JP3532117B2 - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号処理装置
に関し、特に、外部より入力される水平同期および垂直
同期信号を伴ったアナログ映像信号をデジタル変換を行
うことが必要な液晶パネルなどの表示装置を用いて表示
するような映像表示機器に関する。例えば、データ入力
対応で且つデジタルTVなどの動画映像入力も含めた、
マルチスキャン対応が要求される液晶プロジェクタに好
適なものである。
【0002】
【従来の技術】図16は、従来の映像信号処理装置の回
路ブロック図である。以下、この従来の映像信号処理装
置の動作を図面に基づいて説明する。1は、入力された
アナログ映像信号を、デジタル映像信号に変換するA/
D変換器、2は、デジタル化された映像信号を処理する
映像信号処理回路、3は、前記処理された映像信号を表
示する映像表示装置、11は、水平同期信号を遅延させ
るプログラマブル遅延回路、7は、前記A/D変換器1
および映像信号処理回路2にクロックを供給するための
PLL回路、8が、映像信号処理装置全体のコントロー
ルをするシステムマイコンである。映像信号処理装置に
入力されたアナログ映像信号は、A/D変換器1におい
て、PLL回路7からのクロックでサンプリングされ、
デジタル信号に変換される。その後、映像信号処理回路
2によって適当な映像処理が施され、映像表示装置3に
表示される。
【0003】図2は、PLL回路7の一実施例を示すブ
ロック図である。クロック発生のためのPLL回路7
は、例えば、図2のように、位相比較器13,VCO
(電圧制御発振器)14,1/N分周回路15から構成
される。このPLL回路7の動作の詳細な説明は省略す
るが、VCO14によって発生されたクロックを、1/
N分周器15によって分周したパルスと、外部からの水
平同期信号とを、位相比較器13により位相比較を行
い、位相差に応じて発生した電圧を平滑化して、VCO
14に対するバイアス電圧として加えることで帰還ルー
プを形成している。
【0004】ここで、VCO14の利得は、入力される
水平同期信号の周波数、1/N分周回路15の分周比N
によって決定され、分周比Nは、水平同期信号の周波数
と垂直同期信号の周波数によって標準規格との照合を行
い、最適と予想できる数値を設定している。
【0005】しかしながら、必ずしも標準規格通りの信
号が入力されるとは限らないので、この分周比Nが、入
力された映像信号に対して適切でない場合には、A/D
変換器1において、映像信号のサンプルが正しく行われ
ないため、表示映像の品位が低下するという問題が生じ
る。そこで、上記問題を回避するためにユーザーの操作
によって、システムマイコン8を介して1/N分周回路
15における分周比Nを変化させるような手段(例えば
リモコン操作など)を設けることによって、ユーザー
が、目視にて最適になるように調整を行えるような分周
比調整手段を採用した構成となっている。
【0006】一方、水平同期信号と映像信号との位相差
については、規格等によって定義はなく、また実際上の
問題として、伝送ケーブルの遅延,信号出力側のドライ
ブ能力などの、外的要因に依存するために予想は不可能
である。そのために、A/D変換器1にて、映像信号の
サンプリングを適切に行うことができなくなり、特に画
面のコントラストの高いエッジ部分などに、ちらつきノ
イズが生じるなど、画像の表示品位が落ちるという問題
が生じていた。
【0007】上記問題を回避するために、ユーザーの操
作によって、次のようにして調整を行っていた。図3
は、プログラマブル遅延回路11の一実施例を示す図で
ある。16は、水平同期信号を遅延させるための遅延素
子であり、17は、システムマイコン8からの選択信号
により選択された遅延量の水平同期信号を選択,出力す
るマルチプレクサである。システムマイコン8を介して
プログラマブル遅延回路11によって、水平同期信号と
映像信号との位相差を故意に生じさせる。この回路から
出力された水平同期信号に基づき、サンプリングクロッ
クが生成される。結果、映像信号とサンプリングクロッ
クの間に位相差を生じさせ、プログラマブル遅延回路1
1によって、その位相差量を変化させることで、映像信
号とサンプリングクロックの位相差が適切になるように
調整できるように構成されている。取込サンプリングク
ロックの1水平期間に対する分周比およびサンプル位相
を最適にすることが、映像信号を、本来の品位で表示す
るために必要なことである。例えば、マルチスキャン対
