JP3544078B2 - 通信端末装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置と通信可能に接続されたファクシミリ装置等の通信端末装置に係り、特に登録されている相手先端末番号や登録番号の情報を受取側が使い易い状態にして情報処理装置に渡すことができる通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータとファクシミリ装置などの通信端末装置とを、RS232Cインタフェースやパラレルインタフェースによって通信可能に接続し、パーソナルコンピュータで作成した文書を上記ファクシミリ装置などを介して相手先ファクシミリ装置などへ文書を送信する通信システムが従来より提供されている。
このような通信システムでファクシミリ送信を行う場合、利用者はパーソナルコンピュータで文書を作成し、あるいはスキャナで文書を取り込んだ後、パーソナルコンピュータの操作部より相手先端末番号を入力し、相手先及び送信内容を確認した後、送信開始の指示操作を行う。すると、入力された相手先端末番号と上記文書情報とがパーソナルコンピュータから上記インタフェースを介してファクシミリ装置へ渡され、ファクシミリ装置により文書が画情報化され、符号化された後、指定された相手先端末番号のファクシミリ装置へ送信される。
この種の通信システムにおいて、ファクシミリ装置がワンタッチダイヤルや短縮ダイヤルなどの相手先端末番号登録機能を備えている場合、相手先端末番号を前もって登録しておくことにより、送信の度毎に相手先端末番号を入力することなく、パーソナルコンピュータ側からワンタッチダイヤルや短縮ダイヤルにより相手先を指定するだけで簡単にファクシミリ送信を行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにファクシミリ装置に登録されている相手先をパーソナルコンピュータ側から指定してファクシミリ送信を行うためには、パーソナルコンピュータ側の利用者がそれぞれのワンタッチダイヤルや短縮ダイヤルに対応付けられている相手先を覚えておくか、相手先名とワンタッチダイヤルなどの登録番号とを対応させた参照表などを用意しておく必要がある。しかし、登録内容はしばしば更新されるので、登録内容を正確に覚えておくことは難しく、また、更新の度に参照表を作成し直す作業は著しく煩雑である。そこで、パーソナルコンピュータ側にも相手先端末番号登録手段を装備することが考えられるが、ファクシミリ装置と機能が重複し、通信システムのコストアップにつながる等の不具合を招くことになる。
本発明の課題は、上記のような従来の技術の問題を解決し、ファクシミリ装置などの通信端末装置に接続されたパーソナルコンピュータなどから相手先へ文書を送信する際に、パーソナルコンピュータなどにおいて相手先端末番号を入力する必要がなく、またワンタッチダイヤルなどの登録番号を記憶しておく必要もなく、またパーソナルコンピュータなどに相手先端末番号登録手段を備える必要もない通信端末装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、情報処理装置と通信可能に接続された通信端末装置において、上記情報処理装置からの要求に応じて、登録されている相手先端末番号または登録番号を上記情報処理装置へ送出するデータ送出手段と、相手先端末番号を相手先名称順に並べ換える名称順ソート手段とを備え、上記データ送出手段は当該名称順ソート手段により相手先端末番号または登録番号をソートする場合、相手先名称を50音順に並べ換えて情報処理装置へ送出するように上記データ送出手段を構成することにより、情報処理装置へ相手先端末番号などを送出する際、相手先端末番号などが相手先名順に送出されるようにした。
また、請求項2記載の発明では、情報処理装置と通信可能に接続された通信端末装置において、上記情報処理装置からの要求に応じて、登録されている相手先端末番号または登録番号を上記情報処理装置へ送出するデータ送出手段と、相手先端末番号の使用日時を管理する使用日時管理手段と、上記使用日時管理手段により管理された使用日時順に相手先端末番号を並べ換える使用日時順ソート手段とを備え、上記データ送出手段は相手先端末番号または登録番号を上記使用日時順ソート手段により最新の使用日時を基に並べ換えた順序で情報処理装置へ送出するようにした。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の通信端末装置の一例であるファクシミリ装置の実施の形態の一例を示す構成ブロック図である。