JP3527340B2 - ピッチコントロール方法 - Google Patents

ピッチコントロール方法

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JP3527340B2
JP3527340B2 JP32327195A JP32327195A JP3527340B2 JP 3527340 B2 JP3527340 B2 JP 3527340B2 JP 32327195 A JP32327195 A JP 32327195A JP 32327195 A JP32327195 A JP 32327195A JP 3527340 B2 JP3527340 B2 JP 3527340B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパルプおよび紙の製造工
程におけるピッチ障害を抑制・防止するためのピッチコ
ントロール方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パルプおよび紙の製造工程におけるピッ
チは、木材、パルプあるいは紙から遊離した天然樹脂や
ガム状物質、さらには、パルプおよび製紙工程で使用さ
れる添加薬品等に由来する有機物を主体とした非水溶性
の粘着性物質が集合して出来る。これらピッチは、製紙
工程のスラリー中ではコロイド状となって分散している
が、大きなせん断力、急激なpH変化、硫酸バンドの添
加等によりそのコロイド状態が破壊されて、凝集・巨大
化すると考えられている。凝集・巨大化すると、その粘
着性によりファンポンプ、流送配管、チェスト、ワイヤ
ー、フェルト、ロール等の製造装置類へ付着するだけで
なく、この付着物が剥離し、パルプや紙に再付着するこ
とによって、紙の汚点・欠点による品質の低下、断紙の
原因となるなど生産性・作業性の低下などの障害を引き
起こすこととなる。近年、紙の多様化によって使用され
る薬品類が増加し、さらに工程で循環再使用される水の
比率が高くなるにつれて、ピッチ障害は多くなるととも
に、複雑化してきている。
【0003】従来、ピッチ障害に対して多くの方法が提
案、実施されてきた。例えば、木材やチップのシーズ
ニング、パルプの洗浄強化や白水の清浄化の向上などの
ピッチ原因物を減少させる方法がある。しかしシーズニ
ングは、6カ月〜1年という長期間でその効果が発揮さ
れるため、広い敷地を必要とすること、さらに生産量の
増加により原材やチップの確保及び保管が難かしくな
り、実用上限界がある。パルプの洗浄強化や白水の清浄
化強化は、水のクローズド化が進んでいる状況下では大
きな改善は困難であり期待できない。水溶性アニオン
性共重合体によってピッチを分散させ、ピッチの凝集・
集塊化を防止する方法(特公昭59−28676号公
報)は、簡便で有効な方法ではあるが、系内のピッチ量
の減少を伴うものではないため、何らかの原因で一旦、
ピッチが凝集・集塊化すると急激なピッチ障害が発生す
る事態が多く充分満足されるものには至っていない。
タルク(例えば商品名「ミストロンベーパー」)やクレ
イなどの多孔性無機物、ノニオン系界面活性剤、水溶性
カチオン性重合体や両性重合体を添加してピッチの付着
性・粘着性を低下させる方法やピッチを小さな状態でパ
ルプに吸着させて系外に出す方法(特開昭57−149
591号公報、特開昭57−149592号公報、特開
昭60−94687号公報、特開昭63−264993
号公報、特開平2−182995号公報、特公昭61−
48975号公報、特公昭62−6039号公報、特公
昭63−23320号公報)は、前記水溶性アニオン
性共重合体によってピッチを分散する方法に比べて、負
電荷を持つコロイド状ピッチの電荷中和にカチオン性重
合体が消費されることから、その必要添加量が多いこと
やピッチの集塊化を招きやすい欠点がある。一方、多孔
性無機物を添加し、ピッチ粒子を吸着してピッチの粘着
性・付着性を低下させ、これを無機物填料として紙に抄
き込む方法は、現在主流となっているが、ピッチの吸着
が必ずしも充分ではないため、紙への定着が低く、白水
の汚濁やスラッジ沈積の原因のなる他、ワイヤーの摩耗
・損傷も大きく、さらなる改善が強く望まれている。
パークロルエタン、トリクロルエタン、灯油などのピッ
チ可溶性有機溶剤を添加してピッチを溶解・分散、除去
