JP3135329B2 - アクチュエータおよびその構造体 - Google Patents

アクチュエータおよびその構造体

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茂和 永井
昭男 斉藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動源およびそれによ
って変位する移動体を構造部材に収納したアクチュエー
タおよびこれを連結してなる構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、構造部材と移動体とが個
別、且つ着脱自在に構成され、所望のスペース内でアク
チュエータまたは構造部材を連結して自在に組み立てて
形成するアクチュエータおよびその構造体を提案してい
る(特願平3−229185号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記提案に
関連してなされたものであって、外枠を構成する構造部
材に、少なくとも、移動体および駆動源を収納し、これ
によってコンパクトな形状で、且つ、所望の組み合わせ
が可能なアクチュエータおよびその構造体を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、直線状に延在する柱体の一側面を開口
部として凹部が画成される構造部材と、前記凹部に収
納される駆動源と、前記凹部に収納され、前記駆動源
の駆動作用下に前記凹部に沿って変位する移動体と、
記凹部内に収納され、前記駆動源の駆動力を移動体に伝
達する駆動力伝達機構と、前記構造部材に画成された開
口部に付設されるカバー部材とを備え、前記構造部材の
各外側面には、他の構造部材あるいはその他の部材を取
着可能な断面略T字状の溝部が夫々長手方向に沿って略
同一構成で画成され 前記凹部内には、前記構造部材の
凹部内に収納される駆動源および駆動力伝達機構を着脱
自在に一体的に取り付ける取付手段が設けられることを
特徴とする。
【0005】また、本発明は、直線状に延在する柱体の
一側面を開口部として凹部が画成される構造部材と、前
記凹部に収納される駆動源と、前記凹部に収納さ
れ、前記駆動源の駆動作用下に前記凹部に沿って変位す
る移動体と、前記凹部内に収納され、前記駆動源の駆動
力を移動体に伝達する駆動力伝達機構とからなるアクチ
ュエータを含む構造体であって、前記構造部材の凹部
に収納される前記駆動源および前記駆動力伝達機構を着
脱自在に一体的に取り付ける取付手段と、前記構造部材
に画成された開口部に付設されるカバー部材と、前記ア
クチュエータまたは構造部材を複数個連結する連結手段
とを備え、前記構造部材の各外側面には、当該構造部材
と他の構造部材とを連結する前記連結手段が係合する断
面略T字状の溝部が夫々長手方向に沿って略同一構成で
画成されることを特徴とする。
【0006】
【作用】上記の本発明に係るアクチュエータでは、構造
部材の一側面を開口部として凹部が画成され、前記凹部
に駆動源および移動体等を収納することができる。構造
部材の各外側面には、他の構造部材あるいはその他の部
材を取着可能な断面略T字状の溝部が夫々長手方向に沿
って略同一構成で画成されている。
【0007】また、本発明に係るアクチュエータの構造
体では、前記断面略T字状の溝部により、連結手段を介
して複数のアクチュエータまたは構造部材を連結して所
望の組み合わせのアクチュエータの構造体を形成するこ
とができる。
【0008】
【実施例】次に、本発明に係るアクチュエータおよびそ
の構造体について好適な実施例を挙げ、添付の図面を参
照しながら以下詳細に説明する。
【0009】図1は本発明の一実施例に係るアクチュエ
ータの斜視図、図2は図1の部分分解斜視図、図3は図
2の部分拡大図、図4は図1の構造説明図である。
【0010】アクチュエータ10は、基本的に、外枠を
構成するフレーム(構造部材)12と、前記フレーム1
2に画成された凹部に配設され、モータ(駆動源)14
の駆動作用のもとに直線的に変位する移動体16を備え
る移動部材(駆動力伝達機構)18と、前記移動部材1
8を着脱自在にフレームに取り付けるプレート(取付手
段)20と、前記フレーム12の両端部に取着されるエ
ンドカバー22、23と、前記フレーム12の開口部2
