JP3543567B2 - 2以上のバルブを有する灯具及び灯具へのバルブの取付方法 - Google Patents

2以上のバルブを有する灯具及び灯具へのバルブの取付方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光するバルブを2以上備えることにより自動車等に取り付けられる灯具及び灯具へのバルブの取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のフロント側には、フォグランプ、フロントシグナルランプ、コーナリングランプなどの複数のランプが取り付けられ、リヤ側にもリヤターンシグナルランプ、リバースランプ、ストップ/テールランプなどの複数のランプが取り付けられている。又、これらの複数のランプをユニット化し、ユニット化した灯具を自動車に取り付けることによって取付スペースの縮小化、取り付け作業の効率化及び簡素化がなされている。このようなユニット化された灯具はそれぞれのランプの作用を行うため、2以上のバルブがランプハウジングに装着される構造となっている。
【0003】
図9は、2以上のバルブを有した従来の灯具1を示し、ランプハウジング2の正面にレンズ3が被せられることによって正面側が封鎖されている。ランプハウジング2の背面には、バルブ4を個々に収容するための収容部5が膨出されている。それぞれの収容部5には、バルブ取付穴6が形成されており、バルブ取付穴6にバルブ4を挿入し、該バルブ4を支持してなるバルブソケット4aを回転させることによって各収容部5にバルブ4が取り付けられる。
【0004】
バルブ4は、車載のバッテリー(図示省略)から電力が供給されることによって発光し、フォグランプ、フロントシグナルランプ等のそれぞれのランプの作用を行う。この給電を行うため、被覆電線((ワイヤハーネス)以下、電線と記載する。)7がランプハウジング2の背面側に配索され、それぞれの電線7とバルブ4とが接続されている。符号8は、バッテリーからのメインハーネス(図示省略)と電線7との接続を行うためのコネクタである。
【0005】
図10は、それぞれの電線7の端末部分を示し、電線7を被覆した非導電性の被覆部7aを皮剥きする、所謂被覆部7aを除去させることによって導電性の芯線7bを露出させ、この芯線7bの先端に端子金具9を加締め、ロウ付け等によって取り付ける構造となっている。そして、端子金具9を対応したバルブ4のソケット4aの裏側から圧入してバルブ4内部の電極(図示省略)と接続し、その後、バルブ4をバルブ取付穴6に挿入することにより、ユニット化した灯具1としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の灯具1では、ランプハウジング2に取り付けられた2以上のバルブ4のそれぞれに電線7を接続する場合、電線7を皮剥きして芯線7bに端子金具9を取り付ける作業と、端子金具9を対応したバルブ4に取り付ける作業と、バルブ4をランプハウジング2に取り付ける作業とが必要であり、作業工程が多く、リードタイムが長くなっている。しかも、これらの作業を自動化することができず、迅速に組み付けることができないと共に、多くの人手を必要としている。さらには、電線7の誤配線が起こるおそれがあり、かかる誤配線の修復作業を考慮に入れて工程管理を行わなければならず、作業効率の改善が求められている。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、2以上のバルブを有する場合においても、作業工程を簡素化してリードタイムを短縮でき、自動化も可能な構造の灯具を提供することを目的とする。