JP3546150B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノイズ対策の施されたコネクタ、特にボディがノイズ遮蔽作用を発揮するシールド用の外側フレームによって取り囲まれ、その外側フレームの内部空間が複数のプラグ挿入空間に多段に区画されているコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の多段型のコネクタ、たとえば2段型のコネクタは、外側フレームによって取り囲まれた上下2段のプラグ挿入空間のそれぞれに相手方コネクタであるプラグが挿入されるようになっており、それぞれのプラグ挿入空間は、その境界部分に配備された仕切り用の部材によって仕切られている。そして、この仕切り用の部材としてコンタクトの組み付けられたボディから一体に突出された電気絶縁性の仕切り壁を用いたコネクタや、その仕切り壁を覆うように配備されたシールド用の内側フレームを用いたコネクタなどがある。
【0003】
これらの従来のコネクタの中で、ボディから突出された上記仕切り壁を覆うようにシールド用の内側フレームを配備したコネクタでは、その内側フレームが上記仕切り壁に結合されていて、プラグが挿抜時にこじられたときなどに内側フレームに加わる力がボディの仕切り壁によって受け止められる構造になっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のように内側フレームに加わる力がボディと一体の上記仕切り壁によって受け止められるようになっていると、その仕切り壁を含めたボディの全体に剛性の大きな材質の材料を用いる必要があり、そのような材料は高価であるためにコネクタ自体の価格が高騰するという問題があった。
【0005】
また、従来のコネクタは、プラグが挿抜時にこじられる影響を受けてボディを取り囲んでいる外側フレームが開き変形するという事態を防ぐのに有効な手段を備えていなかった。
【0006】
本発明は以上の問題に鑑みてなされたものであり、外側フレームの内部空間に配備される内側フレームの取付構造を改善することによって、ボディに剛性の大きな材質の高価な材料を用いる必要性をなくすることのできるコネクタを提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明は、外側フレームが開き変形することを抑制する作用が内側フレームによって発揮されるようなコネクタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、コンタクト21,22,25,26の組み付けられたボディ10が、そのボディ10に保持されたシールド用の外側フレーム30によって取り囲まれ、その外側フレーム30の内部空間に複数のプラグ挿入空間S1,S2が多段に区画され、各段の上記プラグ挿入空間S1,S2に上記コンタクトの組付け部17,18がそれぞれ突出されているコネクタを対象としている。
【0009】
本発明では、各段の上記プラグ挿入空間S1,S2の境界部分に、上記外側フレーム30の内部空間に配備されたシールド用の内側フレーム50が位置しており、上記内側フレーム50が上記外側フレーム30に結合されてその内側フレーム50に加わる力が上記外側フレーム30によって受け止められるようになっている。このようになっていると、プラグ挿入空間S1,S2に対して挿抜されるプラグPがこじられて内側フレーム50に力が加わった場合、その力は外側フレーム30によって受け止められるので、ボディ10が内側フレーム50に加わる力を受け止めてその力に耐え得るような剛性を備えている必要がなくなる。
【0010】
本発明において、内側フレーム50を外側フレーム30に結合する手段としては、溶接、ビス止め、係合などの様々な手段を採用することができるけれども、係合手段によって内側フレームを外側フレームとを結合するようにすると、溶接工程やビス止め工程といった面倒な工程が不要になる。
【0011】
