JP3545884B2 - 椅子 - Google Patents
椅子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3545884B2 JP3545884B2 JP20484796A JP20484796A JP3545884B2 JP 3545884 B2 JP3545884 B2 JP 3545884B2 JP 20484796 A JP20484796 A JP 20484796A JP 20484796 A JP20484796 A JP 20484796A JP 3545884 B2 JP3545884 B2 JP 3545884B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- armrest
- link
- chair
- rotatably connected
- seat body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Chairs Characterized By Structure (AREA)
- Special Chairs (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は肘掛け体を備えた椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に椅子は座部体と背部体とを有し、上記座部体の両側には利用者が着座した状態で肘の部分を載せることができる肘掛け体が設けられている。肘掛け体を備えていることで、利用者は着座時に腕が支えられるため、楽な姿勢を取ることができるという利点を有する。
【0003】
しかしながら、肘掛け体を備えた椅子においては、利用者が着座したり、立ち上がる場合、肘掛け体が邪魔になるため、椅子を大きく後方へ移動させなければならないということがあり、不便であった。とくに、利用者が老人や身体の不自由な病人などの場合、座るときや立ち上がるときなど、椅子をずらすことは容易でなく、しかも椅子を十分にずらすことができず、上記肘掛け体に衣服を引っ掛けるなどして転倒するという虞もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、着座した状態で楽な姿勢を取ることができるようにするために、椅子に肘掛け体を設けることが行なわれているが、その場合、肘掛け体があることで着座するときや立ち上がるときにその肘掛け体が邪魔になるということもあった。
【0005】
この発明は上記事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、利用者が着座したり、立ち上がるときには邪魔にならず、しかも着座した状態では腕をかけて利用することができる肘掛け体を備えた椅子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、座部体と背部体とを有する椅子において、
上記座部体の側部に一端が回動自在に連結されほぼ水平に倒伏したときに回動が規制される第1のリンクと、
上記背部体の側部に一端が回動自在に連結された第2のリンクと、
上記座部体の両側に設けられた一対のうちの少なくとも一方は前端部の下部が上記第1のリングの他端に回動自在に連結され前後方向中途部の上部が上記第2のリングの他端に回動自在に連結されていて、上記第1のリンクと第2のリンクとをそれぞれ一端を支点として前後方向に回動させることで上記座部体の側方に位置する前進位置と上記背部体の方向へ後退する後退位置との間で進退する肘掛け体と
を具備したことを特徴とする。
【0009】
請求項1の発明によれば、肘かけ体を第1のリンクと第2のリンクとによって座部体と背部体とに連結することで、前後方向に進退自在な構成としたから、簡単な構成で確実に肘かけ体を身体させることができる。
【0010】
【発明の実施形態】
以下、この発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
図4(a)〜(c)に示す椅子は下端部が後脚2となった背フレ−ム1を有する。この背フレ−ム1はパイプ材や木材によってほぼ逆U字状に形成されていて、その両側辺の中途部には、同じくパイプ材や木材によってほぼL字状に形成されほぼ垂直な一端部が前脚3となった座フレ−ム4の水平な部分の他端が連結固定されている。
【0011】
上記背部フレ−ム1の両側辺間の上部には背部体5が架設され、左右一対の座フレ−ム4の水平な部分の間には座部体6が架設されている。
上記座部体6の両側にはそれぞれパイプ材や木材をほぼL字状に形成してなる肘掛け体7が座部体6の前後方向に沿って進退自在に設けられている。すなわち、上記座フレ−ム4のほぼ水平な部分の長さ方向中途部の内面には図2(b)に示すようにL字状の連結金具8の垂直な一辺が接合固定されている。この連結金具8の水平な他辺は座フレ−ム4の外面側に延出され、そこには断面がU字状で、側面が山形状の第1のブラケット9が固着されている。
【0012】
上記第1のブラケット9には第1のリンク11の一端が第1のピン12によって回動自在に連結され、また内底面には上記第1のリンク11が水平な状態に回動したときに上記第1のブラケット9と直接当たって衝突音を出すのを防止するゴムシ−ト13が貼着されている。
【0013】
上記第1のブラケット9は座部体6の前後方向に沿って所定の長さを有することで、上記第1のリンク11は座部体6の前後方向に対してほぼ水平に倒伏したときにその一端部が上記第1のブラケット9の内定面に当接し、その回動角度が規制されるようになっている。つまり、第1のリンク11は図1に実線と鎖線で示すほぼ180度の範囲で回動できるようになっている。
【0014】
上記背フレ−ム1の両側の高さ方向中途部で、座部体6より所定距離上方の部分には、図1および図2(a)に示すように上記第1のリンク11と同じ長さに設定された第2のリンク13の一端が第2のピン14によって回動自在に連結されている。
【0015】
上記第1のリンク11の他端は上記肘掛け体7の前端側の下端が第3のピン15によって回動自在に連結され、上記第2のリンク13の他端は上記肘掛け体7の上部の前後方向中途部に設けられた第2のブラケット16に第4のピン17によって回動自在に連結されている。
【0016】
上記第1乃至第4のピン12、14、15、17の4つの軸芯を結ぶと、その形状は平行四辺形となる。したがって、上記肘掛け体7は、上記第1、第2のリンク11、13を回動させることで、図1に実線で示す座部体6の側方に位置する前進位置と、同図に鎖線で示す背部体5の方向へ後退する後退位置との間で進退させることができるようになっている。そして、前進位置と後退位置とでは、ほぼ水平となった第1のリンク11の一端部が第1のブラケット9の内底面に当接してその回動が規制されることで、上記肘掛け体7がその位置で保持されることになる。
【0017】
上記構成の椅子によれば、肘掛け体7は、図1あるいは図4(b)に示すように、座部体6の側方に位置する前進位置と、図3あるいは図1に鎖線で示す後退位置との間で進退させることができる。
【0018】
そのため、利用者が座部体6に着座したり、座部体6から立ち上がるような場合には、上記肘掛け体7を後退位置へ変位させる。それによって、上記肘掛け体7が利用者の邪魔になるようなことがほとんどないから、肘掛け体7に衣服を引っ掛けて転倒するようなことがなく、また椅子を後方へ大きく移動させなくても、着座したり、立ち上がることができるから、利用し易いということがある。
