JP3529228B2 - 長物農産物の向き揃え装置 - Google Patents
長物農産物の向き揃え装置Info
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Description
うな長物農産物の向きを揃える長物農産物の向き揃え装
置に関するもので、農産物の選別包装施設において、選
別装置の前段または箱詰装置の前段に併設することが好
ましいものである。
出荷する選別包装施設において、なすや人参等の長物農
産物の箱詰め作業は、選別装置によって、等級(色や傷
等外観上のグレードで区分),階級(大きさ,重さで区
分)別に区分けされた長物農産物を、段ボール箱内に、
長物農産物の向きを一定の方向に向けて無駄なスペース
が生じないように詰めて行われている。
長物農産物のへたをすべて一方向に揃える等して長物農
産物を一定の向きに整列させている。
工程において、長物農産物の向きを一定の方向に揃える
装置として、特公平7−76016号公報や実公平7−
41689号公報に開示されている装置がある。
れている装置は、搬送面における搬送方向に沿った中央
側が高く両縁部側が低くなった略山形状のコンベアの上
に、搬送方向に直交する桟を一定間隔(長物農産物が間
に収まる幅)で設けている。そして、そのコンベアの両
縁部側に、傾斜面を有する変向板を、桟間に収まって搬
送される長物農産物には接触せず、桟の上側で搬送され
る長物農産物には当接するような高さでコンベアの中央
側に向けて突設している。
載せられると、長手方向が搬送方向に直交(以下、横向
きとする)する向きになった一部の長物農産物は桟の間
に収まり、長手方向が搬送方向に沿う(以下、縦向きと
する)向きになった他の長物農産物はコンベアの両縁部
側に移動して桟の上側に位置した状態で搬送される。そ
して、変向板が突設された位置で変向板の傾斜面に当接
して、その向きを横方向に矯正され2個の桟の間に落ち
込むというものである。
されている装置は、コンベアがローラコンベアで構成さ
れており、搬送面を構成するローラ全体が上流側から下
流側に搬送しながら、その個々のローラが交互に逆方向
に回転するようになっている。したがって、搬送される
間に、長物農産物は自然に横方向を向くようになるとい
うものである。
装置はともに、長物農産物を単に横に向けるというだけ
で、へた側を一定の方向に向ける等して、その向きを揃
えることまではできない。このため、後の工程で、人手
や他の方法により並べ変えを行わなければならず、作業
が煩雑であるという問題がある。
では、変向板によって擦られた状態で向きを変えられる
ため、長物農産物の表皮が傷みやすいという問題があ
り、同様に、実公平7−41689号公報の装置では、
回転するローラとの接触摩擦によって長物農産物の表皮
が傷みやすいという問題がある。特に、なすのように表
皮がやわらかい長物農産物の場合には、この問題が大き
くなる。
たもので、長物農産物を横方向に向けるだけでなく、例
えばへたを基準にする等して、その向きを一定の方向に
向けることができ、かつその際に、長物農産物を傷める
ことのない長物農産物の向き揃え装置の提供をその目的
とする。
求項1の発明では、長物農産物をその長手方向を搬送方
向に向くよう規制しつつ搬送するコンベアを第1のコン
ベアとその下流側に配設された第2のコンベアとで構成
し、上記第1のコンベアの終端部と第2のコンベアの始
端部との間に、長物農産物が落ちない程度の隙間を設
け、上記コンベアの近傍に、このコンベア上で搬送され
る長物農産物の向き(例えば、へたが前側になっている
か後側になっているか等)を判定する向き判定手段を設
け、上記隙間の下方に、上記向き判定手段の判定結果に
応じて上記隙間の下方から圧縮流体を上方に向けて噴出
して長物農産物の一端部に上記長物農産物が搬送方向に
沿って反転可能な力を与える反転力付与手段を設けたこ
とを特徴とする長物農産物の向き揃え装置の構成とし
た。
送されてくる長物農産物の中に、その向きが適正な状態
でないもの(例えば、へたが前側になるように揃えよう