4に付設されるカバー部材26とから構成される。
【0011】詳細には、フレーム12は、図1および図
2に示すように、内側の底部両端側に、その長さ方向に
プレート20を装着するための溝部28a、28bが対
向して画成され、一方、フレーム12の開口部24を除
く夫々の外側面には、略同一且つ断面略T字状の溝部3
0a乃至30fがその長さ方向に略平行して二条画成さ
れている。このフレーム12は、軽金属の押し出し、ま
たは引き抜きにより成形される。なお、フレーム12の
外側面に画成される断面略T字状の溝部30a乃至30
fは、他のフレーム12、アクチュエータ10を連結
し、または配線用通路として用いられるもので、二条に
限らず一条以上であればよい。フレーム12の長手方向
の両端部には、四隅の角部に画成された孔部にねじ32
を介して連結されるエンドカバー22、23が設けられ
る。フレーム12の一端部に接合するエンドカバー2
2、23の側面部には、プレート20を位置決めするた
めの突部34が設けられている。前記突部34はエンド
カバー22、23をフレーム12の端部に装着する際の
位置決めにも用いられる。なお、前記平板状のプレート
20には、移動部材18を取り付けるための孔部36が
画成されている。
【0012】次に、移動部材18は、図3に示すよう
に、略中央に画成された凹部38に前記エンドカバー2
2、23に設けられた突部34が当接して位置決めされ
るガイド板40と、前記ガイド板40上をタイミングベ
ルト42を介して直線状に変位する移動体16と、前記
ガイド板40の一端側に配設され、連結されたモータ1
4の回転駆動下にタイミングベルト42を回動させるモ
ータプーリユニット44と、前記ガイド板40の他端側
に配設され、タイミングベルト42に係合するアイドル
プーリユニット46とから基本的に構成される。
【0013】ガイド板40は、端部側に画成された孔部
48にねじ32を介してプレート20に接合されるとと
もに、上面略中央に画成された凹部38に直線状に延在
する支持部材50が連結されている。この支持部材50
の端部には、直線状に変位可能に形成された移動体16
の下部側が摺動する段部52が設けられている。なお、
モータプーリユニット44、アイドルプーリユニット4
6の底面をガイド板40の凹部38の形状に合わせて形
成し、それらをガイド板40の凹部38に嵌合させて結
合させることにより、堅牢で剛性の高いものになるばか
りでなく、組み付けの際の位置決めを容易に行うことが
できる。
【0014】移動体16は、その上面に略平行に対向し
て膨出したテーブル部54が設けられ、前記テーブル部
54に画成された孔部56を介して他の部材が連結可能
に形成されている。なお、前記連結用の孔部56の他に
図示しない位置決め用孔部を画成することにより、精度
の高い位置決めが可能となる。前記移動体16の内部に
は、図4に示すように、所定長のピッチによりベルト歯
58が形成されたタイミングベルト42の一端部に噛合
して挟持する挟持手段60a、60bが設けられてい
る。前記タイミングベルト42は、一端部を始点とし、
他端部を終点として離間して形成され、一端部および他
端部が夫々挟持手段60a、60bによって挟持されて
いる。この挟持手段60a、60bは、図4(a)に示
すように、前記タイミングベルト42の一側面を平板状
の第1プレート62に係合させ、他側面をタイミングベ
ルト42のベルト歯58の凹凸に第2プレート64の凸
凹が噛み合うことにより、タイミングベルト42の一端
部を挟持する。そして、この両プレート62、64をブ
ロック体66に形成された夫々凹部68および溝部70
に装着することによりタイミングベルト42を確実に挟
持することが可能となる。なお、図4(b)は、同様に
して、タイミングベルト42の一端部を挟持する場合の
斜視図であり、タイミングベルト42の両側面を一対の
プレート62a、64aで挟持し、前記一方のプレート
64aに形成されたベルト歯58と噛合し、ブロック体
66aによりタイミングベルト42を挟持することがで
きる。なお、本実施例では、モータ14からの動力伝達
部材としてタイミングベルト42を用いて説明している
が、これに限定されるものではなく、例えば、スチール
ベルト、チェーン、ワイヤロープ等を用いることも可能
