JP3544371B2 - 紙塗工用樹脂及びそれを用いた紙塗工用組成物 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、優れた印刷適性と印刷効果とを有する塗工紙を製造するのに好適に使用される塗工用樹脂及びそれを用いた紙塗工用組成物に関し、さらに詳しくは、塗工紙におけるインキ受理性及びウェットピックをバランス良く向上させることができ、ホルムアルデヒド等を例とする有害物質の発生のない紙塗工用樹脂、及びその紙塗工用樹脂を含有してなる紙塗工用組成物に関する。
背景技術
印刷用紙として広く用いられている塗工紙は、従来、クレー及び炭酸カルシウム等の顔料並びにラテックス及び澱粉等のバインダーを主成分とする組成物を原紙に塗工することによって製造されている。近年、高速化、精密化、及び多色化等に代表される印刷技術のめざましい進歩に伴って、この塗工紙に、より高度な印刷適性が要求されるようになってきた。特に、オフセット印刷においては、印刷時のインキの着肉状態を示すインキ受理性、及び湿し水に対する耐水性の向上が強く要求されている。
このような要求に応えるべく、紙塗工用組成物に添加して塗工紙に上記特性を付与することを目的とする樹脂として、従来、例えばポリアルキレンポリアミン−尿素−アルデヒド樹脂、ポリアミド−尿素−アルデヒド樹脂、アミン−エピハロヒドリン樹脂等の各種の樹脂が開発されてきた。
これらの樹脂については、例えば、特公昭44−11667号公報、特公昭55−11797号公報、特公昭56−28929号公報、特公昭59−32597号公報、特公昭61−42931号公報、特公平4−55603号公報、特開平1−77696号公報、及び、特公平4−57796号公報において提案されている。また、特公平4−57797号公報においては、ポリアルキレンポリアミン、脂環式アミノ化合物、二塩基性カルボン酸系化合物、及び、尿素の縮合生成物に、さらにアルデヒド類、又はエピハロヒドリン等を反応させて得られる水溶性樹脂が提案されている。
しかし、上記の紙塗工用樹脂はホルムアルデヒド、又は有機ハロゲン化合物で変性した樹脂であり、このような樹脂を使用する場合は、日本製紙連合会で定められた有害大気汚染物質の規制物質であるホルムアルデヒドや発ガン性の高いとされる低分子有機ハロゲン化合物が、塗工作業中の樹脂、又は得られた塗工紙から発生するという問題があった。また、これらの紙塗工用樹脂を含有する紙塗工用組成物は、例えば、湿し水の塗工層内部への浸透を促進してインキ受理性を向上させようとすると、耐水性が不充分になるためピッキングが生じやすくなったり、紙塗工用組成物の大幅な増粘を起こしたりした。従来、検討、提案されてきた樹脂では、塗工紙のインキ受理性及びウェットピックを向上させるためにホルムアルデヒドは不可欠であったため、ホルムアルデヒドを使用しない樹脂でインキ受理性及びウェットピックを向上させることができる樹脂の開発が望まれている。
このような観点から、例えば特許第2691690号公報では、ポリアルキレンポリアミンと炭素数1〜12の脂肪族系モノカルボン酸からなるホルムアルデヒドを含有しない紙塗工用樹脂が提案されている。
しかし、脂肪族直鎖アルキル基では十分な疎水性を樹脂に付与できないため、塗工紙のウェットピックおよびインキ受理性等の印刷適性の向上効果が不十分であった。
また、特開平7−157997号公報では、二塩基性カルボン酸系化合物とポリアミンとを反応させて得られるポリアミド樹脂を含有する紙塗工用組成物が提案されている。
しかし、この公報では、ホルムアルデヒドやエピハロヒドリンを反応させた水溶性樹脂と前記ポリアミド樹脂とを併用した場合についてのみ述べられており、例えばホルムアルデヒドが、塗工作業中の樹脂、又は得られた塗工紙から発生するという問題は相変わらずあった。
本発明の目的は、塗工用組成物の大幅な増粘を引き起こさずに、塗工紙のインキ受理性及びウェットピックをバランス良く向上させ、ホルムアルデヒド等有害物質の発生がない紙塗工用樹脂、及びその紙塗工用樹脂を含有した紙塗工用組成物を提供することにある。
発明の開示
課題を解決するための手段は、一般式(1)で示されるポリアミン、及び炭素環式アミノ化合物より成る群から選択される少なくとも一種の(a)成分と
Figure 0003544371
(但し、式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、それぞれ水素原子、アルキル基、アリル基、又はアリール基を示す。式中、両末端のアミノ基および分子鎖中に結合するアミノ基の少なくとも2個のアミノ基はアミド結合可能な、またはイミド結合可能な水素原子が結合する。このような条件を満たす限り、R1、R2、R3、R4及びR5は、それぞれ同一であっても相違していても良い。式中のpは1〜10であり、qは0〜10、rは1〜10である。)
隣接する炭素原子の各々に少なくとも一つのカルボキシル基が結合して成る構造を有する炭素環式多塩基性カルボン酸、前記炭素環式多塩基性カルボン酸の酸無水物、及び前記炭素環式多塩基性カルボン酸のアルキルエステル誘導体より成る群から選択される少なくとも一種の(b)成分とを、
前記(a)成分1モルに対し(b)成分のモル数が1.05モル〜3モルとなる割合で反応させて得られるポリアミドアミン樹脂(A)を含有することを特徴とする紙塗工用樹脂である。
この発明に係る紙塗工用樹脂の好適な態様においては、前記(a)成分のアミノ基に対する(b)成分のカルボキシル基のモル数が、1:0.5〜0.95であり、
この発明に係る紙塗工用樹脂の好適な態様においては、前記樹脂(A)のアミン価が50〜400であり、
この発明に係る紙塗工用樹脂の好適な態様においては、前記ポリアミドアミン樹脂(A)は、(a)成分と(b)成分とにより形成された5員環イミド構造を含有してなり、
この発明に係る紙塗工用樹脂の好適な態様においては、更に尿素を含有してなり、
この発明に係る紙塗工用樹脂の好適な態様においては、前記(a)成分におけるポリアミンが、一般式(1)においてR1、R2、R3、R4及びR5が、それぞれ水素原子であり、pは1〜5であり、qは0〜5、rは1〜5であるところのポリアルキレンポリアミンであり、前記(a)成分における炭素環式アミノ化合物が脂環式アミノ化合物であり、
