JP3135331B2 - アクチュエータおよびその構造体 - Google Patents

アクチュエータおよびその構造体

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JP3135331B2 JP03360634A JP36063491A JP3135331B2 JP 3135331 B2 JP3135331 B2 JP 3135331B2 JP 03360634 A JP03360634 A JP 03360634A JP 36063491 A JP36063491 A JP 36063491A JP 3135331 B2 JP3135331 B2 JP 3135331B2
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茂和 永井
昭男 斉藤
亨 杉山
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エスエムシー株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動源およびそれによ
って変位する移動体を構造部材に収納したアクチュエー
タおよびこれを連結してなる構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、構造部材と移動体とが個
別、且つ着脱自在に構成され、所望のスペース内でアク
チュエータまたは構造部材を連結して自在に組み立てて
形成するアクチュエータおよびその構造体を提案してい
る(特願平3−229185号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記提案に
関連してなされたものであって、外枠を構成する構造部
材に、少なくとも、移動体および駆動源を収納し、前記
移動体の移動軸と前記駆動源の駆動軸とが所定量変位し
て配置し、前記移動軸および駆動軸をタイミングベルト
で連結することにより、限定されたスペース内におい
て、縦横あるいは高さ方向が制限される場合であって
も、コンパクトな形状で、且つ、所望の組み合わせが可
能なアクチュエータおよびその構造体を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、直線状に延在する柱体の一側面を開口
部として凹部が形成され、各外側面には他の構造部材あ
るいはその他の部材を取着可能な断面略T字状の溝部が
夫々長手方向に沿って略同一構成で画成される構造部材
と、前記凹部に収納される駆動源と、前記凹部に収
納され、前記駆動源の駆動作用下に前記凹部に沿って変
位する移動体と、前記駆動源の駆動軸の軸線に対して
平行に、前記構造部材の一方の側面側に所定量だけ偏
して配置され、前記移動体に係合し前記駆動源の駆動作
用下に前記移動体を変位させる移動軸と、前記駆動源の
駆動軸の軸線に対して略平行に、前記構造部材の他方の
側面側に所定量だけ偏位して配置され、前記移動体を前
記凹部に沿って直線状に案内するガイドレールと、 前記
凹部内に収納され、前記移動軸に駆動軸の駆動力を伝達
するタイミングベルトと、前記構造部材に画成された開
口部に付設されるカバー部材と、を備えることを特徴と
する。
【0005】また、本発明は、直線状に延在する柱体の
一側面を開口部として凹部が画成される構造部材と、前
記凹部に収納される駆動源と、前記凹部に収納さ
れ、前記駆動源の駆動作用下に前記凹部に沿って変位す
る移動体と、前記駆動源の駆動軸の軸線に対して略平行
に、前記構造部材の一方の側面側に所定量だけ偏位して
配置され、前記移動体に係合し前記駆動源の駆動作用下
に前記移動体を変位させる移動軸と、前記駆動源の駆動
軸の軸線に対して略平行に、前記構造部材の他方の側面
側に所定量だけ偏位して配置され、前記移動体を前記凹
部に沿って直線状に案内するガイドレールと、前記凹部
内に収納され、前記移動軸に駆動軸の駆動力を伝達する
タイミングベルトとからなるアクチュエータを含む構造
体であって、前記構造部材の凹部に対して、前記駆動源
を着脱自在に取り付ける取付手段と、前記構造部材に画
成された開口部に付設されるカバー部材と、前記アクチ
ュエータまたは構造部材を複数個連結する連結手段とを
備え、前記構造部材の各外側面には、当該構造部材と他
の構造部材とを連結する前記連結手段が係合する断面略
T字状の溝部が夫々長手方向に沿って略同一構成で画成
されることを特徴とする。
【0006】
【作用】上記の本発明に係るアクチュエータでは、構造
部材の一側面を開口部として凹部が画成され、前記凹部
に駆動源および移動体等を収納することができる。前記
構造部材内に収納された移動体の移動軸と駆動源の駆動
軸とは、所定量変位して異なる軸線上に配置され、軸の
変位によって構造部材の外形形状を仕様に適合させるこ
とができる。一方、構造部材の各外側面には、他の構造
部材あるいはその他の部材を取着可能な断面略T字状の
溝部が夫々長手方向に沿って略同一構成で画成されてい
る。
【0007】また、本発明に係るアクチュエータの構造
体では、前記断面略T字状の溝部により、連結手段を介
して複数のアクチュエータまたは構造部材を連結して所
望の組み合わせのアクチュエータの構造体を形成するこ
とができる。
【0008】
【実施例】次に、本発明に係るアクチュエータおよびそ
の構造体について好適な実施例を挙げ、添付の図面を参
照しながら以下詳細に説明する。
【0009】図1は本発明の一実施例に係るアクチュエ
ータの斜視図、図2は図1の部分分解斜視図、図3は図
1に示すアクチュエータのカバー部材を開成した状態に
おける正面図、図4は図3の一部断面側面図、図5は図
4のD−D線に沿った断面図である。
【0010】アクチュエータ10は、基本的に、外枠を
構成するフレーム(構造部材)12と、前記フレーム1
2の一側面を開口部24として画成された凹部に収納さ
れ、モータ14の駆動作用のもとに直線的に変位する移
動体16を備える移動部材18と、前記移動部材18を
着脱自在にフレーム12に取り付けるインサートプレー
ト20と、前記フレーム12の両端部に取着されるエン
ドカバー22、23と、前記フレーム12の開口部24
に付設されるカバー部材26とから基本的に構成され
る。
【0011】詳細には、フレーム12は、内側の底部の
中央から端部寄りの長手方向にインサートプレート20
を装着するための溝部28a、28bが画成され、一
方、フレーム12の開口部24を除く夫々の外側面に
は、略同一且つ断面略T字状の溝部32a乃至32fが
その長さ方向に略平行して二条画成されている。このフ
レーム12は、軽金属の押し出し、または引き抜き金属
射出成形、樹脂等により一体成形され、前記溝部28a
(28b)にはインサートプレート20を斜め方向から
装着するための遊び29が設けられている(図5参
照)。なお、フレーム12の外側面に画成される断面略
T字状の溝部32a乃至32fは、他のフレーム12、
アクチュエータ10を連結したり、配線用通路として用
いられるもので、二条に限らず一条以上であればよい。
フレーム12の長手方向の両端部には、四隅の角部に画
成された孔部にねじ34を介して連結されるエンドカバ
ー22、23が設けられている。一方のエンドカバー2
2にはモータ14の端部に連結されるコネクタ35を嵌
挿するための孔部36が画成され、他方のエンドカバー
23には円形状の孔部38に装着されるキャップ40が
設けられている。
【0012】次に、移動部材18は、図2に示すよう
に、前記インサートプレート20に接合されるガイド板
42と、移動体16の下部に接合し該移動体16を支持
するとともに、移動体16の変位に応じて変位するガイ
ド部44を有するプレーンガイド(ガイドレール)46
と、移動体16の一端側に画成された貫通孔に嵌合する
ボールねじ(移動軸)48と、前記ボールねじ48の一
端側を支持する第1ハウジング50と、前記ボールねじ
48の他端側を支持する第2ハウジング52と、前記第
2ハウジング52に近接し、ボールねじ48の軸部に連
結されたプーリ54とモータ14の軸部に連結されたプ
ーリ56とを懸架するタイミングベルト58とから構成
される。この場合、前記ボールねじ48は、図3に示さ
れるように、モータ14の軸部の軸線に対して略平行
に、フレーム12の一方の側面側に所定量だけ偏位して
配置され、一方、プレーンガイド46は、前記モータ1
4の軸部の軸線に対して略平行に、前記フレーム12の
他方の側面側に所定量だけ偏位して配置されている。
お、移動体16は、その上面に略平行に対向して膨出し
たテーブル部60が設けられ、前記テーブル部60に画
成された孔部62を介して他の部材が連結可能に形成さ
れている。また、モータ14としては正確な同期駆動、
位置制御を行うサーボモータ、ステッピングモータが好
適である。また、図5に示すように、前記プーリ54お
よびプーリ56に連結されるタイミングベルト58の張
力を調節するために、キー溝64が画成されている。前
記キー溝64にガイドされた状態において、モータ14
をキー溝64に沿って変位させることにより、前記タイ
ミングベルト58の張力を調節することができる。
【0013】次に、フレーム12の開口部24に付設さ
れるカバー部材26は、図1に示すように、直線状に延
在して形成され、フレーム12の開口部24を移動体1
6のテーブル部60が変位する部位を除いて覆うように
形成されている。このカバー部材26の上面に溝部を画
成してセンサ(図示せず)を付設すると好適である。前
記溝部の所定部位にセンサを付設することにより、移動
体16の位置を検出することができるからである。
【0014】本実施例に係るアクチュエータ10は、以