又、本発明は、この灯具に適用することができるバルブの取付方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明の灯具は、バルブがそれぞれ挿入されて装着されるバルブ取付穴が複数形成されたランプハウジングと、前記バルブ取付穴に周囲に設けられ被覆電線を浮き上がり状に支持する電線支持突起と、バルブの外部電極と接続される電極部及び前記電線支持突起に支持された被覆電線の芯線露出部に加締められる加締め部を有し且つ前記バルブ取付穴の周囲に取り付けられるコンタクトとを備えていることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1記載の発明であって、前記電線支持突起は、芯線露出部の両側の絶縁被覆部を支持することを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、バルブがそれぞれ挿入されて装着されるバルブ取付穴が複数形成されたランプハウジングと、バルブの外部電極と接続される電極部及び皮剥きされた被覆電線の芯線露出部に加締められる加締め部を有し且つ前記バルブ取付穴の周囲に取り付けられるコンタクトとを備え、前記被覆電線の芯線露出部が上方から加締め部に接触して加締められることを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項3記載の発明であって、前記加締め部は、被覆電線の長さ方向に沿って一対に設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1又は3記載の発明であって、前記ランプハウジングは、バルブ取付穴周囲で立設するコンタクト支持突起を有し、前記コンタクトは、コンタクト支持突起に挿入される挿入片部を有しており、この挿入片部の両側に前記電極部及び加締め部が設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項6の発明は、請求項5記載の発明であって、前記挿入片部は、コンタクト支持突起に係合する係止爪を有していることを特徴とする。
【0014】
請求項7の発明は、請求項3記載の発明であって、前記ランプハウジングは、バルブ取付穴周囲で立設するコンタクト支持突起及びコンタクト支持突起の外側で立設するコンタクト保持突起を有し、前記コンタクトは、コンタクト支持突起に挿入される挿入片部及びコンタクト保持突起に挿入される挿入脚部を有していることを特徴とする。
【0015】
請求項8の発明は、請求項7記載の発明であって、前記挿入片部及び挿入脚部は、コンタクト支持突起及びコンタクト保持突起に係合する係止爪をそれぞれ有していることを特徴とする。
【0016】
請求項9の発明の方法は、皮剥きによって被覆電線から芯線を露出させる行程と、この被覆電線をランプハウジングの電線支持突起に支持させることによりランプハウジングのバルブ取付穴周囲に被覆電線を浮き上がり状に支持する行程と、バルブ取付穴の周囲にコンタクトを取り付け、コンタクトの加締め部を被覆電線の芯線露出部に加締める工程と、バルブをバルブ取付穴に装着してコンタクトの電極部とバルブの外部電極とを接続する工程とを備えていることを特徴とする。
【0017】
請求項10の発明の方法は、皮剥きによって被覆電線から芯線を露出させる行程と、ランプハウジングのバルブ取付穴の周囲にコンタクトを取り付ける工程と、コンタクトの加締め部に対し被覆電線の芯線露出部を上方から接触させて加締める工程と、バルブをバルブ取付穴に装着してコンタクトの電極部とバルブの外部電極とを接続する工程とを備えていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は、本発明の一実施形態の灯具10を示す。灯具10は、図1及び図4に示すように、ランプハウジング11と、コンタクト12と、被覆電線13((ワイヤハーネス)、以下、電線13と記載する。)と、複数個(図示する形態では4個)のバルブ14とを備えている。
【0019】
ランプハウジング11は、図4に示すように車体の外形に沿った形状となるように絶縁性樹脂によって形成されている。ランプハウジング11の背面には、バルブ収容部15が膨出状に形成されており、それぞれのバルブ収容部15にバルブ取付穴16が形成されている。
【0020】
それぞれのバルブ取付穴16は、ランプハウジング11の背面よりも段状に高くなっている取付筒部17の中央部分に開口されており、このバルブ取付穴16にバルブ14が挿入されることによってバルブ14がランプハウジング11に装着される。又、取付筒部17の外端面には、後述するコンタクト12の電極部18が嵌め込まれる電極受け座19が段状に低くなるように形成されている。
