JP3491787B2 - 泡剤による成形型冷却制御方法 - Google Patents

泡剤による成形型冷却制御方法

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JP3491787B2
JP3491787B2 JP27122595A JP27122595A JP3491787B2 JP 3491787 B2 JP3491787 B2 JP 3491787B2 JP 27122595 A JP27122595 A JP 27122595A JP 27122595 A JP27122595 A JP 27122595A JP 3491787 B2 JP3491787 B2 JP 3491787B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は気泡を含む泡剤によ
る成形型冷却制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、成形型を冷却するにあたり、
成形型の内部に形成した通路に冷却水を通水する内冷法
が採用されている。しかし冷却水を用いるため、成形型
の急冷作用が大きく、マイルド冷却には好ましくない。
また冷却水をスプレー等で外部から成形型に吹きつける
噴霧法も開発されているが、スプレーした冷却水が飛散
するため、環境保全性を考慮すると、この方法では充分
ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は上記した冷
却水を通水する方式、スプレー噴霧による冷却方式とは
異なり、気泡を含有する泡剤で成形型を冷却する技術を
近年開発した(本出願時に未公知)。泡剤は、空気断熱
層として機能できる気泡を含み、成形型の急冷作用を抑
え得るため、マイルドな冷却に有利であり、熱衝撃の低
減に有利である。従って急冷に起因するクラック生成等
の不具合を解消するのに有利である。
【0004】本発明は上記した気泡を含む泡剤の利用技
術の開発の一環としてなされたものであり、成形型にお
けるクラック生成を一層抑えるのに有利な泡剤による成
形型冷却制御方法を提供することを課題とする。
【0005】
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項に係る泡剤によ
る成形型冷却制御方法は、気泡を含む泡剤を成形型に供
給して前記成形型を冷却するに際して、気泡を含む泡剤
を供給可能な泡剤供給装置を用意し泡剤を供給する前の
状態の成形型の型表面温度及び型内温度の少なくとも一
方を検知し、その温度に基づいて、前記泡剤による初期
冷却条件を設定し、成形型を閉じた状態で、初期冷却条
件に基づいて泡剤を泡剤供給装置により成形型のキャビ
ティ型面に供給して成形型のキャビティ型面を冷却し、
更に、成形型から排出された泡剤の状況、泡剤供給後の
成形型の型表面温度及び型内温度の少なくとも一方に基
づいて、初期冷却条件を補正することを特徴とするもの
である。
【0007】 請求項に係る泡剤による成形型冷却制
御方法は、請求項において、成形型の型表面温度と型
内温度との温度差が所定値以内となる様に、初期冷却条
件を補正することを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】気泡を含む泡剤を成形型に供給す
る形態としては、成形型に供給する前の段階で、予め起
泡させて気泡を含む泡剤を生成し、その泡剤を成形型に
供給する方式を採用しても良く、或いは、成形型に供給
する前の段階では、気泡がないか又は少なく、成形型に
注入した後に、成形型内で起泡させて泡剤とする方式を
採用しても良い。
【0009】泡剤には添加物を添加しても良い。添加物
の比熱は泡剤の冷却能力に影響を与える。添加物として
は、成形品の離型性を向上させる離型剤成分等を採用で
きる。この場合には成形型の冷却と離型剤塗布との双方
を同時に達成できる。添加物として、発泡性を高める発
