JP5018285B2 - ベルト張設装置及び搬送装置 - Google Patents
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Description
上記の例のタイミングベルトは、搬送対象物が載置されるテーブルの両端に各端部を固定されて環状とされ、その環の中に配置されたプーリによって、所定張力で張り渡される。プーリは、支持部によって回転自在に支持される。支持部は、例えば、軸と軸受とを備え、軸受は外輪がプーリの内周に嵌合し、内輪に軸が嵌合し、軸の両端が側板や筐体等に支持されて構成される。
これは、複数が組み合わせられてプーリを構成するものであって、プーリを分解することによって、タイミングベルトをテーブルから取り外さずに、プーリや軸受を交換することを可能としている。
第1の発明としては、複数のプーリのそれぞれを支持部によって回転自在に支持し、前記プーリに所定張力でベルトを掛け渡したベルト張設装置において、前記支持部のうち少なくとも1つは、前記プーリの回転軸の両端を前記ベルトの長さ方向に移動自在且つ位置決め可能に支持すると共に、当該支持を解放可能とする張力調整機構を備えていることを特徴とするものを採用した。
図1は、本実施形態に係るベルト張設装置Mを備える搬送装置Aの平面図である。また、図2は、搬送装置Aの正面図であり、図3は、搬送装置Aの概略構造を示す縦断正面図である。
搬送装置Aは、ベルト張設装置M、テーブル1、ガイドレール2及びモータ3を備えている。
タイミングベルト11は、心材入りゴム製の帯状部材であり、一方の面を平滑面とされ、他方の面に歯が成形されたものである。このタイミングベルト11の両端は、テーブル1の両端に固定されて、テーブル1と合わせて無端状にされ、プーリ12,13に所定張力で掛け渡される。
一方の支持部14は、一方のプーリ12を支持すると共に、モータ3に連結されている。そして、プーリ12を介してタイミングベルト11にモータ3の駆動力を伝達する。
他方の支持部15は、他方のプーリ13を回転自在に支持する。この支持部15は本実施形態の要部であるので、図4〜8を参照して、より詳細に説明する。
支持部15は、軸受21,22、軸23、筐体24、一対のサイドプレート25,26及び位置決めボルト27,28を有している。
図5は、図4における手前のサイドプレート25を取り外したものである。
図6は、支持部15の右側面図であって、図7は、支持部15の縦断右側面図である。
図8は、サイドプレート25,26の(a)正面図、(b)平面図、(c)右側面図、(d)縦断右側面図である。
筐体24は、箱状の部材であって、プーリ13の外周を囲み、支持部15の外郭を形成する。
即ち、サイドプレート25,26には、タイミングベルト11の長さ方向に沿う長孔25a,26a(スライドガイド)が形成されている。
これにより、軸23は、サイドプレート25,26に対して、タイミングベルト11の長さ方向にスライド自在に支持される。
一方、サイドプレート25,26には、孔25b,26bが形成されている。孔25b,26bは、各長孔25a,26aの長手方向に平行であって、サイドプレート25,26の側面から各長孔25a,26aに連通する。
上述のように、本実施形態における張力調整機構は、サイドプレート25,26、位置決めボルト27.28、軸23のネジ孔23e及び嵌装部23xで構成されている。
ガイドレール2は、一対の長尺状のガイド面2aを上面に有する箱型の部材であって、平面を上向きにしてガイド面2a上に載置されたテーブル1を、下側からスライド自在に支持するものである。
モータ3は、プーリ12を回転させてタイミングベルト11を循環させる駆動力を発するものである。
プーリ13や軸受21を交換する際には、まず、位置決めボルト27,28をそれぞれサイドプレート25,26から取り外す。これにより、プーリ13がタイミングベルト11の長さ方向に移動可能となるので、タイミングベルト11の張力が緩められる。
続いて、サイドプレート25,26を筐体24から取り外し、一体化されているプーリ13、軸受21,22及び軸23を、筐体24から取り出す。
続いて、一体化したプーリ13、軸受21,22及び軸23を筐体24内に入れ、プーリ13の外周にタイミングベルト11を掛け、サイドプレート25,26を筐体24に取り付ける。このとき、軸23の両端を、サイドプレート25,26の長孔25a,26a内に位置させる。
そして、位置決めボルト27,28を回すことによって軸23の位置を調整して、タイミングベルト11の張力を調整する。
したがって、プーリや軸受の交換を行う際の工数を削減し、容易に交換作業を行うことができる。
更に、本実施形態のベルト張設装置Mによれば、サイドプレート25,26に、目盛をつけているので、軸23の概略位置調整の際に、毎回容易に略同じ位置にすることができる。
Claims (3)
- 複数のプーリのそれぞれを支持部によって回転自在に支持し、前記プーリに所定張力でベルトを掛け渡したベルト張設装置において、
前記支持部のうち少なくとも1つは、
前記プーリの回転軸の両端を前記ベルトの長さ方向に移動自在且つ位置決め可能に支持すると共に、当該支持を解放可能とする張力調整機構を備え、
前記張力調整機構は、
前記ベルトの長さ方向に長手方向を向け、前記回転軸の各端部を案内するスライドガイドを有すると共に、前記プーリを囲む筐体に脱着可能とされた一対の軸支持板と、
前記回転軸を前記軸支持板に対して位置決めする位置固定部と、
を備える
ことを特徴とするベルト張設装置。 - 前記スライドガイドは、長孔又は溝形状であって、
前記回転軸は、各端部に、前記スライドガイドにスライド自在に嵌装される嵌装部を備えている
ことを特徴とする請求項1記載のベルト張設装置。 - 請求項1または2記載のベルト張設装置と、
前記ベルトに取り付けられるテーブルと、
前記ベルトを循環させる駆動力を発するモータと、
を備えることを特徴とする搬送装置。
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