する方法は、根本的な解決にならないことや環境問題の
ために、今日では少なくなっている。このような種々の
方法が提案されているが、いづれも完全にピッチをコン
トロールするに至っておらず、より効果の高い薬品・方
法が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来のパルプおよび紙の製造工程におけるピッチ障害に
よる紙の汚点・欠点・断紙、作業性の低下などを改善
し、広い範囲で適用できるピッチコントロール方法を提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、パルプお
よび紙の製造工程におけるピッチコントロールに関して
系統的な研究を行った結果、特定の水溶性アニオン性共
重合体と水溶性カチオン性重合体を組み合わせて使用す
ることによって、効果的にピッチコントロールができる
との知見を得て、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、パルプおよび紙の製
造工程において、(a)アクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、イタコン酸、及びこれらの無水物、ナトリウ
ム塩、カリウム塩、アンモニウム塩より選ばれた少なく
とも1種類の水溶性不飽和カルボン酸化合物と、(b)
α−オレフィン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル、マレイン酸エステル、イタコン酸エステル、ス
チレン、α−メチルスチレンおよびスチレンスルホン酸
より選ばれた少なくとも1種の炭素数4〜23の非水溶
性ビニル化合物との共重合体のナトリウム塩、カリウム
塩およびアンモニウム塩のうちの少なくとも1種の水溶
性アニオン性共重合体をパルプスラリーに添加し、該水
溶性アニオン性共重合体がパルプスラリーに充分混合さ
れた後に、後記に特定された水溶性カチオン性重合体の
少なくとも1種を該パルプスラリーに添加することを特
徴とするピッチコントロール方法である。
【0007】本発明で使用する水溶性アニオン性共重合
体は、水溶性の不飽和カルボン酸と非水溶性ビニル化合
物との共重合体をナトリウム塩、カリウム塩またはアン
モニウム塩とすることによって、水溶性塩としたもので
ある。
【0008】本発明で使用する水溶性アニオン性共重合
体は、パルプの種類、工程の条件、ピッチの発生状況に
よって大きく変わるが、一般的には乾燥パルプに対する
重量比で0.005〜2重量%の添加量でパルプスラリ
ー中のコロイド状ピッチを分散安定化させるもので、コ
ロイド状ピッチやパルプを凝集させるものではない。
【0009】本発明で使用する水溶性アニオン共重合体
の製造原料の一つである水溶性の不飽和カルボン酸化合
物は、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコ
ン酸、及びこれらの無水物、ナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩より選ばれた少なくとも1種からな
るものである。
【0010】尚一方の製造原料である非水溶性ビニル化
合物は、水溶性不飽和カルボン酸またはそのアルカリ塩
と共重合して水溶性のアニオン共重合体の塩を形成し得
る不飽和二重結合を有する化合物で、α−オレフィン、
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、マレイン
酸エステル、イタコン酸エステル、スチレン、α−メチ
ルスチレンおよびスチレンスルホン酸より選ばれた少な
くとも一種のビニル化合物からなり、炭素数が4〜2
3、好ましくは6〜18、さらに好ましくは8〜15の
ものである。炭素数が3以下では十分なピッチ分散効果
が得られず、また24以上では十分な水溶性を得ること
ができなくなり好ましくない。本発明で使用する非水溶
性ビニル化合物は、α−オレフィンとしては、1−ブテ
ン、イソブチレン、1−ペンテン、1−ヘキセン、シク
ロヘキセン、1−オクテン、ジイソブチレン、1−デセ
ン、1−ドデセン、1−オクタデセン、分岐型1−オク
タデセン、1−エイコセンなどが挙げられる。また、ア
クリル酸エステル、メタクリル酸エステル、マレイン酸
エステルおよびイタコン酸エステルにおけるエステル基