上のように構成されるものであり、次にその動作につい
て説明する。
【0015】先ず、フレーム12の内側底部に画成され
た溝部28a、28bにインサートプレート20を装填
する。この場合、前記溝部28aには、図5に示すよう
に、下方側に指向して深く掘り下げられた遊び29が設
けられており、前記インサートプレート20を斜め方向
から挿入し、インサートプレート20の端部を一方の溝
部28aの遊び29に挿入し、インサートプレート20
の他方の端部を反対側の溝部28bに挿入することによ
り、インサートプレート20をフレーム12の底部に装
着することが可能となる。
【0016】続いて、前記フレーム12の底部に固定さ
れたインサートプレート20に対し、プレーンガイド4
6を介し、移動体16、第1、第2ハウジング50、5
2およびモータ14等が固定されたガイド板42をねじ
止めして固定する。この場合、移動体16の下部側には
プレーンガイド46のガイド部44が接合され、前記移
動体16が直線状に変位することに伴い、ガイド部44
も直線状のプレーンガイド46上を摺動する。このよう
にしてフレーム12に移動部材18が固定された後、カ
バー部材26をフレーム12の開口部24に付設する。
【0017】そこで、エンドカバー22に画成された孔
部36を介してコネクタ35をモータ14に接続し、該
モータ14を駆動させる。前記モータ14の駆動によ
り、モータ14の軸部に連結されたプーリ56が回転す
る。前記プーリ56にタイミングベルト58を介して連
結され、ボールねじ48の軸部に連結されたプーリ54
が回転する。前記プーリ54の回転により同軸に形成さ
れたボールねじ48が回転し、該ボールねじ48の回転
作用下にボールねじ48と嵌合する移動体16が直線状
に往復して変位することが可能となる。
【0018】このボールねじ48の回転作用は、モータ
14を正転/逆転させることにより、タイミングベルト
58に懸架されたプーリ54、56を介して移動体16
を直線状に変位させることが可能となる。なお、前記移
動体16のテーブル部60に画成された孔部62にねじ
を介して他の部材を連結することができる。
【0019】なお、本実施例に係るアクチュエータ10
は、限定されたスペースにおいて、高さ方向が制限され
る場合に有益であり、そのために、ボールねじ48の軸
心をフレーム12の端部寄りに配置するとともに、タイ
ミングベルト58を介して、前記ボールねじ48の軸心
の横方向にモータ14の軸心を配設している。従って、
縦横方向が制限されるスペースにおいては、前記ボール
ねじ48とモータ14の駆動軸とを、例えば、縦方向等
に配設すればよいことは勿論である。このように、本実
施例のアクチュエータは、高さ方向の制限に限定される
ものではなく、種々の方向の限定されたスぺースに対応
し得るものである。
【0020】次に本発明に係るアクチュエータ10を複
数個連結して組み立てたアクチュエータの構造体として
使用する場合について説明する。
【0021】図6に示すように、第1組立例に係るアク
チュエータの構造体120は、骨組を形成する複数のフ
レーム122と、第1乃至第3アクチュエータ124、
126、128と、作業テーブル130と、ワーク13
2と、前記ワーク132を保持するための孔部133が
画成されたワーク保持プレート134と、ワーク132
を収納するためのワーク収納ボックス135と、移動体
136、138、140と、ワーク把持手段としての吸
着用パッド142が連結されたシリンダ144と、シリ
ンダロッド146が突出した状態のシリンダ148とか
ら構成される。
【0022】第1アクチュエータ124は、その移動体
136の上面に取り付けられた第2アクチュエータ12
6を直線方向に移動するためのものであり、前記第1ア
クチュエータ124に直交して接続される第2アクチュ
エータ126の移動体138には、吸着用パッド142
が連結されたシリンダ144が連設されている。また、
第3アクチュエータ128の移動体140には、ワーク
132を位置決めするために用いられるシリンダ148
が連設されている。なお、第1アクチュエータ124と
フレーム122との連結部には略平坦に形成されたモー
タボックス150が、第3アクチュエータ128とフレ
ーム122との連結部にはバルブユニット152が夫々
配設されている。
【0023】次に、動作について説明する。まず、第2
アクチュエータ126に連結されたシリンダ144に後
述するフレーム内の流体通路を介して圧縮空気を導入す
る。前記圧縮空気の供給により、シリンダ144のシリ
ンダロッド146が下方に変位してワーク収納ボックス
135に配置されたワーク132を吸着用パッド142
により吸着する。そして、再び、圧縮空気の供給により
シリンダロッド146を上方に変位させ、その状態を保
持しながら第1アクチュエータ124の移動体136に