応の液晶表示装置などでは、入力される信号において標
準化はされてはいるものの、必ずしも、それに合致した
信号が入力するとは限らないことが多く、これが合致し
ない場合においては、ユーザーによる調整に委ねられて
いた。
【0008】また、一度、起動時などに調整しておいて
も、位相が、時間経過によりずれてしまい、画面上にノ
イズが生じるなどの問題があった。これは映像処理装置
の部品の温度変化による信号遅延などによるずれ、およ
び、信号側の部品の温度変化による信号遅延などによる
位相ずれによって生じる。そのために、映像処理装置の
部品温度補償だけでは、本質的に位相ずれを防ぐことは
できなかった。そのため、再調整が必要になるなどの問
題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような問題に対
し、例えば特開平9−146502号公報には、分周比
および映像に対する位相をシステムマイコンにより自動
に調整することにより好適なサンプリングクロックを自
動に調整する技術が記載されている。しかしながら、こ
れは対象が静止画であることを前提としており、例え
ば、パソコンの静止画などが主な用途である場合におい
ては適しているが、動画を表示するときには最適に調整
することが困難であるという問題を有している。本発明
は、そのような事情に鑑みてなされたもので、静止画,
動画に関わらず入力信号に対してそれをサンプリングす
るのに最適なサンプリングクロックを生成すること、即
ち分周比およびサンプリング位相を最適に調整すること
を目的とするものである。
【0010】また、部品温度の変化などによる時間経過
に対しての位相ずれに対してもユーザーが気にすること
なく自動的に調整することを可能とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、アナ
ログ映像信号をデジタル処理して表示する映像信号処理
装置において、入力されるアナログ映像信号の水平同期
信号に同期し、分周比Nをシステムマイコンにより設定
することが可能なサンプリングクロックを発生するPL
L回路と、前記アナログ映像信号を、前記PLL回路か
らのサンプリングクロックによりデジタル変換するA/
D変換器と、前記アナログ映像信号を、前記PLL回路
からのサンプリングクロックを、遅延回路を介して、わ
ずかに位相をずらしたサンプリングクロックによりデジ
タル変換するA/D変換器と、前記両者のA/D変換器
の出力信号の差を求める演算回路と、該演算回路の出力
信号を垂直方向に加算するための演算回路と、該演算回
路における加算結果を記憶するメモリ回路と、該メモリ
回路に記憶されたメモリ内容を読み込み、演算処理によ
り適切な分周比Nを求めるための処理プログラムを有す
るシステムマイコンおよびメモリコントローラとを具備
し、前記遅延回路の遅延量および前記PLL回路の分周
比Nを制御することにより前記アナログ映像信号を適切
にサンプリングできる位相および分周数に調整するよう
にしたものである。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、さらに、前記システムマイコンに対してある一定の
時間経過を知らせる手段を付加し、信号自体や前記映像
信号処理装置における部品の温度依存性などの影響によ
る時間経過にともなうサンプル位相のずれに追従して、
最適の位相になるように自動的に調整するようにしたも
のである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明による映像信号処理装置の
実施形態の一例を、図面に基づいて説明する。図1は、
本発明の映像信号処理装置の一実施例のブロック図であ
る。図1において、図16に示した従来の映像信号処理
装置と同じ構成要素には同じ符号を付し、その機能につ
いての説明は省略する。本発明の映像信号処理装置は、
A/D変換器1,映像処理回路2,映像表示装置3,演
算回路(減算器)4,演算回路(加算器)5,FIFO
メモリ6,PLL回路7,システムマイコン8,コント
ローラ9,遅延回路10,プログラマブル遅延回路1
1,A/D変換器12,タイマ21から構成されてい
る。以下、本発明の映像信号処理装置の動作について図
面に基づいて説明する。映像信号処理装置に入力された
映像信号は、A/D変換器1において、PLL回路7か
らのクロックCK1によりサンプリングされ、デジタル
信号に変換される。このデジタル映像信号は、映像信号
処理回路2によって適当な映像処理が施され、映像表示
