JP3528928B2 - 止水材 - Google Patents

止水材

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JP3528928B2
JP3528928B2 JP20376193A JP20376193A JP3528928B2 JP 3528928 B2 JP3528928 B2 JP 3528928B2 JP 20376193 A JP20376193 A JP 20376193A JP 20376193 A JP20376193 A JP 20376193A JP 3528928 B2 JP3528928 B2 JP 3528928B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反応性ケイ素基含有オ
キシアルキレン系重合体をエポキシ樹脂で補強し、さら
に吸水性を付与した止水材に関するものである
【0002】
【従来の技術】従来、吸水性の止水材としては、疎水性
のゴムまたは合成樹脂に高吸水性樹脂を混合したものが
知られていた。しかし、これらの大部分は定型タイプで
あるために、任意の形状に成型しにくいとか、工事現場
で生じるわずかな隙間に注入することができない等の問
題があった。
【0003】これに対して、水膨潤性ウレタンを用いた
不定型タイプのものが知られていたが、これらは貯蔵安
定性が悪く、多湿下での発泡・接着不良という問題があ
った。本願発明者らは、先にこれらの問題点を改善でき
るケイ素基含有オキシアルキレン系重合体を主成分とし
た、吸水性の止水材組成物を提案したが(特願平5−9
159号、同5−9160号明細書)、これらの組成物
は、吸水後の力学特性の低下が大きいという問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は、貯
蔵安定性が良く、様々な吸水率を持つと共に吸水後の硬
化物の物性(硬度・強度・伸び等)低下が小さい止水材
を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明は、上記の従来
技術の欠点を解決するものであり、貯蔵安定性が良く、
様々な吸水率を持った組成物を得ることができ、また、
エポキシ樹脂により補強されているため、吸水後の硬化
物の物性(硬度・強度・伸び等)低下が小さいという優
れた性質を示す。この組成物を用いることによって、任
意の吸水率を持った不定型タイプの吸水性止水材をつく
ることができる。
【0006】すなわち、本発明は、1)1分子中に少な
くとも1個の反応性ケイ素基を含有するオキシアルキレ
ン系重合体(1)、エポキシ樹脂(3)を必須成分とす
る硬化性組成物からなり、前記オキシアルキレン系重合
体(1)の吸水率((吸水後重量−吸水前重量)/吸水
前重量)が10倍以上であることを特徴とする、止水
材、2)オキシアルキレン系重合体(1)が、−CH 2
CH 2 −O−で示される繰り返し単位を20重量%以上
含有する上記1)記載の止水材である。
【0007】本発明に使用される、分子中に反応性ケイ
素基を有するオキシアルキレン系重合体(以下、オキシ
アルキレン系重合体(A)ともいう)の分子鎖は、本質
的に一般式:−R1 −O−(式中、R1 は2価の有機基
であるが、その大部分が炭素数2、3または4の炭化水
素基であるとき最も好ましい)で示される繰り返し単位
を有するものが好ましい。R1 の具体例をしては、−C
2 CH2 −、−CH(CH3 )CH2 −、−CH(C
2 5 )CH2 −、−C(CH3 2 CH2 −、−(C
2 4 −等が挙げられるが、特に−CH2 CH2 −、
−CH(CH3 )CH2 −であるのが好ましい。特に、
本発明においては、少なくとも−CH2 CH2 −O−を
有するものが水膨潤性を確保する上で好ましく、特に、
−CH2 CH2 −O−をオキシアルキレン系重合体
(A)中、20重量%以上含有することが好ましい。
【0008】本発明は、水膨潤性物質の組成物への寄与
をオキシアルキレン系重合体(A)に兼用し得るという
技術思想であると考えることができる(後述の水膨潤性
物質の項を参照)。前記オキシアルキレン系重合体の分
子鎖は、1種だけの繰り返し単位からなっていてもよい
し、2種以上の繰り返し単位よりなっていてもよい。
【0009】−R1 −O−で示される繰り返し単位はオ