とする場合に、へたが後側になっているもの)があった
場合、向き判定手段がそれを判定し、その判定結果に応
じて反転力付与手段が作動して反転可能な力をその不適
正な状態の長物農産物の後端部または前端部に向けて付
与することにより、その長物農産物を搬送方向に沿って
反転させてその向きを適正な状態にすることができる。
ける同一方向を向くようになるため、すべての長物農産
物を縦向きで、かつその方向を一定にした状態にするこ
とができるようになる。これによって、後の箱詰め作業
の前に、人手によって向きを変えるといった作業が省け
るようになる。
部は第1のコンベアの終端部より低い位置になるように
することにより、乗り継ぎ時に、長物農産物が前方向に
転動姿勢となり少ない力で確実に反転することができ
る。
長物農産物をその長手方向を搬送方向に向くよう規制し
つつ搬送するコンベアを搬送面が平面状の2個の小巾コ
ンベアで構成し、その2個の小巾コンベアを、僅かな間
隔を保ち、かつ互いに接近した側部側が下側になるよう
に傾斜させて並設し搬送方向に直交する縦断面形状が略
V形になるようにし、上記コンベアの近傍に、このコン
ベア上で搬送される長物農産物の向きを判定する向き判
定手段を設け、上記向き判定手段の判定結果に応じて上
記2個の小巾コンベア間の隙間の下方から長物農産物の
一端部に上記長物農産物が搬送方向に沿って反転可能な
力を与える反転力付与手段を設けたことを特徴とする長
物農産物の向き揃え装置の構成とした。
された状態の長物農産物を横向きに規制して搬送するコ
ンベアの近傍に、向き判定手段を設けて、コンベア上を
搬送されてくる長物農産物の向きを判定できるように
し、上記コンベアの搬送路の一側部側に、長物農産物が
落ちない程度の隙間を設け、該隙間の下方に、前記向き
判定手段の判定結果に応じて該隙間の下方から長物農産
物の一端部に該長物農産物が搬送方向と直交する方向に
反転可能な力を与える反転力付与手段を設けることもで
きる。
一側部側が下方になるように傾斜させ、長物農産物をコ
ンベアの一側部側に常に付勢した状態にしておくことが
好ましい。これによって、長物農産物がコンベアの幅方
向でランダムに散らばることを防止できる。また、上記
隙間としては、コンベアの搬送面を網状にしたり、コン
ベアの一側部側に孔を設けたりして構成することができ
る。
流体としては、エア等の気体や水等の液体が使用でき、
これによって、長物農産物を傷付けることなく反転させ
ることができるが、より好ましいのはエアの使用であ
る。さらに、この発明にかかる装置は、例えばなすのよ
うに前端部と後端部の太さが異なり反転しやすい長物農
産物のへたの向き揃えに使用するとより効果的である。
V形だけでなく、U形等、搬送方向に延びる断面形状が
凹形の溝状のものや、平らな搬送面の両側にガイドレー
ルを設けて長物農産物を縦一列に搬送するようにしたも
のでもよく、要は、長物農産物が縦方向に規制されて搬
送できるものであればよい。つぎに、図を用いて、この
発明を詳細に説明する。
かる長物農産物の向き揃え装置を含んだ搬送装置を示し
ている。図において、1は、この装置の最も上流側に配
設された幅広コンベアであり、ダンパー(図示せず)か
ら供給されたなす2をランダムな状態で搬送するように
なっている。
は、先端側が幅広コンベア1の上流側に延び、その先端
側が左右(幅広コンベア1の幅方向)に揺動自在になっ
たスクレーパ3が一定間隔を保って3個設けられてい
る。このスクレーパ3は、左右に揺動することによっ
て、幅広コンベア1の終端側に送られてくるなす2を縦
方向に整列させるようになっている。
設けられた4個の第1のV形ベルトコンベアであり、そ
れぞれの始端部が、幅広コンベア1の終端部の下部側に
おける幅広コンベア1の縁部とスクレーパ3の間、また
は隣合った2個のスクレーパ3の間に位置決めされてい
る。
ア4の下流側に設けられ第1のV形ベルトコンベア4と
同様の構成(長さはそれぞれ異なる)からなる第2のV
形ベルトコンベアであり、その始端部と上記第1のV形
ベルトコンベア4の終端部の間に、図3に示すような隙