【0021】
この実施形態では、1つのバルブ14に対してプラス極及びマイナス極となる2つのコンタクト12が左右から接続されるものであり、このため、電極受け座19、後述する電線支持突起20及びコンタクト支持突起21が接続されるコンタクト12の数に合わせて設けられている。
【0022】
電線支持突起20及びコンタクト支持突起21は、バルブ取付穴16の周囲、すなわち取付筒部17の周囲に起立状に設けられている。
【0023】
電線支持突起21は、平行に起立した一対で一組となっており、取付筒部17の周囲には二組が配置される。それぞれの電線支持突起20の上端部分には、U字形の支持溝22が形成されており、この支持溝22に電線13が嵌め込まれて支持される。この電線支持突起21に支持されることにより、電線13はランプハウジング11から浮き上がった状態となる。この浮き上がりによって電線13に対してコンタクト12を加締める操作が容易となる。
【0024】
コンタクト支持突起21は、電線支持突起21と取付筒部17との間に配置されている。それぞれのコンタクト支持突起21は、その幅方向の両端部にコンタクト圧入溝23を有しており、コンタクト圧入溝23にコンタクト12が圧入されることによってコンタクト12がランプハウジング11に取り付けられる。
【0025】
コンタクト12は、導電性金属板を打ち抜きプレスすることによって成形されている。このコンタクト12は、電極部18と、加締め部24と、これらを連設する挿入片部25とを一体的に備えている。
【0026】
電極部18は、挿入片部25の下端部から水平状に屈曲されることによって形成されている。この電極部18は、取付筒部17の電極受け座19に嵌め込まれた状態で、後述するバルブ14の外部電極26と接触することによってコンタクト12とバルブ14とを導通させるものである。
【0027】
加締め部24は、開放部が下向きとなった逆U字形に成形されており、電線13から露出している芯線27の芯線露出部28に加締められる。この加締めによって電線13とコンタクト12とが導通する。
【0028】
このようにコンタクト12の電極部18がバルブ14と接続され、コンタクト12の加締め部24が電線13と接続されることにより、バルブ14と電線13とがコンタクト12を介して接続される構造となる。これによりバルブ14を電線13とが物理的に分離するため、これらを別個独立して取り扱うことが可能となる。
【0029】
すなわち、ランプハウジング11に成形と同期してランプハウジング11に電線13を配索することができ、電線13をバルブ14とを接続した状態でバルブ14をランプハウジング11に装着する必要がなくなる。このため、電線13の配索を自動化することができ、配索の作業を簡単に行うことができる。
【0030】
コンタクト12の挿入片部25は、上下方向に延びており、コンタクト支持突起22のコンタクト圧入溝23に圧入される。この圧入によってコンタクト12がランプハウジング11に取り付けられるが、圧入による取り付けのため、その取り付け操作を簡単に行うことができる。
【0031】
挿入片部25の幅方向の両端部には、コンタクト圧入溝23内面に喰い込んで係合する係止爪29が形成されており、係止爪29の係合によって挿入片部25の抜け止めがなされる。このため、ランプハウジング11に対するコンタクト12の取り付けが安定し、信頼性のある取り付けを行うことができる。
【0032】
バルブ14は、図3に示すように、給電によって発光を行うバルブ本体30がソケット31に取り付けられて構成されている。ソケット31の外面にはバルブ取付穴16の内面に係合してバルブ14をランプハウジング11に固定するためのフック部32が形成されている。又、ソケット31には取付筒部17の端面に当接するフランジ部33が一体的に形成されており、このフランジ部33に外部電極26が配置されている。
【0033】
このようなバルブ14はバルブ取付穴16に挿入され、回転されることによってフック部32がバルブ取付穴16の内面に係合して固定される。この固定によって外部電極26が、取付筒部17の電極受け座19に嵌め込まれているコンタクト12の電極部18と接触してバルブ14とコンタクト12とが導通する。