の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプ
ロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ヘ
キシル、オクチル、ノニル、デシル、ドデシル、セチ
ル、オクタデシル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロ
ピル、ヒドロキシブチルなどが挙げられる。
【0011】水溶性アニオン性共重合体の分子量は、一
般的には1,000〜200,000、好ましくは3,
000〜150,000、さらに好ましくは5,000
〜100,000である。
【0012】水溶性の不飽和カルボン酸と非水溶性ビニ
ル化合物との重合時のモル比は、一般的には80:20
〜20〜80、好ましくは70:30〜30:70、さ
らに好ましくは50:50である。
【0013】水溶性の不飽和カルボン酸化合物と非水溶
性ビニル化合物との重合方法は特に限定するものではな
く、一般的なラジカル重合方法に準じて行われる。無溶
剤下あるいは溶剤使用下のいづれで重合を行なってもよ
く、さらに水溶性の不飽和カルボン酸化合物と非水溶性
ビニル化合物を一括して反応容器に入れて、あるいは一
定の割合で仕込んで反応させるなど自由である。重合開
始剤としては、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビス
2,4−ジメチルバレロニトリル等のアゾビス化合物、
クメンパーオキサイド、ジt−ブチルヒドロパーオキサ
イド、ラウロイルパーオキサイド等の過酸化物が一般に
使用される。また、共重合体の分子量は、連鎖移動剤、
例えばチオグリコール酸およびそのエステル類、β−メ
ルカプトプロピオン酸およびそのエステル類、アルキル
メルカプタン類、(メタ)アリルスルホン酸類、(メ
タ)アリルアルコール類、次亜リン酸塩、重亜リン酸塩
などの添加によって制御できる。
【0014】本発明で使用される水溶性アニオン性共重
合体は、通常1〜40重量%濃度のナトリウム塩、カリ
ウム塩あるいはアンモニウム塩水溶液とし、ピッチ障害
が生じている箇所より上流のパルプスラリーに添加す
る。
【0015】本発明で使用される水溶性カチオン性重合
体は、下記一般式(I)で表されるポリジメチルジアリ
ルアンモニウム塩、一般式(II)で表されるエピハロヒ
ドリン−アルキルアミン付加重合体、一般式(III)で
表されるアリルアミン重合体の塩、ジシアンジアミド−
ホルムアルデヒド−塩化アンモニウム重縮合体、ポリエ
チレンイミン、ジメチルジアリルアミン−二酸化硫黄共
重合体およびポリアクリルアミドカチオン変性物からな
る群より選ばれた少なくとも1種である。
【0016】
【化1】
【0017】
【化2】
【0018】
【化3】
【0019】ここで、X1、X2は、塩素原子または臭素
原子 X3は、塩素原子、臭素原子、硫酸残基、硝酸残基、有
機カルボン酸残基または有機スルホン酸残基 R1、R2は、それぞれ独立に水素原子または炭素数1〜
5のアルキル基 R3は、水素原子または炭素数1〜5のアルキル基 p、q、rはいずれも重合度を表す。
【0020】一般式(I)で表されるポリジメチルジア
リルアンモニウムハライドは、ジメチルジアリルアンモ
ニウムハライドの重合によって得られ、代表的な例とし
て、ポリジメチルジアリルアンモニウムクロライドは、
PDMDAC(ポリジメチルジアリルアンモニウムクロ
ライド)(旭電化工業(株)製)あるいはAGFLOC
WT POLYMER (CPS Chem. C
o.製)として市販されている。
【0021】一般式(II)で表されるエピハロヒドリン
−アルキルアミン付加重合体において、R1、R2はそれ
ぞれ独立に水素原子または炭素数1〜5のアルキル基で
あり、炭素数1〜5のアルキル基の例としてはメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、ペンチル基、ヒドロキシエチル基、
ヒドロキシプロピル基である。この化合物の合成法につ
いては、例えば米国特許第3,738,945号明細書
に開示されており、エピクロルヒドリンあるいはエピブ
ロモヒドリンと、ジメチルアミン、ジエチルアミン、エ
チレンジアミン等のアミン類、エチルアミノエタノール
等のアルカノーアルアミンあるいはアンモニア等と反応