泡剤を用いても良い。成形型の型表面温度及び型内温度
の検知は、温度センサで行うことができる。温度センサ
としては接触式温度センサでも、或いは非接触式温度セ
ンサでも良く、例えば熱電対、サーミスタ等の公知のも
のを採用できる。型表面温度を検知するには、非接触式
温度センサまたは接触式温度センサのいずれでも良い。
なお型内温度の検知は、接触式が良い。
【0010】本発明方法によれば、型表面温度と型内温
度との温度差が小さくなる様に、初期冷却条件、補正条
件を設定することが好ましい。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を説明する。 (実施例の構成)図1に構成図を示す。成形型としての
金型1は、第1分割型11と第2分割型12とで構成さ
れている。金型1は、成形品としての鋳造品を成形する
キャビティ10を形成するキャビティ型面10aをも
つ。金型1の近傍には、金型1が型開きした状態でキャ
ビティ型面10aの温度を検知する型表面温度センサ8
0が配置されている。型表面温度センサ80は、非接触
でキャビティ型面10aの温度を検知する非接触式であ
る。金型1のキャビティ型面10aの所定深さの部位に
は、金型1の内部温度を検知する型内温度センサ81が
埋設されている。
【0012】型内温度センサ81の配置するキャビティ
型面10aからの深さ位置は、防止するクラックの程度
に応じて選択することが好ましい。例えば泡剤を用いた
場合には、キャビティ型面10aの表出面に微小クラッ
クが発生し易い。この微小クラックの低減を意図する場
合には、型表層部付近の温度勾配が微小クラックの要因
となるため、型内温度センサ81は、キャビティ型面1
0aから約2mm〜7mm〜3cm程度の深さ位置に装
備することが好ましい。但しこの値に限定されるもので
はない。
【0013】図1に示す様に、金型1の近傍には泡剤供
給装置20が配置されている。添加剤成分供給装置27
から添加剤の供給を泡剤供給装置20は受ける。空気供
給装置28から空気の供給を泡剤供給装置20は受け
る。供給された添加剤成分と空気とを利用して起泡さ
せ、所定の空気の混合比をもつ泡剤が泡剤供給装置20
において生成される。
【0014】生成された泡剤は、泡剤供給装置20によ
り注入通路21を経て金型1のキャビティ10に供給さ
れる。これにより金型1のキャビティ型面10aが泡剤
で冷却される。金型1から排出された泡剤は回収通路2
4に排出され、泡剤回収装置23に回収される。回収通
路24には、キャビティ10から排出された泡剤の温度
を検知する排出泡剤温度センサ83が配置されている。
【0015】更に回収通路24には、キャビティ10か
ら排出された泡剤における添加成分の濃度を検知する泡
剤濃度センサ82が配置されている。なお泡剤濃度セン
サ82の配置場所は特に限定されず、泡剤供給装置20
と金型1との間に配置しても良い。泡剤濃度センサ82
としては、光を透過させて透過率の変動により泡剤中の
添加剤の割合を検知する光透過式、或いは、泡剤の比重
を検知して泡剤中の添加剤の割合を検知する比重式を採
用できる。
【0016】更に回収通路24には、これの開口面積を
調整する出口アクチュエータ16Hが配置されている。
出口アクチュエータ16Hとしては、具体的には電磁弁
やシャットピン等を採用できる。更に回収通路24に
は、泡剤の空気の割合を検知することにより泡剤中の空
気の混合比を検知する混合比センサ84が配置されてい
る。混合比センサ84としては、泡剤を加圧した際にお
ける反発力で、泡剤における空気の割合を検知する反発
力検知式を採用したり、或いは、光を透過させて透過率
の変動により泡剤における空気の割合を検知する光透過
式を採用できる。
【0017】図3は本実施例に係る制御装置7に係るブ
ロック図を示す。制御装置7は、入力処理回路71と制
御回路72と出力処理回路73とを備えている。制御装
置の入力側には、型表面温度センサ80、型内温度セン
