JP3545371B2 - 複合化粉体及び化粧料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複合化粉体及びその製造方法並びに化粧料に関し、特には、粉体間の相互作用が弱められ凝集性が抑えられ、柔らかい感触、優れた付着性、保湿性、延展性をあわせ持ち、油剤による濡れ色があり、かつ着色顔料の安定性、分散性が向上した複合化粉体及びその製造方法、並びに該複合化粉体を配合した、柔らかい感触・滑らかな塗布感と高いモイスチャー感を持ち、かつ仕上がりの自然さや均一感、経時での色変化が少なく化粧持続性に優れる化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、主に粉体類からなる化粧料の製造方法として、先に粉体類のみを混合し、後から油剤を加えて更に混合する乾式混合がある。しかし、分散性が良くなく凝集の起こりやすい酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛又は微粒子顔料を含む場合、混合状態が良くなく色の均一感や安定的な油剤による濡れ色に欠ける化粧料しか得られず、また塗布状態での均一感もなかった。また、この方法で十分な分散を行なうためには、混合時間を長くする必要があり、製造の効率が悪くなってしまうという問題点がある。
【0003】
もう一つの方法として、粉体類を溶剤と混合し、スラリー状としたところへ油剤を混合する湿式混合がある。溶剤を使用しているため、微粒子顔料の分散性が向上し、上記の問題点は解決するが、最終的に化粧料に含まれない溶剤を使用しているため除去する必要があり、製造の効率が悪くなり、コストもかかってしまう。また、油剤の量を増加させると、粉体表面に油剤が多く存在するために再凝集が起こってしまったり、油剤のべたつき感が強く感じられてしまう、という問題点がある。
【0004】
一方、別の解決方法として、顔料の複合化が行われている。粒径の大きい顔料や球状顔料等の分散性の良い母顔料の表面に、分散性の良くない酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛又は微粒子顔料を被覆させることで、分散性を向上させていた。しかし、この方法でも油剤による顔料の再凝集やべたつき感、濡れ色の均一感の問題点は十分には解決されていなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記事情に鑑み、主に粉体類からなる化粧料の均一感を得るため鋭意研究した結果、任意の粉体類に対して、色素、レーキ色素、有色顔料又は白色顔料等の着色顔料を、エステル系油剤の吸着力によって吸着被覆した層と、N−アシル化リジン均一薄膜層からなる多層状の処理層を有し、凝集性が軽減され、柔らかい触感と優れた付着性、保湿性、延展性をあわせ持ち、油剤による濡れ色があり、かつ着色顔料の安定性、安全性、分散性が向上した複合化粉体が得られることを見いだした。更に、同複合化粉体を配合した化粧料が、柔らかい感触・滑らかな塗布感と高いモイスチャー感を持ち、かつ仕上がりの色や濡れ色の均一感、経時での色変化が少なく化粧持続性に優れることも見いだし、本発明を完成した。
【0006】
すなわち、本発明は、 第一の粉体に対し、▲1▼エステル系油剤と第二の粉体とを第一の粉体の表面に吸着又は被覆させる第1の工程と、▲2▼N−アシル化リジンによる被覆処理を施す第2の工程とを一つの繰り返し単位としてなる複合化処理工程を1回又は2回以上繰り返すことにより得られる複合化粉体、及び、第一の粉体に対し、▲1▼エステル系油剤と第二の粉体とを第一の粉体の表面に吸着又は被覆させる第1の工程と、▲2▼N−アシル化リジンによる被覆処理を施す第2の工程とを一つの繰り返し単位としてなる複合化処理工程を1回又は2回以上繰り返すことを特徴とする複合化粉体の製造方法並びに該複合化粉体を配合した化粧料にある。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明で用いられる第一の粉体及び第二の粉体としては、化粧料に用いられるものであれば特に制限されるものではなく、赤色104号アルミニウムレーキ、赤色102号アルミニウムレーキ、赤色226号、赤色201号、赤色202号、青色1号アルミニウムレーキ、黄色4号アルミニウムレーキ、黄色5号アルミニウムレーキ、黄色203号バリウムレーキ等の色素及びレーキ色素、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛等が挙げられる。さらに、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロンパウダー、シリコーンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、セルロースパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、球状シリカ、アルミナ等の無機粉体、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)に特に制限はない。また、同種の粉体を第一の粉体と第二の粉体に用いても良い。第一の粉体(母粉体)と第二の粉体(着色顔料)との粒径比は、5:1以上が好ましく、さらに好ましくは10:1以上である。
【0008】