させて得られる。エピハロヒドリンとアルキルアミンと
のモル比は、好ましくは1:0.25〜1:2.5、さ
らに好ましくは、1:0.5〜1:2となるものであ
る。エピハロヒドリン−アルキルアミン付加重合体の例
としては、エピクロルヒドリン−ジメチルアミン付加重
合体、エピクロルヒドリン−ジエチルアミン付加重合
体、エピクロルヒドリン−エチレンジアミン付加重合
体、エピクロルヒドリン−エチルアミノエタノール−ジ
エチルアミン付加重合体、エピブロモヒドリン−ジメチ
ルアミン付加重合体、エピブロモヒドリン−ジエチルア
ミン付加重合体、エピブロモヒドリン−イソプロピルア
ミン−ジエチルアミン付加重合体等を挙げることができ
る。
【0022】一般式(III)で表されるアリルアミン重
合体の塩において、X3は、塩素原子、臭素原子、硫酸
残基、硝酸残基、有機カルボン酸残基または有機スルホ
ン酸残基であり、R3は水素原子または炭素数1〜5の
アルキル基であり、炭素数1〜5のアルキル基の例とし
ては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基である。アリルアミン重合体の塩の例としてポリメチ
ルアリルアミン塩酸塩、ポリエチルアリルアミン塩酸
塩、ポリプロピルアリルアミン塩酸塩、ポリイソプロピ
ルアリルアミン臭化水素酸塩などを挙げることができ、
その他これらの硫酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩があ
る。このアリルアミン重合体はアリルアミン無機物(塩
酸塩)のラジカル重合によって得られる(特開昭58−
201811号公報)。
【0023】ジシアンジアミド−ホルムアルデヒド−塩
化アンモニウム重縮合体は、ジシアンジアミド、ホルム
アルデヒド、蟻酸および塩化アンモニウムを加熱混合
し、縮重合されて得ることができる(米国特許第3,5
82,461号明細書、特開昭62−223394号公
報、特開平2−182995号公報)。
【0024】
【0025】水溶性カチオン性重合体の分子量は、通常
2,000〜500,000、好ましくは3,500〜
350,000、さらに好ましくは5,000〜10
0,000である。本発明の水溶性カチオン性重合体
は、通常1%〜50重量%濃度の水溶液として使用され
る。
【0026】本発明において、水溶性アニオン性共重合
体は、ピッチ障害の発生している箇所の前段階、あるい
は前工程のパルプスラリーに添加され、均一に混合され
てパルプスラリー中のコロイド状ピッチを分散安定化さ
せた後、該パルプスラリーに水溶性カチオン性重合体が
添加され、均一に混合されることによって達成される。
【0027】本発明の水溶性アニオン性共重合体および
水溶性カチオン性重合体の添加量は、パルプの種類、紙
の種類、工程の条件、ピッチの発生状況によって大きく
変わり一律に決められるものではないが、一般的には乾
燥パルプに対する重量比で、水溶性アニオン性共重合体
は、一般的には0.005〜2重量%、好ましくは0.
01〜1重量%、さらに好ましくは0.03〜0.5重
量%であり、水溶性カチオン性重合体は、一般的には
0.005〜2重量%、好ましくは0.01〜1重量
%、さらに好ましくは0.05〜0.7重量%である。
【0028】本発明の水溶性アニオン性共重合体および
水溶性カチオン性重合体は、ミストロンバーパーあるい
は他のタルク等の従来より使われてきた多孔性無機物の
ピッチコントロール剤、あるいは他の非イオン性界面活
性剤等のピッチコントロール剤を併用することはなんら
妨げるものではない。また他の工程添加剤、例えば、分
散性や浸透性を付与するための界面活性剤、消泡剤、ス
ケールコントロール剤、スライムコントロール剤等と併
用することもなんら制限するものではない。
【0029】本発明の作用機構は、パルプスラリー中で
負電荷を帯びコロイド状となっているピッチ粒子に対
し、本発明の水溶性アニオン性共重合体を加えると、重
合体中のアニオン基による静電気的な反発によって、ピ
ッチ粒子はスラリー中に安定に分散し、次いでここに本
発明の水溶性カチオン性重合体を加えると、負電荷のコ
ロイド状ピッチが電気的に中和され、水溶性カチオン性
重合体に吸着あるいは取り囲まれることによって、粘着
性・付着性をなくし、パルプ中に定着されると考えられ
る。このようにしてピッチ障害を抑制するだけでなく、