キシアルキレン系重合体(A)中に50%(重量%、以
下同様)以上、さらには70%以上、とくには80%以
上含まれることが好ましい。本発明にいう反応性ケイ素
基は良く知られた官能基でであり、その代表例として
は、一般式(1):
【0010】
【化1】
【0011】(式中、Xは水酸基または加水分解性基で
あり、2個以上存在するとき、それらは同じであっても
よく、異なっていてもよい。R2 は炭素数1〜20の1
価の炭化水素基または(R′)3 SiO−(R′は炭素
数1〜20の1価の炭化水素基であり、3個のR′は同
じであってもよく、異なっていてもよい)で示されるト
リオルガノシロキサン基であり、R2 が2個以上存在す
るとき、それらは同じであってもよく、異なっていても
よい。aは0、1、2または3、bは0、1または2で
あるが、ただし1≦a+mbである。
【0012】またm個の
【0013】
【化2】
【0014】におけるbは同一である必要はない。mは
0または1〜19の整数を示す。これらの反応性ケイ素
基のうち、次の一般式(2)で示される基が好ましい。
【0015】
【化3】
【0016】(式中、R2 は前記に同じ、nは1、2ま
たは3の整数を表す。) 一般式(1)における加水分解性基としては、特に限定
されず、従来公知の加水分解性基が含有され、具体的に
は、例えば水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基、ア
シルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、アミド
基、酸アミド基、アミノオキシ基、メルカプト基、アル
ケニルオキシ基等が挙げられる。これらの内では、加水
分解性が温和で取扱やすいという観点からメトキシ基、
エトキシ基等のアルコキシ基が特に好ましい。
【0017】一般式(1)中のR2 の具体例としては、
たとえばメチル基、エチル基などのアルキル基、シクロ
ヘキシル基などのシクロアルキル基、フェニル基などの
アリール基、ベンジル基などのアラルキル基や、R′が
メチル基、フェニル基などである(R′)3 SiO−で
示されるトリオルガノシロキシ基等が挙げられる。これ
らの中ではメチル基が特に好ましい。
【0018】オキシアルキレン系重合体(A)は直鎖
状、または分岐を有してもよく、その分子量は500〜
50,000程度、より好ましくは1,000〜20,
000である。含有される反応性ケイ素基の個数は、充
分な硬化性を得るという点から、重合体1分子中に平均
で1個以上、さらには1.1個以上、とくには1.5以
上であるのが好ましい。該重合体(A)は、単独で使用
してもよく、2種以上併用してもよい。
【0019】オキシアルキレン系重合体(A)は、官能
基を有するオキシアルキレン系重合体に反応性ケイ素基
を導入することによって得るのが好ましい。反応性ケイ
素基の導入は公知の方法で行えばよい。すなわち、例え
ば、以下の方法が挙げられる。 (1)末端に水酸基等の官能基を有するオキシアルキレ
ン系重合体に、この官能基に対して反応性を示す活性基
および不飽和基を有する有機化合物を反応させ、次い
で、得られた反応生成物に加水分解性基を有するヒドロ
シランを作用させてヒドロシリル化する。
【0020】(2)末端に水酸基、エポキシ基やイソシ
アネート基等の官能基(以下、Y官能基という)を有す
るオキシアルキレン系重合体に、このY官能基に対して
反応性を示す官能基(以下、Y′官能基という)及び反
応性ケイ素基を有する化合物を反応させる。このY′官
能基を有するケイ素化合物としては、γ−(2−アミノ
エチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2
−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシランなどのよう
なアミノ基含有シラン類;γ−メルカプトプロピルトリ
メトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメト
キシシランなどのようなメルカプト基含有シラン類;γ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシランなどのようなエポキシシラン類;ビニルトリエ
トキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−アクリロイルオキシプロピルメチ
ルジメトキシシランなどのようなビニル型不飽和基含有
シラン類;γ−クロロプロピルトリメトキシシランなど
のような塩素原子含有シラン類;γ−イソシアネートプ
ロピルトリエトキシシラン、γ−イソシアネートプロピ
ルメチルジメトキシシランなどのようなイソシアネート
含有シラン類;メチルジメトキシシラン、トリメトキシ
シラン、メチルジエトキシシランなどのようなハイドロ
シラン類などが具体的に例示されうるが、これらに限定
されるものではない。
【0021】以上の方法の中で、(1)の方法、又は
(2)のうち末端に水酸基を有する重合体とイソシアネ
ート基および反応性ケイ素基を有する化合物を反応させ
る方法が、好ましい。具体的には、特開昭50−156
599、同54−6096、同57−126823、同
59−78223、同55−82123、同55−13
1022、同55−137129、同62−23082
2、同63−83131、特開平3−47825、同3
−72527、同3−122152、USP3,63
2,557、同4,345,059、同4,366,3
07、同4,960,844等に開示されているもの
が、例示できるが、これらに限定されるものではない。
【0022】本発明で使用される水膨潤性物質として
は、吸水率((吸水後重量−吸水前重量)/吸水前重
量)が10倍以上のものが好ましい。例えば、デンプン
/アクリル酸グラフト共重合体、スチレン/無水マレイ
ン酸共重合体、イソブチレン/無水マレイン酸共重合
体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルアルコール/無
水マレイン酸反応体、ビニルエステル/エチレン系不飽
和カルボン酸、またはその誘導体のケン化物、酢酸ビニ
ル/アクリル酸エステル共重合体、水膨潤性ウレタンポ
リマー(ポリアルキレンオキシド(ポリオキシエチレ
ン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレンとポリ
オキシプロピレンの混合物)と有機ポリイソシアネート
の反応物)等公知の高吸水性樹脂をあげることができ
る。例として、スミカゲル(住友化学工業製)、KIゲ
ル(クラレ製)、アクアキープ(住友精化製)、アクア
リック(日本触媒製)、アクアリザーブGP(三菱油化
製)、アコーシード・アコジェル(三井サイアナミッド
製)、ランシールF(東洋紡績製)、アラソーブ(荒川
化学製)、サンウエット(三洋化成社製)等が挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。また、1分子
中に少なくとも1個の反応性ケイ素基を含有するオキシ
アルキレン系重合体(1)が、本願の必須成分である水
膨潤性物質(2)を兼ねることも可能であり、この場合
のオキシアルキレン系重合体(1)は、−CH 2 CH 2
−O−で示される繰り返し単位を20重量%以上含有す
る、架橋後に水膨潤性である重合体が好ましい
【0023】これらの水膨潤性物質は、単独または2種
類以上の混合物の形で任意に使用できる。水膨潤性物質
の量は、オキシアルキレン系重合体(A)100重量部
に対して、0より大〜100重量部の範囲で使用する
と、好ましい結果が得られる。本発明で使用されるエポ
キシ樹脂としては、エピクロルヒドリン−ビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂、エピクロルヒドリン−ビスフェノ
ールF型エポキシ樹脂、テトラブロモビスフェノールA
のグリシジルエーテルなどの難燃型エポキシ樹脂、ノボ
ラック型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキ
シ樹脂、ビスフェノールAプロピレンオキシド付加物の
グリシジルエーテル型エポキシ樹脂、p−オキシ安息香
酸グリシジルエーテルエステル型エポキシ樹脂、m−ア
ミノフェノール系エポキシ樹脂、ジアミノジフェニルメ
タン系エポキシ樹脂、ウレタン変性エポキシ樹脂、各種
脂環式エポキシ樹脂、N,N−ジグリシジルアニリン、
N,N−ジグリシジル−o−トルイジン、トリグリシジ
ルイソシアヌレート、ポリアルキレングリコールジグリ
