JP3530374B2 - 温風暖房機 - Google Patents

温風暖房機

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JP3530374B2
JP3530374B2 JP06249198A JP6249198A JP3530374B2 JP 3530374 B2 JP3530374 B2 JP 3530374B2 JP 06249198 A JP06249198 A JP 06249198A JP 6249198 A JP6249198 A JP 6249198A JP 3530374 B2 JP3530374 B2 JP 3530374B2
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民也 内田
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株式会社日立ホームテック
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は温風を発生して暖房を行
なう暖房機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、温風によって部屋を暖房する暖房
機は、機体の一部に部屋の空気の温度を検出する温度検
出器を備え、その温度検出器にて検出される値をもとに
温風の温度や吐出量等の出力を調節していたが、同一空
気温度が維持されている場合であっても、暖房時間が経
過して床や壁の温度の上昇があるときや、太陽光の入射
があるときには、暖か過ぎに感じられるようになり、過
剰な暖房が行なわれてしまうという問題があった。 【0003】この過剰な暖房つまり無駄なエネルギー消
費の問題に対応するために、部屋の空気温度が暖房目標
温度に到達した後に制御温度を段階的に下げる提案がな
されている(特開昭62−19844号公報)。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上述特開昭6
2−19844号公報に開示されているように、部屋の
温度が最初の暖房目標値に到達した後に、だた単に段階
的に設定温度を下げただけでは、相変わらず肌寒さ感じ
られ易いという問題が残っていた。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するためになされたものであり、温風を発生する温風
発生手段と、この温風発生手段に対して暖房目標温度を
設定する温度設定手段と、温風発生手段によって暖房さ
れる部屋の温度を検出する温度検出手段と、この温度検
出手段が検出する温度と温度設定手段によって設定され
る暖房目標温度とに基づいて温風発生手段の運転を制御
する制御手段と、そして、温度検出手段の検出する温度
が温度設定手段によって設定された暖房目標温度に到達
した後の温風発生手段の運転制御過程において、暖房目
標温度と等しい第1の制御目標温度で第1の所定時間を
かけて温風発生手段の運転を制御する制御と第1の制御
目標温度に対して第1の所定温度差だけ低い第2の制御
目標温度で第2の所定時間をかけて温風発生手段の運転
を制御する制御と第1の制御目標温度に対して第1の所
定温度差より大きい第2の所定温度差だけ低い第3の制
御目標温度で第3の所定時間をかけて温風発生手段の運
転を制御する制御と第1の制御目標温度に対して第2の
所定温度差より大きい第3の所定温度差だけ低い第4の
最も低い制御目標温度で第4の所定時間をかけて温風発
生手段の運転を制御する制御という少なくとも4種類の
制御からなる制御が行なわれるようにするとともに、そ
の4種類の制御からなる制御の実行開始の初期段階に第
2の制御目標温度で第2の所定時間をかけて温風発生手
段の運転を制御する制御を実行した後に、続けて第1の
制御目標温度で第5の所定時間をかけて温風発生手段の
運転を制御する制御が行なわれるようにし、かつその開
始された制御の最終段階で第4の制御目標温度で第4の
所定時間をかけて温風発生手段の運転を制御する制御が
行なわれるようにするほか、その後再び少なくとも4種
類の制御が上述の順序で繰返し実行されるよう制御手段
に指示を与える省エネ運転設定手段とで温風暖房機を構
成した。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明は上述のように構成されて
おり、省エネ運転設定手段が操作された場合に、温度検
出手段の検出する温度が温度設定手段によって設定され
た暖房目標温度に到達した後の温風発生手段の運転制御
過程において、制御手段が、温風発生手段を、暖房目標
温度と等しい第1の制御目標温度で第1の所定時間をか
けて温風発生手段の運転を制御する制御と第1の制御目
標温度に対して第1の所定温度差だけ低い第2の制御目
標温度で第2の所定時間をかけて温風発生手段の運転を
制御する制御と第1の制御目標温度に対して第1の所定