間Xが設けられ、かつ、第2のV形ベルトコンベア5が
第1のV形ベルトコンベア4よりも低い位置に設置され
ている。
2のV形ベルトコンベア5は、それぞれ2個の平面状の
小幅コンベアを近接状態で並列させ、その向き合う側部
側がそれぞれ下側になるように傾斜させて構成されてい
る。したがって、この第1のV形ベルトコンベア4上お
よび第2のV形ベルトコンベア5上をなす2が搬送され
る際、なす2はその姿勢を縦方向に向けた状態になる。
4の上方に設けられた向き判定カメラであり、画像処理
によって、なす2のへた2a側がどちらを向いているか
を判定するようになっている。この判定は、図4に示す
ように、写し出されたなす2の外郭接線で囲われる長方
形の画面を小さく区分し、その前部側と後部側における
同面積の一定領域A,B内において、なす2が含まれる
区分a,bの数がどちらが多いかでなす2の向きを判定
する。すなわち、上記一定領域A,B内における小さな
区分a,bにおいて、なす2の部分が含まれる区分の数
が少ない方がへた2a側で、多い方がへた2aと反対側
であると判定することができる。
のV形ベルトコンベア5の間に、噴出口を上方かつ下流
に向けて配設されたエアノズルであり、第1のV形ベル
トコンベア4の終端部と第2のV形ベルトコンベア5の
始端部の間の隙間Xに向けてエアを噴出することによ
り、第1のV形ベルトコンベア4から第2のV形ベルト
コンベア5に移送されるなす2を反転することができる
ようになっている。
側に設けられた光電センサであり、発光部と受光部の上
下一対の装置からなっている。9は第1のV形ベルトコ
ンベア4の側部に設けられたクロック発生装置であり、
第1のV形ベルトコンベア4上を搬送されるなす2を光
電センサ8が検知し、その検知した信号からなす2がエ
アノズル7の位置に達するまでの時間を、クロック発生
装置9が信号としてエアノズル7に発信し、その信号に
よってエアノズル7が作動するようになっている。
カメラ6の判定結果によって、作動したり、作動しなか
ったりする。すなわち、なす2のへた2aが前側に位置
していればエアノズル7は作動せずに、なす2をそのま
まの状態で搬送させ、なす2のへた2aが後側に位置し
ていれば作動してエアを噴出し、その圧力によって、な
す2のへた2a側を上方から前方に向けて反転(図3に
おいて反時計方向に回転)させる。これによって、搬送
されるなす2はすべて、そのへた2a側を前方に向けた
状態になる。
と終端部の方向が90度異なる中継用のカーブコンベア
であり、始端部が上記第2のV形ベルトコンベア5の終
端部に連結され、終端部が上記第1のV形ベルトコンベ
ア4および第2のV形ベルトコンベア5と同様の構成
(長さはそれぞれ異なる)からなるV形ベルトコンベア
11の始端部に連結されている。
端部は、その下流側に配設された桟付きコンベア12の
始端部側側部に連結されている。上記桟付きコンベア1
2は、搬送面に、複数の桟13がなす2が収まる程度の
間隔を保って搬送方向に直交した状態で突設されてい
る。したがって、上記第1のV形ベルトコンベア4から
V形ベルトコンベア11まで、ずっと縦向きに搬送され
てくるなす2は、V形ベルトコンベア11から桟付コン
ベア12に移送される際、2個の桟13間にスライドす
るようにして乗り移り、桟付きコンベア12上を、横向
きの状態で搬送されるようになる。
に配設された合流コンベアである。この合流コンベア1
4は、横方向に移動可能な複数のスライダ14aを連結
して構成されており、その各スライダ14aに1個づつ
なす2を横向きの状態で載置できるようになっている。
その上流側がそれぞれ2つの搬送路に分岐して4個の桟
付きコンベア12の終端部に連結され、それぞれの下流
側が1つに合流して2つの搬送路を形成している。した
がって、この合流コンベア14の搬送速度は、桟付きコ
ンベア12の搬送速度の略2倍の速さになっている。
られた、桟付きコンベア12と同様の2個の乗り継ぎコ
ンベアであり、その下流には2個の選別コンベア16が
配設されている。上記合流コンベア14から搬送されて
くるなす2は、その乗り継ぎコンベア15からさらにそ
