JP3538386B2 - 発券機のエラー監視方法 - Google Patents
発券機のエラー監視方法Info
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Description
数の処理部の各処理時間が、監視範囲を外れたならエラ
ー処理を行う発券機のエラー監視方法に関する。
知られている(特開2000−215327号公報等参
照)。
複数の処理部、即ち、印字処理部21,券体処理部2
2,磁気処理部23,出力処理部24を備えるととも
に、さらに、印字処理部21にはロール紙導入機構31
及び印字機構32を備え、券体処理部22にはカッティ
ング機構33及び券体方向変換機構34を備え、磁気処
理部23には書込ヘッド35及び読取ヘッド36を備
え、出力処理部24には出力処理機構37及び発券口3
8を備えている。これにより、ロール紙Ra(又はR
b)はロール紙導入機構31により印字機構32に送ら
れ、印字機構32によりロール紙Raの表面に印字が行
われる。印字されたロール紙Raはカッティング機構3
3により所定の寸法にカッティングされるとともに、カ
ッティングされた券体が小サイズの場合には、券体方向
変換機構34により90°方向変換される。そして、券
体は磁気処理部23に送られ、券体の裏面における磁気
記録面に書込ヘッド35により情報が書込まれるととも
に、書込まれた情報は、読取ヘッド36により誤りがな
いか否かチュックされる。この後、券体は出力処理機構
37に送られ、複数枚の券体の同時発券、券体に孔を明
けるパンチ処理及び異常券体を回収する券体回収等が行
われる。そして、正常な券体の先端が発券口38から露
出する。
理部21…でエラー(トラブル)が発生した場合、速や
かに動作を停止させてジャム処理等の復旧作業を行う必
要がある。このため、通常、エラー監視を行い、エラー
を検出したなら直ちに動作を停止させるなどのエラー処
理を行なっている。図4及び図5に、従来のエラー監視
方法の処理手順をフローチャート及び概念図で示す。
送方向,50は制御部,P1,P2,P3,P4,P5
は時間上の検出点を示す。また、Tは発券機20におけ
る全体の正規処理時間を示す。この正規処理時間Tに対
しては、通常、発券機20の仕様等に基づく固有のタイ
ムマージン(マシンマージン)tが設定され、T±tが
発券機20に対する監視時間となる。したがって、各処
理部21…に対しては、マシンマージンtを基本とした
タイムマージン(ユニットマージン)が割振られ、各処
理部21…のユニットマージンt1s,t2s,t3
s,t4sを合算した時間が概ねマシンマージンtとな
るように設定されている。これにより、印字処理部21
の正規処理時間をT1とした場合、印字処理部21に対
してはT1±t1sの監視範囲が設定されるとともに、
同様に、券体処理部22に対してはT2±t2sの監視
範囲が、磁気処理部23に対してはT3±t3sの監視
範囲が、出力処理部24に対してはT4±t4sの監視
範囲がそれぞれ設定される。
に従ってエラー監視が行われる。今、発券機20に対し
て、正規の金額が投入されるなどにより、制御部50か
ら発券指令が出力すれば、発券機20は発券動作を開始
し、制御部50は発券指令により計時を開始する(ステ
ップS21)。まず、ロール紙Raはロール紙導入機構
31により搬送され、印字機構32によりロール紙Ra
の表面に印字が行われる(ステップS22)。また、制
御部50により印字処理部21の処理時間Tdが監視さ
れる(ステップS23,S24)。そして、処理時間T
dと印字処理部21の監視範囲T1±t1sが対比さ
れ、処理時間Tdが監視範囲T1±t1sを外れれば、
エラーが発生したものとして全体の作動停止や警報等の
エラー処理が行われる(ステップS25,S26)。一
方、正常であれば、処理時間Tdは監視範囲T1±t1
s内となるため、そのまま動作が継続する。この場合、
検出点P1と検出点P2間におけるロール紙Raの通過
時間をセンサ等により検出し、この通過時間を処理時間
Tdとして取込むことができる。さらに、次段目以降の
各処理部22…においても印字処理部21と同様の監視
処理が行われる(ステップS27,S28)。
のエラー監視方法は、各処理部21…のユニットマージ
ンt1s…が、発券機20固有のマシンマージンtに基
づいて設定されることから、各ユニットマージンt1s
…のみを単純に増減できないとともに、一方において、
各処理部21…の正規処理時間T1…は、ロール紙Ra
(Rb)の材質変更や温湿度等の外部環境、さらには機
構部分の経年変化等により変化しやすい環境にあるた