シジルエーテル、グリセリンのごとき多価アルコールの
グリシジルエーテル、ヒダントイン型エポキシ樹脂、石
油樹脂などのごとき不飽和重合体のエポキシ化物などが
例示されるが、これらに限定されるものではなく、一般
に知られているエポキシ樹脂が使用されうる。これらの
エポキシ樹脂のうちでは特に式:
【0024】
【化4】
【0025】で示されるエポキシ基を少なくとも分子中
に2個含有するものが、硬化に際し反応性が高く、また
硬化物が3次元的網目をつくりやすいなどの点から好ま
しい。さらに好ましいものとしては、ビスフェノールA
型エポキシ樹脂類またはノボラック型エポキシ樹脂類が
あげられる。なお、本発明においては、必要に応じて、
エポキシ樹脂を硬化させる硬化剤が併用される。使用さ
れるエポキシ樹脂硬化剤としては、一般に使用されてい
るエポキシ樹脂用硬化剤が使用されうる。このような硬
化剤としては、例えば、トリエチレンテトラミン、テト
ラエチレンペンタミン、ジエチルアミノプロピルアミ
ン、N−アミノエチルピペラジン、m−キシリレンジア
ミン、m−フェニレンジアミン、ジアミノフェニルメタ
ン、ジアミノジフェニルスルホン、イソホロンジアミ
ン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェ
ノールのごときアミン類;3級アミン塩類;ポリアミド
樹脂類、イミダゾール類;ジシアンジアミド類;三フッ
化ホウ素鎖化合物類;無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水
フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、エンドメチレン
テトラヒドロ無水フタル酸、ドデシニル無水コハク酸、
無水ピロメリット酸、無水クロレン酸などのごとき無水
カルボン酸類;アルコール類;フェノール類;カルボン
酸類などのごとき化合物が例示されるが、これらに限定
されるものではない。
【0026】これら硬化剤の量は、エポキシ樹脂100
重量部に対して、0.1〜300重量部の範囲で使用す
ると、好ましい結果が得られる。本発明においては、必
要に応じて、エポキシ基と反応しうる官能基と反応性ケ
イ素基とを分子中に含有するシリコン化合物を併用する
ことができる。該シリコン化合物におけるエポキシ基と
反応しうる官能基としては、具体的には1級、2級、3
級のアミノ基;メルカプト基;エポキシ基;カルボキシ
ル基などがあげられる。また、反応性ケイ素基として
は、前記オキシアルキレン系重合体(A)において使用
されたのと同様の反応性ケイ素基が使用されうるが、特
に取扱いの容易さなどの点からアルコキシシリル基が好
ましい。
【0027】このようなシリコン化合物の具体例として
は、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルメ
チルジメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミ
ノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(2−アミノ
エチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−ウレ
イドプロピルトリエトキシシラン、N−β−(N−ビニ
ルベンジルアミノアチル)−γ−アミノプロピルトリメ
トキシシラン、γ−アニリノプロピルトリメトキシシラ
ンなどのアミノ基含有シラン類;γ−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエ
トキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキ
シシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシ
ランなどのメルカプト基含有シラン類;γ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシク
ロヘキシル)エチルトリメトキシシランなどのエポキシ
結合含有シラン類;β−カルボキシエチルトリエトキシ
シラン、β−カルボキシエチルフェニルビス(2−メト
キシエトキシ)シラン、N−β−(N−カルボキシメチ
ルアミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ランなどのカルボキシシラン類などがあげられる。これ
らシリコン化合物は単独で使用してもよく、2種以上併
用してもよい。
【0028】これらシリコン化合物の量は、(オキシア
ルキレン系重合体(A)+エポキシ樹脂)100重量部
に対して、0.1〜20重量部の範囲で使用すると、好
ましい結果が得られる。また、本発明の硬化性組成物に
おいては、必要に応じて、オキシアルキレン系重合体
(A)の硬化を促進するために、硬化触媒を使用するこ
とができる。その具体例としては、ジブトキシチタンジ
アセチルアセトナート等の有機チタン化合物、テトラブ
チルチタネート、テトラプロピルチタネート等のチタン
酸エステル、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫マレ
エート、ジブチル錫ジアセテート、オクチル酸錫、ナフ
テン酸錫、フェルザチック酸錫などの錫カルボン酸塩
類、ジブチル錫オキサイドとフタル酸エステルとの反応
物、ジブチル錫ジアセチルアセトナート等の有機錫化合
物類、アルミニウムトリスアセチルアセトナート、アル
ミニウムトリスエチルアセトアセテート、ジイソプロポ
キシアルミニウムエチルアセトアセテートなどの有機ア
ルミニウム化合物類、ジルコニウムテトラアセチルアセ
トナートなどのキレート化合物類、オクチル酸鉄等の有
機鉄化合物、アクチル酸鉛等の有機鉛化合物、オクチル
酸ビスマス等の有機ビスマス化合物、ブチルアミン、オ
クチルアミン、ラウリルアミン、ジブチルアミン、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラ
ミン、オレイルアミン、シクロヘキシルアミン、ベンジ
ルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、キシリレン
ジアミン、トリエチレンジアミン、グアニジン、ジフェ
ニルグアニジン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノ
メチル)フェノール、モルホリン、N−メチルモルホリ
ン、2−エチル−4−メチルイミダゾール、1,8−ジ
アザビシクロ(5,4,0)−7−ウンデセン(DB
U)等のアミン系化合物あるいはそれらのカルボン酸な
どとの塩、過剰のポリアミンと多塩基酸とから得られる
低分子量ポリアミド樹脂、過剰のポリアミンとエポキシ
化合物との反応生成物等が例示されるが、これらに限定
されるものではなく、一般に使用されている縮合触媒を
用いることができる。これらの硬化触媒は単独で使用し
てもよく、2種以上併用してもよい。
【0029】これらの硬化触媒の使用量は、オキシアル
キレン系重合体(A)100重量部に対して0.1〜2
0重量部程度が好ましく、1〜10重量部程度が更に好
ましい。硬化触媒の使用量が0.1重量部より少ない
と、硬化速度が遅くなり、また硬化反応が充分に進行し
にくくなるので、好ましくない。一方、硬化触媒の使用
量が20重量部以上では、硬化時に局部的な発熱熱や発
泡が生じ、良好な硬化物が得られにくくなるので、好ま
しくない。
【0030】本発明における硬化性組成物においては、
種々の充填剤を混入することにより種々性質の異なる止
水材を得ることができる。充填剤としては、ヒュームシ
リカ、沈降性シリカ、無水ケイ酸、含水ケイ酸およびカ
ーボンブラックの如き補強性充填剤;炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、ケイソウ土、焼成クレー、クレー、
タルク、カオリン、酸化チタン、ベントナイト、有機ベ
ントナイト、酸化第二鉄、酸化亜鉛、活性亜鉛華、水添
ヒマシ油およびシラスバルーンなどの如き充填剤;石
綿、ガラス繊維およびフィラメントの如き繊維状充填剤
が使用できる。
【0031】これら充填剤の使用により強度の高い硬化
物を得たい場合には、主にヒュームシリカ、沈降性シリ
カ、無水ケイ酸、含水ケイ酸およびカーボンブラック、
表面処理微細炭酸カルシウム、焼成クレー、クレー、お
よび活性亜鉛華などから選ばれる充填剤をオキシアルキ
レン系重合体(A)100重量部に対し、1〜100重
量部の範囲で使用すれば好ましい結果が得られる。ま
た、低強度で伸びが大である硬化物を得たい場合には、