の下流に設けられた2個の選別コンベア16に移送され
る。
よってへたの向きが揃えられて供給されたなす2を、等
級別階級別に区分けしたのち、所定の排出位置から図示
しない引出コンベア上へ仕分けするものであるが、排出
の際に、バケット(図示せず)を除々に傾動させてなす
2のへた2aの向きが変わらないようにしている。こう
することにより、引出コンベア上に排出されるなす2
は、へた2aの向きが揃えられたまま排出されて、その
まま図示しない箱詰め装置まで搬送されることになる。
を、選別コンベア16の前段(上流側)に設けることに
より、人手によりなす2の向きを揃えて供給する作業を
省力化できるとともに、箱詰装置(図示しない)に対し
てもへた2aを向きを揃えて供給することができるとい
う利点が生じる。
なす2を横向きにして搬送するものを採用したが、これ
に限定するものではなく、縦方向に搬送して選別する方
式のものであってもよい。その場合は、なす2を横向き
にさせる手段(カーブコンベア10,V形ベルトコンベ
ア11,桟付きコンベア12)を外すことにより縦方向
に搬送することができる。
は、それぞれブラシまたはスポンジからなる乗り継ぎ用
の渡りローラであり、移送されるなす2の上部側に当接
した状態で回転しなす2の移送がスムーズに行われるよ
うに補助する。
と、幅広コンベア1にランダムな状態で供給されるなす
2は、第1のV形ベルトコンベア4で縦向きになる。そ
して、第1のV形ベルトコンベア4から第2のV形ベル
トコンベア5に移送される際に、へた2aが後方を向い
ているなす2はエアノズル7が噴出するエアによって反
転され、すべてのなす2がへた2aを前方に向けた状態
になる。
第2のV形ベルトコンベア5との間には、第1のV形ベ
ルトコンベア4が第2のV形ベルトコンベア5よりも高
くなるような段差が設けられているため、なす2の反転
がよりスムーズに行われる。そして、V形ベルトコンベ
ア11から桟付きコンベア12に移送された際に、その
方向は縦向きから横向きに変えられる。
桟付きコンベア12に移送された際に、へた2aを同一
方向に揃えた状態で横向きになる。その結果、箱詰めの
前に、人手によって向きを変える必要がなくなる。ま
た、そのなす2の向きを変える操作が、エアノズル7で
なす2の後部(へた2a)側にエアを吹き付けることに
よってなされるため、なす2の表皮を傷つけることがな
い。
側から下流側までのラインを一方向に向けるため、便宜
上、カーブコンベア10を使用しているが、装置の設置
スペースに余裕がある場合等には、このカーブコンベア
10を使用せず、第2のV形ベルトコンベア5と桟付き
コンベア12を直交するように直接連結することもでき
る。
いる。すなわち、この例においては、幅広コンベア1の
下流側に配設された、第1のV形ベルトコンベア4aと
第2のV形ベルトコンベア5aの終端部側が互いの間隔
を徐々に広げて扇型に延びている。そして、第2のV形
ベルトコンベア5aの下流側に、扇型に広がった4個の
第2のV形ベルトコンベア5aの搬送方向を互いに平行
になるように軌道修正するV形ベルトコンベア17が設
けられている。
に設けられた桟付きコンベアであり、V形ベルトコンベ
ア17から移送されるなす2を縦向きにした状態で桟1
9上に載せ搬送する。そして、この桟付きコンベア18
両側部には、図6および図7に示すように、エアノズル
20が、搬送方向に沿った間隔をなす2の長さよりもや
や短い程度の距離に保った状態で配設されている。ま
た、このエアノズル20の吐出面は、図8に示すよう
に、縦方向に複数の孔が穿設され、その複数の孔から吐
出されるエアが、桟付きコンベア18の上面に搬送面を
遮る薄い壁を作るような状態で吐出されるようになって
いる。
には、一対の光電センサ21が対向して設けられ、この
光電センサ21がなす2の前端部を検出すると、エアノ
ズル20が作動してエアを噴出し、上記なす2を一定方
向に90度回転させるようになっている。その結果、な
す2は、2個の桟19間に落下して横向きの状態で、桟
付きコンベア18の下流側に搬送されていく。