工程水中のピッチ濃度を減少させ、工程水の浄化も得ら
れる。
【0030】
【発明の効果】本発明のピッチコントロール方法によ
り、パルプや紙、さらにファンポンプ、配管、チェス
ト、ワイヤー、フェルト、ロール等の製造装置類へのピ
ッチの付着、さらにこの付着物が剥離してパルプや紙へ
の再付着するという紙の汚点・欠点、断紙の発生などの
ピッチ障害が改善され、製品品質、生産性・作業性の向
上が得られる。また、本発明のピッチコントロール方法
により、ピッチ障害が抑制されるだけでなく、ピッチの
パルプへの定着による工程水中のピッチ濃度の減少によ
り、工程水の浄化も得られる。この結果、工程水中のコ
ロイド状ピッチ量が急に多くなっても、これに連動して
ピッチ障害が生じることがなく、状況の変動に対する適
応力が高まる。
【0031】
〔水溶性アニオン性共重合体〕
A−1 : 無水マレイン酸−スチレン(1:1モル
比)共重合体(分子量1,000)岐阜セラック製造所
(株)製「GSMレジン101」(商品名)を使用し
た。 A−2 : 無水マレイン酸−スチレン(1:4モル
比)共重合体(分子量10,000)岐阜セラック製造
所(株)製「GSMレジン1004」(商品名)を使用
した。 A−3 : 無水マレイン酸−スチレン(4:1モル
比)共重合体(分子量3,000)特公平5−8132
0号公報記載の方法に準じて合成した。すなわち、1リ
ットルフラスコに無水マレイン酸98gを入れ、トルエ
ン240gを加えて溶解し、窒素雰囲気下で130℃ま
で加熱した後、スチレン26gとジ−t−ブチルパーオ
キサイド10gをトルエン10gに溶解した溶液をそれ
ぞれ別個に、かつ同時に50分かけて添加した。その後
130℃にまで温度を上げ、該温度で3時間維持し反応
を完結させた。冷却後生成共重合体を分離し乾燥させ
た。 A−4 : 無水マレイン酸−イソブチレン(1:1モ
ル比)共重合体(分子量170,000)(株)クラレ
製「イソバン10」(商品名)を使用した。 A−5 : 無水マレイン酸−ジイソブチレン(1:1
モル比)共重合体(分子量10,000)日本油脂
(株)製「ポリスターOM」(商品名)を使用した。 A−6 : 無水マレイン酸と炭素数5のα−オレフィ
ン混合物(65:35モル比)共重合体(分子量100
0)特公平6−62327号公報記載の方法に準じて合
成した。すなわち、1リットルのオートクレーブに、無
水マレイン酸96gと炭素数5のα−オレフィン混合物
(2−メチル−1−ブテン:約42重量%、1−ペンテ
ン:約27重量%、ペンタン:約15重量%、イソペン
タン:約16重量%)76g、ベンゾイルパーオキサイ
ド4gおよびベンゼン400gを入れ窒素置換した後、
75℃にて8時間加熱撹拌して反応させた。冷却後、析
出した共重合体 を瀘別、乾燥した。分子量測定は、得
られた共重合体をメチルエチルケトンに溶解し、分離限
界分子量20,000の膜で限外瀘過し、高速液体クロ
マトグラフィー〔東ソー(株)製、カラムG3000H
(カラム長1.5m)、カラム温度:40℃、溶媒:テ
トラヒドロフラン〕にて、ポリスチレン基準の分子量を
求めた。 A−7 : マレイン酸−アクリル酸メチル−酢酸ビニ
ル共重合体(1:1:1モル比)共重合体(分子量1,
300)、チバ・ガイギー社製「Belclen28
3」(商品名)を使用した。 A−8 : アクリル酸−アクリル酸ヒドロキシプロピ
ル(3:1モル比)共重合体(分子量6,000)ナシ
ョナルスターチ社製「NATROL42」(商品名)を
使用した。 A−9 : アクリル酸−α−メチルスチレン(1:1
モル比)共重合体(分子量13,000)岐阜セラック
製造所(株)製「GSMレジン1302」(商品名)を
使用した。 A−10: メタクリル酸−スチレンスルホン酸(2:
1モル比)共重合体(分子量30,000)東ソー
(株)製「ウルトライトS」(商品名)を使用した。 A−11: アクリル酸−イタコン酸ジメチル共重合体
(1:1モル比)共重合体(分子量20,000)テフ
ロン樹脂製撹拌翼を付けた撹拌機、還流冷却器、滴下ロ
ート、温度計をセットした1リットル四口フラスコに、
水333g、アクリル酸23gおよびイタコン酸ジメチ
ル23gを入れ、窒素ガスを流しながら55℃に加熱
し、ここにβ−メルカプトプロピオン酸2.3gおよび
過硫酸ナトリウム5gを水15gに溶かした溶液を速や