温度差より大きい第2の所定温度差だけ低い第3の制御
目標温度で第3の所定時間をかけて温風発生手段の運転
を制御する制御と第1の制御目標温度に対して第2の所
定温度差より大きい第3の所定温度差だけ低い第4の最
も低い制御目標温度で第4の所定時間をかけて温風発生
手段の運転を制御する制御という少なくとも4種類の制
御からなる制御が行なわれる中で、その4種類の制御か
らなる制御の実行開始の初期段階に第2の制御目標温度
で第2の所定時間をかけて温風発生手段の運転を制御す
る制御を実行した後に、続けて第1の制御目標温度で第
5の所定時間をかけて温風発生手段の運転を制御する制
御が行なわれるようにし、かつその開始された制御の最
終段階で第4の制御目標温度で第4の所定時間をかけて
温風発生手段の運転を制御する制御が行なわれるように
するほか、その後再び少なくとも4種類の制御が上述の
関係をもって繰返し実行されるようにした。 【0007】 【実施例】以下、本発明の一実施例による液体燃料燃焼
暖房機を図面を用いて詳細に説明する。 【0008】図1から図3において、1は液体燃料燃焼
暖房機の本体で、2はバーナ、3は灯油を気化させる気
化器、4はこの気化器3を加熱する電熱ヒータ、5は油
受皿で、6はこの油受皿5に灯油を供給する給油タン
ク、7は油受皿5内の灯油を気化器3に灯油を送り込む
灯油ポンプ、8は気化器3の噴出ノズル、9はバーナ2
へ燃焼用の空気を送り込むとともに燃焼によって発生し
た高温ガスを暖房機本体外へ送り出す送風ファンであ
る。 【0009】10は運転開始指示装置、11は運転停止
指示装置、12は暖房される部屋の目標となる暖房目標
温度Smを設定する温度設定装置、13は室温を検出し
てその情報を出力する温度検出装置である。 【0010】14は燃焼中の炎の状態を監視する炎状態
検知装置、15は気化器温度検知装置で、16は燃料消
費量を抑えるために設けられた省エネ運転設定装置であ
る。17は上述の運転開始指示装置10、運転停止指示
装置11、温度設定装置12、室温検知装置13、炎状
態検知装置14、気化器温度検知装置15、省エネ運転
設定装置16の情報を取り込んで前述電熱ヒータ4、灯
油ポンプ5、送風ファン9を制御する中央制御装置であ
る。 【0011】このような構成において、運転開始指示装
置10が操作されて運転(通常運転)が開始されると、
中央制御装置17は気化器温度検知装置15を通じて気
化器3の温度を検知し、その温度が燃焼開始可能温度に
達しているときには、灯油ポンプ7を作動させて気化器
3内の圧力を高めるとともに、点火器(図示せず)を作
動させてバーナ2に火炎を生成させる。そして送風ファ
ン9を作動させて発生熱を暖房機本体1外へ放出する。
燃焼が開始された後は、中央制御装置17は気化器3が
正常な燃焼を維持するのに必要な温度に維持されるよ
う、気化器温度検知装置15の情報を監視しながら電熱
ヒータ4を制御する。 【0012】いま、省エネ運転指示装置15を操作する
と、図4のシーケンス図のように、室温検出装置13に
よって検出される温度Sgが温度設定装置12によって
設定されている温度Smを越えているとき、若しくは越
えたときに、省エネ運転制御が作動開始し、まず温度設
定装置12によって設定されている暖房目標温度Smを
制御目標温度Sm1として取り込むとともに所定の運転時
間T1の情報を取り込んで暖房運転を継続させる。それ
により、灯油の消費量はこの暖房目標温度と等しい制御
目標温度Sm1を維持するのに必要な量となる。 【0013】この制御目標温度Sm1でT1時間をかけた
運転の後は、中央制御装置17は制御目標温度が上述の
制御目標温度Sm1より所定温度差Su1だけ低い制御目標
温度Sm2と所定時間T2の情報を取り込んで運転を継続
させる。それにより、灯油消費量は制御目標温度Sm2を
維持するのに必要な量に絞られる。 【0014】その後中央制御装置17は、制御目標温度
Sm2を直前の制御目標温度つまり当初の暖房目標温度S
mに戻して所定時間T3の間運転継続させる。このT3の
間は、灯油消費量は暖房運転開始当初の値に戻るが、こ
れは、その後制御目標温度が次第に低下してゆく際の採
暖感に悪影響を与えないようにするために必要な措置で
ある。 【0015】この後中央制御装置17は、制御目標温度
を前回のより低い目標温度Sm2よりさらに低い値となる
ように制御目標温度Sm1から見てより大きい所定温度差
Su2だけ低い制御目標温度Sm3と所定時間T4を取り込
んで運転を継続させる。それにより、灯油消費量は一段
と絞り込まれることになる。 【0016】続いて制御目標温度は先述したSm2に戻さ
れ、所定時間T5をかけて運転継続される。 【0017】以後図4のごとく、制御目標温度Sm1から
みて一段と大きい温度差Suaの制御目標温度Smaで所定
時間T6、制御目標温度Sm3で所定時間T7、そして最も
大きな温度差Su4が与えられた最も低い制御目標温度S