側に連結された桟付きコンベア18と同様の構成で長さ
がやや短くなった速度調整コンベアである。この速度調
整コンベア22は、桟付きコンベア18よりも搬送速度
が遅くなるように設定されており、桟付きコンベア18
でその向きを縦向きから横向きに方向を変えたため各桟
19間にとびとびの状態で載置されたなす2を、各桟1
9間に1個づつつまった状態で載置されるようにする。
例と同様である。したがって、同一部分に同一符号を記
している。また、この場合、なす2はへた2aを前方に
向けて縦向きの状態で桟付きコンベア18に搬送され、
エアノズル20によるエアの吹き付けで、すべてへた2
aを同一方向に向けて横向きになる。
ル7を、第1のV形ベルトコンベア4,(4a)と第2
のV形ベルトコンベア5,(5a)の間の下方に配設し
ているが、このエアノズル7は、第1のV形ベルトコン
ベア4,(4a)または第2のV形ベルトコンベア5,
(5a)の搬送方向に沿った中央部の隙間の下方に設け
てその隙間に向けてエアを噴出できるようにしてもよ
い。この場合、上記2個のV形ベルトコンベア4,(4
a)と5,(5a)は1個にしてもよい。
えて、図9および図10に示したような回転平ブラシ2
3を備えた反転装置24を用いることもできる。この反
転装置24は、桟付きコンベア18の搬送面を跨ぐよう
にして設けられた門形支持枠25の中央上部に、サーボ
モータ26を取付けその回転軸26aを回転自在の状態
で支持枠25を貫通させ、その下端部にナイロン製の回
転平ブラシ23を連結している。
凹部23aが設けられ、この凹部23a内を、縦向きの
なす2が挿通できるようになっている。したがって、な
す2が回転平ブラシ23の凹部23a内を通過しようと
するとき、サーボモータ26を作動させて回転ブラシ2
3を90度回転させることにより、そのなす2を横向き
にして、2個の桟19間に落下させることができる。
コンベア18の両側に対応する部分に固定されたガイド
部であり、回転平ブラシ23の回転によって、なす2が
向きを変える際、回転力の勢いによって、なす2が搬送
面の中央側から大きくそれることを防止する。
エアノズル20を用いた例と同様である。また、作用効
果については、回転平ブラシ23が柔らかいナイロン製
であるため、なす2を回転する際、上記の例におけるエ
アノズル20と同様、なす2を傷つけることがない。
シ23を用いてなす2を反転させる例において、桟付き
コンベア18の桟19を薄い板状のもので構成すると、
その上で搬送されるなす2に傷が付きやすいため、桟1
9をある程度厚みのあるもので構成したり、桟19の上
端角部にはアールをつける等することが好ましい。
ラコンベアを用いることもできる。この場合、ローラコ
ンベアの搬送面を構成する各ローラの周面を滑らかな面
に形成して、なす2の表皮が傷つかないようにするとと
もに、各ローラは回転しないようにして(自然に回転す
ることは除く)、なす2によけいな力が加わらないよう
にしておくことが好ましい。
る向き揃え装置を示している。この向き揃え装置では、
なす2を搬送するコンベア28の搬送面が、搬送方向に
直交する方向に延びる(なす2の長さの略2倍の長さ)
横長の凹部29が連設されて構成されている。この凹部
29は、搬送方向に沿った縦断面形状が略V形になるよ
うにして構成され、なす2が横向きの状態で1個づつ載
置されるようになっている。
側が低くなった傾斜面に形成されている。この傾斜面に
は、例えば、図示しないが算盤状にコロを多数配設し
て、なす2がコンベア28の一側部側に付勢されるよう
にすることができる。そして、その凹部29における一
側部側には、それぞれ隙間(図では隠れて見えない)が
設けられている。
30が噴出口を上方に向けた状態で配設されている。ま
た、このコンベア28の上流側には、前記の例と同様、
向き判定カメラ,光電センサ,クロック発生装置(図示
せず)が配設され、適宜、必要に応じてエアノズル30
を作動させるようになっている。
す2のへた2aを、コンベア28の他側部側に向けよう
とする場合に、へた2aをコンベア28の一側部側に向
