JP3537470B2 - 車両用リンク部材の製造方法 - Google Patents

車両用リンク部材の製造方法

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JP3537470B2 JP26058493A JP26058493A JP3537470B2 JP 3537470 B2 JP3537470 B2 JP 3537470B2 JP 26058493 A JP26058493 A JP 26058493A JP 26058493 A JP26058493 A JP 26058493A JP 3537470 B2 JP3537470 B2 JP 3537470B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば車両のプログレ
シブリンク機構を構成するリンク部材の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一端を車体側に枢着し他端で車輪を支持
するスイングアームの揺動量に応じてクッションユニッ
トの発生減衰力が漸次大きくなるようにしたプログレシ
ブリンク機構を構成するリンク部材として、一般に鍛造
によって得られる断面I字状をなすものが知られてい
る。
【0003】また、リンク部材ではないがスイングアー
ムの後端部に設けるリヤプレートとして、押出し材を押
出し方向と直交する方向に打ち抜いて得るようにしたも
のが、実開昭57−16239号公報に開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにリンク
部材を鍛造によって製造する場合にはコスト的に不利で
あり、特に断面U字状をなす様な部材を鍛造によって製
造する場合には、加工部分が増えてしまう。一方、実開
昭57−16239号公報に開示されるような押出し成
形と打ち抜き成形とを組み合わせることで上記の不利を
ある程度解消することができるが、打ち抜きの際に無駄
な部分が大量に生ずるため、歩留りの低下という不利が
新たに発生する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明は、請求項1では、押出材を押出方向と交差する方
向に切断することで連続して複数得られる車両の一部に
用いられるリンク部材の製造方法であって、前記押出材
は平行する上辺L1及び下辺L2を備え、前記押出材を
辺L1、L2と交差し、互いに交差するカットラインC
1,C2に沿って切断して前記辺L1,L2とともに
互いに交差する辺からなる辺L3,L4を形成し、爾
後、前記辺L1、L2と交差し、且つ前記ラインC2と
平行なカットラインC3及び前記カットラインC1に平
行なカットラインC4に沿って切断し、前記辺L4と平
行し、辺L6と交差する辺L5及び前記辺L3と平行
し、辺L5と交差する辺L6を形成するようにしたこと
を特徴とする。請求項2は、請求項1において、前記リ
ンク部材は、スイングアームとクッションユニットとの
間を連結する断面U字状のリンク部材であり、その材料
はアルミニウム合金からなることを特徴とする
【0006】
【作用】押出し成形によって例えば断面U字状をなす
間材を得た後、この中間材を押出し方向と交差する方向
切断することで目的とするリンク部材が得られる。
【0007】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。ここで、図1は本発明に係る製造方法で得ら
れた車両用リンク部材を適用した自動二輪車の全体側面
図、図2は同自動二輪車の平面図、図3は車両用リンク
部材の取り付け状態を示す拡大図、図4は図3のA−A
線に沿った拡大断面図、図5(a)乃至(e)は本発明
に係る車両用リンク部材の製造工程を示す図である。
【0008】自動二輪車はヘッドパイプ1にステアリン
グコラム2が支持され、このステアリングコラム2上に
ハンドル2aが設けられ、ステアリングコラム2を貫通
するフロントフォーク3の下端にて前輪4の車軸4aを
支持している。
【0009】また、ヘッドパイプ1には平面視U字状で
断面ボックス状をなすメインフレーム5が連結してい
る。このメインフレーム5はヘッドパイプ1の部分から
左右に広がりつつ後下方に伸びるようにアルミ押出し材
を曲げ成形してなり、メインフレーム5の下端にはスイ
ングアーム6の前端部を軸6aを介して枢着し、このス
イングアーム6の後端部にて後輪7の車軸7aを支持し
ている。
【0010】また、前記メインフレーム5の下方の空間
にはブラケット8等を介してV型2気筒エンジン9が吊
り下げ支持されている。そして、エンジン9の駆動力を
ミッションケース10から突出する駆動スプロケット1
1、チェーン12及び被動スプロケット13を介して後
輪7に伝達する構成になっている。
【0011】また、前記ブラケット8にはラジエータ1
4が取り付けられ、エンジン9の各気筒から導出される
排気管15,16は車体の左右に沿って後方に伸び、後
端にはマフラ17,18が取り付けられる。
【0012】更に、前記メインフレーム5の中間部から
は後方に向かってシートレール19が伸び、このシート
レール19上にシート20及び物入れ21が設けられ、
シートレール19前端とメインフレーム5の上面との間
で燃料タンク22を支持している。
【0013】前記燃料タンク22の下方空間にはエアク
リーナ23が配置され、このエアクリーナ23にて清浄
化したエアを吸気ダクト24及びキャブレター25を介
してエンジン9に供給するようにしている。ところで、
エンジン9は前記したように2気筒であるので、吸気ダ
クト24及びキャブレター25も各気筒毎に設けられて
いる。そして、各吸気ダクト24には吸気チャンバ26
を設け、左右の吸気チャンバ26を吸気ダクトに連結す
ることで高音の吸気音の低減を図っている。
【0014】また、前記エンジン9、ミッションケース
10、ラジエータ14及び排気管15,16等はフロン
トカウル27にて覆われ、シートレール19及び物入れ
21等はリヤカウル28にて覆われ、フロントカウル2
7の左側面内側には走行風を取り入れるダクト部29を
設けている。このダクト部29は前端部がフロントカウ
ル27の側面に開口し、後端がエアクリーナ23の近傍
に開口することで、走行風にてエアクリーナ23廻りを
冷却するようにしている。
【0015】更に、図3にその詳細を示すように、実施
例に係る自動二輪車はプログレシブリンク機構を採用し
ている。即ち、メインフレーム5の下端部にリンク30
を、スイングアーム6の中間部にリンク31をそれぞれ
軸30a、31aを介して枢着し、これらリンク30,
31をピン32にて連結し、また上端がメインフレーム
5等の車体側に支持されるクッションユニット33の下
端部をリンク31にピン34にて支持している。而し
て、1G状態からスイングアーム6が図3において軸6
aを中心として反時計方向に揺動する際に、クッション
ユニット33において発生する減衰力が漸次大きくなる
ようにしている。
【0016】また、スイングアーム6の後端には偏心カ
ラー40をボルト41で締め付け固定し、この偏心カラ
ー40にて車軸7aを支持し、ボルト41を緩め偏心カ
ラー40を廻すことで前記被動スプロケット13の前後
位置を移動させチェーン12の張りを調整するようにし
ている。そして、被動スプロケット13の反対側にはブ
レーキディスク42、ブレーキキャリパー44を設けた
キャリパーブラケット43が支持されている。これらブ
レーキディスク42、キャリパーブラケット43は被動
スプロケット13の前後位置調整に伴って前後に移動す
るため、キャリパーブラケット43に形成した長穴43
aにスイングアーム6に回動自在に取り付けた突部45
を係合し、前後の移動を許容しつつ回転を阻止するよう
にしている。
【0017】ところで、前記リンク31はアルミニウム
合金材料を押出し成形した後に、切断による成形するこ
とによって得られる。図5は、本発明に係る製造方法の
説明図である。即ち、先ず図5(a)及び(b)に示す
ようにアルミニウム合金材料を押出し成形して中間材4
0を得る。この中間材40は上辺L1と下辺L2が平行
直線状の辺をなすとともに、端面方向から見て、2枚
のプレート部41,41を厚肉部42でつなげたU字状
をなし、厚肉部42の両側部42aはプレート部41よ
りも凹ませ、スイングアーム6に取り付ける場合の逃げ
の量を少なくしている。
【0018】次に、図5(a)の中間材40の上下の辺
L1,L2と交差する直線状のカットラインC1,C2
に沿って中間材40を切断する。尚、カットラインC
1,C2に沿って同時に切断するか別々に切断するかは
任意である。このようにカットラインC1,C2に沿っ
て切断することで、図5(c)に示すように直線状の辺
L1,辺L2の他に直線状の辺L3,辺L4が形成され
る。
