JP3527057B2 - 視標呈示装置 - Google Patents

視標呈示装置

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JP3527057B2 JP09821697A JP9821697A JP3527057B2 JP 3527057 B2 JP3527057 B2 JP 3527057B2 JP 09821697 A JP09821697 A JP 09821697A JP 9821697 A JP9821697 A JP 9821697A JP 3527057 B2 JP3527057 B2 JP 3527057B2
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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
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    • A61B3/02Subjective types, i.e. testing apparatus requiring the active assistance of the patient
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、視機能を検査する
ための検査視標を呈示する視標呈示装置に係り、殊に近
用検査に好適な視標呈示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被検眼の屈折力等を検査する視機能検査
には、種々の検査視標を呈示する視標呈示装置が使用さ
れ、装置は遠用検査用と近用検査用のものがある。
【0003】近用検査用ものには簡易的な構成のものが
多く、例えば、視標窓が設けられた板状のケース内に多
数の検査視標を持つ円盤状の視標板を回転可能に収納
し、検者が視標板を回転操作することにより視標窓に検
査視標を切換え配置して呈示するようにした装置が知ら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】検者は検査を行うにあ
たり、検査視標の内容やその使用法等を知っていなけれ
ば正確な検査ができないが、製造メーカや装置の違いに
よって検査視標が異なることが多く、その全てを検者が
記憶しておくことは困難である。しかし、取扱説明書等
を取り出して確認しながら検査することは、検査を円滑
に行う上で手間であり、説明書等を紛失してしまうと、
視標内容を十分に承知していない検者では検査に支障が
生じる可能性がある。
【0005】また、検査視標とともにその検査距離の文
字を端の方に表記したものもあるが、これは被検者の呈
示には不要であり、その文字を被検眼が注視してしまう
ことで視点が定まらなかったりして検査時間が長くなる
こともあった。
【0006】本発明は、検査視標の使用法等の情報を検
者が容易に知ることができ、検査を円滑に行うことがで
きる視標呈示装置を提供することを技術課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のような構成を有することを特長とす
る。
【0008】(1) 被検眼の視機能を検査するため
近用の検査視標を呈示する視標呈示装置において、検査
視標が描かれた視標画面を複数持つ視標板であり、視標
画面と視標画面との間の領域に、呈示する検査視標に関
する検査距離情報又は検査距離とその検査距離における
視力値情報を検査視標の情報として記した視標板と、
視標画面に相当する大きさの開口部を持つ筐体と、
標板を移動させて所期する視標画面を筐体の開口部に移
動する視標画面切換手段と、を有することを特徴とす
る。
【0009】(2) 被検眼の視機能を検査するために
近用の検査視標を呈示する視標呈示装置において、検査
視標が描かれた視標画面を複数持つ視標板であり、視標
画面と視標画面との間の領域に、呈示する検査視標に関
する使用法を検査視標の情報として記した視標板と、前
記視標画面に相当する大きさの開口部を持つ筐体と、視
標板を移動させて所期する視標画面を筐体の開口部に移
動する視標画面切換手段と、を有することを特徴とす
る。
【0010】
【0011】
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は近用検査に使用する視標呈示装置1を示
す図である。2は複数の検査視標が描かれた円盤状の視
標板3(検査視標は後述する)を収納した板状の筐体で
あり、4は視標板3の検査視標を被検眼に呈示するため
の開口の視標窓である。視標板3はピン5を中心に回転
可能に筐体2に保持され、検者が筐体2より突出した視
標板3の下部を回転操作することにより、視標窓4に所
望の検査視標を切換え配置することができる。なお、視
標窓4は筐体2の裏面の同じ位置にも設けられており、
視標板3の裏面に描かれた検査視標を呈示できるように
なっている。
【0013】視標呈示装置1は、図2に示すように、種
々の光学素子を検眼窓51に切換え配置する自覚式屈折
力測定ユニット50に近点棒52を介して取り付けるこ
とができる。視標呈示装置1の筐体2には吊り下げ部6
が設けられており、これを自覚式屈折力測定ユニット5
0に取り付けられた近点棒52に挿通して吊り下げる。
吊り下げ部6は近点棒52に沿って移動可能である。近
点棒52には検査距離を示す目盛りが示されており、そ
の目盛りにしたがって吊り下げ部6を位置させることに
より、視標呈示装置1の検査距離を設定することができ
る。吊り下げ部6は筐体2を回転可能に保持しており、
近点棒52に吊り下げたまま反転させて裏面の検査視標
を呈示できるようになっている。図2において、60は
自覚式屈折力測定ユニット50を動作させるための各種
スイッチを持つ操作部である。
【0014】次に、視標板3について説明する。図3に
おいて、点線10内は筐体2の視標窓4に相当する領域
を示しており、点線10内に描かれた検査視標が被検眼
に呈示される。実施例では、片面に5つの検査視標11
a〜11eが描かれている。検査視標11aは検査距離
40cmにおける視力値0.1 〜0.5 の視力値視標、検査
視標11bは同じく検査距離40cmにおける視力値0.
