして形成させてもよい。
【0024】本発明において1つの特徴的なことは、搬
送コンベア100の末端部側の搬送ダクト内に設けられ
軸支部が他のチェーンプーリに対して近接、離間移動可
能に設けられたチェーンプーリ20と、該チェーンプー
リ20に調帯されたコンベアチェーン12の外周に沿っ
て配置された残留防止板24と、チェーンプーリ20と
残留防止板24との間隙Hを一定に保持しつつチェーン
プーリの軸支部の近接、離間移動に同期して残留防止板
24を同方向に移動させる間隙保持移動機構52と、を
備えたことであり、これによって、簡易な操作でかつ短
時間にチェーンプーリの弛緩、緊張状態における作業と
ともに適正な残留防止板とチェーンプーリとの間隔保持
状態を得ることができる。
【0025】実施形態において、間隔保持移動機構52
は残留防止板24とチェーンプーリ20とが所要の間隙
を保持した状態で残留防止板を支持するとともにチェー
ンプーリ20の軸支部に連結された連結支持部材54
と、該連結支持部材を横方向すなわち他のチェーンプー
リに対して近接、離間方向に駆動させる駆動機構56
と、を備えている。
【0026】図1、3に示すように、残留防止板24の
搬送ダクト10内における設置位置よりも背面側、すな
わち端部閉鎖壁22側における同搬送ダクトの両側壁に
は横長孔58が設けられており、この横長孔58を貫挿
して両端を搬送ダクトの側壁から突設させ該横長孔58
に架設されて横移動自在に支持杆60が設けられてい
る。この支持杆60の搬送ダクト内における中間位置の
離間した2個所に1端側を残留防止板24の背面側(す
なわち湾曲内面に対する裏面側)に固定させた管部材6
2が挿嵌されて固定されており、これによって、支持杆
60により残留防止板24が搬送ダクトの断面を閉鎖す
るように支持されている。そして、支持杆60の両端突
設部と前述した閉鎖板24のL字状連結板39とがビス
64により固定されている。実施形態において、連結支
持部材54は閉鎖板30と、支持杆60と、を含んでい
る。ここにおいて、それぞれ回転軸38の軸支部として
の軸受34と、支持杆60とが一体連結状態で横移動す
ることにより残留防止板24とチェーンプーリ20がそ
れらの離隔間隙を保持した状態で同期して横移動する。
【0027】この実施形態においては、残留防止板24
の湾曲部50の湾曲内面に沿って下方に向けて空気を噴
射させる空気噴射枠64が設けられている。空気噴射枠
64は、残留防止板24の湾曲部50の湾曲内面に沿っ
て下方に向けて空気を噴射させる残留物除去装置であ
り、図5に示すように搬送ダクト10の外部に配置され
たコンプレッサ66、圧縮タンク68、空気供給管7
0、フレキシブル管72、取付管74により残留防止板
の上端寄り位置から下方に向けて垂下状に固定されて設
けられている。空気噴射枠64は図6に見られるように
下側を下辺とした立体二等辺三角形箱状のたとえば金属
製の空気噴射箱からなる。フレキシブル管72に連通さ
れコンプレッサからの圧縮空気を通流させる取付管74
は、残留防止板24の上端寄り位置を貫通してL字状に
下方に曲げられており屈曲下端側は二等辺三角形の頂部
に連設されて圧縮空気を空気噴射枠64内に圧送する。
空気噴射枠64は、三角形の一面側を残留防止板の縦平
板部48の内面側に密着して沿わせて取り付けられてい
る。該空気噴射枠64は、二等辺三角形の下辺側に細長
いスリット孔からなら空気噴射ノズル76を有してお
り、この空気噴射ノズル76から圧縮空気を下方に向け
て噴射させることにより残留防止板32のチェーンプー
リ20側に臨む内面側に被搬送物の粉片や、穀片が付着
している場合にそれらの粉片や穀片、あるいは穀粒等を
搬送路側に吹き戻しコンベアチェーン12の羽根板14
やそれらに取り付けたクリーニング部材により穀類全体
とともに排出口18側に向けて押送させる。したがっ
て、被搬送物が搬送コンベアの末端部において残留する
のを完全に防止でき、異種穀類の混入防止の万全を期す
ことができる。なお、残留留防止板24は中間空間部S
1内に配置させ、空気噴射ノズル76部分のみを湾曲部
50の内面に沿って空気吹き出しを行なうように斜め下
方に向けて取り付けてもよい。
【0028】フレキシブル管72は、残留防止板24が
横移動する際に芯ずれを吸収するものであり、特にこの
実施形態では搬送ダクト10の側壁に設けた孔から内部
に延長され取付管74に連通接続されている。したがっ
て、端部閉鎖壁22の背面側に設置されるのと異なり、