サ81、排出泡剤温度センサ83が装備されている。従
って、型表面温度センサ80の温度信号、型内温度セン
サ81の温度信号、排出泡剤温度センサ83の泡剤温度
信号が制御装置7に入力される。
【0018】制御装置7の出力側には、泡剤供給装置2
0、添加剤成分供給装置27、空気供給装置28、出口
アクチュエータ16Hが装備されている。従って制御装
置7からの制御信号に基づいて、泡剤供給装置20、添
加剤成分供給装置27、空気供給装置28、出口アクチ
ュエータ16Hの作動が制御される。ところで泡剤にお
ける気泡は空気断熱層として機能できる。従って泡剤中
の空気の混合比が高いと、泡剤の冷却能力は低下する傾
向にある。従って泡剤の冷却能力を高めるには、空気の
混合比を小さくすればよく、泡剤の冷却能力を低めるに
は、空気の混合比を高くすればよい。
【0019】また泡剤供給装置20から金型1に供給す
る泡剤の圧力が高いと、泡剤と金型1との間の境界領域
における微小隙間が低減され、熱的接触性が増加する傾
向にある。従って泡剤の冷却能力を高めるには、泡剤の
供給圧力を高めれば良く、泡剤の冷却能力を低めるに
は、供給圧力を小さくすれば良い。また泡剤供給装置2
0から金型1に供給する流量が大きいと、泡剤が金型1
を冷却する能力が高くなる傾向にある。従って泡剤の冷
却能力を高めるには、泡剤の供給流量を増加すれば良
く、泡剤の冷却能力を低めるには、供給流量を小さくす
れば良い。
【0020】また出口アクチュエータ16Hを作動させ
てその金型1の出口側の開口面積をなくしたり減少させ
たりすれば、金型1のキャビティ10に供給された泡剤
の内圧が高まり、結果として、泡剤が金型1に良好に接
触し、泡剤と金型1との境界域における空気断熱層とし
て機能する微小隙間が低減し、泡剤が金型1を冷却する
冷却能力が向上する傾向にある。従って泡剤の冷却能力
を高めるには、出口アクチュエータ16Hの開口面積を
小さくすれば良く、泡剤の冷却能力を低めるには、出口
アクチュエータ16Hの開口面積を大きくすれば良い。
【0021】更に泡剤に含まれている添加剤の比熱は、
泡剤の冷却能力に影響を与える。従って泡剤の冷却能力
を高めるには、比熱が高い添加剤の濃度を高めれば良
く、泡剤の冷却能力を低めるには、比熱が高い添加剤の
濃度を低めれば良い。また金型1に泡剤を供給する時間
が長いことは、泡剤と金型1との接触時間が確保され、
金型1の冷却能が高くなることを意味する。従って泡剤
の冷却能力を高めるには、泡剤の供給時間を長くすれば
良く、泡剤の冷却能力を低めるには、供給時間を短縮化
すれば良い。
【0022】(制御)図2は本実施例に係る制御装置が
実行するメインルーチンのフローチャートである。先ず
ステップS2でクリヤ処理を行い、前回の操作でセット
されたフラグやレジスタ等をクリヤにする。ステップS
4で初期冷却条件設定サブルーチンを行い、ステップS
6で冷却条件補正サブルーチンを行い、ステップS8で
その他の処理を行い、メインルーチンにリターンする。
【0023】図4は初期冷却条件設定サブルーチンのフ
ローチャートを示す。ステップS42では金型1の型表
面温度Ts及び型内温度Tiを入力する。ステップS4
4で型表面温度Tsと型内温度Tiとの差であるΔTを
演算する。ステップS46では型表面温度Ts、型内温
度Ti、更に温度差ΔTに基づいて、泡剤に含まれる空
気の混合比G、金型1に供給する泡剤の流量V、金型1
に供給する泡剤の圧力P、更には金型1に泡剤を供給す
る供給時間t、更に泡剤における添加剤濃度Cといった
パラメータを、金型1の温度が高温である冷却初期にお
ける初期冷却条件として設定する。
【0024】鋳造品が離型された直後の冷却初期では金
型1のキャビティ型面10aの温度が高温である。その
ため、冷却初期においてキャビティ型面10aを急激に
冷却することは、熱衝撃が過大となり、好ましくない。
そこで冷却初期における初期冷却条件では、泡剤の冷却
能力を低めにする様に、上記した各パラメータを設定す