本発明で用いる第一の粉体と第二の粉体の総量の質量比は、粉体の形状、表面積、最大油剤吸着量等の様々な特性により異なるが、1回の処理あたり、第一の粉体:第二の粉体=50:50〜99:1が好ましく、更に好ましくは第一の粉体:第二の粉体=80:20〜95:5である。この範囲であると、処理工程中に第二の粉体が遊離することなく母粉体表面を一様に覆って、粉体の着色の均一性が効果的に現れる。
【0009】
本発明で用いるエステル系油剤としては、脂肪酸エステル等、化粧料に用いられるものであれば特に限定されない。具体的には、例えば、アジピン酸ジデシル、(アジピン酸・2−エチルへキサン酸・ステアリン酸)グリセリルオリゴエステル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸セチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸オクチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸硬化ヒマシ油、イソステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸バチル、イソステアリン酸フィトステリル、イソステアリン酸ヘキシル、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、イソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、イソパルミチン酸2−エチルヘキシル、イソペラルゴン酸2−エチルヘキシル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、2−エチルヘキサン酸ステアリル、エルカ酸オクチルドデシル、オキシステアリン酸オクチル、オクタン酸イソセチル、オクタン酸イソステアリル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸エチル、オレイン酸グリセリル、オレイン酸ジグリセリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、オレイン酸デシル、オレイン酸フィトステリル、カプリル酸セチル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、ジヤシ油脂肪酸ペンタエリスリット、ステアリン酸エチル、ステアリン酸硬化ヒマシ油、ステアリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ジグリセリル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸コレステリル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソセチル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸ステアリル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソステアリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、テトラミリスチン酸ペンタエリスリトール、テトライソステアリン酸ペンタスリスリトール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリイソオクタン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、トリオキシステアリン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸・カプリン酸・ミリスチン酸・ステアリン酸)グリセリド、トリウンデシル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ牛脂脂肪酸グリセリル、トリラノリン脂肪酸グリセリル、硬質ラノリン脂肪酸コレステリル、軟質ラノリン脂肪酸コレステリル、乳酸オクチルドデシル、乳酸ラウリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、パルミチン酸セチル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキシル、ヘキサオキシステアリン酸ジペンタエリトリット、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸ブチル、モノヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油、ラウリン酸イソステアリル、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル・オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、ラウリン酸ヘキシル、ラノリン脂肪酸イソステアリル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸コレステリル、リシノレイン酸オクチルドデシル、リシノレイン酸グリセリル、リシノレイン酸セチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、リンゴ酸ジイソステアリル等が挙げられ、これらを二種以上併用しても良い。
【0010】
このうち、粉体類への吸着性が高く、適度な親水性−疎水性バランスを有し、N−アシル化リジンとの相互作用力も高いラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル・オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等の下記一般式(1)で示される炭素数8以上のアシル基を有するN−アシルグルタミン酸エステル類が好ましい。また、この中では、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)が特に好ましい。
【0011】
【化1】
【0012】
上記式中、R1は炭素数8以上の直鎖状又は分岐状の、飽和又は不飽和の炭化水素基、R2、R3は同種でも異種でも良く、炭素数8以上の直鎖状又は分岐状の、飽和又は不飽和の炭化水素基、コレステロール又はステロール残基である。
【0013】
本発明で用いるエステル系油剤の粉体類に対する処理量は、第一の粉体の形状、表面積、最大油剤吸着量等の様々な特性により異なるが、第一の粉体100質量部に対して、1回の処理あたり0.05〜10質量部が好ましく、更に好ましくは0.2〜5質量部である。この範囲であると、処理工程中に遊離することなく粉体表面を一様に覆ってN−アシル化リジンの析出状態を制御することができ、接着する働きが効果的に現れる。
【0014】
エステル系油剤による処理を2回以上行う場合には、得られる最終的な粉体類に対する合計の処理量(比率)は、粉体の形状、表面積、最大油剤吸着量等の様々な特性により異なるが、最終粉体100質量部に対して、0.05〜20質量部が好ましく、更に好ましくは0.2〜15質量部である。この範囲であると、全体としてべたつき感を発現すること無く、N−アシル化リジンの均一な処理被膜を形成させる効果も高い。また、エステル系油剤に脂溶性染料を添加して用いても良い。
【0015】
エステル系油剤による処理を2回以上行う場合には、2回目以降は、一回目と同種の油剤を用いても、また異種の油剤を用いても良い。2回目以降の処理では第二の粉体を併用してもしなくても良い。
【0016】
本発明において、エステル系油剤を粉体類表面に均一に吸着被覆させる方法としては、乾式では、ヘンシェルミキサー、ボールミル、スーパーミキサー等の混合攪拌装置内で粉体類とエステル系油剤を混合させる方法、湿式では、両者を溶解させない適当な溶液中にて粉体類をよく分散させたところに、エステル系油剤をそのまま、あるいはアルコール、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、トルエン等の溶媒に溶解させて添加し、よく攪拌を行い、必要に応じて、ろ過、乾燥、粉砕を行う方法等を挙げることができるが、吸着膜の均一性が高く、操作上の流れがスムーズに行える湿式法がより好ましい。
【0017】
本発明で用いるN−アシル化リジンとしては、炭素数8〜22の脂肪族アシル基を1つ以上分子内に有するものであって、例えば、N−ラウロイルリジン、N−ミリスチリルリジン、N−ステアリルリジン、N−ベヘニルリジン等が挙げられ、このうち、感触に優れるN−ラウロイルリジンが特に好ましい。
【0018】
本発明で用いるN−アシル化リジンの粉体に対する処理量としては、全粉体100質量部に対して、1回の処理当たり0.2〜10質量部が好ましく、更に好ましくは0.3〜7質量部である。この範囲であると、N−アシル化リジンの単体結晶が析出することなく、均一な被膜が形成され、エステル系油剤のべとつき感を全く感じさせることはない。
【0019】
N−アシル化リジンによる被覆処理を2回以上行う場合には、粉体類に対する合計の処理量は、粉体100質量部に対して、0.4〜40質量部が好ましく、更に好ましくは2〜20質量部である。この範囲であると、N−アシル化リジンの単体結晶が析出することなく、均一な被膜を形成し、凝集性を軽減させる効果も高い。
【0020】
本発明において、N−アシル化リジンを粉体類表面に被覆させる方法としては、第二の粉体とエステル系油剤を表面に均一に吸着させた第一の粉体をよく分散させた酸性水溶液にN−アシル化リジンのアルカリ性溶解液をゆっくりと添加して行なう、又はN−アシル化リジンを溶解させたアルカリ性水溶液中に該第一の粉体を分散させたところに酸性水溶液を添加して、N−アシル化リジンの均一な処理被膜を形成させる湿式法が挙げられる。この場合、続けて次の処理を行う際に、ろ過、脱塩、乾燥、場合によっては粉砕等の操作を行うこと無く、そのままエステル系油剤を添加して処理を行うことが可能であり、便利である。もちろん、ろ過、脱塩、乾燥、場合によっては粉砕等の操作を経ても全く問題はない。
【0021】
本発明において、エステル系油剤とN−アシル化リジンの組み合わせによる複合化処理を2回以上繰り返して行う場合、その回数は、操作が面倒でなく、N−アシル化リジンの析出状態が制御され、均一な処理被膜が形成される効果の低減することのない1回〜10回が好ましく、特に好ましくは2回〜5回である。
【0022】
このようにして得られた複合化粉体は、第一の粉体表面の被覆層最内層に第二の粉体とエステル系油剤の薄膜層があり、その上をN−アシル化リジンの均一被膜が強固に覆っている形態、又は更にその上を、エステル系油剤層とN−アシル化リジン層が交互に1回以上覆った形態もしくは第二の粉体とエステル系油剤からなる層とN−アシル化リジン層が交互に1回以上覆った形態もしくはこれらの組み合わせの形態をとり、粉体間の凝集がほとんど抑えられ、分散性が非常に高い状態になっており、柔らかい触感、油剤による濡れ色と優れた付着性、保湿性、延展性を併せ持ち、着色顔料の安定性、安全性も向上している。