構築物や設置スペース、点検作業時等の邪魔にならない
ようにしている。
【0029】図1ないし図4において、間隙保持移動機
構52は、連結支持部材54をチェーンプーリ20の軸
支部の近接、離間移動方向に駆動させる駆動機構を備え
ており、実施形態において、この駆動機構は支持杆60
の両端側を同期して横移動させる同期横移動装置から構
成されている。図1、2において、端部閉鎖壁22の両
側に取付板78が横方向に突設され、この取付板78に
それぞれ一端をチェーンプーリの軸受ブラケット36方
向に延長したスピンドル軸80が連結されるとともにそ
の裏面側にスプロケット82を固定させた軸受部材84
が軸受85の内輪に嵌合固定されている。両側のスプロ
ケット82には連動チェーン86が調帯されており、1
つの軸受部材84の中心軸部に設けられた入力角穴にハ
ンドル88の一端を差し込んで回動させることにより両
スプロケット82が同期回転する。一方、閉鎖板30の
一端側にL字状に起立して突設された連結板39にはス
ピンドル軸80の螺旋溝に咬合する螺旋突条を有する受
部材90が取り付けられており、これによって、スピン
ドル軸80の回転にともない横方向、すなわち、チェー
ンプーリ20の回転軸を案内する長孔28の長手方向に
沿って移動する。これによって、ハンドル88を回動さ
せるとスプロケット82が同期回転し、両スピンドル軸
80を同期して同方向に回転させることにより、連結板
39を横移動させ、残留防止板24及びチェーンプーリ
20をそれらの間隙を保持した状態で同期移動させる。
なお、図上92は搬送ダクトの末端部近傍の天壁に開口
された点検口、94はその蓋である。
【0030】次に、図を参照して実施形態の移動調整装
置の作用を説明すると、図1においてチェーンコンベア
の緊張状態から、例えば羽根板の交換が必要となった場
合にハンドル88を軸受部材84に差し込んで例えば左
回転させると、スプロケット82、軸受部材84を介し
てスピンドル軸80を同期回転させる。スピンドル軸8
0に咬合する連結板39を介して同連結板39に固定さ
れた支持杆60を前方側、すなわち対向する駆動チェー
ンプーリ側に向けて移動させるとともに、連結板39を
含む閉鎖板30が同方向に移動しさらに閉鎖板30を介
して軸支された回転軸に固定されるチェーンプーリ20
を同方向に横移動させる。このとき、残留防止板24と
プーリあるいはプーリに調帯されたコンベアチェーンの
外周形状と設定された離隔間隙を保持した状態で両方と
もに同期移動させるので、例えば、50メートル程の長
さの搬送ダクトの適宜中間位置に設けられた天壁開口か
ら弛緩状態のコンベアチェーン12を手繰り上げ、固定
ピン44を打抜いて交換作業等を行なう。作業後、チェ
ーンを元に戻し、ハンドルを逆方向に回動させることに
より、設定された元の適正離隔間隙を保持した状態で残
留防止板24とチェーンプーリ20とが元の位置に短時
間で復帰する。また、コンベアチェーンに緩みが生じて
いるときには、単に、ハンドルを右回転させるだけで適
正離隔間隙を保持した状態で残留防止板24とチェーン
プーリ20とを適正位置に設定し直すことができる。
【0031】次に、図8、図9に基づいて本発明の第2
の実施の形態に係る粉粒状物搬送コンベアの残留防止板
とチェーンプーリの移動調整装置を説明するが、第1実
施形態と同一の構成部材には同一符号を付し、その詳細
な説明を省略する。この実施形態では間隙保持移動機構
52は、チェーンプーリ20の軸支部(34)に連係し
て同チェーンプーリの軸支部を横方向に進退移動させる
軸支部進退移動機構と、残留防止板24を横方向に進退
移動させる残留防止板進退移動機構98と、軸支部進退
移動機構と残留防止板進退移動機構とを1つの入力操作
で同期して駆動させる入力同期装置200と、を備えて
いる点が第1実施形態と異なる主な点である。
【0032】図8において、この実施形態ではチェーン
プーリの軸支部と残留防止板24とは直接に連結されて
おらず、軸支部進退移動機構96と、残留防止板進退移
動機構98を介してチェーンプーリ20と残留防止板2
4がそれぞれ別個に横方向に移動させる機構を有し、さ
らにこれら軸支部進退移動機構と残留防止板進退移動機
構を1つの入力操作で同期して駆動させるようにしてい
る。図において、軸支部進退移動機構96は、搬送ダク
ト端部から両側に直角方向に突設した取付板78に取り
付けた軸受部材84と、軸受部材84に固定され一端側