である。より高精度の位置決めを行う場合には、ボール
ねじ、ストリングねじ、台形ねじ等の送りねじを使用す
ればよい。
【0015】次に、モータプーリユニット44は、図5
に示すように、凹部が画成されたギヤボックス72と、
前記凹部にベアリング74を介して回転自在に配設さ
れ、傾斜部にギヤ歯が形成された第1ベベルギヤ76
と、前記第1ベベルギヤ76に軸部を介して連結され、
タイミングベルト42を支持するプーリ78と、前記ギ
ヤボックス72の四隅に画成された孔部80にねじ止め
されるギヤボックスカバー82と、前記ギヤボックス7
2の側面部に連結され、前記第1ベベルギヤ76に噛合
する第2ベベルギヤ84をモータ軸85により軸支し回
転駆動するモータ14とから構成される。このモータプ
ーリユニット44では、第2ベベルギヤ84が連結され
たモータ14の回転軸と、第1ベベルギヤ76を保持す
るプーリ78の回転軸とを直交もしくは斜交させて噛合
させている。前記噛合する第1および第2ベベルギヤ7
6、84は、速比が等しくてもよく、また異なるもので
もよい。従って、モータ14を含むモータプーリユニッ
ト44全体をフレーム12の開口部24より突出させる
ことなくフレーム12の凹部内に収納することが可能と
なる。また、前記ギヤボックス72の側面部に配設され
るモータ14の反対側面部には前記移動体16が当接し
た際に、衝撃を緩和するためのダンパ86aが設けられ
ている。なお、前記ギヤボックス72およびモータ14
は、第1および第2ベベルギヤ76、84同士の噛合精
度を向上させるために、一体化すると好適である。ま
た、モータ14は正確な同期駆動、位置制御を行うサー
ボモータ、ステッピングモータを使用すると好適であ
る。
【0016】次に、前記移動体16を間にしてモータプ
ーリユニット44に対向する直線上に配設されるアイド
ルプーリユニット46は、図6に示すように、基台を形
成するプーリベース88と、前記プーリベース88の上
面に画成された孔部90にねじ止めされるとともに、側
部に画成された貫通孔92にボルト94を嵌合して連結
され、略中央にベアリング96を配設するための円形状
の貫通孔98が画成されたプーリボックス100と、前
記ベアリング96を介してプーリボックス100に軸部
を介して回転可能に配設され、タイミングベルト42を
支持するプーリ102と、前記プーリ102の上面に突
設する軸部104に係合するベアリング106を略中央
の円形状の孔部108に嵌挿してプーリ102の回転を
支持するとともに、略平行して突出するプーリボックス
100の突部110にねじ止めされるプーリボックスカ
バー112とから構成される。なお、プーリべース88
の一方の突部に接合して移動体16に当接するダンパ8
6bが設けられている。前記ボルト94は、タイミング
ベルト42の張力調整用ボルトである。プーリベース8
8の孔部90によりねじを介して仮止めされたアイドル
プーリユニット46は、ボルト94を介してこれと平行
に移動させ、適切な箇所で孔部90に嵌合するねじを増
し締めし、固定される。
【0017】なお、前記モータプーリユニット44およ
びアイドルプーリユニット46は、図2および図3に示
すように、ガイド板40の長手方向の略中央部に位置決
め用の孔部48が画成されたガイド板40の両端側に対
向して配設され、該モータプーリユニット44およびア
イドルプーリユニット46の夫々のプーリ78、102
の外周面にタイミングベルト42が懸架される。前記モ
ータプーリユニット44およびアイドルプーリユニット
46の中間には、タイミングベルト42の回動に伴って
矢印AまたはB方向に変位する移動体16が配設され
る。
【0018】次に、フレーム12の開口部24に付設さ
れるカバー部材26は、図1および図7に示すように、
直線状に延在して形成され、その上面にセンサ(図示せ
ず)を付設するための溝114が長手方向に二条画成さ
れ、フレーム12の開口部24を移動体16のテーブル
部54が変位する部位を除いて覆うように形成されてい
る。前記溝114の所定部位にセンサを付設することに
より、移動体16の位置を検出することができる。
【0019】本実施例に係るアクチュエータ10は、以
上のように構成されるものであり、次にその動作につい
て説明する。
【0020】先ず、モータプーリユニット44、移動体
