JP3543536B2 - プレパック剤 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピールオフタイプのパック剤の前に使用するプレパック剤に関し、さらに詳細には、角質溶解剤と水溶性高分子とを含有することにより、ピールオフタイプのパック剤の剥離時の痛みを低減し、洗浄効果に優れたプレパック剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
ピールオフタイプのパック剤は、皮膜形成剤を保水させた化粧料を皮膚表面に適当な厚さで塗布し、一定時間放置して乾燥させ、皮膜が形成された後、皮膜を皮膚表面から剥離する化粧料である。
このピールオフタイプのパック剤は、皮膚から蒸散する水分とパック剤の水分を皮膜形成剤で形成されたパック層で遮蔽することにより、表面角質層を柔軟化し、さらに、皮膜形成剤の乾燥過程において皮膚に適度な緊張を与え、乾燥後一次的に皮膚温を高め血行を良くする。また、乾燥後、皮膜を剥離することによって、皮膚上の汚れや老化した角質層、皮脂、角栓等を取り去る。
このように、ピールオフタイプのパック剤は、皮膚に対して保湿、血行促進並びに清浄効果を付与する化粧料である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ピールオフタイプのパック剤は、上述した効果を向上させるために主成分である皮膜形成剤を多量に配合すると、乾燥した後皮膚から剥離するのが容易ではなく、剥離時に痛みを感じるという問題があった。また、洗浄効果という点でも、皮膚表面や毛穴につまった汚れ、角栓を取り去る上で充分なものではなかった。
近年、これらの課題を解決するため、ピールオフタイプのパック剤を使用する前に皮膚に塗布するプレパック剤が提案されている。一例として、皮膚柔軟剤10重量%以上と、水溶性高分子とを配合したプレパック剤(特開平2−258713号)、カチオン性界面活性剤を配合したプレパック剤(特開平8−59451号)等が挙げられるが、いまだその効果は充分なものではなかった。
したがって、皮膚からの剥離時の痛みが少なく、洗浄効果とくに角栓除去効果の優れた化粧料の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記事情に鑑み、本発明者らは鋭意研究した結果、ピールオフタイプのパック剤を塗布する前に、乳酸、サリチル酸、グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸から選ばれる一種又は二種以上の有機酸と水溶性高分子とを含有するプレパック剤を使用することにより、皮膚からの剥離時の痛みが少なく、洗浄効果とくに角栓除去効果の優れた化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明は乳酸、サリチル酸、グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸から選ばれる一種又は二種以上の有機酸と水溶性高分子とを含有することを特徴とするプレパック剤である。以下、詳述する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明のプレパック剤は、ピールオフタイプのパック剤の前に使用するもので、使用方法としては、プレパック剤を指で顔面に塗布する。その後、プレパック剤が乾燥する前にピールオフタイプのパック剤をその上に塗布し、ピールオフタイプのパック剤を剥離するものである。
【0007】
本発明に用いられる有機酸としては、蛋白を分解する、もしくは古い角質に対して軟化及び剥離する作用のあるものであり、乳酸、サリチル酸、グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸の一種又は二種以上を適宜組み合わせて用いることができる。就中、サリチル酸、乳酸、グリコール酸が好ましい。
【0008】
本発明における乳酸、サリチル酸、グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸から選ばれる一種又は二種以上の有機酸の含有量は、使用する有機酸の種類により特に限定されるものではないが、0.01〜10重量%(以下、単に「%」と記す)が好ましく、より好ましくは0.05〜5%である。0.01%未満であると角栓除去効果が充分でない場合があり、10%を超えて配合すると皮膚刺激を生じる場合がある。
【0009】
本発明に用いられる水溶性高分子としては、種々の合成系、半合成系、天然系の水溶性高分子を使用することができる。例えば、カルボキシビニルポリマー、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カチオン化セルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、ペクチン、寒天、キサンタンガム、ローカストビーンガム、トラガカントガム等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
就中、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムが好ましい。
【0010】