をチェーンプーリ20の軸受ブラケット36側に延長さ
せたスピンドル軸80と、閉鎖板30の連結板39に取
り付けられスピンドル軸80の螺旋溝に咬合する螺旋突
条を有する受部材90と、を備えている。スピンドル軸
80が回転することにより、受部材90との螺旋状の咬
合により閉鎖板30が横方向に移動する。
【0033】また、図8において、残留防止板24の下
部位置には先端がL字状に曲折された取付補助板102
が端部閉鎖壁22方向に突設されており、このL字状曲
折部に内側に螺旋突条を有する受部材104が固定され
ている。そして、図9にも示すように、端部閉鎖壁22
の中央下部寄り位置にスプロケット82と同様のスプロ
ケット106と一体固定された軸受部材108が同閉鎖
壁22を貫通状に固定されており、該軸受部材108か
らチェーンプーリ20の軸支部方向に先端を延長してス
ピンドル軸110が突設固定されている。そして、この
スピンドル軸110が受部材104の螺旋突条に螺旋咬
合しており、これによって、スピンドル軸10を回転さ
せると残留防止板が単独で横方向に移動する。さらに、
図9において、これらチェーンプーリの軸支部の横方向
進退移動機構に対応する2個のスプロケット82、82
と、残留防止板24の横方向進退移動機構に対応する1
個のスプロケット106とが1個のチェーン112によ
り周回されてそれぞれ調帯されている。そして、たとえ
ば、そのうちの1つのスプロケット、たとえばスプロケ
ット82の中心軸の設けられた各穴内にハンドル88の
一端が差し込まれ、これによって、1つの入力操作で同
期して軸支部進退移動機構96と残留防止板進退移動機
構98を駆動させることができる。この場合においても
残留防止板24とプーリあるいはプーリに調帯されたコ
ンベアチェーンの外周形状と設定された間隔Hを保持し
た状態で両方ともに同期移動させるので、長尺の搬送ダ
クトから弛緩状態のコンベアチェーン12を手繰り上
げ、固定ピン44を打抜いて交換作業を行なったり、コ
ンベアチェーンに緩みが生じているときに作業前、及び
作業後におけるチェーンプーリと残留防止板の移動を適
正間隙を保持しつつ簡単に行なえ、この種の作業時間短
縮、作業効率の向上を図れる。特に、この実施形態で
は、チェーンプーリと残留防止板の進退移動用スピンド
ル軸端部を搬送ダクトの外部に配置させ、外部で同期駆
動させる構成とすることができるから製造、組み立てが
簡単で、製作コストを低減し得る。
【0034】本発明の粉粒状物搬送コンベアの残留防止
板とチェーンプーリの移動調整装置は、上記した実施形
態に限られるものではない。例えば、支持杆60に対し
て残留防止板24を固定させているが、伸縮可能なシリ
ンダ機構のロッド端部を残留防止板の背面側に固定させ
て移動調整し得るようにしてもよい。また、支持杆60
と連結板39とを固定とせずに、シリンダ機構、歯車機
構、ラック・ピニオン等により移動調整し得るようにし
てもよい。実施形態では閉鎖板30に支持杆60を連結
させているが必ずしもこれによらず、閉鎖板30とは別
の軸受ブラケット36との連結構成によりチェーンプー
リと残留防止板が同期移動し得るようにしてもよい。ま
た、駆動機構の入力ハンドルはモータ駆動としてもよ
い。また、噴射ノズルを含む空気噴射枠は必ずしも設け
なくともよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る粉粒
状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動
調整装置によれば、所要の長さの閉鎖空間を有する搬送
ダクト内において間隔を置いて対向する少なくとも2個
のチェーンプーリに調帯されて周回移動するように設置
され搬送ダクト内に投入される粉粒状物を横方向に搬送
するコンベアチェーンを含む搬送コンベアにおいて、コ
ンベアチェーンの周回端部となる搬送コンベアのいずれ
か又は両方の末端部近傍に設置されその軸支部が相互に
近接、離間方向に移動可能に設けられたチェーンプーリ
と、該チェーンプーリに調帯されたコンベアチェーンの
外周形状に沿ってその外周輪郭と所要の間隔を置いて縦
方向に近接配置された、湾曲部を有する残留防止板と、
チェーンプーリと残留防止板との間隔を一定に保持しつ
つチェーンプーリの軸支部の近接、離間移動に同期して
残留防止板を同方向に移動させる間隙保持移動機構と、
を備えてなる構成としているから、簡単な構造で搬送コ