6 〜1.0 の視力値視標を持つ。各視標列の横には検査距
離40cmにおける視力値とその視標が視力1.0 となる
距離が記されている(図4参照)。検査視標11c、1
1dは上下斜位検査に使用する横1列視標を持ち、40
cmの検査距離で検査視標11cが視力値1.0 に相当
し、検査視標11dが視力値0.6 に相当する大きさで描
かれている。検査視標11eは放射線視標であり、放射
線の回りに描かれた数字は40cmの検査距離で視力0.
2 に相当する大きさで描かれている。
【0015】図3において、各点線10の間の斜線で示
した領域20a〜20eは、検査中には検査窓4から見
えない領域である。この領域20a〜20eには、隣接
する各検査視標11a〜11eに関する検査距離や使用
方法等の情報を記した情報表示部21a,21c,21
d,21eが設けられている。例えば、領域20aの情
報表示部21aには、図4に示すように、検査視標11
a、11bに関する情報が記されており、両視標が40
cmの検査距離であることと、各視標列の横に記された
表示12aの下段はその視標が視力値1.0 となる距離を
示す旨の説明が記されている。また、矢印マーク22a
はこの情報表示部21aの内容が両隣の検査視標11
a,11bを示すことを意味している。
【0016】情報表示部21cには、検査視標11cの
検査距離とその検査距離で検査視標11cが視力値1.0
に相当する旨が記され、情報表示部21dには、検査視
標11dに関する検査距離とその検査距離での視力値が
記されている。情報表示部21eには、検査視標11e
の検査距離とその検査距離で数字が視力0.2 に相当する
旨が記されている。情報表示部21c〜21eもそれぞ
れ矢印マークによりいずれのものか分かるようになって
いる。
【0017】また、視標板3の裏面にも図3のものとは
異なる5つの検査視標と、検査中には視標窓4に現れな
い領域に、それぞれの視標に関する情報表示部が設けら
れている。図5はその一例を示す図であり、視標窓4に
相当する領域である点線10内には、老視加入度検出検
査に使用するクロスグリッドの検査視標24aが描かれ
ている。右隣の検査視標との間の領域25aには、検査
視標24aの情報表示部26aが設けられ、矢印マーク
27aが記されている。その情報としては、例えば「ク
ロスシリンダレンズをセットし、縦・横とも同等に見え
るまでプラス度数を加入する」のように検査視標24a
の使用法が記されている。
【0018】以上のような視標呈示装置1による検査の
一例を説明する。まず、老視加入度検出の検査について
説明する。自覚式屈折力測定ユニット50による遠用検
査後、図2のように、近点棒52に取り付けた視標呈示
装置1を検眼窓51の前方にセットし、検査視標は前述
したクロスグリッドの検査視標24aを視標窓4に配置
する。なお、クロスグリッド検査の検査距離は定められ
ていないが、その後に行う視力検査に合わせて40cm
の検査距離にセットすると良い。視力検査を行うときの
検査距離を知りたいときは、視標板3を回転操作して情
報表示部21aが視標窓に現れるようにして確認するこ
とができる。また、クロスグリッドの検査視標24aの
使用法を知りたいときは、同様に視標窓4に情報表示部
26aが現れるようにして確認することができる。
【0019】検者は操作部60のスイッチ操作により、
自覚式屈折力測定ユニット50の検眼窓51に遠用検査
で求めた両眼完全矯正値の光学系をセットし、さらにク
ロスシリンダレンズをセットする。そして、被検眼がク
ロスグリッド視標24aの縦方向と横方向の線が同等に
見えるようになるまでプラス球面度数を加えて加入度数
を得る。
【0020】次に、近用の視力検査について説明する。