る。
【0025】ステップS48で上記した初期冷却条件に
関する出力信号を出力する。この様に設定された初期冷
却条件に基づいて、泡剤が泡剤供給装置20で生成され
る。この泡は金型1に供給され、金型1の冷却に使用さ
れる。図5は上記した冷却条件補正サブルーチンのフロ
ーチャートを示す。ステップS62で泡剤供給装置20
がオンして泡剤を金型1に供給したか否かの供給信号を
入力し、ステップS64で泡剤供給装置20がオンした
か否か判定する。オンしておれば、ステップS66で所
定時間待機する。待機する理由は、金型1に泡剤が充填
され、金型1から泡剤が排出されるには、ある程度の時
間を要するからである。時間が経過したら、ステップS
68で入力処理する。
【0026】入力処理では、排出泡剤温度センサ83で
検知された回収通路24における泡剤の温度、泡剤濃度
センサ82で検知された回収通路24における泡剤の濃
度、混合比センサ84で検知された回収通路24におけ
る泡剤の空気の混合比を入力する。更に型内温度センサ
81で検知された型内温度Tiも入力する。本実施例に
よれば、上記した型表面温度センサ80は非接触式温度
センサであるため、金型1が型開きしていなければ型表
面温度の検知は困難である。即ち本実施例によれば、金
型1が型閉じした状態で金型1に泡剤を供給するため、
泡剤を金型1に供給している間において型表面温度を検
知することは、実際的には困難である。
【0027】そこで本実施例によれば、排出泡剤温度セ
ンサ83で検知された泡剤の温度、泡剤濃度センサ82
で検知された泡剤の濃度、混合比センサ84で検知され
た泡剤の空気の混合比を型表面温度データの代用とし、
この代用により、前記した型表面温度Ts、温度差ΔT
を推測するものである。即ちステップS70では、金型
1に供給する泡剤の混合比G、金型1に供給する泡剤の
流量V、金型1に供給する泡剤の圧力P、更に添加剤濃
度Cを補正し、これにより泡剤の冷却能力を補正する。
更に出口アクチュエータ16Hの開口面積も調整し、泡
剤の冷却能力を補正する。
【0028】ステップS72で補正結果を出力する。従
って補正結果に基づいて、泡剤が泡剤供給装置20で生
成される。この様に補正条件で生成された泡は金型1に
供給され、金型1の冷却に使用される。ステップS74
では、型内温度Tiとしきい値Taとを比較して、型内
温度Tiがしきい値Ta以下であれば、ステップS78
で冷却終了信号を出力して泡剤供給装置20をオフと
し、メインルーチンにリターンする。
【0029】ステップS74での判定の結果、型内温度
Tiがしきい値Taよりも高温であれば、金型1の冷却
がまだ不充分であり、泡剤による冷却条件の補正処理を
継続する必要がある。そこでステップS80のタイマサ
ブルーチンで所定時間の時間待ちしてから、ステップS
68に戻る。なおステップS80で時間待ちするのは、
チャタリング防止を考慮したからである。
【0030】本実施例によれば、型表面温度Tsと型内
温度Tiとの温度差ΔTが一定域に収まることを目標と
して、前記した初期冷却条件を補正するものである。こ
の温度差ΔTを一定域に収めるためには、金型1の温度
が高温である冷却初期では、キャビティ型面10aの過
大な急冷は好ましくなく、従って冷却初期では泡剤の冷
却能力を低めに抑える様に、上記パラメータを補正す
る。
【0031】しかし冷却中期や冷却終期の様に金型1の
温度がある程度降温した場合には、冷却能力が大きい泡
剤で型冷却しても、温度差ΔTは過大になり難い。その
ため、冷却中期や冷却終期では泡剤の冷却能力が高める
様に、前記パラメータを補正する。図6は、上記した制
御を行った場合における金型1の型表面温度Tsと型内
温度Tiとを模式的に示すグラフである。図6に示す様
に型表面温度Tsと型内温度Tiとの温度差ΔTを小さ
く、かつできるだけ一定にすることが好ましい。
【0032】(実施例の効果)前述した様に金型1の温
度が高温である冷却初期の場合には、冷却能力が大きい
