JP3544404B2 - エアゾール型液状アフターシェーブローション組成物 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、エアゾール化したアフターシェーブローション組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
アフターシェーブローションは、ひげそりにより生じる刺激を抑え、皮膚に清涼感を与えるために使用される一種のアストリンゼンローションである。従来からアフターシェーブローションとしては、水−エタノール系の基剤に収斂剤、殺菌剤、香料等を配合した液状組成物が知られている。
しかしながら、アフターシェーブローションは一度手の平に取って使用するため従来の液状組成物にあっては、手の平からの流れ落ちがあり、使用感の点で問題があった。
【0003】
また、アフターシェーブローションをエアゾール化して発泡させる事については特公昭59−13557号公報に記載されている。この組成物は、低級アルコール、水、アルコキシ変性ポリシロキサンと、硬化ヒマシ油の酸化エチレン付加物、酸化エチレン−酸化プロピレン共重合体、ステアリンアルコールの酸化エチレン付加物、ドコシルアルコールの酸化エチレン付加物、ブチルアルコールの酸化プロピレン付加物および塩化ベンザルコニウムから選ばれる特定の界面活性剤とを含む原液と、二酸化炭素およびペンタンからなる噴射剤とを配合したものである。
さらに、従来の水−低級アルコール系の原液と噴射剤とを充填したエアゾール組成物においては、二層に分離しやすいため、使用時の振とう後にある程度の時間均一性を保つことが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、手の平に取った時には適度の発泡を示し、しかも顔に塗布したときは速やかに破泡する使用感に優れたエアゾールタイプのアフターシェーブローションを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のエアゾール型アフターシェーブローション組成物は、有効成分、水および低級アルコールを含む原液と噴射剤とからなり、
(a)原液と(b)噴射剤との配合比率が重量比で(a)/(b)=95/5〜70/30の範囲にあり、
原液中に低級アルコールが5〜50重量%配合され、
かつ、脂肪族アルコールに酸化エチレンおよび酸化プロピレンの双方を付加したEO−PO付加型ノニオン界面活性剤と、脂肪族アルコールに酸化エチレンを平均30モル以上付加したEO付加型ノニオン界面活性剤の両者が原液に配合されていることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施態様】
本発明のエアゾール型アフターシェーブローション組成物は、原液と噴射剤とからなる。
原液は、水および低級アルコールを基剤とし、アフターシェーブローションとしての有効成分、必要に応じて配合させる補助成分、特定の2種の界面活性剤を含む。
低級アルコールとしては、エタノールが代表的である。低級アルコールは、原液中に5〜50重量%、好ましくは25〜40重量%配合される。低級アルコールの配合量が5重量%未満では塗布した時の破泡が遅く、一方50重量%を超えると発泡状態が悪く手の平で破泡し流れ落ちてしまう。
水は、基剤中に55〜70重量%配合することが好ましい。
【0007】
本発明では、起泡剤および分散安定剤として、EO−PO付加型ノニオン界面活性とEO付加型ノニオン界面活性剤との2種類の界面活性剤を併用して原液中に配合することが重要がある。
EO−PO付加型ノニオン界面活性剤は、脂肪族アルコールに酸化エチレン(エチレンオキサイド:EO)と酸化プロピレン(プロピレンオキサイド:PO)とを付加させたものである。脂肪族アルコールとしては、直鎖でも分岐鎖でも、飽和でも不飽和でもよく、炭素数は15〜30が好ましい。
【0008】
酸化エチレンと酸化プロピレンの付加形式はランダム付加でもブロック付加でもよく、ブロック付加の場合の付加順序は問わない。酸化エチレンの平均付加モル数は1〜40モルが好適であり、さらに好ましくは、10〜30モルである。酸化プロピレンの平均付加モル数は2〜10モルが好適であり、さらに好ましくは4〜8モルである。
【0009】
EO付加型ノニオン界面活性剤は、脂肪族アルコールに酸化エチレンを付加重合したものである。脂肪族アルコールとしては、直鎖でも分岐鎖でも、飽和でも不飽和でもよく、炭素数は12〜22のものが好適である。酸化エチレンの平均付加モルは30モル以上であり、好ましくは40〜60モルである。
【0010】
EO−PO付加型ノニオン界面活性剤は、本発明の原液中に0.05〜2.0重量%配合するのが好適であり、好ましくは0.1〜1.0重量%配合される。この配合量が少なすぎると起泡性および分散安定性が得られず、一方、多すぎるとベタツキがあり使用感が悪い。
【0011】
EO付加型ノニオン界面活性剤は、本発明の原液中に0.05〜2.0重量%配合するのが好適であり、好ましくは0.1〜1.0重量%である。この配合量が少なすぎると起泡性および分散安定性が得られず、一方、多すぎると、同様にベタツキがあり使用感が悪い。
【0012】
また、本発明のアフターシェーブローション組成物では、原液中にEO−PO付加型ノニオン界面活性剤とEO付加型ノニオン界面活性剤とも併用して配合することが重要であり、これにより初めて満足のいく起泡性および分散安定性を得ることができる。両者の配合比率は、(A)EO−PO付加型ノニオン界面活性剤と(B)EO付加型ノニオン界面活性剤を重量比で、(A)/(B)=5/95〜95/5とすることが好適であり、より好ましくは(A)/(B)=40/60〜60/40である。
【0013】
本発明の原液中には、さらにアフターシェーブローションに用いられる通常の有効成分および補助成分を配合することができ、具体的には収斂剤、消炎剤、保湿剤、清涼剤、殺菌剤、ハイドロトロープ剤、香料、色素、紫外線吸収剤などを配合することができる。
【0014】
収斂剤としては、アラントイン、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛、アルミニウムヒドロキクロライド、クエン酸等,消炎剤としてアラントイン、アロコ、グリチルリチン酸ジカリウム、グアイアズレン、サリチル酸メチル、ヒノキチオール等がある。
【0015】
保湿剤としては、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ピロリドンカルボン酸ソーダ、ヘチマエキスなどの植物抽出エキス等、清涼剤としてメントール等が挙げられる。
【0016】
本発明で噴射剤としては、代替フロン等のフッ化炭化水素、プロパン、ブタン等の低級飽和炭化水素(液化石油ガス:LPG)、ジメチルエーテル等のエーテルなどの液化ガス、窒素、炭酸ガス、亜酸化窒素などの圧縮ガスが用いられ、好ましくはLPGである。
【0017】
(a)原液と(b)噴射剤との充填比率は、重量比で(a)/(b)=95/5〜70/30の割合であり、好ましくは90/10〜80/20である。
本発明のアフターシェーブローション組成物は、原液と噴射剤とを通常のエアゾール容器に充填することにより得ることができる。組成によっては静置により2層分離するが、使用前に振とうすることにより均一系とすることができ、発泡状態でエアゾール容器から取り出すことができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、発泡状態でアフターシェーブローションを取り出すことができるので、通常の液体品と異なり手の平に取ったときに流れ落ちることが防止され、使用感、使い勝手が良好である。しかも、一時的なフォーム形成能に優れ、その後に皮膚表面に塗布した場合の消泡が速やかでベタツキがなく、使用感に優れたものである。
また、噴射剤と水−アルコール系基剤の原液を配合したエアゾール組成物は2層に分離しやすいが、使用時に振とうすることにより均一安定系を形成し、振とう後20〜30分間程度は安定状態を保持できるので、分散安定性に優れている。
【0019】
【実施例】
実施例1
以下の表1に示した組成で原液および噴射剤をエアゾール容器に充填し、25℃における内圧5kg/cm2 の本発明のエアゾール型アフターシェーブローション組成物No.1〜No.3を得た。
【0020】
【表1】
【0021】
比較例1
実施例1のEO−PO付加型ノニオン界面活性剤の全量をEO付加型ノニオン界面活性剤で置き代える以外は実施例1と同様にして比較用のエアゾール型アフターシェーブローション組成物比較例1−No.1〜No.3を得た。
【0022】
比較例2
実施例1のEO付加型ノニオン界面活性剤の全量をEO−PO付加型ノニオン界面活性剤で置き代える以外は実施例1と同様にして比較用のエアゾール型アフターシェーブローション組成物比較例2−No.1〜No.3を得た。
【0023】
Claims (1)
- 有効成分、水および低級アルコールを含む原液と噴射剤とからなり、
(a)原液と(b)噴射剤との配合比率が重量比で(a)/(b)=95/5〜70/30の範囲にあり、
原液中に低級アルコールが5〜50重量%配合され、
かつ、脂肪族アルコールに酸化エチレンおよび酸化プロピレンの双方を付加したEO−PO付加型ノニオン界面活性剤と、脂肪族アルコールに酸化エチレンを平均30モル以上付加したEO付加型ノニオン界面活性剤の両者が原液に配合されていることを特徴とするエアゾール型アフターシェーブローション組成物。
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JP06691795A JP3544404B2 (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | エアゾール型液状アフターシェーブローション組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP06691795A JP3544404B2 (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | エアゾール型液状アフターシェーブローション組成物 |
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JPH08231360A JPH08231360A (ja) | 1996-09-10 |
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JP06691795A Expired - Lifetime JP3544404B2 (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | エアゾール型液状アフターシェーブローション組成物 |
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