JP3537276B2 - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP3537276B2
JP3537276B2 JP33667296A JP33667296A JP3537276B2 JP 3537276 B2 JP3537276 B2 JP 3537276B2 JP 33667296 A JP33667296 A JP 33667296A JP 33667296 A JP33667296 A JP 33667296A JP 3537276 B2 JP3537276 B2 JP 3537276B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機等に用い
られる異なる色調のトナーによって形成された多色画像
を、用紙に定着する定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来複写機等に用いられる定着装置にお
いて、問題になることとしてトナーの定着性を保証する
ため定着温度を適正に保持しなければならないことがあ
る。それはトナーに与える熱量が適切でなくて、トナー
に与える熱量が少ないとトナーが充分に溶融しないで、
定着ローラにオフセットするコールドオフセットと呼ば
れる現象が発生し、反対に熱量が多いとトナーが溶融し
すぎて、定着ローラにオフセットするホットオフセット
と呼ばれる現象が発生するという問題である。
【0003】このような問題を解消するために、定着装
置を定着ローラの温度、定着ニップ巾、転写紙の種類、
トナーの種類等を考慮して制御しなければならない。そ
してトナーの種類が一種類の場合には、定着ニップ巾と
トナーの種類とは非変動因子であるから、定着ローラの
温度と転写紙の種類を考慮して制御すればよいこととな
る。そこで定着ローラの温度を変更させて、上昇させた
り下降させたりするようになっているものがあるが、こ
れは温度の上昇、下降に時間がかかるので、ダウンタイ
ムを発生させるという問題がある。
【0005】そこで前記のような問題に対処するため
に、転写紙の種類の相違による厚さの相違を利用し、転
写紙の搬送経路上流側に転写紙の厚さ検知手段を有し、
これによって検知した厚さに応じて、加圧ローラの加圧
力を変更することによって、トナーの定着性を保証する
ようになっている定着装置として、特開平2-148077号
公報に開示されたようなものがある。
【0006】一方においてこのような定着装置におい
て、処理速度の速いものにあっては、熱源によって定着
ローラに供給される熱量より、転写紙が奪う熱量の方が
多いため、連続定着を行うと定着ローラの温度が低下し
てくる。このようにして、定着ローラの温度が一定温度
以下となると、転写紙に与える熱量が不足して定着時に
おける定着性が劣化するという問題がある。
【0007】前記のような問題に対処するようにした定
着装置として、特公昭61-10070号公報に開示されたよ
うなものがあり、これは処理速度が速いことによって、
定着ローラの表面温度の低下にしたがって通紙間隔を順
次増大して、定着温度が定着可能な温度以下に低下しな
いように制御するCPMダウン制御と呼ばれる制御を行
ってトナーの定着性を保証するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記のような定着装置
は、前記のようにいずれも一種類のトナーによる定着の
際のトナーの定着性を保証しようというものであるの
で、多色画像を用紙に定着する場合に生ずる異なるトナ
ーの溶融温度の相違によって、コールドオフセット又は
ホットオフセット現象を生ずることを防止することがで
きないという問題がある。
【0009】そこでこの発明の目的は、前記のような従
来の定着装置のもつ問題を解消して、多色画像を転写紙
に定着する場合に、ダウンタイムを発生させることもな
ければ、異なるトナーの溶融温度の相違によっても、コ
ールドオフセット又はホットオフセット現象を生ずるこ