泡剤を接触させて型冷却すると、それだけ温度差ΔTが
過大となり、熱衝撃が過大となり、クラック生成の確率
が高まる。一方、金型1の温度がある程度降温した冷却
中期や冷却終期の場合には、冷却能力が大きい泡剤を接
触させて型冷却しても、温度差ΔTは小さくて済み、従
って熱衝撃が小さくて済み、クラック生成の確率は低く
なる。
【0033】この様に金型1の温度が高温である冷却初
期の段階では、冷却能力が大きい泡剤を金型1に接触さ
せることは、好ましくない。この点本実施例によれば、
泡剤を金型1に供給する前の状態における金型1の温度
を検知し、この温度に基づいて、泡剤による初期冷却条
件を設定するものである。従って急激な冷却が好ましく
ない冷却初期においては、金型1に供給される泡剤の冷
却能力を低下させる様に、初期冷却条件を設定すること
ができる。
【0034】そのため、冷却初期における金型1の熱衝
撃を低減させるのに有利であり、クラック低減に有利で
あり、金型1の耐久性の向上、長寿命化を図り得る。更
に本実施例によれば、金型1から排出された前記泡剤の
状況、型内温度に基づいて、初期冷却条件を補正するた
め、金型1の温度の変動にも対応できる。特に本実施例
によれば、温度差ΔTの過大化が回避され易いため泡剤
の冷却能力を増加しても支障が少ない冷却中期や冷却終
期においては、泡剤の冷却能力を高める補正を行う。そ
のため、クラック生成を抑えつつ、金型1の冷却合計時
間の短縮化を図るのに有利である。
【0035】この様に本実施例によれば、初期冷却条件
の補正にあたり、金型1の型表面温度と型内温度との温
度差ΔTが所定値以内となる様に補正するため、型表面
温度と型内温度との温度差ΔTの低減を図り得、熱衝撃
の低減、クラック低減に有利である。 (適用例)以下、本発明の適用例を図7及び図8を参照
して説明する。
【0036】金型1は、鋳造品を形成するキャビティ1
0を備えている。キャビティ10はキャビティ型面10
aで区画されている。金型1は、固定型として機能する
第1分割型11と、可動型として機能する第2分割型1
2とで構成されている。第1分割型11の下部には、泡
剤を注入するための注入口13が形成され、第1分割型
11の上部には開放口14が形成されている。第1分割
型11の挿通孔には、注入口13を開閉する第1シャッ
トピン16が嵌合され、油圧シリンダまたは空圧シリン
ダ等の第1駆動源16kにより前進後退可能とされてい
る。第1分割型11の別の挿通孔には、開放口14を開
閉する第2シャットピン17が嵌合され、油圧シリンダ
または空圧シリンダ等の第2駆動源17kにより前進後
退可能とされている。
【0037】従って第1シャットピン16は、注入口1
3を開閉する注入口開閉手段として機能する。第2シャ
ットピン17は、開放口14を開閉する開放口開閉手段
として機能する。泡剤供給系2は、金型1のキャビティ
10に底部からつまり下注入方式で、離型剤成分を含む
泡剤、いわば泡離型剤を供給する系である。泡剤供給系
2は、起泡能力を備えたポンプ等を含む泡剤供給装置2
0と、泡剤供給装置20と注入口13とをつなぐ注入通
路21と、注入通路21に介在する三方向の第1切替弁
41及び三方向の第2切替弁42と、第1切替弁41の
ポート41bに通路23fを介してつながり且つ泡剤を
回収する収容タンク等をもつ泡剤回収装置23と、金型
1の開放口14と泡剤回収装置23とをつなぐ回収通路
24と、開放口14につながる二方向の第3切替弁43
と、回収通路24に介在する三方向の第4切替弁44と
を備えている。
【0038】なお第1切替弁41はポート41a〜41
cをもつ。第2切替弁42はポート42a〜42cをも
つ。第3切替弁43はポート43a、43bをもつ。第
4切替弁44はポート44a〜44cをもつ。エアブロ
ー供給系5は、金型1のキャビティ10内の余剰の泡剤
を除去するために、金型1の開放口14からキャビティ
10にエアブローを供給する系である。エアブロー供給