図示されているように、このファクシミリ装置は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置との間の情報送受信を制御するホストインタフェース部8、内蔵されたプログラムに従って装置全体を管理、制御する制御部11、操作者がファクシミリ装置に指示を与えるためのキーボードおよびファクシミリ装置が操作者にメッセージ等を与えるための表示手段などから成る操作表示部12、印刷、送信などに際し画情報などを一時的に格納しておくためのワーキングエリアに使用されるRAM13、原稿上の画像を読み取るスキャナ14、符号化復号化部(DCR)18によって復号化された受信画情報をRAM13を介して出力するプロッタ15、公衆電話網を介して遠隔のファクシミリ装置との間に呼を設定するための網制御装置(NCU)16、G3伝送制御手順に従ってファクシミリ送受信を行う通信制御部17、低速モデムおよび高速モデムから成るモデム19、画情報を蓄積しておくための画像メモリ20、制御情報を記憶しておき電源遮断時のためにバッテリでバックアップされたパラメータメモリ21、現在日時を出力する時計回路22、などを備えている。
【0006】
上記制御部11は、情報処理装置からの要求に応じて、登録されている相手先端末番号または登録番号を上記情報処理装置へ送出するデータ送出手段1、上記相手先端末番号または登録番号を相手先名称順(50音順など)に並べ換える名称順ソート手段2、上記相手先端末番号の使用頻度を管理する使用頻度管理手段3、上記相手先端末番号または登録番号を使用頻度順に並べ換える使用頻度順ソート手段4、上記相手先端末番号の使用日時を管理する使用日時管理手段5、上記相手先端末番号または登録番号を使用日時順にソートする使用日時順ソート手段6などを有する。なお、上記データ送出手段1、名称順ソート手段2、使用頻度管理手段3、使用頻度順ソート手段4、使用日時管理手段5、使用日時順ソート手段6は共通のCPU及びそのCPUが実行するプログラムを内蔵したROMなどから構成される。
また、上記パラメータメモリ21は、例えば図2に示すように、登録番号、端末番号、相手先名称などの情報を対応させて記憶している相手先端末番号記憶部9を有している。ここで登録番号とは、例えばファクシミリ装置が短縮ダイヤル機能を有している場合には、短縮ダイヤルの番号であり、ファクシミリ装置の利用者が操作表示部12を操作することにより、各番号ごとに相手先ファクシミリ装置の端末番号と相手先名称とが登録される。
なお、上記の登録番号はこの実施の形態のファクシミリ装置の操作表示部12を操作してファクシミリ送信を行う場合の短縮ダイヤルとして用いられると共に、後述するように情報処理装置へも送出され、情報処理装置からファクシミリ装置に指示を出してファクシミリ送信を行う場合にも用いられる。
【0007】
次に、この実施の形態のファクシミリ装置の動作を図3に示すフローチャートに従って説明する。
この実施の形態のファクシミリ装置は、通常、発呼の発生と情報処理装置からの転送指示の発生を監視している(S1→S6→S1)。そして、発呼が発生すると(S1でYes)、短縮登録されている相手先か否かを判定し(S2)、短縮登録されている相手でなく、且つ図4に示すような管理テーブルにも登録されていなければ、そのときの発呼先の端末番号を管理テーブルに登録(記憶)する(S3)。
続いて、使用頻度管理手段3により、図4に示した管理テーブル内の当該相手先端末番号の使用回数が1だけ増やされ(S4)、使用日時管理手段5により、上記管理テーブル内の当該相手先端末番号の最新使用日時を更新する(S5)。すなわち、例えば前回までの使用回数が8回の相手先端末番号が発行された場合、その相手先端末番号の使用回数が9回に更新されるとともに、その時の使用日時が最新使用日時として登録される。
なお、最新使用日時の更新に際しては、時計回路22から現在日時(そのときの日時)が取得され、その日時が管理テーブルの対応するフィールドに重ね書きされる。図4の例に示す最新使用日時フィールドの 9608201423 は96年8月20日14時23分を意味している。また、使用回数が上限値に達すると、例えば全ての使用回数を2分の1の値にする(小数点以下は切り捨て)。あるいは、使用回数の少ない順に、使用回数を0,1,2,3……というように1づつ差のついた値に変更する。
【0008】
その後は、ステップS6へ進み、再び転送指示の発生と発呼の発生を監視する(S6→S1→S6)。そして、転送指示が発生すると(S6でYes)、その転送指示で名称順転送が指示されているか否かを判定し(S7)、指示されていれば(S7でYes)、名称順ソート手段2は、図2に示したように、登録番号、端末番号、相手先名称から成る各レコード(図4に示すように登録番号のないレコードもある)を名称順(例えば50音順)に並べ換える。なお、図4には示していないが、短縮登録されていない端末番号の入力の際に相手先名称を入力することが可能であり、相手先名称が入力された場合は図4に示した管理テーブルの各レコードの一つのフィールド(データ項目)として相手先名称も登録される。
このようにして、相手先名称に対応付けられた端末番号および登録番号、またはそのどちらかが、データ送出手段1により、ホストインタフェース部8を介して情報処理装置へ送出される(S13)。