主に酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
タルク、酸化第二鉄、酸化亜鉛、およびシラスバルーン
などから選ばれる充填剤を同重合体(A)100重量部
に対し5〜200重量部の範囲で使用すれば好ましい結
果が得られる。もちろんこれら充填剤は1種類のみで使
用してもよいし、2種類以上混合使用してもよい。
【0032】本発明における硬化性組成物においては、
可塑剤を併用すると、硬化物の伸びを大きくできたり、
多量の充填剤を混入できたりするのでより有効である。
この可塑剤としては、ジオクチルフタレート、ジブチル
フタレート、ブチルベンジルフタレートなどの如きフタ
ル酸エステル類;アジピン酸ジオクチル、コハク酸イソ
デシル、セバシン酸ジブチルなどの如き脂肪族二塩基酸
エステル類;ジエチレングリコールジベンゾエート、ペ
ンタエリスリトールエステルなどの如きグリコールエス
テル類;オレイン酸ブチル、アセチルリシノール酸メチ
ルの如き脂肪族エステル類;リン酸トリクレジル、リン
酸トリオクチル、リン酸オクチルジフェニルなどの如き
リン酸エステル類、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマ
ニ油、エポキシステアリン酸ベンジルなどの如きエポキ
シ可塑剤類;2塩基酸と2価アルコールとのポリエステ
ル類などのポリエステル系可塑剤;ポリプロピレングリ
コールやその誘導体などのポリエーテル類;ポリ−α−
メチルスチレン、ポリスチレンなどのポリスチレン類;
ポリブタジエン、ブタジエン−アクリロニトリル共重合
体、ポリクロロプレン、ポリイソプレン、ポリブテン、
塩素化パラフィン類などの可塑剤が単独または二種類以
上の混合物の形で任意に使用できる。可塑剤量は、オキ
シアルキレン系重合体(A)100重量部に対し、0〜
100重量部の範囲で使用すると、好ましい結果が得ら
れる。
【0033】本発明における硬化性組成物においては、
更に、必要に応じて、オキシアルキレン系重合体(A)
に対して、接着性改良剤、物性調整剤、保存安定性改良
剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、金属不活性化剤、オゾ
ン劣化防止剤、光安定剤、アミン系ラジカル連鎖禁止
剤、リン系過酸化物分解剤、滑剤、顔料、発泡剤などの
各種添加剤を適宜添加することもできる。
【0034】本発明における硬化性組成物の調製法には
特に限定はなく、例えば上記の各成分を配合し、ミキサ
ー、ロール、またはニーダー等を用いて常温または加熱
下で混練したり、適した溶剤を少量使用して各成分を溶
解させ、混合したりするといった通常の方法が採用され
うる。また、各成分の適当な組合せにより、1液型や2
液型の配合物とすることも可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明の組成物は、従来の水膨潤性ウレ
タンを用いた技術の欠点を解決するものであり、貯蔵安
定性が良く、様々な吸水率を持った組成物を得ることが
できる。また、この組成物はエポキシ樹脂で補強されて
いるために、吸水前の物性が優れているのはもとより、
吸水後の硬化物の物性低下が小さいという特徴をもつ。
この組成物を用いることによって、任意の吸水率を持っ
た不定型タイプの吸水性止水材をつくることができる。
【0036】本発明をより一層明らかにするために、以
下に実施例を挙げる。
【0037】
【実施例】参考例 オキシアルキレン系重合体(A)(*1) 100部 高吸水性樹脂(*2) 10部 エポキシ樹脂(*3) 50部 オキシアルキレン系重合体硬化触媒(*4) 2部 エポキシ樹脂硬化触媒(*5) 5部 シリコン化合物(*6) 2部 酸化防止剤(*7) 1部 *1 分子量約10,000、全末端の80%にジメト
キシメチルシリル基を含有したポリオキシプロピレン *2 住友化学工業製 スミカゲル SP−520 *3 エピコート828 油化シェルエポキシ(株)製 *4 ジブチル錫ジアセチルアセトナート *5 2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フ