本発明における水溶性高分子の含有量は、使用する水溶性高分子の種類により特に限定されないが、0.01〜10%が好ましく、より好ましくは0.05〜5%である。
0.01重量%未満であると角栓除去効果が充分でない場合があり、10%を超えて配合すると塗布しにくく使用性が悪化する場合がある。
【0011】
本発明のプレパック剤の後に使用されるピールオフタイプのパック剤は、通常使用されるものであれば特に限定されないが、皮膜形成剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルエマルション、ポリメタクリル酸エマルジョン等が挙げられる。
【0012】
さらに、本発明のプレパック剤には、前記必須成分の他、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、界面活性剤、油剤、エタノール、多価アルコール、粉体、塩、塩基、酸、香料、色素、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、ビタミン、美容剤、保湿剤等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜選択して用いることができる。
【0013】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによりなんら限定されるものではない。
【0014】
実施例1〜4及び比較例1〜3
下記表1に示す組成のプレパック剤を調製し、剥離時の痛み、角栓除去効果について評価した。
【0015】
【表1】
【0016】
(調製方法)
A:成分6を成分5に均一に分散する。
B:成分1〜4、7及び8を混合溶解する。
C:AにBを添加して均一に混合し、プレパック剤を得た。
【0017】
(評価方法)
女性10名の専門パネルを対象として使用テストを行った。実施例及び比較例に示したプレパック剤を顔の片方の鼻と額に塗布し、もう一方の鼻と額には何も塗布しなかった。その後、下記の組成からなるピールオフタイプのパック剤を塗布し、充分に乾燥させた後、パック剤を剥離した。その際の剥離時の痛み及び角栓除去効果について下記の評価基準で3段階評価を行い、その平均点から下記の判定基準で判定した。
【0018】
<ピールオフタイプのパック剤>
(成分) (%)
1.ポリビニルアルコール 15.0
2.エチルアルコール 10.0
3.1,3−ブチレングリコール 5.0
4.酸化チタン 5.0
5.モノオレイン酸ポリオキシエチレン 0.5
ソルビタン(20E.O.)
6.精製水 残量
【0019】
(調製方法)
A:成分1〜2を均一に混合する。
B:成分3〜6を均一に混合する。
C:AにBを添加し、80℃に加熱して溶解後、冷却してピールオフタイプのパック剤を得た。
【0020】
(評価基準)
剥離時の痛み
プレパック剤を使用した方が痛みを感じない :3
プレパック剤を使用した方がやや痛みを感じない:2
どちらとも言えない :1
角栓除去効果
プレパック剤を使用した方が角栓がとれる :3
プレパック剤を使用した方が角栓がややとれる :2
どちらとも言えない :1
【0021】
(判定基準)
◎:平均点2.7以上
○:平均点2.0以上2.7未満
△:平均点1.5以上2.0未満
×:平均点1.5未満
上記評価方法により得られた結果を、表1に併せて示す。
【0022】
表1の結果から明らかなように、本発明に係わる実施例は、比較例に比べピールオフタイプのパック剤の剥離時の痛みを低減し、優れた洗浄効果とくに角栓除去効果を与えるものであった。
【0023】
実施例5
以下に示す成分のプレパック剤及びピールオフタイプのパック剤を調製した。
<プレパック剤>
(成分) (%)
1.乳酸 0.5
2.エチルアルコール 10.0
3.ジプロピレングリコール 3.0
4.カルボキシビニルポリマー 0.2
5.アルギン酸ナトリウム 0.3
6.水酸化ナトリウム 0.1
7.防腐剤 適量
8.精製水 残量
【0024】
(調製方法)
A:成分2に成分5を均一に分散する。
B:成分8の一部に成分4を添加して混合する。
C:Bに成分1、3、6、7及び8の残分を添加して均一に混合する。
D:AにCを添加して均一に混合し、プレパック剤を得た。
【0025】
<ピールオフタイプのパック剤>
(成分) (%)
1.ポリビニルアルコール 15.0
2.エチルアルコール 10.0
3.グリセリン 2.0
4.無水ケイ酸 3.0
5.酸化チタン 5.0
6.ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸 0.5
7.防腐剤 適量
8.香料 適量
9.精製水 残量
【0026】
(製造方法)
A:成分9に成分3〜7を添加して、均一に混合する。
B:成分1に成分2を添加して、均一に混合する。
C:BにAを添加して、80℃に加熱し、溶解後、冷却する。
D:Cに成分8を添加混合して、ピールオフタイプのパック剤を得た。
実施例5は、ピールオフタイプのパック剤の剥離時の痛みを低減し、優れた洗浄効果、特に角栓除去効果に優れたものであった。
【0027】
実施例6
以下に示す組成のプレパック剤及びピールオフタイプのパック剤を調製した。
<プレパック剤>
(成分) (%)
1.モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン 0.2
硬化ヒマシ油(50E.O.)
2.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン 0.05
3.エチルアルコール 18.0
4.グリセリン 2.0
5.リンゴ酸 0.5
6.カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
7.香料 適量
8.精製水 残量
【0028】
(調製方法)
A:成分1〜3及び7を均一に溶解する。
B:Aに成分6を添加して均一に分散する。
C:成分4、5及び8を均一に混合する。
D:BにCを添加混合し、プレパック剤を得た。
【0029】
<ピールオフタイプのパック剤>
(成分) (%)
1.ポリビニルアルコール 13.0
2.ポリビニルピロリドン 2.0
3.エチルアルコール 10.0
4.1,3−ブチレングリコール 3.0
5.無水ケイ酸 1.5
6.防腐剤 適量
7.香料 適量
8.精製水 残量
【0030】
(調製方法)
A:成分8に成分4〜6を添加して、均一に混合する。
B:成分1〜3を均一に混合する。
C:BにAを添加して80℃に加熱し、溶解後冷却する。
D:Cに成分7を添加混合して、ピールオフタイプのパック剤を得た。
実施例6は、ピールオフタイプのパック剤の剥離時の痛みを低減し、優れた洗浄効果、特に角栓除去効果に優れたものであった。
【0031】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のプレパック剤は、ピールオフタイプのパック剤の剥離時の痛みを低減し、優れた洗浄効果、特に角栓除去効果に優れたものであった。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピールオフタイプのパック剤の前に使用するプレパック剤に関し、さらに詳細には、角質溶解剤と水溶性高分子とを含有することにより、ピールオフタイプのパック剤の剥離時の痛みを低減し、洗浄効果に優れたプレパック剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
ピールオフタイプのパック剤は、皮膜形成剤を保水させた化粧料を皮膚表面に適当な厚さで塗布し、一定時間放置して乾燥させ、皮膜が形成された後、皮膜を皮膚表面から剥離する化粧料である。
このピールオフタイプのパック剤は、皮膚から蒸散する水分とパック剤の水分を皮膜形成剤で形成されたパック層で遮蔽することにより、表面角質層を柔軟化し、さらに、皮膜形成剤の乾燥過程において皮膚に適度な緊張を与え、乾燥後一次的に皮膚温を高め血行を良くする。また、乾燥後、皮膜を剥離することによって、皮膚上の汚れや老化した角質層、皮脂、角栓等を取り去る。
このように、ピールオフタイプのパック剤は、皮膚に対して保湿、血行促進並びに清浄効果を付与する化粧料である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ピールオフタイプのパック剤は、上述した効果を向上させるために主成分である皮膜形成剤を多量に配合すると、乾燥した後皮膚から剥離するのが容易ではなく、剥離時に痛みを感じるという問題があった。また、洗浄効果という点でも、皮膚表面や毛穴につまった汚れ、角栓を取り去る上で充分なものではなかった。
近年、これらの課題を解決するため、ピールオフタイプのパック剤を使用する前に皮膚に塗布するプレパック剤が提案されている。一例として、皮膚柔軟剤10重量%以上と、水溶性高分子とを配合したプレパック剤(特開平2−258713号)、カチオン性界面活性剤を配合したプレパック剤(特開平8−59451号)等が挙げられるが、いまだその効果は充分なものではなかった。
したがって、皮膚からの剥離時の痛みが少なく、洗浄効果とくに角栓除去効果の優れた化粧料の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記事情に鑑み、本発明者らは鋭意研究した結果、ピールオフタイプのパック剤を塗布する前に、乳酸、サリチル酸、グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸から選ばれる一種又は二種以上の有機酸と水溶性高分子とを含有するプレパック剤を使用することにより、皮膚からの剥離時の痛みが少なく、洗浄効果とくに角栓除去効果の優れた化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明は乳酸、サリチル酸、グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸から選ばれる一種又は二種以上の有機酸と水溶性高分子とを含有することを特徴とするプレパック剤である。以下、詳述する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明のプレパック剤は、ピールオフタイプのパック剤の前に使用するもので、使用方法としては、プレパック剤を指で顔面に塗布する。その後、プレパック剤が乾燥する前にピールオフタイプのパック剤をその上に塗布し、ピールオフタイプのパック剤を剥離するものである。
【0007】
本発明に用いられる有機酸としては、蛋白を分解する、もしくは古い角質に対して軟化及び剥離する作用のあるものであり、乳酸、サリチル酸、グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸の一種又は二種以上を適宜組み合わせて用いることができる。就中、サリチル酸、乳酸、グリコール酸が好ましい。
【0008】
本発明における乳酸、サリチル酸、グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸から選ばれる一種又は二種以上の有機酸の含有量は、使用する有機酸の種類により特に限定されるものではないが、0.01〜10重量%(以下、単に「%」と記す)が好ましく、より好ましくは0.05〜5%である。0.01%未満であると角栓除去効果が充分でない場合があり、10%を超えて配合すると皮膚刺激を生じる場合がある。
【0009】
本発明に用いられる水溶性高分子としては、種々の合成系、半合成系、天然系の水溶性高分子を使用することができる。例えば、カルボキシビニルポリマー、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カチオン化セルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、ペクチン、寒天、キサンタンガム、ローカストビーンガム、トラガカントガム等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
就中、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムが好ましい。
【0010】
本発明における水溶性高分子の含有量は、使用する水溶性高分子の種類により特に限定されないが、0.01〜10%が好ましく、より好ましくは0.05〜5%である。
0.01重量%未満であると角栓除去効果が充分でない場合があり、10%を超えて配合すると塗布しにくく使用性が悪化する場合がある。
【0011】
本発明のプレパック剤の後に使用されるピールオフタイプのパック剤は、通常使用されるものであれば特に限定されないが、皮膜形成剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルエマルション、ポリメタクリル酸エマルジョン等が挙げられる。
【0012】
さらに、本発明のプレパック剤には、前記必須成分の他、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、界面活性剤、油剤、エタノール、多価アルコール、粉体、塩、塩基、酸、香料、色素、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、ビタミン、美容剤、保湿剤等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜選択して用いることができる。
【0013】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによりなんら限定されるものではない。
【0014】
実施例1〜4及び比較例1〜3
下記表1に示す組成のプレパック剤を調製し、剥離時の痛み、角栓除去効果について評価した。
【0015】
【表1】
【0016】
(調製方法)
A:成分6を成分5に均一に分散する。
B:成分1〜4、7及び8を混合溶解する。
C:AにBを添加して均一に混合し、プレパック剤を得た。
【0017】
(評価方法)
女性10名の専門パネルを対象として使用テストを行った。実施例及び比較例に示したプレパック剤を顔の片方の鼻と額に塗布し、もう一方の鼻と額には何も塗布しなかった。その後、下記の組成からなるピールオフタイプのパック剤を塗布し、充分に乾燥させた後、パック剤を剥離した。その際の剥離時の痛み及び角栓除去効果について下記の評価基準で3段階評価を行い、その平均点から下記の判定基準で判定した。
【0018】
<ピールオフタイプのパック剤>
(成分) (%)
1.ポリビニルアルコール 15.0
2.エチルアルコール 10.0
3.1,3−ブチレングリコール 5.0
4.酸化チタン 5.0
5.モノオレイン酸ポリオキシエチレン 0.5
ソルビタン(20E.O.)
6.精製水 残量
【0019】
(調製方法)
A:成分1〜2を均一に混合する。
B:成分3〜6を均一に混合する。
C:AにBを添加し、80℃に加熱して溶解後、冷却してピールオフタイプのパック剤を得た。
【0020】
(評価基準)
剥離時の痛み
プレパック剤を使用した方が痛みを感じない :3
プレパック剤を使用した方がやや痛みを感じない:2
どちらとも言えない :1
角栓除去効果
プレパック剤を使用した方が角栓がとれる :3
プレパック剤を使用した方が角栓がややとれる :2
どちらとも言えない :1
【0021】
(判定基準)
◎:平均点2.7以上
○:平均点2.0以上2.7未満
△:平均点1.5以上2.0未満
×:平均点1.5未満
上記評価方法により得られた結果を、表1に併せて示す。
【0022】
表1の結果から明らかなように、本発明に係わる実施例は、比較例に比べピールオフタイプのパック剤の剥離時の痛みを低減し、優れた洗浄効果とくに角栓除去効果を与えるものであった。
【0023】
実施例5
以下に示す成分のプレパック剤及びピールオフタイプのパック剤を調製した。
<プレパック剤>
(成分) (%)
1.乳酸 0.5
2.エチルアルコール 10.0
3.ジプロピレングリコール 3.0
4.カルボキシビニルポリマー 0.2
5.アルギン酸ナトリウム 0.3
6.水酸化ナトリウム 0.1
7.防腐剤 適量
8.精製水 残量
【0024】
(調製方法)
A:成分2に成分5を均一に分散する。
B:成分8の一部に成分4を添加して混合する。
C:Bに成分1、3、6、7及び8の残分を添加して均一に混合する。
D:AにCを添加して均一に混合し、プレパック剤を得た。
【0025】
<ピールオフタイプのパック剤>
(成分) (%)
1.ポリビニルアルコール 15.0
2.エチルアルコール 10.0
3.グリセリン 2.0
4.無水ケイ酸 3.0
5.酸化チタン 5.0
6.ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸 0.5
7.防腐剤 適量
8.香料 適量
9.精製水 残量
【0026】
(製造方法)
A:成分9に成分3〜7を添加して、均一に混合する。
B:成分1に成分2を添加して、均一に混合する。
C:BにAを添加して、80℃に加熱し、溶解後、冷却する。
D:Cに成分8を添加混合して、ピールオフタイプのパック剤を得た。
実施例5は、ピールオフタイプのパック剤の剥離時の痛みを低減し、優れた洗浄効果、特に角栓除去効果に優れたものであった。
【0027】
実施例6
以下に示す組成のプレパック剤及びピールオフタイプのパック剤を調製した。
<プレパック剤>
(成分) (%)
1.モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン 0.2
硬化ヒマシ油(50E.O.)
2.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン 0.05
3.エチルアルコール 18.0
4.グリセリン 2.0
5.リンゴ酸 0.5
6.カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
7.香料 適量
8.精製水 残量
【0028】
(調製方法)
A:成分1〜3及び7を均一に溶解する。
B:Aに成分6を添加して均一に分散する。
C:成分4、5及び8を均一に混合する。
D:BにCを添加混合し、プレパック剤を得た。
【0029】
<ピールオフタイプのパック剤>
(成分) (%)
1.ポリビニルアルコール 13.0
2.ポリビニルピロリドン 2.0
3.エチルアルコール 10.0
4.1,3−ブチレングリコール 3.0
5.無水ケイ酸 1.5
6.防腐剤 適量
7.香料 適量
8.精製水 残量
【0030】
(調製方法)
A:成分8に成分4〜6を添加して、均一に混合する。
B:成分1〜3を均一に混合する。
C:BにAを添加して80℃に加熱し、溶解後冷却する。
D:Cに成分7を添加混合して、ピールオフタイプのパック剤を得た。
実施例6は、ピールオフタイプのパック剤の剥離時の痛みを低減し、優れた洗浄効果、特に角栓除去効果に優れたものであった。
【0031】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のプレパック剤は、ピールオフタイプのパック剤の剥離時の痛みを低減し、優れた洗浄効果、特に角栓除去効果に優れたものであった。
Claims (1)
- 乳酸、サリチル酸、グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸から選ばれる一種又は二種以上の有機酸と水溶性高分子とを含有することを特徴とするプレパック剤。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09812197A JP3543536B2 (ja) | 1997-04-01 | 1997-04-01 | プレパック剤 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP09812197A JP3543536B2 (ja) | 1997-04-01 | 1997-04-01 | プレパック剤 |
Publications (2)
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JPH10279430A JPH10279430A (ja) | 1998-10-20 |
JP3543536B2 true JP3543536B2 (ja) | 2004-07-14 |
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ID=14211469
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JP09812197A Expired - Fee Related JP3543536B2 (ja) | 1997-04-01 | 1997-04-01 | プレパック剤 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3543536B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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JP4718934B2 (ja) * | 2005-08-24 | 2011-07-06 | 日東電工株式会社 | 角栓除去用化粧シートの使用方法および角栓除去用化粧キット |
JP5965273B2 (ja) * | 2012-10-03 | 2016-08-03 | 株式会社コーセー | ピールオフパック化粧料 |
-
1997
- 1997-04-01 JP JP09812197A patent/JP3543536B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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