JP3533677B2 - 有機物塗膜 - Google Patents

有機物塗膜

Info

Publication number
JP3533677B2
JP3533677B2 JP20422993A JP20422993A JP3533677B2 JP 3533677 B2 JP3533677 B2 JP 3533677B2 JP 20422993 A JP20422993 A JP 20422993A JP 20422993 A JP20422993 A JP 20422993A JP 3533677 B2 JP3533677 B2 JP 3533677B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrolyzate
content
coating film
organic
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP20422993A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06340848A (ja
Inventor
康雄 田▲邉▼
信行 松添
穂積 遠藤
浩一 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP20422993A priority Critical patent/JP3533677B2/ja
Publication of JPH06340848A publication Critical patent/JPH06340848A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3533677B2 publication Critical patent/JP3533677B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有機物塗膜に関する。
【0002】
【従来の技術】漆を代表とする有機物は、その美観にお
いては極めて優れているものの、柔軟で傷がつきやす
い、塗膜の形成に手間を要する重ね塗りを必要とする、
などの難点が付随している。そして、近年になって有機
物に無機元素を添加することにより、無機物の特徴であ
る高硬度を発現する試みがなされてきた。例えば、含弗
素モノマーを重合して得た「ルミフロン」(商標:旭硝
子(株))の弗素樹脂、あるいは含ケイ素モノマーを重
合した「ゼムラック」(商標:鐘淵化学工業(株))等
のケイ素樹脂などがある。
【0003】ところが、弗素樹脂については依然として
柔軟で傷が付きやすく、しかも油分を吸収しやすくて汚
れ易いという新たな難点を随伴しているといわれてい
る。ケイ素樹脂については、硬度が上がるものの、ケイ
素の含有量を5重量%(SiO 2 として)以上に上げる
ことが困難であり、5%以上の含有量を示す製品は現実
に存在しない。しかも強い撥水性が発現するという難点
を伴っているといわれている。
【0004】このように、従来は分子設計の段階で無機
元素を有機化合物に導入していたが、有機モノマーに無
機元素を導入する限り、無機元素の含有量には限界が存
在する。すなわち、特定する有機化合物に導入できる無
機元素の数は有限である。一方、無機物質で工作物質や
構築物を自然環境から保護して美観を保つとともに使用
寿命を延長する手法も開発された。例えば、金属の表面
を「ポリシロキサン結合を有するケイ素・酸素を主成分
とする非晶質物質」で被膜する技術であり、日本の七宝
がこれである。七宝は、銅などの金属の表面にケイ砂を
主成分とする原料粉を塗布した後に焼成・溶解して無機
質の非晶質被膜を形成したものである。
【0005】上記の「ポリシロキサン結合を有するケイ
素・酸素を主成分とする非晶質物質」による被膜の利点
は、美観保持、耐候性、耐擦傷性、耐酸性が極めて高い
ことである。しかしながら、難点も有している。それ
は、脆弱性が高い(脆くて壊れ易い)ことである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、ケイ素を有機化合物に導入するに当たって前述の七
宝焼の様な非晶質のポリシロキサン結合を活用し、しか
も従来の上記樹脂並びに七宝焼の有する上記難点を同時
に解消し、可撓性を向上した有機物塗膜を得るべく検討
を行ない、本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明の要旨は、Siに直接結
合したアルキル基を実質的に含まないポリシロキサン結
合を有し、ポリシロキサン結合のSiの含有量がSiO
2 として20〜90重量%である非撥水性有機物塗膜に
ある。以下、本発明を詳細な説明する。まず、本発明に
おける塗膜は、Siに直接結合したアルキル基を実質的
に含まないポリシロキサン結合を有し、このポリシロキ
サン結合のSiの含有量がSiO2 として20〜90重
量%であることが必要である。
【0008】上記アルキル基部分の含有量が1重量%程
度以上であると、塗膜に撥水性が発現し、均一塗膜の形
成が困難となるので不適であり、上記の実質的に含まな
いとは1重量%未満を意味し、好適には該含有量が1,
000ppm以下、最適には100ppm以下である。
また上記Siの含有量が20%未満では硬度、耐擦傷
性、耐候性等が不十分であり、90%を超えると本来の
脆弱性が発現して塗膜の形成が困難となり、一回の塗布
