JP3242175B2 - 新規な硬化性組成物 - Google Patents

新規な硬化性組成物

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JP3242175B2 JP00915993A JP915993A JP3242175B2 JP 3242175 B2 JP3242175 B2 JP 3242175B2 JP 00915993 A JP00915993 A JP 00915993A JP 915993 A JP915993 A JP 915993A JP 3242175 B2 JP3242175 B2 JP 3242175B2
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敬 長谷川
浩 岩切
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反応性珪素基を含有す
るオキシアルキレン系重合体に吸水性を付与した組成物
に関する。特に吸水性の止水材等に使用することができ
る硬化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】吸水性の止水材としては、従来、疎水性
のゴム又は合成樹脂に高吸水性樹脂を混合したものが知
られている。然し、これらのものの大部分は定型タイプ
であるために、任意の形状に成型し難いとか、工事現場
で生じる僅かな隙間に注入することができない等の問題
があった。一方、水膨潤性ウレタンを用いた不定型タイ
プのものも知られているが、これらは貯蔵安定性が悪
く、多湿下での発泡・接着不良という問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの従
来技術の欠点を解決するために提案するものであり、珪
素基含有オキシアルキレン系重合体を用いて、任意の吸
水率を持った不定型タイプの吸水性の止水材を作ること
ができ、貯蔵安定性が良く、多湿下での発泡・接着不良
等の問題がない組成物を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、必須成分とし
て分子中に少なくとも1個の反応性珪素基を含有するオ
キシアルキレン系重合体(A)及び水膨潤性物質(B)
を含有する硬化性組成物であり、反応性珪素基を含有す
るオキシアルキレン系重合体に任意の割合で水膨潤性物
質を混合するだけで、貯蔵安定性が良く、様々な吸水率
を持った組成物を得ることができる。
【0005】本発明の(A)成分である分子中に少なく
とも1個の反応性珪素基を含有するオキシアルキレン系
重合体(以下、オキシアルキレン系重合体(A)とい
う)としては、特に限定されるものではないが、代表的
なものとして、例えば、特開昭50-156599号公報、同 54
-6096号公報、同 57-126823号公報、同59-78223号公
報、同55-82123号公報、同 55-131022号公報、同 55-13
7129号公報、同 62-230822号公報、同63-83131号公報、
特開平 3-47825号公報、同 3-72527号公報、同3-122152
号公報、米国特許第 3,632,557号明細書、同 4,345,053
号明細書、同 4,366,307号明細書、同 4,960,844号明細
書等に開示されたものを挙げることができる。本発明に
おいて使用するオキシアルキレン系重合体(A)の分子
鎖は、本質的に一般式: −R1 −O− (式中、R1 は、2価の有機基であるが、その大部分が
炭素数2、3又は4の炭化水素基であるときが最も好ま
しい)
【0006】で示される繰返し単位を有するものが好ま
しい。2価の有機基であるR1 の具体例としては、−C
2 CH2 −、−CH(CH3 )CH2 −、−CH(C
2 5)CH2 −、−C(CH3 2 CH2 −、−CH
2 CH2 CH2 CH2 −等が挙げることができるが、特
に−CH2 CH2 −、−CH(CH3 )CH2 −が好ま
しい。前記のアルキレンオキシド系重合体の分子鎖は1
種だけの繰返し単位からなっていてもよく、2種以上の
繰返し単位からなっていてもよい。
【0007】この−R1 −O−で示される繰返し単位
は、オキシアルキレン系重合体のなかに50%(重量
%、以下同じ)以上、更に70%以上、特に80%以上
含まれることが好ましい。本発明に用いる重合体が有す
る反応性珪素基は良く知られた官能基であり、その代表
例としては、次の一般式(I)で示される基を挙げるこ
とができる。 −[−Si(R2 2-b )(Xb )−O−]m Si(R2 3-a )−Xa (I)