【0034】
次に、この実施形態の組付けを説明する。リールに巻回されている電線13をロボット(図示省略)によって引き出して所定部分を皮剥きし、芯線27を絶縁被覆部34から露出し、芯線露出部28を絶縁被覆部34の中間部分に形成する。
【0035】
この実施形態に使用される電線13は、その芯線27が複数本(例えば、7本)の導線の撚り線によって形成されている。このように芯線27が撚り線により形成されることによって繰り返し振動に耐えることができる電線13とすることができる。又、電線13の全体の硬度が比較的小さく、ある程度軟らかいワイヤハーネスとなっている。このため、ロボットによって電線を引き回すことが容易となっている。
【0036】
皮剥き後には、芯線露出部28が電線支持突起20上に位置するまでロボットによって電線13を繰り出し、芯線13を下降させる。この下降によって電線13は電線支持突起20の支持溝22に嵌め込まれ、電線13はランプハウジング11から浮き上がった状態で支持される。この嵌め込みは、図1に示すように、芯線露出部28の両側に位置する絶縁被覆部34が支持溝22に嵌め込まれるように行われる。このように絶縁被覆部34を支持することにより、電線13を電線支持突起20に確実に支持することができる。
【0037】
以上の作業によって必要本数の電線13をランプハウジング11の背面に配索する。この実施形態では、上述したようにバルブ14と電線13とが物理的に別個となっており、電線13の配索はバルブ14との接続とは別個に行うことができる。このため、電線13の配索をロボット等によって自動化することができ、電線配索を効率良く、しかも少ない作業者で行うことができ、誤配線も防止することができる。
【0038】
電線13の配索後においては、コンタクト12をランプハウジング11に取り付ける。この取り付けは、挿入片部25をコンタクト支持突起21のコンタクト圧入溝23に圧入することによって行われる。圧入された挿入片部25は、両側の係止爪29がコンタクト支持突起21の内面に喰い込んで係合するため、抜け止め状態となり、コンタクト12が強固にランプハウジング11に取り付けられる。
【0039】
挿入片部25の圧入によって電極部18が取付筒部17の電極受け座19に嵌められて不用意な変位が防止される。これと同時に、加締め部24が芯線露出部28の上方から被さる。そして、加締め部24を工具によって加締めることによって、図2に示すように、加締めによって押し潰された加締め部24が芯線露出部28に結合し、電線13とコンタクト12との接続が行われる。
【0040】
コンタクト12と電線13との接続の後、図4に示すようにバルブ14を対応したバルブ取付穴16に挿入し、回転させることによりバルブ14を固定する。この固定によってバルブ14の外部電極26がコンタクト12の電極部18と接触するため、バルブ14とコンタクト12とが接続される。図4において、符号35は、ランプハウジング11の正面に取り付けられたレンズ、36は電線13をメインハーネス(図示省略)と接続するためのコネクタである。
【0041】
以上の工程によってバルブ14はコンタクト12を介して電線13と接続されるため、電線13からの給電によって発光することができる。
【0042】
このような組み付けでは、電線13の芯線27に対して端子金具を取り付ける面倒な手作業が不要となり、2以上のバルブを取り付ける際にも、工程を短縮することができると共に、バルブがコードレスとなるため、バルブ14の自動組み付けが可能となる。このため、リードタイムを短縮させることができる。
【0043】
図5〜図7は、本発明の別の実施形態を示す。この実施形態におけるコンタクト12は、図5及び図6に示すように、電極部18から立ち上がる挿入片部25の上部に水平状に屈曲された連設片部40が連設されていると共に、連設片部40の端部が下方に屈曲され、下方に屈曲された端部が上下方向に延びる挿入脚部41となっている。
【0044】
又、加締め部24は連設部40の片側を横方向に延設し、延設した部分を上方に湾曲することによって形成されており、これにより加締め部24は上方が開放されたU字形となっている。