内側フレーム50を外側フレーム30に結合する手段として係合手段を採用する場合には、上記外側フレーム30と上記内側フレーム50とに振り分けて係合部60,70とその係合部60,70に係止される被係合部80,90とが設けられ、それらの係合部60,70と被係合部80,90とにより形成された係合機構L,Rを介して上記内側フレーム50が上記外側フレーム30に結合されている、という構成を採用することが可能になり、この構成であると、ビスなどの余分な部品を用いず、しかも、溶接工程やビス止め工程といった面倒な工程を行わずに内側フレームを外側フレームに結合することが可能になる。
【0012】
上記係合機構L,Rが当該コネクタの左右それぞれの側に位置しており、それぞれの係合機構L,Rの上記係合部60,70と上記被係合部80,90とが上下方向で互いに係合し、かつ、左右の上記係合機構L,Rの両方の係合部60,70と左右の上記係合機構L,Rの両方の被係合部80,90とが左右方向で係合していることが望ましい。このようになっていると、プラグの挿抜時に内側フレーム50に加わる上下方向又は左右方向の力が、左右の係合機構L,Rの係合箇所を介して外側フレーム30に伝わり、その力が外側フレーム30によって受け止められる。その上、外側フレーム30の開き変形が、左右の係合機構L,Rを介してその外側フレーム30に結合されている内側フレーム50によって防止される。
【0013】
上記係合機構L,Rの係合部60,70や被係合部80,90は、具体的には次のように構成することが可能である。すなわち、上記係合部60,70は、上記外側フレーム30に設けられた内向き突片部61,71とその内向き突片部61,71の先端に屈曲状態に連設された屈曲片部62,72とによって形成することが可能であり、上記被係合部80,90は、上記内側フレーム50に設けられて上記屈曲片部62,72に外側から重なり合う重なり片部81,91とその重なり片部81,91の端面に対向してその重なり片部81,91の端面との間に上記内向き突片部61,71が嵌合する溝部83,93を形成している板片部82,92とによって形成することが可能である。係合部60,70や被係合部80,90がこのように構成されていると、内側フレーム50に加わる上下方向の力が、被係合部80,90の溝部83,93を形成している重なり片部81,91又は板片部82,92から係合部60,70の内向き突片61,71に伝わって外側フレーム50により受け止められ、内側フレーム50に加わる左右方向の力が、被係合部80,90の重なり片部81,91から係合部60,70の屈曲片部62,72に伝わって外側フレーム30により受け止められる。
【0014】
本発明に係るコネクタでは、上記外側フレーム30が前面開放の矩形箱形に形成され、その外側フレーム30の左右の壁部34,33に上記係合部60,70が切起し形成されており、上記内側フレーム50が、上記外側フレーム30の前面開放口の高さ方向の所定箇所を横切る前板部51と、この前板部51の下端から後方に延出された下板部52と、上記前板部51の上端から後方に延出された上板部53とを有し、上記下板部52の左右の端縁のそれぞれから上記重なり片部81,91が立ち上げられ、上記板片部82,92が上記上板部53の左右の端縁部のそれぞれによって形成されている、という構成を採用することが可能である。そして、この構成を採用する場合には、上記外側フレーム30の前面開放口の左右の口縁に凹部45,46が設けられ、これらの凹部45,46に、上記内側フレーム50の前板部51の左右の端部に設けられた凸部54,55のそれぞれが各別に嵌合されて上下方向で係合されていることが望ましい。このようになっていると、内側フレーム50が、左右の係合機構L,Rだけでなく、その内側フレーム50の前板部51に設けられた左右の凸部54,55と外側フレーム30の前面開放口の口縁に設けられた左右の凹部45,46との係合によっても外側フレーム30に係合されるので、それだけ外側フレーム30に対する内側フレームの結合強度が向上する。
【0015】