装置3に表示される。これは従来例と同様である。
【0014】同時に、PLL回路7から出力されるクロ
ックCK1を、遅延回路10を通して、A/D変換器1
に供給されているクロックCK1より、わずかに位相が
遅延されたクロックCK2を、A/D変換器12に供給
する。A/D変換器12においては、前記映像信号と同
じ信号が、クロックCK2によりサンプリングされ,デ
ジタル信号に変換される。A/D変換器1及び12によ
ってデジタル信号に変換された映像信号は、演算回路
(減算器)4に入力され、両者の信号レベルの差が演算
される。
【0015】図4は、映像信号と、A/D変換器1及び
12のサンプリング点の水平位置関係を示す図である。
この演算回路(減算器)4により、図4に示されるよう
に、上記位相差を有する2つのクロックCK1,CK2
によりサンプリングされた、それぞれの映像信号のレベ
ル差を得ることができる。変位点1は位相がずれている
とき、そして、変位点2は位相があっているときを示し
ている。図5は、FIFO(Fast In Fast Out)メモリ
の一例を示すブロック図である。FIFOメモリ6は、
メモリ18と、カウンタ19及び20からなる。メモリ
18に対しての書き込みアドレスを、カウンタ19の値
とし、そのカウンタ値を、入力WCLによって0にリセ
ットし、WCKへの立ち上がりパルス入力によって+1
されるようなカウンタを構成している。これにより、W
CKと同期して、メモリ18のデータへの入力を行い、
同時に内部でアドレスの昇順を行うことにより、順列デ
ータの保持が可能となるように構成されている。
【0016】一方、読み出しアドレスを、カウンタ20
の値とし、そのカウンタ値を、入力RCLによって0に
リセットし、RCKへの立ち上がりパルス入力によって
+1されるようなカウンタを構成することで、RCKに
同期して、メモリ18からデータを書き込んだ順列にて
読み出しできるように構成されている。そして、メモリ
18の内容を0にするためのリセット入力GCLを、メ
モリ18に具備している。図6は、両A/D変換器を介
した映像信号と、その差信号がFIFOメモリに蓄えら
れていくイメージ図である。映像信号1は、A/D変換
器1によってデジタル変換された信号、映像信号2はA
/D変換器12によってデジタル変換された信号を示
す。演算された信号のレベル差は、FIFOメモリ6に
蓄えられるように、コントローラ9によってメモリ制御
され、演算回路(加算器)5によって加算されていく。
【0017】図7乃至図9は、FIFOメモリ6とコン
トローラ9からなるメモリコントローラの動作を説明す
るための図である。最初に、垂直同期信号により、メモ
リ18のリセット信号GCLが有効となり、メモリの内
容が0にされる。次に、水平同期信号により、FIFO
メモリ6の読み出しアドレス及び書き込みアドレスがリ
セットされる。クロックにより、FIFOメモリ6より
データが1つ読み出される。一方、演算回路(減算器)
4によって演算された信号レベルの差が得られている。
この2つを加算し、その結果が、FIFOメモリ6に書
き込まれる。これを、次の垂直同期信号が有効になるま
で続ける。
【0018】この処理により、水平のピクセル単位と、
メモリ18の1アドレスが対応し、順次メモリ18に蓄
えられていく。1ライン取り込んだ後、次のラインに対
しては、前回の結果と、取り込んでいるラインの値との
加算を行いメモリに格納されていく。これが映像信号の
全画面に対して行われることになる。
【0019】次に、FIFOメモリ6の値を、システム
マイコン8によって読み取る処理を行う。その様子が、
図9に示されているが、コントローラ9は、システムマ
イコン8の制御により、任意のクロックとリセット信号
を出力できるように、回路構成されている。上記映像信
号の加算結果のFIFOメモリ6への取込処理が終了し
た後、システムマイコン8は、順列のデータを、FIF
Oメモリ6より得る処理を行う。このFIFOメモリ6
より得られた結果は、次のような意味を持つ。
【0020】映像信号とクロックの位相が適切でない場
合、すなわち現象としては、画面の表示品位が落ちてい
るときには、変化点1で示されるような映像信号とクロ
ックの関係においてデータのサンプリングを行ってい
る。このようなときには、映像信号1と映像信号2の差
分を取ったときに、0でないなんらかの差を生じてい
る。この絶対値は、映像信号に依存することもあり、そ
の値自体は、さほど大きい意味を持たない。
【0021】一方、位相が適切な場合は、変化点2で示
