JP3536967B2 - メータの取付構造およびメータ取付方法 - Google Patents

メータの取付構造およびメータ取付方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用メータの
取付構造およびメータ取付方法に関し、詳しくは、イン
ストルメントパネル内にメータを挿入するようにして装
着するメータの取付構造およびメータ取付方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車のメータは、例えば、図７
に示すように、コネクタ嵌合部５３などを有するメータ
５１を、コネクタ５４を有するインストルメントパネル
５２の前方から奥に向けて図中の水平方向（矢印Ｇ方
向）に押し込むようにして、装着が行われてる。このよ
うな押し込む動作（矢印Ｇ方向への押し込み動作）によ
って、図８に示すように、メータ５１のコネクタ嵌合部
５３をインストルメントパネル５２のコネクタ５４に嵌
合させるようになっていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前掲のごとき
従来のメータ取付構造においては、メータ５１を手で持
ち、そしてインストルメントパネル５２に略水平に押し
込んでコネクタ嵌合部５３をコネクタ５４に嵌合させる
ようにしていたので、コネクタ嵌合部とコネクタとの位
置合わせが上手くできないだけでなく、コネクタ嵌合部
５３とコネクタ５４との嵌合に必要な力が作業者にその
まま作用するため、組立の作業性が悪くなるという問題
があった。
【０００４】本発明の目的は、このような問題点を解決
することにあり、コネクタの嵌合の位置合わせが確実に
でき、さらに、メータ挿入が容易にできて、組立の作業
性を向上させることが可能なメータの取付構造およびメ
ータ取付方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】 本発明に係るメータの
取付構造は、メータを保持するインストルメントパネル
と、前記メータに設けられたコネクタ嵌合部と、前記イ
ンストルメントパネルに取り付けられたコネクタとを備
えたメータの取付構造において、前記メータ裏面寄り角
部又はインストルメントパネル内側の奥寄り位置に設け
られた突起状の回転軸からなる一方の嵌合手段と、前記
一方の嵌合手段である回転軸を受容する支持溝からなる
他方の嵌合手段を前記インストルメントパネル又はメー
タの対応する位置に設け、前記インストルメントパネル
に前記メータを装着するときに、前記両嵌合手段同士を
嵌合させることにより、前記メータを前記両嵌合手段の
回転軸を中心に回動して装着可能に構成されたことを特
徴とする。
【０００６】本発明に係るメータ取付方法は、インスト
ルメントパネルにメータを装着するときに、前記インス
トルメントパネルに設けた一方の嵌合手段と前記メータ
に設けた他方の嵌合手段とを嵌合したのち、前記メータ
を前記嵌合手段の軸心を中心にして回動して押し込むこ
とにより、前記メータの装着を完了させることを特徴と
する。
【０００７】このように、本発明に係るメータの取付構
造およびメータ取付方法によれば、メータの一方の嵌合
手段をインストルメントパネルの他の嵌合手段に嵌合
し、メータを嵌合手段の軸心を中心にして回転させるこ
とによりメータのコネクタ嵌合部がインストルメントパ
ネルのコネクタに嵌合される。
【０００８】
【０００９】 また、本発明に係る上記メータの取付構
造およびメータ取付方法においては、前記インストルメ
ントパネル及び前記メータに、前記メータを前記インス
トルメントパネル内に挿入するときのメータ挿入案内用
のガイド手段が設けられた構成とし、該構成を用いてメ
ータ装着を実施することができる（請求項２，４）。こ
れによれば、メータをインストルメントパネルに取り付
けるときに、挿入・位置決めが容易である。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るメータの取付
構造の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
なお、図１は、本発明に係るメータの取付構造を示す要
部断面図である。図２は、図１のＡ矢視図である。ま
た、図３、図４、図５、図６は、本発明に係るメータの
取付構造の組立手順を示す図である。
【００１１】図１に示すように、本実施の形態における
メータの取付構造１は、インストルメントパネル１１
と、メータ１２とで構成されている。このインストルメ
ントパネル１１の内側面１３には、適宜な位置、本実施
の形態では略中央部に適宜な幅のガイド溝１４が設けら
れている。このガイド溝１４は、前端から途中までほぼ
水平であり、その奥側（インストルメントパネルの内方
奥側）に向かって、ほぼ中段位置において、ガイド溝１
４が一旦斜めに下がって（後述する支持溝１６に対応す
るように下がって）から多少上側に円弧状に延びた構成
となっている。
【００１２】また、インストルメントパネル１１の内後
面の略中央部分（必ずしも中央部分でなくてもよい）に
は、コネクタ１５が設けられている。更に、インストル
メントパネル１１の内底面には、奥寄りに位置させて、
後述するメータ側に設けられた一方の嵌合手段２３と嵌
合可能な他方の嵌合手段である支持溝１６が設けられて
いる。この支持溝１６は、インストルメントパネル１１
の長手方向に沿って設けられている。
【００１３】メータ１２は、内部に各種計器類等が設け
られる樹脂製のメータケース２０と、このメータケース
２０に取り付けられた表ガラス２１とを有している。メ
ータケース２０の中央部分には、長手方向に沿って、イ
ンストルメントパネル１１のコネクタ１５に嵌合可能な
コネクタ嵌合部２２が複数設けられている。
【００１４】また、メータケース２０の底面の端部（角
部）には、外側に突出する一方の嵌合手段である回転軸
２３が設けられている。この回転軸２３は、メータケー
ス２０の長手方向に沿って間欠的（図２参照）に設けら
れており、インストルメントパネル１１の支持溝１６に
挿入可能になっている。
【００１５】更に、メータケース２０の両方の外側面に
は、図２にも示すように略中央に位置させて突起２４が
設けられている。この突起２４は、インストルメントパ
ネル１１のガイド溝１４に挿入可能になっている。すな
わち、ガイド溝１４と突起２４とで、メータ１２の挿入
用のガイド手段が構成されている。
【００１６】以下、メータ１２をインストルメントパネ
ル１１に取り付ける操作について、図３、図４、図５、
図６を参照して詳細に説明する。メータ１２をインスト
ルメントパネル１１に取り付ける場合、先ず、図３に示
すように、メータ１２の両側の突起２４をインストルメ
ントパネル１１のガイド溝１４に挿入（矢印Ｃ方向）す
る。
【００１７】そして、メータ１２を押し込むが、このと
き、回転軸２３側を突き出した状態でメータ１２を押し
込む。そうすると、メータ１２の中心軸とインストルメ
ントパネル１１との中心軸が一致した状態でメータ１２
が挿入される。
【００１８】次に、図４に示すように、メータ１２の回
転軸２３をインストルメントパネル１１の支持溝１６に
挿入し、回転軸２３を中心として、メータ１２を図中の
時計方向（矢印Ｂ方向）に回転させる。そうすると、メ
ータ２３は、回転軸２３の軸心を支点として、突起２４
がガイド溝１４に案内されるように回転移動できる。
【００１９】上記の回転移動をすると、図５に示すよう
に、メータ１２のコネクタ嵌合部２２がインストルメン
トパネル１１のコネクタ１５に対して、自動的に対応で
き、最終的な押し込みにより嵌合される。このように、
一連の連続操作によって、最終的には、図６に示すよう
に、コネクタ嵌合部２２とコネクタ１５とがしっかりと
結合されるとともに、メータ１２がインストルメントパ
ネル１１に確実に固定され取り付けられる。
【００２０】上述のように、本発明に係るメータの取付
構造１は、メータ１２の下端部にある回転軸２３をイン
ストルメントパネル１１の支持溝１６に挿入し、メータ
１２を回転軸２３の軸心を中心にして回転させることに
より、メータ１２のコネクタ嵌合部２２がインストルメ
ントパネル１１のコネクタ１５に嵌合されるので、てこ
の原理からメータ１２に加える力を従来より小さくする
ことができる。これにより、組立の作業性を向上させる
ことができる。
【００２１】また、本実施の形態ではメータ１２の回転
軸２３をメータ１２の下端部に設けたので、回転軸２３
を支持溝１６に容易に挿入することができる。更に、メ
ータ１２の挿入用のガイド手段として、インストルメン
トパネル１１にガイド溝１４を設けると共にメータ１２
に突起２４を設けたので、メータ１２の挿入が容易にな
り、作業性を向上させることができる。
【００２２】上記実施の形態においては、メータ１２の
下端部にある回転軸２３をインストルメントパネル１１
の支持溝１６に挿入し、メータ１２を回転軸２３を中心
にして時計方向に回転させる構成としたが、この取付構
造は、メータ１２の上端部に設けた回転軸２３を、イン
ストルメントパネル１１の内上面の奥寄りに位置した支
持溝１６に挿入して、メータ１２を吊り下げ状態にした
後、回転軸２３を中心に反時計方向に回転させる構成と
しても良い。この場合、ガイド溝１４の構成は、当然の
ことながら、先の実施の形態と違って、上下関係が反転
したような形状に形成される。このようにメータ１２
を、一旦、吊り下げ状態に保持してから回転固定させる
ことにより、作業性の向上が図れると同時に、メータ固
定前の位置合わせを容易にできる。なお、支持溝１６に
代えて、インストルメントパネル１１に形成する支持手
段を断面円弧状の吊支部にして、回転軸２３をこの吊支
部に掛けるようにしても良い。
【００２３】また、上記いずれの実施の形態も、メータ
側に回転軸２３を設ける一方、インストルメントパネル