また、ステップS7において、名称順転送が指示されていなければ(S7でNo)、使用頻度順転送が指示されているか否かを判定する(S9)。その結果、使用頻度順転送が指示されていれば(S9でYes)、使用頻度順ソート手段4は、図4に示した使用回数の多い順(または少ない順)に前記データ項目(フィールド)から成る各レコードを並べ換える(S10)。続いて、データ送出手段1はそのように並べ換えられた各レコードを情報処理装置へ送出する(S13)。
【0009】
また、ステップS9において、使用頻度順転送が指示されていなければ(S9でNo)、使用日時順転送が指示されているか否かを判定する(S11)。その結果、使用日時順転送が指示されていれば(S11でYes)、使用日時順ソート手段6は、図4に示した最新使用日時の新しい順(あるいは古い順)に前記データ項目から成る各レコードを並べ換える(S12)。また、データ送出手段1はそのように並べ換えられた各レコードを情報処理装置へ送出する(S13)。なお、使用日時順転送の指示もなかった場合は(S11でNo)、並べ換えを行うことなく、例えば登録番号順に各レコードを情報処理装置へ送出する(S13)。
なお、上記の実施の形態では、複数のソート手段を備え、指定された並べ換えを行った端末番号などを情報処理装置へ送出するようにしているが、ソート手段を備えず、したがって並べ換えを行わずに端末番号などを情報処理装置へ送出する装置構成としても構わない。また、ソート手段をいずれか一つだけ、例えば名称順ソート手段3だけを備えた構成や、図1に示したソート手段の数より少ないいずれか複数のソート手段、例えば名称順ソート手段2は備えず、使用頻度順ソート手段4と使用日時順ソート手段6のみを備えた装置構成としても構わない。また、上記の説明では、図3に示したフロー図のステップS6における転送指示は、情報処理装置から与えられるものとしたが、この実施の形態のファクシミリ装置の操作表示部12により指示を与えてもよいことは無論である。あるいは、操作表示部12から所定の日時(例えば各月の1日の午前10時)を予め設定しておき、その日時に達する毎に制御部11が自動的に転送指示を出すようにすることも可能である。また、このような転送指示における転送順も操作表示部12などにより予め設定することが可能である。
【0010】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項記載の発明では、情報処理装置へ相手先端末番号などを送出する際、相手先端末番号などが相手先名順に送出されるので、情報処理装置において相手先端末番号などを探し易くなる。また、請求項記載の発明では、情報処理装置へ相手先端末番号などを送出する際、相手先端末番号などが使用日時順に送出されるので、同様に、全ての相手先情報を1画面に表示できないとき、所望の相手先が最初の画面に表示される確率が高くなり、相手先端末番号などを探し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信端末装置の一例であるファクシミリ装置の実施の形態の一例を示す構成ブロック図。
【図2】図1に示すファクシミリ装置の構成要素であるパラメータメモリ内のデータ構成の一例を示す説明図。
【図3】図1に示すファクシミリ装置の動作例を示すフロー図。
【図4】図1に示すファクシミリ装置の構成要素であるパラメータメモリ内の他のデータ構成例を示す説明図。
【符号の説明】
1 データ送出手段、2 名称順ソート手段、3 使用頻度管理手段、4 使用頻度順ソート手段、5 使用日時管理手段、6 使用日時順ソート手段、8
ホストインタフェース部、9 相手先端末番号記憶部。

Claims (2)

  1. 情報処理装置と通信可能に接続された通信端末装置において、上記情報処理装置からの要求に応じて、登録されている相手先端末番号または登録番号を上記情報処理装置へ送出するデータ送出手段と、相手先端末番号を相手先名称順に並べ換える名称順ソート手段とを備え、上記データ送出手段は当該名称順ソート手段により相手先端末番号または登録番号をソートする場合、相手先名称を50音順に並べ換えて情報処理装置へ送出する機能を備えたことを特徴とする通信端末装置。
  2. 情報処理装置と通信可能に接続された通信端末装置において、上記情報処理装置からの要求に応じて、登録されている相手先端末番号または登録番号を上記情報処理装置へ送出するデータ送出手段と、相手先端末番号の使用日時を管理する使用日時管理手段と、上記使用日時管理手段により管理された使用日時順に相手先端末番号を並べ換える使用日時順ソート手段とを備え、上記データ送出手段は相手先端末番号または登録番号を上記使用日時順ソート手段により最新の使用日時を基に並べ換えた順序で情報処理装置へ送出する機能を備えたことを特徴とする通信端末装置。
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