【0008】式中、Xは、水酸基又は加水分解性基であ
り、2個以上存在するときには、それらは同じであって
も良いし、異なっていても良い。R2 は、炭素数1〜2
0の1価の炭化水素基又は(R´)3 SiO−[R´は
炭素数1〜20の1価の炭化水素基であり、3個のR´
は同じであっても異なっていても良い]で示されるトリ
オルガノシロキシ基である。aは、0、1、2又は3で
あり、bは、0、1又は2であるが、但し1≦a+mb
である。m個の−Si(R2 2-b )(Xb )−O−基に
おけるbは同一である必要はない。mは0又は1〜19
の整数を示す。これらの反応性珪素基のうち、次の一般
式(II)で示される基が好ましい。 −Si(−R2 3-n )(Xn ) (II) 式中、R2 は、前記と同じであり、nは1、2又は3の
整数を示す。
【0009】一般式(I)における加水分解性基として
は、特に限定されるものではなく、従来既知の加水分解
性基でよいが、具体例としては、例えば、水素原子、ハ
ロゲン原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシ
メート基、アミノ基、アミド基、酸アミド基、アミノオ
キシ基、メルカプト基、アルケニルオキシ基等を挙げる
ことができる。これらのうちでは、加水分解性が温和
で、取扱い易いという観点から、メトキシ基、エトキシ
基等のアルコキシ基が特に好ましい。
【0010】また、一般式(I)におけるR2 の具体例
としては、例えば、メチル基、エチル基等のアルキル
基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル
基等のアリ−ル基、ベンジル基等のアラルキル基、R´
がメチル基、フェニル基等である(R´)3 SiO−で
示されるトリメチルシロキシ基等を挙げることができ
る。これらのうちではメチル基が特に好ましい。
【0011】本発明に使用するオキシアルキレン系重合
体(A)は、直鎖状であっても又は分岐を有していても
良く、その分子量としては500〜50,000程度の
ものが好ましく、1,000〜20,000のものが更
に好ましい。この重合体に含まれる加水分解性珪素含有
基の個数は、充分な硬化性を得るという点から、重合体
1分子中に平均で1個以上、更には1.1個以上、特に
1.5個以上であるのが好ましい。オキシアルキレン系
重合体(A)は、単独で使用してもよく、2種以上併用
してもよい。
【0012】本発明に使用するオキシアルキレン系重合
体(A)は、官能基を有するオキシアルキレン系重合体
に反応性珪素基を導入することによって得るのが好まし
い。反応性珪素基の導入は既知の方法で行うことがで
き、例えば、次の方法を挙げることができる。
【0013】(i) 末端に水酸基等の官能基を有するオキ
シアルキレン系重合体に、この官能基に対して反応性を
示す活性基及び不飽和基を有する有機化合物を反応さ
せ、次いで、得られた反応生成物に加水分解性基を有す
るヒドロシランを作用させてヒドロシリル化する方法。
【0014】(ii)末端に水酸基、エポキシ基、イソシア
ネート基等の官能基(以下、Y官能基という)を有する
オキシアルキレン系重合体に、このY官能基に対して反
応性を示す官能基(以下、Y´官能基という)及び反応
性珪素基を有する化合物を反応させる方法。このY´官
能基を有する珪素化合物としては、γ-(2-アミノエチ
ル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-(2-アミノ
エチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン等のアミノ基含有シ
ラン類;γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、
γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン等のメ
ルカプト基含有シラン類;γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、β-(3,4-エポキシシクロヘキシル)
エチルトリメトキシシラン等のエポキシシラン類;ビニ
ルエトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−アクリロイルオキシプロピル
メチルジメトキシシラン等のビニル型不飽和基含有シラ
ン類;γ−クロロプロピルトリメトキシシラン等の塩素
原子含有シラン類;γ−イソシアネートプロピルトリエ
トキシシラン、γ−イソシアネートプロピルメチルジメ