けたなす2が搬送されてくると、向き判定カメラがそれ
を判定し、エアノズル30を作動させる。その結果、エ
アノズル30から噴出されたエアが、勢いよくなす2の
へた2a側を上方に押圧し、へた2a側を上方からコン
ベア28の他側部側に反転させる。
8の他側部側の位置で、へた2aをコンベア28の他側
部側に向けた状態になるが、コンベア28の搬送面が傾
斜しているため、なす2はコンベア28の下流側に搬送
される間に、コンベア28の一側部側に移動し、すべて
のなす2が、コンベア28の一側部側でその向きを同一
方向にした状態になる。
向きの状態のままなす2を桟付コンベアに移送し、桟付
コンベア上で、エアノズル20や回転平ブラシ23のよ
うな反転装置を用いて横向きにしたのち、その向きを一
定にするために用いたり、カーブコンベア10等を用い
て、縦向きから横向きにしたのち、その向きを一定にす
るために用いたりすることができる。
において、向き判定カメラ6やエアノズル7等を取り除
き、桟付きコンベア12と合流コンベア14の間に、こ
の向き揃え装置を配設したり、図5に示した搬送装置に
おいて、同様に、向き判定カメラ6等を取り除き、速度
調整コンベア22に変えてこの向き揃え装置を配設する
ことができる。
なす2としているが、これに限定するものではなく、人
参,大根等、長い農産物で、その両端部に差(へたの有
無,太い細い等)のあるものであればなんにでも利用す
ることができる。また、その際に、エアを吹き付けて上
方から他方側に反転させるのは、へた2a側等の細い端
部側に限らず、太い端部側にエアを吹き付けてその長物
農産物を反転させるようにしてもよい。
て、水等の液体を吐出するノズルを用いることもでき
る。また、エアや水等の圧縮流体が通過するコンベアの
隙間は、コンベア間の隙間やコンベアの搬送面に形成し
た孔の外、コンベアの搬送面を網状のもので構成するこ
ともできる。
物の向き揃え装置は、従来例のように、単に長物農産物
を横向きにするだけでなく、その方向を、例えばへたを
基準にしてその向きを一定に揃えた状態で搬送できるよ
うに構成されている。したがって、後で人手によって、
向きを変えるといった手間が省けるようになる。また、
長物農産物の反転を、すべて圧縮流体を噴出できる噴出
装置や柔らかいブラシ等で行うため、長物農産物に傷が
付くことを防止できるようになる。したがって、実用的
効果が大である。
備えた搬送装置を示す正面図である。
要部を示す斜視図である。
備えた搬送装置の他の例を示す平面図である。
平面図である。
明図である。
る平面図である。
する側面図である。
の他の例を示す斜視図である。
Claims (10)
- 【請求項1】長物農産物をその長手方向を搬送方向に向
くよう規制しつつ搬送するコンベアを第1のコンベアと
その下流側に配設された第2のコンベアとで構成し、上
記第1のコンベアの終端部と第2のコンベアの始端部と
の間に、長物農産物が落ちない程度の隙間を設け、上記
コンベアの近傍に、このコンベア上で搬送される長物農
産物の向きを判定する向き判定手段を設け、上記隙間の
下方に、上記向き判定手段の判定結果に応じて上記隙間
の下方から圧縮流体を上方に向けて噴出して長物農産物
の一端部に上記長物農産物が搬送方向に沿って反転可能
な力を与える反転力付与手段を設けたことを特徴とする
長物農産物の向き揃え装置。 - 【請求項2】コンベアを、搬送面における搬送方向に直
交する縦断面形状が略V形になるように構成した請求項
1に記載の長物農産物の向き揃え装置。 - 【請求項3】第2のコンベアの始端部が第1のコンベア
の終端部より低い位置に位置する請求項1または2に記
載の長物農産物の向き揃え装置。 - 【請求項4】長物農産物をその長手方向を搬送方向に向
くよう規制しつつ搬送するコンベアを搬送面が平面状の
2個の小巾コンベアで構成し、その2個の小巾コンベア
を、僅かな間隔を保ち、かつ互いに接近した側部側が下
側になるように傾斜させて並設し搬送方向に直交する縦
断面形状が略V形になるようにし、上記コンベアの近傍
に、このコンベア上で搬送される長物農産物の向きを判
