JP3537583B2 - 多地点テレビ会議システム - Google Patents

多地点テレビ会議システム

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JP3537583B2
JP3537583B2 JP07922196A JP7922196A JP3537583B2 JP 3537583 B2 JP3537583 B2 JP 3537583B2 JP 07922196 A JP07922196 A JP 07922196A JP 7922196 A JP7922196 A JP 7922196A JP 3537583 B2 JP3537583 B2 JP 3537583B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローカルエリアネ
ットワークに接続されている端末群とISDN回線に接
続されている端末群との送受信が制御される多地点テレ
ビ会議システムに関する。
【0002】
【従来の技術】多地点テレビ会議は1対1の会議ではな
く複数の地点間を結びテレビ会議ができることから、有
用性が高く、複数のテレビ会議システムを回線を経由し
て接続し信号の伝送経路を切り替えることにより、同報
通信や多地点会議を実現する多地点会議制御装置( 以
下、MCU) が市場に投入されている。前記MCUは、
一般に2つの動作モードを有している。第1の動作モー
ドは、会議モードと呼ばれ、ある接続端末が発言する時
は、議長を担当する端末の制御もしくは発言音量の大小
により発言者となる端末をMCUが選択し、その発言者
の画像を他の参加接続端末に送り出す。他のモードは同
報モードと呼ばれ、予め決められた端末が主として発信
し、他の端末は特別に許可された場合を除き受信専用と
なる。従来技術によるMCUの構成では、複数の端末と
接続するための回線接続手段と、受信した信号を音声と
画像とデータに分離し、画像やデータは切替え装置によ
り選択し前記回線接続手段を介して接続された端末に送
信する。音声は通常合成手段により重ね合わせた後、前
記回線接続手段を介して接続された端末に送信する。接
続可能な最大端末数はその装置の構造に依存しており、
予め決められた装置数を越えて接続する場合はMCUを
一つの端末とみなしMCU同士を接続して、あたかも多
数の装置が接続されることになる。さらに、途中の回路
構成上、多くの切替え手段や、画像、音声、データの多
重分離合成回路を通るため、伝達の遅延時間が長くな
り、円滑な会議が進行できないという欠点があった。図
4に従列接続(カスケード接続)による接続地点数拡張
方法を、図5に階層接続による接続地点数拡張方法を示
す。また、多くの装置を単一装置内に接続しようとする
と、最大の接続数を処理する手段を有しておく必要があ
り、装置が大型化し、また、高価になるという欠点があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は接続端
末数の増減に対し柔軟な構成を可能とする点について配
慮されておらず、その結果、複数のMCUを相互に接続
したり、想定される最大の接続端末数に見合った装置規
模を確保する必要があるため、情報の伝達や切替えに時
間がかかり、円滑な会議進行が妨げられたり、装置が大
型化したり、高価になるといった問題があった。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明はこれらの課題を
解決するためのものであり、音声データおよび画像デー
タを通信網を介して通信する多地点テレビ会議システム
に用いられ、画像信号の入力または出力を受け持つ入出
力インターフェースまたは音声信号の入力または出力を
受け持つ入出力インターフェースのうちの少なくとも一
方と、前記画像信号の圧縮伸長を行なう圧縮伸長手段ま
たは前記音声信号の圧縮伸長を行なう圧縮伸長手段のう
ちの少なくとも一方と、を有する符号化復号化装置であ
って、一定の転送レートを有する同期転送方式のディジ
タル回線に接続して、1対1端末間で前記圧縮伸長され
た画像信号または前記圧縮伸長された音声信号の通信を
行うための第1の外部回線接続インターフェースと、非
同期転送方式のディジタル回線に接続して、1対N(N
は1以上)端末間で前記圧縮伸長された画像信号または
前記圧縮伸長された音声信号の通信を行うための第2の