16、モータ14が連結されたアイドルプーリユニット
46にタイミングベルト42を懸架し、直線上に配置し
ねじを介してガイド板40に固定する。次に、モータプ
ーリユニット44、移動体16、アイドルプーリユニッ
ト46等が直線上に配置されて固定されたガイド板40
をフレーム12の凹部底面に固定されたプレート20に
ねじ止めする。ここで、フレーム12の凹部底面に画成
された対向する溝部28a、28bには、該溝部28
a、28bに装着されるプレート20の幅よりも広く画
成された遊びが設けられている。従って、図8に示すよ
うに、前記プレート20を斜め方向から挿入し、プレー
ト20の端部を一方の溝部28bの遊びに挿入し、プレ
ート20の他方の端部を反対側の溝部28aに挿入する
ことにより、プレート20をフレーム12の底部に装着
することが可能となる。
【0021】続いて、前記フレーム12の底部に固定さ
れたプレート20にねじを介してモータプーリユニット
44、移動体16およびアイドルプーリユニット46等
が固定されたガイド板40を固定する。このようにして
フレーム12にガイド板40が固定された後、カバー部
材26をフレーム12の開口部24に付設する。そこ
で、図示しない電源に接続されたモータ14を駆動させ
る。前記モータ14の駆動により、モータ軸85に連結
された第2ベベルギヤ84が回転する。前記ベベルギヤ
84と直交または斜交して結合される第1ベベルギヤ7
6が回転することにより、該第1ベベルギヤ76に同軸
に連結されたプーリ78が回転する。前記プーリ78の
回転作用下に該プーリ78の外周面に接合するタイミン
グベルト42が回転する。
【0022】このタイミングベルト42は、図4に示す
ように、夫々の端部が分離して挟持され、モータ14を
正転/逆転させることにより、第1および第2ベベルギ
ヤ76、84を介して移動体16を直線状に変位させる
ことが可能となる。前記移動体16のテーブル部54に
画成された孔部56にねじを介して他の部材を連結する
ことができる。なお、モータプーリユニット44側およ
びアイドルプーリユニット46側に設けられたダンパ8
6a、86bは、前記移動体16の直線往復運動による
衝撃を緩和することができる。
【0023】次に本発明に係るアクチュエータ10を複
数個連結して組み立てたアクチュエータの構造体として
使用する場合について説明する。
【0024】図9に示すように、第1組立例に係るアク
チュエータの構造体120は、骨組を形成する複数のフ
レーム122と、第1乃至第3アクチュエータ124、
126、128と、作業テーブル130と、ワーク13
2と、前記ワーク132を保持するための孔部133が
画成されたワーク保持プレート134と、ワーク132
を収納するためのワーク収納ボックス135と、移動体
136、138、140と、ワーク把持手段としての吸
着用パッド142が連結されたシリンダ144と、シリ
ンダロッド146が突出した状態のシリンダ148とか
ら構成される。
【0025】第1アクチュエータ124は、その移動体
136の上面に取り付けられた第2アクチュエータ12
6を直線方向に移動するためのものであり、前記第1ア
クチュエータ124に直交して接続される第2アクチュ
エータ126の移動体138には、吸着用パッド142
が連結されたシリンダ144が連設されている。また、
第3アクチュエータ128の移動体140には、ワーク
132を位置決めするために用いられるシリンダ148
が連設されている。なお、第1アクチュエータ124と
フレーム122との連結部には略平坦に形成されたモー
タボックス150が、第3アクチュエータ128とフレ
ーム122との連結部にはバルブユニット152が夫々
配設されている。
【0026】次に、動作について説明する。まず、第2
アクチュエータ126に連結されたシリンダ144に後
述するフレーム内の流体通路を介して圧縮空気を導入す
る。前記圧縮空気の供給により、シリンダ144のシリ
ンダロッド146が下方に変位してワーク収納ボックス
135に配置されたワーク132を吸着用パッド142
により吸着する。そして、再び、圧縮空気の供給により
シリンダロッド146を上方に変位させ、その状態を保
持しながら第1アクチュエータ124の移動体136に
連結された第2アクチュエータ126を移動させる。前