m4で所定時間T8の運転を実行する。 【0018】このように、採暖感が損なわれない状況の
下で燃料消費量を絞り込むことを可能にした燃焼制御サ
イクルの省エネ運転が実行される。因に、本発明をなし
た者としては、所定温度差Su1を摂氏0.5度、Su2を摂
氏1.0度、Suaを摂氏1.5度、そしてSu4を摂氏2.0度、
つまり制御目標温度Sm1とSm4の差を摂氏2.0度と考え
ている。 【0019】この制御の実行により、室温Sgは実線の
ごとく推移する。 【0020】この制御が実行される中、制御目標温度S
m4でT8時間の運転が終了すると、制御目標温度はSm1
に設定されるとともに所定時間T1をかけた運転に戻さ
れ、以後制御目標温度と所定時間を既に述べたのと同様
の組み合わせと順序で繰返し実行される。 【0021】このように、採暖者に対して単調な温度低
下ではなく、温度の上下変化を伴う温風を吐き出しなが
ら緩やかな温度制御を行ない、肌寒さを感じないで済む
範囲で最大限燃料消費量を削減することができた。 【0022】 【発明の効果】以上のように、本発明の温風暖房機によ
れば、温風の温度をただ単調に下げるのではなく、初期
の暖房目標温度と等しい温度を途中の制御目標温度の一
つとして採用しながら、吐き出される温風の温度を順次
上げ下げてしてゆき、制御目標温度として最低の値で所
定時間運転を行なわせた後は、再び制御目標温度と運転
時間の組み合わせを初期状態に戻して暖房を行なうよう
にしているので、採暖感を悪化させずに省エネ運転する
ことが可能になった。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例の概略構成図である。 【図2】本発明の一実施例の模式図である。 【図3】本発明の一実施例の制御を示すブロック説明図
である。 【図4】本発明の一実施例のシーケンス図である。 【符号の説明】 2 バーナ 9 送風ファン 12 温度設定装置 13 室温検知装置 17 中央制御装置 Sm 暖房目標温度 Sm1−Sm4 制御目標温度 Su1−Su4 所定温度差 T1−T8 所定時間

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 温風を発生する温風発生手段(2、9)
    と、この温風発生手段に対して暖房目標温度(Sm)を
    設定する温度設定手段(12)と、前記温風発生手段に
    よって暖房される部屋の温度(Sg)を検出する温度検
    出手段(13)と、この温度検出手段が検出する温度
    (Sg)と前記温度設定手段によって設定される暖房目
    標温度(Sm)に基づいて前記温風発生手段の運転を制
    御する制御手段(17)と、そして、前記温度検出手段
    の検出する温度(Sg)が前記温度設定手段によって設
    定された暖房目標温度(Sm)に到達した後の前記温風
    発生手段の運転制御過程において前記暖房目標温度(S
    m)と等しい第1の制御目標温度(Sm1)で第1の所定
    時間(T1)をかけて前記温風発生手段の運転を制御す
    る制御と前記第1の制御目標温度(Sm1)に対して第1
    の所定温度差(Su1)だけ低い第2の制御目標温度(S
    m2)で第2の所定時間(T2)をかけて前記温風発生手
    段の運転を制御する制御と前記第1の制御目標温度(S
    m1)に対して前記第1の所定温度差(Su1)より大きい
    第2の所定温度差(Su2)だけ低い第3の制御目標温度
    (Sm3)で第3の所定時間(T4)をかけて前記温風発
    生手段の運転を制御する制御と前記第1の制御目標温度
    (Sm1)に対して前記第2の所定温度差(Su2)より大
    きい第3の所定温度差(Su4)だけ低い第4の最も低い
    制御目標温度(Sm4)で第4の所定時間(T8)をかけ
    て前記温風発生手段の運転を制御する制御という少なく
    とも4種類の制御からなる制御が行なわれる中でその4
    種類の制御からなる制御の実行開始の初期段階に前記第
    2の制御目標温度(Sm2)で第2の所定時間(T2)を
    かけて前記温風発生手段の運転を制御する制御を実行し
    た後に続けて前記第1の制御目標温度(Sm1)で第5の
    所定時間(T3)をかけて前記温風発生手段の運転を制
    御する制御が行なわれるようにしかつその開始された制
    御の最終段階で前記第4の制御目標温度(Sm4)で第4
    の所定時間(T8)をかけて前記温風発生手段の運転を
    制御する制御が行なわれるようにするほかその後再び前
    記少なくとも4種類の制御の組み合わせの制御が上述の
    関係をもって繰返し実行されるよう前記制御手段に指示
    を与える省エネ運転設定手段(16)とで構成されてい
    ることを特徴とする温風暖房機。
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