外部回線接続インターフェースと、前記第1の外部回線
接続インターフェースに接続され、該第 1 の外部回線接
続インターフェースと、前記第2の外部回線接続インタ
ーフェースと、前記画像信号の圧縮伸長を行なう圧縮伸
長手段または前記音声信号の圧縮伸長を行なう圧縮伸長
手段のうちいずれか2点間の伝送経路を切換える伝送経
路切換え手段と、から構成されていることを特徴とする
多地点テレビ会議システム用符号化復号化装置である。
第2の発明は、前記伝送経路を切換える伝送経路切換え
手段が前記第1の外部回線接続インターフェースとやり
取りする伝送データを前記圧縮伸長手段側との間で伝送
を行なうか、前記第2の外部回線接続インターフェース
側との間で伝送を行なうかを切換える第1の発明に記載
の多地点テレビ会議システム用符号化復号化装置であ
る。第3の発明は、画像信号の入力または出力を受け持
つ入出力インターフェースまたは音声信号の入力または
出力を受け持つ入出力インターフェースのうちの少なく
とも一方と、前記画像信号の圧縮伸長を行なう圧縮伸長
手段または前記音声信号の圧縮伸長を行なう圧縮伸長手
段のうちの少なくとも一方と、一定の転送レートを有す
る同期転送方式のディジタル回線に接続して、1対1端
末間で前記圧縮伸長された画像信号または前記圧縮伸長
された音声信号の通信を行うための第1の外部回線接続
インターフェースと、非同期転送方式のディジタル回線
に接続して、1対N(Nは1以上)端末間で前記圧縮伸
長された画像信号または前記圧縮伸長された音声信号の
通信を行うための第2の外部回線接続インターフェース
と、前記第1の外部回線接続インターフェースに接続さ
れ、該第 1 の外部回線接続インターフェースと、前記第
2の外部回線接続インターフェースと、前記画像信号の
圧縮伸長を行なう圧縮伸長手段または前記音声信号の圧
縮伸長を行なう圧縮伸長手段のうちいずれか2点間の伝
送経路を切換える伝送経路切換え手段と、を有する複数
の符号化復号化装置によって構成され、それぞれの前記
符号化復号化装置は、前記第1の回線接続インターフェ
ースを用いて一定の転送レートを有する同期転送方式の
ディジタル回線を介して1対1に接続され、前記第2の
回線接続インターフェースを用いて非同期転送方式のデ
ィジタル回線を介して1対N(Nは1以上)に接続され
ることを特徴とする多地点テレビ会議システムである。
第4の発明は前記伝送経路を切換える伝送経路切換え手
段は、前記第1の外部回線接続インターフェースとやり
取りする伝送データを前記圧縮伸長手段側との間で伝送
を行なうか、前記第2の外部回線接続インターフェース
側との間で伝送を行なうかを切換える第3の発明に記載
の多地点テレビ会議システムである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を用いて説明する。図1は本発明の多地点テレビ会議
システムのブロック図であり、図2は本発明の符号化復
号化装置のブロック図である。図1において、10は多
地点テレビ会議装置、11乃至13は符号化復号化装置
(コーデック)、20はテレビ会議装置、前記複数のコ
ーデック11乃至13はバス型のネットワーク14を介
して相互に接続されている。本実施例では業界標準とな
っているイーサネットとしたが、このネットワークの種
別はこれに限定されるものではない。図2において、制
御部30はコーデック11乃至13の動作状態を制御す
る働きを持ち、画像入力部のビデオI/F31は画像信
号の入力・出力を受け持ち、音声入出力部のオーディオ
I/F32は音声信号の入力・出力を受け持ち、画像符
号化復号化部33は画像信号の圧縮伸長を受け持ち、音
声符号化復号化部34は音声信号の圧縮伸長を受け持
ち、パケット化部35は符号化情報をバス型ネットワー
クに対し送信するためのパケット化と、受信したパケッ
トを元の符号化情報に戻す働きをし、経路変更部36
は、前記制御部30の指示により符号化情報を転送する
経路を切替える機能を持ち、多重化部37は符号化され
た画像情報、音声情報、補助データを多重化したり、受
信した多重化情報を画像、音声、補助データ等に分離す
る働きを持ち、LAN I/F38はパケット化された
符号化情報を送受するインターフェースで、ISDN
I/F39は公衆ディジタル回線へのインターフェース
である。前記複数のコーデック11乃至13はオーディ
オ・ビデオセレクタ(以下、AVS)15と接続され、