ンベアの末端部に配置されたチェーンプーリの緊張、弛
緩作業時にそのつど残留防止板との間隙を調整する必要
がなく、簡易な操作でかつ短時間にチェーンプーリの弛
緩、緊張状態における作業とともに適正な残留防止板と
チェーンプーリとの間隔保持状態を得ることができ、チ
ェーンプーリの調整作業に伴う作業時間の大幅短縮によ
り作業効率を向上させることが可能である。
【0036】また、間隙保持移動機構は、残留防止板と
チェーンプーリに調帯されたコンベアチェ−ン外周とが
所要の間隙を保持した状態で残留防止板を支持しつつチ
ェーンプーリの軸支部に連結された連結支持部材と、連
結支持部材をチェーンプーリの軸支部の近接、離間移動
方向に駆動させる駆動機構と、を備えた構成とすること
により、連結支持部材を介してチェーンプーリと残留防
止板との間隙を保持しつつこれらを同期して移動させる
構成を実現し得る。
【0037】また、間隙保持移動機構は、チェーンプー
リの軸支部に連係して同チェーンプーリの軸支部を横方
向に進退移動させる軸支部進退移動機構と、残留防止板
を横方向に進退移動させる残留防止板進退移動機構と、
軸支部進退移動機構と残留防止板進退移動機構とを1つ
の入力操作で同期して駆動させる入力同期装置と、を備
えてなる構成とすることにより、たとえば1つの手動ハ
ンドル操作だけで所要の適正間隔を保持させた状態で残
留防止板とチェーンプーリを同期して横方向に進退移動
でき、羽根板の保守、点検、交換、コンベアチェーンの
張り状態の管理作業を短時間に行なえる。特に、この場
合にはチェーンプーリと残留防止板の進退移動用スピン
ドル軸端部を搬送ダクトの外部に配置させ、外部で同期
駆動させる構成とすることができるから製造、組み立て
が簡単で、製作コストを低減し得る。
【0038】また、搬送ダクトにはチェーンプーリの軸
支部の移動用長孔が設けられ、この長孔を外面から閉鎖
させかつ外面に密着しつつスライドし、さらにチェーン
プーリの支軸を受ける軸受が固定された閉鎖板が設けら
れ、連結支持部材は、該閉鎖板に連結固定され残留防止
板を背面側から支持した状態で搬送ダクトに架設されて
チェーンプーリの軸支部の近接、離間移動方向に横移動
する支持杆を備えた構成とすることにより、チェーンプ
ーリの軸支部の移動用長孔から外部に粉体が吹き出て周
辺を汚したり機器に付着して悪影響を与えないための閉
鎖板を利用してチェーンプーリの軸受部分と残留防止板
を支持する支持杆とを連結でき、粉体の吹出防止を行な
いつつチェーンプーリと残留防止板との同期移動構成を
簡単な構造で安価に実現させることができる。
【0039】また、支持杆は搬送ダクトに設けられた横
長孔を貫通した状態で横移動自在に支持され、前記支持
杆の両端側に前記駆動機構が連係されてなる構成とする
ことにより、残留防止板を支持する支持杆を搬送ダクト
に対して横移動自在とさせ、チェーンプーリとともにそ
れと所要間隙で設定された残留防止板を同期して移動さ
せることができる。
【0040】また、搬送ダクトにはチェーンプーリの軸
支部の移動用長孔が設けられ、この長孔を外面から閉鎖
させかつ外面に密着しつつスライドし、さらにチェーン
プーリの支軸を受ける軸受が固定された閉鎖板が設けら
れ、軸支部進退移動機構は、閉鎖板と、閉鎖板に連係さ
れ回転により該閉鎖板を横方向に進退駆動させるスピン
ドル軸と、を含む構成とすることにより、チェーンプー
リの軸支部の移動用長孔から外部に粉体が吹き出て周辺
を汚したり機器に付着して悪影響を与えないための閉鎖
板を利用してチェーンプーリの軸受部分を横方向に移動
させるから、粉体の外部への吹き出しを防止しつつ適正
間隙を保持したチェーンプーリと残留防止板との同期移
動構成を簡単な構造で安価に実現させることができる。
【0041】また、残留防止板の湾曲部の湾曲内面に沿
って下方に向けて空気を噴射させる噴射ノズルを含む残
留物除去装置を備えた構成とすることにより、残留防止
板のチェーンプーリ側に臨む内面側に被搬送物の粉片
や、穀片が付着している場合にそれらの粉片や穀片、あ
るいは穀粒等を搬送路側に吹き戻しコンベアチェーンの
羽根板やそれらに取り付けたクリーニング部材により穀
類全体とともに排出口側に向けて確実に押送させて被搬
送物としての粉粒状物の搬送ダクト内への残留を確実に
なくし、異種穀類の混入防止の万全を期すことができ
る。
【0042】また、残留防止板のチェーンプーリ側に対
向する面には合成樹脂製の防爆部材が被着されてなる構