この発明に係る紙塗工用樹脂の好適な態様においては、前記(b)成分が、隣接する炭素原子の各々に少なくとも一つのカルボキシル基が結合してなる構造を有する芳香族多塩基性カルボン酸、その酸無水物、及び前記芳香族多塩基性カルボン酸と炭素数1〜5の1価アルコールとのエステル、並びに、脂環式多塩基性カルボン酸、その酸無水物、及び前記脂環式多塩基性カルボン酸と炭素数1〜5の1価アルコールとのエステルよりなる群から選択される少なくとも一種である。
課題を解決するための他の手段は、顔料と、バインダーと、前記紙塗工用樹脂とを含有することを特徴とする紙塗工用組成物である。
発明を実施するための最良の形態
本発明に係る紙塗工用樹脂は、本発明において特定された(a)成分と(b)成分とを特定の割合で反応させて得られるポリアミドアミン樹脂(A)を含有してなる。また、本発明に係る他の紙塗工用樹脂は、本発明において特定された(a)成分と(b)成分とを特定の割合で反応させて得られるポリアミドアミン樹脂(A)と、尿素とを含有して成る。本発明に係る紙塗工用組成物は、前記紙塗工用樹脂と、顔料と、バインダーとを含有して成る。
以下に、本発明に係る紙塗工用樹脂及び紙塗工用組成物について詳述する。
1.紙塗工用樹脂
本発明における(a)成分は、一般式(1)で示されるポリアミン、および炭素環式アミノ化合物より成る群から選択される少なくとも一種である。
Figure 0003544371
但し、式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、それぞれ水素原子、アルキル基、アリル基、又はアリール基を示す。式中、両末端のアミノ基および分子鎖中に結合するアミノ基の少なくとも2個のアミノ基はアミド結合可能な、またはイミド結合可能な水素原子が結合する。このような条件を満たす限り、R1、R2、R3、R4及びR5は、それぞれ同一であっても相違していても良い。式中のpは1〜10、好ましくは1〜5であり、qは0〜10、好ましくは0〜5であり、rは1〜10、好ましくは1〜5である。
また、前記一般式(1)におけるR1、R2、R3、R4及びR5の何れかがアルキル基であるとき、そのアルキル基は炭素数が1〜15、特に炭素数1〜10、さらには炭素数1〜5であるのが好ましい。前記一般式(1)におけるR1、R2、R3、R4及びR5の何れかがアリール基であるとき、そのアリール基はナフチル基等の縮合芳香環を有する基であっても、フェニル基等の単芳香環を有する基であっても良い。
前記一般式(1)により示されるポリアミンとして、例えば、ポリアルキレンポリアミン、及びアルキレンジアミン等を挙げることができる。前記一般式(1)により示されるポリアルキレンポリアミンの中でも、少なくとも1個の1級アミノ基と少なくとも1個の2級アミノ基とを分子鎖中に有するポリアルキレンポリアミンが好ましい。
好適なポリアルキレンポリアミンとして、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、及びペンタエチレンヘキサミン等のポリエチレンポリアミン、イミノビスプロピルアミン、3−アザへキサン−1,6−ジアミン、並びに4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミン等が挙げられる。これらの化合物のなかでも、ポリエチレンポリアミンが好ましく、中でもジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、及びペンタエチレンヘキサミンが工業的な面で有利である。これらのポリアルキレンポリアミンは一種類のみを用いても良いし、二種類以上を組み合わせて用いても良い。
好適なアルキレンジアミンとしては、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、及びデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン等を挙げることができる。これらの化合物のなかでも、炭素数が1〜10個であるアルキレンジアミン、例えばエチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、及びオクタメチレンジアミン等が好ましい。
なお、前記アルキレンジアミンにおいては、アルキレン基の末端に結合する2個のアミノ基は、1級アミノ基及び2級アミノ基よりなる群から選択される少なくとも一種であり、2個のアミノ基は同一であっても相違していてもよい。アルキレンジアミンにおけるアミノ基が2級アミノ基であるときには、その窒素原子に置換する置換基は、アルキル基、アリル基、及びアリール基の何れであっても良い。本発明においては、両末端に結合する両アミノ基は共に1級アミノ基であることが望ましい。
前記アルキレンジアミンは、一種類のみを用いても良いし、二種類以上を組み合わせて用いても良い。
前記炭素環式アミノ化合物としては、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、1,3−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジメチル−ジシクロヘキシルメタン、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジメチル−ジシクロヘキシル、イソホロンジアミン、1,3−ビス−(アミノメチル)シクロヘキサン、N−シクロヘキシル−1,3−プロピレンジアミン、2,5−(2,6)−ビス(アミノメチル)ビシクロ[2.2,1]ヘプタン、オクタヒドロ−4,7−メタノインデン−1(2),5(6)−ジメタンアミン、2,2−ビス−(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、ビス−(4−アミノシクロヘキシル)メタン、4,4’−オキシビス(シクロヘキシルアミン)、4,4’−スルホンビス(シクロヘキシルアミン)、1,3,5−トリアミノシクロヘキサン、2,4’−ジアミノ−3,3’,5,5’−テトラアルキルジシクロヘキシルアルカン及び4,4’−ジアミノ−3,3’,5,5’−テトラアルキルジシクロヘキシルアルカン等の脂環式アミノ化合物、並びにアニリン、ベンジルアミン、メタフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、オルトフェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルエーテル、ジアミノジフェニルスルホン、ナフタレンジアミン、トルイジン、ナフチルアミン、m−アミノフェノール、トリレンジアミン、メトキシアニリン、4−アミノピリジン、m−キシリレンジアミン、N−メチルベンジルアミン及びp−アミノベンジルメチルアミン等の芳香族アミノ化合物を挙げることができる。