め、固定された各ユニットマージンt1s…により各処
理部21…を監視する従来のエラー監視方法では、本来
のエラーが発生していないにも拘わらずエラーとして誤
検出を生じやすい問題があった。
る課題を解決したものであり、本来のエラーのみを確実
に検出し、もって、エラー検出に対する安定性及び信頼
性を飛躍的に高めることができる発券機のエラー監視方
法の提供を目的とする。
係る発券機のエラー監視方法は、順次処理を行う少なく
ともデータ記録処理部及び/又はデータ読取処理部を含
む複数の処理部21,22,23,24…を備える発券
機20における各処理部21…の処理時間を監視し、設
定した監視範囲を当該処理時間が外れたならエラー処理
を行うに際し、予め、発券機20における全体の正規処
理時間Tに対するタイムマージン(マシンマージン)を
基準値tとし、初段の処理部21に対する監視範囲を、
基準値tに基づいてT1±tに設定するとともに、二段
目の処理部22…以降における任意の処理部22…に対
する監視範囲を、基準値tから当該任意の処理部22,
23,24…よりも手前の全処理部における各正規処理
時間T1,T2,T3…に対する過不足時間t1,t
2,t3…の積算値を減算した補正値t−t1,t−
(t1+t2),t−(t1+…)…に基づいてT2±
(t−t1),T3±{t−(t1+t2)},T2±
{t−(t1+…)}…に設定するようにしたことを特
徴とする。
監視時間T2±(t−t1)…は、任意の処理部22…
よりも手前の全処理部における各正規処理時間T1…に
対する過不足時間t1…により修正されるも、各処理部
21…に対して、基本的にマシンマージン(基準値t)
に基づく監視範囲T1±t…が設定されるため、各処理
部21…ではマシンマージンが最大限に利用される。
面に基づき詳細に説明する。
施できる発券機の構成について、図2を参照して説明す
る。
法の概念図を示す。なお、実施例で用いる発券機20
は、前述した図3に示す発券機を使用する。図2におい
て、Hsは券体(ロール紙Ra)の搬送方向,1は制御
部を示す。特に、制御部1は、図5に示した制御部50
とは異なり、本実施例に係るエラー監視方法を実行する
ためのシーケンスプログラムを備え、同プログラムに基
づく各種演算処理及び制御処理を実行するとともに、記
憶機能及び設定機能等の各種機能を備えている。なお、
21は印字処理部,22は券体処理部,23は磁気処理
部,24は出力処理部であり、それぞれ図3に同符号で
示した各処理部21…に対応し、それぞれ制御部1によ
り制御される。また、P1,P2,P3,P4,P5は
時間上の検出点を示す。一方、Tは発券機20における
全体の正規処理時間を示す。この正規処理時間Tに対し
ては、通常、発券機20の仕様等に基づく固有のタイム
マージン(マシンマージン)tが設定され、T±tが発
券機20に対する監視時間となる。このtは、制御部1
に基準値として設定される。
施例に係るエラー監視方法について、図1に示すフロー
チャートに従って説明する。
入されるなどにより、制御部1から発券指令が出力すれ
ば、発券機20は所定のシーケンスプログラムに従って
発券動作を開始し、制御部1は発券指令により計時を開
始する(ステップS1)。まず、初段の処理部となる印
字処理部21により印字処理が行われる(ステップS
2)。即ち、ロール紙Raがロール紙導入機構31によ
り搬送され、印字機構32によりロール紙Raの表面に
印字が行われる(ステップS2)。また、制御部1によ
り印字処理部21の処理時間Tdが監視される(ステッ
プS3,S4)。この場合、検出点P1と検出点P2間
におけるロール紙Raの通過時間をセンサ等により検出
し、この通過時間を処理時間Tdとして取込むことがで
きる。
21に対しては、次のように監視範囲を設定する。即
ち、印字処理部21の正規処理時間をT1とした場合、
監視範囲を基準値tに基づいてT1±tに設定する。し
たがって、制御部1では、処理時間Tdと監視範囲T1
±tを対比し、処理時間Tdが監視範囲T1±tを外れ
れば、エラーが発生したものとして全体の作動停止や警
報等のエラー処理を行う(ステップS5,S6)。
範囲T1±t内となるため、そのまま動作を継続する。
正常に動作を継続した場合、制御部1は、二段目の処理
部22…以降における任意の処理部22…に対する監視
範囲を、基準値tから当該任意の処理部22…よりも手
前の全処理部における各正規処理時間T1…に対する過
不足時間t1…の積算値を減算した補正値t−(t1+
…)に基づいて設定する。即ち、二段目となる券体処理
部22においては、まず、印字処理部21の正規処理時
間T1に対する過不足時間t1を検出する(ステップS
7)。そして、基準値tから過不足時間t1を減算して
補正値t−t1を求め、この補正値t−t1に基づいて
監視範囲をT2±(t−t1)に設定する(ステップS
8)。なお、T2は券体処理部22の正規処理時間であ
る。
体処理部22による券体処理が行われる(ステップS
9)。即ち、印字されたロール紙Raはカッティング機
構33により所定の寸法にカッティングされるととも
に、カッティングされた券体が小サイズの場合には、券
体方向変換機構34により90°方向変換される。ま
た、制御部1により券体処理部22の処理時間Tdが監
視される(ステップS10,S11)。この場合、検出
点P2と検出点P3間における券体の通過時間をセンサ
等により検出し、この通過時間を処理時間Tdとして取
込むことができる。そして、制御部1は、処理時間Td
と監視範囲T2±(t−t1)を対比し、処理時間Td
が監視範囲T2±(t−t1)を外れれば、エラーが発
生したものとして全体の作動停止や警報等のエラー処理
を行う(ステップS12,S6)。
範囲T2±(t−t1)内となるため、そのまま動作を
継続する(ステップS13,S14)。正常に動作を継
続した場合、制御部1は、三段目となる磁気処理部23
において、券体処理部22の正規処理時間T2に対する
過不足時間t2を検出する(ステップS7)。そして、
基準値tから、磁気処理部23よりも手前の全処理部
(印字処理部21及び券体処理部22)における各正規
処理時間T1,T2に対する過不足時間t1,t2の積
算値t1+t2を減算して補正値t−(t1+t2)を
求め、この補正値t−(t1+t2)に基づいて監視範
囲をT3±{t−(t1+t2)}に設定する(ステッ
プS8)。なお、T3は磁気処理部23の正規処理時間
である。
磁気処理部23による磁気処理が行われる(ステップS
9)。即ち、券体の裏面の磁気記録面に書込ヘッド35
(データ記録処理部)により情報が書込まれるととも
に、書込まれた情報は、読取ヘッド36により誤りがな
いか否かチュックされる。また、制御部1により磁気処
理部23の処理時間Tdが監視される(ステップS1
0,S11)。この場合、検出点P3と検出点P4間に
おける券体の通過時間をセンサ等により検出し、この通
過時間を処理時間Tdとして取込むことができる。そし
て、制御部1は、処理時間Tdと監視範囲T3±{t−
(t1+t2)}を対比し、処理時間Tdが監視範囲T
3±{t−(t1+t2)}を外れれば、エラーが発生
したものとして全体の作動停止や警報等のエラー処理を
行う(ステップS12,S6)。
範囲T3±{t−(t1+t2)}内となるため、その
まま動作を継続する(ステップS13,S14)。正常
に動作を継続した場合、制御部1は、四段目となる出力
処理部24において、磁気処理部23の正規処理時間T
3に対する過不足時間t3を検出し、以下、基本的に
は、券体処理部22や磁気処理部23と同様の処理が行
われる。
法によれば、発券機20における全体の正規処理時間T
に対するマシンマージンが基準値tとして設定され、初
段の処理部となる印字処理部21に対する監視範囲を、
当該基準値tに基づいてT1±tに設定するとともに、
二段目の処理部となる券体処理部22…以降における任
意の各処理部22…に対する監視範囲を、基準値tから
当該任意の処理部22…よりも手前の全処理部における
各正規処理時間T1…に対する過不足時間t1…の積算
値を減算した補正値t−(t1+…)…に基づいてT2
±{t−(t1+…)}…に設定するようにしたため、
例えば、各処理部21…の正規処理時間T1…に対する
過不足時間t1…がいずれも0であれば、当該任意の処
理部22…における補正値t−(t1+…)…は、マシ
ンマージンtと同じになり、さらに、過不足時間t1…
に不足時間(マイナス時間)が存在すれば、その分、加
算されることになり、補正値t−(t1+…)…が基準
値tよりも大きくなる場合がある。
は、任意の処理部22…における監視時間T2±{t−
(t1+…)}…は、任意の処理部22…よりも手前の
全処理部における各正規処理時間T1…に対する過不足
時間t1…により修正されるも、各処理部21…に対し
て、基本的にマシンマージン(基準値t)に基づく監視
範囲が設定されるため、各処理部21…ではマシンマー
ジン(基準値t)が最大限に利用されることになり、誤
検出の発生が回避され、エラー検出に対する確実性,安
定性及び信頼性が飛躍的に高められる。
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成,数量,手法等において、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で任意に変更,追加,削除することができ
る。
が、任意数量の処理部に対して同様に実施することがで
きる。なお、データ記録処理部には、印字部や切符裏面
への磁気記録部等が含まれるとともに、データ読取処理
部には、複写機の光学的読取部(スキャナー)や自動改
札機の磁気的読取部等が含まれる。このようなデータ記
録処理部及び/又はデータ読取処理部は、処理時間が情
報量によって毎回異なるため、個々の処理部では許容処
理時間を設定しにくく、平均値を求めて設定しても、処
理量が極端に多い場合には不要なエラーを検出してしま
う。しかし、本発明に係るエラー監視方法を用いること
により、発券機全体の処理時間を監視できるため、不要
なエラーを検出してしまう不具合は回避される。
ー監視方法は、順次処理を行う少なくともデータ記録処
理部及び/又はデータ読取処理部を含む複数の処理部を
備える発券機における各処理部の処理時間を監視し、設
定した監視範囲を当該処理時間が外れたならエラー処理
を行う発券機のエラー監視方法において、予め、発券機
における全体の正規処理時間に対するタイムマージンを
基準値とし、初段の処理部に対する監視範囲を、基準値
に基づいて設定するとともに、二段目の処理部以降にお
ける任意の処理部に対する監視範囲を、基準値から当該
任意の処理部よりも手前の全処理部における各正規処理
時間に対する過不足時間の積算値を減算した補正値に基
づいて設定するようにしたため、次のような顕著な効果
を奏する。
は、任意の処理部よりも手前の全処理部における各正規
処理時間に対する過不足時間により修正されるも、各処
理部ではマシンマージン(基準値)が最大限に利用され
ることになり、誤検出の発生が回避され、エラー検出に
対する確実性,安定性及び信頼性を飛躍的に高めること
ができる。
タ読取処理部は、処理時間が情報量によって毎回異なる
ため、個々の処理部では許容処理時間を設定しにくく、
平均値を求めて設定しても、処理量が極端に多い場合に
は不要なエラーを検出してしまうが、本発明に係るエラ
ー監視方法を用いることにより、発券機全体の処理時間
を監視でき、不要なエラーを検出してしまう不具合は回
避される。
処理手順を順次示すフローチャート、
図、
順次示すフローチャート、
る各正規処理時間 T1±t 初段の処理部に対する監視範囲 T2±(t−t1)… 任意の処理部(二段目の処理
部)に対する監視範囲
Claims (1)
- 【請求項1】 順次処理を行う少なくともデータ記録処
理部及び/又はデータ読取処理部を含む複数の処理部を
備える発券機における各処理部の処理時間を監視し、設
定した監視範囲を当該処理時間が外れたならエラー処理
を行う発券機のエラー監視方法において、予め、前記発
券機における全体の正規処理時間に対するタイムマージ
ンを基準値とし、初段の処理部に対する前記監視範囲
を、前記基準値に基づいて設定するとともに、二段目の
処理部以降における任意の処理部に対する前記監視範囲
を、前記基準値から当該任意の処理部よりも手前の全処
理部における各正規処理時間に対する過不足時間の積算
値を減算した補正値に基づいて設定することを特徴とす
る発券機のエラー監視方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001011315A JP3538386B2 (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | 発券機のエラー監視方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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---|---|
JP2002216173A JP2002216173A (ja) | 2002-08-02 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|---|
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- 2001-01-19 JP JP2001011315A patent/JP3538386B2/ja not_active Expired - Fee Related
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