【0045】
コンタクト12が取り付けられるランプハウジング11には、図5に示すように、コンタクト12の挿入片部25が圧入されるコンタクト支持突起21がバルブ取付穴16の周囲に立設されると共に、コンタクト支持突起21の外側には、コンタクト保持突起42が立設されている。コンタクト保持突起42には、コンタクト12の挿入脚部41が圧入されるコンタクト圧入穴45が形成されており、挿入脚部41の圧入によって同脚部41が固定される。
【0046】
従って、この実施形態のコンタクト12は、挿入片部25がコンタクト支持突起21に圧入されると共に、挿入脚部41がコンタクト保持突起42に圧入されて支持される両持ち支持構造となっており、強固な支持が可能となっている。
【0047】
コンタクト12における挿入片部25は、コンタクト支持突起21に喰い込んで係合する係止爪29を有していると共に、挿入脚部41は、コンタクト保持突起42に喰い込んで係合する係止爪43、44を有している。係止爪43は挿入脚部41の面内を三角状に切り起こすことによって形成され、係止爪44は挿入脚部41の幅方向に両端を切り欠くことによって形成されているが、いずれも挿入脚部41をコンタクト保持突起42に圧入することによって、同突起42の内面に喰い込む作用は同じである。このように挿入片部25及び挿入脚部41のそれぞれに係止爪29、43、44を形成することによって、コンタクト12を確実に抜け止めすることができる。
【0048】
この実施形態の他の構成は、図1〜図4に示す実施形態と同様であり、同一の符号を付して対応させてある。
【0049】
この実施形態の組み付けは、コンタクト12をランプハウジング11に取り付けることによって開始される。すなわち、図5に示すように、挿入片部25をコンタクト支持突起21のコンタクト圧入溝23に圧入すると同時に、挿入脚部41をコンタクト保持突起42のコンタクト圧入穴45に圧入する。この圧入によってそれぞれの係止爪29、43、44が係合してコンタクト12の抜け止めが行われる。
【0050】
一方、電線13は上述と同様に、皮剥き処理することによって芯線露出部28を形成し、この処理後の電線13を引き出してコンタクト12の上方に配索する。そして、電線13を下降させて上方から加締め部24に差し込み、加締め部24を加締めることによって、図7に示すように芯線露出部28と加締め部24とを結合する。これにより、電線13とコンタクト12とが接続される。
【0051】
電線13とコンタクト12の接続の後は、上述した実施形態と同様に、バルブ14をバルブ取付穴16に挿入して固定することにより、コンタクト12とバルブ14とを接続する。
【0052】
このような実施形態では、図1〜図4に示す実施形態と同様に、バルブ14と電線13とを別個に取り扱うことができるため、工程を短縮することができると共に、リードタイムを短縮させることができる。特に、この実施形態では、皮剥きした電線13を上方からコンタクト12に取り付けるため、取り付けの際に皮剥き状態を確認することができる。このため、芯線27の露出が少ない不十分な皮剥きの電線を組み付け時に排除でき、芯線の露出不良に起因した導通不良の発生を未然に防止することができる。
【0053】
図8は、この実施形態のコンタクト12の変形々態を示し、U字形の加締め部24が連接部40の両側に設けられている。各加締め部24は、加締められることによって電線13の芯線露出部28に結合する。このように加締め部24を両側に形成することによって、電線13の芯線27と接触する面積が増えるため、接触抵抗が低減すると共に、信頼性の接続が可能となる。
【0054】
【発明の効果】
請求項1の発明では、被覆電線を電線支持突起に浮き上がり状に支持させた状態で、ランプハウジングにコンタクトを取り付けることにより、コンタクトの加締め部が被覆電線の芯線露出部に当接するため、加締め部を加締めることによりコンタクトと被覆電線とが接続される。又、バルブ取付穴にバルブを取り付けることによってコンタクトの電極部とバルブの外部電極とが接続されるため、コンタクトを介してバルブと被覆電線とが接続される。
