JP3538768B2 - 磁気結合ポンプ - Google Patents

磁気結合ポンプ

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JP3538768B2
JP3538768B2 JP29345697A JP29345697A JP3538768B2 JP 3538768 B2 JP3538768 B2 JP 3538768B2 JP 29345697 A JP29345697 A JP 29345697A JP 29345697 A JP29345697 A JP 29345697A JP 3538768 B2 JP3538768 B2 JP 3538768B2
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気結合ポンプ、
詳しくは内燃機関を搭載した自動車、電気自動車等の冷
却系統に使用されるウォータポンプなどとして適用可能
な磁気結合ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の磁気結合ポンプとして従来、流
体の吸込口と吐出口とを有するポンプケーシングを備
え、このポンプケーシングは、Oリングで気密を保持し
た隔壁により前記吸込口、吐出口側に位置するポンプ室
とモータ室とに仕切られる。ポンプ室には羽根車が配さ
れ、一方、モータ室には羽根車を回転させるためのモー
タが配される。羽根車は拡径先端部を有する回転軸部
と、この回転軸部の拡径先端部を取り囲むように設けら
れた環状の永久磁石部とを備え、また、隔壁には回転軸
部と接触する軸受面が形成されている。モータは隔壁の
軸受部を取り巻くように同一円周上に等間隔で配置され
た複数の電磁石と円環状の磁気プレートとから構成さ
れ、ポンプケーシングに取り付けられる、モータ室を閉
塞するカバー体の環状凹部に収容されている。各々の電
磁石はコアとコアの外周に配されたボビンに巻かれたコ
イルとから構成され、コアの前端面は永久磁石部の後面
と対向している。また、モータ室には回路基板が配され
ている。この回路基板には、複数の電磁石への通電を制
御して回転磁界を発生させるための制御回路が実装され
ており、その回路基板はボビンと一体的に形成された複
数の係止部によって固定され、電磁石とともにモータ室
内に流動性固化用樹脂で固められて収容されているもの
がある。なお、これ自体は、本出願人により特願平8−
196506号として既に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図2を参照しながら本
発明が解決しようとしている課題について述べる。隔壁
9のポンプケーシング3に対するスラスト方向の規制
は、気密保持のためのOリング4の摩擦力によって行わ
れる。そのため、隔壁9の前端面9aをポンプケーシン
グ3の当接面3aに当接させても、Oリング4のバック
テンションにより隔壁9の前端面9aは当接面3aから
離れ隙間h1が生じることがあり、そこから下流の流体
がポンプ室5の上流へ逆流してポンプの吐出効率が低下
することがあった。また、永久磁石部の後面とポンプケ
ーシングの当接面の距離B寸法は一定せず公差としてエ
アギャップXの寸法に影響を及ぼし、さらに、コア10
3の前端面103aの位置寸法Cはコア103の長さ、
磁気プレート102の厚み、カバー体13の厚み等の公
差を集積し、エアギャップXの寸法に影響を及ぼしてい
た。すなわち、磁気回路の特性に大きく影響するエアギ
ャップXの寸法は、X=(A−B−C)±(α+β+
γ)となり、A、B、Cの三つの寸法公差を集積してば
らつく要因を有していた。そのため、モータの作動を不
安定にすることがあった。
【0004】そこで本発明は、モータのエアギャップ長
を小さくおさえて作動を安定させるとともに、隔壁の前
端面とポンプケーシングの隙間を無くすることによっ
て、ポンプの吐出効率の低下を防止することができる磁
気結合ポンプを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題の解決を目的と
してなされた請求項1の発明は、ポンプケーシングを合
成樹脂製の隔壁によりポンプ室とモータ室とに仕切り、
前記ポンプ室に羽根車を配するとともに、前記モータ室
に前記羽根車を回転させるモータを配してなる磁気結合
ポンプであって、前記羽根車は回転軸部と、該回転軸部