系5は、第4切替弁44のポート44cにつながるエア
ブロー通路50と、エアブロー通路50につながるエア
供給源51とを備えている。エア供給源51はコンプレ
ッサや工場エア源等で形成できる。エアブロー供給系5
は、金型1の上部からエアブローを供給するので、余剰
の泡剤の排出除去に際して重力を利用するのに有利であ
る。
【0039】吸引系6は、金型1のキャビティ10を吸
引して減圧するものである。吸引系6は、第2切替弁4
2のポート42bにつながる吸引通路61と、吸引通路
61につながる真空ポンプ等の吸引装置62とを備えて
いる。吸引系6は、金型1の底部から吸引するので、余
剰の泡剤の排出除去に際して重力を利用するのに有利で
ある。
【0040】本実施例によれば、第1切替弁41の電磁
ソレノイド部41hは信号線41iを経て制御装置7に
より制御される。第2切替弁42の電磁ソレノイド部4
2hは信号線42iを経て制御装置7により制御され
る。第3切替弁43の電磁ソレノイド部43hは信号線
43iを経て制御装置7により制御される。第4切替弁
44の電磁ソレノイド部44hは信号線44iを経て制
御装置7により制御される。吸引装置62は信号線62
iを経て制御装置7により制御される。泡剤供給装置2
0は信号線20iを経て制御装置7により制御される。
鋳造装置97からの信号は、信号線97iを経て制御装
置7に入力される。
【0041】更に本実施例によれば、図8に示す様に金
型1のキャビティ10に溶湯を注入する溶湯注入路1r
が形成されている。溶湯注入路1rには溶湯通路90が
連通している。溶湯通路90には溶湯供給口93が形成
されている。溶湯通路90には加圧プランジャ95が位
置S1、位置S2間で前進後退可能に装備されている。
なお、図2に示す位置S1は、泡剤の充填処理や循環処
理に際に、加圧プランジャ95がセットされる位置であ
る。従ってキャビティ10内の泡剤が溶湯通路90に侵
入することは、加圧プランジャ95によって抑えられ
る。図2に示す位置S2は、溶湯通路90で溶湯を受け
る際に、加圧プランジャ95がセットされる位置であ
る。
【0042】本実施例の使用形態について各処理に分け
て説明する。 充填処理 本実施例によれば、まず、泡剤を金型1のキャビティ1
0に充填する充填処理を行う。充填処理は金型1を閉じ
た状態で行う。更に充填処理では、第1シャットピン1
6を矢印X2方向に後退させて注入口13を開放してお
く。同様に第2シャットピン17を矢印X2方向に後退
させて開放口14を開放しておく。これによりキャビテ
ィ10内の空気の除去性を確保する。
【0043】この状態で、第1切替弁41のポート41
a、41cが連通する様に制御装置7により制御され、
第2切替弁42のポート42a、42cが連通する様に
制御装置7により制御される。充填処理では第1切替弁
41のポート41b、第2切替弁42のポート42bは
閉じている。そして、制御装置7により作動された泡剤
供給装置20によって、泡剤供給装置20の泡剤は、第
1切替弁41、第2切替弁42、注入通路21、注入口
13を経て金型1のキャビティ10に注入される。つま
り下注ぎされる。
【0044】循環処理 上記した充填処理を終えたら、循環処理を行う。即ち、
泡剤供給装置20の作動を更に制御装置7は継続する。
循環処理では、充填処理の場合と同様に、第3切替弁4
3のポート43a、43bを連通させておき、第4切替
弁44のポート44a、44bを連通させておく。
【0045】泡剤供給装置20から泡剤がキャビティ1
0内に次々と供給されてくるので、金型1のキャビティ
10内の泡剤は、開放口14から次々と吐出される。吐
出された泡剤は、第3切替弁43のポート43a、43
b、第4切替弁44のポート44a、44b、回収通路
24を経て泡剤回収装置23に戻る。上記した循環処理
では、第1切替弁41のポート41b、第2切替弁42
のポート42b、第4切替弁44のポート44cは閉じ
ている。
【0046】本例によれば、上記した充填処理、循環処