映像音声情報を双方向に伝送することが可能となってい
る。前記AVS15には通常の人物や映像を映すTVカ
メラ1、書画を映すドキュメントカメラ2等、複数の映
像入力装置が接続されていて、複数のマイクロホン3接
続が可能である。TVモニタ4は複数台接続可能で、各
コーデックに送る映像・音声もしくは各コーデックから
受け取った映像・音声を選択して、あるいは合成して表
示可能である。本装置の運用に際しては、本装置に内蔵
されたコーデックの台数を越えない接続相手先と接続可
能である。言い換えると、本装置に内蔵されたコーデッ
クのそれぞれが、接続相手先と1対1でディジタル回線
(ISDN)を介して接続される。本来、多地点会議シ
ステムとは、複数の拠点間を接続し会議を行う装置であ
り、発言者の映像を他の拠点に送ることにより、会議を
進行させる。本装置においては、各拠点とISDNを用
いて1対1で接続されたコーデックが、発言中の接続先
から送られてきた情報を他のコーデックに同報通信し、
その情報を同報で受け取った情報を接続相手に送ること
により多地点会議を運営する。具体的に述べると、拠点
Aが議長役で、拠点B、C、Dが参加者であるとし、本
装置は議長役の拠点に置かれているとする。また、本装
置に内蔵されたコーデックA1と拠点Bが、コーデック
A2と拠点Cが、図示していないコーデックA3と拠点
Dがそれぞれ接続されている。拠点Aが発言していると
きは、コーデックA1〜3には同じ映像が送られ、符号
化されそれぞれの接続相手局、拠点B〜Dに伝送され
る。そのため、各接続拠点では拠点Aから送られた映像
を同時に見ることが出来る。拠点Bが発言する場合、拠
点Bの映像はコーデックBによって符号化され、1対1
に接続された拠点AのコーデックA1に送られる。コー
デックA1が受信した符号化情報はバス型ネットワーク
14を介して他の拠点AのコーデックA2、A3に送ら
れ、コーデックA2、A3はそれぞれ1対1に接続され
た拠点C、Dのコーデックに送られる。拠点Bにも送れ
ば、自分自身の映像を見ることが出来るが、議長役であ
る拠点Aの映像を見るように符号化情報の流れを制御し
ても良い。情報の流れの制御方法を説明する。バス型の
ネットワークには、符号化情報はパケットとして送られ
る。パケットの先頭には受取先と送り元を一意に示すア
ドレス情報が付加されており、先のアドレス情報として
は、個別のアドレス情報または複数のグループのアドレ
ス情報、このネットワークに接続された全ての装置を示
すアドレス情報を記述することが出来る。このネットワ
ーク(LAN)は、広域ネットワーク( WAN) 接続を
実現するルーターを接続し、遠隔地のネットワークと接
続することも可能である。各コーデックにおける信号の
流れの制御情報は、マスターとなるコーデックから前記
バス型のネットワークを経由して各スレーブとなるコー
デックに伝達される。図1においては、マスターはA
1、スレーブはA2乃至Anである。マスターとなるコ
ーデックは、画像・音声の入出力を制御するAVSと通
信し、多地点会議装置の全体の動作特性を決定する働き
を有する。
【0006】
【発明の効果】以上のように、本発明は安価に作成でき
コーデックを含むテレビ会議装置を局域ネットワーク
(LAN)を介して接続することにより簡単に多地点会
システムを構成できる。また、各コーデックの制御や
送信すべき情報をLANを介して相互に送るため、それ
ぞれのコーデックは同一の場所にある必要は無く、広域
ネットワーク(WAN)接続された遠隔地にあってもよ
い。そのため、従来困難であったISDN、LAN、W
ANが混在するネットワーク上でも容易に多地点会議を
実現でき、利用者に対し多大な利益をもたらすという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による多地点テレビ会議システムの接
続状態を説明した図である。
【図2】 本発明による符号化復号化装置のブロック図
である。
【図3】 従来の多地点テレビ会議システムの接続状態
を説明した図である。
【図4】 従来の多地点テレビ会議接続装置のカスケー
ド接続を説明した図である。
【図5】 従来の多地点テレビ会議システムの接続状態
を説明した図である。
【符号の説明】