を取り囲むように設けられた環状に配された永久磁石部
とを備え、前記モータに回転磁界を発生させ前記永久磁
石部を追従回転させることにより前記羽根車を回転させ
る磁気結合ポンプにおいて、前記モータのコア前端面を
前記隔壁に当接させるとともに、前記モータおよび前記
隔壁を弾性部材を介してカバー体と前記ポンプケーシン
グで挟着し、該弾性部材の弾発力により前記隔壁の前端
面を前記ポンプケーシングに当接させたことを特徴とす
る。また、請求項2の発明は、前記弾性部材が円錐コイ
ルばねであることを特徴とする。そして、請求項3の発
明は、前記カバー体をスナップフィット方式により前記
ポンプケーシングに固定することを特徴とする。
【0006】
【作用・効果】上述のように、モータのコア前端面を隔
壁に当接させるとともに、モータおよび隔壁を弾性部材
の弾発力でポンプケーシングに押しつけているので、エ
アギャップのバラツキ要因が隔壁の部品寸法一箇所(図
1に示すD±θ)のみとなり寸法管理が容易になり、さ
らに、エアギャップのバラツキ幅は従来に比較し格段に
減少し、モータの作動が安定する。また、隙間h1が無
くなるので流体の逆流が無くなりポンプの吐出効率の低
下が防止できる。弾性部材として円錐コイルばねを使用
すれば、弾性部材の取付寸度を極力少なくでき、ポンプ
をコンパクトに設計できる。また、弾性部材で隔壁の前
端面をポンプケーシングに押し当てるとともに弾性部材
の取付荷重をOリングの残留応力以上に設定することに
より、弾性部材の取付寸度に自由度が生じるので、カバ
ー体のポンプケーシングへの取付方法としてはネジによ
る固定だけでなく、スナップフィット方式で固定するこ
とも可能となり組付性が向上する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の望ましい実施形態につい
て図1を参照して説明する。本発明に係る磁気結合ポン
プは、流体の吸込口1と吐出口2とを有する合成樹脂製
のポンプケーシング3を備える。このポンプケーシング
3は、Oリング4で気密を保持された合成樹脂製の隔壁
9により吸込口1、吐出口2側に位置するポンプ室5と
モータ室6とに仕切られている。ポンプ室5には羽根車
7が配されている。羽根車7は基板部71を備え、この
基板部71の前面に複数の羽根72が同一円周上に等間
隔で形成されている。基板部71の中央部には回転軸部
73の拡径先端部74が固定されるとともに、この拡径
先端部74を取り囲むように円周方向にNS着磁面を有
する環状の永久磁石部75および円環状の磁気プレート
76がそれぞれ固定されている。回転軸部73の拡径先
端部74の後方には細径部77が設けられ、この細径部
77は隔壁9の凹部91に収容されている。細径部77
は太径の第1軸部78と細径の第2軸部79とからな
り、第1軸部78および第2軸部79の後端部はそれぞ
れ凹部91の第1ラジアル軸受面 92および第2ラジ
アル軸受面93と間隙を持ちながら接触可能とされてい
る。
【0008】回転軸部73の拡径先端部74の後面74
aは凹部91の前端に形成された環状の突出部94のス
ラスト軸受面95に接触支持されている。また、凹部9
1の後端面には、回転軸部73の後端面73aと間隙を
持って突起面91aが形成されている。この突起面91
aは、スラスト軸受面95が摩耗したとき回転軸部73
の後端面73aと接触開始し、接触開始後はスラスト軸
受面95と共働してスラスト軸受として機能し、スラス
ト軸受面95の摩耗を遅らせるためのものである。
【0009】一方、モータ室6には羽根車7を回転させ
るためのモータ10が配される。モータ10は隔壁9の
凹部91を取り巻くように同一円周上に等間隔で配置さ
れた複数の電磁石101と円環状の磁気プレート102
とから構成され、ポンプケーシング3に取り付けられた
モータ室6を閉塞する合成樹脂製のカバー体13の環状
凹部131に収容されている。各々の電磁石101はコ
ア103とコア103の外周に配されたボビン104に
巻かれたコイル105とから構成され、コア103の前
端面103aは永久磁石部75の後面75aと対向して
隔壁9に当接して組み付けられる。そして、スラスト軸
受面95と、コア103の前端面103aを当接させる
隔壁9の面との間でエアギャップ長が形成される。すな
わち、エアギャップDは隔壁9の一箇所の寸法にのみ委
ねられることとなり、この寸法を管理すればよいことに