記第2アクチュエータ126は、吸着用パッド142に
吸着されたワーク132が所望の位置の上方に近接した
時に移動を休止し、第2アクチュエータ126の移動体
138を横軸方向に移動させてワーク132をワーク保
持プレート134の所望の孔部133に挿入する。この
時、確実にワーク132がワーク保持プレート134の
孔部133に挿入されるように、第3アクチュエータ1
28のシリンダロッド146を変位させて位置決めする
ことができる。
【0027】ここで、フレームおよびアクチュエータ等
を接続する連結手段について図10および図11を用い
て説明する。
【0028】図10において、第1フレーム160に
は、各外側面の長さ方向に直線状の溝部162が略平行
に二条画成されている。前記夫々の溝部162には、ね
じ164を介してねじ止めされるプレート166が摺動
自在に配設される。前記ねじ164の先端部は、円錐状
に形成されている。前記第1フレーム160の内部の略
中心部には、空気、油、水等の流体の伝送路である流体
通路168が貫通して形成されているとともに、角部の
近傍にはスプリング170を介してボルト172を挿入
するための孔部174が画成されている。このボルト1
72の頭部176は、前記夫々の溝部162の断面形状
に対応して形成され、前記第1フレーム160の一端側
から略直交する方向に指向して遊嵌される。また、前記
ボルト172の中間部には、断面V字状の溝178が切
られ、前記頭部176の反対側にはスプリング受けとな
る円形状の凹部(図示せず)が設けられている。
【0029】そこで、前記第1フレーム160を内部に
図示しない移動部材およびモータ等が配設される第2フ
レーム180に連結して接続する際、第1フレーム16
0の一端側からプレート166を溝部162に挿入し、
且つ、スプリング170およびボルト172を孔部17
4にその長さ方向に指向して挿入するとともに、前記ボ
ルト172の頭部176を第2フレーム180の一端側
の溝部162と直交する方向に指向して遊嵌する。続い
て、ねじ164が溝部162を介して前記プレート16
6にねじ込まれることにより、ボルト172を介して第
1フレーム160および第2フレーム180が略直角方
向に連結固定される。すなわち、図11に示すように、
前記ねじ164の先端部の傾斜面がボルト172の断面
V字状の溝178の傾斜面に当接することにより、前記
ボルト172と一体化された頭部176が矢印B方向に
変位する。この頭部176の変位により、溝部162に
遊嵌されていた頭部176の裏側面と、前記溝部162
とが当接して第1フレーム160に第2フレーム180
が固定される。このようにして、第1フレーム160と
第2フレーム180とを簡便に連結することが可能とな
り、第1フレーム160内の流体通路168を介して流
体圧信号を伝送することが可能となる。なお、前記第1
フレーム160と第2フレーム180との連結部位に
は、連結される流体通路168の気密性を保持するため
に、前記連結部位を囲繞するシールド手段を設けると好
適である。このシールド手段により連結された第1およ
び第2フレーム160、180の剛性を増大させ、より
強固に連結することができるという利点もある。
【0030】次に、前記連結を解除して第1フレーム1
60から第2フレーム180を離間させる場合には、前
記ねじ164を緩めることにより、スプリング170の
弾発力によってボルト172が矢印A方向に変位する。
前記ボルト172の変位により、ボルト172の頭部1
76の裏面側が溝部162から離間して、再び、ボルト
172の頭部176が溝部162において遊嵌した状態
となる。前記ボルト172の頭部176の遊嵌により、
第2フレーム180の溝部162から第1フレーム16
0に挿入されたボルト172の頭部176が摺動可能に
なり、溝部162に沿って第2フレーム180を移動さ
せることにより取り外すことができる。
【0031】次に、アクチュエータの構造体の他の組立
例を図12に示す。なお、第2組立例以降において、前
記アクチュエータの構造体の第1組立例と同一の構成要
素には、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略
する。
【0032】図12は、アクチュエータの構造体の第2
組立例を示し、図9の第1組立例に電動アクチュエータ