【0019】この後、直線状のカットラインC2に平行
な直線状のカットラインC3及び直線状のカットライン
C1に平行な直線状のカットラインC4に沿って中間材
40を切断する。これにより、図5(d)及び(e)に
示すように、対向する直線状の辺L1,辺L2、対向す
る直線状の辺L4,辺L5、対向する直線状の辺L3,
辺L6がそれぞれ直線状で平行で、プレート部41にピ
ンの挿通穴43,44を、厚肉部42に軸31aの挿通
穴45を形成したリンク31が得られる。ここで、カッ
トラインC3に沿った切断で直線状の辺L5のみでな
く、隣接するリンク部材の直線状の辺L4’が、またカ
ットラインC4に沿った切断で直線状の辺L6のみでな
く、隣接するリンク部材の直線状の辺L3’が同時に形
成されるので加工が効率的になされる。
【0020】尚、挿通穴43,44,45の形成はカッ
トラインC1,C2,C3又はC4に沿う切断と同時に
行うようにしても、或いはカットラインC1,C2,C
3又はC4に沿う切断とは別に行うようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
車両の一部に設けられるリンク部材は、押出し材を押出
し方向と交差する方向に切断することで得られ、また
により互いに対向する辺が形成され、これら対向する
辺は平行、且つ直線状に形成されるようにした。つま
り、押出し成形した後の中間材を切断による成形方向を
押出し方向と交差する方向、即ちリンクの穴加工と同一
方向としたので、効率良く車両用リンク部材を得ること
ができ、またリンク部材の形状を切断により互いに対向
する辺が形成され、これら対向する辺が平行、且つ直線
状となるようにしたので、隣り合うリンク部材の2辺づ
つを同時に切断加工することも可能で、また切断の際に
おける無駄な部分の発生を極力低減することができ歩留
りが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製造方法で得られた車両用リンク
部材を適用した自動二輪車の全体側面図
【図2】同自動二輪車の平面図
【図3】車両用リンク部材の取り付け状態を示す拡大図
【図4】図3のA−A線に沿った拡大断面図
【図5】図5は、本発明に係る製造方法の説明図で、 (a)は押出し成形によって得られた中間材の側面図 (b)は押出し成形によって得られた中間材の端面図 (c)は中間材に第1の切断を施した状態の側面図 (d)は切断による成形完了後の製品を示す側面図 (e)は(d)のE−E線に沿った断面図
【符号の説明】
1…ヘッドパイプ、4…前輪、5…メインフレーム、6
…スイングアーム、7…後輪、9…エンジン、10…ミ
ッションケース、22…燃料タンク、23…エアクリー
ナ、24…吸気ダクト、25…キャブレター、26…吸
気チャンバ、27…フロントカウル、29…ダクト部、
30,31…リンク、33…クッションユニット、40
…中間材、41…プレート部、42…厚肉部、C1,C
2,C3,C4…カットライン、L1,L2,L3,L
,L5,L6…辺。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出材を押出方向と交差する方向に切断
    することで連続して複数得られる車両の一部に用いられ
    るリンク部材の製造方法であって、 前記押出材は平行する上辺L1及び下辺L2を備え、 前記押出材を辺L1、L2と交差し、互いに交差する
    ットラインC1,C2に沿って切断して前記辺L1,L
    2とともに、互いに交差する辺からなる辺L3,L4を
    形成し、 爾後、前記辺L1、L2と交差し、且つ前記ラインC2
    と平行なカットラインC3及び前記カットラインC1に
    平行なカットラインC4に沿って切断し、 前記辺L4と平行し、辺L6と交差する辺L5及び前記
    辺L3と平行し、辺L5と交差する辺L6を形成するよ
    うにした、 ことを特徴とする車両リンク部材の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記リンク部材は、スイングアームとク
    ッションユニットとの間を連結する断面U字状のリンク
    部材であり、その材料はアルミニウム合金からなること
    を特徴とする請求項1に記載の車両用リンク部材の製造
    方法。
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