連結された第2アクチュエータ126を移動させる。前
記第2アクチュエータ126は、吸着用パッド142に
吸着されたワーク132が所望の位置の上方に近接した
時に移動を休止し、第2アクチュエータ126の移動体
138を横軸方向に移動させてワーク132をワーク保
持プレート134の所望の孔部133に挿入する。この
時、確実にワーク132がワーク保持プレート134の
孔部133に挿入されるように、第3アクチュエータ1
28のシリンダロッド146を変位させて位置決めする
ことができる。
【0024】ここで、フレームおよびアクチュエータ等
を接続する連結手段について図7および図8を用いて説
明する。
【0025】図7において、第1フレーム160には、
各外側面の長さ方向に直線状の溝部162が略平行に二
条画成されている。前記夫々の溝部162には、ねじ1
64を介してねじ止めされるプレート166が摺動自在
に配設される。前記ねじ164の先端部は、円錐状に形
成されている。前記第1フレーム160の内部の略中心
部には、空気、油、水等の流体の伝送路である流体通路
168が貫通して形成されているとともに、角部の近傍
にはスプリング170を介してボルト172を挿入する
ための孔部174が画成されている。このボルト172
の頭部176は、前記夫々の溝部162の断面形状に対
応して形成され、前記第1フレーム160の一端側から
略直交する方向に指向して遊嵌される。また、前記ボル
ト172の中間部には、断面V字状の溝178が切ら
れ、前記頭部176の反対側にはスプリング受けとなる
円形状の凹部(図示せず)が設けられている。
【0026】そこで、前記第1フレーム160を内部に
図示しない移動部材およびモータ等が配設される第2フ
レーム180に連結して接続する際、第1フレーム16
0の一端側からプレート166を溝部162に挿入し、
且つ、スプリング170およびボルト172を孔部17
4にその長さ方向に指向して挿入するとともに、前記ボ
ルト172の頭部176を第2フレーム180の一端側
の溝部162と直交する方向に指向して遊嵌する。続い
て、ねじ164が溝部162を介して前記プレート16
6にねじ込まれることにより、ボルト172を介して第
1フレーム160および第2フレーム180が略直角方
向に連結固定される。すなわち、図8に示すように、前
記ねじ164の先端部の傾斜面がボルト172の断面V
字状の溝178の傾斜面に当接することにより、前記ボ
ルト172と一体化された頭部176が矢印B方向に変
位する。この頭部176の変位により、溝部162に遊
嵌されていた頭部176の裏側面と、前記溝部162と
が当接して第1フレーム160に第2フレーム180が
固定される。このようにして、第1フレーム160と第
2フレーム180とを簡便に連結することが可能とな
り、第1フレーム160内の流体通路168を介して流
体圧信号を伝送することが可能となる。なお、連結され
る前記流体通路168の気密性を保持するため、および
連結された第1および第2フレーム160、180の結
合強度を増大させるために、前記第1および第2フレー
ム160、180の連結部位に該連結部位を囲繞するシ
ールド部材を設けると好適である。
【0027】次に、前記連結を解除して第1フレーム1
60から第2フレーム180を離間させる場合には、前
記ねじ164を緩めることにより、スプリング170の
弾発力によってボルト172が矢印A方向に変位する。
前記ボルト172の変位により、ボルト172の頭部1
76の裏面側が溝部162から離間して、再び、ボルト
172の頭部176が溝部162において遊嵌した状態
となる。前記ボルト172の頭部176の遊嵌により、
第2フレーム180の溝部162から第1フレーム16
0に挿入されたボルト172の頭部176が摺動可能に
なり、溝部162に沿って第2フレーム180を移動さ
せることにより取り外すことが可能である。なお、図1
2に示すように、1本のボルト172を用いてフレーム
179とフレーム181とを連結してもよい。
【0028】次に、アクチュエータの構造体の他の組立
例を図9に示す。なお、第2組立例以降において、前記
アクチュエータの構造体の第1組立例と同一の構成要素
には、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。
【0029】図9は、アクチュエータの構造体の第2組
立例を示し、図6の第1組立例に電動アクチュエータ用
コントロールボックス182およびフィルタ・レギュレ
ータ・ルブリケータコントローラ184を備え付けた状
態を示す。なお、図示しないコンプレッサ、除湿器、ア
フタークーラー等を一体化して各アクチュエータのブロ
ック内に挿入することも可能である。この場合、フレー
ム内に一体化もしくは接続して配線される。また、周知
のコンプレッサ、スクロールコンプレッサ等の吸器を用