用コントロールボックス182およびフィルタ・レギュ
レータ・ルブリケータコントローラ184を備え付けた
状態を示す。なお、図示しないコンプレッサ、除湿器、
アフタークーラー等を一体化して各アクチュエータのブ
ロック内に挿入することも可能である。この場合、フレ
ーム内に一体化もしくは接続して配線される。また、周
知のコンプレッサ、スクロールコンプレッサ等の吸器を
用いて真空圧力を循環伝送することも可能である。
【0033】図13および図14は、アクチュエータの
構造体の第3および第4組立例を示し、フレームにアク
チュエータ用コントローラとして機能するプログラミン
グボード付シーケンサを夫々取り付けた状態を示す。図
13にシリンダ144の先端部にメカニカルハンド18
6が付設された状態を示す。このプログラミングボード
付シーケンサ188、189は、前記フレームに着脱自
在に取り付けられている。前記プログラミングボード付
シーケンサ188、189に近接して、エンドレスベル
ト190a、190bが設けられたベルトコンベアアク
チュエータ192が連設されている。このベルトコンベ
アアクチュエータ192により、プレート部材194を
搬送することができる。なお、図13、図14におい
て、夫々のプログラミングボード付シーケンサ188、
189に入力される種々の信号、例えば、電気信号、流
体圧信号等の伝達は、夫々アクチュエータおよびフレー
ムの内部通路である流体通路、電気信号通路を介して行
われる。
【0034】なお、本実施例に係るアクチュエータは、
工場等における製造ラインに組み込むことが可能となる
よう、フレームの各外側面に断面略T字状の溝部を設け
ており、他のフレームまたはアクチュエータ等を連結
し、またはパネル等の取り付けに利用できるだけでな
く、配線、配管等を固定することが可能となるため、他
のフレーム等と本アクチュエータを必要に応じて組み合
わせることによりアクチュエータの構造体を構成するこ
とができる。このようにして構成されたアクチュエータ
の構造体において、連結部材である固定ボルトを緩める
ことにより移動部材はフレーム長手方向に移動可能とな
るため、組立作業に都合のよい位置にアクチュエータの
位置決めを行うことができる。
【0035】また、図14に示すように、夫々にモータ
14が連結された複数の移動部材18a、18bを長尺
な同一のフレーム196内に収納することが可能である
ため、アクチュエータの小型化、軽量化を図ることがで
きる。
【0036】さらに、アクチュエータ内でトラブルが発
生した場合や保守点検の際には、移動部材のみをフレー
ムより取り外すことができるため、作業性を向上させる
とともに、予備の移動部材と簡便に交換等することがで
き、組み立てたアクチュエータの構造体の停止時間を大
幅に短縮することが可能となる。
【0037】加えて、本実施例において、フレームおよ
びアクチュエータ等の連結手段として複数本のボルト1
72を使用しているが(図10参照)、図16aに示す
ように、1本のボルト200を用いてフレーム202と
フレーム204とを連結することもできる。この場合、
図16bおよび図16cに示すように、フレーム20
2、フレーム204の連結強度の不足を補うために、補
強部材206、208、210を用いることにより、一
層結合強度を増大させることができる。なお、図17は
図12に示すアクチュエータの構造体の連結部位に補強
部材206を付設したものである。
【0038】
【発明の効果】本発明に係るアクチュエータおよびその
構造体によれば、以下の効果が得られる。
【0039】すなわち、構造部材の開口部として画成さ
れた凹部内に、駆動源および移動体を収納し、該開口部
にカバー部材を付設することにより、前記開口部を略平
坦に形成することができる。従って、構造部材の各外側
面に画成された断面略T字状の溝部を介して他の構造部
材またはアクチュエータ等を連結し、所望の形状のアク
チュエータの構造体に組み立てて構成することにより、
工場等での製造ラインに組み込むことが可能となる。ま
た、前記アクチュエータは、外側面が夫々略平坦に形成
されることにより、空間の有効利用を図ることができる
とともに、限定されたスペースに応じたアクチュエータ
の構造体を組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るアクチュエータの斜視図