ェノール DMP−30 *6 N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン *7 大内新興化学製 ノクラックNS−6 比較例1 オキシアルキレン系重合体(A)(*1) 100部 高吸水性樹脂(*2) 10部 オキシアルキレン系重合体硬化触媒(*3) 2部 シリコン化合物(*4) 2部 酸化防止剤(*5) 1部 *1 分子量約10,000、全末端の80%にジメト
キシメチルシリル基を含有したポリオキシプロピレン *2 住友化学工業製 スミカゲル SP−520 *3 ジブチル錫ジアセチルアセトナート *4 N−β−(アミノエテル)−γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン *5 大内新興化学製 ノクラックNS−6 上記に示す配合にしたがって硬化物を作製し、23℃で
3日間・50℃で4日間養生した後、23℃で7日間純
水中に浸漬した。吸水前後の硬化物より、JIS K 6
301 3号ダンベルを打ち抜き、引張試験を行った。
また、吸水前後の硬化物の重量を測定し、吸水率を求め
た。(吸水率は次式によって計算した。吸水率=(吸水
後重量−吸水前重量)/(吸水前重量))(結果を表1
に示す。)
【0038】
【表1】
【0039】M50(kgf/cm2 ):50%伸長時の
強度(モジュラス) M100 (kgf/cm2 ):100%伸長時の強度(モ
ジュラス) Tb(kgf/cm2 ):破断強度 Eb(%):破断伸び 実施例 オキシアルキレン系重合体(A)(*1) 100部 エポキシ樹脂(*2) 50部 オキシアルキレン系重合体硬化触媒(*3) 2部 エポキシ樹脂硬化触媒(*4) 5部 シリコン化合物(*5) 2部 酸化防止剤(*6) 1部 *1 分子量約8,000、全末端の80%にジメトキ
シメチルシリル基を含有したポリオキシプロピレン/オ
キシエチレンコポリマー(オキシエチレン含量20重量
%) *2 エピコート828 油化シェルエポキシ(株)製 *3 ジブチル錫ジアセチルアセトナート *4 2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フ
ェノール DMP−3 5 N−β−(アミノエテル)−γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン*6 大内新興化学製 ノクラックNS−6 比較例2 オキシアルキレン系重合体(A)(*1) 100部 オキシアルキレン系重合体硬化触媒(*2) 2部 シリコン化合物(*3) 2部 酸化防止剤(*4) 1部 *1 分子量約8,000、全末端の80%にジメトキ
シメチルシリル基を含有したポリオキシプロピレン/オ
キシエチレンコポリマー(オキシエチレン含量20重量
%) *2 ジブチル錫ジアセチルアセトナート *3 N−β−(アミノエテル)−γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン *4 大内新興化学製 ノクラックNS−6 上記に示す配合にしたがって硬化物を作製し、23℃で
3日間・50℃で4日間養生した後、23℃で7日間純
水中に浸漬した。吸水前後の硬化物より、JIS K
63013号ダンベルを打ち抜き、引張試験を行った。
また、吸水前後の硬化物の重量を測定し、吸水率を求め
た。(吸水率は次式によって計算した。吸水率=(吸水
後重量−吸水前重量)/(吸水前重量))(結果を表2
に示す。)
【0040】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 63/00 - 63/10 C08L 71/02 C09K 3/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1分子中に少なくとも1個の反応性ケイ
    素基を含有するオキシアルキレン系重合体(1)、エ
    キシ樹脂(3)を必須成分とする硬化性組成物からな
    り、前記オキシアルキレン系重合体(1)の吸水率
    ((吸水後重量−吸水前重量)/吸水前重量)が10倍
    以上であることを特徴とする、止水材。
  2. 【請求項2】 オキシアルキレン系重合体(1)が、−
    CH 2 CH 2 −O−で示される繰り返し単位を20重量
    %以上含有する請求項1記載の止水材。
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