とがない定着装置を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、異
なる色調のトナーによって形成された多色画像を用紙に
定着する、内部に熱源を有する定着ローラと、この定着
ローラに圧接して回転する加圧ローラと、加圧ローラの
加圧力の切換機構とを有し、前記切換機構は定着される
異なる色調のトナーの種類によって、加圧ローラの加圧
力を選択的に切換えており、さらに前記用紙の通紙枚数
をカウントする通紙枚数カウンタと、連続通紙されると
通紙間隔を増大するCPMダウン制御手段とを有し、こ
のCPMダウン制御手段は、定着される異なる色調のト
ナーの種類に対応して、それぞれのCPMダウン開始枚
数が予め所定に設定され、前記通紙枚数カウンタによっ
てカウントした通紙枚数が前記CPMダウン開始枚数以
上となって、前記CPMダウン開始枚数より多くの連続
通紙を行うと判別した場合、この通紙枚数以降に定着さ
れる用紙の通紙間隔を広げるように制御していることを
特徴とする定着装置である。
【0011】請求項2に記載の発明は、異なる色調のト
ナーによって形成された多色画像を用紙に定着する、内
部に熱源を有する定着ローラと、この定着ローラに圧接
して回転する加圧ローラと、前記用紙の通紙枚数をカウ
ントする通紙枚数カウンタと、連続通紙されると通紙間
隔を増大するCPMダウン制御手段とを有し、前記CP
Mダウン制御手段は、定着される異なる色調のトナーの
種類に対応して、それぞれのCPMダウン開始枚数が予
め所定に設定され、前記通紙枚数カウンタによってカウ
ントした通紙枚数が前記CPMダウン開始枚数以上とな
って、前記CPMダウン開始枚数より多くの連続通紙を
行うと判別した場合、この通紙枚数以降に定着される用
紙の通紙間隔を広げるように制御していることを特徴と
する定着装置である。
【0012】請求項3に記載の発明は、異なる色調のト
ナーによって形成された多色画像を用紙に定着する、内
部に熱源を有する定着ローラと、この定着ローラに圧接
して回転する加圧ローラと、定着ローラの温度を検知す
る温度検知手段と、温度検知手段によって検知された温
度に対応して定着ローラの温度を制御する温度制御手段
と、連続通紙されて定着ローラの温度が設定温度以下に
なると、通紙を停止する搬送停止手段とを有し、前記搬
送停止手段は定着される異なる色調のトナーの種類によ
って、搬送停止時の条件を変更しており、さらに前記用
紙の通紙枚数をカウントする通紙枚数カウンタと、連続
通紙されると通紙間隔を増大するCPMダウン制御手段
とを有し、このCPMダウン制御手段は、定着される異
なる色調のトナーの種類に対応して、それぞれのCPM
ダウン開始枚数が予め所定に設定され、前記通紙枚数カ
ウンタによってカウントした通紙枚数が前記CPMダウ
ン開始枚数以上となって、前記CPMダウン開始枚数よ
り多くの連続通紙を行うと判別した場合、この通紙枚数
以降に定着される用紙の通紙間隔を広げるように制御し
ていることを特徴とする定着装置である。請求項4に記
載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の定着
装置において、前記CPMダウン開始枚数は、定着され
る用紙のサイズに応じて異ならせたものとしている。
【0013】
【発明の実施の形態】図1にはこの発明によって定着さ
れる多色画像を形成する画像形成装置が示されており、
このような画像形成装置において、第1帯電器1によっ
て均一に帯電された感光体2上に図示しない光学系によ
って、第1画像露光3が施されてネガ−ポジの潜像が形
成され、第1現像器4によって第1画像が感光体2上に
現像され、この例では接触2成分現像によって、黒トナ
ーが現像される。
【0014】続いて第2帯電器13によって黒トナー画像
部、非画像部を含めて、感光体2上の再帯電が行われ、
図示しない光学系によって、第2画像露光6が施され
て、再びネガ−ポジの潜像が形成され、第2現像器5に
よって第1画像とは色調の異なるトナーがネガ−ポジ現
像される。この例では非接触2成分現像によって、赤ト
ナーが現像される。なおこの際第2現像器5は、現像時
のみ感光体2と微小ギャップを保つように、ソレノイド
11のばね12で感光体2に近接する位置に移動される。
【0015】黒赤の2色画像は、バイアスローラ7を通
して、電圧印加手段8によって電圧を印加された転写ベ
ルト9によって転写紙10に転写されて搬送される。この
2色現像における第2帯電器13による再帯電の条件は、
黒トナー現像領域への赤トナーの混色防止と、赤現像器
すなわち第2現像器5への黒トナーの逆現像防止とが達
成されるように設定される。この例では第1帯電位が−
850v、第1露光電位が−100v、第1現像バイアスが−
550vで黒トナー画像を形成し、第2帯電は前記の条件
を満たすために実験によって求められ、黒トナー画像部
再帯電電位が−800〜−900vを達成するように、第2帯
電グリッド電位が−900vで施され、第2露光電位が−1
00v、第2現像バイアスが−750vで、第2現像期によ
って赤トナー画像が形成される。
【0016】そしてこのような画像形成装置の図示しな
い操作部の操作によって、黒色、又は赤色、もしくは
黒、赤同時2色のそれぞれのモードが選択されると、そ
れに対応して黒現像器又は赤現像器を作動させて、転写
紙に黒トナー又は赤トナーを転写し、このようにして画
像が転写された転写紙が、この発明にかかる定着装置に
搬送されてきて、画像定着が行われることとなる。
【0017】図2〜5には、この際使用されるこの発明
の第1実施形態が示されている。図1において、21は表
面がPFA,PTFE等の耐熱離型層が、また内部に熱
源22が設けられている定着ローラを示す。熱源22はハロ
ゲンヒータ又はニクロム線赤外線ヒータが用いられてい
る。23は定着ローラ21の表面に配置されていて、定着ロ
ーラ21の温度を検知し、定着ローラ21の温度が一定とな
るように熱源22を制御する温度検知手段を示す。24は定
着ローラ21に圧接して回転する加圧ローラを示し、その
表面はシリコンゴム等の耐熱ゴム層で被覆されている。
そしてこの加圧ローラ24は、その両端軸が軸受25で支承
されている。
【0018】加圧ローラ24の軸受25は定着ローラ21から
離間することができるようになっていて、その下方に配
置された加圧レバー26によって上動して定着ローラ21に
圧接するようになっている。加圧レバー26はその基端が
枢軸27によって側板33に回動可能に枢支され、その自由
端は加圧ローラの加圧力の切換機構28の弾性部材31の下
端に結合されている。
【0019】切換機構28は側板33に取付けたピン32が嵌
入している縦向の長孔30が設けられた可動板34を有し、
この可動板34の下端に弾性部材31の上端が結合されてい
る。またこの可動板34の長孔30の上部に、これと同方向
の図示しない長孔が設けられていて、この長孔及び側板
33に設けた図示しない軸受孔を貫通して回動軸39が横設
されている。そしてこの回動軸39の先端には歯車35が、
その後方にはカム37が、そして後端には仕切板36がそれ
ぞれ取付けられている。また可動板34の頂端にはカム37
に当接する当接板40が設けられている。仕切板36には切
欠部41が設けられ、図示しない機枠にこの切欠部41を検
知する検知部材38が設けられている。
【0020】歯車35は図示しないパルスモータによって
回転する駆動歯車と噛合していて、駆動歯車の駆動によ
って回転して、カム37の低部が当接板40に当接する図3
に示す第1加圧位置にあるとき、仕切板36の切欠部41が
検知部材38によって検知されるようになっている。そし
てパルスモータによる駆動歯車の回転を切換えることに
よって、カム37を第1加圧位置から、カム37の中間部が
当接板40に当接する図4に示す第2加圧位置、同高部が
当接板40に当接する図5に示す第3加圧位置に、又はそ
の反対にもしくは必要な加圧位置に切換えることができ
る。
【0021】このようにしてカム37を第1,2,3加圧
位置に切換えることによって、順次可動板34を高位置に
変位し、これによって弾性部材31にかかる張力すなわち
加圧レバー26の上昇力が順次増大して、加圧ローラ24の
定着ローラ21に対する加圧力を順次増大し、又はその反
対にもしくは必要な加圧力に切換えることができる。
【0022】ところでこの実施形態の場合には、黒トナ
ーを使用するときは、カム37が第1加圧位置にあり、
黒、赤トナーを同時に使用する2色モードのときは、カ
ム37が第2加圧位置にあり、赤トナーを使用するとき
は、カム37が第3加圧位置にあるようにしている。それ
は黒、赤両トナーが同一の定着特性を有していれば、加
圧ローラ24の加圧条件を変更する必要がないのである
が、この実施形態で使用するトナーの定着特性が異なる
ため、赤トナーの場合大きな加圧力となるように設定し
ているのである。この場合の定着特性とは、前記のよう
なコールドオフセットとホットオフセットとの上限値と
下限値との間の定着領域と呼ばれるところを指し、した
がってこの実施形態の場合、赤トナーの定着領域の方が
高温側にシフトしていることになる。このようにして定
着される異なる色調のトナーの種類によって、加圧力を
選択的に切換えることができる。
【0023】つぎに図6,7を参照して、この発明の第
2実施形態について説明する。この第2実施形態は図示
を省略したが、第1実施形態と同様の構成のものを使用
する。このようなものにおいて、単位時間当たりの通紙
枚数が多くて定着処理が迅速に行われる場合に、熱源22
から定着ローラ21に供給される熱量より、定着ローラ21
が転写紙に与える熱量が多くて連続通紙をすると、定着
ローラ21の温度が低下して、定着不良を生ずることを防
止するものである。
【0024】温度検知手段23によって検知された温度
が、所定の温度より温度ΔT(度)(以下CPMダウン
開始温度という)だけ低くなると、通常の場合よりも通
紙間隔を広げて、単位時間当たりの通紙枚数を通常の枚
数の0.75倍となるように図示しないCPMダウン制御手
段で通紙制御をする。この場合のCPMダウン開始温度
ΔTは各色モードによって図6に示すようになってい
て、黒色単色モードで25(度)、赤色単色モードで15
(度)、黒・赤同時2色モードで15(度)となってい
る。これは使用するトナーの定着特性により、赤色トナ
ーを使用した場合、前記のように高温領域で使用しない
と、コールドオフセットを生じて定着性の低下を生ずる
からである。また黒色トナーについて赤色トナーと同じ
CPMダウン開始温度ΔTを設定すると、すぐにCPM
ダウンが開始して定着性の低下を生ずる。
【0025】この第2実施形態の作用について、図7に
示す制御フローチャートを参照して説明する。定着ロー
ラ21の温度T0(度)を設定し、作動のスタート後カラ
ー選択モードをチェックし(ステップ1)、ついでカラ
ー選択モードに対応するCPMダウン開始温度ΔT
(度)を図6に基づいて決定し(ステップ2)、ついで
温度検知手段23によって定着ローラ21の温度T(度)を
測定し(ステップ3)、ついで設定温度T0(度)と測
定温度T(度)とを対比して、T0−T≧ΔTを演算し
(ステップ4)、「ノー」の場合には通常の通紙間隔で
通紙し(ステップ5)、「イエス」の場合にはCPMダ
ウン制御をして通紙枚数を減少する(ステップ6)。こ
の場合転写紙の長さをLとし、通常の通紙間隔をXとす
ると、CPMダウン率を0.75となるようにするために必
要な通紙間隔Yは、Y=〔(1−0.75)L+X〕/0.75
となるので、CPMダウン時には通紙間隔Xで通紙して
いたのを、通紙間隔Yに変更して通紙すればよいことに
なる。このようにして定着性が劣化するのが阻止されて
良品質の定着品が得られる。
【0026】つぎに図8,9を参照してこの発明の第3
実施形態について説明する。この第3実施形態は図示を
省略したが、第1実施形態と同様の構成のものを使用す
る。このようなものにおいて、予め設定された通紙枚数
(以下これをCPMダウン開始枚数という)N0より多
くの連続通紙を行う場合、CPMダウン開始枚数N0
降に通紙するとき、通常の場合におけるよりも通紙間隔
を広げて、単位時間当たりの通紙枚数を通常の枚数の0.
75倍となるように制御するCPMダウン制御手段が設け
られているものである。
【0027】図8には使用トナーの種類によるCPMダ
ウン開始枚数N0が示されており、黒色単色モードで
1、赤色単色モードでN2、黒・赤同時2色モードでN
3となっている。これは使用するトナーの定着特性によ
り、赤色トナーを使用した場合、前記のように高温領域
で使用しないと、コールドオフセットを生じて定着性の
低下を生ずるからである。また黒色トナーについて赤色
トナーと同じCPMダウン開始枚数N2を設定すると、
通常の黒色トナーを使用するとすぐにCPMダウンが開
始して定着性の低下を生ずる。
【0028】この第3実施形態の作用について、図9に
示す制御フローチャートを参照して説明する。作動のス
タート後カラー選択モードをチェックし(ステップ
1)、ついでカラー選択モードに対応するCPMダウン
開始枚数N0を図8に基づいて決定し(ステップ2)、
ついで図示しない通紙枚数カウンタで通紙枚数Nをカウ
ントし(ステップ3)、ついで通紙枚数NとCPMダウ
ン開始枚数N0とを対比して、N≧N0を演算し(ステッ
プ4)、「ノー」の場合には通常の通紙間隔で通紙し
(ステップ5)、「イエス」の場合にはCPMダウン制
御をして通紙枚数を減少する(ステップ6)。この場合
CPMダウン開始枚数N0(N1,N2)は、転写紙のサ
イズによって異なるものとなる。このようにして定着性
が劣化するのが阻止されて良品質の定着品が得られる。
【0029】つぎに図10,11を参照してこの発明の第4
実施形態について説明する。この第4施形態は図示を省
略したが、第1実施形態と同様の構成のものを使用す
る。このようなものにおいて、単位時間当たりの通紙枚
数が多くて定着処理が迅速に行われる場合に、熱源22か
ら定着ローラ21に供給される熱量より、定着ローラ21が
転写紙に与える熱量が多くて、連続通紙をすると定着ロ
ーラ21の温度が低下して定着不良を生ずることを防止す
るために、定着ローラ21の温度が正常な定着性を保証す
ることが可能な温度以下に低下したら、通紙を停止する
停止手段が設けられているものである。
【0030】この実施形態によって前記のように、通紙
を停止する際使用トナーの種類が複数の場合には、各ト
ナー毎に停止温度を変更しなければならない。図10には
使用トナーの種類による通紙停止温度Ts(度)が示さ
れており、黒色単色モードで30(度)、赤色単色モード
及び黒・赤同時2色モードで20(度)となっている。
【0031】この第4実施形態の作用について、図11に
示す制御フローチャートを参照して説明する。定着ロー
ラ21の温度T0を設定し、作動のスタート後カラー選択
モードをチェックし(ステップ1)、ついでカラー選択
モードに対応する停止温度Ts(度)を図10に基づいて
決定し(ステップ2)、ついで温度検知手段23によって
定着ローラ21の温度T(度)を測定し(ステップ3)、
ついで設定温度T0(度)と測定温度Tとを対比して、
0−T≧Tsを演算し(ステップ4)、「ノー」の場
合には通常の通紙間隔で通紙し(ステップ5)、「イエ
ス」の場合には通紙を停止して(ステップ6)定着性が
劣化するのが阻止されて良品質の定着品が得られる。
【0032】
【発明の効果】この発明は上記のようであって、定着装
置において、請求項1に記載の発明は、異なる色調のト
ナーによって形成された多色画像を用紙に定着する、内
部に熱源を有する定着ローラと、この定着ローラに圧接
して回転する加圧ローラと、加圧ローラの加圧力の切換
機構とを有し、前記切換機構は定着される異なる色調の
トナーの種類によって、加圧ローラの加圧力を選択的に
切換えており、さらに前記用紙の通紙枚数をカウントす
る通紙枚数カウンタと、連続通紙されると通紙間隔を増
大するCPMダウン制御手段とを有し、このCPMダウ
ン制御手段は、定着される異なる色調のトナーの種類に
対応して、それぞれのCPMダウン開始枚数が予め所定
に設定され、前記通紙枚数カウンタによってカウントし
た通紙枚数が前記CPMダウン開始枚数以上となって、
前記CPMダウン開始枚数より多くの連続通紙を行うと
判別した場合、この通紙枚数以降に定着される用紙の通
紙間隔を広げるように制御しているので、多色画像を用
紙に定着する場合に、ダウンタイムを発生させることも
なければ、異なるトナーの溶融温度の相違によっても、
コールドオフセット又はホットオフセット現象を生ずる
ことがないという効果がある。
【0033】請求項2に記載の発明は、異なる色調のト
ナーによって形成された多色画像を用紙に定着する、内
部に熱源を有する定着ローラと、この定着ローラに圧接
して回転する加圧ローラと、前記用紙の通紙枚数をカウ
ントする通紙枚数カウンタと、連続通紙されると通紙間
隔を増大するCPMダウン制御手段とを有し、前記CP
Mダウン制御手段は、定着される異なる色調のトナーの
種類に対応して、それぞれのCPMダウン開始枚数が予
め所定に設定され、前記通紙枚数カウンタによってカウ
ントした通紙枚数が前記CPMダウン開始枚数以上とな
って、前記CPMダウン開始枚数より多くの連続通紙を
行うと判別した場合、この通紙枚数以降に定着される用
紙の通紙間隔を広げるように制御しているので、ダウン
タイムを発生させることもなければ、異なるトナーの溶
融温度の相違によっても、コールドオフセット又はホッ
トオフセット現象を生ずることがないという効果があ
る。
【0034】請求項3に記載の発明は、異なる色調のト
ナーによって形成された多色画像を用紙に定着する、内
部に熱源を有する定着ローラと、この定着ローラに圧接
して回転する加圧ローラと、定着ローラの温度を検知す
る温度検知手段と、温度検知手段によって検知された温
度に対応して定着ローラの温度を制御する温度制御手段
と、連続通紙されて定着ローラの温度が設定温度以下に
なると、通紙を停止する搬送停止手段とを有し、前記搬
送停止手段は定着される異なる色調のトナーの種類によ
って、搬送停止時の条件を変更しており、さらに前記用
紙の通紙枚数をカウントする通紙枚数カウンタと、連続
通紙されると通紙間隔を増大するCPMダウン制御手段
とを有し、このCPMダウン制御手段は、定着される異
なる色調のトナーの種類に対応して、それぞれのCPM
ダウン開始枚数が予め所定に設定され、前記通紙枚数カ
ウンタによってカウントした通紙枚数が前記CPMダウ
ン開始枚数以上となって、前記CPMダウン開始枚数よ
り多くの連続通紙を行うと判別した場合、この通紙枚数
以降に定着される用紙の通紙間隔を広げるように制御し
ているので、ダウンタイムを発生させることもなけれ
ば、異なるトナーの溶融温度の相違によっても、コール
ドオフセット又はホットオフセット現象を生ずることが
ないという効果がある。請求項4に記載の発明は、請求
項1ないし3のいずれかに記載の定着装置において、前
記CPMダウン開始枚数を、定着される用紙のサイズに
応じて異ならせたものとしていることから、CPMダウ
ン開始枚数で規定される通紙間隔を増大するCPMダウ
ン制御の起動タイミングが、用紙サイズに応じて変更さ
れたより適切なものとなって、無駄が生じなくなるの
で、定着装置として連続通紙による連続定着性能の向上
を図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態が付設される画像形成装置
の正面図である。
【図2】この発明の実施形態の要部の斜面図である。
【図3】同上のカムが第1加圧位置にある状態を示す正
面図である。
【図4】同第2加圧位置にある状態を示す正面図であ
る。
【図5】同第3加圧位置にある状態を示す正面図であ
る。
【図6】この発明の第2実施形態の異なるモード毎のC
PMダウン開始温度図表である。
【図7】同上の制御フロー図である。
【図8】この発明の第3実施形態の異なるモード毎のC
PMダウン開始通紙枚数図表である。
【図9】同上の制御フロー図である。
【図10】この発明の第4実施形態の異なるモード毎の
通紙停止温度図表である。
【図11】同上の制御フロー図である。
【符号の説明】