本発明に係るコネクタでは、上記ボディ10に上記内側フレーム50の上記下板部52と上記上板部53との間に挿入される仕切り壁14が一体に設けられ、この仕切り壁14の下面側と上面側とに段付部19,19がそれぞれ形成されていると共に、上記下板部52に形成された係合爪56,57が上記仕切り壁14の下面側の段付部19に後方から係止され、上記上板部53に形成された係合爪57が上記仕切り壁14の上面側の段付部19に後方から係止されていることが望ましい。このようになっていると、外側フレーム30からの内側フレーム50の抜出しが、上記係合爪56,57と段付部19,19との係合によって防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係るコネクタの側面図、図2は同コネクタの正面図、図3は同コネクタの平面図、図4は同コネクタの縦断側面図、図5は外側フレーム30とその外側フレーム30に結合された内側フレーム30とを示す縦断側面図、図6は外側フレーム30の一部を省略して示した図5のVI矢視に相当する背面図、図7は外側フレーム30の縦断側面図、図8は内側フレーム50の概略斜視図、図9は内側フレーム50の縦断側面図である。
【0017】
図1に示されているボディ10は、電気絶縁性に優れた合成樹脂で一体成形されており、外形が略矩形のボディ本体11、このボディ本体11の前面から前方に突出された上下の接片保持部12,13、それらの接片保持部12,13の中間部でそれらの接片保持部12,13よりもさらに前方に突出された板片状の仕切り壁14などを備えている。そして、上側の接片保持部12の上下両面側のそれぞれに複数ずつのコンタクト21,22が横に並べて組み付けられており、それらの各コンタクト21,22から延び出た端子部23,24がボディ本体11の下方に突き出ている。下側の接片保持部13についても同様に、その上下両面側のそれぞれに複数ずつのコンタクト25,26が横に並べて組み付けられており、それらの各コンタクト25,26から延び出た端子部27,28がボディ本体11の下方に突き出ている。
【0018】
上記ボディ10は、前面開放の矩形箱形に形成されたシールド用の外側フレーム30によって取り囲まれている。この外側フレーム30は、ボディ本体11の上面に重なり合ってその前方へ延び出た上壁部31と、ボディ本体11の下面を露出させてそのボディ本体11の前方へ延び出た下壁部32と、ボディ本体11の左右の各側面に重なり合ってその前方へ延び出た左右の側壁部33,34と、ボディ本体11の背面を覆っている背壁部35と、左右の側壁部33,34の下端に連設された所要数ずつの端子部36…,37…を備えている。図例の背壁部35は、ボディ10の組付け前には図5や図7のように上壁部31からその後方へ延び出ていて、ボディ10と外側フレーム30とを組み付けた後に、折り曲げられてボディ10の背面を覆っているけれども、背壁部35を必ずしもこのように折り曲げて形成する必要はない。なお、折り曲げて形成された上記背壁部35は、図1のように背壁部35側の係合凹部47が側壁33,34側に切起して形成された係合部48に係合している。また、図3、図4、図5などのように外側フレーム30の上壁部31に係合爪41が内側へ切起して形成されており、この係合爪41が、図3及び図4のようにボディ本体11の上面に形成された段付部15に係合されている。さらに、外側フレーム30の下壁部32の後端縁38がボディ本体11の前面の下縁部に形成された溝部16に嵌まり込んでいる。したがって、ボディ本体11は外側フレーム30側の背壁部35と係合爪41及び下壁部32の後端縁38とによって挟持されており、このような挟持構造を介して外側フレーム30がボディ10(具体的にはボディ本体11)に結合されている。なお、外側フレーム30の上壁部31や下壁部32には、所要数の接片42,43が内側に突き出る形で形成されている。
【0019】
ボディ本体11の前面と外側フレーム30とによって囲まれた外側フレーム30の内部空間は、上記仕切り壁14よりも上側の第1プラグ挿入空間S1とそれよりも下側の第2プラグ挿入空間S2との上下2段に区画されており、第1プラグ挿入空間S1及び第2プラグ挿入空間S2のそれぞれに、上記コンタクト21,22,23,24と上記接片保持部12,13とによって形成されているコンタクト組付け部17,18が突出されている。
【0020】
図4や図8などに示したように、シールド用の内側フレーム50は、横長の前板部51と、この前板部51の下端から後方に延出された下板部52と、前板部51の上端から後方に延出された上板部53とを有している。そして、この内側フレーム50が、図4のようにボディ10側の仕切り壁14にその前方から嵌合されている。したがって、この内側フレーム50は、上記した第1プラグ挿入空間S1と第2プラグ挿入空間S2との境界部分に位置している。