【0055】
この構造では、バルブと被覆電線とが物理的に分離しているため、被覆電線をバルブとは別個に配索でき、被覆電線の配索をランプハウジングの成形と同期して行うことができると共に、被覆電線の配索を自動化することができる。又、被覆電線に端子金具を接続する面倒な作業が必要なく、工程を短縮することができる。さらに、バルブがコードレスとなるため、バルブの自動組み付けも可能となる。従って、これらによりリードタイムを短縮化でき、しかも作業者を削減することができ、誤配線も防止できる。
【0056】
請求項2の発明によれば、電線支持突起が芯線露出部両側の絶縁被覆部を支持するため、被覆電線を確実に浮き上がり状に支持でき、コンタクトの加締め部の加締めを確実に行うことができる。
【0057】
請求項3の発明によれば、ランプハウジングにコンタクトを取り付け、このコンタクトに対して被覆電線を上方から接触させ、加締め部を加締めることによって被覆電線とコンタクトとが接続される。そして、バルブ部取付穴にバルブを取り付けることによってコンタクトの電極部とバルブの外部電極とが接続され、バルブと被覆電線とがコンタクトを介して接続される。この構造においても、バルブと被覆電線とが物理的に分離しているため、被覆電線の配索及びバルブの組付けを自動化でき、リードタイムを短縮化でき、作業者を削減できる。
【0058】
この発明では、被覆電線がコンタクトの上方から接触するため、芯線の露出状態を組み付け時に確認でき、露出状態が不良なものをピックアップできる。このため露出不良に起因した導通不良の発生を未然に防止することができる。
【0059】
請求項4の発明によれば、一対の加締め部が被覆電線に加締められるため、被覆電線とコンタクトとの接続が強固となり、信頼性のある接続を行うことができる。
【0060】
請求項5の発明によれば、挿入片部をコンタクト支持突起に挿入することによってコンタクトをランプハウジングに装着できるため、その装着を簡単に行うことができる。又、電極部及び加締め部が挿入片部の両側に位置しているため、これらが重なった位置となることがなく、それぞれが干渉することがない。このため、電極部がバルブの外部電極と良好に接触できると共に、加締め部の加締めも容易に行うことができる。
【0061】
請求項6の発明によれば、係止爪がコンタクト支持突起に係合するため、コンタクトが抜け止めされ、安定した取り付け状態となる。
【0062】
請求項7の発明によれば、コンタクト支持突起及びコンタクト保持突起の双方の突起によってコンタクトが支持されるため、変形することがなくしかも強固にコンタクトを支持でき、安定して取り付けることができる。
【0063】
請求項8の発明によれば、コンタクト支持突起及びコンタクト保持突起の双方に係止爪が係合するため、コンタクトの抜け止めを強固に防止できる。
【0064】
請求項9の発明によれば、被覆電線を電線支持突起に支持させ、この被覆電線に対してコンタクトの加締め部を加締めることによりコンタクトと被覆電線を接続し、その後、バルブをランプハウジングに取り付けることによって、コンタクトを介してバルブを被覆電線とを接続するため、工程が簡単となり、組み立てを迅速に行うことができる。
【0065】
請求項10の発明によれば、コンタクトをランプハウジングに取り付けた後、加締め部の上方から被覆電線を接触させて加締めて被覆電線とコンタクトを接続するため、工程が簡単となり、簡単に組み付けることができる。又、組み付けと同時に、芯線の露出状態を確認できるため、露出不良を排除できる。このため、導通不良の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の分解斜視図である。
【図2】加締め部を加締めた状態の斜視図である。
【図3】バルブの斜視図である。
【図4】バルブ取り付け工程の斜視図である。
【図5】別の実施形態の分解斜視図である。
【図6】別の実施形態の電線とコンタクトとの組付けを示す斜視図である。
【図7】別の実施形態の加締め部を加締めた状態の斜視図である。
【図8】別の実施形態の変形々態の斜視図である。
【図9】従来の灯具の分解斜視図である。