かに加え、反応熱を除去しながら55℃に維持した。反
応熱の発生がなくなってからさらに30分間維持し、つ
いで80℃で2時間加熱し反応を完結させた。50%水
酸化ナトリウム水溶液で中和し、10%のアクリル酸−
イタコン酸ジメチル共重合体ナトリウム塩を得た。 A−12: ポリマレイン酸(分子量1,000)、チ
バ・ガイギー社製「Belclen200」(商品名)
を使用した。 A−13: ポリアクリル酸ナトリウム(分子量2,0
00,000)、日本化薬( 株) 製「パナカヤク」(商
品名)を使用した。 〔水溶性カチオン性重合体〕 K−1 : ポリジメチルジアリルアンモニウムクロラ
イド(分子量60,000)、旭電化工業(株)製「P
DMDAC50」(商品名)を使用した。 K−2 : ポリジメチルジアリルアンモニウムクロラ
イド(分子量500,000)、センカ(株)製「AX
−04」(商品名)を使用した。 K−3 : ポリジメチルジアリルアンモニウムクロラ
イド(分子量1,000,000)、センカ(株)製
「AX−05」(商品名)を使用した。 K−4 : エピクロルヒドリン−ジメチルアミン共重
合体(分子量5,000)、長瀬産業(株)製「ワイス
テックスT−101」(商品名)を使用した。 K−5 : ポリアリルアミン塩酸塩(分子量80,0
00)、日東紡(株)製「ポリアミンPAA−HCl−
10l」(商品名)を使用した。 K−6 : ジシアンジアミド−ホルムアルデヒド−塩
化アンモニウム重縮合体(分子量50,000)日本カ
ーバイド工業(株)製「ニカフロックD−1000」
(商品名)を使用した。 K−7 : アクリルアミド−アクリル酸−N,N−ジ
メチルアミノエチル共重合体(分子量2,000,00
0)、ダイヤフロック(株)製「KP−201G」(商
品名)を使用した。 K−8 : ジメチルジアリルアミン−二酸化硫黄共重
合体(分子量2,000)、日東紡(株)製「PAS−
A−1」(商品名)を使用した。 K−9 : ジメチルジアリルアミン−二酸化硫黄共重
合体(分子量3,500)、日東紡(株)製「PAS−
A−5」(商品名)を使用した。 K−10: ジメチルジアリルアミン−二酸化硫黄共重
合体(分子量350,000)、日東紡(株)製「PA
S−A−350」(商品名)を使用した。 〔その他〕 0−1:タルク、日本ミストロン(株)製
「ミストロンベーパー」(商品名)を使用した。 0−2:第4級アンモニウム カチオン性活性剤、花王
(株)製「コータミン 20P(トリメチルドデシルア
ンモニウムクロライド)」(商品名)を使用した。
【0032】2.テスト 〔テスト−1〕中質紙を抄造している製紙工場で、従来
より、ピッチコントロールとして無機鉱物系の「タルク
(ミストロンベーパー)」を0.1〜0.5重量%(対
パルプ)及び「無水マレイン酸−炭素数5のオレフィン
系共重合体(1:1モル比、分子量10,000)のN
a塩(固形分40重量%)」を0.5重量%(対パル
プ)添加していた。しかし、抄紙機のワイヤー、フォイ
ル、フェルトにピッチが多く付着して断紙が多発した
り、成紙に小さな斑点が多く生じることが多かった。そ
こで、本発明の水溶性アニオン性共重合体をナトリウム
塩の10重量%水溶液をミキシングチェストに0.5重
量%(対パルプ)添加し、均一に混合した後水溶性カチ
オン性重合体の10重量%水溶液をマシンチェストに
0.5重量%(対パルプ)添加した。本発明方法実施後
のプレス工程のフェルトへのピッチ付着状況、1日の平
均断紙回数、成紙100m2当たりの目視判定による斑
点の個数を評価した。併せて比較の方法における状況を
評価した。尚、総合評価は、支障なく操業できるものを
「○」、ピッチ障害により操業上支障を来すものを
「×」で示した。結果を表1に示した。表1から明らか
なように、本発明の方法により、ピッチ付着状況、断紙
回数、斑点の個数は大幅に改善された。
【0033】〔テスト−2〕グラインドパルプ(G
P)、クラフトパルプ(KP)、雑誌古紙、新聞古紙を
使用して中質紙を抄造している製紙工場で、ピッチコン
トロールとしてタルク(ミストロンベーパー)を各原料
チェストに0.1〜0.3重量%(対パルプ)添加し、
さらにピッチ分散型のアニオン性重合体である無水マレ
イン酸−ジイソブチレン(1:1モル比)共重合体(分
子量10,000)(固型分25重量%)をミキシング
