JP5493929B2 - モジュール演算処理装置 - Google Patents
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Description
(2)モジュールの演算処理前に、シーケンス番号をシーケンススタックに格納する。
(3)モジュールの演算処理後に、シーケンススタックに本モジュールまでのシーケンス番号が格納されていることを確認し、シーケンス番号を確認して異常があれば異常処理を行う。
図6を用いてこれを詳しく説明すると、図6に示すプログラム・シーケンス監視処理は、モジュールの演算処理の開始にあたり、まずシーケンス番号1をシーケンススタック61の一番目62(図示矢印参照)に設定する(ステップS61)。そのあとでモジュール処理1を実行する(ステップS62)。モジュール処理1の処理が終了した時点でシーケンススタックが1であることを確認する(ステップS63)。以下、同様に、シーケンス番号2をシーケンススタック61の二番目63(図示矢印参照)に設定する(ステップS64)。そのあとでモジュール処理2を実行する(ステップS65)。モジュール処理2の処理が終了した時点でシーケンススタックが1,2であることを確認する(ステップS66)。
図1は、本発明の実施形態に係るモジュール演算処理装置の構成概要を示す図である。図1において本発明の実施形態に係るモジュール演算処理装置は、メモリに格納されるプログラムやデータを用いて後述する演算処理を実行するプロセッサ11と、プロセッサとタイマに所定周期のクロックを供給するクロック生成器12と、プログラムやデータを格納するメモリ13と、モジュールの処理時間を計測するタイマ14とで構成され、プロセッサ11、メモリ13及びタイマ14はバス15により互に接続されている。タイマ14は所定周期毎にカウントアップするカウンタで構成され、プロセッサ11の指示でリセット可能に構成されている。
(2)モジュール演算処理部24により呼び出したモジュールの個別処理(サブルーチン)を行う(ステップS42)。
ーチン)を行う(ステップS48、S50)。正常である場合には、モジュール演算処理部24が前回タイマ処理部25に指示してタイマのカウント値を前回タイマのカウント値に設定する(ステップS49)。なお異常処理(サブルーチン)の内容は、制御システム固有に記述する内容が含まれ、その内容にしたがって異常処理が実行される。一般的に異常処理の内容としては、外部に異常を表示又は警告を発する、通信手段を介して異常が発生したことをしかるべき部署に通知する、或いは、処理を停止又は処理を遷移する、などが適宜実施される。
2も参照)を用いてシーケンススタックの三番目26-3にシーケンス番号3を設定する。そしてモジュール演算処理部24が当該モジュール3の処理を実行する。実行するにあたり前回タイマ処理部25に指示してタイマカウントを開始させる。この場合は、三番目のモジュールの処理となるので前回タイマ処理部25は、カウント値がモジュール2の終了時点42のカウント状態に設定されている。そしてモジュール3の処理終了時点43においてモジュール演算処理部24は、シーケンススタックの三番目26-3までに設定されているシーケンス番号1,2,3を確認し、それが確認できた場合には、タイマのカウント読込みを行い、前回のカウント値との差分を求める。この場合、前回のカウント値がモジュール2の終了時点42のカウント状態なので、モジュール3の終了時点43のカウント値とモジュール2の終了時点42のカウント値との差分となる。そしてカウント値の差分にクロック周期を乗算した値(当該モジュールにおける処理時間)とシーケンス管理テーブルの三番目27-3に格納されている、処理時間(25 ms)を比較する。なお図示例では、モジュール1処理における比較だけを図示していることに注意されたい。比較の結果、両者の差が所定値以内に収まっているのを確認できた場合にはモジュール3処理が正常処理されたと判定し、タイマのカウント値を前回タイマの値、すなわちタイマのカウント読込み時43の値に前回タイマ処理部25に指示して設定する。こうしてモジュール3の処理を終了する。以上が本発明の正常時における動作処理である。
を通して検知できる。例えばプロセッサ11にクロック異常が発生した例を説明すると、プロセッサ11のクロックが遅くなった場合は、一定時間で処理できる命令数が減少するためモジュール処理時間は大きくなり、また逆にプロセッサ11のクロックが早くなった場合は、一定時間で処理できる命令数が増大するためモジュール処理時間は小さくなる。このようにクロックをプロセッサとタイマとで別構成にすることで、プロセッサまたはタイマのいずれかのクロック異常も検知できるようになり、これにより制御システムの信頼性と安全性を更に向上させることができる。
12 クロック生成器
13 メモリ
14 タイマ
15 バス
24 モジュール演算処理部
25 前回タイマ処理部(タイマカウンタ)
26 シーケンススタック処理部
27 管理テーブル処理部
Claims (3)
- プログラムを複数モジュールに分割し当該モジュールを順番に演算処理するプロセッサと、該プロセッサ及びタイマにクロックを供給するクロック生成器とを備えるモジュール演算処理装置であって、
前記プロセッサは、予めシーケンス管理テーブルにモジュールの呼出し順にモジュールのシーケンス番号と処理時間を対応付けて格納し且つ各モジュールの演算処理に先立ってシーケンススタックにシーケンス番号を設定すると共に、前記クロック生成器に指示して前記タイマにクロックを供給してモジュールの処理時間をカウントせしめ、
また前記プロセッサは、各モジュールの演算処理終了時点における前記シーケンススタックに設定されているシーケンス番号を確認し、該確認時における前記タイマのカウント値を読込み、当該モジュールの演算処理前の当該モジュールについて読み込んだ前記タイマのカウント値との差分に前記クロック生成器のクロック周期を乗算した値と当該モジュールに関して予め前記シーケンス管理テーブルに格納されている当該モジュールの処理時間との差が所定時間範囲内に納まっているかを確認して、当該モジュールの演算処理の異常の有無を検知する、
ことを特徴とするモジュール演算処理装置。 - 前記プロセッサに供給するクロック生成器と、前記タイマに供給するクロック生成器とを別構成にして互いに同期させたことを特徴とする請求項1に記載のモジュール演算処理装置。
- プログラムを複数モジュールに分割し当該モジュールを順番に演算処理するプロセッサと、該プロセッサ及びタイマにクロックを供給するクロック生成器とを備えるモジュール演算処理装置における異常検知方法であって、前記プロセッサは、
予めシーケンス管理テーブルにモジュールの呼出し順にモジュールのシーケンス番号と処理時間を対応付けて格納し且つ各モジュールの演算処理に先立ってシーケンススタックにシーケンス番号を設定する過程、
前記クロック生成器から前記タイマにクロックを供給してモジュールの処理時間をカウントせしめる過程、
各モジュールの演算処理終了時点における前記シーケンススタックに設定されているシーケンス番号を確認する過程、
該確認時における前記タイマのカウント値を読込む過程、
当該モジュールの演算処理前の当該モジュールについて読み込んだ前記タイマのカウント値との差分に前記クロック生成器のクロック周期を乗算した値と当該モジュールに関して予め前記シーケンス管理テーブルに格納されている当該モジュールの処理時間との差が所定時間範囲内に納まっているかを確認する過程、および、
前記各モジュールの演算処理終了時点における前記シーケンススタックに設定されているシーケンス番号の確認および前記処理時間差が所定時間範囲内に納まっていることの確認を介して当該モジュールの演算処理の異常の有無を検知する過程、
を含むことを特徴とするモジュール演算処理装置における異常検知方法。
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