されるような映像信号とクロックの関係でサンプリング
を行っている。このときには、2つの映像信号の差は、
ほとんどなく、理想的には0であると考えられる。最小
限の構成を示すために、この例では特に記載していない
が、実際にはノイズの除去のために、この差がある値以
下の場合は0とするような回路を挿入することも可能で
ある。図10は、クロックがあっていない場合の、サン
プルクロックと映像信号の関係を示している。クロック
が、適切値Nに対して大きいか、小さい場合において
は、水平方向において映像信号とクロックのサンプリン
グの位相は、ある点においては、クロックの前後におい
て映像信号の変化がほとんどない、つまり適切にサンプ
リングできるような位相関係にあったとしても、映像信
号の変化点とサンプルクロックの位相関係は、少しずつ
ずれていくために、別のある点においては、クロックの
前後において、映像信号の変化点になるような位相関係
が必ず生じることとなる。
【0022】図11乃至図13は、FIFOメモリに記
憶された内容の一例を示す図である。図11において、
値が0になっているところは、クロックにより、映像信
号が適切なサンプリングがされているような場所であ
り、山が生じているところは、不適切になってしまって
いるような場所であることがわかる。よって、メモリ内
容の値を、システムマイコン8によって読み取ること
で、クロックのずれを検出することができる。システム
マイコン8は、クロックのずれを検出した場合には、P
LL回路7の1/N分周器17の設定値Nを変化させる
ことで分周比を操作し適切な値に調整する。
【0023】図14は、最適な分周比Nの設定と位相調
整の処理手順を示す図である。まず、現在の分周比N
(ステップS1)が、適切値に対して大きい値か、小さ
い値が設定されているのかはわからないので、例えば現
在の分周比Nに+1として設定(ステップS4)した結
果と比べ(ステップS6)、山の数が増えた場合には、
適切値に近づく方向とは逆であることがわかる。このよ
うなとき、分周比Nの値を1つ減らす(ステップS8)
と、山の数が、図11の6個から、図12に示されるよ
うに5個に減っており、適切値に分周比Nが、適切値に
近づくていることがわかる。この処理を順次行い(ステ
ップS1〜S8)、分周比が合致したときには、図13
のように山がなくなり、どこも0でないか、全ての場所
で0になるかのいずれかになり、正しく調整されたこと
がわかる。このときの分周比Nが、最適に調整された分
周比となる。
【0024】次に、システムマイコン8からの操作によ
り、プログラマブル遅延回路11を調整し、入力された
水平同期信号の位相を変化させることにより、クロック
と映像信号の位相関係をずらしていく。位相を変化させ
ながらFIFOメモリ6の内容が全てのアドレスで0に
なるような位相を探し出す(ステップS11〜S1
2)。これは、全ての位置で映像信号とクロックの位相
が等しくなっているため、ある点で、位相が適切にサン
プルできるような関係にあれば、その時点で、FIFO
メモリ6の全てのアドレスで0になるような値が得られ
るためである。このときの位相関係が最適に調整された
位相となる。
【0025】一方、タイマ21により、適当な時間毎
に、以下の処理を行うことで時間経過に対する位相ずれ
を補正することができる。図15は、時間経過に対する
位相ずれを補正する処理手順を示す図である。まず、ク
ロックN,位相ともに、その設定のままで、FIFOメ
モリ6の内容を取り込む(ステップS13)。ステップ
S14に進み、位相のずれが生じていなければ、全ての
アドレスでの値が、0になっているので、そのときは、
なにもしないで終了する。0でなくなっていれば、位相
のずれを生じているので、位相を1位相だけずらして
(ステップS15)、ステップS13に戻り、FIFO
メモリ6の内容を取り込む。0にならなければ、位相の
ずれが、逆方向であるので、逆方向にずらしてFIFO
メモリ6の値を取り込み、0になっているかを判定す
る。通常は、温度依存によるずれは微少であるのでほと
んどの場合、位相ずれは、これだけで調整される。しか
し、0でなければ、さらに2位相、それぞれ前後に位相
をずらして同様に判定を行う。通常、ユーザーの目に
は、ノイズなどにより検知されるよりも、この検出によ
るずれの方が、先に検出される。また、実用上ノイズが
見えるようであっても、この位相変化後に1垂直期間で
演算処理を終了するので、ユーザーの目には変化が捉え
られないうちに終了する。よって、ユーザーが、通常使
用中に、この処理を実行してもユーザーに気づかれず
に、この位相ずれに対応して、最適な位相に調整を行う
ことが可能である。
【0026】
【発明の効果】本願発明に係る映像処理装置によれば、
映像信号が静止画,動画に関わらず、分周比および位相
の調整を、ユーザーの手を煩わせることなく、自動的に
調整し、映像本来の品位の映像を、再現することが可能
となる。また、部品の温度依存などによって起こる時間
経過による位相のずれにおいても、自動的に調整するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による映像処理装置の一実施例を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明及び従来例におけるプログラマブル遅延
回路のブロック図である。
【図3】本発明及び従来例におけるPLL回路のブロッ
ク図である。
【図4】映像信号と、A/D変換器1及び12のサンプ
リング点の水平位置関係を示す図である。
【図5】本発明の実施例におけるFIFOメモリ回路の
ブロック図である。
【図6】メモリコントローラにより映像信号と、その差
信号がFIFOメモリに蓄えられていくイメージ図であ
る。
【図7】クロックがあっていない場合の、サンプルクロ
ックと映像信号の関係を示す図である。
【図8】メモリコントローラの動作を説明する図であ
る。
【図9】メモリコントローラの動作を説明する図であ
る。
【図10】メモリコントローラの動作を説明する図であ
る。
【図11】映像信号のメモリに格納された値の例を示す
図である。
【図12】映像信号のメモリに格納された値の他の例を
示す図である。
【図13】映像信号のメモリに格納された値のその他の
例を示す図である。
【図14】本発明の分周比と遅延時間の調整処理手順を
示すフローチャート図である。
【図15】本発明の時間経過による位相ずれの調整処理
手順を示すフローチャート図である。
【図16】従来の映像処理装置のブロック図である。
【符号の説明】
1,12…A/D変換器、2…映像処理回路、3…映像
表示装置、4…演算回路(減算器)、5…演算回路(加
算器)、6…FIFOメモリ、7…PLL回路、8…シ
ステムマイコン、9…コントローラ、10…遅延回路、
11…プログラマブル遅延回路、13…位相比較器、1
4…VCO、15…1/N分周器、16…遅延素子、1
7…マルチプレクサ、18…メモリ、19,20…カウ
ンタ、21…タイマ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ映像信号をデジタル処理して表
    示する映像信号処理装置において、 入力されるアナログ映像信号の水平同期信号に同期し、
    分周比Nをシステムマイコンにより設定することが可能
    なサンプリングクロックを発生するPLL回路と、 前記アナログ映像信号を、前記PLL回路からのサンプ
    リングクロックによりデジタル変換するA/D変換器
    と、 前記アナログ映像信号を、前記PLL回路からのサンプ
    リングクロックを、遅延回路を介して、わずかに位相を
    ずらしたサンプリングクロックによりデジタル変換する
    A/D変換器と、 前記両者のA/D変換器の出力信号の差を求める演算回
    路と、 該演算回路の出力信号を垂直方向に加算するための演算
    回路と、 該演算回路における加算結果を記憶するメモリ回路と、 該メモリ回路に記憶されたメモリ内容を読み込み、演算
    処理により適切な分周比Nを求めるための処理プログラ
    ムを有するシステムマイコンおよびメモリコントローラ
    とを具備し、 前記遅延回路の遅延量および前記PLL回路の分周比N
    を制御することにより前記アナログ映像信号を適切にサ
    ンプリングできる位相および分周数に自動的に調整する
    ことを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された映像信号処理装置
    において、さらに前記システムマイコンに対してある一
    定の時間経過を知らせる手段を付加し、信号自体や前記
    映像信号処理装置における部品の温度依存性などの影響
    による時間経過にともなうサンプル位相のずれに追従し
    て、最適な位相になるように自動的に調整するようにし
    たことを特徴とする映像信号処理装置。
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