チェストに0.2〜0.5重量%(対パルプ)添加して
いた。しかし、抄紙機のワイヤー、フォイル、フェル
ト、ユールボックスにピッチが付着したり、成紙斑点の
発生が多かったために、1〜2日に1度苛性洗浄とピッ
チ洗浄剤による洗浄、さらに手作業によるピッチの拭き
取りを行っていた。そのため作業性や生産性が大きく低
下し、その改善が求められていた。
【0034】そこで、本発明の水溶性アニオン性共重合
体をナトリウム塩の10重量%水溶液を原料チェストに
0.5重量%(対パルプ)添加し、均一に混合した後、
水溶性カチオン性重合体の10重量%水溶液をマシンチ
ェストに0.5重量%(対パルプ)添加し混合した。本
発明方法実施後の抄紙工程からプレス工程の内、ユール
ボックス1台のピッチ付着量(g/日)、洗浄を必要と
する迄の平均操業日数、目視による成紙斑点の多少で効
果判定をした。その結果を表2に示す。総合評価は、
「○」はピッチ障害にならず従来よりも改善され、
「×」はピッチ障害が従来に比べて改善されていないこ
とを示す。表2に示したように、本発明の方法により、
ピッチ付着は大幅に改善され、洗浄を必要とするまでの
平均所要日数は大きく伸び、洗浄費用の大幅削減が達成
できた。成紙斑点の個数は少なくなり、品質の向上にも
つながった。
【0035】〔テスト−3〕雑誌古紙を原料として、ト
イレットペーパーを抄造している製紙工場では、雑誌古
紙中の接着剤に由来する粘着性のピッチが、ワイヤー、
特にフェルトやドライヤーロールに付着し、その粘着性
のために断紙や穴あきが頻発していた。ピッチコントロ
ールとして、無機鉱物系のタルクを原料チェストに0.
1重量%(対パルプ)添加し、さらにポリジメチルジア
リルアンモニウムクロライド(分子量50,000)−
第4級アンモニウムカチオン性界面活性剤系ピッチコン
トロール剤を水で100倍に希釈し、10ml/min
/幅mの量をワイヤーにおよびフェルトにシャワー噴霧
していたが、ワイヤー、フェルト、ドライヤーロールに
付着するピッチは一定時間消失するが、徐々にピッチ付
着が生じ、1〜2日に1回洗浄する必要があり、生産に
支障を来していた。さらに、トイレットペーパー上に小
さな粘着性のある黒点が付着していることもあり、製品
品質上、好ましくなかった。
【0036】そこで、本発明の方法によるピッチコント
ロールを実施した。本発明の水溶性アニオン性共重合体
をナトリウム塩の10重量%水溶液をミキシングチェス
トに1重量%(対パルプ)添加し、均一に混合した後、
水溶性カチオン性合量体の10重量%水溶液をマシンチ
ェストに1重量%(対パルプ)添加し混合した。本発明
方法実施後のワイヤー、フェルト、ドライヤーロールへ
のピッチ付着状況、1日の平均断紙回数、成紙100m
2当たりの目視判定による穴の数や斑点の個数を評価し
た。併せて比較の方法における状況を評価した。尚、総
合評価は、支障なく操業できるものを「○」、ピッチ障
害により操業上支障を来すものを「×」で示した。結果
を表3に示した。表3の結果から明らかなように、本発
明の方法により、ワイヤー、フェルト、ドライヤーロー
ルへのピッチ付着状況、断紙回数、穴あき、斑点の個数
は大幅に改善された。
【0037】〔テスト−4〕新聞故紙を配合して中質紙
を抄造している製紙工場では、従来より、ピッチコント
ロールとして「タルク(ミストロンベーパー)」をミキ
シングチェストに0.1〜1.0重量%(対パルプ)添
加し、カチオン性ポリマー(エピクロルヒドリン−ジメ
チルアミン共重合体、分子量5,000)とカチオン性
界面活性剤(アルキルジメチルベンジルアンモニウムク
ロライド)の混合型ピッチコントロール剤を50倍に希
釈して抄紙機ワイヤーのプレストロール手前でワイヤー
に8〜16ml/分/幅1m直接スプレーし、ピッチの
付着を抑えるとともに、1週間毎に定期的に苛性洗浄を
行い、さらに抄紙機のフォイル及びユールボックスを溶
剤系洗浄剤でピッチを拭き取る作業を行っていた。しか
し、抄紙機のフォイル及びプレス工程のフェルト、ユー
ルボックスに粘着性のピッチが付着したり、成紙に穴あ
きや斑点の欠損が多く生じていた。
【0038】そこで、本発明の方法によるピッチコント
ロールを実施した。本発明の水溶性アニオン性共重合体
をナトリウム塩及び水溶性カチオン性重合体をそれぞれ
10重量%水溶液を調整し、まず水溶性アニオン性共重
合体ナトリウム塩水溶液をパルプに対し0.05重量%
