JP3538405B2 - アルミサッシの防露用の保護板の施工方法 - Google Patents

アルミサッシの防露用の保護板の施工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、住宅等の建物に
おいて、採光、通気用の開口部に取り付けられるアルミ
サッシに生じる結露、特に表面上からは目視で確認され
ないサッシ構造内部に生じる結露水と、サッシの組み立
て、取り付け上の不備や経年劣化等から生じる漏水から
建物を守るため、サッシの取り付け時に同時に施工する
アルミサッシの防露用の保護板の施工方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅の省エネ性、断熱性が求めら
れ、屋根、壁、床等の断熱強化が図られて建物の気密性
が向上したことで、結露の問題が提起されている。建物
開口部に取り付けられるサッシは、窓ガラスに真空ガラ
ス、複層ガラス等を採用したり、サッシ枠に断熱用の遮
断材を付設したり樹脂材を用いたりして断熱性の向上が
図られ、室内側の見える範囲での結露防止策は随分と講
じられている。
【0003】また、サッシの室内側ガラス面や枠材に生
じる結露水を屋外へ導出するため、サッシ本体下枠に受
溝、排水口を形成し、受溝に流下した結露水を排水口か
ら屋外へ導出する構造等も採られているが、目視で確認
されないサッシ構造内部に生じる結露水の発生防止と漏
水対策に関しては、製品の構造上や施工面で特別な手段
は講じてられていない。
【0004】一方、こうしたサッシの施工において、建
物開口部のサッシ下枠受材(窓台下地)にサッシ本体下
枠を直接取り付ける方法が一般的に行われ、サッシ下枠
受材の見込、見付面にサッシ本体下枠の取付片を覆う防
水テープを貼設する施工方法も一部では行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】サッシ構造内部に生じ
る結露水と漏水から建物を完全に保護するためには、開
口部にサッシ枠を取り付ける前の防水施工が望ましい
が、住宅建設の標準的な施工手順では、外壁材内側の防
水性を保持する防水層(防水紙、防水シート等)の施工
より先にサッシを取り付けるのが一般的である。しか
し、サッシ枠を取り付けた後に完全な防水性を保持する
ために適切な施工を行うことは困難であり、施工も二度
手間を要して煩雑で作業性に劣るとともに、建物の保護
の観点からも必ずしも満足すべき施工方法ではなかっ
た。
【0006】この発明は、こうした課題を解決すること
を目的とするもので、簡単な構成で廉価に得られアルミ
サッシの防露用の保護板を用いた施工方法を提供し、サ
ッシ構造内部に生じる結露水と漏水から建物を完全に保
護することを可能とするとともに、建物開口部にサッシ
取り付け施工をする際に同時に施工することができ、作
業性の大幅な向上と適正な施工を実現することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】これらの目的を達成する
ため、この発明のアルミサッシの防露用の保護板の施工
方法は、樹脂にて薄板、長尺に形成し、長手方向に沿っ
て略L字状に屈曲して見込当接面と見付当接面とを形成
し、見込当接面、見付当接面の先端に沿って、外方に曲
げられた水返しの曲げ起こし辺を形成した保護板を用い
るものである。そして、この保護板を、現場において建
物開口部の開口幅より若干大きな全長に保護板を切断
し、左右端から見込当接面と見付当接面の境界に沿っ
て、開口幅と等しい全長を残して切り込み、見込当接面
を起こして切り起こし面を左右両端に形成し、建物開口
部の左右の縦枠に切り起こし面を当接させ、見込当接
面、見付当接面がサッシ本体下枠の取付片から突出する
ようにサッシ本体下枠の防露下地材として挟んで保護板
を施工し、建物開口部にサッシを取り付けた後、見付当
接面を下端から起こし、防水下地材を挿入して防水層を
施工するものである。
【0008】このように保護板を施工することで、サッ
シ下枠受材とサッシ本体下枠とを遮断し、保護板がサッ
シ構造内部に生じる結露水と漏水を受けて防水層の外側
へ導出し、結露水と漏水から建物を完全に保護すること
ができる。また、保護板は異なる開口幅に容易に適合
し、様々な寸法のアルミサッシに施工することができ、
建物開口部にサッシを取り付け施工をする際に同時に施
工され、建物開口部にサッシを取り付けた後、外壁材内
側の防水層36を容易に施工することができ、合理的な
施工手順による作業性の大幅な向上と適正な施工を実現
するものである。
【0009】また、保護板は、見付当接面の下半部分
を、長手方向に沿って数段の凹凸面を設けて波型に形成
することで、所定の強度と施工精度を持たせることがで
き、この保護板の材質としては、安価なポリプロピレン
樹脂を用いることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面を用いて具体的に説明する。図1及び2は、この発
で用いる保護板の実施例で、図に示すように、保護板
10は、適宜の素材の樹脂(例えばポリプロピレン樹
脂)により、薄板、長尺に形成され、長手方向に沿って
略L字状に屈曲して見込当接面12と見付当接面15と
を形成している。
【0011】見込当接面12の先端に沿って、小幅の部
分を外方(上方)に曲げられた曲げ起こし辺13が形成
され、見付当接面15の下半部分は、長手方向に沿って
数段の凹凸面を設けて波型16に形成され、見付当接面
15の先端(下端)に沿って、小幅の部分を外方(側
方)に曲げられた曲げ起こし辺17が形成されている。
【0012】次に、この保護板10の具体的な施工方法
例を説明する。最初に、サッシを取り付ける建物開口部
の開口幅より左右に数cmの余裕を持って、若干大きな
全長に保護板10を切断する。保護板10の左右端から
見込当接面12と見付当接面15の境界(角部11)に
沿って、開口幅と等しい全長を残して切り込みを入れ、
この部分の見込当接面12を起こし、切り起こし面14
を左右両端に形成する。曲げ起こし辺13の切り起こし
角部13aは内側に折り込まれ、曲げ起こし辺13は、
見込当接面12の先端に沿って水返しとして立ち上げら
れている。
【0013】次に、このように形成した保護板10を建
物開口部のサッシ下枠受材30に仮止めする。ここで、
サッシ下枠受材30の見込面に見込当接面12を当接
し、サッシ下枠受材30の見付面に見付当接面15を当
接し、切り起こし面14を建物開口部の左右の縦枠32
に当接する(図3参照)。なお、切り起こし面14の上
端辺に防水テープ19を貼設し、水密性を高めるように
施工してもよい。
【0014】次に、サッシ下枠受材30に仮止めした保
護板10の上からサッシ本体下枠20の取付片22を当
接し、ビス止めしてサッシ本体下枠20をサッシ下枠受
材30に取り付ける。したがつて、保護板10は、サッ
シ本体下枠20の防露下地材として挟まれて同時に施工
され、この状態で、見込当接面12、見付当接面15が
取付片22から突出するように施工される(図4参
照)。図中34は構造柱、間柱である。
【0015】このようにして建物開口部にサッシを取り
付けた後、図5に示すように、見付当接面15を下端か
ら起こして捲り、防水紙や防水シート等の防水下地材を
挿入し、外壁材内側の防水層36を施工することができ
る。曲げ起こし辺17が形成されているので、これに手
を掛けて見付当接面15を簡単に起こすことができ、防
水下地材の挿入も容易であり、見付当接面15が防水層
36をオーバーラップして施工される。こうして施工さ
れた保護板10は、曲げ起こし辺13が水返しとなり、
サッシ構造内部に生じる結露水と漏水を受けてこれが受
材30の見込面への漏出を防止し、防水層36の外側へ
導出することができる。また、保護板10の屈曲した角
部11は適切な円弧面(R面)で形成され、ポリプロピ
レン樹脂の水を弾く特性と水の表面張力を利用して、水
滴1が見込当接面12から見付当接面15へ容易に滴下
し、切り起こし面14の切り起こし角部14aから外側
(縦枠32側)への水滴1の流入を防止している。
【0016】
【発明の効果】以上のように、この発明のアルミサッシ
の防露用の保護板の施工方法によれば、簡単な構成で廉
価に得られる保護板10を用いてサッシ本体下枠20の
防露下地材として施工、サッシ下枠受材30とサッシ
本体下枠20とを遮断し、サッシ構造内部に生じる結露
水と漏水を受けて防水層36の外側へ導出し、結露水と
漏水から建物を完全に保護することができるものであ
る。
【0017】また、この発明のアルミサッシの防露用の
保護板の施工方法は、現場において建物開口部の開口幅
に合わせて保護板10を切断し、切り込み、折り曲げ加
工して施工するものであるから、異なる開口幅に容易に
適合し、様々な寸法のアルミサッシに施工することがで
きる。また、保護板10は建物開口部にサッシ取り付け
施工をする際に同時に施工され、現場での切断、加工も
容易で施工性に優れるとともに、建物開口部にサッシを
取り付けた後、曲げ起こし辺17が形成されているの
で、これに手を掛けて見付当接面15を簡単に起こすこ
とができ、見付当接面15を捲って防水下地材を挿入
し、外壁材内側の防水層36を極めて容易に施工するこ
とができる。このように、サッシの取り付けから防水層
36の施工まで、合理的な施工手順による作業性の大幅
な向上と適正な施工を実現することができる。
【0018】また、保護板10の見付当接面15の下半
部分を、長手方向に沿って数段の凹凸面を設けて波型1
6に形成することで、保護板10が所定の強度を持ち、
施工精度の向上が図られ、保護板10は、その水を弾く
特性から安価なポリプロピレン樹脂で形成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明で用いる保護板の実施例の正面図。
【図2】図1中A−A線で切断した拡大断面図。
【図3】施工方法を説明するための要部の斜視図。
【図4】施工した状態を示す断面図。
【図5】見付当接面を起こして防水下地材を挿入した状
態を示す拡大断面図。
【符号の説明】
10 保護板 12 見込当接面 13、17 曲げ起こし辺 14 切り起こし面 15 見付当接面 16 波型 20 サッシ本体下枠 22 取付片 30 サッシ下枠受材 32 縦枠 36 防水層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2002−168056(JP,A) 特開 平9−155896(JP,A) 実開 平4−110888(JP,U) 実開 平2−20684(JP,U) 特公 平6−54070(JP,B2) 登録実用新案3052431(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 7/12 - 7/14 E06B 1/62,7/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂にて薄板、長尺に形成し、長手方向
    に沿って略L字状に屈曲して見込当接面12と見付当接
    面15とを形成し、見込当接面12、見付当接面15の
    先端に沿って、外方に曲げられた水返しの曲げ起こし辺
    13、17を形成した保護板10を用い、 現場において建物開口部の開口幅より若干大きな全長に
    保護板10を切断し、左右端から見込当接面12と見付
    当接面15の境界に沿って、開口幅と等しい全長を残し
    て切り込み、見込当接面12を起こして切り起こし面1
    4を左右両端に形成し、 建物開口部の左右の縦枠32に切り起こし面14を当接
    させ、見込当接面12、見付当接面15がサッシ本体下
    枠20の取付片22から突出するようにサッシ本体下枠
    20の防露下地材として挟んで保護板10を施工し、 建物開口部にサッシを取り付けた後、見付当接面15を
    下端から起こし、防水下地材を挿入して防水層36を施
    工するアルミサッシの防露用の保護板の施工方法。
  2. 【請求項2】 保護板10の見付当接面15の下半部分
    を、長手方向に沿って数段の凹凸面を設けて波型16に
    形成した請求項1に記載のアルミサッシの防露用の保護
    板の施工方法。
  3. 【請求項3】 保護板10をポリプロピレン樹脂で形成
    した請求項1又は2に記載のアルミサッシの防露用の保
    護板の施工方法。
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