で10μm以上の厚みを持った実用性のある塗膜は得ら
れない。
【0009】このSiO2 含有量は、使用目的によって
も異なるが好適には40〜80%、さらに好ましくは5
0〜70%程度である。本発明の有機物塗膜は、具体的
には、次のような方法によって得ることができる。すな
わち、アルコキシシランの加水分解物に、この加水分解
物の有するヒドロキシル基と反応しうる官能基を有する
有機化合物を反応させて塗膜を形成させる。
【0010】このアルコキシシランの加水分解物として
は、通常、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラ
ン、テトラプロポキシシランなどのテトラアルコキシシ
ランの部分加水分解物が用いられる。加水分解反応自体
は、公知の方法によることができ、たとえば、上記テト
ラアルコキシシランに所定量の水を加えて酸触媒の存在
下に、副生するアルコールを留去しながら通常、室温程
度〜100℃で反応させる。この反応によりアルコキシ
シランは加水分解し、さらに縮合反応によりヒドロキシ
ル基を2以上有する液状のシリケートオリゴマー(通常
平均重合度2〜8程度、好ましくは3〜6)が加水分解
物として得られる。
【0011】加水分解の程度は、使用する水の量により
適宜調節することができるが、本発明においては通常4
0〜90%程度、好適には60〜80%程度から選ばれ
る。このようにして得られた加水分解物は、通常十数%
のモノマーを含有しており、このまま用いても差支えな
いが、本発明においては、得られた加水分解からモノマ
ーを除去し、好ましくは1%以下、更に好ましくは0.
1%以下とすることによって、液状物の貯蔵安定性を高
めることができる。モノマーの除去方法としては、蒸留
等の常法のいずれもが使用できる。
【0012】本発明においては、更にこの加水分解物
に、この加水分解物の有する上記ヒドロキシル基と反応
しうる官能を有する有機化合物を反応させて塗膜が形成
される。このような反応性有機化合物としては、たとえ
ば、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、アル
コキシ基等を2以上有するものが挙げられ(ただし、上
記加水分解物を除く)、具体的には、たとえば、 (i)シランカップリング剤(一般にはRSiX3 :X
は加水分解性基、Rは官能基) (ii)アルキルアルコキシシリコーン類 (iii)アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、ウレタン樹脂等のポリマー類 (iv)1,4−ブタンジオール、グリセリン、カテコー
ル、レゾルシン等の多価アルコール が挙げられるが、好適には(i)、(iii )及び(iv)
のグループから選定される。
【0013】より具体的には、たとえば(i)のシラン
カップリング剤としては、
【化1】 等のメチルアクリレート系、
【0014】
【化2】
【0015】等のエポキシ系、H2 NC3 6 Si(O
2 5 3 、H2 NC2 4 NHC3 6 Si(OC
3 3 、H2 NCONHC3 6 Si(OC2 5
3 、等のアミノ系、CH2 =CHSi(OC
2 5 3 、CH2 =CHSi(OCH3 3 、CH2
=CHSi(OC2 4 OCH3 3 、等のビニル系、
等が挙げられる。
【0016】また、(ii)のアルキルアルコキシシリコ
ーン類としては、
【化3】(CH3O)3Si−{OSi(CH3)2 n −{OSi(OCH3)2
m −OCH3 n,m=1〜10 等が挙げられる。さらに、(iii )のポリマー類として
は、たとえば次のようなものが挙げられる。
【0017】 アクリル樹脂 (a)VP
【0018】
【化4】
【0019】(b)VP−γMTS;上記VP構造にγ
−MTS(γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン)を付加したもの
【0020】
【化5】
【0021】
【化6】
【0022】上記の有機化合物は、目的に応じて2種以
上を併用することもできる。上記加水分解物と有機化合
物の配合、反応は、通常次のように行なわれる。配合、
反応に際しては、通常、有機溶剤が使用されるが、この
有機溶剤は加水分解物と有機化合物双方に相溶性を持つ
ものが好適であり、例えばアルコール類、あるいはグリ
コール誘導体、炭化水素類、エステル類、ケトン類、エ
ーテル類を1種、または2種以上混合して使用できる。
【0023】アルコール類としては具体的にはメタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノ
ール、イソブタノール、オクタノール等が挙げられ、グ
リコール誘導体としてはエチレングリコール、エチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、エチレングリコールモノn−プロピ
ルエーテル、エチレングリコールモノn−ブチルエーテ
ル等が挙げられる。
【0024】炭化水素類としてはベンゼン、ケロシン、
トルエン、キシレン等が使用でき、エステル類として、
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセト酢酸メチ
ル、アセト酢酸エチル等が使用できる。アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセチルア
セトン等のケトン類、エチルエーテル、ブチルエーテ
ル、2メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ジオキサ
ン、フラン、テトラヒドロフラン等のエーテル類が使用
できる。
【0025】有機溶剤の使用量としては、有機化合物に
対して重量で1〜10倍程度が操作性の点で好ましい。
反応に際しては、通常触媒が用いられ、例えば、塩酸、
酢酸、硝酸、ギ酸、硫酸、リン酸などの無機酸、パラト
ルエンスルホン酸、安息香酸、フタル酸などの有機酸、
ジブチルスズジラウリレート、ジブチルスズジオクチエ
ート、ジブチルスズジアセテート等の有機スズ化合物、
水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ触媒が
有効であるが、特に無機酸、有機スズ化合物および有機
酸が有効である。
【0026】また、本発明においては、反応に際し、有
機溶剤の代わりに分散媒も使用することができる。用い
る分散媒としては、たとえば、水−界面活性剤系が好適
であり、界面活性剤としてはアニオン、カチオン又はノ
ニオン性のものが一般的である。アニオン性界面活性剤
としては、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル
塩、リン酸エステル等、カチオン性のものとしては、1
〜3級アミンの有機もしくは無機酸の塩、四級アンモニ
ウム塩、ポリオキシエチレンアルキルアミン塩等、さら
にはノニオン性のものとしては、ソルビタンジアルキル
エステル、ソルビタンアルキルエステルのエチレングリ
コール縮合物、脂肪族アルコールポリエチレングリコー
ル縮合物、アルキルフェノールポリエチレングリコール
縮合物、ポリプロピレングリコールポリエチレングリコ
ール縮合物等、が挙げられる。
【0027】これらの界面活性剤は、上記オリゴマーに
対して0.1〜5%程度使用するのが一般的であり、分
散(乳化)に際しては、適当量の水を用いて、ホモミキ
サー、コロイドミル、超音波等、公知の方法によること
ができる。加水分解物の配合量は、有機化合物共重合体
樹脂100重量部に対して好ましくは50〜300重量
部、より好ましくは100〜250重量部である。50
重量部以下では曲げ剛性が低下するので好ましくなく、
300重量部以上では基板との密着性が低下するので好
ましくない。
【0028】本発明においては、上記加水分解物、有機
化合物(触媒)並びに溶剤もしくは分散媒を含む液状組
成物(すなわち塗膜用組成物)から、脱水縮合反応によ
り有機物塗膜が形成される。反応温度は、通常−20〜
300℃程度、好ましくは20〜150℃程度から選択
される。この塗膜の形成は、たとえば以下のように行な
われる。
【0029】上記有機溶剤又は分散媒中で上記加水分解
物及び有機化合物を混合する。触媒は、この混合物に予
め添加し、脱水縮合反応がありあまり進行しない状態
(25℃での粘度が10,000cps以下)で保存し
ておいてもよいし、混合物を使用する際に添加してもよ
い。そして塗膜の形成は、金属、ガラス等各種の基板上
に触媒を含有する塗膜用組成物を塗布し、乾燥させて溶
剤を除去する。この乾燥において、脱水縮合反応が完結
する。
【0030】この乾燥(すなわち、反応)は常温でもよ
いが、通常−20〜300℃程度、好適には効率の点か
ら〜150℃程度まで昇温して行なう。用途によって
は、乾燥後、さらに再塗布し、乾燥してもよいが、本発
明の塗膜は、一回の塗布で10μm以上の膜厚を得るこ
とができる。塗布自体は常法によることができ、膜厚も
適宜選定することができる。得られる塗膜は、Siに直
接結合したアルキル基を実質的に含まないポリシロキサ
ン結合を有し、ポリシロキサン結合のSiの含有量がS
iO2 として20〜90重量%である有機物塗膜であ
り、通常のフッ素系樹脂と異なり非撥水性を示し、高硬
度でしかも可撓性を有する。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。 実施例1 攪拌機と還流用コンデンサー及び温度計を付けた500
mlの3つ口丸底フラスコに、テトラメトキシシラン2
34grとメタノール74grを加えて混合した後、
0.05%塩酸22.2grを加え、内温度65℃、2
時間加水分解反応を行った。
【0032】次いでコンデンサーを抽出管に取り換え、
内温度が150℃になるまで昇温し、メタノールで抽出
させ更に150℃、3時間加熱し縮合を行った。このよ
うにして加水分解物を得た。重合度は3〜6でヒドロキ
シル基10以上であった。一方、ヒドロキシ基含有アク
リル樹脂50Grと前述のアルコキシシラン加水分解物
100grを溶剤イソプロピレン150Grで相溶させ
た。
【0033】この液300Grに触媒としてマレイン酸
2cc添加した。この液をガラス基材上に500μmア
プリケーターで造膜した。室温で12時間放置後SiO
2 含有量が50重量%である非撥水性有機物塗膜(膜厚
200〜250μm、鉛筆硬度3H)が得られた。
【0034】実施例2 実施例1で得られたアルコキシシラン加水分解物100
Gr、ヒドロキシ基含有ポリエステル25Grを溶剤メ
チルエチルケトン75Gr、キシレン50Grに添加し
相溶させた液を得た。この液250Grに触媒として硝
酸1.5cc添加する。この液をガラス基材上に500
μmアプリケーターで造膜した。120℃、1時間加熱
後SiO2 含有量が67重量%である非撥水性有機物塗
膜(膜厚200〜250μm、鉛筆硬度5H)が得られ
た。
【0035】実施例3 実施例1で得られたアルコキシシラン加水分解物150
Gr、ヒドロキシ基含有エポキシ樹脂50Grを溶剤メ
チルエチルケトン100Gr、トルエン100Grに添
加し相溶させた液を得た。
【0036】この液400Grに触媒として塩酸2cc
添加する。この液をガラス基材上に500μmアプリケ
ーターで造膜した。100℃、10時間加熱後SiO2
含有量が60重量%である非撥水性有機物塗膜(膜厚2
00〜250μm、鉛筆硬度4H)が得られた。 実施例4 エポキシ系シランカップラー
【0037】
【化7】
【0038】700grを溶剤メタノール900Grに
添加し、次いで0.1N塩酸32cc添加した。室温で
1時間撹拌した。その後70℃、2時間還流した。この
有機物300Grに実施例1で得られたアルコキシシラ
ン加水分解物520grを混合した。この液300Gr
に塩酸2cc添加した。この液をガラス基材上に500
μmアプリケーターで造膜した。120℃、30分間加
熱後SiO2 含有量66重量%である非撥水性有機物塗
膜(膜厚200〜250μm、鉛筆硬度5H)が得られ
た。
【0039】実施例5 1,4−ブタンジオール100Grを溶剤イソプロピレ
ン100Gr添加した。実施例1で得られたアルコキシ
シラン加水分解物100Grを上記有機物に添加し、次
いで触媒塩酸を1.5ccを添加し、80℃、1時間加
熱後SiO2 含有量50重量%である非撥水性有機物塗
膜(膜厚200〜250μm、鉛筆硬度3H)が得られ
た。
【0040】実施例6 実施例1で得られたアルコキシシラン加水分解物は重合
度3〜6でヒドロキシル基は10以上で、オリゴマー中
のモノマー量が3%であった。引き続き100〜150
℃に加熱したジャケットにアルコキシシラン加水分解物
を煮沸させて、気化したモノマーを不活性ガスと共に系
外に排出した。こうして得られたアルコキシシラン加水
分解物のモノマー量は0.2%であった。このアルコキ
シシラン加水分解物使用以外は実施例1と全く同様に行
い、同様の非溌水性有機物塗膜が得られた。更に、造膜
前の液の粘度は室温で300cpsであった。この液を
200ccサンプル瓶に100gr注入し、解放したま
ま室温放置で貯蔵安定性をテストした。1ケ月放置後の
粘度は350cpsできわめて貯蔵安定性に優れてい
た。
【0041】
【発明の効果】このようにして形成した塗膜は、「高硬
度」と「可撓性」と言うお互いに相反する性質を有し、
その結果、汚れないことによる「美観性」、固いことに
よる「耐擦傷性」が発現する。しかも、含ケイ素有機樹
脂に有りがちな水をはじく(撥水性)による美観性の低
下等の難点もない。しかも、一回の塗布で10μm以上
の厚みを有する塗膜が形成できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 足立 浩一 北九州市八幡西区黒崎城石1番1号 三 菱化成株式会社黒崎工場内 (56)参考文献 特開 昭61−101566(JP,A) 特開 平2−169668(JP,A) 特公 昭61−26947(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 183/00 C09K 3/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルコキシシランの加水分解物と、この
    加水分解物の有するヒドロキシル基と反応し得る官能基
    を有する有機化合物とを反応させて形成された塗膜であ
    って、アルコキシシランの加水分解物がポリシロキサン
    結合を形成しており、かつこのポリシロキサン結合にお
    いてSiに直接結合したアルキル基の含有量が1重量%
    未満であり、またこのポリシロキサン結合のSiの含有
    量がSiO2として40〜80重量%であることを特徴
    とする非撥水性有機物塗膜。
  2. 【請求項2】 テトラアルコキシシランの加水分解物で
    あって重合度が2〜8であり、かつヒドロキシル基を2
    個以上有する液状物と、このヒドロキシル基と反応し得
    る官能基を2個以上有する有機化合物とを含む組成物か
    ら形成され、ポリシロキサン結合のSiの含有量がSi
    2として40〜80重量%であることを特徴とする非
    撥水性有機物塗膜。
  3. 【請求項3】 アルコキシシランの加水分解物が、アル
    コキシシランモノマーの含有率が1重量%以下のもので
    あることを特徴とする請求項1又は2記載の非撥水性有
    機物塗膜。
  4. 【請求項4】 ポリシロキサン結合のSiの含有量がS
    iO2として50〜70重量%であることを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれかに記載の非撥水性有機物塗
    膜。
JP20422993A 1993-04-07 1993-08-18 有機物塗膜 Expired - Lifetime JP3533677B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20422993A JP3533677B2 (ja) 1993-04-07 1993-08-18 有機物塗膜

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8076793 1993-04-07
JP5-80767 1993-04-07
JP20422993A JP3533677B2 (ja) 1993-04-07 1993-08-18 有機物塗膜

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06340848A JPH06340848A (ja) 1994-12-13
JP3533677B2 true JP3533677B2 (ja) 2004-05-31

Family

ID=26421741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20422993A Expired - Lifetime JP3533677B2 (ja) 1993-04-07 1993-08-18 有機物塗膜

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3533677B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006328424A (ja) * 1996-03-25 2006-12-07 Mitsubishi Chemicals Corp シロキサン化合物及びこれを用いた液状組成物
US5885717A (en) * 1998-01-15 1999-03-23 Minnesota Mining And Manufacturing Company Circuit protection film

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06340848A (ja) 1994-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2150114C (en) Polysiloxane coating
CA2310283C (en) Addition-crosslinkable epoxy-functional organopolysiloxane polymer and coating compositions
EP0590954B1 (en) Epoxy-functional silicone resin
JPH1060116A (ja) オルガノポリシロキサン、その製造方法、それよりなる有機変性したシリコーン誘導体を製造するための中間体、塗料及び印刷インキ用添加物並びに被覆
JP3232004B2 (ja) コーティング材組成物
EP0825230B1 (en) Curable polymethylsilsesquioxane composition
JP3610627B2 (ja) コーティング液及びその製造方法、並びにコーティング膜
JPS59136363A (ja) アルミナ含有有機ケイ素樹脂
JPH08143773A (ja) 硬化性組成物及びその製造方法
JP3221645B2 (ja) 硬化性組成物
JP3533677B2 (ja) 有機物塗膜
JP3279015B2 (ja) コーティング用組成物
JPH0959605A (ja) 撥水処理剤
JP2000086765A (ja) 有機ケイ素組成物
JPH11343321A (ja) 滑水性表面を形成し得るポリマー組成物
JPH07157563A (ja) 熱可塑性フルオロシリコーン樹脂及びその製造方法
JPH09110984A (ja) シリケート硬化物及びその製造方法
JP3509749B2 (ja) 無機質塗装品
JP3245519B2 (ja) 塗料組成物
JPH10245505A (ja) 耐雨垂れ汚染性塗膜、塗料組成物、塗膜形成方法及び塗装物
JPH09165450A (ja) 硬化性組成物及びその製造方法、並びに硬化物
JP3520583B2 (ja) コーティングされた無機粉体及びその製造方法、並びに無機粉体用コーティング剤及びその製造方法
JPH09169847A (ja) ポリアルコキシポリシロキサン及びその製造方法並びにこれを用いた硬化性組成物
JPH0649412A (ja) コーティング組成物
JPH093402A (ja) コーティング用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040301

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090319

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090319

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100319

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110319

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 9