になるようにミキシングチェストに添加し均一に混合
し、次いで水溶性カチオン性重合体水溶液をパルプに対
し0.07重量%になるように添加し混合した。なお、
本発明の方法である水溶性アニオン性共重合体と水溶性
カチオン性重合体の添加に加え、従来より添加していた
タルク(ミストロンベーパー)は継続添加した。本発明
方法実施後のワイヤー、プレス工程のフェルトのピッチ
付着状況、ユールボックスへのピッチ付着量(g/
週)、ピッチの粘着性の程度、付着ピッチの洗浄容易
性、成紙100m2当たりの目視判定による穴の数や斑
点の個数を評価した。併せて比較の方法における状況を
評価した。尚、「粘着性」の「大」は、粘着性が大き
い、「小」は粘着性が小さいことを示し、「洗浄性」の
「易」は現状より洗浄が容易になり、「難」は洗浄困難
であることを示している。総合評価は、支障なく操業で
きるものを「○」、ピッチ障害により操業上支障を来す
ものを「×」で示した。結果を表4に示した。表4か
ら、本発明の方法により、ピッチ付着は大幅に改善され
たことが分かる。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−300383(JP,A) 特開 昭55−84491(JP,A) 特開 昭56−154593(JP,A) 特開 昭58−13795(JP,A) 特開 昭59−1793(JP,A) 特開 平7−126996(JP,A) 特開 平7−166487(JP,A) 特開 平6−192988(JP,A) 特表 平10−509486(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21H 11/00 - 27/42 D21C 1/00 - 11/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙パルプの製造工程において、(a)ア
    クリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、及
    びこれらの無水物、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモ
    ニウム塩より選ばれた少なくとも1種の水溶性不飽和カ
    ルボン酸化合物と、(b)α−オレフィン、アクリル酸
    エステル、メタクリル酸エステル、マレイン酸エステ
    ル、イタコン酸エステル、スチレン、α−メチルスチレ
    ンおよびスチレンスルホン酸より選ばれた少なくとも1
    種の炭素数4〜23の非水溶性ビニル化合物との共重合
    体のナトリウム塩、カリウム塩およびアンモニウム塩の
    うちの少なくとも1種の水溶性アニオン性共重合体をパ
    ルプスラリーに添加し、該水溶性アニオン性共重合体が
    パルプスラリーに充分混合された後に、下記一般式
    (I)で表されるポリジメチルジアリルアンモニウム
    塩、一般式( II )で表されるエピハロヒドリン−アルキ
    ルアミン付加重合体、一般式( III )で表されるアリル
    アミン重合体の塩、ジシアンジアミド−ホルムアルデヒ
    ド−塩化アンモニウム重縮合体、ポリエチレンイミン、
    ジメチルジアリルアミン−二酸化硫黄共重合体およびポ
    リアクリルアミドカチオン変性物からなる群より選ばれ
    た少なくとも1種の水溶性カチオン性重合体を該パルプ
    スラリーに添加することを特徴とするピッチコントロー
    ル方法。 【化1】 【化2】 【化3】 ここで、 X1、X2は、塩素原子または臭素原子 X3は、塩素原子、臭素原子、硫酸残基、硝酸残基、有
    機カルボン酸残基または有機スルホン酸残基 R1、R2はそれぞれ独立に水素原子または炭素数1〜5
    のアルキル基 R3は、水素原子または炭素数1〜5のアルキル基 p、q、rはいずれも重合度 を表す。
  2. 【請求項2】 水溶性アニオン性共重合体が、水溶性不
    飽和カルボン酸化合物と炭素数4〜23の非水溶性ビニ
    ル化合物を20:80〜80:20のモル比で共重合し
    て得られるものである請求項1に記載のピッチコントロ
    ール方法。
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