視標呈示装置1は近点棒52を介して自覚式屈折力測定
ユニット50に取り付け、視標窓4には視力検査用の検
査視標11a又は検査視標11bを配置して被検眼に呈
示する。この検査視標をセットする検査距離を知りたい
ときは、情報表示部21aにより確認することができ
る。また、異なる近業距離での検査を行うときには、情
報表示部21aによりこの検査視標11a及び検査視標
11bの各視標列の横に記された距離の表示の意味を知
ることができ、その距離に視標呈示装置1を配置するこ
とにより視力1.0が得られるか否かの検査を行うことが
できる。
【0021】このように視標板3にはそれぞれの視標に
関して検査に必要な情報が記されているので、検者は取
扱説明書等を準備しなくても、被検者に検査視標を呈示
する前にその情報を容易に確認することができる。ま
た、検査中の視標窓4にはその情報が表れないので、被
検眼には不要な文字を見せないですみ、被検眼の視点を
惑わすことなく、正確な検査が行える。
【0022】なお、情報表示部21c、21d、21e
にもそれぞれの視標の使用法や簡単なまとめを記してお
くと、より便利である。例えば、放射線視標用の情報表
示部21eには、「プラス球面を加え、数字が読める程
度にする。濃く見える線の数字に30を乗じて乱視軸角
度を算出する」のように使用法を記しておくと、検者の
手助けとなる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
検査視標の内容や使用法等の必要とする情報を検者が容
易に知ることができる。また、検査中には被検眼からは
見えないようにしたので、正確な検査を円滑に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例である視標呈示装置の外観略図である。
【図2】実施例の視標呈示装置を自覚式屈折力測定ユニ
ットに取り付けて使用するときの状態を示す図である。
【図3】視標板の詳細を説明する図である。
【図4】視力検査視標の情報表示部の詳細を示す図であ
る。
【図5】視標板の裏面に設けられた検査視標の一例を示
す図である。
【符号の説明】
2 筐体 3 視標板 4 視標窓 11a〜11e 検査視標 21a〜21e 情報表示部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検眼の視機能を検査するために近用の
    検査視標を呈示する視標呈示装置において、検査視標が
    描かれた視標画面を複数持つ視標板であり、視標画面と
    視標画面との間の領域に、呈示する検査視標に関する検
    査距離情報又は検査距離とその検査距離における視力値
    情報を検査視標の情報として記した視標板と、前記視標
    画面に相当する大きさの開口部を持つ筐体と、視標板を
    移動させて所期する視標画面を筐体の開口部に移動する
    視標画面切換手段と、を有することを特徴とする視標呈
    示装置。
  2. 【請求項2】 被検眼の視機能を検査するために近用の
    検査視標を呈示する視標呈示装置において、検査視標が
    描かれた視標画面を複数持つ視標板であり、視標画面と
    視標画面との間の領域に、呈示する検査視標に関する使
    用法を検査視標の情報として記した視標板と、前記視標
    画面に相当する大きさの開口部を持つ筐体と、視標板を
    移動させて所期する視標画面を筐体の開口部に移動する
    視標画面切換手段と、を有することを特徴とする視標呈
    示装置。
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