理においては、図2〜図5に示す冷却制御方法を実行す
るものである。 エアブロー処理 上記の様に泡剤の循環処理が終了すると、金型1を閉じ
た状態で、高圧の圧縮空気をキャビティ10内に供給す
るエアブロー処理を行う。エアブロー処理では、第2シ
ャットピン17を矢印X2方向に後退させたまま、つま
り開放口14を開放したまま行う。
【0047】更にエアブロー処理では、第4切替弁44
を切り替えて第4切替弁44のポート44a、44cを
連通させて開放口14とエアブロー通路50とが連通す
る様にする。第4切替弁44のポート44bは閉じる。
第3切替弁43のポート43a、43bは連通してお
く。この状態で、エア供給源51の作動により、エアブ
ローがエアブロー通路50、第4切替弁44のポート4
4c、44a、第3切替弁43のポート43b、43a
を経て金型1の開放口14に供給される。
【0048】従ってエアブローが金型1の上部から下部
に向けてキャビティ10に吹き込まれる。従って余剰の
泡剤は、エアブローまたは重力により注入口13から注
入通路21に吐出される。上記したエアブロー処理で
は、第2切替弁42のポート42c、42aが連通して
いると共に、第1切替弁41のポート41c、41bが
連通しているので、キャビティ10から除去された泡剤
は、通路23fを経て泡剤回収装置23に回収される。
【0049】泡剤回収装置23に回収された泡剤は、泡
剤回収装置23で消泡される。そして消泡後に、通路2
3mを経て泡剤供給装置20に送給され、泡剤供給装置
20で再び起泡されて、気泡を含む泡剤となる。なおエ
アブロー処理では、キャビティ型面10aに塗布されて
いる泡剤の乾燥を、エアブローにより促進する効果も期
待できる。
【0050】吸引処理 上記の様にしたエアブロー処理が終了したら吸引処理を
行う。この場合には第2切替弁42のポート42b、4
2cを連通させ、ポート42aを閉じる。更に第3切替
弁43のポート43aも閉じる。吸引処理では、第1シ
ャットピン16及び第2シャットピン17は、矢印X2
方向に後退させて注入口13及び開放口14を開放した
まま行う。
【0051】この状態で制御装置7は吸引装置62を作
動させて、金型1のキャビティ10内を減圧し、負圧状
態とする。従って、キャビティ10内にまだ残留してい
た余剰の泡剤は、吸引除去される。吸引処理の際には金
型1は閉じているため、吸引は良好である。金型1の溶
湯注入路1r、開放口14、注入口13に残留していた
泡剤も、吸引除去される。
【0052】鋳造 上記した様に金型1のキャビティ型面10aに泡剤を付
着させたら、図8に示す加圧プランジャ95を位置S1
から位置S2にし、その状態で、溶湯供給口93から溶
湯通路90に溶湯を装入する。そして加圧プランジャ9
5を矢印C1方向に前進させて、溶湯をキャビティ10
に注入する。
【0053】キャビティ10内の溶湯が溶湯が固化する
と、型開きした金型1から離型すれば、鋳造品が得られ
る。この様な鋳造の際には第1シャットピン16を作動
させて注入口13を閉じておく。切替弁41、42に高
温の溶湯が侵入しない様にするためである。同様に、第
2シャットピン17を作動させて開放口14を閉じてお
く。切替弁43、44に高温の溶湯が侵入しない様にす
るためである。
【0054】本実施例で用いる溶湯としては特に限定さ
れず、例えばアルミ系、銅系、亜鉛系、場合によっては
鉄系を採用できる。 (付記)上記した実施例から次の技術的思想も把握でき
る。 ○冷却初期では泡剤の冷却能力を低めに設定し、冷却中
期、冷却終期では泡剤の冷却能力を高めに設定する制御
を行う成形型冷却制御方法。冷却中期や冷却終期では型
温が過剰に高温ではなく、熱衝撃の低減を図り得るから
である。 ○泡剤の出口には、出口側の開口面積を調整する出口ア
クチュエータ等の開口面積可変手段が装備されている方
法及び装置。これにより泡剤による成形型の冷却能力を
調整できる。
【0055】