【0021】
次に、内側フレーム50を外側フレーム30に結合している構造を説明する。
【0022】
図1のように、外側フレーム30の右側の側壁部34の高さ方向中央部の前後2箇所に係合部60が形成されている。これらの係合部60は、右側の側壁部34にその内側へ向けて切起し形成されていて、側壁部34から内側へ水平に突き出た内向き突片部61とその内向き突片部61の先端に屈曲状態に直角に連設された下向きの屈曲片部62とを有している。図1には、前後2箇所の各係合部60,60の中心間隔を符号A1で示してある。また、図5又は図7のように、外側フレーム30の左側の側壁部33の高さ方向中央部の前後2箇所にも係合部70が形成されている。これらの係合部70は、左側の側壁部33にその内側へ向けて切起し形成されていて、側壁部33から内側へ水平に突き出た内向き突片部71とその内向き突片部71の先端に屈曲状態に直角に連設された下向きの屈曲片部72とを有している。図7には、前後2箇所の各係合部70,70の中心間隔を符号A2で示してある。ここで説明した左右2つずつの各係合部60,70は、その位置や形状が対称になっている。なお、内側フレーム50の下板部52や上板部53には、所要数の接片58,59が外側に突き出る形で形成されている。
【0023】
一方、図6のように、内側フレーム50の右側部分(図6は背面図であるので左右が逆に現れている)の前後2箇所には、上記した外側フレーム30の右側の係合部60に係止される被係合部80が設けられ、内側フレーム50の左側部分の前後2箇所には、外側フレーム30の左側の係合部70に係止される被係合部90が設けられている。
【0024】
図1及び図8のように、内側フレーム50の右側の前後2箇所の被係合部80は、下板部52の右側の端縁から立ち上げられて上記屈曲片部62の外側に重なり合う重なり片部81と、上板部53の右側の端縁部によって形成された板片部82とによって形成されており、板片部82が上記重なり片部81の端面に対向してその重なり片部81との間に溝部83を形成している。図1には、前後2箇所の各被係合部80,80の中心間隔を符号B1で示してあり、この中心間隔B1は上記した中心間隔A1と同一である。また、図5及び図9のように、内側フレーム50の左側の前後2箇所の被係合部90は、下板部52の左側の端縁から立ち上げられて上記屈曲片部72の外側に重なり合う重なり片部91と、上板部53の左側の端縁部によって形成された板片部92(図6・図8参照)とによって形成されており、板片部92が上記重なり片部91の端面に対向してその重なり片部91との間に溝部93を形成している。図9には、前後2箇所の各被係合部90,90の中心間隔を符号B2で示してあり、この中心間隔B2は図7で説明した中心間隔A2と同一である。ここで説明した左右2つずつの各被係合部80,90は、その位置や形状が対称になっている。
【0025】
図6に示したように、外側フレーム30に設けられている右側の係合部60と、内側フレーム50に設けられている右側の被係合部80とによって右側の係合機構Rが形成されている。また、外側フレーム30に設けられている左側の係合部70と、内側フレーム50に設けられている左側の被係合部90とによって左側の係合機構Lが形成されている。
【0026】
図5及び図6のように、内側フレーム50は外側フレーム30の内部空間に配備されている。そして、右側の係合機構Rにあっては、係合部60の内向き突片部61が溝部83(図8参照)に嵌合されていて、その内向き突片部61が、板片部82に対しては上方向で係合され、重なり片部81に対しては下方向で係合されている。したがって、右側の係合機構Rの係合部60と被係合部80とが上下方向で互いに係合している。左側の係合機構Lについても同様であり、係合部70の内向き突片部71が溝部93(図9参照)に嵌合されていて、その内向き突片部71が、板片部92に対しては上方向で係合され、重なり片部91に対しては下方向で係合されている。したがって、左側の係合機構Lの係合部70と被係合部90とが上下方向で互いに係合している。ここで、左右の各係合機構L,Rにおいて、係合部60,70と被係合部80,90との係合状態には、上下方向で多少のがたつきがあってもよい。