なる。また、モータ室6には回路基板14が配されてい
る。この回路基板14には、複数の電磁石101への通
電を制御して回転磁界を発生させるための制御回路が実
装されており、回路基板14はボビン104と一体的に
形成された複数の係止部15によって固定されている。
電磁石101の下部には、磁界形成のための磁気プレー
ト102が組み付けられ、弾性部材16を圧縮介在させ
てカバー体13でポンプケーシング3に、モータ10お
よび隔壁9とともに押しつけられて組み付けられてい
る。これにともなって、隔壁9の前端面9aはポンプケ
ーシング3の当接面3aに当接する。カバー体13のポ
ンプケーシング3との係合部17は弾性的に形成され、
係合部17の先端部18はポンプケーシング3に設けら
れた中空部分19に係合するよう、いわゆるスナップフ
ィット方式によって、抜け止め形状に形成されている。
係合部17はカバー体13の周囲に複数箇所設けられ
る。なお、ポンプケーシング3およびカバー体13は、
合成樹脂製に限られることなく、例えば、スナップフィ
ット方式ではポンプケーシング3をアルミダイカスト製
にするなど、一方を金属製にしてもよいし、ネジ固定方
式の場合は両部品ともアルミダイカスト製でもよい。
【0010】次に、上記構成の磁気結合ポンプの作動を
説明する。モータ10に通電して回転磁界を発生させる
と、永久磁石部75がこの回転磁界に追従して回転する
ことで羽根車7が回転し、この羽根車7の回転により流
体が吸込口1からポンプ室5内に吸い込まれ、吐出口2
から吐き出される。この時、回転軸部73の拡径先端部
74の後面74aは、隔壁9の環状の突起部94のスラ
スト軸受面95に支持されて接触しており、かつ、モー
タ10のコア103の前端面103aが隔壁9に当接さ
れた状態でモータ10が回転作動する。また、隔壁9の
前端面9aとポンプケーシング3の当接面3aとは、当
接することによって隙間が無くなるのでポンプ室5に吸
い込まれた下流の流体が上流に逆流しない。このため、
モータ10のエアギャップDを小さくおさえることがで
きるので作動が安定するとともに、隔壁9の前端面9a
とポンプケーシング3の隙間を無くすことによって、ポ
ンプの吐出効率の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁気結合ポンプの縦
断面図である。
【図2】従来技術を示す磁気結合ポンプの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
3 ポンプケーシング 5 ポンプ室 6 モータ室 7 羽根車 9 隔壁 9a 前端面 10 モータ 13 カバー体 16 弾性部材(円錐コイルばね) 73 回転軸部 75 永久磁石部 103 コア 103a 前端面

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプケーシングを合成樹脂製の隔壁に
    よりポンプ室とモータ室とに仕切り、前記ポンプ室に羽
    根車を配するとともに、前記モータ室に前記羽根車を回
    転させるモータを配してなる磁気結合ポンプであって、
    前記羽根車は回転軸部と、該回転軸部を取り囲むように
    設けられた環状に配された永久磁石部とを備え、前記モ
    ータに回転磁界を発生させ前記永久磁石部を追従回転さ
    せることにより前記羽根車を回転させる磁気結合ポンプ
    において、前記モータのコア前端面を前記隔壁に当接さ
    せるとともに、前記モータおよび前記隔壁を弾性部材を
    圧縮介在させてカバー体と前記ポンプケーシングで挟着
    し、前記隔壁の前端面を前記ポンプケーシングに当接さ
    せたことを特徴とする磁気結合ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材が円錐コイルばねであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気結合ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記カバー体をスナップフィット方式に
    より前記ポンプケーシングに固定することを特徴とする
    請求項1または2記載の磁気結合ポンプ。
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