21 定着ローラ 22 熱源 23 温度 24 加圧ローラ 25 軸受 26加圧レバー 27 軸 28 切換機構 30 長孔 31 弾性部材 32 ピン 33 側板 34 可動板 35 歯車 36 仕切板 37 カム 38 検知部材 39 回動軸 40 当接板 41 切欠部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/00 303 G03G 15/20 G03G 21/00 370 - 502 G03G 21/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる色調のトナーによって形成された
    多色画像を用紙に定着する、内部に熱源を有する定着ロ
    ーラと、この定着ローラに圧接して回転する加圧ローラ
    と、加圧ローラの加圧力の切換機構とを有し、前記切換
    機構は定着される異なる色調のトナーの種類によって、
    加圧ローラの加圧力を選択的に切換えており、 さらに前記用紙の通紙枚数をカウントする通紙枚数カウ
    ンタと、連続通紙されると通紙間隔を増大するCPMダ
    ウン制御手段とを有し、このCPMダウン制御手段は、
    定着される異なる色調のトナーの種類に対応して、それ
    ぞれのCPMダウン開始枚数が予め所定に設定され、前
    記通紙枚数カウンタによってカウントした通紙枚数が前
    記CPMダウン開始枚数以上となって、前記CPMダウ
    ン開始枚数より多くの連続通紙を行うと判別した場合、
    この通紙枚数以降に定着される用紙の通紙間隔を広げる
    ように制御している ことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 異なる色調のトナーによって形成された
    多色画像を用紙に定着する、内部に熱源を有する定着ロ
    ーラと、この定着ローラに圧接して回転する加圧ローラ
    と、前記用紙の通紙枚数をカウントする通紙枚数カウン
    タと、連続通紙されると通紙間隔を増大するCPMダウ
    ン制御手段とを有し、前記 CPMダウン制御手段は、定着される異なる色調の
    トナーの種類に対応して、それぞれのCPMダウン開始
    枚数が予め所定に設定され、前記通紙枚数カウンタによ
    ってカウントした通紙枚数が前記CPMダウン開始枚数
    以上となって、前記CPMダウン開始枚数より多くの連
    続通紙を行うと判別した場合、この通紙枚数以降に定着
    される用紙の通紙間隔を広げるように制御していること
    を特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】 異なる色調のトナーによって形成された
    多色画像を用紙に定着する、内部に熱源を有する定着ロ
    ーラと、この定着ローラに圧接して回転する加圧ローラ
    と、定着ローラの温度を検知する温度検知手段と、温度
    検知手段によって検知された温度に対応して定着ローラ
    の温度を制御する温度制御手段と、連続通紙されて定着
    ローラの温度が設定温度以下になると、通紙を停止する
    搬送停止手段とを有し、前記搬送停止手段は定着される
    異なる色調のトナーの種類によって、搬送停止時の条件
    を変更しており、 さらに前記用紙の通紙枚数をカウントする通紙枚数カウ
    ンタと、連続通紙されると通紙間隔を増大するCPMダ
    ウン制御手段とを有し、このCPMダウン制御手段は、
    定着される異なる色調のトナーの種類に対応して、それ
    ぞれのCPMダウン開始枚数が予め所定に設定され、前
    記通紙枚数カウンタによってカウントした通紙枚数が前
    記CPMダウン開始枚数以上となって、前記CPMダウ
    ン開始枚数より多くの連続通紙を行うと判別した場合、
    この通紙枚数以降に定着される用紙の通紙間隔を広げる
    ように制御している ことを特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】 前記CPMダウン開始枚数は、定着され
    る用紙のサイズに応じて異ならせたものとしていること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の定着
    装置。
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