いて真空圧力を循環伝送することも可能である。
【0030】図10および図11は、アクチュエータの
構造体の第3および第4組立例を示し、フレームにアク
チュエータ用コントローラとして機能するプログラミン
グボード付シーケンサを夫々取り付けた状態を示す。図
10にシリンダ144の先端部にメカニカルハンド18
6が付設された状態を示す。このプログラミングボード
付シーケンサ188、189は、前記フレームに着脱自
在に取り付けられている。前記プログラミングボード付
シーケンサ188、189に近接して、エンドレスベル
ト190a、190bが設けられたベルトコンベアアク
チュエータ192が連設されている。このベルトコンベ
アアクチュエータ192により、プレート部材194を
搬送することができる。なお、図10、図11におい
て、夫々のプログラミングボード付シーケンサ188、
189に入力される種々の信号、例えば、電気信号、流
体圧信号等の伝達は、夫々アクチュエータおよびフレー
ムの内部通路である流体通路、電気信号通路を介して行
われる。
【0031】なお、本実施例に係るアクチュエータは、
工場等における製造ラインに組み込むことが可能となる
よう、フレームの各外側面に断面略T字状の溝部を設け
ており、他のフレームまたはアクチュエータ等を連結
し、またはパネル等の取り付けに利用できるだけでな
く、配線、配管等を固定することが可能となるため、他
のフレーム等と本アクチュエータを必要に応じて組み合
わせることによりアクチュエータの構造体を構成するこ
とができる。このようにして構成されたアクチュエータ
の構造体において、連結部材である固定ボルトを緩める
ことにより移動部材はフレーム長手方向に移動可能とな
るため、組立作業に都合のよい位置にアクチュエータの
位置決めを行うことができる。
【0032】また、夫々にモータ14が連結された複数
の移動部材18を図示しない長尺な同一のフレーム内に
収納することが可能であるため、アクチュエータの小型
化、軽量化を図ることができる。
【0033】さらに、アクチュエータ内でトラブルが発
生した場合や保守点検の際には、移動部材のみをフレー
ムより取り外すことができるため、作業性を向上させる
とともに、予備の移動部材と簡便に交換等することがで
き、組み立てたアクチュエータの構造体の停止時間を大
幅に短縮することが可能となる。
【0034】加えて、本実施例において、フレームおよ
びアクチュエータ等の連結手段として複数本のボルト1
72を使用しているが(図7参照)、図13aに示すよ
うに、1本のボルト200を用いてフレーム202とフ
レーム204とを連結することもできる。この場合、図
13bおよび図13cに示すように、フレーム202、
フレーム204の連結強度の不足を補うために、補強部
材206、208、210を用いることにより、一層結
合強度を増大させることができる。なお、図14は図9
に示すアクチュエータの構造体の連結部位に補強部材2
06を付設したものである。
【0035】
【発明の効果】本発明に係るアクチュエータおよびその
構造体によれば、以下の効果が得られる。
【0036】すなわち、構造部材の開口部として画成さ
れた凹部内に、駆動源および移動体を収納し、該開口部
にカバー部材を付設することにより、前記開口部を略平
坦に形成することができる。従って、構造部材の各外側
面に画成された断面略T字状の溝部を介して他の構造部
材またはアクチュエータ等を連結し、所望の形状のアク
チュエータの構造体に組み立てて構成することにより、
工場等での製造ラインに組み込むことが可能となる。ま
た、前記構造部材内に収納された移動体の移動軸と前記
駆動源の駆動軸とが異なる軸線上に配置されるととも
に、前記移動軸と駆動軸とをタイミングベルトを介して
連結することにより、限定されたスペース内において、
縦横もしくは高さ方向が制限される場合であっても、コ
ンパクトな形状のアクチュエータを形成することができ
る。前記移動軸と駆動軸とを所定量変位させることによ
って、構造部材の外形形状を仕様に適合させることがで
きるからである。さらに、前記アクチュエータは、外側
面が夫々略平坦に形成されることにより、空間の有効利
用を図ることができるとともに、限定されたスペースに
応じたアクチュエータの構造体を組み立てることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るアクチュエータの斜視図
である。
【図2】図1に示すアクチュエータの部分分解斜視図で
ある。
【図3】図1に示すアクチュエータのカバー部材を開成
した状態における正面図である。
【図4】図3に示すアクチュエータの一部断面側面図で
ある。
【図5】図4のD−D線に沿った断面図である。
【図6】第1の組立例に係るアクチュエータの構造体の
斜視図である。
【図7】フレームとフレームとの連結手段を示す斜視図
である。