定する向き判定手段を設け、上記向き判定手段の判定結
果に応じて上記2個の小巾コンベア間の隙間の下方から
長物農産物の一端部に上記長物農産物が搬送方向に沿っ
て反転可能な力を与える反転力付与手段を設けたことを
特徴とする長物農産物の向き揃え装置。 - 【請求項5】コンベアの下流側を、その搬送面に搬送方
向に直交する複数の桟が所定間隔で連設された桟付きコ
ンベアの始端部側部に直交するように連設した請求項1
ないし4のいずれかに記載の長物農産物の向き揃え装
置。 - 【請求項6】コンベアの下流側に、その搬送面に搬送方
向に直交する複数の桟が所定間隔で連設された桟付きコ
ンベアを設け、この桟付きコンベアに、桟付きコンベア
上で長手方向を搬送方向に向けて搬送されてくる長物農
産物を左または右のいずれか所定の一方に1/4回転さ
せて桟の間に載置させる姿勢変更手段を設けた請求項1
ないし4のいずれかに記載の長物農産物の向き揃え装
置。 - 【請求項7】長物農産物を、その長手方向を搬送方向に
対して直交する方向に向くよう規制して搬送するコンベ
アの搬送路の一側部側に、長物農産物が落ちない程度の
隙間を設け、上記コンベアの近傍にこのコンベア上で搬
送される長物農産物の向きを判定する向き判定手段を設
け、上記隙間の下方に、上記向き判定手段の判定結果に
応じて上記隙間の下方から長物農産物の一端部に該長物
農産物が搬送方向と直交する方向に反転可能な力を与え
る反転力付与手段を設けたことを特徴とする長物農産物
の向き揃え装置。 - 【請求項8】コンベアの搬送面を一側部側が下方になる
ように傾斜させ、搬送される長物農産物がコンベアの一
側部側に付勢されるようにした請求項7に記載の長物農
産物の向き揃え装置。 - 【請求項9】反転力付与手段がエアノズルである請求項
1ないし8のいずれかに記載の長物農産物の向き揃え装
置。 - 【請求項10】長物農産物がへたを備えており、そのへ
たを一方向に揃えるようにした請求項1ないし9のいず
れかに記載の長物農産物の向き揃え装置。
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---|---|---|---|
JP24420496A JP3529228B2 (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 長物農産物の向き揃え装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24420496A JP3529228B2 (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 長物農産物の向き揃え装置 |
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JPH1067422A JPH1067422A (ja) | 1998-03-10 |
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ID=17115326
Family Applications (1)
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JP24420496A Expired - Fee Related JP3529228B2 (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 長物農産物の向き揃え装置 |
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-
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- 1996-08-26 JP JP24420496A patent/JP3529228B2/ja not_active Expired - Fee Related
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