【0019】
しかも、上記肘掛け体7を前進位置に位置させれば、座部体6に着座した利用者は上記肘掛け体7に腕をかけて楽な姿勢を取ることができる。
上記肘掛け体7を前後方向に進退させるために、第1のリンク11と第2のリンク13とからなるリンク機構を用いたことで、構成が簡単であるばかりか、上記肘掛け体7の進退操作も容易に行なうことができる。
【0020】
この発明は上記実施形態に限定されず、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。たとえば、上記一実施形態では肘掛け体を杆状部材によってほぼL字状に形成したが、その形状はなんら限定されず、たとえば矩形板状などであってもよく、要は前進位置において利用者が腕をかけて利用でき、後退位置において利用者が着座したり、立ち上がるのに邪魔にならない形状であればよい。
【0021】
また、肘掛け体を進退自在に設ける機構としてはリンク機構に代わり、スライド機構などによって進退自在に設けるようにしてもよく、その点もなんら限定されるものでない。
【0022】
さらに、上記一実施形態では座部体の両側に設けられる一対の肘掛け体を進退自在な構成としたが、利用状況などに応じてどちらか一方の肘掛け体だけを進退自在な構成としてもよい。
【0024】
【発明の効果】
この発明によれば、肘かけ体を第1のリンクと第2のリンクとによって座部体と背部体とに連結することで、前後方向に進退できるようにした。
そのため、簡単な構成でありながら、肘かけ体を確実に進退させることができ、しかもその操作も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す肘掛け体の部分を拡大した側面図。
【図2】(a)は同じく肘掛け体と第2のリンクとの連結構造の斜視図、(b)は同じく第1のリンクとの連結構造の斜視図。
【図3】同じく肘掛け体を後退させた状態の椅子を示す側面図。
【図4】(a)は同じく椅子の正面図、(b)は同じく側面図、(c)は同じく平面図。
【符号の説明】
5…背部体
6…座部体
7…肘掛け体
11…第1のリンク
13…第2のリンク
Claims (1)
- 座部体と背部体とを有する椅子において、
上記座部体の側部に一端が回動自在に連結されほぼ水平に倒伏したときに回動が規制される第1のリンクと、
上記背部体の側部に一端が回動自在に連結された第2のリンクと、
上記座部体の両側に設けられた一対のうちの少なくとも一方は前端部の下部が上記第1のリングの他端に回動自在に連結され前後方向中途部の上部が上記第2のリングの他端に回動自在に連結されていて、上記第1のリンクと第2のリンクとをそれぞれ一端を支点として前後方向に回動させることで上記座部体の側方に位置する前進位置と上記背部体の方向へ後退する後退位置との間で進退する肘掛け体と
を具備したことを特徴とする椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20484796A JP3545884B2 (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20484796A JP3545884B2 (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 椅子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1042998A JPH1042998A (ja) | 1998-02-17 |
JP3545884B2 true JP3545884B2 (ja) | 2004-07-21 |
Family
ID=16497385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20484796A Expired - Fee Related JP3545884B2 (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3545884B2 (ja) |
-
1996
- 1996-08-02 JP JP20484796A patent/JP3545884B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1042998A (ja) | 1998-02-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH09504218A (ja) | 座部および背もたれ同期調節装置を有する作業用椅子 | |
US4848841A (en) | Sitting device | |
US4607883A (en) | Reclining mechanism for easy chair | |
JP3545884B2 (ja) | 椅子 | |
JP3718628B2 (ja) | 椅子 | |
JP2004230068A (ja) | 収納式椅子 | |
JP6964373B1 (ja) | トイレ用手摺り装置 | |
HU202393B (en) | Adjustable chair | |
JP5057772B2 (ja) | 椅子 | |
WO1988004903A1 (en) | Chair | |
JP3729714B2 (ja) | 椅子 | |
JP4021162B2 (ja) | ランバーサポート機能付き椅子 | |
JP3836690B2 (ja) | 椅子 | |
JP2001037813A (ja) | 着座装置 | |
JP3326202B2 (ja) | 椅 子 | |
JP2000152840A (ja) | リクライニングチェア | |
JP2724761B2 (ja) | 仰臥自在椅子 | |
GB2409808A (en) | Get-up chair | |
JP2003102581A (ja) | 椅 子 | |
JPS6034192Y2 (ja) | リクライニングシ−ト | |
JPH047797Y2 (ja) | ||
JPH0330046Y2 (ja) | ||
JP2004229925A (ja) | リクライニングチェア | |
JP3295798B2 (ja) | 点滴・人工透析用椅子 | |
JP3486381B2 (ja) | 椅子式トイレ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040330 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040409 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110416 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110416 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120416 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150416 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |