JP3533020B2 - 泡離型剤の塗布方法 - Google Patents

泡離型剤の塗布方法

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JP3533020B2
JP3533020B2 JP27243995A JP27243995A JP3533020B2 JP 3533020 B2 JP3533020 B2 JP 3533020B2 JP 27243995 A JP27243995 A JP 27243995A JP 27243995 A JP27243995 A JP 27243995A JP 3533020 B2 JP3533020 B2 JP 3533020B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は気泡を含有する泡離
型剤の塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液状の離型剤を成形型のキャ
ビティ型面に噴霧等で塗布する技術が知られている。し
かしこの技術によれば、離型剤を付着させた成形型のキ
ャビティ型面や割り面がベトベトになりがちである。そ
のためエアブローを吹きつけて余剰の離型剤を除去する
エアブロー処理を行う際に、時間を要し、生産性の向上
には限界がある。
【0003】また従来より、ミスト状の離型剤を成形型
のキャビティ型面に吹きつける技術も知られている。し
かしこの技術によれば、離型剤はミスト状のため、周囲
に飛散しがちであり、環境汚染の防止には限界がある。
金型を閉じた状態でミスト状の離型剤をキャビティに注
入しても、周囲への飛散は抑制し得るものの、ミスト状
の離型剤がキャビティ内で回り込めない箇所が生じ易
く、塗布むらが発生し易い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は上記した問
題を解決すべく、気泡を含有する泡離型剤を金型のキャ
ビティ型面に塗布する技術を近年開発した(本出願時に
未公知)。気泡を含んだ泡離型剤によれば、上記した問
題の改善に有利である。更に空気などの気体を含む断熱
層として機能できる気泡を泡離型剤は含有するため、成
形型を急冷する作用も抑え得、急冷に起因する成形型の
クラック生成等の不具合を解消するのにも有利である。
【0005】本発明は上記した数々の優れた効果をもつ
新規な泡離型剤の開発の一環としてなされたものであ
り、キャビティにおける余剰の泡離型剤の除去を促進す
る様にした泡離型剤の塗布方法を提供することを課題と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は泡離型剤につ
いて開発を進めた結果、泡離型剤を吸引すれば、余剰の
泡離型剤を除去し易いこと、更に、型閉じ状態のキャビ
ティの内圧をエアブロー処理において変動させれば、泡
離型剤の除去性が一層促進されることを知見し、本発明
を完成したた。
【0007】即ち、請求項1に係る泡離型剤の塗布方法
は、成形品を成形するキャビティを区画するキャビティ
型面と泡離型剤をキャビティ内に注入する注入口と注入
口を開閉する注入口開閉手段とキャビティ内の泡離型剤
を吐出する開放口と開放口を開閉する開放口開閉手段と
をもつ成形型と、気泡を含む泡離型剤とを用い、開放口
及び注入口を開放した状態で、泡離型剤を成形型の注入
口から、キャビティ型面で区画されたキャビティに注入
すると共に開放口から吐出し、泡離型剤を回収通路を経
て循環させる処理と、エアブローを成形型に供給して余
剰の泡離型剤を除去するエアブロー処理と、吸引手段に
より、成形型のキャビティ内を吸引して余剰の泡離型剤
を除去する吸引処理とを実施し、その後、開放口及び注
入口を閉鎖し、成形型のキャビティに溶湯を注入して鋳
造を行うことを特徴とするものである。
【0008】請求項2に係る泡離型剤の塗布方法は、成
形品を成形するキャビティを区画するキャビティ型面を
もつ成形型と、気泡を含む泡離型剤とを用い、泡離型剤
を成形型のキャビティ型面に注入する処理と、成形型に
エアブローを供給して余剰の泡離型剤を除去するエアブ
ロー処理とを実施するものであり、エアブロー処理で
は、型閉じ状態の成形型のキャビティの内圧を少なくと
も1回変動させる制御を行うことを特徴とするものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明方法で用いる泡離型剤をキ
ャビティ型面に注入する形態としては、成形型のキャビ
ティに注入する前の段階で、予め起泡させて気泡を含む
離型剤を生成し、その泡離型剤を成形型のキャビティに
注入する方式を採用しても良く、或いは、成形型のキャ
ビティ内に注入する前の段階では、気泡がないか又は少
なく、離型剤をキャビティ内に注入した後に、キャビテ
ィ内で起泡させる方式を採用しても良い。
【0010】本発明方法で用いる成形型としては鋳造型
を採用できる。鋳造型はダイカスト型、重力鋳造型、低
圧鋳造型、高圧鋳造型等の公知のものを採用できる。請
求項1の方法によれば、エアブロー処理で余剰の泡離型
剤は除去される。しかしエアブロー処理だけでは、余剰
の泡離型剤を除去するのは必ずしも充分ではない。エア
ブロー流から離れた部位の泡離型剤は、除去しにくいか
らである。この点請求項1の方法によれば、エアブロー
処理の後で、吸引手段により、成形型のキャビティ内を
吸引して余剰の泡離型剤を除去する吸引処理を実施す
る。従って泡離型剤の除去性は確保される。吸引手段と
しては吸引ポンプ等を採用できる。吸引処理とエアブロ
ー処理は、個別に行っても良いし、同時に行ってもよ
い。
【0011】請求項2の方法によれば、エアブロー処理
では、成形型のキャビティの内圧を少なくとも1回変動
させる制御を行う。この制御では、成形型のうちエアブ
ロー処理を行ないつつ、成形型の開口(例えば、成形型
に形成したエアブローが排出される開口、或いは、成形
型を構成する分割型の割り面間の隙間開口)の開口面積
を狭小化(完全閉塞も含む)する開口面積狭小化操作を
行うことができる。
【0012】この開口面積狭小化操作においては、開口
面積の狭小化を所定の時間間隔をおいて間欠的に行っ
て、キャビティの内圧を脈動化させる脈動化操作を行う
ことも好ましい。
【0013】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の実施例を図面を参照して説
明する。 (構成)成形型としての金型1は、鋳造品を形成するキ
ャビティ10を備えている。キャビティ10はキャビテ
ィ型面10aで区画されている。金型1は、固定型とし
て機能する第1分割型11と、可動型として機能する第
2分割型12とで構成されている。
【0014】第1分割型11の下部には、泡離型剤を注
入するための注入口13が形成され、第1分割型11の
上部には開放口14が形成されている。注入口13は後
述する様に泡離型剤を排出除去するための排出口として
も機能する。第1分割型11の挿通孔には、注入口13
を開閉する第1シャットピン16が嵌合され、油圧シリ
ンダまたは空圧シリンダ等の第1駆動源16kにより前
進後退可能とされている。第1分割型11の別の挿通孔
には、開放口14を開閉する第2シャットピン17が嵌
合され、油圧シリンダまたは空圧シリンダ等の第2駆動
源17kにより前進後退可能とされている。
【0015】従って第1シャットピン16は、注入口1
3を開閉する注入口開閉手段として機能する。第2シャ
ットピン17は、開放口14を開閉する開放口開閉手段
として機能する。泡離型剤供給系2は、金型1のキャビ
ティ10に底部からつまり下注入方式で泡離型剤を供給
する系である。泡離型剤供給系2は、起泡能力を備えた
ポンプ等を含む泡離型剤注入装置20と、泡離型剤注入
装置20と注入口13とをつなぐ注入通路21と、注入
通路21に介在する三方向の第1切替弁41及び三方向
の第2切替弁42と、第1切替弁41のポート41bに
通路23fを介してつながり且つ泡離型剤を回収する収
容タンク等をもつ泡離型剤回収装置23と、金型1の開
放口14と泡離型剤回収装置23とをつなぐ回収通路2
4と、開放口14につながる二方向の第3切替弁43
と、回収通路24に介在する三方向の第4切替弁44と
を備えている。
【0016】なお第1切替弁41はポート41a〜41
cをもつ。第2切替弁42はポート42a〜42cをも
つ。第3切替弁43はポート43a、43bをもつ。第
4切替弁44はポート44a〜44cをもつ。エアブロ
ー供給系5は、金型1のキャビティ10内の余剰の泡離
型剤を除去するために、金型1の開放口14からキャビ
ティ10にエアブローを供給する系である。エアブロー
供給系5は、第4切替弁44のポート44cにつながる
エアブロー通路50と、エアブロー通路50につながる
エア供給源51とを備えている。エア供給源51はコン
プレッサや工場エア源等で形成できる。エアブロー供給
系5は、金型1の上部からエアブローをキャビティ10
内に供給するので、余剰の泡離型剤の排出除去に際して
重力を利用するのに有利である。
【0017】吸引系6は、金型1のキャビティ10内を
吸引して減圧するものである。吸引系6は、第2切替弁
42のポート42bにつながる吸引通路61と、吸引通
路61につながる吸引手段としての真空ポンプ等の吸引
装置62とを備えている。吸引系6は、金型1の底部か
ら吸引するので、余剰の泡離型剤の排出除去に際して重
力を利用するのに有利である。
【0018】本実施例によれば図1から理解できる様
に、金型1にはキャビティ10の内圧を測定する圧力検
知手段としてのキャビティ10内の圧力を検知する負圧
センサ18、圧力センサ19が装備されている。負圧セ
ンサ18の圧力信号は、信号線18i、アンプ18hを
介して制御装置7に入力される。圧力センサ19の圧力
信号は、信号線19i、アンプ19hを介して制御装置
7に入力される。
【0019】制御装置7は、サンプルホールド回路やA
/D変換器を含む入力処理回路と、CPUを含む制御回
路と、D/A変換器を含む出力処理回路とを備えてい
る。本実施例によれば、第1切替弁41の電磁ソレノイ
ド部41hは信号線41iを経て制御装置7により制御
される。第2切替弁42の電磁ソレノイド部42hは信
号線42iを経て制御装置7により制御される。第3切
替弁43の電磁ソレノイド部43hは信号線43iを経
て制御装置7により制御される。第4切替弁44の電磁
ソレノイド部44hは信号線44iを経て制御装置7に
より制御される。吸引装置62は信号線62iを経て制
御装置7により制御される。泡離型剤注入装置20は信
号線20iを経て制御装置7により制御される。鋳造装
置97と制御装置7とは信号線97iで接続されてい
る。
【0020】更に本実施例によれば、図2に示す様に金
型1のキャビティ10に溶湯を注入する溶湯注入路1r
が形成されている。溶湯注入路1rには溶湯通路90が
連通している。溶湯通路90には溶湯供給口93が形成
されている。溶湯通路90には加圧プランジャ95が位
置S1、位置S2間で前進後退可能に装備されている。
【0021】なお、図2に示す位置S1は、泡離型剤の
充填処理や循環処理に際に、加圧プランジャ95がセッ
トされる位置である。従ってキャビティ10内の泡離型
剤が溶湯通路90に侵入することは、加圧プランジャ9
5によって抑えられる。図2に示す位置S2は、溶湯通
路90で溶湯を受ける際に、加圧プランジャ95がセッ
トされる位置である。
【0022】(使用形態)本実施例の使用形態について
各処理に分けて説明する。 充填処理 本実施例によれば、まず、泡離型剤を金型1のキャビテ
ィ10に充填する充填処理を行う。充填処理は金型1を
閉じた状態で行う。更に充填処理では、第1シャットピ
ン16を矢印X2方向に後退させて注入口13を開放し
ておく。同様に第2シャットピン17を矢印X2方向に
後退させて開放口14を開放しておく。これにより充填
処理の際におけるキャビティ10内の空気の排出除去性
を確保する。
【0023】この状態で、第1切替弁41のポート41
a、41cが連通する様に制御装置7により制御され、
また第2切替弁42のポート42a、42cが連通する
様に制御装置7により制御される。充填処理では第1切
替弁41のポート41b、第2切替弁42のポート42
bは閉じている。そして、制御装置7によりオン作動さ
れた泡離型剤注入装置20によって、泡離型剤注入装置
20の泡離型剤は、第1切替弁41、第2切替弁42、
注入通路21、注入口13を経て金型1のキャビティ1
0に注入される。つまり下注ぎされる。下注ぎは、泡離
型剤をキャビティ型面10aにむらなく付着させるのに
有利である。
【0024】金型1には高温の溶湯が注入されるため、
金型1は高温に加熱される。従ってこの金型1のキャビ
ティ10に泡離型剤が注入充填されると、泡離型剤の熱
膨張、蒸発化等によりキャビティ10内は高圧化する。
金型1の温度によっては泡離型剤が沸騰し、キャビティ
10内がかなり高圧化することもある。従って本実施例
によれば、キャビティ10aに泡離型剤が充填されたと
きに、圧力センサ19により検知されるキャビティ10
内の圧力信号が所定値に到達する様に、予めセットされ
ている。
【0025】本実施例によれば、泡離型剤の充填が検知
された後においても、更に泡離型剤注入装置20のオン
作動を制御装置7は所定時間継続する。この間にも、第
3切替弁43のポート43a、43bを連通させてお
き、第4切替弁44のポート44a、44bを連通させ
ておく。この結果、泡離型剤注入装置20から泡離型剤
がキャビティ10内に次々と供給されてくるので、金型
1のキャビティ10内の泡離型剤は、開放口14からオ
ーバフローして次々と吐出される。
【0026】吐出された泡離型剤は、第3切替弁43、
第4切替弁44、回収通路24を経て泡離型剤回収装置
23に戻る。この様にして泡離型剤は循環する。この様
な循環処理により金型1と泡離型剤との接触時間が増
し、金型1の冷却が促進される。 エアブロー処理 上記した処理が終了すると、金型1を閉じた状態で、高
圧の圧縮空気をキャビティ10内に供給するエアブロー
処理を行う。エアブロー処理では、第1シャットピン1
6、第2シャットピン17を矢印X2方向に後退させた
まま、つまり注入口13、開放口14を開放したまま行
う。
【0027】更にエアブロー処理では、第4切替弁44
を切り替えて第4切替弁44のポート44a、44cを
連通させて開放口14とエアブロー通路50とが連通す
る様にする。第4切替弁44のポート44bは閉じる。
第3切替弁43のポート43a、43bは連通してお
く。この状態で、エア供給源51の作動により、エアブ
ローがエアブロー通路50、第4切替弁44、第3切替
弁43を経て金型1の開放口14に供給される。
【0028】従ってエアブローが金型1の上部から下部
に向けてキャビティ10に吹き込まれる。従って余剰の
泡離型剤は、エアブローまたは重力により注入口13か
ら注入通路21に吐出される。上記したエアブロー処理
では、第2切替弁42のポート42c、42aが連通し
ていると共に、第1切替弁41のポート41c、41b
が連通しているので、キャビティ10から除去された泡
離型剤は、通路23fを経て泡離型剤回収装置23に回
収される。
【0029】泡離型剤回収装置23に回収された泡離型
剤は、泡離型剤回収装置23で消泡される。そして消泡
後に、通路23mを経て泡離型剤注入装置20に送給さ
れ、泡離型剤注入装置20で再び起泡されて、気泡を含
む泡離型剤となる。エアブロー処理の終了は圧力センサ
19により検知される。エアブロー処理が終了すると、
第4切替弁44のポート44cを閉じ、エアブローの供
給を停止する。なおエアブロー処理では、キャビティ型
面10aに塗布されている泡離型剤の乾燥を、エアブロ
ーにより促進する効果も期待できる。
【0030】吸引処理 上記の様にしたエアブロー処理が終了したら吸引処理を
行う。この場合には第2切替弁42のポート42b、4
2cを連通させ、ポート42aを閉じる。更に第3切替
弁43のポート43aも閉じる。また吸引処理では、第
1シャットピン16及び第2シャットピン17は、矢印
X2方向に後退させて注入口13及び開放口14を開放
したまま行う。
【0031】この状態で制御装置7は吸引装置62を作
動させて、金型1のキャビティ10内を減圧し、負圧状
態とする。従って、キャビティ10内にまだ残留してい
た余剰の泡離型剤は、吸引除去される。吸引処理の際に
は金型1は閉じているため、吸引は良好である。金型1
の溶湯注入路1r(図2参照)、開放口14、注入口1
3等に残留していたエアブロー処理では除去できなかっ
た泡離型剤も、吸引除去される。
【0032】吸引処理の終了は、負圧センサ18により
検知される。吸引処理が終了すると、吸引装置62を停
止させる。更に第1シャットピン16及び第2シャット
ピン17を矢印X1方向に前進させて注入口13及び開
放口14を閉じる。 内圧増加処理 ところで上記した泡離型剤の充填処理の際に、次の内圧
増加処理を行うことも好ましい。即ち、第2シャットピ
ン17を矢印X1方向に前進させて、開放口14の開口
面積をなくしたり減少させたりする。
【0033】この状態で、泡離型剤注入装置20の作動
で泡離型剤をキャビティ10内に供給する処理をすれ
ば、キャビティ10内に充填された泡離型剤の内圧が高
まる。結果として、キャビティ10内の泡離型剤がキャ
ビティ型面10aに良好に接触し、両者の接触性が向上
し、塗布むらの低減に有利である。更に、泡離型剤とキ
ャビティ型面10aとの間の空気断熱層として機能する
微小隙間も低減する。よって泡離型剤がキャビティ型面
10aを冷却する冷却能力を確保できる。
【0034】鋳造 上記した様に金型1のキャビティ型面10aに泡離型剤
を付着させたら、図2に示す加圧プランジャ95を位置
S1から位置S2にし、その状態で、溶湯供給口93か
ら溶湯通路90に溶湯を装入する。そして加圧プランジ
ャ95を矢印C1方向に前進させて、溶湯をキャビティ
10に注入する。
【0035】キャビティ10内の溶湯が溶湯が固化する
と、型開きした金型1から離型すれば、鋳造品が得られ
る。この様な鋳造の際には前述の様に第1シャットピン
16を作動させて注入口13が閉じられている。切替弁
41、42に高温の溶湯が侵入しない様にするためであ
る。同様に、第2シャットピン17も開放口14を閉じ
ている。切替弁43、44に高温の溶湯が侵入しない様
にするためである。
【0036】本実施例で用いる溶湯としては特に限定さ
れず、例えばアルミ系、銅系、亜鉛系、場合によっては
鉄系を採用できる。 (制御)図3は制御装置7が実行するメインルーチンの
フローチャートを示す。図3に示す様に、スタートする
と、ステップS1で他の機器の信号を入力し、ステップ
S2で他の機器が準備OKか否か判定する。準備OKで
あれば、ステップS3でレジスタ等のクリヤ処理を行
う。ステップS4で泡離型剤を金型1のキャビティ10
に注入する充填処理(「充填」は、図において制約上略
記を用いる)を行う。ステップS5でエアブローを金型
1のキャビティ10に供給して、余剰の泡離型剤を除去
するエアブロー処理を行う。ステップS6で金型1のキ
ャビティ10内を吸引して負圧とし、余剰の泡離型剤を
吸引する吸引処理を行ない、ステップS1に戻る。
【0037】図4は上記した充填処理のサブルーチンを
示す。ステップS402で金型1の型開閉信号を入力
し、ステップS404で金型1が閉じているか否か判定
する。金型1が開いておれば、注入しても泡離型剤は漏
れてしまうので、泡離型剤を注入しないで、型閉じまで
待機する。金型1が閉じておれば、ステップS406で
加圧プランジャ95を位置S1にセットすると共に、第
1シャットピン16、第2シャットピン17を矢印X2
方向に移動させて開放口14、注入口13を開放させ
る。ステップS408でこれを検知するまで待機する。
【0038】検知すれば、ステップS410で作動完了
信号を出力すると共に、第1切替弁41、第2切替弁4
2を切り替えて、第1切替弁41のポート41a、41
c、第2切替弁42の42a、42cを開く。ステップ
S412で泡離型剤注入装置20をオンとし、ステップ
S414で圧力センサ19の圧力信号を入力する。ステ
ップS416でキャビティ10内の圧力信号としきい値
2 とを比較し、キャビティ10内の圧力信号がしきい
値P2 を越えていなければ、越えるまで待機する。高温
の溶湯の熱を受けた金型1は高温状態のため、キャビテ
ィ10に注入された泡離型剤は熱膨張、蒸気化等で高圧
化する。本実施例によれば、キャビティ内に泡離型剤が
充填されると、キャビティ10内の圧力信号がしきい値
2を越える様に予めセットする。
【0039】キャビティ10内の圧力信号がしきい値P
2 を越えていれば、キャビティ10内に泡離型剤が充填
されたとみなし、ステップS418に進み、泡離型剤を
循環させるための循環時間が経過するまで、泡離型剤の
循環を継続する。泡離型剤の循環により金型1の冷却が
確保される。循環時間が経過すれば、ステップS420
に進み、泡離型剤注入装置20をオフとし、メインルー
チンにリターンする。
【0040】図5は上記したエアブロー処理のサブルー
チンを示す。ステップS502で第1シャットピン1
6、第2シャットピン17が開いているか判定し、開い
ていれば、ステップS504でエアブロー開始信号を出
力し、第4切替弁44のポート44a、44cを開く。
これによりエア供給源51のエアブローが金型1のキャ
ビティ10に供給され、キャビティ10内の余剰の泡離
型剤が注入口13から排出除去される。
【0041】ステップS508では圧力信号19の圧力
信号を入力し、ステップS510で圧力信号19の圧力
信号としきい値P3 とを比較する。圧力信号がしきい値
3未満であれば、圧力信号がしきい値P3 を越えるま
で待機する。圧力信号がしきい値P3 を越えれば、ステ
ップS512でエアブロー終了信号を出力し、第4切替
弁44のポート44cを閉じ、エアブロー処理を終了
し、メインルーチンにリターンする。
【0042】ステップS508、S510は、ステップ
S520に示す様にブロー時間ぶんエアブローを供給し
ながら待機する時間制御とすることも可能である。ステ
ップS502で判定の結果、第1シャットピン16、第
2シャットピン17が何らかの事情で万一閉じておれ
ば、ステップS506に進み、第1シャットピン16、
第2シャットピン17を開いて、注入口13、開放口1
4を開く。注入口13、開放口14が閉じておれば、泡
離型剤をキャビティ10内に充填する際の支障となるか
らである。
【0043】図6は上記した吸引処理のサブルーチンを
示すものである。ステップS602で第1シャットピン
16、第2シャットピン17が開いているか判定し、開
いていれば、ステップS604で吸引開始信号を出力
し、第3切替弁43のポート43aを閉じると共に、第
2切替弁42を切替操作して第2切替弁42のポート4
2c、42bを連通させる。ステップS608で吸引装
置62がオンし、キャビティ10内を吸引する共に、吸
引時間を計測する吸引タイマをスタートする。吸引タイ
マは、ソフトウェアタイマでも、外付けタイマでも良
い。
【0044】ステップS610で負圧センサ18の圧力
信号を入力する。ステップS612で負圧センサ18の
圧力信号としきい値P4 とを比較して、圧力信号がしき
い値P4 に到達していなければ、ステップS630で吸
引時間がTfを越えたか否か判定し、越えていなけれ
ば、ステップS610に戻る。ステップS612での判
定の結果、負圧センサ18の圧力信号がしきい値P4
到達すれば、ステップS614に進み、吸引装置62を
オフして吸引を停止する。更にステップS616で加圧
プランジャ95を位置S2にセットして鋳造に備える。
更に第1シャットピン16、第2シャットピン17を閉
じて、注入口13、開放口14を閉じる。ステップS6
18で泡離型剤終了信号を鋳造装置97に出力し、ステ
ップS620で吸引タイマをクリヤとし、メインルーチ
ンにリターンする。上記処理により泡離型剤の塗布が終
了したので、鋳造装置97は鋳造を開始することができ
る。
【0045】ところで吸引を長い時間続けても、負圧セ
ンサ18の圧力信号がしきい値P4に到達しない場合に
は、金型1の第1分割型11と第2分割型12との間に
バリがかみこんでいる等の『型閉じ不良』が予想され、
これにより吸引不良が生じているものと推察される。こ
の場合には鋳造品が不良となり易いため、好ましくな
い。
【0046】この点本実施例では、ステップS630で
の判定の結果、吸引時間が時間Tf経過しても負圧セン
サ18の圧力信号がしきい値P4 に到達しない場合に
は、『吸引不良』とみなし、ステップS630からステ
ップS632に進み、泡離型剤塗布終了信号を出力する
ことなく、吸引不良警告を実行し、メインルーチンにリ
ターンする。従ってステップS630、632は、吸引
処理を利用した型閉じ不良判定手段として機能できる。
【0047】図6においてステップS602で第1シャ
ットピン16、第2シャットピン17が何らかの事情で
万一閉じておれば、ステップS606に進み、第1シャ
ットピン16、第2シャットピン17を開いて、注入口
13、開放口14を開く。注入口13、開放口14が閉
じておれば、キャビティ10内を吸引する際の支障とな
るからである。
【0048】(実施例の効果)本実施例によれば、金型
1のキャビティ10内に残留している余剰の泡離型剤を
除去するエアブロー処理をした後に、キャビティ10内
を吸引処理するため、エアブロー処理では除去できなか
った泡離型剤、例えば、キャビティ10の隅部に残留し
ていた余剰の泡離型剤等を吸引除去でき、泡離型剤の除
去性が高まる。更にエアブロー処理で大半の泡離型剤を
除去した後に吸引処理するので、吸引処理に用いる吸引
装置62の吸引能力の小型化にも有利である。キャビテ
ィ10からの泡離型剤の除去性が促進される。高圧化に
伴い、キャビティ10の泡離型剤の気泡の破裂の促進も
機能していると考えられる。
【0049】更に本実施例によれば、空気断熱層として
機能できる気孔を含有する離型剤を採用しているので、
気孔を含まない液状の離型剤を採用した場合に比較し
て、金型1の急冷を抑えるのに有利であり、金型1のク
ラック抑制、金型1の長寿命化に有利である。またミス
ト状の離型剤を採用する場合に比較して、周囲への飛散
も抑制でき、環境保護の面でも有利である。
【0050】更に本実施例によれば、金型1を閉じた状
態で泡離型剤を充填するので、金型1が型開きした状態
で液状離型剤を塗布する方式に比較して、金型1の割り
面に泡離型剤が過剰に塗布されることを抑えることがで
き、更に泡離型剤の周囲への飛散を抑制できるので、環
境保護の面でも有利である。 (実施例2)実施例2は実施例1と基本的には同様の構
成であり、同様の作用効果を奏する。但しこの例ではエ
アブロー処理の制御が相違する。以下これについて説明
する。
【0051】図7はこのエアブロー処理のサブルーチン
を示す。ステップS902で第1シャットピン16、第
2シャットピン17が開いているか判定し、開いていれ
ば、ステップS904でエアブロー開始信号を出力し、
第4切替弁44のポート44a、44cを開く。これに
よりエア供給源51のエアブローが金型1のキャビティ
10に供給され、余剰の泡離型剤がキャビティ10の注
入口13から除去される。ステップS908に進み、カ
ウント数Nを1インクリメントする。更にステップS9
10で第1シャットピン16を矢印X1方向に移動させ
て注入口13を閉じる。ステップS912で、注入口1
3を閉じた状態でステップS912により、時間ΔT1
待機する。
【0052】時間ΔT1経過したら、ステップS914
で第1シャットピン16を矢印X2方向に移動させて注
入口13を開放する。ステップS916で、注入口13
を開放した状態で時間ΔT2待機する。時間ΔT2待機
したら、ステップS918でカウント数Nとしきい値N
aとを比較して、カウント数Nがしきい値Na以下であ
れば、ステップS908に戻り、前記したステップを繰
り返す。カウント数Nがしきい値Naを越えておれば、
ステップS920に進み、ステップS920でエアブロ
ー停止信号を出力して第4切替弁44を切替え、第4切
替弁44のポート44cを閉じ。メインルーチンにリタ
ーンする。これによりエアブロー処理は終了する。
【0053】上記したステップS910は開口面積狭小
化操作手段として機能する。ステップS908〜S91
8は、キャビティ10の内圧を脈動化させる脈動化操作
手段として機能する。なおΔT1とΔT2との値は適宜
選択でき、ΔT1=ΔT2、ΔT1>ΔT2、ΔT1<
ΔT2のいずれでも良い。
【0054】図8は第1シャットピン16の開閉のタイ
ミングチャートを模式的に示すものである。図8に示す
様に、上記した制御を行うエアブロー処理では、第1シ
ャットピン16の開閉は間欠的に実行され、従って注入
口13は間欠的に開閉する。これによりキャビティ10
内は間欠的に高圧状態となり、キャビティ10が高圧状
態となった後に注入口13が開放するので、注入口13
から泡離型剤は勢いをもって排出されることになり、泡
離型剤の排出除去性が確保される。 (他の例)図1に示した例では負圧センサ18、圧力セ
ンサ19は金型1の上部側に装備されているが、これに
限らず、圧力を検出できる限り、どこの位置でも良い。
【0055】図1に示した例では圧力センサ19は、充
填処理における金型1のキャビティ10内の泡離型剤の
圧力と、エアブロー処理におけるキャビティ10内の圧
力との双方を検知するが、これに限らず、充填処理にお
ける圧力を検知する圧力センサと、エアブロー処理にお
ける圧力を検知する圧力センサとを個別に設けても良
い。
【0056】また図1に示す例では脈動化操作手段とし
て、第1シャットピン16の開閉を繰返すことにしてい
るが、これに限らず、電磁弁を別途設け、電磁弁の開閉
の繰返しでキャビティ10内を脈動化しても良い。或い
は、第2切替弁42の開閉の繰返しでキャビティ10内
を脈動化しても良い。また図6に示す吸引処理によれ
ば、キャビティ10の負圧がしきい値に到達するまで、
吸引を継続することにしているが、これに限らず、負圧
センサ18を設けることなく、吸引装置62を所定時間
オンし、所定時間経過したらオフとする時間制御にして
も良いことは勿論である。
【0057】また図7に示す制御によれば、キャビティ
10の内圧を脈動化させる脈動化操作手段として、ΔT
1とΔT2との時間経過を利用した時間制御を採用して
いるが、これに限らず、脈動化操作手段として、負圧セ
ンサ18の負圧信号を利用し、キャビティ10内の負圧
信号としきい値とを比較して、第1シャットピン16を
移動させて注入口13を間欠的に開閉する制御にしても
良い。
【0058】(付記)上記した実施例から次の技術的思
想も把握できる。 ○エアブロー処理で、成形型における開口面積を狭小化
する開口面積狭小化操作を行う請求項2に記載の方法。 ○エアブロー処理で、キャビティの内圧を脈動化させる
脈動化操作を行う請求項2に記載の方法。 ○成形品を成形するキャビティを区画するキャビティ型
面をもつ成形型と、気泡を含む泡離型剤とを用いる装置
であり、泡離型剤を成形型のキャビティ型面に付着させ
る泡離型剤付着手段と、エアブローを該成形型に供給し
て余剰の泡離型剤を除去するエアブロー処理手段と、成
形型のキャビティ内を吸引して余剰の泡離型剤を除去す
る吸引処理手段とを具備することを特徴とする泡離型剤
の塗布装置。 ○成形品を成形するキャビティを区画するキャビティ型
面をもつ成形型と、気泡を含む泡離型剤とを用いる装置
であり、泡離型剤を該成形型のキャビティ型面に付着さ
せる泡離型剤処理手段と、成形型にエアブローを供給し
て余剰の泡離型剤を除去するエアブロー処理手段とを具
備し、エアブロー処理手段は、型閉じ状態の成形型のキ
ャビティの内圧を少なくとも1回変動させる制御手段を
備えていることを特徴とする泡離型剤の塗布装置。○エ
アブロー処理手段は、成形型における開口面積を狭小化
する開口面積狭小化操作手段をもつ泡離型剤塗布装置。 ○エアブロー処理手段は、キャビティの内圧を脈動化さ
せる脈動化操作手段をもつ泡離型剤塗布装置。 ○吸引処理における吸引漏れに基づいて、成形型の型閉
じ不良を判定する型閉じ不良判定手段を備えている泡離
型剤塗布装置。 ○キャビティ内の圧力に関する物理量を検出する圧力検
知手段と、圧力検知手段に基づいてキャビティの内圧を
変動させる内圧変動制御手段とを用いる泡離型剤塗布方
法及び泡離型剤塗布装置。
【0059】
【発明の効果】請求項1の方法によれば、金型等の成形
型のキャビティに残留している余剰の泡離型剤を除去す
るエアブロー処理をした後に、キャビティを吸引処理す
るため、エアブロー処理では除去できなかった泡離型
剤、例えば、キャビティの隅部に残留していた余剰の泡
離型剤等を吸引除去でき、泡離型剤の除去性が高まる。
【0060】更にエアブロー処理で大半の泡離型剤を除
去した後に吸引処理するので、吸引処理に用いる吸引手
段の吸引能力の小型化にも有利である。請求項1の方法
によれば、泡離型剤の除去性が高まるので、泡離型剤の
残留、液だれ、塗布むらを低減、回避するのに有利であ
る。故に泡離型剤の残留等に起因する製品欠陥の軽減、
回避に有利である。
【0061】請求項2の方法によれば、エアブロー処理
では、型閉じ状態の成形型のキャビティの内圧を少なく
とも1回変動させる制御を行う。この様な請求項2の方
法によれば、余剰の泡離型剤の除去性が高まるので、キ