【発明の効果】本発明方法によれば、泡剤を成形型に供
給する前の状態における成形型の温度に基づいて、泡剤
による初期冷却条件を設定するものである。従って急激
な冷却が好ましくない冷却初期においては、成形型に供
給される泡剤の冷却能力を低下させる様に、初期冷却条
件を設定することができる。そのため、冷却初期におけ
る成形型の熱衝撃を低減させるのに有利であり、クラッ
ク低減に有利であり、成形型の耐久性の向上、長寿命化
を図り得る。
【0056】 更に請求項の方法によれば、成形型か
ら排出された前記泡剤の状況、型表面温度、型内温度の
少なくとも一方に基づいて、初期冷却条件を補正するた
め、成形型の温度の変動にも対応できる。特に、冷却初
期を逸脱した冷却中期や冷却終期においては、成形型の
型表面温度と型内温度との温度差が過大となりにくいの
で、泡剤の冷却能力を高める補正を行えば、成形型の熱
衝撃を抑えつつ、成形型の冷却合計時間の短縮化を図る
のに有利である。
【0057】 更に請求項によれば、初期冷却条件の
補正にあたり、成形型の型表面温度と型内温度との温度
差ΔTが所定値以内となる様に、補正するため、型表面
温度と型内温度との温度差の低減を図り得、熱衝撃の低
減、クラック低減に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置の概略構成図である。
【図2】制御装置が実行するメインルーチンのフローチ
ャートである。
【図3】制御装置のブロック図である。
【図4】制御装置が実行する初期冷却条件設定サブルー
チンのフローチャートである。
【図5】制御装置が実行する冷却条件補正サブルーチン
のフローチャートである。
【図6】型表面温度及び型内温度の変化過程を模式的に
示すグラフである。
【図7】適用例に係る構成図である。
【図8】適用例に係る構成図である。
【符号の説明】
図中、1は金型(成形型)、10はキャビティ、10a
はキャビティ型面、13は注入口、14は開放口、2は
泡剤供給系、20は泡剤供給装置、21は注入通路、2
3は泡剤回収装置、5はエアブロー供給系、50はエア
ブロー通路、6は吸引系、7は制御装置を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−258139(JP,A) 特開 平4−57770(JP,A) 特開 平5−200519(JP,A) 特開 昭63−256215(JP,A) 特開 昭63−250421(JP,A) 特開 昭57−124566(JP,A) 特許3405011(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 17/22 B22D 17/32 B22C 9/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気泡を含む泡剤を成形型に供給して前記成
    形型を冷却するに際して、気泡を含む泡剤を供給可能な
    泡剤供給装置を用意し 前記泡剤を供給する前の状態の前記成形型の型表面温度
    及び型内温度の少なくとも一方を検知し、その温度に基
    づいて、前記泡剤による初期冷却条件を設定し、前記成形型を閉じた状態で、 前記初期冷却条件に基づい
    て泡剤を前記泡剤供給装置により成形型のキャビティ型
    に供給して前記成形型のキャビティ型面を冷却し、 更に、前記成形型から排出された前記泡剤の状況、前記
    泡剤供給後の前記成形型の型表面温度及び型内温度の少
    なくとも一方に基づいて、前記初期冷却条件を補正する
    ことを特徴とする泡剤による成形型冷却制御方法。
  2. 【請求項2】成形型の型表面温度と型内温度との温度差
    が所定値以内となる様に、前記泡剤による初期冷却条件
    を補正することを特徴とする請求項に記載の泡剤によ
    る成形型冷却制御方法。
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