である。
【図2】図1に示すアクチュエータの部分分解斜視図で
ある。
【図3】図1に示すアクチュエータの部分斜視図であ
る。
【図4】タイミングベルトの斜視説明図である。
【図5】モータプーリユニットの分解斜視図である。
【図6】アイドルプーリユニットの分解斜視図である。
【図7】カバー部材の部分斜視図である。
【図8】フレームにプレートを装填する状態を示す説明
図である。
【図9】第1の組立例に係るアクチュエータの構造体の
斜視図である。
【図10】フレームとフレームとの連結手段を示す斜視
図である。
【図11】アクチュエータにフレームを連結した状態に
おける一部断面図である。
【図12】第2の組立例に係るアクチュエータの構造体
の斜視図である。
【図13】第3の組立例に係るアクチュエータの構造体
の斜視図である。
【図14】第4の組立例に係るアクチュエータの構造体
の斜視図である。
【図15】長尺なフレーム内に複数の移動部材を配設す
る斜視説明図である。
【図16】フレームとフレームとの他の連結手段および
補強部材を示す斜視図である。
【図17】図12に示すアクチュエータの構造体に補強
部材を付設した説明図である。
【符号の説明】
10…アクチュエータ 12…フレーム 14…モータ 16…移動体 18…移動部材 20…プレート 26…カバー部材 30a〜30f…溝部 40…ガイド板 42…タイミングベルト 44…モータプーリユニット 46…アイドルプーリユニット 120…アクチュエータの構造体 172、200…ボルト 206、208、210…補強部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 正久 茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社 筑波技術セン ター内 (56)参考文献 特開 平1−188755(JP,A) 特開 平5−180296(JP,A) 特開 平5−180297(JP,A) 実開 平2−96001(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 19/02 - 19/06 F16H 25/20 - 25/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直線状に延在する柱体の一側面を開口部と
    して凹部が画成される構造部材と、 前記凹部に収納される駆動源と、 前記凹部に収納され、前記駆動源の駆動作用下に前記
    凹部に沿って変位する移動体と、前記凹部内に収納され、前記駆動源の駆動力を移動体に
    伝達する駆動力伝達機構と、 前記構造部材に画成された開口部に付設されるカバー部
    材とを備え、 前記構造部材の各外側面には、他の構造部材あるいはそ
    の他の部材を取着可能な断面略T字状の溝部が夫々長手
    方向に沿って略同一構成で画成され 前記凹部内には、前記構造部材の凹部内に収納される駆
    動源および駆動力伝達機構を着脱自在に一体的に取り付
    ける取付手段が設けられ ることを特徴とするアクチュエ
    ータ。
  2. 【請求項2】直線状に延在する柱体の一側面を開口部と
    して凹部が画成される構造部材と、前記凹部に収納さ
    れる駆動源と、前記凹部に収納され、前記駆動源の駆
    動作用下に前記凹部に沿って変位する移動体と、前記凹
    部内に収納され、前記駆動源の駆動力を移動体に伝達す
    る駆動力伝達機構とからなるアクチュエータを含む構造
    体であって、 前記構造部材の凹部内に収納される前記駆動源および前
    記駆動力伝達機構を着脱自在に一体的に取り付ける取付
    手段と、 前記構造部材に画成された開口部に付設されるカバー部
    材と、 前記アクチュエータまたは構造部材を複数個連結する連
    結手段とを備え、 前記構造部材の各外側面には、当該構造部材と他の構造
    部材とを連結する前記連結手段が係合する断面略T字状
    の溝部が夫々長手方向に沿って略同一構成で画成される
    ことを特徴とするアクチュエータの構造体。
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