成とすることにより、コンベアチェーンの周回作動時に
特にその周回反転部としてのダクト末端部における羽根
板と搬送ダクトの内壁との摩擦により火花が生じ、これ
を原因とする粉体の爆発を未然に防止することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る粉粒状物搬送コン
ベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置の末
端部の一部省略正面図である。
【図2】図1の横断面説明図である。
【図3】図1の縦断面説明図である。
【図4】実施形態の搬送ダクトの端部閉鎖壁の外面側か
ら見た図である。
【図5】搬送ダクトの末端部の天壁の点検口の蓋を開け
た状態の一部省略平面説明図である。
【図6】図2のA−A線矢示図である。
【図7】本発明の実施形態に係る粉粒状物搬送コンベア
の残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置を提供し
た搬送コンベアの一部省略全体構成説明図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る粉粒状物搬送コン
ベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置の末
端部の一部省略正面図である。
【図9】図8の第2実施形態の端部閉鎖壁側から見た入
力同期装置の概略構成を示す図である。
【図10】従来の搬送ダクトの末端部の粉粒状物の滞留
状態を示す一部省略断面説明図である。
【図11】従来のチェーンプーリに近接して残留防止板
を取り付けた一部省略断面説明図である。
【符号の説明】
10 搬送ダクト 12 コンベアチェーン 20 チェーンプーリ 22 端部閉鎖壁 24 残留防止板 24a 湾曲面 26 末端部 28 長孔 30 閉鎖板 34 軸受 36 軸受ブラケット 38 回転軸 39 連結板 40 レール部材 50 湾曲部 52 間隙保持移動機構 54 連結支持部材 56 駆動機構 58 横長孔 60 支持杆 64 空気噴射枠 76 空気噴射ノズル 96 軸支部進退移動機構 98 残留防止板進退移動機構 H 離隔間隙 S1 中間空管部 M 分粒状物 100 搬送コンベア 200 入力同期装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要の長さの閉鎖空間を有する搬送ダク
    ト内において間隔を置いて対向する少なくとも2個のチ
    ェーンプーリに調帯されて周回移動するように設置され
    搬送ダクト内に投入される粉粒状物を横方向に搬送する
    コンベアチェーンを含む搬送コンベアにおいて、 コンベアチェーンの周回端部となる搬送コンベアのいず
    れか又は両方の末端部近傍に設置されその軸支部が相互
    に近接、離間方向に移動可能に設けられたチェーンプー
    リと、 該チェーンプーリに調帯されたコンベアチェーンの外周
    形状に沿ってその外周輪郭と所要の間隔を置いて縦方向
    に近接配置された、湾曲部を有する残留防止板と、 チェーンプーリと残留防止板との間隔を一定に保持しつ
    つチェーンプーリの軸支部の近接、離間移動に同期して
    残留防止板を同方向に移動させる間隙保持移動機構と、
    を備えてなる粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェ
    ーンプーリの移動調整装置。
  2. 【請求項2】 間隙保持移動機構は、残留防止板とチェ
    ーンプーリに調帯されたコンベアチェ−ン外周とが所要
    の間隙を保持した状態で残留防止板を支持しつつチェー
    ンプーリの軸支部に連結された連結支持部材と、 連結支持部材をチェーンプーリの軸支部の近接、離間移
    動方向に駆動させる駆動機構と、を備えてなる請求項1
    記載の粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプ
    ーリの移動調整装置。
  3. 【請求項3】 間隙保持移動機構は、チェーンプーリの
    軸支部に連係して同チェーンプーリの軸支部を横方向に
    進退移動させる軸支部進退移動機構と、 残留防止板を横方向に進退移動させる残留防止板進退移
    動機構と、 軸支部進退移動機構と残留防止板進退移動機構とを1つ