これらの炭素環式アミノ化合物は一種を単独で使用しても、二種以上を組み合わせて使用しても良い。前記各種の炭素環式アミノ化合物の中でも、特に、イソホロンジアミン、1,3−ビス−(アミノメチル)シクロヘキサン、N−シクロヘキシル−1,3−プロピレンジアミン、2,5−(2,6)−ビス(アミノメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、オクタヒドロ−4,7−メタノインデン−1(2),5(6)−ジメタンアミン、m−キシリレンジアミンが好ましい。
本発明におけるポリアミドアミン樹脂(A)を製造する際に、本発明の目的を阻害しない範囲で複素環アミン類を使用することができる。
複素環アミン類としては、例えばピペリジン、2−、3−又は4−メチルピペリジン及び2,4−,2,6−又は3,5−ジメチルピペリジンを始めとする複素環モノアミン類、ピペラジン、ホモピペラジン、N−アルキルピペラジン、N−メチルホモピペラジン、N−アシルピペラジン及びN−フェニルピペラジンを始めとする複素環ジアミン類、N−アミノアルキルピペリジン、N−アミノアルキルピペラジン、N−アミノアルキルモルホリン、N−アミノプロピル−2−又は−4−メチルピペラジン及び1,4−ビスアミノピロピルピペラジンを始めとするところの、アミノアルキル基が結合した複素環アミンを挙げることができる。これら複素環アミン類の中でも、ピペリジン、ピペラジン、N−アミノエチルピペラジン、1,4−ビスアミノプロピルピペラジンが工業的な面で有利である。また、これらの複素環アミンは、その一種だけを適宜に選択して使用してもよく、また二種以上を適宜に選択して組み合わせて使用しても良い。
(b)成分としては、隣接し合う炭素原子それぞれに少なくとも1個のカルボキシル基が結合した炭素環式多塩基性カルボン酸、前記炭素環式多塩基性カルボン酸の酸無水物、及び前記炭素環式多塩基性カルボン酸のアルキルエステル誘導体より成る群から選択される少なくとも一種を挙げることができる。
この炭素環式多塩基性カルボン酸としては、芳香族多塩基性カルボン酸及び脂環式多塩基性カルボン酸のいずれか又は両方を併用することができる。
このような芳香族多塩基性カルボン酸の例としては、二塩基酸であるフタル酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸等が挙げられ、三塩基酸の例としては1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)等が、四塩基酸の例としては1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸(ピロメリット酸)等が挙げられる。
またこのような脂環式多塩基性カルボン酸としては、二塩基酸であるテトラヒドロフタル酸、3−又は4−メチルテトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、3−又は4−メチルヘキサヒドロフタル酸、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、メチルエンドメチレンテトラヒドロフタル酸、1−シクロペンテン−1,2−ジカルボン酸、及びマレイン化メチルシクロヘキセン四塩基酸等が挙げられる。
前記炭素環式多塩基性カルボン酸の酸無水物としては、無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、3−又は4−メチルテトラヒドロ無水フタル酸、及びエンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸等が挙げられる。
また前記炭素環式多塩基性カルボン酸のアルキルエステル誘導体としては、例えば、前記芳香族多塩基性カルボン酸又は脂環式多塩基性カルボン酸とメタノール若しくはエタノール等の低級1価アルコールとのエステル、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール若しくはブチレングリコール等のグリコール類、グリセリン又はペンタエリスリトール等の多価アルコール類とのエステル等が挙げられる。
これらの炭素環式多塩基性カルボン酸、その酸無水物、及びそのアルキルエステル誘導体それぞれは、その一種を単独で使用しても、二種以上を組み合わせて使用しても良い。中でもフタル酸、無水フタル酸、フタル酸ジメチル、テトラヒドロフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、3−又は4−メチルテトラヒドロフタル酸、及び3−又は4−メチルテトラヒドロ無水フタル酸等が特に好ましい。
また本発明では、(b)成分に、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、シクロヘキサン−1,3−若しくは−1,4−ジカルボン酸のような二塩基性カルボン酸、これらの酸無水物、及び/又はこれらのアルキルエステル類を併用しても差し支えない。
本発明におけるポリアミドアミン樹脂(A)は、前記(a)成分と(b)成分とを特定の割合で反応させて成るものであり、さらに酸やアルカリで中和したポリアミドアミン樹脂も意味する。
この(a)成分と(b)成分を反応させる際の比率は(a)成分1モルに対し、(b)成分は1.05モル〜3モルの範囲である。(b)成分が1.05モル未満では、得られる塗工用組成物が著しく増粘したり、塗工紙の耐水性が不足したりする。また(b)成分が3モルを越えると塗工紙のインキ受理性向上効果が不足する。
また、(a)成分におけるアミノ基と(b)成分におけるカルボキシル基の比率についても制限はないが、(a)成分のアミノ基1モルに対しては、(b)成分のカルボキシル基のモル数が合計量0.5〜0.95モルの範囲が特に好ましい。(b)成分のカルボキシル基のモル数が0.5モル未満では、得られる紙塗工用組成物が著しく増粘したり、このようなポリアミドアミン樹脂を用いて得られる塗工紙の耐水性が不足したりする場合がある。また(b)成分のカルボキシル基のモル数が0.95モルを越えると塗工紙のインキ受理性向上効果が不足する場合がある。
上述の、(a)成分の合計量1モルに対し(b)成分は1.05モル以上であることが、あるいは、(a)成分のアミノ基1モルに対して(b)成分のカルボキシル基のモル数が合計量0.5モル以上であることが特に好ましい理由として、前記反応比率においては、生成する樹脂中に5員環イミド構造が形成されていることが多い事実を挙げることができる。つまり(a)成分に対する(b)成分の比率が上記の値より小さい場合には、(a)成分と(b)成分とは直鎖状のアミド結合を介して結合されている。一方、(a)成分に対する(b)成分の比率が上記の領域にある場合には、(a)成分と(b)成分とは、アミド結合の他に、5員環イミド構造を形成している。この様な5員環イミド構造を含むポリアミドアミン樹脂は、5員環イミド構造を持たないポリアミドアミン樹脂より、塗工紙のインキ受理性、ウェットピック等の印刷適性に優れる傾向がある。また、紙塗工用組成物の増粘を抑える効果がある。5員環イミド構造を含むポリアミドアミン樹脂が優れる理由について明らかではないが、ポリアミドアミン樹脂中の環構造が増加することで上記効果が得られると思われる。イミド環の生成は、赤外吸収スペクトルによる分析や16N核磁気共鳴スペクトルによる分析で確認できる。
(a)成分と(b)成分とを反応させてポリアミドアミン樹脂(A)を製造するに当たり、反応方法に特に制限はない。反応は縮合反応である。前記(a)成分と前記(b)成分とを反応させる順序にも特に制限はなく、任意の順序で反応させることができる。例えば(a)成分と(b)成分を混合して、加熱下に脱水反応を行うことで、ポリアミドアミン樹脂(A)が得られる。反応は通常120〜200℃で0.5〜15時間程度、反応混合物の酸価が十分に低下するまで行われる。反応促進のために縮合触媒を使用してもよい。
上述のような縮合反応により得られたポリアミドアミン樹脂(A)のアミン価としては、50〜400が好ましく、特に、90〜300の範囲が好ましい。紙塗工用樹脂のアミン価が上記の範囲より低い場合、塗工紙の十分なインキ受理性向上効果が得られないことがあり、紙塗工用樹脂のアミン価が上記の範囲より高い場合、紙塗工用組成物が著しく増粘することがある。
本発明の紙塗工用樹脂は、前述のポリアミドアミン樹脂(A)を含有している。また、このポリアミドアミン樹脂(A)は、塩酸、硫酸、硝酸、燐酸、酢酸、蟻酸、クエン酸、乳酸等の無機あるいは有機の酸類又は水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、アンモニア等の無機あるいは有機のアルカリで処理することにより、このポリアミドアミン樹脂中のアミノ基又はカルボン酸基を部分的にあるいは全部中和して成る樹脂をも意味する。
また、本発明の紙塗工用樹脂は、前記ポリアミドアミン樹脂(A)と、尿素、エチレン尿素、ジシアンジアミドのような減粘剤、カルボキシメチルセルロース及びヒドロキシエチルセルロース等の増粘剤、並びにラテックス等の接着剤とを含有していても良い。
特に本発明に係る紙塗工用樹脂は、前記ポリアミドアミン樹脂(A)と前記尿素とを含有することにより、効果の優れる紙塗工用樹脂となる。特にポリアミドアミン樹脂(A)のアミン価が高い場合には、尿素を混合することで、紙塗工用組成物にしたときの増粘を抑えることが出来る。紙塗工用樹脂中の尿素の含有量に制限は無いが、通常、前記ポリアミドアミン樹脂(A)と前記尿素との合計の固形分に対して5〜60重量%の範囲で混合される。
本発明に係る紙塗工用樹脂は、溶媒に希釈して紙の表面にコーティング又は塗布する等して使用されることができ、また、以下に述べるような紙塗工用組成物にしてから使用されることもできる。
2.紙塗工用組成物
本発明の紙塗工用組成物は、前記紙塗工用樹脂と、顔料と、バインダーとを含有し、通常は懸濁液または分散液の形態を取っている。
前記顔料としては、クレー、タルク、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、サチンホワイト、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、亜硫酸カルシウム、合成シリカ、及び酸化亜鉛等の無機顔料、並びにスチレン系ポリマー、及び尿素系ポリマー等の有機顔料を用いることができる。これらの顔料のうち、一種類を選択して使用することができ、また二種類以上を混合して使用することもできる。これらの中でもクレー、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、及びサチンホワイトを組み合わせて用いるのが好ましい。
また、バインダーとしては、水性バインダーが好ましい。水性バインダーとしては、澱粉、酸化澱粉、エステル化澱粉、酵素変性澱粉、アルファー化澱粉、カチオン化澱粉、及び両性澱粉等の澱粉類、アルギン酸ソーダ、グアーガム、ローカストビーンガム、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパク、酵母タンパク、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、及びメチルセルロース等の天然高分子化合物、並びにその誘導体、スチレン−ブタジエン系樹脂ラテックス、(メタ)アクリレート−ブタジエン系樹脂ラテックス、(メタ)アクリレート系樹脂ラテックス、スチレン−マレイン酸系樹脂ラテックス、及びエチレン−酢酸ビニル系樹脂ラテックス等の合成高分子化合物ラテックス、並びにポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリアミン、及びポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン等の水溶性の高分子化合物が挙げられる。
本発明の紙塗工用組成物には、上記の顔料、水性バインダーのほか、分散剤、滑剤、増粘剤、減粘剤、消泡剤、抑泡剤、防腐剤、防カビ剤、保水剤、蛍光増白剤、染料、導電剤、及びpH調整剤等の各種助剤も必要に応じて適宜に配合することができる。更に、この発明の目的を阻害しない範囲で、従来から使用されている紙塗工用樹脂を併用することもできる。
本発明の紙塗工用組成物中の、紙塗工用樹脂、顔料、及びバインダーの割合は、顔料100重量部に対して、紙塗工用樹脂は0.05〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部であり、バインダーは5〜50重量部、好ましくは10〜30重量部である。尚、紙塗工用樹脂、顔料、及びバインダーの割合は、全て固形分として計算した値である。
本発明の紙塗工用組成物を調製するには、例えば顔料を分散剤と共に水中に分散させ、これに前記のバインダー、及び必要に応じて粘度調節剤等の助剤を加え、更に、本発明の紙塗工用樹脂を加えて撹拌し、そしてさらに必要に応じてpH調整剤でpHを調節する。尚、本発明の紙塗工用樹脂は粉末の状態で加えても良く、また、溶液若しくは分散液の状態で添加しても良い。
本発明の紙塗工用組成物を公知の方法で原紙の表面に塗工し、これを乾燥することにより、塗工紙を製造することができる。
前記原紙としては、填料として炭酸カルシウム等を使用した中性抄造紙、タルク等を使用した酸性抄造紙等の種々の上質紙、中質紙、中性又は酸性で抄造された種々の板紙、その他無機質繊維を含んだシート合成紙等に好適に使用される。
また、本発明の紙塗工用組成物を塗工した塗工紙はインクジェット用紙、情報用紙、及びPPC用紙として好適に使用される。
本発明の紙塗工用組成物はブレードコーター、エアーナイフコーター、バーコーター、ロールコーター、サイズプレスコーター、ドクターコーター、ブラシコーター、カーテンコーター、グラビアコーター、キャストコーター、及びチャンプレックスコーター等の通常用いられる塗工装置によって原紙表面に塗工される。また、オンマシンコーティング及びオフマシンコーティングのいずれの塗工法も適用でき、一層塗工にも多層塗工にも適用できる。さらに、片面塗工、両面塗工のいずれにも適用可能である。
塗工後の乾燥は、例えばガスヒーター、電気ヒーター、蒸気加熱ヒーター、赤外線ヒーター、及び熱風加熱ヒーター等、通常用いられる装置によって行うことができる。乾燥後の原紙は、必要に応じてスーパーカレンダー、水カレンダー、グロスカレンダー等の仕上げ装置を通して光沢を付与することができる。
実施例
以下に示す実施例を用いて本発明を具体的に説明する。特に断りが無い場合は、部及び%は、それぞれ重量部、重量%を意味する。
1.ポリアミドアミン樹脂の合成
(実施例1)
温度計、還流冷却器、及び撹拌棒を備えた四つ口フラスコにテトラエチレンペンタミン(1モル、189.3g)を仕込み、120℃に昇温した。テトラヒドロ無水フタル酸(3.0モル、456.3g)を添加し、170℃で3時間、生成する水を除去しながら脱水反応を行い、アミン価36の樹脂を得た。120℃まで反応混合物を冷却し、水を加え、固形分60%、B型粘度460mPa・sの水性樹脂を得た。赤外吸収スペクトルを測定したところ、1700cm-1に吸収が認められ、イミドの生成が確認された。
(実施例2)
実施例1と同様な反応容器にテトラエチレンペンタミン(1モル、189.3g)を仕込み、120℃に昇温した。テトラヒドロ無水フタル酸(1.3モル、197.7g)を添加し170℃に昇温し、170℃で1時間、生成する水を除去しながら脱水反応を行ない、アミン価272の樹脂を得た。120℃まで反応混合物を冷却し、水を加え、95%硫酸によりpHを7.5に調節し、固形分60%、B型粘度610mPa・sの水性樹脂を得た。赤外吸収スペクトルを測定したところ、1700cm-1に吸収が認められ、イミドの生成が確認された。
(実施例3)
実施例1と同様な反応容器にテトラエチレンペンタミン(1モル、189.3g)を仕込み、120℃に昇温した。テトラヒドロ無水フタル酸(1.5モル、228.2g)を添加し170℃に昇温し、170℃で1時間、生成する水を除去しながら脱水反応を行い、アミン価245の樹脂を得た。120℃まで反応混合物を冷却し、水を加え、95%硫酸によりpHを7.5に調節し、固形分60%、B型粘度470mPa・sの水性樹脂を得た。赤外吸収スペクトルを測定したところ、1700cm-1に吸収が認められ、イミドの生成が確認された。また15N核磁気共鳴スペクトルを測定したところ、184ppmにイミド窒素に由来するピークが確認された。
(実施例4)
実施例1と同様な反応容器にテトラエチレンペンタミン(1モル、189.3g)を仕込み、120℃に昇温した。テトラヒドロ無水フタル酸(2モル、304.2g)を添加し170℃に昇温し、170℃で1時間、生成する水を除去しながら脱水反応を行い、アミン価178の樹脂を得た。120℃まで反応混合物を冷却し、水を加え、95%硫酸によりpHを7.5に調節し、固形分60%、B型粘度190mPa・sの水性樹脂を得た。赤外吸収スペクトルを測定したところ、1700cm-1に吸収が認められ、イミドの生成が確認された。また15N核磁気共鳴スペクトルを測定したところ、184ppmにイミド窒素に由来するピークが確認された。
(実施例5)
実施例1と同様な反応容器にペンタエチレンヘキサミン(1モル、232.4g)を仕込み、120℃に昇温した。テトラヒドロ無水フタル酸(1.8モル、273.8g)を添加し、170℃で1時間、生成する水を除去しながら脱水反応を行い、アミン価166の樹脂を得た。120℃まで反応混合物を冷却し、水を加え、95%硫酸によりpHを7.5に調節し、固形分60%、B型粘度610mPa・sの水性樹脂を得た。赤外吸収スペクトルを測定したところ、1700cm-1に吸収が認められた。
(実施例6)
実施例1と同様な反応容器にテトラエチレンペンタミン(0.8モル、151.4g)、N−シクロヘキシル−1,3−プロピレンジアミン(0.2モル、31.1g)を仕込み、120℃に昇温した。テトラヒドロ無水フタル酸(1.3モル、197.7g)を添加し170℃に昇温し、170℃で1時間、生成する水を除去しながら脱水反応を行い、アミン価241の樹脂を得た。120℃まで反応混合物を冷却し、水を加え、95%硫酸によりpHを7.5に調節し、固形分60%、B型粘度260mPa・sの水性樹脂を得た。赤外吸収スペクトルを測定したところ、1700cm-1に吸収が認められた。
(実施例7)
実施例1と同様な反応容器にテトラエチレンペンタミン(1モル、189.3g)を仕込み、120℃に昇温した。無水フタル酸(1.5モル、222.2g)を添加し190℃に昇温し、190℃で3時間、生成する水を除去しながら脱水反応を行い、アミン価155の樹脂を得た。120℃まで反応混合物を冷却し、水を加え、95%硫酸によりpHを7.5に調節し、固形分60%、B型粘度410mPa・sの水性樹脂を得た。赤外吸収スペクトルを測定したところ、1700cm-1に吸収が認められた。
(実施例8)
実施例1と同様な反応容器にテトラエチレンペンタミン(1モル、189.3g)を仕込み、120℃に昇温した。ヘキサヒドロ無水フタル酸(1.5モル、231.2g)を添加し、170℃で1時間、生成する水を除去しながら脱水反応を行い、アミン価182の樹脂を得た。120℃まで反応混合物を冷却し、水を加え、95%硫酸によりpHを7.5に調節し、固形分60%、B型粘度410mPa・sの水性樹脂を得た。赤外吸収スペクトルを測定したところ、1700cm-1に吸収が認められた。
(実施例9)
実施例1と同様な反応容器にテトラエチレンペンタミン(1モル、189.3g)を仕込み、120℃に昇温した。3−メチル−テトラヒドロ無水フタル酸(1.5モル、249.2g)を添加し170℃に昇温し、170℃で1時間、生成する水を除去しながら脱水反応を行い、アミン価192の樹脂を得た。120℃まで反応混合物を冷却し、水を加え、95%硫酸によりpHを7.5に調節し、固形分60%、B型粘度148mPa・sの水性樹脂を得た。赤外吸収スペクトルを測定したところ、1700cm-1に吸収が認められた。
(実施例10)
実施例1と同様な反応容器にエチレンテトラミン(1モル、146.2g)を仕込み120℃に昇温した。アジピン酸(0.3モル、43.8g)を仕込み、170℃で1時間、生成する水を除去しながら脱水反応を行った。反応混合物を120℃に冷却し、ヘキサヒドロ無水フタル酸(1.2モル、185.0g)を添加し、170℃で3時間、生成する水を除去しながら脱水反応を行い、アミン価182の樹脂を得た。120℃まで反応混合物を冷却し、水を加え、95%硫酸によりpHを7.5に調節し、固形分60%、B型粘度780mPa・sの水性樹脂を得た。赤外吸収スペクトルを測定したところ、1700cm-1に吸収が認められた。
(実施例11)
実施例1と同様な反応容器にテトラエチレンペンタミン(0.8モル、151.4g)、アミノエチルピペラジン(0.2モル、25.8g)を仕込み、120℃に昇温した。テトラヒドロ無水フタル酸(1.3モル、197.7g)を添加し、170℃で1時間、生成する水を除去しながら脱水反応を行い、アミン価260の樹脂を得た。120℃まで反応混合物を冷却し、水を加え、95%硫酸によりpHを7.5に調節し、固形分60%、B型粘度385mPa・sの水性樹脂を得た。赤外吸収スペクトルを測定したところ、1700cm-1に吸収が認められた。
(実施例12)
実施例1と同様な反応容器にトリエチレンテトラミン(1モル、146.2g)を仕込み、120℃に昇温した。テトラヒドロ無水フタル酸(1.3モル、197.7g)を添加し170℃に昇温し、170℃で1時間、生成する水を除去しながら脱水反応を行い、アミン価227の樹脂を得た。120℃まで反応混合物を冷却し、水を加え、95%硫酸によりpHを7.5に調節し、固形分60%、B型粘度396mPa・sの水性樹脂を得た。赤外吸収スペクトルを測定したところ、1700cm-1に吸収が認められた。
(実施例13)
実施例1と同様な反応容器にテトラエチレンペンタミン(1モル、189.3g)、トリメリット酸トリn−ブチル(0.1モル、37.9g)を仕込み、120℃に昇温した。テトラヒドロ無水フタル酸(1.15モル、174.9g)を添加し170℃に昇温し、170℃で1時間、生成する水、n−ブタノールを除去しながら脱水反応を行い、アミン価262の樹脂を得た。120℃まで反応混合物を冷却し、水を加え、95%硫酸によりpHを7.5に調節し、固形分60%、B型粘度472mPa・sの水性樹脂を得た。赤外吸収スペクトルを測定したところ、1700cm-1に吸収が認められた。
(実施例14)
実施例1と同様な反応容器にテトラエチレンペンタミン(0.78モル、147.7g)、m−キシリレンジアミン(0.22モル、30.0g)を仕込み、120℃に昇温した。テトラヒドロ無水フタル酸(1.16モル、176.4g)を添加し、170℃で1時間、生成する水を除去しながら脱水反応を行い、アミン価220の樹脂を得た。120℃まで反応混合物を冷却し、水を加え、95%硫酸によりpHを7.5に調節し、固形分60%、B型粘度840mPa・sの水性樹脂を得た。赤外吸収スペクトルを測定したところ、1700cm-1に吸収が認められた。
(実施例15)
実施例1と同様な反応容器に、テトラエチレンペンタミン(0.7モル、132.5g)及びトリエチレンテトラミン(0.3モル、43.9g)を仕込み、120℃に昇温した。テトラヒドロ無水フタル酸(1.5モル、228.2g)を添加し170℃に昇温し、170℃で1時間、生成する水を除去しながら脱水反応を行い、アミン価224の樹脂を得た。120℃まで反応混合物を冷却し、水を加え、95%硫酸によりpHを7.5に調整し、固形分60%、B型粘度193mPa・sの水性樹脂を得た。赤外吸収スペクトルを測定したところ、1700cm-1に吸収が認められた。
2.尿素を含有する紙塗工用樹脂の調製
(実施例16)
実施例2で得られた水性樹脂100gに尿素15gおよび水10gを加え、60℃に昇温して1時間攪拌し、尿素を溶解させた。B型粘度が128mPa・sのポリアミドアミン樹脂と尿素とを含有する水性混合物(ポリアミドアミン-尿素含有水性樹脂とも称する。)を得た。
(実施例17〜23)
実施例16と同様に、表2の割合でポリアミドアミン樹脂に尿素を加え、60℃に昇温して1時間攪拌し、各ポリアミドアミン−尿素含有水性樹脂を得た。
実施例16〜23で得られたポリアミドアミン−尿素含有水性樹脂のポリアミドアミン樹脂及び尿素の比率、粘度及びアミン価を表2に示す。
3.比較例
(比較例1)
実施例1と同様な反応容器にトリエチレンテトラミン(1モル、146.2g)及び尿素(0.5モル、30.0g)を仕込み、155℃で3.5時間脱アンモニア反応を行った。その後アジピン酸(0.5モル、73.1g)を仕込み、内温を150〜160℃に保って5時間脱水アミド化反応を行った。続いて、内温を130℃に下げ、尿素(2モル、120.1g)を仕込み、115℃で5時間脱アンモニア反応を行った。これに、270gの水を加えて樹脂水溶液とした。さらに37%ホルマリン水溶液(0.75モル、60.9g)を加え、70%硫酸でpH5に調整し、70℃で4時間反応を行った。反応終了後、30%水酸化ナトリウム水溶液にてpH6.5に調整し、水を加えて固形分濃度50%、B型粘度140mPa・sの水性樹脂を得た。
(比較例2)
実施例1と同様な反応容器にトリエチレンテトラミン(0.5モル、73.1g)、テトラエチレンペンタミン(0.5モル、94.7g)を仕込み、120℃に昇温した。次いでテトラヒドロ無水フタル酸(1.0モル、152.1g)を添加し170℃に昇温し、170℃で1時間、生成する水を除去しながら脱水反応を行った。120℃まで反応混合物を冷却し、尿素(1.0モル、60.1g)を加え、115℃で5時間脱アンモニア反応を行い、アミン価175の樹脂を得た。水を加え、95%硫酸によりpHを7.5に調整し、固形分60%、B型粘度153mPa・sの水性樹脂を得た。
(比較例3)
実施例1と同様な反応容器にトリエチレンテトラミン(0.8モル、117.0g)を仕込み、アジピン酸(0.6モル、87.7g)を添加し、200℃まで昇温し、生成する水を除去しながら脱水反応を行った。理論量の90%の水が留出した時点で冷却し、オクチル酸(1.0モル、144.2g)を加えて再び昇温し脱水反応を行った。全体の理論量の90%が留出した時点から200〜210℃で2時間保持した後、反応を終了した。この樹脂はアミン価181であった。冷却後水を添加し、さらに30%硫酸で中和し、固形分50%、pH7、粘度200mPa・sの水性樹脂を得た。
(比較例4)
実施例1と同様な反応容器に、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン(1.0モル、142.2g)およびアジピン酸(0.5モル、73.1g)を仕込み、内温を150℃〜160℃に保って5時間脱水アミド化反応を行った。反応終了後水を加えて、濃度60%、粘度400mPa・sの水性ポリアミド樹脂を得た。
比較例1の水性樹脂に、上記で合成した水性ポリアミド樹脂を、比較例1における水性樹脂中の樹脂固形分に対して20%の割合で添加し、次いで硫酸と水とを加えて濃度50%、pH6.7、粘度230mPa・sのポリアミド含有樹脂水溶液を得た。
(比較例5)
実施例1と同様な反応容器に、テトラエチレンペンタミン(1モル、189.3g)を仕込み、120℃に昇温した。テトラヒドロ無水フタル酸(0.5モル、76.1g)を添加し170℃に昇温し、170℃で1時間、生成する水を除去しながら脱水反応を行い、アミン価565の樹脂を得た。120℃まで反応混合物を冷却し、水を加え、95%硫酸によりpHを7.5に調整し、固形分60%、B型粘度310mPa・sの水性樹脂を得た。赤外吸収スペクトルを測定したところ、1700cm-1の吸収は認められず、イミドの生成が確認されなかった。
実施例1〜15のポリアミドアミン樹脂と比較例1〜5の樹脂の原料配合比、粘度及びアミン価をまとめたものを表1に示す。
【表1】
Figure 0003544371
Figure 0003544371
【0001】
【表2】
Figure 0003544371
得られたポリアミドアミン樹脂のアミン価、粘度、pHは以下のようにして測定した。
・アミン価
以下のようにして調製された液につき電位差自動滴定装置を用いて変曲点を測定し、変曲点間の滴定量からアミン価を計算した。
即ち、試料1gを精秤し、水50mLを加えて溶解させ、NaOH水溶液でpH12に調整した後、1/2規定塩酸液を用い電位差自動滴定装置により滴定する。
なお、水に樹脂が溶解しない場合は、樹脂を水/イソプロピルアルコール混合液(30mL/20mL)に溶解させた。
次式によりアミン価を計算した。
アミン価=(V×F×0.5×56.1)/S
但し、V:1/2規定塩酸の滴定量(mL)
F:1/2規定塩酸の力価
S:採取した試料の固形分量(g)
・紙塗工用樹脂の粘度
B型粘度計((株)東京計器製:型式BM型)を用いて、25℃、60rpmにて紙塗工用樹脂の粘度を測定した。
・紙塗工用樹脂のpH
ガラス電極式水素イオン濃度計(東京電波工業(株)製)を用いて紙塗工用樹脂のpHを測定した。
4.紙塗工用組成物の調製
(実施例24〜46、比較例6〜10)
実施例1〜23及び比較例1〜5で得られた紙塗工用樹脂の水性液を用いて、顔料、接着剤、及び分散剤を下記に示した割合で配合し、次いで、固形分濃度が62%、pHが10.0になるように、水及び30%水酸化ナトリウム水溶液を用いて、固形分濃度及びpHを調整し紙塗工用組成物を得た。
<顔料>
クレー:ウルトラホワイト(米国エンゲルハルト・ミネラルズ社製) 60重量部
炭酸カルシウム:FMT-90(株式会社ファイマテック製) 40重量部
<接着剤>
ラテックス:JSR−0668(JSR株式会社製) 11重量部
澱粉:日食MS-4600(日本食品化工株式会社製) 4重量部
<その他>
分散剤:アロンT-40(東亜合成株式会社製) 0.1重量部
<紙塗工用樹脂>