ャビティにおける泡離型剤の残留、液だれ、塗布むらを
低減、回避するのに有利である。故に泡離型剤の残留等
に起因する製品欠陥の軽減、回避に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置の構成図である。
【図2】加圧プランジャ付近を示す金型の構成図であ
る。
【図3】制御装置が実行するメインルーチンのフローチ
ャートである。
【図4】制御装置が実行する充填処理のサブルーチンの
フローチャートである。
【図5】制御装置が実行するエアブロー処理のサブルー
チンのフローチャートである。
【図6】制御装置が実行する吸引処理のサブルーチンの
フローチャートである。
【図7】実施例2に係る制御装置が実行するエアブロー
処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図8】実施例2に係る制御装置が実行する第1シャッ
トピンの開閉のタイミングチャートである。
【符号の説明】
図中、1は金型(成形型)、10はキャビティ、10a
はキャビティ型面、13は注入口、14は開放口、2は
泡離型剤供給系、20は泡離型剤注入装置、21は注入
通路、23は泡離型剤回収装置、5はエアブロー供給
系、50はエアブロー通路、6は吸引系、7は制御装置
を示す。
フロントページの続き (72)発明者 唐木 満尋 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 乾 満 岐阜県岐阜市六条南一丁目9番6号 岐 阜精機工業株式会社 第1事業部内 (72)発明者 二村 健人 岐阜県岐阜市六条南一丁目9番6号 岐 阜精機工業株式会社 第1事業部内 (72)発明者 斉藤 明 岐阜県岐阜市六条南一丁目9番6号 岐 阜精機工業株式会社 第1事業部内 (72)発明者 家田 穂 愛知県名古屋市瑞穂区船原町4の20 株 式会社家田産業内 (56)参考文献 特開 平9−103860(JP,A) 特開 平8−224652(JP,A) 特開 昭57−64440(JP,A) 実開 昭61−31544(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 17/20,17/32 B22C 3/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形品を成形するキャビティを区画するキ
    ャビティ型面と泡離型剤をキャビティ内に注入する注入
    口と該注入口を開閉する注入口開閉手段と該キャビティ
    内の泡離型剤を吐出する開放口と該開放口を開閉する開
    放口開閉手段とをもつ成形型と、気泡を含む泡離型剤と
    を用い、該開放口及び該注入口を開放した状態で、 該泡離型剤を
    該成形型の該注入口から、該キャビティ型面で区画され
    たキャビティに注入すると共に該開放口から吐出し、該
    泡離型剤を回収通路を経て循環させる処理と、 エアブローを該成形型に供給して余剰の泡離型剤を除去
    するエアブロー処理と、 吸引手段により、該成形型のキャビティ内を吸引して余
    剰の泡離型剤を除去する吸引処理とを実施し、その後、
    該開放口及び該注入口を閉鎖し、該成形型のキャビティ
    に溶湯を注入して鋳造を行うことを特徴とする泡離型剤
    の塗布方法。
  2. 【請求項2】成形品を成形するキャビティを区画するキ
    ャビティ型面をもつ成形型と、気泡を含む泡離型剤とを
    用い、 該泡離型剤を該成形型のキャビティ型面に注入する処理
    と、 該成形型にエアブローを供給して余剰の泡離型剤を除去
    するエアブロー処理とを実施するものであって、 該エアブロー処理では、型閉じ状態の成形型のキャビテ
    ィの内圧を少なくとも1回変動させる制御を行うことを
    特徴とする泡離型剤の塗布方法。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、該成形
    型の該開放口は泡離型剤回収装置に回収通路を経て繋が
    れていることを特徴とする泡離型剤の塗布方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項
    において、エアブロー処理の際に、該開放口及び該注入
    口を開放しておくことを特徴とする泡離型剤の塗布方
    法。
  5. 【請求項5】請求項3において、該成形型の該注入口に
    泡離型剤を注入する泡離型剤注入装置が設けられてお
    り、 該泡離型剤回収装置に回収された泡離型剤は該泡離型剤
    注入装置に送給されることを特徴とする泡離型剤の塗布
    方法。
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