【図10】従来の電線の端末部分を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 灯具
11 ランプハウジング
12 コンタクト
13 電線
14 バルブ
16 バルブ取付穴
18 電極部
20 電線支持突起
21 コンタクト支持突起
24 加締め部
25 挿入片部
26 外部電極
27 芯線
28 芯線露出部
29 43 44 係止爪
41 挿入脚部
42 コンタクト保持突起

Claims (10)

  1. バルブがそれぞれ挿入されて装着されるバルブ取付穴が複数形成されたランプハウジングと、
    前記バルブ取付穴の周囲に設けられ且つ被覆電線を浮き上がり状に支持する電線支持突起と、
    バルブの外部電極と接続される電極部及び前記電線支持突起に支持された被覆電線の芯線露出部に加締められる加締め部を有し且つ前記バルブ取付穴の周囲に取り付けられるコンタクトとを備えていることを特徴とする2以上のバルブを有する灯具。
  2. 請求項1記載の2以上のバルブを有する灯具であって、
    前記電線支持突起は、芯線露出部の両側の絶縁被覆部を支持することを特徴とする2以上のバルブを有する灯具。
  3. バルブがそれぞれ挿入されて装着されるバルブ取付穴が複数形成されたランプハウジングと、
    バルブの外部電極と接続される電極部及び皮剥きされた被覆電線の芯線露出部に加締められる加締め部を有し且つ前記バルブ取付穴の周囲に取り付けられるコンタクトとを備え、
    前記被覆電線の芯線露出部が上方から加締め部に接触して加締められることを特徴とする2以上のバルブを有する灯具。
  4. 請求項3記載の2以上のバルブを有する灯具であって、
    前記加締め部は、被覆電線の長さ方向に沿って一対に設けられていることを特徴とする2以上のバルブを有する灯具。
  5. 請求項1又は請求項3記載の2以上のバルブを有する灯具であって、
    前記ランプハウジングは、バルブ取付穴周囲で立設するコンタクト支持突起を有し、前記コンタクトは、コンタクト支持突起に挿入される挿入片部を有しており、この挿入片部の両側に前記電極部及び加締め部が設けられていることを特徴とする2以上のバルブを有する灯具。
  6. 請求項5記載の2以上のバルブを有する灯具であって、
    前記挿入片部は、、コンタクト支持突起に係合する係止爪を有していることを特徴とする2以上のバルブを有する灯具。
  7. 請求項3記載の2以上のバルブを有する灯具であって、
    前記ランプハウジングは、バルブ取付穴周囲で立設するコンタクト支持突起及びコンタクト支持突起の外側で立設するコンタクト保持突起を有し、前記コンタクトは、コンタクト支持突起に挿入される挿入片部及びコンタクト保持突起に挿入される挿入脚部を有していることを特徴とする2以上のバルブを有する灯具。
  8. 請求項7記載の2以上のバルブを有する灯具であって、
    前記挿入片部及び挿入脚部は、コンタクト支持突起及びコンタクト保持突起に係合する係止爪をそれぞれ有していることを特徴とする2以上のバルブを有する灯具。
  9. 皮剥きによって被覆電線から芯線を露出させる行程と、
    この被覆電線をランプハウジングの電線支持突起に支持させることによりランプハウジングのバルブ取付穴周囲に被覆電線を浮き上がり状に支持する行程と、バルブ取付穴の周囲にコンタクトを取り付け、コンタクトの加締め部を被覆電線の芯線露出部に加締める工程と、
    バルブをバルブ取付穴に装着してコンタクトの電極部とバルブの外部電極とを接続する工程とを備えていることを特徴とする灯具へのバルブの取付方法。
  10. 皮剥きによって被覆電線から芯線を露出させる行程と、
    ランプハウジングのバルブ取付穴の周囲にコンタクトを取り付ける工程と、
    コンタクトの加締め部に対し被覆電線の芯線露出部を上方から接触させて加締める工程と、
    バルブをバルブ取付穴に装着してコンタクトの電極部とバルブの外部電極とを接続する工程とを備えていることを特徴とする灯具へのバルブの取付方法。
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