実施例1〜23及び比較例1〜5で得られた樹脂 0.5重量部
5.紙塗工用組成物の物性試験及び塗工紙の評価
この紙塗工用組成物のB型粘度及びハイシェアー粘度を測定した。さらに、この紙塗工用組成物を坪量80g/m2の上質紙の片面に、ワイヤーバーを用いて、塗工量が15g/m2となるように塗布し、塗工後直ちに130℃にて10秒間熱風乾燥した。次いで、温度20℃、相対湿度65%にて、24時間調湿し、さらに、ロール温度60℃、線圧49N/mの条件で4回カレンダー処理を行い、塗工紙を得た。得られた塗工紙を温度20℃、相対湿度65%にて、24時間調湿した後、インキ受理性、ウェットピック、ドライピックの評価を行った。結果を表3、4に示した。
各試験方法は次のとおりである。
(1)紙塗工用組成物のB型粘度
B型粘度計((株)東京計器製:形式BM型)を用いて、25℃、60rpmにて、調製直後の紙塗工用組成物の粘度を測定した。
(2)ハイシェアー粘度
紙塗工用組成物を調製した直後に、ハーキュレス型ハイシェアー粘度計を使用して、25℃においてボブFで回転数4400rpm、スイープ時間5秒の条件で測定した。
(3)インキ受理性A法
RI印刷試験機(石川島産業機械(株)性:RI-1型)を使用し、塗工面を給水ロールで湿潤させた後に印刷して、インキの受理性を肉眼で観察し判定した。判定は、優5〜劣1であり、数値が大きいほどインキの受理性は良いことを示す。
(4)インキ受理性B法
RI印刷試験機(石川島産業機械(株)性:RI-1型)を使用し、インキと水とを練り込みながら印刷して、インキの受理性を肉眼で観察し判定した。判定は、優5〜劣1であり、数値が大きいほどインキの受理性は良いことを示す。
(5)ウェットピック
RI印刷試験機(石川島産業機械(株)性:RI-1型)を使用し、塗工面を給水ロールで湿潤させた後に印刷して、紙剥け状態を肉眼で観察し判定した。判定は、優5〜劣1であり、数値が大きいほど紙剥けが少なく、良好であることを示す。
(6)ドライピック
RI印刷試験機(石川島産業機械(株)性:RI-1型)を使用し、印刷して、紙剥け状態を肉眼で観察し判定した。判定は、優5〜劣1であり、数値が大きいほど紙剥けが少なく、良好であることを示す。
【表3】
Figure 0003544371
【表4】
Figure 0003544371
産業上の利用可能性
本発明の紙塗工用樹脂は、従来の紙塗工用樹脂と同程度の粘度を保ちつつ、従来のものに比べて、塗工紙のインキ受理性及びウェットピックがバランスよく向上した。
本発明によると、塗工紙のインキ受理性、耐水性及びドライピック強度をバランス良く向上させる紙塗工用組成物及びその紙塗工用組成物に好適な紙塗工用樹脂を提供することができる。
さらに、本発明によると、ホルムアルデヒドを使用せずともホルムアルデヒドを使用したものと同等以上のインキ受理性、耐水性、及びドライピック強度を塗工紙に付与する紙塗工用組成物及びその紙塗工用組成物に好適な紙塗工用樹脂を提供することができる。

Claims (8)

  1. 一般式(1)で示されるポリアミン、及び炭素環式アミノ化合物より成る群から選択される少なくとも一種の(a)成分と、
    Figure 0003544371
    (但し、式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、それぞれ水素原子、アルキル基、アリル基、又はアリール基を示す。式中、両末端のアミノ基および分子鎖中に結合するアミノ基の少なくとも2個のアミノ基はアミド結合可能な、またはイミド結合可能な水素原子が結合する。このような条件を満たす限り、R1、R2、R3、R4及びR5は、それぞれ同一であっても相違していても良い。式中のpは1〜10であり、qは0〜10、rは1〜10である。)
    隣接する炭素原子の各々に少なくとも一つのカルボキシル基が結合して成る構造を有する炭素環式多塩基性カルボン酸、前記炭素環式多塩基性カルボン酸の酸無水物、及び前記炭素環式多塩基性カルボン酸のアルキルエステル誘導体より成る群から選択される少なくとも一種の(b)成分とを、
    前記(a)成分1モルに対し(b)成分のモル数が1.05モル〜3モルとなる割合で反応させて得られるポリアミドアミン樹脂(A)を含有することを特徴とする紙塗工用樹脂。
  2. 前記(a)成分のアミノ基に対する(b)成分のカルボキシル基のモル数が、1:0.5〜0.95であることを特徴とする請求項1に記載の紙塗工用樹脂。
  3. 前記ポリアミドアミン樹脂(A)のアミン価が50〜400であることを特徴とする請求項1又は2に記載の紙塗工用樹脂。
  4. 前記ポリアミドアミン樹脂(A)は、(a)成分と(b)成分とにより形成された5員環イミド構造を含有してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の紙塗工用樹脂。
  5. 更に尿素を含有してなることを特徴とする前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の紙塗工用樹脂。
  6. 前記(a)成分におけるポリアミンが、一般式(1)においてR1、R2、R3、R4及びR5が、それぞれ水素原子であり、pは1〜5であり、qは0〜5、rは1〜5であるところのポリアルキレンポリアミンであり、前記(a)成分における炭素環式アミノ化合物が脂環式アミノ化合物である前記請求項1に記載の紙塗工用樹脂。
  7. 前記(b)成分が、隣接する炭素原子の各々に少なくとも一つのカルボキシル基が結合してなる構造を有する芳香族多塩基性カルボン酸、その酸無水物、及び前記芳香族多塩基性カルボン酸と炭素数1〜5の1価アルコールとのエステル、並びに、脂環式多塩基性カルボン酸、その酸無水物、及び前記脂環式多塩基性カルボン酸と炭素数1〜5の1価アルコールとのエステルよりなる群から選択される少なくとも一種である前記請求項1に記載の紙塗工用樹脂。
  8. 顔料と、バインダーと、請求項1〜7のいずれか1項に記載の紙塗工用樹脂とを含有することを特徴とする紙塗工用組成物。
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