JP4301444B2 - 搬出コンベアを備えた自走式作業機 - Google Patents
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Description
このような自走式土質改良機は、被改良土と土質改良材とを混合撹拌して土質改良するための混合装置を機体の前後方向中央部位に備え、該土質改良された改良土を搬出コンベアで受けて搬送し、機外に排出することになるが、該排出される改良土はそのまま屋外に山積みされ、あるいはトラック荷台に積載することが多く、このため搬出コンベアは前記受けた改良土を上方高くに搬送してから排出することが要求され、この結果、搬出コンベアは、途中で逆へ字状に屈曲した前後方向に長いものが一般に採用されている。このような搬出コンベアは、その下側基端部が前記機体中央部に配した混合装置の下方位置まで深く入り込むようにセットした状態で、その中間部位およびそれよりも高い先端部位の少なくとも前後2個所(左右有るから都合4個所)を機体フレーム側に支持して組込むことになる(特許文献1)。
このような搬出コンベアは、油圧モータ等の駆動アクチュエータの取付けスペースを確保する関係から、機体から延出した先端側を前記アクチュエータ付きの駆動輪、機体内部に入り込んだ基端側を従動輪(アイドラー輪)とし、このあいだに無端のベルトを懸回して構成しているのが一般的である。そしてこのような搬出コンベアは、使用状態や経時変化に基づいてベルトの左右張り調整をそれぞれする必要があり、そこで従来、駆動輪の位置調整をすることによりベルトの張り調整ができるように構成したものが知られている(特許文献2)。
そして、このようにすることにより、従動輪の左右位置の変位量を数値で確認することができて、ベルトの左右均等な張り調整を正確、かつ、迅速に行うことができる。
請求項2の発明は、請求項1において、一対の螺軸の一端部は、機体一端側に延出して設けられるものとし、各目盛り装置は、機体一端から臨むことができる部位に設けられているものであり、このようにすることにより、従動輪の移動量(変位量)の数値を直接目視することができる。
請求項3の発明は、請求項2において、一対の目盛り装置は、ともに機体一端に設けられているものであり、このようにすることにより、左右の目盛り装置をオペレータが姿勢を変えることなく確認することができ、作業性の向上を図ることができる。
請求項2の発明とすることにより、従動輪の変位量の数値を直接目視して確認することができて、迅速な調整作業をすることができる。
請求項3の発明とすることにより、左右の目盛り装置を姿勢を変えることなく確認できて作業性の向上が図れる。
そして、駆動輪16と従動輪13とのあいだに無端のベルト17を巻回することにより、ベルト17が複数の誘導転輪14による誘導を受ける状態でエンドレスに回転し、このようにして搬出コンベア8が構成されている。尚、18はコンベア後端部11に設けられる第三ホッパであって、該第三ホッパ18は、左右枠板11aから立設された支持片11b上面とベルト17の左右両側部とのあいだに傾斜状に設けられており、改良土が左右外側に洩れるのを防止すると共に、ベルト17が浮き上がるのを防止するように構成されている。
一方、前記左右枠板11aの後端部に設けられる従動輪13は、支軸13aと、該支軸13aに一体的に設けられたローラ部13bとを備えて構成されており、支軸13aの左右両端部は、前記左右枠板11aに形成の長孔11dと、ガイド板19に開設された貫通孔19aとをそれぞれ貫通した先端部に、リング状の軸受部材13cが設けられている。そして、左右の軸受部材13cの前後に位置する外周縁部には、前後方向に突出する取り付け片13dがそれぞれ形成されており、これら各取り付け片13dを、左右のガイド板19の前後に螺子19bを用いて固定することにより、支軸13aの左右枠板11aおよびガイド板19とに対する回転自在な状態での連結がなされるように設定されている。これによって、従動輪13は、ガイド板19を左右枠板11aのガイド片11e、11fにガイドさせる状態で前後方向に移動させたとき、左右枠板11aの長孔11dストロークの範囲において、ガイド板19とともに左右枠板11aに対して前後方向に移動するように設定されている。
尚、11gは下側ガイド片11fに設けられ、ガイド番19の抜け止めをする抜け止め体である。
尚、21cは、螺軸21の前後方向中間部を左右枠板11aに対して回動自在に支持するための支持部材である。
また、各螺軸21の前端側螺子溝21bには、後端側螺子溝21cに螺合する調整用ナット体20に同期して螺軸21上を相対移動する変位量測定用ナット体(本発明の副ナット体)22がそれぞれ螺合されている。
ここで、案内板24のガイド孔24aは、表示板一方脚片25aの板厚寸法よりも僅かに長い孔幅に設定されており、該ガイド孔24aに一方脚片25cを貫通せしめることにより、表示板25に連結される変位量測定用ナット体22の回転規制(回り止め)を行うように設定されている。そして、変位量測定用ナット体22は、螺軸21の回転に伴い、各孔11h、24aの孔長ストロークの範囲において螺軸21上を相対移動するが、変位量測定用ナット体22は、前述したように、前記調整用ナット体20と同期する状態で相対移動するように設定されている。
このものにおいて、ベルト17の張り調整をするにあたり、左右の螺軸21をそれぞれ別個に回転せしめて従動輪13の支軸13aを変位させることになるが、このとき、左右の調整用ナット体20の変位量は、指示部25cの移動量に基づいて左右に設けた指示部25cによりスケール26からそれぞれ読取ることができ、ベルト17の左右均等の張り状態の調整を正確、かつ、迅速に行えるように設定されている。
8 搬出コンベア
11 コンベア後端部
11a 左右枠板
11d 長孔
11h ガイド長孔
12 コンベア前端部
13 従動輪
13c 軸受部材
16 駆動輪
17 ベルト
19 ガイド板
20 調整用ナット体
21 螺軸
22 変位量測定用ナット体
23 目盛り装置
24 案内板
25 表示板
25c 指示部
Claims (3)
- 基端部が機体の一端から内部側に入り込んで取付けられる搬出コンベアを備えた自走式作業機において、搬出コンベアの一端部に設けられる駆動輪と基端部に設けられる従動輪とのあいだに巻回されるベルト体の張り調整手段を、従動輪の両側部に連結する一対の主ナット体と、これら主ナット体が螺合する一対の螺軸とを備え、螺軸の正逆回転に伴う主ナット体の相対移動に基づいて調整する構成とするとともに、前記張り調整手段には、前記各螺軸の一端側に螺合し、螺軸の正逆回転に伴い主ナット体と同期して相対移動する副ナット体と、各副ナット体の移動量を測定する一対の目盛り装置とが設けられている搬出コンベアを備えた自走式作業機。
- 請求項1において、一対の螺軸の一端部は、機体一端側に延出して設けられるものとし、各目盛り装置は、機体一端から臨むことができる部位に設けられている搬出コンベアを備えた自走式作業機。
- 請求項2において、一対の目盛り装置は、ともに機体一端に設けられている搬出コンベアを備えた自走式作業機。
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