トキシシラン等のイソシアネート含有シラン類;メチル
ジメトキシシラン、トリメトキシシラン、メチルジエト
キシシラン等のハイドロシラン類等を具体的に例示する
ことができるが、これらに限定されるものではない。
【0015】これらの方法のうちで、 (i)の方法又は(i
i)のうち末端に水酸基を有する重合体とイソシアネート
基及び反応性珪素基を有する化合物とを反応させる方法
が好ましい。
【0016】本発明に使用する水膨潤性物質としては、
吸水率[(吸水後の重量−吸水前の重量)/(吸水前の
重量)]が10倍以上のものが好ましい。具体的には、
例えば、澱粉/アクリル酸グラフト共重合体、スチレン
/無水マレイン酸共重合体、イソブチレン/無水マレイ
ン酸共重合体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルアル
コール/無水マレイン酸反応体、ビニルエステル/エチ
レン系不飽和カルボン酸又はその誘導体のケン化物、酢
酸ビニル/アクリル酸エステル共重合体、水膨潤性ウレ
タンポリマー[ポリアルキレンオキシド(ポリオキシエ
チレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレンと
ポリオキシプロピレンとの混合物)と有機ポリイソシア
ネートとの反応物]等の既知の高吸水性樹脂を挙げるこ
とができるが、これらに限られるものではない。
【0017】これらの水膨潤性物質は、単独又は2種以
上の混合物の形で任意に使用できる。水膨潤性物質の量
は、オキシアルキレン系重合体(A)の100重量部に
対して0.1〜100重量部の範囲で使用すると、好ま
しい結果が得られる。
【0018】本発明の硬化性組成物には、前述のオキシ
アルキレン系重合体(A)と水膨潤性物質の他に、必要
に応じて、オキシアルキレン系重合体(A)の硬化を促
進するために、硬化触媒を配合することができる。硬化
触媒の具体例としては、ジブトキシチタンジアセチルア
セトナート等の有機チタン化合物、テトラブチルチタネ
ート、テトラプロピルチタネート等のチタン酸エステル
類、ジブチル錫ジラウレ−ト、ジブチル錫マレエ−ト、
ジブチル錫ジアセテ−ト、オクチル酸錫、ナフテン酸
錫、フェルザチック酸錫等の錫カルボン酸塩類、ジブチ
ル錫オキサイドとフタル酸エステルとの反応物、ジブチ
ル錫ジアセチルアセトナ−ト等の有機錫化合物類、アル
ミニウムトリスアセチルアセトナ−ト、アルミニウムト
リスエチルアセトアセテ−ト、ジイソプロポキシアルミ
ニウムエチルアセトアセテ−ト等の有機アルミニウム化
合物類、ジルコニウムテトラアセチルアセトナ−ト等の
キレート化合物類、オクチル酸鉄等の有機鉄化合物、オ
クチル酸鉛等の有機鉛化合物、オクチル酸ビスマス等の
有機ビスマス化合物、ブチルアミン、オクチルアミン、
ラウリルアミン、ジブチルアミン、モノエタノ−ルアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラミン、オレイル
アミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジエ
チルアミノプロピルアミン、キシリレンジアミン、トリ
エチレンジアミン、グアニジン、ジフェニルグアニジ
ン、2,4,6-トリス(ジメチルアミノメチル)フェノー
ル、モルホリン、N-メチルモルホリン、2-エチル−4-メ
チルイミダゾ−ル、1,8-ジアザビシクロ(5,4,0)-7−ウ
ンデセン(DBU)等のアミン系化合物又はそれらのカ
ルボン酸等との塩、過剰のポリアミンと多塩基酸とから
得られる低分子量ポリアミド樹脂、過剰のポリアミンと
エポキシ化合物との反応生成物等を例示することができ
るが、これらに限定されるものではなく、一般に使用さ
れる縮合触媒を使用することができる。これらの硬化触
媒は、単独で使用してもよく、2種以上併用してもよ
い。
【0019】これらの硬化触媒の使用量は、オキシアル
キレン系重合体(A)の100重量部に対して0.1〜
20重量部程度が好ましく、1〜10重量部程度が更に
好ましい。硬化触媒の使用量が0.1重量部より少ない
と、硬化速度が遅くなり、また硬化反応が充分に進行し
難くなるので好ましくない。一方、硬化触媒の使用量が
20重量部以上では、硬化時に局部的な発熱や発泡が生
じ、良好な硬化物が得られ難くなるので好ましくない。
【0020】本発明の硬化性組成物には、所望の止水材
の性質に応じた種々の充填剤を配合することによって種
々の異なる性質の止水材を得ることができる。このよう
な充填剤の具体例としては、例えば、ヒュームシリカ、
沈降性シリカ、無水珪酸、含水珪酸、カーボンブラック
等の補強性充填剤、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、ケイソウ土、焼成クレー、クレー、タルク、カオリ
ン、酸化チタン、ベントナイト、有機ベントナイト、酸
化第二鉄、酸化亜鉛、活性亜鉛華、水添ヒマシ油、シラ
スバルーン等の充填剤、石綿、ガラス繊維及びフィラメ
ント等の繊維状充填剤を挙げることができるが、これら
に限定されるものではなく、一般に使用されるものを使
用することができる。
【0021】これらの充填剤の使用によって強度の高い
硬化物を得たい場合には、主にヒュームシリカ、沈降性
シリカ、無水珪酸、含水珪酸、カーボンブラック、表面
処理微細炭酸カルシウム、焼成クレー、クレー及び活性
亜鉛華等から選ばれる充填剤をオキシアルキレン系重合
体(A)の100重量部に対して1〜100重量部の範
囲で使用すると好ましい結果が得られる。また低強度で
伸びが大である硬化物を得たい場合には、主に酸化チタ
ン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、酸化
第二鉄、酸化亜鉛及びシラスバルーン等から選ばれる充
填剤を同重合体の100重量部に対して5〜200重量
部の範囲で使用すると好ましい結果が得られる。これら
の充填剤は1種類のみで使用してもよいし、2種類以上
併用してもよいことは勿論である。
【0022】また、本発明の硬化性組成物に可塑剤を配
合すると、得られる硬化物の伸びが大きくしたり、多量
の充填剤を混入することが可能になるので、一層有効で
ある。このような可塑剤として具体的には、例えば、ジ
オクチルフタレート、ジブチルフタレート、ブチルベン
ジルフタレート等のフタル酸エステル類;アジピン酸ジ
オクチル、コハク酸イソデシル、セバシン酸ジブチル等
の脂肪族2塩基酸エステル類;ジエチレングリコールジ
ベンゾエート、ペンタエリスリトールエステル等のグリ
コールエステル類;オレイン酸ブチル、アセチルリシノ
ール酸メチル等の脂肪族エステル類;燐酸トリクレジ
ル、燐酸トリオクチル、燐酸オクチルジフェニル等の燐
酸エステル類;エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ
油、エポキシステアリン酸ベンジル等のエポキシ可塑剤
類;2塩基酸と2価アルコールとのポリエステル類等の
ポリエステル系可塑剤類;ポリプロピレングリコールや
その誘導体等のポリエーテル類;ポリ−α−メチルスチ
レン、ポリスチレン等のポリスチレン類;ポリブタジエ
ン、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、ポリクロ
ロプレン、ポリイソプレン、ポリブテン、塩素化パラフ
ィン類等の可塑剤を挙げることができるが、これらに限
定されるものではなく、一般に使用されるものを使用す
ることができる。これらの可塑剤は、単独で又は2種類
以上を併用することができる。この可塑剤の量は、オキ
シアルキレン系重合体(A)の100重量部に対して0
〜100重量部の範囲で使用すると好ましい結果が得ら
れる。
【0023】本発明の硬化性組成物には、必要に応じて
更に、接着性改良剤、物性調整剤、保存安定性改良剤、
老化防止剤、紫外線吸収剤、金属不活性化剤、オゾン劣
化防止剤、光安定剤、アミン系ラジカル連鎖禁止剤、燐
系過酸化物分解剤、滑剤、発泡剤等の各種添加剤を適宜
添加することもできる。
【0024】本発明の硬化性組成物を調製する方法に
は、特に限定はなく、例えば以上記の各種成分を配合し
て、ミキサー、ロール又はニーダー等を用いて常温又は
加熱下で混練したり、適当な溶剤を少量使用して各成分
を溶解し、混合する等の通常の方法を採用することがで
きる。また、各成分を適当に組合わせることによって1
液型や2液型の配合物とすることも可能である。
【0025】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明の硬化性組成物
を詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。 実施例1 次に示す各成分を配合して硬化性組成物を調製した。 オキシアルキレン系重合体 100部 [分子量約10,000のシリル末端ポリオキシプロピレン] 水膨潤性物質 10部 [住友化学工業(株)製の高吸水性樹脂、スミカゲルSP−520] 硬化触媒[ジブチル錫ジアセチルアセトナート] 2部 酸化防止剤[大内新興化学製、ノクラックNS−6] 1部
【0026】得られた硬化性組成物を硬化して樹脂単独
硬化物を作製し、23℃で3日間、50℃で4日間養生
した後、23℃で7日間純水中に浸漬した。吸水前後の
硬化物からJIS K 6301 3号ダンベルを打ち
抜き、引張試験を行った。また、吸水前後の硬化物の重
量を測定して吸水率を求めた。吸水率は、次の式によっ
て計算した。 吸水率=(吸水後の重量−吸水前の重量)/(吸水前の
重量) 得られた結果は表1に示す通りである。 参考例1 水膨潤性物質を用いない他は実施例1を繰り返した。即
ち、次に示す各成分を配合して硬化性組成物を調製し
た。 オキシアルキレン系重合体 100部 [分子量約10,000のシリル末端ポリオキシプロピレン] 硬化触媒[ジブチル錫ジアセチルアセトナート] 2部 酸化防止剤[大内新興化学製、ノクラックNS−6] 1部
【0027】得られた硬化性組成物を硬化して樹脂単独
硬化物を作製し、23℃で3日間、50℃で4日間養生
した後、23℃で7日間純水中に浸漬した。吸水前後の
硬化物からJIS K 6301 3号ダンベルを打ち
抜き、引張試験を行った。また、吸水前後の硬化物の重
量を測定して吸水率を求めた。評価方法は、実施例1と
同様である。 表 1 ダンベル特性[吸水前/吸水後] 実施例1 参考例1 M50(kgf/cm2) 0.98/0.29 0.85/0.80 M100(kgf/cm2) 1.6/0.52 1.4/1.3 Tb (kgf/cm2) 2.6/1.4 5.3/3.3 Eb (%) 180/360 410/340 吸水率 (wt/wt) 2.0 0.0 実施例2 次に示す各成分を配合して硬化性組成物を調製した。 オキシアルキレン系重合体 100部 [分子量約10,000のシリル末端ポリオキシプロピレン] 水膨潤性物質 10部 [住友化学工業(株)製の高吸水性樹脂、スミカゲルSP−520] 表面処理膠質炭酸カルシウム 100部 [白石工業(株)製、白艶華CCR] 硬化触媒[ジブチル錫ジアセチルアセトナート] 2部 脱水剤[トリメチルビニルシラン] 5部 可塑剤[ジオクチルフタレート] 20部
【0028】この硬化性組成物のブランクの粘度を測定
した後、窒素シールして密閉し、50℃のオーブン中に
1か月間貯蔵して粘度を測定した。粘度の測定方法は、
組成物を直径35mm、長さ60mmのガラス瓶に充填し、
東京計器(株)製のBS型粘度計、ローターNo. 7を用
い、23℃において2rpm で粘度を測定した。増粘率は
次の式から求めた。 増粘率=(50℃のオーブンに1か月間貯蔵した後の粘
度)/(ブランクの粘度) その結果は表2に示す通りである。 比較例1 実施例2のオキシアルキレン系重合体を水膨潤性ウレタ
ンプレポリマーに代えて次に示す各成分を配合し、硬化
性組成物を調製した。 水膨潤性ウレタンプレポリマー 100部 [大日本インキ化学工業(株)製、パンデックスTP−654] 水膨潤性物質 10部 [住友化学工業(株)製の高吸水性樹脂、スミカゲルSP−520] 表面処理膠質炭酸カルシウム 100部 [白石工業(株)製、白艶華CCR] 硬化触媒[ジブチル錫ジアセチルアセトナート] 2部 脱水剤[p-トルイルスルホニルイソシアネート、添加剤T1] 5部 可塑剤[ジオクチルフタレート] 20部
【0029】この硬化性組成物のブランクの粘度を測定
した後、窒素シールして密閉し、50℃のオーブン中に
1か月間貯蔵して粘度を測定した。評価方法は実施例2
と同様である。その結果は表2に示す通りである。 表 2 配合物の粘度 実施例2 比較例1 ブランク粘度(poise) 12,000 9,000 貯蔵後粘度(poise) 15,600 15,300 増粘率 1.3 1.7 以上の結果を検討すると、本発明の硬化性組成物は、貯
蔵安定性が良く、従来の水膨潤性ウレタンを用いた場合
の欠点を解決するものであることが判った。
【0030】
【発明の効果】本発明の硬化性組成物は、貯蔵安定性が
良く、多湿下での発泡・接着不良等の問題がない硬化性
組成物であり、任意の吸水率を持った不定型タイプの吸
水性止水材を作ることができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−156234(JP,A) 特開 平4−39344(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 必須成分として分子中に少なくとも1個
    の反応性珪素基を含有するオキシアルキレン系重合体
    (但し、加水分解性シリル基を有するウレタン樹脂を除
    く)(A)及び水膨潤性物質(B)を含有する硬化性組
    成物。
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