すなわち、図7に示した左側の係合機構Lについての係合部60,70の内向き突片部61,71の厚さC1と、それらの内向き突片部61,71に対応している図9に示した左側の係合機構Lについての溝部93の溝幅D1とは、同じ寸法(C1=D1)であっても、C1とD1とが少し異なっていてC1<D1の関係になっていてもよい。右側の係合機構Rについても同様である。なお、左右それぞれの係合機構L,Rでの係合部60,70と被係合部80,90との係合は、前後2箇所ずつで行われている。しかし、この点は、係合部60,70と被係合部80,90との係合が1箇所で行われるように構成されていてもよい。また、左右の各係合機構6,8の相互間では、各係合機構6,8の両方の係合部60,70と各係合機構6,8の両方の被係合部80,90とが左右方向で係合している。すなわち、左右の各係合機構L,Rのそれぞれの屈曲片部62,72の外側に左右の各係合機構L,Rのそれぞれの重なり片部81,81が重なり合っているので、それらの屈曲片部62,72と重なり片部81,81とが左右方向で係合している。このため、外側フレーム30の開き変形が内側フレーム50によって抑制される。
【0027】
内側フレーム50は、上記した左右の各係合機構L,Rを介して外側フレーム30に結合されている。そのため、たとえば図4に仮想線で示したように、プラグPを第1区画S1に対して挿抜するときにこじられて、その力が内側フレーム50に加わったとしても、その力が左右の各係合機構L,Rを介して外側フレーム30に伝わって外側フレーム30によって受け止められる。このため、ボディ10側の仕切り壁14にはそれほど大きな力が加わらない。
【0028】
次に、図2のように、内側フレーム50の前板部51は外側フレーム30の前面開放口の高さ方向中央部を横切って配備されている。また、前板部51の左右の端部には突片状の凸部54,55が設けられている。これに対し、外側フレーム30の前面開放口の左右の口縁には、図1や図2などに示したように、凹部45,46が設けられている。そして、それらの凹部45,46に、内側フレーム50側の上記凸部54,55のそれぞれが各別に嵌合されて上下方向に動かないように係合されている。このため、内側フレーム50が、左右の係合機構L,Rによってだけでなく、凸部54,55と凹部45,46との係合によっても外側フレーム30に係合されるので、それだけ外側フレーム30に対する内側フレーム50の結合強度が大きくなっている。
【0029】
図1のように、ボディ10側の仕切り壁14の下面側と上面側とに段付部19,19がそれぞれ形成されており、内側フレーム50の下板部52に形成された係合爪56が仕切り壁14の下面側の段付部19に後方から係止され、内側フレーム50の上板部53に形成された係合爪57が仕切り壁14の上面側の段付部19に後方から係止されている。このようになっていると、外側フレーム30からの内側フレーム50の抜出しが、係合爪56,57と段付部19,19との係合によって防止される。
【0030】
以上では、外側フレームの内部空間に複数のプラグ挿入空間が上下2段に区画されているものを説明したけれども、本発明に係るコネクタには、プラグ挿入空間が3段以上に区画されているものも含まれ、その場合にも、内側フレームは、それぞれの区画の境界部分に位置して上述したところと同様の構造で外側フレームに結合される。また、係合機構L,Rの各被係合部80,90が、重なり片部81,91と上板部53の端縁部によって形成された板片部82,92とによって形成されているけれども、この点は、下板部52の端縁に連設した立上り片と上板部53の端縁に連設した立下り片とによって形成することも可能である。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、内側フレームが外側フレームに結合されて内側フレームに加わる力が外側フレームによって受け止められるようになっているので、ボディに剛性の大きな材質の高価な材料を用いる必要がなくなり、それだけコネクタを安価に提供することができるようになる。
【0032】
また、外側フレームの開き変形が内側フレームによって抑制されるので、コネクタの耐用性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタの側面図である。