【図8】アクチュエータにフレームを連結した状態にお
ける一部断面図である。
【図9】第2の組立例に係るアクチュエータの構造体の
斜視図である。
【図10】第3の組立例に係るアクチュエータの構造体
の斜視図である。
【図11】第4の組立例に係るアクチュエータの構造体
の斜視図である。
【図12】フレームとフレームとの他の連結手段を示す
斜視説明図である。
【図13】フレームとフレームとの他の連結手段および
補強部材を示す斜視説明図である。
【図14】図9に示すアクチュエータの構造体に補強部
材を付設した斜視図である。
【符号の説明】
10…アクチュエータ 12…フレーム 14…モータ 16…移動体 18…移動部材 20…インサートプレート 26…カバー部材 32a〜32f…溝部 42…ガイド板 46…プレーンガイド 48…ボールねじ 50、52…ハウジング 54、56…プーリ 58…タイミングベルト 120…アクチュエータの構造体 172…ボルト
フロントページの続き (72)発明者 杉山 亨 茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社 筑波技術セン ター内 (56)参考文献 特開 平2−88111(JP,A) 特開 平5−180295(JP,A) 特開 平5−180296(JP,A) 実開 平2−127820(JP,U) 実開 平2−96001(JP,U) 実開 平1−67281(JP,U) 実開 平1−89656(JP,U) 実開 平2−150180(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 25/20 - 25/24 F16H 19/02 - 19/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直線状に延在する柱体の一側面を開口部と
    して凹部が形成され、各外側面には他の構造部材あるい
    はその他の部材を取着可能な断面略T字状の溝部が夫々
    長手方向に沿って略同一構成で画成される構造部材と、 前記凹部に収納される駆動源と、 前記凹部に収納され、前記駆動源の駆動作用下に前記
    凹部に沿って変位する移動体と、 前記駆動源の駆動軸の軸線に対して略平行に、前記構造
    部材の一方の側面側に所定量だけ偏位して配置され、前
    記移動体に係合し前記駆動源の駆動作用下に前記移動体
    を変位させる移動軸と、前記駆動源の駆動軸の軸線に対して略平行に、前記構造
    部材の他方の側面側に所定量だけ偏位して配置され、前
    記移動体を前記凹部に沿って直線状に案内するガイドレ
    ールと、 前記凹部内に収納され、 前記移動軸に駆動軸の駆動力を
    伝達するタイミングベルトと、 前記構造部材に画成された開口部に付設されるカバー部
    材と、 を備えることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のアクチュエータにおいて、 タイミングベルトは張力を調節する調節手段を備えるこ
    とを特徴とするアクチュエータ。
  3. 【請求項3】直線状に延在する柱体の一側面を開口部と
    して凹部が画成される構造部材と、前記凹部に収納さ
    れる駆動源と、前記凹部に収納され、前記駆動源の駆
    動作用下に前記凹部に沿って変位する移動体と、前記駆
    動源の駆動軸の軸線に対して略平行に、前記構造部材の
    一方の側面側に所定量だけ偏位して配置され、前記移動
    体に係合し前記駆動源の駆動作用下に前記移動体を変位
    させる移動軸と、前記駆動源の駆動軸の軸線に対して略
    平行に、前記構造部材の他方の側面側に所定量 だけ偏位
    して配置され、前記移動体を前記凹部に沿って直線状に
    案内するガイドレールと、前記凹部内に収納され、前記
    移動軸に駆動軸の駆動力を伝達するタイミングベルトと
    からなるアクチュエータを含む構造体であって、 前記構造部材の凹部に対して、前記駆動源を着脱自在に
    取り付ける取付手段と、 前記構造部材に画成された開口部に付設されるカバー部
    材と、 前記アクチュエータまたは構造部材を複数個連結する連
    結手段とを備え、 前記構造部材の各外側面には、当該構造部材と他の構造
    部材とを連結する前記連結手段が係合する断面略T字状
    の溝部が夫々長手方向に沿って略同一構成で画成される
    ことを特徴とするアクチュエータの構造体。
  4. 【請求項4】請求項3記載の構造体において、 構造部材には、移動自在且つ着脱自在にドライバおよび
    コントローラが配設されることを特徴とするアクチュエ
    ータの構造体。
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