    の入力操作で同期して駆動させる入力同期装置と、を備
    えてなる請求項1記載の粉粒状物搬送コンベアの残留防
    止板とチェーンプーリの移動調整装置。
  4. 【請求項4】 搬送ダクトにはチェーンプーリの軸支部
    の移動用長孔が設けられ、 この長孔を外面から閉鎖させかつ外面に密着しつつスラ
    イドし、さらにチェーンプーリの支軸を受ける軸受が固
    定された閉鎖板が設けられ、 連結支持部材は、該閉鎖板に連結固定され残留防止板を
    背面側から支持した状態で搬送ダクトに架設されてチェ
    ーンプーリの軸支部の近接、離間移動方向に横移動する
    支持杆を備えてなる請求項1または2記載の粉粒状物搬
    送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装
    置。
  5. 【請求項5】 支持杆は搬送ダクトに設けられた横長孔
    を貫通した状態で横移動自在に支持され、 前記支持杆の両端側に前記駆動機構が連係されてなる請
    求項4記載の粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェ
    ーンプーリの移動調整装置。
  6. 【請求項6】 搬送ダクトにはチェーンプーリの軸支部
    の移動用長孔が設けられ、 この長孔を外面から閉鎖させかつ外面に密着しつつスラ
    イドし、さらにチェーンプーリの支軸を受ける軸受が固
    定された閉鎖板が設けられ、 軸支部進退移動機構は、閉鎖板と、閉鎖板に連係され回
    転により該閉鎖板を横方向に進退駆動させるスピンドル
    軸と、を含む請求項1または3記載の粉粒状物搬送コン
    ベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置。
  7. 【請求項7】 残留防止板の湾曲部の湾曲内面に沿って
    下方に向けて空気を噴射させる噴射ノズルを含む残留物
    除去装置を備えてなる請求項1ないし6のいずれかに記
    載の粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプー
    リの移動調整装置。
  8. 【請求項8】 残留防止板のチェーンプーリ側に対向す
    る面には合成樹脂製の防爆部材が被着されてなる請求項
    1ないし7のいずれかに記載の粉粒状物搬送コンベアの
    残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置。
JP2000260084A 2000-08-30 2000-08-30 粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置 Expired - Fee Related JP3546377B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000260084A JP3546377B2 (ja) 2000-08-30 2000-08-30 粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000260084A JP3546377B2 (ja) 2000-08-30 2000-08-30 粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002068451A true JP2002068451A (ja) 2002-03-08
JP3546377B2 JP3546377B2 (ja) 2004-07-28

Family

ID=18748146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000260084A Expired - Fee Related JP3546377B2 (ja) 2000-08-30 2000-08-30 粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3546377B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004067311A (ja) * 2002-08-06 2004-03-04 Seiken Kogyo Kk 横送り搬送装置の残留物取出機構
JP2005232696A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 搬出コンベアを備えた自走式作業機
JP2008174313A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Kanto Kogyo Kk チェーンコンベア装置及び残留防止装置
JP2009014139A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Ihi Corp ベルト張設装置及び搬送装置
JP2010112123A (ja) * 2008-11-10 2010-05-20 Howa Mach Ltd 塵埃回収装置
JP2010150007A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Onoe Kikai:Kk チェーンコンベア装置
KR101407784B1 (ko) * 2014-01-27 2014-06-17 (주)새한이앤에스 컨베이어 장력조절장치
JP5676811B1 (ja) * 2014-08-01 2015-02-25 モスニック株式会社 コンベア装置
CN104986513A (zh) * 2015-07-12 2015-10-21 安徽捷迅光电技术有限公司 一种可调节传动机构
JP2017114571A (ja) * 2015-12-21 2017-06-29 株式会社ダイフク コンベヤ装置
JP2018058698A (ja) * 2016-09-30 2018-04-12 住友金属鉱山株式会社 チェーンコンベヤのチェーン緊張装置
KR101973767B1 (ko) * 2017-11-28 2019-04-29 안광태 사료 이송 공급용 누적 체인 컨베이어
CN110026353A (zh) * 2019-05-11 2019-07-19 台州市联方自动化设备有限公司 基于机器视觉的一次性纸浆餐盘检测设备的自动分料装置
CN110026354A (zh) * 2019-05-11 2019-07-19 台州市联方自动化设备有限公司 基于机器视觉的一次性纸浆餐盘检测设备
KR20200131451A (ko) * 2019-05-14 2020-11-24 이기철 원료 이송용 튜브형 디스크 컨베이어

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004067311A (ja) * 2002-08-06 2004-03-04 Seiken Kogyo Kk 横送り搬送装置の残留物取出機構
JP2005232696A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 搬出コンベアを備えた自走式作業機
JP2008174313A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Kanto Kogyo Kk チェーンコンベア装置及び残留防止装置
JP2009014139A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Ihi Corp ベルト張設装置及び搬送装置
JP2010112123A (ja) * 2008-11-10 2010-05-20 Howa Mach Ltd 塵埃回収装置
JP2010150007A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Onoe Kikai:Kk チェーンコンベア装置
KR101407784B1 (ko) * 2014-01-27 2014-06-17 (주)새한이앤에스 컨베이어 장력조절장치
JP5676811B1 (ja) * 2014-08-01 2015-02-25 モスニック株式会社 コンベア装置
CN104986513A (zh) * 2015-07-12 2015-10-21 安徽捷迅光电技术有限公司 一种可调节传动机构
JP2017114571A (ja) * 2015-12-21 2017-06-29 株式会社ダイフク コンベヤ装置
JP2018058698A (ja) * 2016-09-30 2018-04-12 住友金属鉱山株式会社 チェーンコンベヤのチェーン緊張装置
KR101973767B1 (ko) * 2017-11-28 2019-04-29 안광태 사료 이송 공급용 누적 체인 컨베이어
CN110026353A (zh) * 2019-05-11 2019-07-19 台州市联方自动化设备有限公司 基于机器视觉的一次性纸浆餐盘检测设备的自动分料装置
CN110026354A (zh) * 2019-05-11 2019-07-19 台州市联方自动化设备有限公司 基于机器视觉的一次性纸浆餐盘检测设备
KR20200131451A (ko) * 2019-05-14 2020-11-24 이기철 원료 이송용 튜브형 디스크 컨베이어
KR102307109B1 (ko) * 2019-05-14 2021-09-30 이기철 원료 이송용 튜브형 디스크 컨베이어

Also Published As

Publication number Publication date
JP3546377B2 (ja) 2004-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3546377B2 (ja) 粉粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンプーリの移動調整装置
US11518632B2 (en) Enclosure and dust capture and reclamation system and assembly for a traditional roller conveyor
US4576538A (en) Box car
KR101207726B1 (ko) 운송설비의 운송물 탑재 유도장치
US7350637B2 (en) Apparatus and method for the transport of articles forming a mass flow as well as apparatus for filling a subsequent apparatus with rod-shaped articles
US6073561A (en) Box car for transporting bulk material
US3428027A (en) Livestock feeding apparatus
CN214140147U (zh) 一种具有防堵功能的饲料厂用刮板输送机
US3596633A (en) Apparatus for coating edible food parts
JP2009254366A (ja) 排出マガジンと棒状製品を満たしたシャフトトレイを空にする方法
CN208603180U (zh) 一种双链式刮板运输机及其运输系统
JP2003018953A (ja) 鮮魚搬送計量装置
US3511399A (en) Forage feeder
KR101808169B1 (ko) 덤핑 피더
CN207618426U (zh) 一种u型刮板输送机
JP2004142859A (ja) コンベヤ
KR101919597B1 (ko) 식품의 건식재료용 단위 포장장치
CN111891414A (zh) 一种分料斗、分料装置及自动包装生产线
CN219585247U (zh) 一种刮板机卸货组件
CN215794760U (zh) 一种增氧剂用装袋机的送料装置
JP2007308282A (ja) フローコンベヤの乗り越し搬送物返送装置
CN219949287U (zh) 一种皮带机料斗
CN219905751U (zh) 一种玻璃钢夹砂管上料防堵设备
JP3546375B2 (ja) 搬送路における粉、粒状物の押送装置及びそれに用いられるクリーニング部材
CN220975492U (zh) 一种刮板便于维护的刮板输送机

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090423

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100423

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110423

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110423

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120423

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees