JP3543350B2 - フッ素樹脂被覆カード及びその製造方法 - Google Patents
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【産業上の利用分野】
本発明は、フッ素樹脂被覆カード及びその製造方法に係わり、更に詳しくは食品或いは酸、アルカリ、溶剤等の薬液環境下で使用する識別用のカードであって、カード自体が腐食や破壊されたり、接触する薬液を汚染しないようになしたフッ素樹脂被覆カード及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、カードを合成樹脂で封入する方法は各種提供されており、既に実用化されている。例えば、図10に示すように、ICカード若しくはLSIカードは、合成樹脂製の分割容器100,101の内部にICカード102を収容し、両分割容器100,101の接合部を接着若しくは超音波溶着して封入する構造のものが一般的である。この場合、耐熱温度が低いICカード102ではなく、他の耐熱性を有するカードであれば、該カードの回りに樹脂を射出成形などのメルト成形する方法も存在する。
【0003】
また、他のカードの被覆方法としては、図11に示すように、カード103の表裏面に、該カード103より面積の大きいフッ素樹脂等の合成樹脂製シート104,104を配し、図12に示すように合成樹脂製シートの四方を融点以上に加熱して熱融着するか、又は特開平5−269847号公報にて開示される如く金型内にカードと一緒に合成樹脂製シートを挟み込んで、樹脂を加熱して溶かし被覆する方法がある。この場合、図12に示すように周縁部の融着部105は、想像線で示す部分で切断して不用な周縁部を除去する等の端縁部の加工が適宜施されるのである。
【0004】
ところで、カード自体の耐熱温度が低いICカード若しくはLSIカード等の場合、通常150℃以上に加熱すると電子デバイスが破壊されるので、図10に示すような合成樹脂製の分割容器の内部にICカードを収容し、その接合部を接着若しくは超音波溶着する方法(ケース封入方法)か、或いは図11及び図12に示すようなICカードを加熱しない四方シール方法が採用されている。
【0005】
しかし、前述のケース封入方法は、コスト高であるとともに、接着部若しくは超音波融着部の密封信頼性に劣り、また四方シール方法は、カードの周囲と融着部との間に空間部106が形成されるので、この樹脂被覆カードが加熱されるような雰囲気で使用する場合にはこの部分が膨張し、被覆シートがカードから浮き上がるといった問題を有している。特に、この被覆シートがカードから浮き上がると、カードの表面にバーコード等の光学的に読み取り可能な識別情報が付設されている場合には、この識別情報の読み取りが不可能になることも考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、カードの封入が簡単で製造コストの低減化を図れるとともに、製造時に内部に多少の空間部が形成されても使用中の加熱による膨張を抑制することが可能なフッ素樹脂被覆カードを提供し、並びに製造時にカード自体を過大に加熱することがない熱融着シール方式を採用するが、内部に形成される空間部を最小限に抑制することが可能なフッ素樹脂被覆カードの製造方法を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題解決のために、カードを熱収縮性のフッ素樹脂チューブで被覆し、該チューブの両開放端部を熱融着するとともに、該融着部を所定形状に形成してなるフッ素樹脂被覆カードを構成した。
【0008】
この場合、前記フッ素樹脂チューブとして、熱収縮性処理を施したパーフルオロアルコキン樹脂又は4−6フッ化プロピレン樹脂製のチューブを用いてなることが好ましい。
【0009】
また、前記カードが、情報を非接触で読み出し可能なICカード若しくはLSIカードであること、前記カードの表面に、光学的に読み取り可能な識別情報を付設するとともに、少なくとも識別情報の上を透明なフッ素樹脂チューブで被覆してなることがより好ましい実施例である。
【0010】
そして、前述のフッ素樹脂被覆カードを製造する方法として、熱収縮性のフッ素樹脂チューブを所定の長さに切断する収縮チューブ切断工程と、前記収縮チューブの中央部にカードを挿入するカード挿入工程と、前記カードを挿入した収縮チューブを熱収縮させる熱収縮処理工程と、前記カードより外側の収縮チューブの両開放端部をフッ素樹脂の融点以上に加熱、加圧して融着し、カードを密封してなる端部融着工程と、融着部を所定の形状に加工形成する端部成形工程とよりなるフッ素樹脂被覆カードの製造方法を確立した。
【0011】
また、他の製造方法として、熱収縮性のフッ素樹脂チューブ内に単又は複数のカードを挿入するカード挿入工程と、前記カードを挿入した収縮チューブを熱収縮させる熱収縮処理工程と、熱収縮した収縮チューブを所定の長さに切断する収縮チューブ切断工程と、前記カードより外側の収縮チューブの両開放端部をフッ素樹脂の融点以上に加熱、加圧して融着し、カードを密封してなる端部融着工程と、融着部を所定の形状に加工形成する端部成形工程とよりなるフッ素樹脂被覆カードの製造方法を確立した。
【0012】
この製造方法において、前記フッ素樹脂チューブとして、熱収縮性処理を施したパーフルオロアルコキン樹脂又は4−6フッ化プロピレン樹脂製のチューブを用いてなることが好ましい。
【0013】
そして、前記カードが、情報を非接触で読み出し可能なICカード若しくはLSIカードであると、本製造方法の特徴をより発揮し、またこの場合、前記熱収縮処理工程における加熱温度をICカード若しくはLSIカードの耐熱温度以下であって、50〜180℃に設定するとともに、前記端部融着工程における加熱温度を280〜380℃に設定することが可能である。
【0014】
更に、前記カードの表面に、光学的に読み取り可能な識別情報を付設するとともに、少なくとも識別情報の上を透明なフッ素樹脂チューブで被覆してなることも好ましい実施例である。
【0015】
【作用】
以上の如き内容からなる本発明のフッ素樹脂被覆カード及びその製造方法は、カードを熱収縮性のフッ素樹脂チューブで被覆し、該チューブの両開放端部を熱融着したことにより、熱融着がカードの相対向する二辺側のみ、即ち二方シールで済み、内部に形成される空間部が最小限に抑制され、しかもこのカードが加熱されても、空間部の膨張がフッ素樹脂チューブの熱収縮力によって抑制されるのである。また、前記融着部は腰が強くなっているので、この部分を所定形状に加工形成することにより、ウェハ搬送用バスケットや液晶基板用カセットの側面等の適所に取付けることが可能となる。
【0016】
また、熱収縮性処理を施したパーフルオロアルコキン樹脂又は4−6フッ化プロピレン樹脂製のチューブを用いると、透明性、耐汚染性、耐薬品性、電気特性が優れ、また人体に無害等の利点がある。
【0017】
ここで、カードを熱収縮性のフッ素樹脂チューブに挿入し、加熱し、例えば50〜180℃に加熱して該チューブを収縮させるので、カードとしてICカード若しくはLSIカードを用いた場合にも、その耐熱温度(約150℃)以下の熱処理で済み、該カードの電子デバイスを破壊することがなく、また熱収縮した後のフッ素樹脂チューブの両開放端部をフッ素樹脂の融点以上、例えば280〜380℃に加熱し、加圧して融着しても、その加熱部分はカードより外側で局在的であるのでカード自体はその耐熱温度以上に昇温することがないのである。
【0018】
また、カードが、情報を非接触で読み出し可能なICカード若しくはLSIカードである場合、フッ素樹脂チューブによる被覆層を通してその情報を読み出すことが可能であり、またカードの表面に、光学的に読み取り可能な識別情報を付設するとともに、少なくとも識別情報の上を透明なフッ素樹脂チューブで被覆した場合、その被覆層を通して光学的に識別情報を読み取ることが可能である。
【0019】
【実施例】
次に本発明の詳細を添付した図面に基づき説明する。図1は本発明の第1の製造方法の工程図、図2〜図5は各工程に対応する状態を示し、図中1は熱収縮性のフッ素樹脂チューブ、2はカードをそれぞれ示している。
【0020】
本発明の製造方法は、熱収縮性のフッ素樹脂チューブ1を所定の長さに切断する収縮チューブ切断工程Aと、前記収縮チューブ1の中央部にカード2を挿入するカード挿入工程B(図2参照)と、前記カード2を挿入した収縮チューブ1を熱収縮させる熱収縮処理工程C(図3参照)と、前記カード2より外側の収縮チューブ1の両開放端部3をフッ素樹脂の融点以上に加熱、加圧して融着し、カード2を密封してなる端部融着工程D(図4参照)と、融着部4を所定の形状に加工成形する端部成形工程E(図5(a) ,(b) 参照)とよりなり、適宜最終製品を洗浄する洗浄工程Fを有するものである。
【0021】
本発明で使用するフッ素樹脂チューブ1の素材は、パーフルオロアルコキン樹脂(PFA)又は4−6フッ化プロピレン樹脂(FEP)である。そして、その熱収縮性処理は、前記素材を用いて円筒状に成形した後、直径を拡大する方向に熱間延伸し、その状態を維持して冷却するのである。この場合、熱収縮前のフッ素樹脂チューブ1の内周長さは、カード2の短辺側の外周長さよりも長く、また熱収縮後のフッ素樹脂チューブ1の内周長さは、カード2の短辺側の外周長さよりも短いことが必要である。
【0022】
前記収縮チューブ切断工程Aは、連続的に製造された熱収縮性のフッ素樹脂チューブ1を、その長さ方向の熱収縮を考慮してカード2の長辺側の長さより必要十分に長くなるように切断する工程である。
【0023】
前記カード挿入工程Bは、図2に示すように、両端を開放したフッ素樹脂チューブ1の中央部に、カード2をその長辺方向に向けて挿入する工程である。
【0024】
前記熱収縮処理工程Cは、フッ素樹脂チューブ1内にカード2を挿入した状態で、全体を50〜180℃に熱風等によって加熱し、フッ素樹脂チューブ1を熱収縮させてカード2の表面に密着させる工程である。ここで、加熱温度は、カード2の耐熱温度以下に設定することは勿論であり、例えばカード2として情報を非接触で読み出し可能なICカード若しくはLSIカードを用いた場合には、その耐熱温度は高々150℃であるので、それよりも十分に低い温度であることが必要である。熱収縮したフッ素樹脂チューブ1は、図3に示すように、カード2の長辺側を取り囲むように密着し、この部分では空間部は形成されず、短辺側の開放端部3ではコーン状に収縮した状態となる。
【0025】
前記端部融着工程Dは、前記開放端部3,3をそれぞれ成形金型で挟み込んで、フッ素樹脂の融着温度以上の適温、例えば280〜380℃に加熱するとともに、加圧して所定の厚み、形状となして融着し、両端を密閉する工程である。この場合、成形金型はカード2に最近接させて内部に形成される空間部5が小さくなるように融着するが、成形金型とカード2とが接近し過ぎるとカード2が耐熱温度以上に加熱される恐れがあるので、多少の空間部5の形成は容認する。そして、前記成形金型によって融着された融着部4は、フッ素樹脂チューブ1が二重になって腰が強くなっている。尚、この工程を減圧雰囲気で行い、融着して冷却した後、大気圧に戻すと、前記空間部5が収縮して密着するのでより好ましいのである。
【0026】
前記端部成形工程Eは、前記融着部4を所定の形状に加工形成して取付部6を形成する工程であり、プレス切断、研削、或いは穿孔等の加工を含むのである。本実施例では、図5(a) 及び(b) に示すように、前記取付部6に孔7を形成したものを例示した。
【0027】
そして、このように製造したフッ素樹脂被覆カードCaを使用する際に、該フッ素樹脂被覆カードCaで薬液を汚染しないように最終的に洗浄工程Fを経ることが実際的である。
【0028】
また、本発明の他の実施例として、図1、図6及び図7に示すように、熱収縮処理工程Cと端部融着工程Dの間に、融着シート挿入工程Gを行い、図6に示すように熱収縮した開放端部3内にフッ素樹脂チューブ1と同一素材からなる融着シート8を挿入した後、該開放端部3と融着シート8を端部融着工程Dにて同時に融着するのである。この場合の融着部4の構造は、図7に示したようになり、カード2部分の厚みと、融着部4の厚みの差が少なくなるとともに、その後に形成される取付部6の強度が更に強くなる。
【0029】
ここで、前記端部融着工程(D)において、融着部4とカード2を被覆するフッ素樹脂チューブ1の一側面とが同一平面になるように成形し、その後、該融着部4に取付部6を形成した場合には、被取付面へフッ素樹脂被覆カードCaを密着させて取付けることが可能となる。
【0030】
次に、本発明の第2の製造方法は、各工程は前述のとおりであるが、工程順が異なるものである。即ち先ず、熱収縮性のフッ素樹脂チューブ1内に単又は複数のカード2を挿入するカード挿入工程(B)を行い、次に前記カード2を挿入した収縮チューブ(熱収縮性のフッ素樹脂チューブ1)を熱収縮させる熱収縮処理工程(C)を経た後、熱収縮した収縮チューブを所定の長さに切断する収縮チューブ切断工程(A)を行うものであり、それ以後の工程は前記同様である。この場合、複数のカード2,…を同時に間隔を隔てて挿入し、それらを一括して熱収縮させるので、熱収縮処理工程(C)を合理化できる。
【0031】
また、前記カード2をフッ素樹脂チューブ1で被覆する前に、該カード2の表面に光学的に読み取り可能な識別情報9を付設するとともに、少なくとも識別情報の上を透明なフッ素樹脂チューブで被覆することも好ましい実施例である。実際には、カード2の表面にバーコードを印刷したシールを貼着するか又は直接印刷する等によって識別情報を付設し、フッ素樹脂チューブ1として、透明性を有するPFAやFEPを用いれば達成できる。
【0032】
このように、本発明のフッ素樹脂被覆カードCaはカード2をフッ素樹脂で被覆したものであるが、カード2として、情報を非接触で読み出し可能なICカード若しくはLSIカードを用いた場合には、情報量が多く、該フッ素樹脂被覆カードCaを取付けた物品単位として、その管理情報をより詳しく取り扱うことが可能となる。また、情報を非接触で書き込み、読み出しが可能であれば、管理情報の逐次更新が可能となり、次工程にその更新情報を送ることも可能であり、更に他の物品へ付け替えて繰り返し使用する場合には管理情報のクリアー、再記憶ができる。
【0033】
図9は本発明のフッ素樹脂被覆カードCaの使用例を示し、半導体デバイスの製造工程におけるウェハ搬送用バスケット10の側面に、フッ素樹脂被覆カードCaを取付けて使用するものである。このウェハ搬送用バスケット10は、内部の対向側面に多数の図示しないウェハを積層して収納できるように一定間隔毎に係合溝11,…を形成したものである。そして、該ウェハ搬送用バスケット10の側面には、前述の構造の取付部6を有するフッ素樹脂被覆カードCaでは、孔7,7に嵌入する突起12,12を形成し、該突起12,12に孔7,7を嵌着して取付けるのである。又は、取付部6の孔7に挿入したビスを用いてウェハ搬送用バスケット10の側面に螺合して取付けることも可能である。しかし、この取付部6の構造は、前述の実施例に何ら限定されるものではない。また、本実施例では、ウェハ搬送用バスケット10に取付ける例を示したが、液晶パネル製造過程で使用する液晶基板用カセットに取付けることも可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上にしてなる本発明のフッ素樹脂被覆カード及びその製造方法によれば、カードを熱収縮性のフッ素樹脂チューブで被覆し、該チューブの両開放端部を熱融着したことにより、内部に形成される空間部を最小限に抑制することができ、しかもこのカードが加熱されても、空間部の膨張をフッ素樹脂チューブの熱収縮力によって抑制し、カードからフッ素樹脂被覆が浮き上がることがないのである。また、熱収縮した開放端部を融着して形成した融着部は腰が強くなっているので、この部分を所定形状に加工成形することにより、ウェハ搬送用バスケットや液晶基板用カセットの側面等の適所に強固に取付けることができる。
【0035】
また、カードを熱収縮性のフッ素樹脂チューブに挿入し、加熱し、例えば50〜180℃に加熱して該チューブを収縮させるので、カードとしてICカード若しくはLSIカードを用いた場合にも、その耐熱温度(約150℃)以下の熱処理で済み、また熱収縮した後のフッ素樹脂チューブの両開放端部をフッ素樹脂の融点以上、例えば280〜380℃に加熱し、加圧して融着しても、その加熱部分はカードより外側で局在的であるのでカード自体はその耐熱温度以上に昇温することがなく、即ちカードの電子デバイスを破壊することく、フッ素樹脂で被覆することができるのである。
【0036】
更に、カードの表面に、光学的に読み取り可能な識別情報を付設するとともに、少なくとも識別情報の上を透明なフッ素樹脂チューブで被覆してなることにより、従来のバーコード等の識別情報を利用する情報管理も兼用して行うことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法を示す簡略工程図である。
【図2】フッ素樹脂チューブ内にカードを挿入した状態を示す斜視図である。
【図3】フッ素樹脂チューブを熱収縮させた状態を示す斜視図である。
【図4】両開放端部を融着した状態を示す平面図である。
【図5】両端の融着部を加工成形した完成品を示し、(a) は平面図、(b) は断面図である。
【図6】熱収縮した両開放端部に融着シートを挿入する状態を示した斜視図である。
【図7】融着シートを両開放端部に挿入して融着した状態の部分拡大断面図である。
【図8】カードの表面にバーコードを付設した完成品の平面図である。
【図9】本発明のフッ素樹脂被覆カードの使用例を示す斜視図である。
【図10】容器内にカードを封入した従来例を示す一部省略断面図である。
【図11】四方シール方法によってカードを封入する従来例を示し、二枚のシートでカードを挟んだ状態の斜視図である。
【図12】同じく四方シールした状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
Ca フッ素樹脂被覆カード
1 フッ素樹脂チューブ
2 カード(ICカード、LSIカード)
3 開放端部
4 融着部
5 空間部
6 取付部
7 孔
8 融着シート
9 識別情報
10 ウェハ搬送用バスケット
11 係合溝
12 突起
Claims (10)
- カードを熱収縮性のフッ素樹脂チューブで被覆し、該チューブの両開放端部を熱融着するとともに、該融着部を所定形状に形成してなることを特徴とするフッ素樹脂被覆カード。
- 前記フッ素樹脂チューブとして、熱収縮性処理を施したパーフルオロアルコキン樹脂又は4−6フッ化プロピレン樹脂製のチューブを用いてなる請求項1記載のフッ素樹脂被覆カード。
- 前記カードが、情報を非接触で読み出し可能なICカード若しくはLSIカードである請求項1又は2記載のフッ素樹脂被覆カード。
- 前記カードの表面に、光学的に読み取り可能な識別情報を付設するとともに、少なくとも識別情報の上を透明なフッ素樹脂チューブで被覆してなる請求項1又は2又は3記載のフッ素樹脂被覆カード。
- 熱収縮性のフッ素樹脂チューブを所定の長さに切断する収縮チューブ切断工程と、
前記収縮チューブの中央部にカードを挿入するカード挿入工程と、
前記カードを挿入した収縮チューブを熱収縮させる熱収縮処理工程と、
前記カードより外側の収縮チューブの両開放端部をフッ素樹脂の融点以上に加熱、加圧して融着し、カードを密封してなる端部融着工程と、
融着部を所定の形状に加工形成する端部成形工程と、
よりなることを特徴とするフッ素樹脂被覆カードの製造方法。 - 熱収縮性のフッ素樹脂チューブ内に単又は複数のカードを挿入するカード挿入工程と、
前記カードを挿入した収縮チューブを熱収縮させる熱収縮処理工程と、
熱収縮した収縮チューブを所定の長さに切断する収縮チューブ切断工程と、
前記カードより外側の収縮チューブの両開放端部をフッ素樹脂の融点以上に加熱、加圧して融着し、カードを密封してなる端部融着工程と、
融着部を所定の形状に加工形成する端部成形工程と、
よりなることを特徴とするフッ素樹脂被覆カードの製造方法。 - 前記フッ素樹脂チューブとして、熱収縮性処理を施したパーフルオロアルコキン樹脂又は4−6フッ化プロピレン樹脂製のチューブを用いてなる請求項5又は6記載のフッ素樹脂被覆カードの製造方法。
- 前記カードが、情報を非接触で読み出し可能なICカード若しくはLSIカードである請求項5又は6又は7記載のフッ素樹脂被覆カードの製造方法。
- 前記熱収縮処理工程における加熱温度をICカード若しくはLSIカードの耐熱温度以下であって、50〜180℃に設定するとともに、前記端部融着工程における加熱温度を280〜380℃に設定してなる請求項5又は6又は7又は8記載のフッ素樹脂被覆カードの製造方法。
- 前記カードの表面に、光学的に読み取り可能な識別情報を付設するとともに、少なくとも識別情報の上を透明なフッ素樹脂チューブで被覆してなる請求項5又は6又は7記載のフッ素樹脂被覆カードの製造方法。
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