【図2】同コネクタの正面図である。
【図3】同コネクタの平面図である。
【図4】同コネクタの縦断側面図である。
【図5】外側フレームとその外側フレームに結合された内側フレームとを示す縦断側面図である。
【図6】外側フレームの一部を省略して示した図5のVI矢視に相当する背面図である。
【図7】外側フレームの縦断側面図である。
【図8】内側フレームの概略斜視図である。
【図9】内側フレームの縦断側面図である。
【符号の説明】
10 ボディ
14 仕切り壁
17,18 コンタクトの組付け部
19 段付部
21,22,25,26 コンタクト
30 外側フレーム
45,46 凹部
50 内側フレーム
51 前板部
52 下板部
53 上板部
54,55 凸部
56,57 係合爪
60,70 係合部
61,71 内向き突片部
62,72 屈曲片部
80,90 被係合部
81,91 重なり片部
82,92 板片部
83,93 溝部
S1,S2 区画
L,R 係合機構

Claims (7)

  1. コンタクトの組み付けられたボディが、そのボディに保持さ
    れたシールド用の外側フレームによって取り囲まれ、その外側フレームの内部空間に複数のプラグ挿入空間が多段に区画され、各段の上記プラグ挿入空間に上記コンタクトの組付け部がそれぞれ突出されているコネクタにおいて、
    各段の上記プラグ挿入空間の境界部分に、上記外側フレームの内部空間に配備されたシールド用の内側フレームが位置しており、上記内側フレームが上記外側フレームに結合されてその内側フレームに加わる力が上記外側フレームによって受け止められるようになっていることを特徴とするコネクタ。
  2. 上記外側フレームと上記内側フレームとに振り分けて係合部
    とその係合部に係止される被係合部とが設けられ、それらの係合部と被係合部とにより形成された係合機構を介して上記内側フレームが上記外側フレームに結合されている請求項1に記載したコネクタ。
  3. 上記係合機構が当該コネクタの左右それぞれの側に位置して
    おり、それぞれの係合機構の上記係合部と上記被係合部とが上下方向で互いに係合し、かつ、左右の上記係合機構の両方の係合部と左右の上記係合機構の両方の被係合部とが左右方向で係合している請求項2に記載したコネクタ。
  4. 上記係合機構の上記係合部が、上記外側フレームに設けられ
    た内向き突片部とその内向き突片部の先端に屈曲状態に連設された屈曲片部とによって形成され、上記係合機構の被係合部が、上記内側フレームに設けられて上記屈曲片部に外側から重なり合う重なり片部とその重なり片部の端面に対向してその重なり片部の端面との間に上記内向き突片部が嵌合する溝部を形成している板片部とによって形成されている請求項3に記載したコネクタ。
  5. 上記外側フレームが前面開放の矩形箱形に形成され、その外
    側フレームの左右の壁部に上記係合部が切起し形成されており、上記内側フレームが、上記外側フレームの前面開放口の高さ方向の所定箇所を横切る前板部と、この前板部の下端から後方に延出された下板部と、上記前板部の上端から後方に延出された上板部とを有し、上記下板部の左右の端縁のそれぞれから上記重なり片部が立ち上げられ、上記板片部が上記上板部の左右の端縁部のそれぞれによって形成されている請求項4に記載したコネクタ。
  6. 上記外側フレームの前面開放口の左右の口縁に凹部が設けら
    れ、これらの凹部に、上記内側フレームの前板部の左右の端部に設けられた凸部のそれぞれが各別に嵌合されて上下方向で係合されている請求項5に記載したコネクタ。
  7. 上記ボディに上記内側フレームの上記下板部と上記上板部と
    の間に挿入される仕切り壁が一体に設けられ、この仕切り壁の下面側と上面側とに段付部がそれぞれ形成されていると共に、上記下板部に形成された係合爪が上記仕切り壁の下面側の段付部に後方から係止され、上記上板部に形成された係合爪が上記仕切り壁の上面側の段付部に後方から係止されている請求項5又は請求項6に記載したコネクタ。
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