側に支持溝１６などを設けた構成としたが、この嵌合構
造は、凹凸関係が逆であっても良い。また、本発明にお
いては、回転軸２３は、連続した軸状の構成でもよく、
またピン状の構成でもよい。
【００２４】さらに、本発明においては、ガイド手段と
なるガイド溝１４と突起２４の関係は、インストルメン
トパネル側に突起４を形成し、メータ側にガイド溝を設
ける構成であったり、これらの組み合わせとして、例え
ばメータの左右側面においてガイド溝と突起とが設けら
れた構成であっても良い。
【００２５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るメー
タの取付構造によれば、メータの端部の一方の嵌合手段
をインストルメントパネルの他方の嵌合手段に嵌合し、
メータを嵌合手段の軸心を中心にして回転させることに
よりメータのコネクタ嵌合部がインストルメントパネル
のコネクタに嵌合されるので、てこの原理によりメータ
に加える力を従来より小さくすることができ、これによ
り作業性を向上させることができる。また、回転軸と支
持溝との係合により、メータの位置決めを容易にでき、
しかも、メータ取り付け操作が一連の動作押し込み並び
に回転動作によりできるので、組み立て性を格段に向上
させることができる。また、本発明によれば、回転軸を
メータの下端部に設けた場合は、回転軸を支持溝に挿入
するのが容易になり、また、インストルメントパネル及
びメータにメータ挿入用のガイド手段を設けた構成とす
ることににより、メータの挿入し始めから終わりまで、
連続した動作とすることができ、組み立て作業が容易に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るメータの取付構造を示す要部断面
図である。
【図２】図１のＡ矢視図である。
【図３】本発明に係るメータの取付構造の組立手順を示
す図である。
【図４】本発明に係るメータの取付構造の組立手順を示
す図である。
【図５】本発明に係るメータの取付構造の組立手順を示
す図である。
【図６】本発明に係るメータの取付構造の組立手順を示
す図である。
【図７】従来例に係るメータの取付構造の組立前の状態
を示す図である。
【図８】従来例に係るメータの取付構造を示す図であ
る。
【符号の説明】
１ メータの取付構造 １１ インストルメントパネル １２ メータ １４ ガイド溝（ガイド手段） １５ コネクタ １６ 支持溝（嵌合手段） ２２ コネクタ嵌合部 ２３ 回転軸（嵌合手段） ２４ 突起（ガイド手段）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G01D 11/30 B60K 37/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 メータを保持するインストルメントパネ
    ルと、前記メータに設けられたコネクタ嵌合部と、前記
    インストルメントパネルに取り付けられたコネクタとを
    備えたメータの取付構造において、前記メータ裏面寄り角部又はインストルメントパネル内
    側の奥寄り位置に設けられた突起状の回転軸からなる一
    方の嵌合手段と、前記一方の嵌合手段である回転軸を受
    容する支持溝からなる他方の嵌合手段を前記インストル
    メントパネル又はメータの対応する位置に設け、 前記インストルメントパネルに前記メータを装着すると
    きに、前記両嵌合手段同士を嵌合させることにより、前
    記メータを前記両嵌合手段の回転軸を中心に回動して装
    着可能に構成されたことを特徴とするメータの取付構
    造。
  2. 【請求項２】 前記インストルメントパネル及び前記メ
    ータに、前記メータを前記インストルメントパネル内に
    挿入するときのメータ挿入案内用のガイド手段が設けら
    れたことを特徴とする請求項１に記載のメータ取付構
    造。
  3. 【請求項３】 請求項１又は２に記載のメータ取付構造
    におけるメータ取付方法において、 インストルメントパネルにメータを装着するときに、前
    記インストルメントパネルに設けた一方の嵌合手段と、
    前記メータに設けた他方の嵌合手段とを嵌合したのち、
    前記メータを前記嵌合手段の軸心を中心にして回動して
    押し込むことにより、前記メータの装着を完了させるこ
    とを特徴とするメータ取付方法。
  4. 【請求項４】 前記メータに設けた一方の嵌合手段と、
    前記インストルメントパネルに設けた他方の嵌合手段と
    を嵌合させるときに、前記インストルメントパネルの内
    面とメータ外面とに設けたガイド手段を用いて挿入操作
    をすることを特徴とする請求項３に記載のメータ取付方
    法。
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