10 多地点テレビ会議装置 11、12、13 コーデック 14 バス型ネットワーク 31 ビデオI/F 32 オーディオI/F 33 画像符号化復号化部 34 音声符号化復号化部 37 多重化部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音声データおよび画像データを通信網を介
    して通信する多地点テレビ会議システムに用いられ、 画像信号の入力または出力を受け持つ入出力インターフ
    ェースまたは音声信号の入力または出力を受け持つ入出
    力インターフェースのうちの少なくとも一方と、 前記画像信号の圧縮伸長を行なう圧縮伸長手段または前
    記音声信号の圧縮伸長を行なう圧縮伸長手段のうちの少
    なくとも一方と、を有する符号化復号化装置であって、 一定の転送レートを有する同期転送方式のディジタル回
    線に接続して、1対1端末間で前記圧縮伸長された画像
    信号または前記圧縮伸長された音声信号の通信を行うた
    めの第1の外部回線接続インターフェースと、 非同期転送方式のディジタル回線に接続して、1対N
    (Nは1以上)端末間で前記圧縮伸長された画像信号ま
    たは前記圧縮伸長された音声信号の通信を行うための第
    2の外部回線接続インターフェースと、前記 第1の外部回線接続インターフェースに接続され、
    該第 1 の外部回線接続インターフェースと、前記第2の
    外部回線接続インターフェースと、前記画像信号の圧縮
    伸長を行なう圧縮伸長手段または前記音声信号の圧縮伸
    長を行なう圧縮伸長手段のうちいずれか2点間の伝送経
    路を切換える伝送経路切換え手段と、 から構成されていることを特徴とする多地点テレビ会議
    システム用符号化復号化装置。
  2. 【請求項2】前記伝送経路を切換える伝送経路切換え手
    段は、 前記第1の外部回線接続インターフェースとやり取りす
    る伝送データを前記圧縮伸長手段側との間で伝送を行な
    うか、 前記第2の外部回線接続インターフェース側との間で伝
    送を行なうかを切換えることを特徴とする請求項1に記
    載の多地点テレビ会議システム用符号化復号化装置。
  3. 【請求項3】画像信号の入力または出力を受け持つ入出
    力インターフェースまたは音声信号の入力または出力を
    受け持つ入出力インターフェースのうちの少なくとも一
    方と、前記画像信号の圧縮伸長を行なう圧縮伸長手段ま
    たは前記音声信号の圧縮伸長を行なう圧縮伸長手段のう
    ちの少なくとも一方と、一定の転送レートを有する同期転送方式のディジタル回
    線に接続して、1対1端末間で前記圧縮伸長された画像
    信号または前記圧縮伸長された音声信号の通信を行うた
    めの 第1の外部回線接続インターフェースと、非同期転送方式のディジタル回線に接続して、1対N
    (Nは1以上)端末間で前記圧縮伸長された画像信号ま
    たは前記圧縮伸長された音声信号の通信を行うための
    2の外部回線接続インターフェースと、前記 第1の外部回線接続インターフェースに接続され、
    該第 1 の外部回線接続インターフェースと、前記第2の
    外部回線接続インターフェースと、前記画像信号の圧縮
    伸長を行なう圧縮伸長手段または前記音声信号の圧縮伸
    長を行なう圧縮伸長手段のうちいずれか2点間の伝送経
    路を切換える伝送経路切換え手段と、 を有する複数の符号化復号化装置によって構成され、 それぞれの前記符号化復号化装置は、前記第1の回線接
    続インターフェースを用いて一定の転送レートを有する
    同期転送方式のディジタル回線を介して1対1に接続さ
    れ、 前記第2の回線接続インターフェースを用いて非同期転
    送方式のディジタル回線を介して1対N(Nは1以上)
    に接続されることを特徴とする多地点テレビ会議システ
    ム。
  4. 【請求項4】前記伝送経路を切換える伝送経路切換え手
    段は、 前記第1の外部回線接続インターフェースとやり取りす
    る伝送データを前記圧縮伸長手段側との間で伝送を行な
    うか、 前記第2の外部回線接続インターフェース側との間で伝
    送を行なうかを切換えることを特徴とする請求項3に記
    載の多地点テレビ会議システム。
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