【0023】
本発明の化粧料では、上記の複合化粉体を化粧料100質量部あたり1〜100質量%配合する。この範囲であれば、複合化粉体に起因する柔らかい感触・滑らかな塗布感と高いモイスチャー感が現れ、かつ仕上がりの自然さや均一感、経時での色変化が少ない化粧持続性の優れた効果も得られる。
【0024】
本発明の化粧料には、上記の各成分以外に、通常化粧料に用いられる油剤、粉体(顔料、色素、樹脂)、フッ素化合物、樹脂、界面活性剤、粘剤、防腐剤、香料、紫外線吸収剤(有機系、無機系を含む。UV−A、Bのいずれに対応していても構わない)、生理活性成分、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤等の成分を使用することができる。
【0025】
油剤としては、通常化粧料に用いられる揮発性及び不揮発性の油剤及び溶剤及び樹脂が挙げられ、常温で液体、ペースト、固体であっても構わない。油剤の例としては、例えばセチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪酸、グリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ラフィノース等の多価アルコール、ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル等のエステル類、流動パラフィン、パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素、ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ、キャンデリラロウ、セレシン、オゾケライト、マイクロクリスタリンワックス等のロウ、ミンク油、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂、エチレン・瘁|オレフィン・コオリゴマー、ポリエチレン・エチレンプロピレン・コポリマー等が挙げられる。
【0026】
粉体類としては、前記の粉体やその表面処理粉体が挙げられる。特に球状粉末やエラストマー性のあるシリコーンエラストマーは感触の調整能力が高いため好ましい。また吸水性、吸油性のある粉体や撥水性のある粉体を用いるとより化粧持ち効果を高くすることができる。撥水性のある粉体としては、パーフルオロアルキルリン酸エステル塩やシリコーン化合物で表面処理されたものを用いることが好ましい。
【0027】
生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、美白成分、抗炎症剤、老化防止剤、紫外線防御剤、スリミング剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、発毛剤、育毛剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。その中でも、天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分が特に好ましい。本発明では、これらの生理活性成分を1種又は2種以上配合することが好ましい。
【0028】
これらの成分の例としては、例えばアシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
【0029】
本発明の化粧料としては、例えば、口紅、ファンデーション、アイシャドウ、白粉、チーク、コンシーラー等のメイクアップ化粧料、クリーム、サンスクリーン剤等の基礎化粧料が挙げられるが特に限定されるものではない。
【0030】
【実施例】
以下、実施例及び比較例によって本発明を詳細に説明する。まず、実施例及び比較例で用いた化粧料の各種特性に対する評価方法を以下に示す。
【0031】
・皮膚有用性評価
専門パネラーを各評価品目ごとに10名ずつ用意し(但し、品目によりパネラーが重複する場合もある)、下記に示す評価基準に従って評価を行い、全パネラーの平均点数をもって評価結果とした。従って、点数が大きいほど評価項目に対する有用性が高いことを示す。
【0032】
【0033】
実施例1
第一の粉体(母粉体)としてタルク、マイカ又はセリサイト、第二の粉体(着色顔料)としてベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄又は酸化チタンのそれぞれ用いて以下の複合化処理を行った。母粉体30質量部と着色顔料8.0質量部を精製水170質量部によく分散させたところに、6mol/L塩酸2.8質量部を添加し、更にラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)(エルデュウCL−202、味の素社製)4.0質量部を加え、よく攪拌を行った(10分)。一方、N−ラウロイル−L−リジン(アミホープLL、味の素社製)2.0質量部を5mol/L水酸化ナトリウム水溶液3.6質量部と精製水26質量部の混合溶液に溶解させたものを、上記粉体分散液に投入した。1mol/L塩酸又は1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和を行った後、ろ過・水洗により得られたケーキを金属バットに移し、80度に設定した送風乾燥機にて24時間乾燥を行い、本発明の複合化粉体を得た。得られた複合化粉体は、電子顕微鏡観察によると、粉体どうしの凝集が少なく、N−ラウロイル−L−リジンの薄片状結晶の単体析出もほとんど見られず、着色顔料が母粉体に対して均一に吸着した処理被膜を有していることを確認した(図1)。また、官能的にも、柔らかい触感を有し、付着性、保湿性、延展性を持ち、かつ仕上がりの均一感に優れたものであった。
【0034】
実施例2
母粉体として、タルク、マイカ又はセリサイト、着色顔料としてベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄又は酸化チタンのそれぞれを用いて以下の複合化処理を行なった。母粉体30質量部と着色顔料8.0質量部を精製水170質量部によく分散させたところに、6mol/L塩酸2.8質量部を添加し。更にラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)1.0質量部を加え、よく攪拌を行なった。一方、N−ラウロイル−L−リジン2.0質量部を5mol/L水酸化ナトリウム水溶液3.6質量部と精製水26質量部の混合溶液に溶解させたものを4等分し、そのうちの1つを上記粉体分散液に投入した。続いて、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)1.0質量部を加え、よく攪拌した後に、先に4等分したN−ラウロイル−L−リジンのアルカリ溶液を投入し、この操作をあと2度繰り返した。1mol/L塩酸又は1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和を行なった後、ろ過・水洗により得られたケーキを金属バットに移し、80℃に設定した送風乾燥機にて24時間乾燥を行い、本発明の複合化粉体を得た。得られた複合化粉体は、電子顕微鏡観察によると粉体同士の凝集が少なく、N−ラウロイル−L−リジンの薄片状結晶の単体析出もほとんど見られず、着色顔料が母粉体に対して均一に吸着した処理被膜を有していることを確認した。また、官能的にも、柔らかい感触を有し、付着性、保湿性、延展性を持ち、かつ仕上がりの均一感に優れたものであった。
【0035】
実施例3
母粉体としてタルク又はマイカ、着色顔料としてベンガラ又は黄酸化鉄のそれぞれ用いて以下の複合化処理を行った。母粉体37.8質量部と着色顔料0.2質量部を精製水170質量部によく分散させたところに、6mol/L塩酸2.8質量部を添加し、更にラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)2.4質量部を加え、よく攪拌を行った。一方、N−ラウロイル−L−リジン2.0質量部を5mol/L水酸化ナトリウム水溶液3.6質量部と精製水26質量部の混合溶液に溶解させたものを、上記粉体分散液に投入した。1mol/L塩酸又は1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和を行った後、ろ過・水洗により得られたケーキを金属バットに移し、80度に設定した送風乾燥機にて24時間乾燥を行い、本発明の複合化粉体を得た。得られた複合化粉体は、電子顕微鏡観察によると、粉体どうしの凝集が少なく、N−ラウロイル−L−リジンの薄片状結晶の単体析出もほとんど見られず、着色顔料が母粉体に対して均一に吸着した処理被膜を有していることを確認した。また、官能的にも、柔らかい触感を有し、付着性、保湿性、延展性を持ち、かつ仕上がりの均一感に優れたものであった。
【0036】
実施例4
母粉体として雲母チタン、着色顔料としてコンジョウを用いて以下の複合化処理を行った。母粉体36質量部と着色顔料2.0質量部を精製水170質量部によく分散させたところに、6mol/L塩酸2.8質量部を添加し、更にラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)2.0質量部を加え、よく攪拌を行った。一方、N−ラウロイル−L−リジン2.0質量部を5mol/L水酸化ナトリウム水溶液3.6質量部と精製水26質量部の混合溶液に溶解させたものを、上記粉体分散液に投入した。1mol/L塩酸又は1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和を行った後、ろ過・水洗により得られたケーキを金属バットに移し、80度に設定した送風乾燥機にて24時間乾燥を行い、本発明の複合化粉体を得た。得られた複合化粉体は、電子顕微鏡観察によると、粉体どうしの凝集が少なく、N−ラウロイル−L−リジンの薄片状結晶の単体析出もほとんど見られず、着色顔料が母粉体に対して均一に吸着した処理被膜を有していることを確認した。また、官能的にも、柔らかい触感を有し、付着性、保湿性、延展性を持ち、かつ仕上がりの均一感に優れたものであった。
【0037】
実施例5
母粉体としてタルク又はマイカ、着色顔料として赤色226号又は黄色401号、グンジョウ、酸化チタンのそれぞれ用いて以下の複合化処理を行った。母粉体34質量部と着色顔料4.0質量部を精製水170質量部によく分散させたところに、6mol/L塩酸2.8質量部を添加し、更にラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)4.0質量部を加え、よく攪拌を行った。一方、N−ラウロイル−L−リジン2.0質量部を5mol/L水酸化ナトリウム水溶液3.6質量部と精製水26質量部の混合溶液に溶解させたものを、上記粉体分散液に投入した。1mol/L塩酸又は1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和を行った後、ろ過・水洗により得られたケーキを金属バットに移し、80度に設定した送風乾燥機にて24時間乾燥を行い、本発明の複合化粉体を得た。得られた複合化粉体は、電子顕微鏡観察によると、粉体どうしの凝集が少なく、N−ラウロイル−L−リジンの薄片状結晶の単体析出もほとんど見られず、着色顔料が母粉体に対して均一に吸着した処理被膜を有していることを確認した。また、官能的にも、柔らかい触感を有し、付着性、保湿性、延展性を持ち、かつ仕上がりの均一感に優れたものであった。
【0038】
実施例6〜8、比較例1(パウダーファンデーション)
表1の処方と製造方法に従い、パウダーファンデーションを作製した。
【0039】
【表1】
【0040】
・製造方法
油性成分を加熱混合し、事前に混合した粉体成分の上からゆっくりと加え、更に攪拌した後、60メッシュを通し、金型を用いて金皿に打型して製品を得た。
【0041】
実施例9、比較例2(粉おしろい)
表2の処方と製造方法に従い、粉おしろいを作製した。
【0042】
【表2】
【0043】
・製造方法
油性成分を加熱混合し、事前に混合した粉体成分の上からゆっくりと加え、更に攪拌した後、60メッシュを通し、金型を用いて金皿に打型して製品を得た。
【0044】
実施例10、比較例3(パウダーアイシャドウ(ルースタイプ))
表3の処方と製造方法に従い、パウダーアイシャドウ(ルースタイプ)を作製した。
【0045】
【表3】
【0046】
・製造方法
粉体成分を常法により混合し、容器に充填した。
【0047】
実施例11、12、比較例4(パウダーアイシャドウ(プレストタイプ))
表4の処方と製造方法に従い、パウダーアイシャドウ(プレストタイプ)を作製した。
【0048】
【表4】
【0049】
・製造方法
油性成分を加熱混合し、事前に混合した粉体成分の上からゆっくりと加え、更に攪拌した後、60メッシュを通し、金型を用いて金皿に打型して製品を得た。
【0050】
表1〜4の結果から、本発明の実施例の化粧料は比較例と比べて、柔らかい感触・滑らかな塗布感と高いモイスチャー感を持ち、かつ仕上がりの均一感、化粧持続性に優れていることが判る。
【0051】
【発明の効果】
以上のことから、本発明が、エステル系油剤とN−アシル化リジンによる粉体被覆処理工程において、エステル系油剤の粉体類へ吸着する働きを効果的に利用することにより、着色顔料が母粉体表面に被覆していることを特徴とする、着色顔料単体のときよりも安定性、安全性、分散性が向上し、凝集性が軽減され、柔らかい触感、油剤による濡れ色と優れた付着性、保湿性、延展性をあわせ持つ複合化粉体及び同複合化粉体を配合した、柔らかい感触・滑らかな塗布感と高いモイスチャー感を持ち、かつ仕上がりの自然さや均一感、経時での色変化が少なく化粧持続性に優れることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のベンガラ被覆マイカの電子顕微鏡写真(図面代用写真)である。平均粒径は、マイカ20μm、ベンガラ0.5μm。
Claims (8)
- 第一の粉体に対し、▲1▼エステル油系剤と第二の粉体とを第一の粉体の表面に吸着又は被覆させる第1の工程と、▲2▼N−アシル化リジンによる被覆処理を施す第2の工程とを一つの繰り返し単位としてなる複合化処理工程を1回又は2回以上繰り返すことにより得られる複合化粉体。
- 第一の粉体と、エステル系油剤と、第二の粉体とを乾式又は湿式にて混合攪拌した後、N−アシル化リジンによる被覆処理を施すことにより得られる複合化粉体。
- 第一の粉体に対し、エステル系油剤と第二の粉体とを吸着又は被覆させた後、N−アシル化リジンによる被覆処理を行い得られた複合化粉体に、更に、(A)エステル系油剤の吸着処理、その後の(B)アシル化リジンによる被覆処理をとを一つの繰り返し単位としてなる処理工程を0回又は1回以上繰り返すことにより得られる複合化粉体。
- 第一の粉体に対し、エステル系油剤と第二の粉体とを吸着又は被覆させた後、N−アシル化リジンによる被覆処理を行い得られた複合化粉体に、更に、(A)エステル系油剤の吸着処理(第二の粉体を併用してもしなくても良い)、その後の(B)アシル化リジンによる被覆処理をとを一つの繰り返し単位としてなる処理工程を0回又は1回以上繰り返すことにより得られる複合化粉体。
- エステル系油剤が、窒素原子に炭素数8以上のアシル基を有するグルタミン酸エステルである請求項4記載の複合化粉体。
- N−アシル化リジンが、N−ラウロイルリジンである請求項4又は5記載の複合化粉体。
- 請求項1〜4いずれか記載の複合化粉体を配合することを特徴とする化粧料。
- 第一の粉体に対し、▲1▼エステル系油剤と第二の粉体とを第一の粉体の表面に吸着又は被覆させる第1の工程と、▲2▼N−アシル化リジンによる被覆処理を施す第2の工程とを一つの繰り返し単位としてなる複合化処理工程を1回又は2回以上繰り返すことを特徴とする複合化粉体の製造方法。
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