JP3536443B2 - ノイズ低減装置 - Google Patents
ノイズ低減装置Info
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Description
装置に関し、とくに、インバータ駆動によって発生する
漏洩電流と漏洩電流に起因したノイズを低減する装置に
関する。 【0002】 【従来の技術】図6に、従来のインバータの回路を示
す。図において、1は交流電源、2はコンバータ部、3
はパワーモジュール、4はパワーモジュールとモジュー
ルケース9間に存在する浮遊容量、5はゲート信号であ
る。図7に図6の等価回路を示す。8は浮遊容量4にか
かる等価的に見た対アース間電圧源である。従来は直流
電圧母線の電圧をパワーモジュール3によって切り替え
ることで交流出力を得るため、電圧は急峻に変化する。
したがって、図7に示すように、パワーモジュールとモ
ジュールケース間に存在する浮遊容量4に電圧の急峻な
変化が加わり、漏洩電流が流れていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、この
漏洩電流がアースを伝わって電源に戻るため、同一電源
を使用した機器の誤動作や電源側に設けた漏電継電器類
が動作するといった問題が発生していた。また、漏洩電
流に起因したノイズが発生するためラジオが聞きとりに
くいといった問題もあった。そこで、L、Cなどの受動
素子を用いたノイズフィルタも考えられているが、Lや
Cを用いるための電流容量が大きくなると、ノイズフィ
ルタが大きくなる問題がある。本発明はノイズフィルタ
の代わりに小容量のパワー素子と小容量の受動素子を用
いて、小形のノイズ低減装置を提供することを目的とす
る。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明は交流電源と、この交流電源の出力を整流す
るコンバータ部と、このコンバータ部の出力をスイッチ
ングする第一のパワーモジュールとを備え、負荷に交流
を供給するインバータのノイズ低減装置であって、 前
記第一のパワーモジュールと並列に前記コンバータ部に
接続された第二のパワーモジュールと、 前記第二のパ
ワーモジュールに一端が接続され、前記インバータのア
ースに他端が接続されるとともに、前記インバータの出
力部に存在する浮遊インピーダンスと等価な補償インピ
ーダンスと、を備え 前記第一のパワーモジュールの駆
動信号を反転させた信号で前記第二のパワーモジュール
を駆動することにより、前記第一のパワーモジュールに
より発生する電圧と逆相の電圧を生成することを特徴と
している。 【0005】 【作用】上記手段により、主回路パワーモジュールと漏
洩電流低減用パワーモジュールは全く反対のスイッチン
グをするので、互いに逆相の漏洩電流を流し、パワーモ
ジュール内で相殺され、交流電源には流れなくなる。こ
れにより、漏洩電流および漏洩電流に起因したノイズを
低減できる。 【0006】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。図1は、本発明をインバータに適用した例であ
る。図中、21はパルス状の電圧を発生する電子装置で
あるインバータであり、10はインバータの制御部、1
2はインバータのパワーモジュールである。2はコンバ
ータ、11はコンデンサである。1は交流電源、6はモ
ータ、41は前記パルス状の電圧が印加される浮遊容量
を含む浮遊インピーダンスであり、インバータ部、配線
部、モータ部に分布する各線間および大地間のインピー
ダンスを表している。7は本発明のノイズ低減装置であ
り、前記パルス状の電圧と逆相の電圧を生成する逆相電
圧生成部71と前記浮遊インピーダンスと等価な補償イ
ンピーダンス72からなる。73は逆相電圧生成部のパ
ワーモジュールであり、パワーモジュール12と異なり
インバータ容量に関係なく小容量の素子でもよい。74
は反転回路、75は非反転回路である。動作原理を図2
の等価回路を用いて説明する。図2(a)はノイズ低減
装置がない場合で、図2(b)はノイズ低減装置をつけ
た場合である。図2(a)の場合、浮遊インピーダンス
41を流れるノイズ電流iは交流電源1にまで流れ込
む。図2(b)の場合、ノイズ電流iは、ノイズ低減装
置を流れ、交流電源2には流れないようになる。なお、
図1において、パワーモジュール12、73はディスク
リート形におきかえても良い。逆相電圧生成部71の電
源にインバータの主電源を用いているが、制御電源など
他の電源を用いてもよい。ただし,この場合は主電源電
圧Eと制御電源電圧Vccとの比に応じて補償インピー
ダンスを小さくする必要がある(E>Vccのとき)。
また、補償インピーダンス72は、モータの側に置いて
もよい。図3は本発明の他の実施例をあらわす図であ
る。また図4は図3の回路の等価回路を示す図である。
図3において、3はパワーモジュール、31は漏洩電流
低減用パワーモジュール、42、43はそれぞれパワー
モジュールおよび漏洩電流低減用パワーモジュールとモ
ジュールケース9間に存在する浮遊容量である。5はゲ
ート信号、74は反転回路、Rは漏洩電流低減用パワー
モジュール31の電位を安定させるための抵抗である。
図4において、8は浮遊容量42、43にかかる等価的
に見た対アース間電圧源である。パワーモジュール3の
うち、1相分のゲート信号と出力電圧および浮遊容量4
2の1相分に流れる漏洩電流を図5(a)に示す。パワ
ーモジュール3の出力電圧のスイッチングによって浮遊
容量42にはスパイク状の漏洩電流が流れる。また、パ
ワーモジュール3のゲート信号を反転回路74によって
反転させた信号で漏洩電流低減用IGBT31を駆動さ
せると、その出力電圧と浮遊容量43に流れる漏洩電流
の1相分の変化は図5(b)のようになる。したがっ
て、図4の等価回路に示したアース、つまり、モジュー
ルケースには、図5(a)に示した漏洩電流と図5
(b)に示した漏洩電流が同時に流れることになるの
で、互いに相殺し、漏洩電流はモジュール内でキャンセ
ルされる。したがって、漏洩電流に起因したノイズも低
減することが出来る。 【0007】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば小容
量のスイッチング素子と小容量の受動素子を用いてノイ
ズを除去できるので、小形のノイズ低減装置を提供する
ことができる。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】交流電源と、この交流電源の出力を整流す
るコンバータ部と、このコンバータ部の出力をスイッチ
ングする第一のパワーモジュールとを備え、負荷に交流
を供給するインバータのノイズ低減装置であって、 前記第一のパワーモジュールと並列に前記コンバータ部
に接続された第二のパワーモジュールと、 前記第二のパワーモジュールに一端が接続され、前記イ
ンバータのアースに他端が接続されるとともに、前記イ
ンバータの出力部に存在する浮遊インピーダンスと等価
な補償インピーダンスと、を備え前記第一のパワーモジ
ュールの駆動信号を反転させた信号で前記第二のパワー
モジュールを駆動することにより、前記第一のパワーモ
ジュールにより発生する電圧と逆相の電圧を生成する こ
とを特徴とするノイズ低減装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17033395A JP3536443B2 (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | ノイズ低減装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17033395A JP3536443B2 (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | ノイズ低減装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08340677A JPH08340677A (ja) | 1996-12-24 |
JP3536443B2 true JP3536443B2 (ja) | 2004-06-07 |
Family
ID=15903001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17033395A Expired - Fee Related JP3536443B2 (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | ノイズ低減装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3536443B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5899658B2 (ja) * | 2011-05-27 | 2016-04-06 | 富士電機株式会社 | 電力変換装置 |
JP2015006093A (ja) * | 2013-06-21 | 2015-01-08 | 住友電気工業株式会社 | 電力変換装置 |
JP2019092344A (ja) * | 2017-11-16 | 2019-06-13 | 株式会社ジェイテクト | モータ制御装置 |
-
1995
- 1995-06-12 JP JP17033395A patent/JP3536443B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08340677A (ja) | 1996-12-24 |
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